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『マダガスカル3』エリック・ダーネル監督記者会見、舞台挨拶

Madagascar3-s500.jpg『マダガスカル3』 (Madagascar 3: Europe's Most Wanted)

(2012年 アメリカ 1時間33分)
監督・脚本:エリック・ダーネル
共同監督:トム・マクグラス、コンラッド・ヴァーノン
声:ベン・ステイラー、クリス・ロック、デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット・スミス、フランシス・マクドーマンド
日本語吹替:玉木宏、柳沢慎吾、岡田義徳、高島礼子、小木博明、矢作兼

2012年8月1日(水・映画の日)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマほか全国ロードショー

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~あの動物園で過保護に育った動物たちが、今度はヨーロッパを舞台に大冒険!!!~

Madagascar3-1.jpg ライオンのアレックスとその仲間たちが、広い世界に憧れて動物園を飛び出し大騒動を巻き起こすという、愛と勇気と友情にあふれたハチャメチャコメディアニメの『マダガスカル』シリーズ3作目『マダガスカル3』。 ニューヨークからマダガスカルへ、さらにアフリカ野生の王国へと冒険を重ね、今度はアフリカからヨーロッパへと渡り、故郷のニューヨークを目指すことに。シルク・ド・ソレイユにヒントを得たという幻想的なサーカスを盛り込んだり、女ターミネーターのような動物ハンターが登場したり、これまで以上にファンタジーな世界とスリルとアクションが超過密状態となって、半端じゃないオモシロさで圧倒しちゃう。子供も大人も大満足! 家族そろって楽しめる映画です。

 本作の監督・脚本を手掛けたエリック・ダーネル氏が来日。ここ大阪でも、通天閣のビリケンさんにヒット祈願したり、御堂会館で開催された試写会では舞台挨拶をしたりと、キャンペーン活動に大忙し! 下記では、記者会見の模様をレポートしております。
 


 【エリック・ダーネル監督 記者会見】

 Madagascar3-3.jpgQ: 今回デュボア捜査官が加わりスピーディでスケールアップして大変面白かったのですが、構成やキャラクターなどはどなたがどのようにして作られたのですか?
アニメーションは共同作業の過程で作られていくものです。絵コンテを担当する人のアイデアや、声を担当する俳優さんからもキャラクターの性格付けがされていきます。今回デュボアの声を担当したフランシス・マクドーマンドはこの役をとても気に入ってくれて、デュボアの考えや立ち居振る舞いなども研究してくれました。あの歌うシーンも彼女のアイデアなんですよ。このように様々なアイデアを寄せ合い、何度も作り直しては完成させていったのです。

Q:シリーズ初の3Dですが、特にこだわった点は?
3Dはとても気を付けて作らなければ、観客の鑑賞を妨げることになり兼ねません。ただ理由もなく物を投げつけたり極端な遠近にしたりすると、鑑賞の負担になってしまいます。でもクリエイティブな点では、シリーズの過去2作 を見直すとすでに作風として3Dに合った演出をしていたことに気付いたのです。敢えて3Dだからといって作風を変えることなく、3Dも作品の要素として、さらに観客を引き込めるように作りました。  

Madagascar3-s1.jpgQ:空中ブランコのシーンはとてもファンタジックでうっとりしましたが、どのようにして作られたのですか?  
とても難しいシーンでした。撮影方法では美術や3D等あらゆる要素をうまく融合させて、キャラクターたちに共感し感情移入してもらわなければなりません。そして、キャラクターたちが持つ感情や幸福感、カタルシスのような浄化作用を表現するのに、ケイティ・ペリーの「ファイヤーワーク」という歌を使って、現実を超越するようなファンタジーの世界を作り出したのです。でも、表面的な美しさだけでは何の意味がなく、そうしたものをうまく使って深みのある表現をするのにとても難しいシーンでした。

Q:日本版声優陣に対する印象は?
日本版声優陣の中でお会いしたのは柳沢慎吾さんだけです。彼の観客やマスコミに対する態度を見ていて、常に愉快で快活、マーティ にぴったり! ただセリフを言っているだけでなく、オリジナルを越えて日本の文化に近いキャラクターを独自に作り上げ、それを自分のものとしてより素晴らしいものにしていると思います。

Madagascar3-2.jpgQ:とても個性的なキャラクターですが、最初に動物を決めてからキャラクターの個性付けをするのか、それとも、その逆?
通常、性格を決めてから動物を決めています。人間の言葉を話す動物たちですが、人間と同じような恐れ、不安、欲望を持っていて、実際は人間を表現しているのです。例えば、キリンなどは臆病な弱い性格がメルマンに合っているし、グロリアは他の3匹をつなぎ合わせる役目を持たせるためタフで威厳のあるパワフルなカバにした訳です。普通ライオンの方が凶暴だと思われていますが、実際の野生ではカバの方が人間 を襲うケースが多いのです。アニメーションの良さはファンタジーな世界をより豊かに表現できることです。動物たちの見た目や立ち居振舞いなどを可愛らしく誇張して表現できると思います。

Q:特に思い入れのあるキャラクターは?
全て私の子供のように思えて、とても選べません。それぞれのキャラクターが仲良く相性のいいものになってくれればいいなと。今回15のキャラクターがあり、それぞれの個性を活かしながらひとつの物語としてまとめていかなければならなかったのですが、それは成功していると思います。

Q: 監督自身が仲間入りするとしたら、どれ?
壁にとまっているハエかな? 自分が脚光を浴びる中心的な役になることはありません。どちらかというと裏方の役割の方が好きです。

Madagascar3-5.jpgQ:本作でどのような気持ちをファンに伝えたいですか?
今までの足跡を忘れず、シリーズ1作目 から2作目へと発展させてきたものを尊重し、そこから黄金を発掘させるものもあるので、それらをベースにして製作に入りました。人間の世界に多く登場させることで、スリル、アクション、コメディ部分が増え、またサーカスを用いることで劇場的な大がかりな演出ができましたし、今回特にデュボアという強力な敵役を登場させることも大きな変化です。巨額の製作費もかかる作品ですので、成功させなければというプレッシャーもありますが、皆様にこのように受け入れて頂き幸せな気持ちでいっぱいです。

Q: 日本やフランスなどの作品を見ることがありますか?
私の年代の人は日本のアニメーションで育ってきています。子供の頃よく見ていたのは「鉄腕アトム」です。特に日本のアニメという意識はなかったのですが、なじみ深いものはありました。特に、宮崎駿作品は好きです。うちの娘は宮崎駿の大ファンで、彼のDVDは全作品あります。今回来日が決まった時も、宮崎駿のDVDを全部出してきて並べては見ておりました。宮崎作品は先入観なしで見られ、作品のトーンや生きることを愛してやまないテーマ、深みのある女性の主人公などもいいですね。

Madagascar3-4.jpgQ: 作品に込めたメッセージは?
本作は元々、セントラルパークの動物園にいた動物たちが、冒険して帰ってきてからどうするのか? から始まり、アフリカからヨーロッパまで旅をさせ、実際に彼らの経験を共有しながら作ってきたのです。作り手として自分たちが楽しめたら観客の皆さんも楽しんでくださるのではと思い、誰でも理解し楽しめる作品を目指してきました。大好きな人たちと楽しい時間を過ごして頂けたら嬉しいです。

 エリック・ダーネル監督は、お腹を抱えて笑ったり、ハラハラドキドキしたり、うっとりとしたり、グッと心を動かされたりと、スリルや冒険、愛と感動を求めて映画館にやってくる観客の心を常に意識しながらアニメーション作りをしているようだ。アメリカでしか作れないスケールの大きさとサービス精神てんこ盛りの『マダガスカル3』。3Dになってスクリーンから飛び出してくるのは何もキャラクターたちだけではない。作り手も観客も楽しい時間を共有したいという熱い思いも飛び出してきているようだ。

(河田 真喜子)


金髪のビリケンさんが、“レインボーアフロ”に大変身?!『マダガスカル3』に仲間入りで、“奇跡”を起こす!


madagascar3-tuutenkaku-500.jpg◆ヒット祈願のご報告◆
  

今年の夏を大いに盛り上げるファミリー映画の大本命『マダガスカル3』が、8月1日(水)より全国で3D・2D同時公開に先立ちまして、エリック・ダーネル監督が来阪し、通天閣を訪問いたしました!
3代目ビリケンさん×シリーズ3作目にして初の3D、そしてビリケンさんもマダガスカルの仲間もアメリカ出身の人気者など共通点がある『マダガスカル3』&通天閣! そこで “幸福の神様”として知られるビリケン様に、エリック・ダーネル監督とアレックス、ペンギンズが共にヒット祈願を行ないました!!  この訪問を待ちわびていた通天閣スタッフ全員がレインボーアフロをかぶってお出迎えした歓迎ぶりに、エリック・ダーネル監督も大興奮! そこでヒット祈願のお礼に、エリック・ダーネル監督よりマダガスカルの仲間たちとビリケンさんを一緒に描いた“世界に一枚だけのイラスト”をプレゼントを贈呈し、最後には、アレックスやペンギンズたちと一緒にダンスも披露するなど、大阪ならではのノリノリで楽しいヒット祈願になりました!

◆日時:7月16日(月・祝)  
◆場所:通天閣(大阪市浪速区恵美須1-18-6)
◆時間: 8:30 イベント開始(30分程度)
◆登壇者:エリック・ダーネル監督 アレックス(ライオン)ペンギンズ(ペンギン)   

madagascar3-orijinal.jpg【エリック・ダーネル監督コメント】
大阪は素晴らしい街だと思います。全国キャンペーンで来阪できて嬉しいです! ビリケンさんはアメリカ出身の神様なんですよね。実は日本に来るまでビリケンさんの事は知らなかったのですが、ビリケンさんを通じて日本とアメリカのつながりを聞いて嬉しいく思いました。今日はビリケンさんと『マダガスカル3』の仲間を一緒にイラストを描いてきました。次回作、この絵のように大阪を舞台にしてマダガスカルの仲間がビリケンさんに会いに来るのも面白いかも(笑) いつも映画を作っている自分たちが“面白い”と思った物を作ることで、大人にも子供にも楽しんでもらえる作品が生まれると思います。本作品も凄く面白い内容なので、必ず皆に楽しんでもらえる作品です! 



≪エリック・ダーネル監督&アレックス&ペンギンズ来阪≫
超満員の親子900人が大熱狂!!“奇跡のレインボー”でパワー全開!


Madagascar3-s7.jpg『マダガスカル3』が、8月1日(水)より全国で3D・2D同時公開に先駆け、本日(7/16)、御堂会館(大阪市)にて親子試写を開催しました。会場には抽選に当たった900人の『マダガスカル3』ファンの親子が詰めかけ超満員! シリーズで大活躍のアレックスとペンギンズが “踊るの、好き、好き~”の音楽に合わせて踊りながら登場すると、会場からは「アレックス~」「ペンギンズ~」という割れんばかりの声援が飛び交い子供たちは大興奮! 


Madagascar3-s5.jpgそして今回は本作品の生みの親であるエリック・ダーネル監督がプロモーションで来阪中とあって、会場から「エリック~」っというかけ声が起こり、なんと監督も登壇!! 熱い大阪ファンへの感謝を述べると共に、ヒット祈願のため、午前中にビリケンさんを訪問した際、『ビリケンさんの足の裏を撫でると願いが叶うと聞いて20分も撫でていたよ(笑)』っと監督から冗談も飛び出した。また『マダガスカル3』のトレードマーク“レインボーアフロ”にちなみに、本作品の大ヒットを願い、会場に集まった900人全員で “奇跡のレインボー”を誕生させた! 監督の「踊るの」という掛け声のあとに、会場に集まった900人の親子が「好きー」っとい言いながら七色の用紙をかざし、御堂会館には“七色に輝く、奇跡のレインボー”が出来上がった!その様子に、エリック・ダーネル監督も感動しきりで、「大阪、最高ー!」を連発!会場のお客様と一体となり、パワー全開の元気な試写会となりました。 


Madagascar3-s4.jpg≪関西マツダプレゼンツ産経ファミリースペシャルプレビュー≫
■日時:7 月 16 日(月・祝) 15:30~ 
■場所:御堂会館       
■登壇者:エリック・ダーネル監督、アレックス(ライオン)、ペンギンズ(隊長+リコ)


【エリック・ダーネル監督コメント】 
今日は900人もの方が来場してくださり本当にありがとうございます! 大阪の皆さんがこんなに『マダガスカル3』を楽しみにしてくれていて本当に嬉しいです!! 今日は朝一にビリケンさんにもヒット祈願に行ったしヒット間違いなし!! みなさん、ぜひ映画を楽しんでください!

 

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