SMネタQ&Aトークに爆笑!『R100』松本人志監督、大森南朋舞台挨拶&ティーチイン (13.10.5 梅田ブルク7)
登壇者:松本人志監督、大森南朋 MC:倉本美津留
(2
013年 日本 1時間40分)
監督:松本人志
出演:大森南朋 、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、佐藤江梨子、冨永愛、渡辺直美、松尾スズキ、前田吟、渡部篤郎他
2013年10月5日(土)~新宿バルト9、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、OSシネマズミント神戸、MOVIX京都他全国ロードショー
公式サイト→http://www.r-100.com/
(C) 吉本興業株式会社
~「『そして父になる』と『そして父、Mになる』の二部構成で観て!」 松本人志監督、大ヒット舞台挨拶も舌好調!~
日本での公開に先立ちワールドプレミア上映されたトロント国際映画祭では賛否両論を巻き起こし、劇場公開前から話題沸騰の松本人志監督最新作『R100』。大森南朋演じるサラリーマン片山が謎のSMクラブ「ボンデージ」に入会したことから繰り広げらる女王様にいたぶられる非日常と、日常生活にまで浸食し、更に予測不可の事態に巻き込まれていく様子を独特の映像美で描く。まさに全く新しいエンターテイメントだ。
趣向を凝らしたSMの数々を披露する「女王様」を演じるのは、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、佐藤江梨子、冨永愛、渡辺直美といったゴージャスな面々。快感を超えた恐怖まで感じる片山が、ドMを極めた先にどのような境地に達するのか。物語は、最後まで観る者の想像を裏切り続ける。
公開初日に行われた地元大阪での大ヒット舞台挨拶&ティーチインでは、松本人志監督と主演の大森南朋さんが登壇。MC倉本美津留さんによる「ゲストのお二人がどんな質問にも答えます。松本監督はジョニー・デップよりもNGが少ない方ですから」という呼びかけに次々と質問の手が上がり、観客を交えての『R100』トークは大いに盛り上がった。普通のティーチインよりどこか親密で、SMというプライベートな趣向をあっけらかんと語り尽くす公開SM談義のようなユニークさが印象的だった。このティーチインの模様をご紹介したい。
(最初のご挨拶)
松本:どうだったでしょうか?コメディー映画ではないのですが、人それぞれ楽しむところや、ひょっとしたら笑いのこぼれるところがあるのではないかと思っています。みなさんのリアクションを見ることができなかったのですが、「割と良かったんじゃないかな」とよく分からない通行人が言っていました。
MC:それはスタッフの人ですね。それでは大森さん、お願いします。
大森:大森南朋です。今回は宣伝もたくさんやらせていただいたので、お客様がいっぱい入ってくれるとうれしいなと思っています。(自身が演じた)あの姿を見られてうれしいのかな?(会場、笑)とにかく、今日は大阪に来ることができてよかったです。今日はよろしくお願いいたします。
―――映画面白かったです。相方の浜田さんは映画には起用しないのですか?
松本:毎回のように聞かれて、ずっと「ありえない」と言い続けてきたのですが、最近それも言い疲れ、一周回って「逆に出演してもいいのではないか」と思ったりもしていますが、なかなかギャラが高いので、事務所をうまく通してやらないと、事務所が厳しいですから。
大森:僕はそういう(浜田さんがいる)現場を見てみたいですけどね。
松本:浜田を緑に塗って、実写版『シュレック』をやらせたらと(場内大爆笑)
―――とても変わった映画で楽しく拝見しました。松本さん自身はテレビやラジオでご自身がMだと公言されていますが、今回の映画は自身の願望がアイデアのもとだったのでしょうか?
松本:(映画で描かれているようなことを)されたいとまでは思いませんが、されてもいいかな。
大森:僕は普段したことのない経験をさせていただき、現場で縛られながら「監督はこういうことをされたいのかな」と思ったりしました。さすがに直接監督に聞くことはできませんでしたが。プロの縛り師が待機して、少しゆるめにしてくださったり、寄りで撮るときはきつめに締めたりしてもらいました。
―――松本さんや大森さんの父親もMですか?
大森:父親(麿赤児)がMやSと考えたことはないですが、MもSも越えている父なので、両方お持ちではないかと思います。
松本:僕は小学校高学年のときに親父のタンスからSMの本を見つけたことがあります。読んでいるとずっと縛られている女の人ばかりで、完全に親父はSだと思いました。他にも「あれは何だったんだろう」と思った経験があります。母親と和気藹々と団らんしていたときに「人志、お父さんはすごく噛んでくるんやで」と言われ、そのときは意味が分からなくて「お母ちゃんが悪いことしたから?」と聞くと、「いや、そういう意味じゃないねん。そのうち分かるわ」と。そんなことをなぜ僕に言ったのかいまだに分かりませんが、親父は相当なSだったと僕は思います。
―――私は大学生で、まだ自分がSかMかが分からないのですが、自分がSやMだと気づいたのはいつ頃ですか?
大森:役者は監督の指示を受けて動いているので、そういう意味ではMではないかと思います。仕事をしていて気付かされたところもありますね。
松本:本当に高校ぐらいのときだとよく分からないですね。自分はSかなと思っていたのですが、この仕事を選んでコンビを組んでお笑いをやっていくと、だんだんとボケ役がMとなっていくのは仕方がないかなと。笑いを追求していくときに、ツッコミ役はどんどん「もっとやれ!」と駆り立ててくるし、ボケ役は追い込まれた中からアウトプットするというところがあって、気が付くと相方の浜田はSとなり、僕はどんどんMになっていきました。もともと持っていたものなのか僕はよく分からないのです。
職業や相手によってもSやMは変わる部分があって、映画を撮っているとやはりSじゃないと役者さんに指示をだすのは難しいです。監督はSではないとダメで、編集するときはMになっているというか、悩んで自分で首を絞めているという仕事かなと思います。
―――主人公の家をみていると昭和テイストを感じました。バロムワンやレインボーマンの影響を受けているような女王様や、劇中流れるダウン・タウン・ブギウギ・バンドの『サクセス』などは、松本さんの思い出から盛り込まれているのでしょうか?
松本:映画監督をするということは、自分の内面、自分のワガママや自分の経験したもの、考えを出していかなければいけません。どうしても子供の頃の体験が知らず知らずのうちに出ているし、それを隠すつもりもないので、僕の思い出から来ているのでしょうね。
「この映画は懐かしい感じがした」とおっしゃっていただきましたが、そもそもこれが僕の好きなテイストであることと、この映画はパロディーではなく、むしろシリアスな怖い緊張感があります。その感じを出すために、ちょっと昔のイメージが必要でした。少なくともこの映画に関しては、携帯電話やパソコンが出てくると緊張感がなくなると思ったのです。
車が疾走するシーンのBGM用には2曲候補があり、もう一つが『身も心も』という同じくダウン・タウン・ブギウギ・バンドの曲でした。だからといってコンビ名を「ダウンタウン」にした訳でもないのですが、どこか惹かれるものがあるのでしょうね。
MC:大森さんは様々な映画に出演されていますが、監督松本人志は他の監督と比べていかがですか?
大森:存在感というか、監督が一番上に立って、スタッフや役者が皆同じ方向を向いて、一つの作品を作ろうとする。監督が悩めば、スタッフや役者もちょっと待ったりする。すごくいい空気というか、巨匠の空気がありました。
松本:マジですか?巨匠の風味が!?
MC:じゃあ、今日から巨匠の空気と呼びましょう!
松本:あまりいい感じじゃないですね(会場、笑)。
MC:それでは最後のご挨拶をお願いします。
大森:今日は皆様ご足労いただき、ありがとうございました。初日、ついに来ました。みなさん、初日に見ちゃった人はお友達にちゃんとこの映画を観るように紹介してください。「あいつがあんなひどいことになってたぞ」と。よろしくお願いします。
松本:この映画を観て、友達にどうだったって聞かれたら、「嵐ががんばっていた」「嵐、パンツ一丁で走り回ってたよ」って言うと、ダマされて見に来る人もいるでしょう。嘘じゃないですから(笑)。『そして父になる』を観て、それから『そして父、Mになる』を観る二部構成と考えていただければ、抱き合わせでいけるのではないかと思っております(会場爆笑)。これからも機会があれば、新しいことにどんどん挑戦していきますし、一人ぐらいこんなおかしな監督がいてもいいのかなと思っておりますので、もし応援していただけるなら、次回作があるかもしれません。よろしくお願いします。
ティーチイン後に行われたマスコミによるフォトセッション時には、会場から「松ちゃん、面白かった!」「R100Ⅱはあるんですか?」と次々に声がかかり、「写真を撮られているときにこんなに話かけられるのもあまりない!」と松本監督が驚いた一幕も。大阪の観客に暖かく迎え入れられた舞台挨拶&トークショー、最後の挨拶で松本監督の目にうっすらと涙が浮かんでいたように見えた。従来から「SとM」の世界観にこだわり続けてきた松本監督が振り切った作品を目指して作り上げた『R100』。鑑賞した後、話したくなるネタも満載だ。(江口由美)
9月後半、12日間をかけて行われた撮影のうち、私は物語の大きなターニングポイントとなるシーンの撮影に立ち会うことができた。今まで『歓待』、『大阪のうさぎたち』、『おだやかな日常』と来阪のたびにインタビューさせていただいた杉野希妃さんが、プロデューサー、主演をしながら今回は監督業にもチャレンジ。記念すべき初監督姿をぜひ現場で見てみたい!その一心で早朝の撮影に合流し、まずは現場の緊迫した空気に圧倒された。杉野監督は、自身もずっと現場で登場するシーンのため、自ら「用意、スタート」と言った途端に演技に入り、演技を終えて「カット!」と声をかける。カット後は、真剣な表情で早速モニターチェックをし、三浦さんやワタベの恋人サヤカ役のちすんさんに細かな演出を行い、まさにフル回転だ。開店前の店舗を借り、時間に限りのある撮影だったため、杉野監督の「もう1回やらせてください」の声に周りもどんどん集中力が高まる。ちょっとした間合いや、顔の角度など納得のいくまでテイクを繰り返すこだわりぶりをみせた杉野監督をバックアップする周りのスタッフの声掛けも見事で一体感のある現場だった。
━━━共演の三浦貴大さんは「女に惑わされる男」ワタベ役ですが、キャスティングの理由は?
『武士の献立』
■ 日時:2013年10月24日(木)
『凶悪』山田孝之、白石和彌監督舞台挨拶(2013.9.6 なんばパークスシネマ)
監督:白石和彌 


━━━撮影のとき、お二人とは離れていたのですか?
━━━一緒に演じるという意味では、リリー・フランキーさんやピエール瀧さんと共演するのは初めてですか?
『ベニシアさんの四季の庭』ベニシア・スタンリー・スミスさんインタビュー
庭仕事も、古民家で暮らすことも、憧れはするけれど日常の手入れが大変だと、物ぐさな私はつい諦めてしまう。でも、そのエッセンスをほんの少しでも生活に取り入れられたら、リラックスできて、さらに力をもらえるかもしれないと思った。
━━━ご自身のことが映画になった感想は?
━━━現在お庭に150種類のハーブを植えていらっしゃいますが、元々ハーブを生活に取り入れようと思ったきっかけは?
━━━自然と共生する丁寧な暮らしを営むベニシアさんですが、子供の頃どのような生活をされてきたのでしょうか?
━
クロックワークス提供
どちらも私を満たし、そして心を乱す妻子ある年上の作家・慎吾と、長年一緒に暮らしている知子。慎吾は妻のいる家と知子の家を週にきっちり半々、行ったりきたりしている。妻と別れて欲しいと考えたこともなく、知子はこの平穏な生活に、自分が満足していると思っていた。しかしある日、木下涼太が訪ねてきて、知子の生活は微妙に狂い始める。涼太は、昔、知子が結婚していた頃、どうしようもなく恋に落ち、夫と子供を捨て駆け落ちをした男だった。知子は慎吾との生活を続けながら、涼太と再び関係を持ってしまう。そして涼太の知子を求める情熱はやがて、知子が心の底に仕舞い込み、自分自身も気づいていなかった本当の気持ちを揺さぶり起こしていく。
『利休にたずねよ』
豪華舞台挨拶!『許されざる者』主演3人&監督に浪花っ子も大感激!!!
明治維新後、かつて官軍の討伐隊を皆殺しにして“人斬り十兵衛”と恐れられた男(渡辺 謙)が、アイヌの女性と出会って「別な生き方がある」と改心、妻亡き後も幼い2人の子供を育てながら、貧困の中人里離れた荒野を耕していた。そこへ、かつての仲間の金吾(柄本 明)が賞金稼ぎの話を持ち込んでくる。子供たちのために妻との誓いを破り、再び剣を持つ十兵衛。金吾と途中加わった若者・五郎(柳樂優弥)との三人で、女郎を切り刻んだ開拓民を打つべく鷲路の宿場へと向かう。宿場では暴力で絶対的な支配を誇る一蔵(佐藤浩市)が賞金稼ぎたちの前に立ちはだかる。
特に、“人斬り十兵衛”を演じた渡辺謙は、表情だけで周囲に物語を伝えられるほどの存在感だ。さらに、十兵衛を追い詰める冷血な一蔵を演じた佐藤浩市も、狂気を秘めた表情に凄みを感じさせる。「本当はお前が恐かった」と朴訥と語る金吾役の柄本明は、孤独と弱さを内包した男の哀しみを滲ませる。その他、柳樂優弥や忽名汐里などの若手も、ベテラン勢の重厚な演技に新風を吹き込んでいた。
渡辺:前の晩から並んで下さった方もおられるとか。また本日残暑厳しい折、並んでお出で下さった方々にこの作品を届けることができて、本当に嬉しく思います。
渡辺:阪神3連敗しちゃったのですが、(笑)…この映画とても強い映画です。ある種の圧力もって息詰まるような映画ですので、今の内に深呼吸して下さい。
佐藤:(一蔵になりきって)「そんなものはねえ!」(笑)。単純に正義や暴力とは何かを自分自身に問い掛けながら演じてました。ひたすら痛覚を鈍感にさせないと生きることができなかった。「人斬り十兵衛」という人間の対極にあるような人物です。暴力でもって自分の存在をより大きく強く見せようと、どんどん暴力に敏感になっていったような感じです。
柄本:そうですね…李監督が名作をリメイクする勇気があって、こうして出演させて頂きました。また、上半身裸になって、零下10℃以下の所で吊り下げられ、李監督には心から感謝しております(笑)。
――― 李監督のロケ地のこだわりは?
李監督:今ここで聞いたことは全て忘れて下さい(笑)。すみません、勝手なことを言って。ヒットする映画がいい映画と見られる中で、この映画はどちらかというと、ヒットすることより、映画の世界でしか生きていけない我々が、映画で思いを伝えたい、発信していきたいと思って作った映画です。既にタイトルを聞いてお気付きだとは思いますが、優しい映画ではありません。厳しい映画ですが、とても切ない映画だと思います。どうか最後まで全身で受け止めて下さい。本日はどうもありがとうございました。
佐藤:クリント・イーストウッドのオリジナル版を見られた方はどれ位いらっしゃいますか?(客席からパラパラと手が挙がる)よく「オリジナルとは別物と思って見て下さい」と言われると思いますが、(大きな声で)「堂々と見比べて下さい!」(笑)。そして、なるほど!ちょっとしか変わってないのに、こんなにも日本的なオリジナリティが出せるのか!と感じて頂けるはずです。我々は自信を持って皆様にお届けします!あれ?これは監督が言うセリフだ?!(笑)俺が言うことじゃないな(笑)。どうか今日はお楽しみ下さい。
渡辺:高い高い山を前にして登山をしようと決めました。しかも、李相日監督という難しいルートを選んで。今やっと9合目までやってきました。これから皆様のお力を借りて更に頂上を目指して行こうと思います。険しく高い山なので途中で息苦しくなるかもしれません。でも、最後には今までに見たことがない世界を見られると思います。どうか最後までお楽しみ下さい。本日はどうもありがとうございました。

