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『虹色ほたる~永遠の夏休み~』舞台挨拶レポート

 hotaru-1.jpg~心の故郷、大自然を舞台に、時代を超えた感動的な愛と絆の運命がめぐる少年の成長ファンタジー~

(2012年 日本 1時間45分) 
原作 川口雅幸
監督 宇田鋼之介
脚本 国井桂
2012年5月19日(土)~ 全国ロードショー
公式サイト⇒http://www.nijiirohotaru.com/

(C)川口雅幸/アルファポリス・東映アニメーション



 本作「虹色ほたる」は、著者川口雅幸の自身のホームページで連載し、人気投票サイトで上位にランクし、出版に至ったという読者と共に育ったシンデレラ小説が原作。2007年に出版され、現在では40万部を突破。 映画では、暖かな日本人の原風景と人と人との絆を、アニメーションならではの自然の描写、そして生き生きとした少年少女たちの姿を圧倒的な映像美で描き、5/19(土)より全国公開いたします。公開に先駆け、原作者の川口雅幸氏の地元大船渡にて、宇田鋼之介監督、梅澤淳稔プロデユーサーを迎え舞台挨拶を行いました。会場には市民約600名がかけつけ、制作エピソードに耳を傾けました。

■日程 :4月30日(月)
■場所 :大船渡市・市民会館リアスホール
■登壇者:川口雅幸、宇田鋼之介監督(46)、梅澤淳稔(52)

川口:今日改めてここに立ちましてすごいことになったんだなという実感がわいてきました。今日を迎えるにあたって宇田監督をはじめ関係者の方に感謝しております。(最初に映画化の話があったときは)正直“来た!”と思いました。ネット小説を書いているときから映像化ということを意識して書いていたので念願でした。キャストも実際の年齢に近い子役さんを使って頂いたのですごくリアルでした。(松任谷夫妻について)実は私、昔、大林監督の「時をかける少女」という映画に恋をしていたことがありまして。その映画音楽が松任谷正隆さんで、主題歌の作詞作曲が松任谷由美さんだったんですよ。だから今回の話は運命的なものに感じています。(最後に)これは2007年に書いたものなのですが、大切な人が亡くなったり住んでいた所が奪われたり、震災のことと重なる部分があります。観られる皆さんには何か感じるものがあるかと思います。テーマにもなっていますが「今を生きる」ということを映画から感じ取ってもらえればと思います。

宇田:今日はこんなに大勢いらっしゃって頂いて嬉しいです。ありがとうございます。(画の作り方について)ケンゾーは古い時代の子、ユウタとサエコは現代の子ということで時代の服装は意識しました。でもデザイン的なことよりも登場人物の人格や考え方は基準を作って考えましたね。最後の方はキャラクターたちが実在している人物のように感じてしまって、動いている彼らを借りているという感じでした。背景もダムに沈んだ村ということで狭い空間が感じられるような難しい注文をアニメーターさんにお願いして描いてもらいました。(最後に)登場人物にはいろんなことが起こりますが、彼らは一つずつ頑張っていこうとします。それを私たちスタッフのエールとして受け取って頂ければと思います。

梅澤: 「虹色ほたる」ができるきっかけは2007年の夏の終わりですかね。大雨にふられ雨宿りしようと思って本屋に入ったら奥の方が光っているんです。なんだろうと思って近づいたらそれが「虹色ほたる」だったんです。嘘ですよ(笑)でも僕には本が光っているように見えたんです。読んでみてこれはすごいよってことで社長に直談判して映画化することになりました。映像化にあたって川口先生には「すべてお任せします」と言われてしまい、なんてプレッシャーをかける人なんだと思いましたね。なのでそのまま監督に「すべてお任せします」とバトンタッチしました(笑)今回の映画の作画は一枚もコンピューターを使っておりません。ほたるのシーンも一枚一枚手で描いています。これが技術的な見どころですが、一番はストーリーなので是非楽しんで頂ければと思います。


   【STORY】
一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを取りに来た思い出の場所、山奥のダムへ昆虫採集に向かい、不思議な老人と出会う。
突然の豪雨で足をすべらせ、意識を失うユウタ。目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子、さえ子とダムに沈んだはずの村が。どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。
ユウタを“いとこ”として、あたりまえのように扱うさえ子。ユウタと同い年のケンゾーも現れ、翌朝クワガタ虫を取りにいく約束をするユウタ。さえ子に連れられた家では、お婆ちゃんもユウタをさえ子のいとことして優しく出迎えた。何が起こっているのか、全くわからないユウタ。その夜、再び不思議な老人が現れ、ユウタは一ヶ月間、この時代に居続けなければならないことを告げられる。ユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった・・・・・・

1970年代の田舎の村の豊かな大自然。かけがえのない仲間たちと過ごす最高の日々。失われてゆく美しい日本の夏の風景の中、物語は涙のクライマックスへ。
さえ子が抱えている秘密とは? ユウタとさえ子の運命的な絆とは? そして【虹色ほたる】とは?
誰の心の中にもある永遠の夏休みの中で、【ひとりの少年の成長】と【人との絆】を圧倒的な映像美で描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジーです。
(東映リリースより)


 『虹色ほたる~永遠の夏休み~』完成披露試写会レポート
 

 ■hotaru-2.jpg日程 :5月9日(水)
■登壇者:武井証、木村彩由実さん、新田海統、尾木直樹、石原良純、宇田鋼之介監督
 5/19(土)の全国公開に先駆けまして、映画「虹色ほたる~永遠の夏休み~」の、完成披露舞台挨拶を行いました。イベントには、本作に声の出演をされた子役の武井証さん、木村彩由実さん、新田海統さんの他、応援隊長を務める教育評論家の尾木直樹さん、さらには自然とダムをこよなく愛する応援隊副隊長・石原良純さん、そしてこの作品のメガホンを取った宇田鋼之介監督が登壇しました。

「武井さん」
いつもの演技は顔や体で演じるものですが、今回は声だけで感情を表すので、とても難しく、緊張してしまいました。良純さんの予報通り、“虹色ほたる現象”が起きてほしいなと思います!


「木村さん」
さえ子はお兄ちゃんが大好きな子なので、私もお兄さんほしいなと思いながら演じました。声優のお仕事は、自分のタイミングではなく、アニメの動きに合わせなくてはいけないのでとても難しかったです。横浜に住んでいるので、夜といったらイルミネーションばかりで、今までほたるを見たことがないので、ぜひ見てみたいです!この映画も、いろんな人に観てほしいなと思います。


「新田さん」
声だけのお芝居は、ほかの表現手段が全部ないので、とても難しかったですが、勉強になりました。一度、北海道に住んでいた時、暗幕の中でほたるをみたことがありますが、今度は自然の中で見てみたいです!(石原さんの“虹色ほたる前線”の予報を聞いて)さすが予報士!と思いました。これからは雨がたくさん降ったりする時期でもあるので、ぜひ映画館に『虹色ほたる』を観にきてください。


「尾木さん」
  この映画には、古き良き日本の自然豊かな時代が描かれているから、なつかしさや安心感を感じられると思うわよ。家族で観ればきずなも強くなるはず。それに、子どもにとって大事な原体験というものを映画を通して経験できる、教育的にもとてもいい映画。公開日に石原さんはお客さんの数かぞえに映画館いくっていってるから、私は一緒に呼び込みやろうかしら(笑)


「石原さん」
僕も声優やったことありますけど、おっちょこちょいのリス役だったんですよ!リスの気持ちもわかんないのに、その上おっちょこちょいって、ねぇ!この作品の声優さんは、始め大人の方がやっているのかと思ってましたが、皆さん予想よりお若くて驚きました!僕は逗子で育ったんですが、高台の水飲み場に毎年夏になるとなぜか一匹だけほたるを見つけるんですよ。だから、そのほたるを見ると、ああ夏だなぁと思ったりしていました。皆さん、公開日は私、映画館でお客さんの数かぞえてますからね。ぜひ観に来てくださいね!


「宇田監督」
この物語の中の時代って思ったより昔じゃないんですよね。作品の中には肌ざわり感みたいなものがほしくて、今風でなく、やわらかいタッチの画に仕上げていこうと思いました。実は、CGを一切使っていないんです。人物はもちろん背景もすべて一枚一枚手描きなんです。音楽監督の松任谷正隆さんにもそれをお伝えして、音楽でも肌ざわり感を大事にしてくださり、音楽も打ち込みなしのすべて生音・オーケストラを使っています。皆さん、どうぞ、よろしくお願いいたします。
(東映リリースより)

(C)川口雅幸/アルファポリス・東映アニメーション
 

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