「京都」と一致するもの

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スペイン&中南米映画の祭典、ラテンビート映画祭が今年は梅田ブルク7、Tジョイ京都で10月18日(木)より同時開催される。

ダニエル・ブリュール主演の『EVA』や、演出力には太鼓判のキューバ発ゾンビ映画『ゾンビ革命』、アルゼンチン発衝撃の新感覚バイオレンスムービー『獣たち』など、バラエティー豊かなラインナップだ。

さらに、石原裕次郎と北原三枝共演のエンターテイメント大作『闘牛に賭ける男』がスペインロケつながりで上映されるなど、意外性のある作品も取り入れているのも、人気の秘密だろう。全12作品を存分に楽しんでほしい。


第9回ラテンビート映画祭公式サイトはコチラ

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毎年秋の恒例となった『ブラジル映画くうk祭2012』。今年も東京を皮切りに、大阪ではシネ・ヌーヴォで10月13日(土)から、京都では京都シネマで10月20日(土)から開催される。

すでにハリウッドリメイクも決定しているブラジリアン・アクション映画の決定版『トゥー・ラビッツ』、ブラジル音楽ファン必見の天才詩人を描くドキュメンタリー『バイオファンに愛を込めて』をはじめ、南米の空気を肌で感じる作品を堪能できる。

日本人監督による2作品も特別招待作品として上映される。塩崎祥平監督による母親の出稼ぎで来日した少年の淡い初恋物語『茜色の約束~サンバ Do 金魚~』。津村公博、中村真夕両監督による浜松在住の日系ブラジル人5人の若者を2年半に渡って追いかけたドキュメンタリー『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて』。両作品とも監督の舞台挨拶が予定されているので、是非チェックしてほしい。


ブラジル映画祭2012公式サイトはコチラ

hainokeiji-1.jpg相対性理論、ソニックユースなど国内外・新旧問わずフォロワの多いミュジシャン灰野敬二を追ったドキュメンタリー映画 『ドキュメント灰野敬二』が、 10 月 20 日より第七藝術劇場、 11 月 3日より元町映画館、 11 月 10 日より京都みなみ会館にて公開となります。
1970 年代に音楽活動をスタート。 ロック、サイケ、フリージャズなどンルにとらわれず多種の楽器を織り交ぜる楽曲作り、さらに舞踊家・田中泯らさまざな芸術家とコラボレーションを重ねてきた灰野敬二。彼はインディペンデントで、常に実験精神に満ちた作品を発表してきました。
そこで、 決してメインストリームを歩もうとしなかった灰野敬二の生き様に共鳴する方々のトーク& ミニライブイベント <灰野敬二とアンダーグラウド 大阪編/神戸> を開催いたします。

hainokeiji-p.jpg【灰野敬二とアンダーグラウンド 大阪編 】

◆場所:第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町 1-7-27 サンポードシティ 6F)
◆日時: 2012 年 10 月 20 日(土) 21:00 の回上映後
・ゲスト:小田島等(イラストレーター)

【灰野敬二とアンダーグラウンド神戸編 】

◆場所:元町映画館( 神戸市中央区元町通 4-1-12 )
◆日時: 2012 年 11 月 3日(土) 19:30の回
・ゲスト:東瀬戸悟(FOREVER RECORDS代表)、安田謙一(ロック漫筆家)
◆日時: 2012 年 11 月 4日(日) 19:30の回上映前
・ミニライブ :ゑでぃまぁこん( アシッドフォークユニット )


hainokeiji-3.jpg轟きわたる静寂 優しすぎる轟音
 灰野敬二 音楽を語る
『ドキュメント灰野敬二 』
(2012年 日本 1時間35分)
監督:白尾一博
出演:灰野敬二 不失者
高橋幾郎/ナスノミツル/工藤冬里/亀川千代/Ryosuke Kiyasu ほか

公式サイト⇒www.doc-haino.com

■イントロダクション&ストーリー
灰野敬二が作り出す<音>は、何故、聴くものすべての心臓を射抜き、戸惑わせてしまう力をもつのか?七〇年代から現代に至るまでの四十年、高度経済成長、政治の季節を経て、曖昧模糊とした不確かな時代へと移り変わる中、頑なに自らの道を突き進んできた灰野敬二の生き方は、世界中の表現者たちに影響を与え続けている。だが、その存在は依然として大いなる謎として闇に包まれている。永遠と瞬間の刹那に生きる灰野敬二に向き合う時、私たちの体に隠されていた無数の<音>たちが静かに激しく呼覚まされるだろう…

可能性と不可能性の間で揺らぐ灰野敬二の混沌とした世界が、今ここに初めて立ち現わる。一瞬一瞬の消えゆく音を無限へと希求する灰野の祈りにも似た音楽は、如何にして生まれ得たか。音楽に一生を捧げた男の孤高の肖像を記録した白尾一博監督、渾身の一作だ。

hainokeiji-2.jpg■音楽家、灰野敬二について
1952年千葉県市川市中山町(現・中山)生まれ。幼少時に埼玉県川越市に転居。
1971年即興演奏グループ「ロストアラーフ」にヴォーカリストとして参加。73年には自らギターを持ち、これまでの既成の音楽に囚われない独自なヴォ-カルスタイル、ギター奏法によるソロ活動を始める。
暗闇のなかで、身体のすべてを使い激しさと静寂を極端に使いわけたレンジの広い演奏は当時から観客を圧倒していた。彼のロックに対する美学を徹底した長髪にサングラス、全身真っ黒い服装という独特で印象的な外見と、アルコール・煙草を一切摂取せず、菜食主義というストイックで求道的な音楽への姿勢。そのカリスマ性で、灰野敬二は日本のアンダーグラウンド音楽界のなかで重要なポジションを築いていく。
80年代前半、海外のアーティストからも注目され始め、フリーミュージックのフレッド・フリスとセッションを行い、さらに81年には初の海外(アメリカ)公演を行う。また国内でもロックに限らず、フリージャズ、現代音楽、舞踏などジャンルを超えた多岐に渡るアーティストとセッションを重ねるようになり、多方面でその特異な存在が注目を浴びるようになる。
90年代には、ニューヨークのフリージャズの重要人物であるジョン・ゾーンや同じくニューヨークのオルタナティブロックを代表するバンド、ソニック・ユースなどから絶大な支持を受け、数多くの海外公演を行う。以降、灰野のパフォーマンスに魅了された国内外のアーティストからの競演を希望するオファーは後を絶たない。
81年のデビューアルバム『わたしだけ?』以降、現在まで参加し、発売されたCD・レコードは優に100タイトルを越えている。
還暦を迎える現在でも、常にこれまでにはない新しい音楽表現を探し続け挑戦する彼の演奏は、日本のみならず世界のリスナーを唯一無比な世界に導いている。

■不失者とは?
幾つかある灰野のバンド(ユニット)のなかで「不失者」は1979年結成と歴史も古く、彼の活動のなかで最も重要な位置を占めるロックバンドである。サイケデリック、実験音楽、ノイズ、ジャズ、アヴァンギャルドなど様々な要素を含みつつ、灰野自身の考える新しい「ロック」を体現している。90年代初頭からニューヨークやヨーロッパなどで頻繁に活動。多数のフォロワーを世界各地に生むこととなる。
灰野の長年のパートナーであったベーシスト小沢靖の体調悪化、急逝により2005年以降、活動休止を余儀なくされていたが、2011年1月14日、大阪・心斎橋クラブ・クアトロで復活ライブを行った。2012年に「不失者」としては待望のニューアルバムも決定している。

taosan-1.jpg誰にでも訪れる“老い”の現実を、やさしく温かく描き、アジア各国で大ヒットとなった『桃(タオ)さんのしあわせ』が、10月27日(土)より梅田ガーデンシネマ他にて公開される。本作の公開を記念して黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん(大阪タカシヤマ店内)で下記コラボレーションが登場!

 


桃(タオ)さんの牛タン煮込み しあわせセット
映画の中で、アンディ・ラウ扮するロジャーの大好物として登場する「牛タン煮込み」。桃(タオ)さんが手際よく大胆に調理するシーンはとても印象的です。
今回、大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F「黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん」にて、映画の「牛タン煮込み」に因んだコラボレーション・メニューが実現しました。 是非この機会にお楽しみください。

桃さん牛タン煮込み.jpg★桃(タオ)さんの牛タン煮込 しあわせセット★
   サラダ、スープ、ごはん、デザート付き

期間 : 10月10日(水)~11月8日(木)
          ※提供時間:11:00~16:00
料金 : 1,800円(税込)
場所 : 黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん
(大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F)
大阪市中央区難波5-1-18
11:00~23:00 (ラストオーダー 22:00)
TEL 06・6633・8129
www.diningmaison.jp


いつも、あなたがいてくれた…。実話から生まれた、ささやかだけど、大きな愛に包まれた物語。

taosan-2.jpg60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話を任せていた雇い主の息子ロジャーはその時初めて桃さんがかけがえのない人だったことに気づき、多忙な仕事の合間を縫い、介護に奔走することになる。やがて二人は母と息子以上の絆で結ばれていくが…。
本作のプロデューサーでもあるロジャー・リーの実体験を元にした感動のストーリー。企画に賛同し、共同プロデューサーにも名を連ね、ノーギャラで出演したアンディ・ラウが、市井の独身男ロジャー役で新境地を開拓しているのも話題です。

監督: アン・ホイ  出演: デニー・イップ、アンディ・ラウ、チン・ハイルー、チョン・プイ、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、ツイ・ハーク
原題:桃祖(A Simple Life)/中国・香港/広東語/配給:ツイン 

10月27日(土) 梅田ガーデンシネマ、12月シネ・リーブル神戸、京都シネマにて公開

公式サイト⇒http://taosan.net/ 

 

 

 

tokyokazoku-di-1.jpg【写真説明】京都・南座で行われた初めての一般試写会で「判決を待つ被告みたいな気持ち」と語る山田洋次監督


『東京家族』山田洋次監督舞台挨拶

(2012年 日本 2時間26分)
監督:山田洋次
出演:橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優
2013年1月19日(土) 全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.tokyo-kazoku.jp/
(C)2013「東京家族」製作委員会


【最初のご挨拶】
山田洋次監督:この映画は去年夏、完成の予定だった。(撮影の)準備中に3・11を迎えた。その後に原発のメルトダウンもあった。私たちは原発に対する認識が足りなかった。撮影をやめるべきではないかとも考えた。いったん中止し、時間を置いて考えたが、この時代、準備したものをやめるのは大変なこと。1年後の今年3月1日にクランクインし8月に完成した。試写会は何度かやったが、一般のお客さんに大劇場で見てもらうのは初めてで、緊張しています。判決を待つ被告みたいな気持ちです。

tokyokazoku-di-2.jpg――― 小津安二郎監督の「東京物語」は今年8月にイギリスで行われた監督が選ぶ「歴代世界映画ベストテン」で1位になりました。
山田洋次監督:大変権威のある賞で、10年おきに選ばれる。「東京物語」は常連だけど2002年は5位だった。今年トップになったと8月に聞いてボクも誇りに思っている。「東京家族」はこの映画を下敷にしている。家族の問題を描いた映画は世界中で共感出来るということでしょう。

――― 今日は南座で今では貴重なフィルム上映ですが。
山田洋次監督: 映写機がなくなるのは大きな転換期。フィルム110年の歴史がなくなろうとしている。デジタルとフィルム上映はお客さんにはっきり分かるものではないが、フィルムには独特の味わいがあり、それはデジタルにはないもの。その意味で今日は大事な上映になります。映写技師さんが最高の状態で映写してくれます。ベルが鳴り、場内が暗くなる。映写機の音がする、という感覚を味わって下さい。
                   (安永 五郎)

kuroneko-1.jpg『くろねこルーシー』主演:塚地武雅さんインタビューはコチラ

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【舞台挨拶のお知らせ】
主演の塚地武雅さんの舞台挨拶があります!
10月8日(月・祝)
シネマート心斎橋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都にて。
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kuroneko-s550.jpg『くろねこルーシー』主演:塚地武雅さんインタビュー
(2012年10月1日(月)シネマート心斎橋にて)

~ダメ男に共感しまくり、塚地武雄の好転のキッカケとは?~

kuroneko-1.jpg(2012年 日本 1時間47分)
監督:亀井亨
出演:塚地武雅、安めぐみ、大政絢、濱田マリ、山本耕史、京野ことみ、佐戸井けん太、生瀬勝久
2012年10月6日(土)~シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、梅田ブルク7、シネマート心斎橋、T・ジョイ京都、109HAT神戸 ほか全国ロードショー
公式サイト⇒ http://kuroneko-lucy.info/
© 2012「くろねこルーシー」製作委員会
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【舞台挨拶のお知らせ】
主演の塚地武雅さんの舞台挨拶があります!
10月8日(月・祝)
シネマート心斎橋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都にて。
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 人生、何がキッカケで好転するかわからない!“甲斐性なし、オーラなし”のダメ男の起死回生のキッカケは、なんと魔女の使いと忌み嫌われる黒猫だった。リストラをキッカケに子供の頃から憧れていた占い師の道を選ぶ。妻と息子とは別居、一人わびしく暮らす男は、占い師としてのオーラもなく、店も閑古鳥がなく始末。しかも、迷信深く気が小さい上に頑固ときているから余計始末に悪い。そんな男の元に、二匹の黒い仔猫が棲みついたことから、男の運気が変わっていく。
 黒猫が幸運をもたらしてくれた、と単純に喜べるファンタジックな映画ではない。確かに、それはひとつのキカッケではあるが、気まぐれな猫の面倒をみながら、家族や他人と向き合う姿勢や思いやる気持ちが芽生えたことなど、彼自身の成長と周囲の変化が、見る者を勇気づける要因となる。やはり一人より家族と一緒がいい、その温もりと可愛い仔猫たちに心なごむ作品だ。

 愛くるしいネコちゃんと愛情を通わせる不器用な男を演じた塚地武雅さん。共通点が沢山あって他人ごとではなかったという。作品に込めた思いやネコとの共演についてなど、気さくに語って頂きました。


kuroneko-s2.jpg――― 今回の役について?
台本頂いた時点ではうだつの上がらないダメなイメージでしたが、頑固で人付き合いが下手なところとか、次第に共感の嵐でした。自分そのものみたいな気がしてきて……家庭を持っている分だけ、この主人公の方がマシですけどね(笑)

――― 結婚されるご予定は?
いや、まったくないですよ~! 

――― 妻役が安めぐみさんでしたが、アズマックスさんから何か言われましたか? 
よく共演をキッカケに結婚されるケースもあるので、僕もそれを目指していましたが、安さんは既に結婚が決まっていましたので、がっかりしました。アズマックスさんもこの映画を見て下さったようで、「良かったよ」と仰っていたと安さんから聞きました。ということは、二人で見てたんだ~と、逆にのろけられたようでした(笑)。

kuroneko-2.jpg――― ネコとの共演は?
ネコも犬も飼ったことがなくて、最初はどう対処したらいいのか分かりませんでした。嫌いじゃないけど、抱き方も分からなかったのですが、撮影が進む速度と同じリアルタイムで仲良くなっていきました。ネコは気まぐれなので、誰かと喋っていると寄って来たり、ヤキモチやいたり……クランクインの時は抱いても暴れてましたが、クランクアップの時はなついて、抱いても落ち着いてました。

――― ネコを飼いたいとは?
飼いたいけど、面倒見きれないし、出会いの場にも行けないし……。

――― ネコを飼うと恋人できないといいますけど・・・?
犬みたいに散歩させられないので、散歩中の出会いにも期待できないし、せいぜいネコがいなくなってネコ探しの時くらいに、同じようにネコ探している人と出会えるくらいでしょうか(笑)。

kuroneko-s3.jpg――― 鮫島家からの帰り、雨宿りするシーンで泣けました。
ありがとうございます。あのシーンでは、最初はもっと強い男らしい口調でネコを励ます予定だったのですが、それがネコと一緒にわびしさを共有しているような感じになりました。

――― この主人公のように、何かのキッカケで運が上向いた経験は?
中学生の時、“ちびっこ漫才師”みたいなもので有名になった同級生がいたのですが、「おまえの方がおもろいで」と言ってくれた友人がいて、その後、高校、大学、就職してからもずっとその言葉が心に引っかかっていました。友人のその言葉がキッカケで、こうしてお笑いの世界に入った訳です。

――― どんな“おもろい子”だったのですか?
いつも明るく朗らかという訳ではなく、何か凝ったことで笑いをとったり、授業中には先生に大喜利的な返しをしてみたり、ちょっと変わっていたかも知れません。

kuroneko-4.jpg――― そこも商業的な占いを拒む主人公と似ているのでは?
確かにそうですね。

――― “甲斐性なし、オーラなし”なんて、特に芸人には堪える言葉では?
芸人をやり始めた頃は、本当にお金に困ってましたね。借金しても利子しか払えなくて、芸人として食べていける日がくるのか、と心配していました。

――― 監督の演技指導は?
細かい演技指導はありませんでした。撮影に入る前に飲みに行ってお話したら、監督と共通していることが多く、ちゃんとリンクしていたので安心しました。

――― ファンタジーなお話のようだが、妙に現実感のある舞台でしたね。ロケ地は?
木更津です。何となく懐かしさの残る、空気もこの作品にバッチリはまっていたようです。服装もムリしてないような感じで作風に合ってはいましたが、あまりにも普通過ぎて、家の中のシーンの服装のままオフしてたり、ドテラにジャージですからね~和み過ぎてましたね(笑)。

kuroneko-3.jpg――― 大政絢さんとの共演は?
本当に可愛らしく、ナチュラルな感じの人でした。あんな綺麗な人でも、ペットショップの制服着るとそれになりきっていましたから、さすが女優さんですね。

――― 濱田マリさんは?
急にアドリブで来られるので、もうこちらはナチュラルに応えるしかなくて、ホント驚かされました。面白い方でした。

――― 迷信は信じる方ですか?
全部信じています(笑)。特にスポーツ選手や芸人はゲン担ぎしますので、世の中で知れ渡っている迷信は殆ど気にしていますね。舞台に出る直前、ここよりもっと大きなホールを想像するんです。実際出てみると小さいので、ホットする…緊張をほぐすための私の迷信です。

kuroneko-s4.jpg――― 『ももいろクローバーZ』の大ファンですって?
はい!ライブにも行ってます。最初はじっとして聴いていたんですが、途中で、周りはノリノリなのにカッコ付けている自分に気付いたんです。こんなに元気もらってるんだから申し訳ない、と思い直し、今では最初っからガンガン応援しています(笑)。

――― 今後やりたい役は?
NHK大河ドラマ『平清盛』で悪い公家役をやったのですが、それが楽しくって、結構受けてたみたいです。またあのような悪役をやってみたいです。

――― この映画で一番伝えたいことは?
自分で言いながら納得していたのが、「人間ってキッカケなんだな~」というセリフです。苦手意識のある人や物でも何でも、実際当たってみないと分からない。何かのキッカケで苦手でなくなることもある訳ですから、決めつけないで、積極的に行動することが大事。この映画が、正に背中を押してくれるキッカケになってくれたらいいなと思います。家に帰る道筋でも、ちょっと違う道を歩くと、新たな発見があるかもしれませんし。(河田 真喜子)

kagimeso-ss550.jpgkagimeso-1.jpg『鍵泥棒のメソッド』大ヒット御礼レポート
(2012年9月30日(日)、TOHOシネマズ西宮OSにて)
ゲスト:堺雅人、内田けんじ監督

(2012年 日本 2時間08分)
監督・脚本:内田けんじ
出演:堺雅人、広末涼子、香川照之、荒川良々、森口瑤子
2012年9月15日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、シネ・リーブル神戸 他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://kagidoro.com/
 © 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
★第15回上海国際映画祭にて最優秀脚本賞を受賞!

作品レビューはコチラ

 9月15日より大ヒット公開中の『鍵泥棒のメソッド』。筆者も初日に難波のシネコンへ見に行ったところ、満席、満席! 舞台挨拶でもないのにこんなに活気ある満席状態は超珍事! しかも、結末分かって見てもその満足度は120%!くるくると急展開する場での俳優たちの微妙な表情の変化を見るがまた楽しい! 細部に至る無駄のない動きは監督のこだわりのたまもの。笑って、ハラハラドキドキして、胸がキュ~ンとなるラブコメに、誰しも夢中になれるはずです。
 この度、ムビチケ売上日本一となったTOHOシネマズ西宮OSに、主演の堺雅人さんと内田けんじ監督が御礼のご挨拶にと、台風17号大接近の暴風雨の中、東京から馳せ参じた。ゲストは勿論、観客の皆さんも取材陣も、帰りの交通機関の状況を案じながらのイベントだったが、西宮中央商店街のゆるキャラ「ふくみみ福ちゃん」も応援に駆け付け、台風に負けないくらい笑いの旋風を巻き起こしていました。


kagimeso-ss1.jpg【最初のご挨拶】
堺:いや~大変な日にお出で下さいまして誠にありがとうございます。皆さん大丈夫ですか?帰りの足は――。我々も東京から無事に来ることができましたが、これも西宮えびす様のお蔭ではないかと感謝しております。作った映画が皆さんの手に渡って、こうして上映直後の熱気ある雰囲気に浸れ、また皆さんの上気したお顔を拝見できて、役者としてご褒美を頂いたような気分です。この作品に参加できて本当に良かったなと思っております。
監督:今日はとんでもない日にどうもありがとうございます。今、劇中の櫻井とは全く逆のしっかりした挨拶をした堺さんですが、そのギャップを楽しんで頂きたいと思います。ちなみに、今日2回目だという方はいらっしゃいますか?

――― ほう、結構いらっしゃいますね~。
監督:本当にありがとうございます。

――― 櫻井という人はホントにダメダメな人ですが、この役の最初の感想は?
堺:案外“素”だったりして…いろんな人に「下手なお芝居が絶妙で…」と言われて、一番柔らかい部分が傷付いたりもするんですけど、売れない役者という致命的な弱点があり、またこの場所に居なくちゃならないという変な思い込みもありますが、純粋で、楽観的に物事を捉えられる面白い人物だと思いました。また、共通する部分もあって好きな役でした。

kagimeso-ss2.jpg――― この役を堺さんにと思った理由は?
監督:確かに、最後の方で自分の演技に酔うようなシーンがあるのですが、締めるときには締める演技も必要な役ですので、そんな役は堺さんしかやれないだろうと思いました。また、前半車の中で泣くシーンがあるのですが、「櫻井ってこんなにバカなヤツだったんだ~」と初めて櫻井というキャラを掴んだ気がしました。
堺: 『アフター・スクール』の時より偏差値を30下げてくれと言われたんです。
監督:そしたら35下がってましたけど(笑)。衣装合わせの段階から香川さんが面白かったですね~。
堺: (櫻井用のダサい服を選ぼうとしても香川さんが何でも着こなしてしまうので、)役者として反則ですよね、あれは。
監督:そのバカさ加減を合わせるのに、あの写真の櫻井とぴったしでしたね。

――― 体を張るシーンが多かったようですが?
 kagimeso-ss3.jpg堺:冒頭の銭湯のシーンは1日かかりました。キャストは皆裸で待機。エキストラの人たちは半日湯船に浸かったりして。でも僕等は湯船にも浸かれず、泡立てるだけだけでしたが・・・
監督:香川さんが前ばりひとつで、アスリートみたいに構えて・・・
堺:スタート前のハイジャンパーのようでした。
監督::ジャンプしてバランスが崩れる感じとか凄かったですね~(笑)。

――― 後半になると、堺さんは香川さんと一騎打ちになるようでしたが、よく撃たれてましたね?
堺:あの撃たれるシーンは、ガンの調子が悪くて、本当に芝居にならない位痛い時もありました。
監督:面白かったので、6回くらいやってもらいました(笑)。

kagimeso-ss4.jpg―― 殺されるシーンも香川さんにメソッド受けてましたね?
堺:あのシーンでは、「笑いを堪えるが大変だった」と香川さんに言って頂いて嬉しかったです。
監督: 「てめぇ~」と言って香川さんに掴み上がろうとするのは、唯一のアドリブでしたね。あそこは、スタッフも皆グッと笑いを堪えてました。稽古の時はなかったので、香川さんも驚いたんだと思います。

――― あの部分はアドリブだったのか~と思いながらもう一度見て頂けたら、もっとお楽しみ頂けるのではないかと思います。

kagimeso-ss5.jpg(ここで西宮商店街のゆるキャラ「ふくみみ福ちゃん」の登場。ところが、大きな福耳の頭でっかちの福ちゃんは、動作が鈍く介助が必要。細い階段も恐る恐る上がって、見てる方もハラハラドキドキ。ところが、3人でポーズをとろうとすると、狭い壇上から後ろに落ちそうになり、思わず堺さんに支えられる。)
堺:福ちゃんコケて、ボクが福ちゃんになったりして!?

(喜んでいるのか、ゲストに遠慮しているのか、後ずさりする福ちゃんを堺さんが支える。)
 ―――堺さんに気い遣わせてどうすんねん!
(と、福ちゃん怒られる。)

kagimeso-ss7.jpg――― このボードはもっとヒットしますようにと願かけてあります。
(福ちゃんだけ先に退場。でも、その危なっかしい足元に皆が福ちゃんの行方に注目。)

――― はい、主役はこちらですので、中央にご注目! それでは最後にご挨拶を。
 堺:全国で一番映画を楽しみにして頂いた所ということでこうして伺いましたが、その言葉に違わず皆様の温かいお気持ちを頂きました。他のキャストやスタッフにも伝えたいと思います。実は、私は神戸市舞子の生まれでして、2歳くらいまで過ごしていました。神戸の記憶は殆どないのですが、何か機会があれば訪れたいと思っていましたので、本日こうして来られたのもご縁があったからかなと思っております。また伺いたいと思いますので、その時はよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。
監督:皆さん外の様子がどうなっているのかご存知ないのですよね? このような日にお出で下さいまして、本当にありがとうございます。またこのキャラクターたちに会いに来て頂けたらなと思います。細かい所、例えば、香川さんが面白い顔している端で堺さんが微妙な表情していたり、あるいはその逆だったり、編集していても飽きなかったくらいですから、是非何度でもその表情を見に来て下さいね。
堺・監督:皆さん、お気を付けて!


 撮影現場でも和やかな雰囲気だったとか。しっかりとしたコンテンツを示し、練りこまれた脚本のお蔭で、演じる方も迷いなく楽しく演じられた様子。はっきりとした個性をうまくブレンドして出来上がった極上のサスペンス調ラブコメ。大ヒット御礼の舞台挨拶がここ西宮で実現して嬉しい限りだ。出演作目白押しの堺雅人さんと、オリジナル脚本をじっくり練り上げる映画監督らしい内田けんじ監督。この最高のコラボレーションを是非ご高覧あれ!(河田 真喜子)

 

 

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 10月2日(火)より祇園会館、東映京都撮影所第一試写室、京都文化博物館で開催される第8回京都映画祭。「閉塞をぶち破る!」をキーワードに、多彩なゲストを交えて映画の作り手たちが何をしてきたか、これから何をすべきかを見つめるプログラムとなっている。

5_あヽ同期の桜c.jpg祇園会館では、「京都1970 若き監督たちの戦い―中島貞夫を中心に」と題して、中島貞夫監督作品を中心とした特集上映を開催。鈴木則文監督、梶芽衣子、夏八木勲、富士純子ら豪華ゲストが連日トークショーを繰り広げる。14_唐獅子警察c.jpg

高倉健、鶴田浩二主演の戦時中青春群像劇『あゝ同期の桜』(写真左)や、渡瀬恒彦の無鉄砲ぶりが必見の『唐獅子警察』(写真右)など、この機会でしか見られない往年の活劇は見逃せない。

東映京都撮影所第一試写室では、「京都2012新進気鋭の監督たち」と題し、「映画の上映と配給~その将来的展望」(10/6開催)、「映画製作について~関西そしてインディペンデント」(10/7開催)の2つのシンポジウムと期待の若手監督作品を一挙上映。『へんげ』、『先生を流産させる会』、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』、『シグナル~月曜日のルカ~』、『細川中立売』、『毎日かあさん』など監督の舞台挨拶も合わせて楽しめる絶好の機会だ。

特筆すべきは、京都文化博物館で開催されるプレミア上映、「幻の『一殺多生剣』発見!」 無声映画の演奏つき上映や、活弁つき上映など、京都初お目見えの戦前の名作を是非堪能してほしい。


第8回京都映画祭 公式サイトはコチラ

 

ousama-s550.jpg『王様とボク』舞台挨拶レポート(12.9.22シネマート心斎橋にて)
 登壇者:前田哲監督、菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹

ousama-1.jpg(2012年 日本 1時間24分)
監督:前田哲
原作:やまだないと『王様とボク』イースト・プレス刊
出演:菅田将暉、松坂桃李、二階堂ふみ、相葉裕樹、松田美由紀
2012年9月22日(土)~シネマート新宿、シネマート心斎橋、10月20日(土)~京都みなみ会館他順次公開
公式サイト→http://www.o-boku.com/index.html

© 2012「王様とボク」製作委員会

6歳から12年間昏睡状態だった青年は、18歳で奇跡的に目覚めたが、心は6歳のままだった・・・。大人になることへの不安や揺れ動く心を描く青春ファンタジー『王様とボク』。シネマート心斎橋公開初日の舞台挨拶に、前田哲監督をはじめ本作が映画初主演となるミキオ役の菅田将暉、ミキオの幼なじみミキヒコ役の松坂桃李、同じく幼なじみトモナリ役の相葉裕樹が登壇した。立ち見も出たライブハウスのような熱気溢れる客席を前に、大阪出身の前田監督、菅田将暉の漫才のような絶妙のトークがさく裂した舞台挨拶の模様を紹介したい。


━━━初日のご挨拶をお願いします。
菅田: (立ち見満員の客席を見て)すごいですね。菅田将暉です。挨拶は短めに、今日はよろしくお願いします。
松坂:これぐらいの広さっていいですね。結構好きです。今日は来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします。
相葉:こんばんは。相葉裕樹です。今日は楽しんでいってください。お願いします。
監督:こんばんは。今日はこんなに来ていただいて。今までずっと広い劇場だったので、これぐらいの距離で、近くてちょっと圧迫感がありますけど(笑)楽しんでいってください。よろしくお願いします。

ousama-s2.jpg━━━管田さんと前田監督の生まれ故郷、大阪での舞台挨拶はいかがですか?
菅田:それはうれしいですよね。
監督:僕は大阪で生まれて、ロンドンで育ちましたから。<会場爆笑>
菅田:(心斎橋アメリカ村は)普通に遊びに来てたところですから。
~観客より「おかえり」と声がかかって~ ただいま!
監督:彼は全然関西弁が抜けてないですからね。僕なんて全然関西弁がでないですから。<会場爆笑>
松坂:そんなにでないですか?
監督:「(標準語風に)でませんよ」

━━━ずばり大阪の印象はいかがですか?
相葉:熱気というか、笑顔で迎えてくれてありがとうございます。
松坂:何度か来させてもらっているんですけれど、「551」肉まんの・・・
菅田:だから、シュウマイを食べてほしいって何回も言っているんですけど!<会場爆笑>
松坂:(お客さまとの)距離が近いせいか、暖かいというか。菅田将暉が空港に着いたときに「よし、我慢、我慢しよう」と言ったんです。多分地元だから舞い上がってしまうので、ちょっと我慢しようと、自分の中でブレーキをかけていた感じはありました。
菅田:いま、関西弁禁止令が出ていまして。映画の撮影で今博多弁の役なんですが、監督に「おまえ普段から関西弁をしゃべっているから、方言が出ないんだ」と言われてずっと(関西弁を)抜いていたせいで、ここで舞い上がったら戻ってこれないだろうなという「よし」だったんです。

━━━監督はどのようなイメージでこの作品を作ったのですか?
監督:10年以上前にこの原作に出会って、「大人になるってどういうことだろう」という人が生きていく上でどうしてもぶつかる問題にトライしてみたかったんです。いろいろ失っていくことや、悲しみを知っていくことという負の要素も多分にあるので、そういうちょっと寂しい、悲しいものを描きたかったです。そのときにしか感じ得ない思いや感情を、台本を超えて三人の実際感じているものを出してもらいました。だから、映画がもし面白かったら3人の力ですし、つまらなかったら僕のせいです。

ousama-s3.jpg━━━監督の演出はいかがでしたか?
菅田:正解がなく、一つ一つの動きが試行錯誤です。計算してもダメだし、無意識でもダメというところで、毎回監督がシーンのイメージを伝えてくれました。監督がすごく良くて僕の中で超えられないぐらいです。
監督:僕も6歳で止まっていますので(笑)
松坂:役と僕本来のものをすり合わせて、引き出してくれるという感覚がすごく強かったです。頭ごなしに考えず、ニュートラルに自分が18歳だった頃をどこか隅に置きながら現場に参加した形ですね。
相葉:ぼくはこの現場は本当にフラットな状態で臨めました。シーン数が少ないですから、ワンカットワンカットを大事にしていきたいと思って相談しながらやっていきました。すごく居心地のいい現場で、楽しく過ごすことができました。

━━━(役者の演技を)引き出すコツはあるんですか?
監督:今の(舞台挨拶)も褒めるようにと、これも演出で。<会場爆笑> コツではなくて、同じ目線でどう立つことかだと思うんです。10代の役で、つい最近まで10代だった訳ですから。
菅田:僕まだ10代ですよ!
監督:まだ10代?一番年上かと思ってた。桃李くんはお兄ちゃんって感じなんですね。現場でも暖かい感じで、人を包み込むような感じがあって。相葉くんは、「こういう友達いるよね」といった感じでやってもらったんです。ちょっと近寄りがたいけど実はいい奴といった感じで、色々話しましたよね。そんなとこですかね。
菅田:ミキオは?
監督:一番大事なところを(笑)6歳を演じるのは非常に難しい。やりすぎたら、みんなが「さむー」といった感じになるし、今の現実的な6歳を演じても大人びていてシラッとしてしまう。前々から連ドラを見ていて、「この人はしっかり芝居を考えてできる人だな」と思っていたのですが、考えるということを一回捨ててもらって、いかに無心で演じてもらうか。現場に入ったときから6歳で、演じているとき以外も6歳だったんですね。だからみんな迷惑していました。桃李くんも本当に迷惑だったと思います。<会場大爆笑>
松坂:あー本当に現場に入ってからも6歳を相手にしている感じなので、ギャップを感じましたよ。
 

ousama-s1.jpg━━━(サポーターズイベントから選ばれたファンによる花束贈呈後)花束をいただいて、今の気持ちを一言お願いします。
菅田:花束をもらえると思っていなかったので。また地元でというのが!
監督:大阪で火を付けてもらわないと。
菅田:口コミでね。広げてください!
監督:(菅田に耳打ちして)家族に広めてください。
菅田:家族に広めてください!

━━━最後に一言お願いします。
菅田:自分たちがどうこう言うよりも、映画を観ていただけでうれしいですし、分かりやすいゴールのある映画ではないので、何回も観てほしいです。僕自身がこの映画にかかわってすごくいろんなことが変わったので、何かそういうきっかけになればうれしいです。今日は本当にありがとうございました。


大人になることは子どもの心を失うこと、大事なものを喪失するという恐怖感を主人公たちは抱えている。何がやりたいことなのか分からない、大人になることの責任や、自分で道を切り開かなければならないのに道が見えない不安に支配されている若者たちの姿は現代を象徴するかのようだ。一方、6歳の心を持つモリオは「大きくなったら王様になる」と目を輝かせている。ファンタジーの要素を交えて「大人になるとは」という永遠の命題を表現した前田監督の意欲作。期待の若手俳優たちが等身大で表現した希望と葛藤の青春物語は、どこかほろ苦く切ない後味を残した。(江口由美)

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