「スーパーアクション映画、日本一諦めない男を演じた」(江口)
「『ゴジラ』のように、小さいお子さんにも怪獣映画と思って観てもらいたい」(本木)
「たくさんの語るべき要素を二時間強の“娯楽作品”にまとめることが僕の仕事」(堤監督)
ダブル主演の江口洋介と本木雅弘が、ヘリコプターから颯爽と登場した。二人で格納庫へと敷かれたレッドカーペットを進みながら、特別招待された観客たちの熱い声援に笑顔で応えた。
―――本木さんが演じた三島は本作のサスペンス部分を盛り上げているが、三島をどのように解釈して演じたのか?
本木:脚本と共に東野さんの原作を読んだとき、「意志の見えない仮面を付けた沈黙の群衆」というフレーズが出てきますが、私もまさにその一人でした。世の中では、予想外のタイミングで大変な事件が起きますが、それに対し自分は距離を置いてやり過ごしてきたタイプでした。本作には、そういった自分への戒めをこめて参加した部分があります。三島は自分が抱えた親子の関係の中で、息子とうまくコミュニケーションが取れなかったために、息子を悲しい境遇にさせてしまった後悔がありますが、その根元はどこにあるかといえば、「沈黙の群衆」に行きついたのです。最終的に三島なりの賭けに出る訳ですが、そこには息子への懺悔、自分への戒め、未来への教訓や願いを込めていたと思います。
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