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『るろうに剣心』大友啓史監督、佐藤健、武井咲、青木崇高舞台挨拶

rurou-s500.jpg『るろうに剣心』舞台挨拶(12.8.14 大阪御堂会館) 登壇者:大友啓史監督、佐藤健、武井咲、青木崇高

rurou-1.jpg(2012年 日本 2時間14分)
監督:大友啓史
出演:佐藤健、武井咲、江口洋介、蒼井優、青木崇高、吉川晃司、香川照之
2012年8月25日(土)~ヒューマントラストシネマ有楽町、梅田ブルク7、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、T・ジョイ京都他全国公開 ※8月22日(水)~24日(金)舞台挨拶付特別先行上映決定   公式サイトはコチラ
(C)和月伸宏/集英社 (C)2012「るろうに剣心」製作委員会

rurou-2.jpg和月伸宏の大人気コミック『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』を、『ハゲタカ』の大友啓史監督が実写化。主人公剣心役には『仮面ライダー電王』でデビュー以来人気、実力共に若手筆頭株の佐藤健を迎え、幕末から明治維新に渡る激動の時代、一時は暗殺人として生きた男が人斬りを封印し、愛する人を守る真の闘いに挑む姿を描くアクション巨編だ。
本作の公開に先駆け、名古屋、大阪、東京、福岡の4大都市でキャンペーンが展開され、2日目となった大阪では、大友啓史監督、佐藤健をはじめ、神谷薫役の武井咲、相楽左之助役の青木崇高が登壇し、満席の観客の大声援に笑顔で応えた。大阪ならではの観客からの掛け声が飛び交い、熱気に溢れた舞台挨拶の模様をご紹介したい。


rurou-s2.jpg(最初のご挨拶)
佐藤:みなさんこんばんは。本当にこんなにたくさんの方に集まっていただいて、とてもうれしいです。今日は楽しんでいってください!
武井:こんばんは。大阪なのか、派手ですね(笑)今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。
青木:どうもこんばんは。たくさんお客様が来てくださって本当にうれしいです。自分の名前が佐藤健じゃなくてよかったなと思いました(笑)
監督:お越しいただいてありがとうございます。ご期待に沿うような映画ができたと思いますので、今日はお楽しみください。

━━━多くのファンを持つ作品の映画化で、マンガから実写にするには大変なことがいろいろあったと思いますが。
監督:まず剣心は”神速”ですからね。やっぱり乗り越えなければいけないのは、その辺をどうやって作っていくか、勝算がないといけないですよね。キャラクターもエッジが効いているし、そういう意味ではまず剣心は彼以外できないという健くんが決まり(会場大拍手)、ヒロインとして武井さんが決まり、青木さんとか凄い俳優が集まってきたので、俳優がこれぐらい集まれば勝負できるなといった感じでした。

rurou-s5.jpg━━━結構自由に動いてみたいな部分もあったそうですが、そうすることで得られるものはありましたか。
監督:俳優たちが自分でやらなければいけないと自覚してきますから。特に健くんは小さい時から剣心の大ファンだから、最初想定しているレベルが高いんです。普通、ここまで引き上げるのが演出家の仕事なのですが、最初からモチベーションが高いので、逆に自由に泳がしておいた方がいいんですよ。泳げる環境やセット、メイク、コスチュームをちゃんと作りこめば、このチームはやってくれました。

━━━アクションが大変だったそうですが、やりがいや大変な部分はどんな点でしたか。
佐藤: 『るろうに剣心』の実写化を自分でやるようになった時点で、今までと同じではいけない。とにかくハードルが高かったです。剣心をやるんだったら原作ファンの人や自分が納得できるものでないと意味がないと思ったので、特別な作品になるだろうなという思いはありました。実際、大友監督と現場で作っていって、これは間違いなく代表作になるだろうな、今までの作品と全然違う特別な作品なんだという実感が沸いてきて、今日みなさんにそれを観ていただけるのがすごくうれしいです。

rurou-s4.jpg━━━青木さんも、アクションが大変だったそうですね。
青木:闘う相手が元格闘家なので、相当気合いも入りましたし、やっている中でアドレナリンが出るんですよね。
佐藤:昨年の夏の京都では多分異常なぐらい、現場自体がアドレナリンみたいな。
青木:あー出てる出てる!みたいな。ちょうどガムシロップみたいに、ネチョネチョみたいな(笑)。
佐藤:ドロッとした感じで、全員そうだったですね(笑)。
司会:ということは、武井咲ちゃんも、もちろんドロッとしたものが・・・?(会場大爆笑)

rurou-s3.jpg━━━出来上がった作品を観て、いかがでしたか。
武井:カッコよかったですね。実際現場のモニターで見たときも、本当に同じ人間なのかなというぐらいすごいアクションをされていて、私が見ていないアクションシーンもたくさんあったので、映画を見たときは「こりゃ、大変だっただろうに」と。
佐藤:女性でも楽しめましたか?男はとにかくああいうのが大好きだから、女性でも楽しめるのかなと思って。
武井:大丈夫ですよね!

━━━武井さんも、役に入り込む瞬間などはありましたか。
武井:息を止める芝居があったのですが、蒼井さんにも「あのシーンどうするの?」って言われて、「いや、わかんないんですよね」と話をしてたんです。いくら台本を読んでも分からないけれど、監督からも「あのシーン、がんばってね」と言われ、これは試されてるなと思って。実際に息を止めてみたのですが、そのとき涙が出て、その後鼻水が出て、よだれが出て・・・。

rurou-s1.jpg(最後のご挨拶)
青木:この映画は本当に突き抜けてます。これからご覧になる前のみなさんの顔を僕はじっくり見ておきます。観終わった後の顔をみたいのですが、ちょっと無理そうなので、みなさんそれぞれのガムシロップを出していただければと思います。今日はありがとうございました。
武井:とにかくカッコいい作品になっております。こんなにいい雰囲気の中、がんばって撮影しました。皆さんに観てもらえるのを待っていたので、是非とも楽しんでみてもらって、それをいろんな人に伝えて、何十回でも何百回でも観てください。お願いします。
佐藤:みなさん、今日は本当に来ていただいてうれしいです。ありがとうございます。言葉は要らないと思っていて、観ていただけたら分かると思うので映画については言うことはないのですが、公開日までに先に見ていただけるということで、もしよろしければ皆さんの力をお貸しいただければと思います。
 rurou-3.jpg監督:多分ここにいる武井さん、青木くんにとってもある種の代表作というか、ターニングポイントになっていく作品だと思います。本当にスタッフが今の時代に必要だと思える、愛される新しいヒーローと思って、昨年の夏京都の地獄のような暑さの中4ヶ月かけて作りました。そういう意味では、僕はスタッフも代表して来ているので、スタッフの熱意も含めて今日はみなさんに受け取ってもらいたいと思います。本日は本当にありがとうございました。楽しんでください。


rurou-s6.jpg剣心の役柄同様、精悍な顔つきで本作への想いを語る佐藤健。「言葉は要らない、観ていただければ分かる。」と自他ともに認める代表作となることを確信している姿はとても頼もしかった。紅一点となった武井咲にも会場から大きな歓声が飛び、思わぬ撮影秘話で爆笑を誘うシーンもあった。ムードメーカーの青木崇高がトークやフォトセッションを盛り上げ、大友監督流「泳がせて」撮るスタイルを経験した者ならではのチームワークの良さが感じられた舞台挨拶だった。
人間ドラマにアクションにと見どころ十分の『るろうに剣心』で、コミック原作ならではの豪華キャストによるキャラクター競演、そして、実写版剣心に心躍らせてほしい。(江口 由美)

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