
「京都」と一致するもの

~杉野希妃が鮮やかに映し出す、男女の性/生への欲求とその行く末~

『欲動』

『禁忌』
『海月姫』(くらげひめ)試写会プレゼント!
■ 提供:アスミック・エース
■ 日時:2014年12月19日(金)
18:00開場/18:30開映
■ 会場:御堂会館
〒541-0056 大阪市中央区久太郎町4-1-11
TEL(06)6251-5820(代表)
FAX(06)6251-1868
地下鉄御堂筋線本町駅8号出口南へ200m
地下鉄中央線本町駅13号出口南へ50m
■ 募集人数: 5組 10名様
■ 締切:2014年12月11日(木)
■ 公式サイト⇒ http://www.kuragehi.me/
2014年12月27日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー
『海月姫』(くらげひめ)
オタク女子集団に突如降りかかった、史上最大のピンチ!
彼女たちが仕掛けた大勝負とは!?
我がオタク人生をかけて、出陣であります!
笑いと涙と萌え!【オタクすぎるシンデレラ・エンタテインメント】
【STORY】
月海は、イラストレーターを志すクラゲオタク女子。小さい頃、亡き母と一緒に見たクラゲのようにひらひらのドレスが似合うお姫様になれる・・・こともなく、今やすっかり腐った女の子に。男子禁制のアパート “天水館”で、「男を必要としない人生」をモットーとする “尼~ず”たちとオタク道を極めたそれなりに楽しい日々を送っていた。
ゆるい日常は、女装美男子と童貞エリートの兄弟の出現によって揺るがされる。さらに、彼女たちの住まいであり心のより所でもある「天水館」=「聖地」が奪われる危機がぼっ発!!彼女たちは聖地を守れるのか?尼~ずはバラバラになってしまうのか?そして、「男を必要としない人生」のゆくえは!?
出演:能年玲奈 菅田将暉/池脇千鶴 太田莉菜 馬場園梓(アジアン) 篠原ともえ/片瀬那奈 速水もこみち 平泉成/長谷川博己
監督:川村泰祐 脚本:大野敏哉/川村泰祐
原作:東村アキコ「海月姫」(講談社『Kiss』連載)
ドレスデザイン/スタイリスト:飯嶋久美子
音楽:前山田健一
主題歌:SEKAI NO OWARI「マーメイドラプソディー」TOY'S FACTORY INC
製作:『海月姫』製作委員会 制作・配給:アスミック・エース 制作協力プロダクション:ギークサイト
(C)2014『海月姫』製作委員会(C)東村アキコ/講談社
2014年12月27日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー
~別所哲也が語る、世界が絶賛する劇画“TATSUMI”ワールドと一人六役の“挑戦”~
■成熟したヨーロッパ社会で熱狂的に受け入れられている辰巳ヨシヒロさんの世界。その社会性と過激さから、知られないような社会になっている日本は、むしろ怖い。
■辰巳ヨシヒロのキャラクターの分身として、人間の情けなく、いやらしく、ダメな部分を演じ分けたことが、やりがいに。
■「辰巳先生に対する思いを映画で真空パックに」エリック・クー監督が挑んだ最初で最後のアニメ作品。
■大阪出身の辰巳ヨシヒロが熱望した地元公開。ちょっとほろ苦くて、ドキッとする大人の辰巳ワールドを全てのマンガファンに観てほしい。
今年で第19回を迎えた神戸100年映画祭。毎年テーマを設定し、神戸で撮影した作品や往年の名作を上映、ゲストを迎えてのトークを交え、映画ファンにとって神戸の秋の風物詩となっている映画祭だ。第19回のテーマは「あの女優に会いたい」。NHK連続テレビ小説に主演した女優たちの作品を特集上映したり、元町映画館では過去から現在を射抜く女性が主人公の『エレニの帰郷』、『フランシス・ハ』が上映された。また、11月15日から全国公開される『紙の月』プレミア試写会では、吉田監督をはじめ主演の宮沢りえ、池松壮亮が登壇し、神戸ロケのエピソードを披露。そして神戸アートビレッジセンターにて「新開地 淀川長治メモリアル」で伝説の女優たちの作品、『モロッコ』、『カサブランカ』、『哀愁』、『めし』が上映中された。
去る10日に神戸文化ホール中ホールで開催されたメインイベントでは、第1回神戸100年映画祭で『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』のゲストとして夫、篠田正浩監督と登壇した岩下志麻さんが久しぶりに映画祭ゲストとして来場。「岩下志麻さんを迎えて」上映会&トークショーと題して、岩下さん自身が上映を希望された代表作『はなれ瞽女(ごぜ)おりん』と名匠小津安二郎監督の遺作『秋刀魚の味』が上映された。
■『はなれ瞽女おりん』撮影エピソード
■『極道の妻シリーズ』撮影エピソード
■女優人生を歩む決意が固まった作品『五瓣(ごべん)の椿』
■『秋刀魚の味』撮影エピソード
■妻として、母としての篠田志麻と、女優岩下志麻の裏にある夫篠田監督の支え
■観客へのメッセージ
健さん、男の夢をありがとう!
《高倉健 追悼特別寄稿 ―安永五郎》
京都の撮影所担当(日刊スポーツ文化部)、通称“撮回り”が原点だった。幸せなことに…。高校時代から大映“勝新・雷蔵”、次いで東映“鶴田・高倉”に熱くなった記者には、映画の現場(とりわけ京都)は“夢の工場”。取材の重圧に緊張はしたものの「目の前を映画が歩いている」思いだった。
数年間の撮影所担当で多くの俳優、監督、プロデューサーやスタッフ、時には撮影所長も取材したが、忘れられない大スターは大映・勝新太郎さんと東映・高倉健さんだ。スクリーンと素顔が異なるのはすでに常識だったが、この二人は、対照的な性格なのに差がないことが共通していた。つまり、映画の役柄そのままの人だった。
初めての“生・健さん”は新米記者の73年。東映京都撮影所『現代任侠史』(石井輝男監督)。60年代に一世を風びした東映任侠(やくざ)映画はその直前の72年、藤純子引退記念映画『関東緋桜一家』で幕を下ろし、時代は深作欣二監督『仁義なき戦い』を皮切りとする実録路線へと切り替わろうとしていた。『現代任侠史』は“実録風の任侠映画”の触れ込みで、健さんも最後は銃で撃たれて死ぬ。「それが珍しい」映画だった。
当時、現場取材は邪魔にならないよう「撮影の合間に片隅で立ち話(取材)」が原則。東映任侠映画『日本侠客伝』と『昭和残侠伝』などのシリーズをほぼ全作見ていた記者は、真正面で見る「どアップの花田秀次郎(昭和残侠伝)」に震える思いだったのを覚えている。
この時の話を記憶しているのは“花田秀次郎”だからか。映画の話はもちろん聞いたが、健さんが熱っぽく語ったのは当時、吉田拓郎のヒット曲「旅の宿」などで評判の作詞家・岡本おさみについてだった。取材で知り合ったとかで「素晴らしい人」と誉めるのに懸命だった。
健さんには数々の伝説が伝わるが「人との出会いを大切にする」「共感した人から学ぶ」姿勢がよく知られる。最初にその一端を見せてもらった、とずいぶん後になって分かった。
勝さんは対照的に、2~3度、撮影を覗いただけの新米記者も楽屋に入れてくれて直接話を聞けた。イメージ通り自由奔放、ざっくばらんな人だった。当時、当たり役『座頭市』はフジテレビ制作に移っていたが、その頃、アメリカで大ヒットしていた『ジョーズ』の話題に触れ「ハリウッドで“座頭市”を撮ったら、いい勝負出来るんじゃないか」と勝さんらしい壮大な夢を話していたものだ。
健さんでもうひとつ、有名なのが「俳優は私生活を見せてはいけない」という確固たる信念。だから、プライベートは秘中の秘だし、記者も伝聞でしか知らない。だが、物静かに“成りきる姿”を垣間見たことがある。“東映卒業後”、東宝で森谷司郎監督が撮った『八甲田山』(77年)の現地ロケのことだ。
雪深い八甲田山中の宿舎には俳優もスタッフも、当然エキストラ記者も同宿。周りに何も娯楽施設のない宿では、出演していた俳優・加山雄三がピアノ弾き語りでエキストラの面々と仲良く声を張り上げていた。脚本家の橋本忍氏も顔を出し、これがロケ撮影の持ち味と理解したが、そこに主役の姿はなかった。健さんはロケ隊の中でも、ひとり個室に籠って「決死の登山行」に挑む隊長という難役に集中していた。いかにも陽気な加山雄三らしい盛り上げ方だし、いかにも“孤高の健さん”だった。
健さんはその年、山田洋次監督『幸福の黄色いハンカチ』と『八甲田山』の2本に出演、日本アカデミー賞とブルーリボン主演男優賞をダブル受賞、俳優として広く日本映画界に漕ぎ出し、以後、文字通り大スターに上り詰めていく。
京都撮影所からは姿を消した健さんだが、その後も何度か名前を耳にした。本紙連載企画「日本映画の源流、マキノ組とその一党」の取材中、監督業に乗り出したマキノ(津川)雅彦から「(叔父)マキノ雅弘監督の誕生日(2月29日)に家を訪れるのは藤純子と高倉健だけ」と聞いた。任侠映画を卒業しても、大先輩から受けた恩は忘れない…礼儀正しく、けじめに厳しい、任侠映画のヒーローそのままだった。
撮影所担当と言えば駆け出し時代、ライバル紙に京都撮影所を押さえていたベテラン記者がいて、キャリアの差で歯が立たなかった。その“京都の主”が数年前に死去。葬儀が終わった後、そっと焼香する健さんの姿があったという。どこから聞いたのか、礼儀は欠かさないが目立つことはしない、健さんらしい、これも映画で見たような場面に感じた。
遺作となった205本目の映画『あなたへ』で、夜の海辺を見つめる健さんの後ろ姿がどうしようもなく胸に迫った。かつて熱い血をたぎらせたあの背中…。任侠映画では「背中(せな)で泣いてる唐獅子牡丹」とテーマ曲が流れ、命をかけて殴り込む。満員の場内に「健さん、あいつを叩き斬ってくれ」と掛け声がかかったのも忘れられない。
混乱の時代、悪者を一刀両断する健さんの背中はめっぽう強くて頼もしかった。だがそれは、たった一人の孤独なヒーロー像でもあった。70年安保で盛り上がった全共闘の学生たちも「止めてくれるなおっ母さん」と権力と闘う自分たちの気持ちをこの背中に託した。
『あなたへ』で共演したビートたけしは「健さんには嫌われたくない思いからみんな遠慮して話す。だから本人はどんどん孤独になっていくんだ」と監督らしく分析した。
任侠映画から、多くの人の共感を呼ぶ人間像へ…。動乱の時代を生き抜いて、崇高ささえ感じさせる俳優へと自らを高めていった健さん。ストイックな生きざまには、ただただ「ありがとう」の言葉しかない。
(安永五郎)
◆コンペティション部門の「PFFアワード2014」受賞作21作品を一挙上映!
◆招待企画部門で開催の「SF・怪奇映画特集」
◆ようこそ、ワンピース体験へ!
『第6回京都ヒストリカ国際映画祭』招待券プレゼント!!!
今年も《京都ヒストリカ国際映画祭》が京都市の京都文化博物館と京都みなみ会館にて開催されます。世界の時代劇を集めた、日本の映画製作発祥の地である京都ならではの映画祭です。
『髪結いの亭主』や『仕立て屋の恋』などで日本でも人気の高いパトリス・ルコント監督の新作『暮れ逢い』をはじめ、大ヒット作『るろうに剣心』3部作一挙上映に加え、それぞれ監督によるトークショーも開催される〈ヒストリカ スペシャル〉がございます。
今年は、上記の〈ヒストリカ スペシャル〉の他に、世界の新作を集めた〈ヒストリカ ワールド〉と、日本初公開となる『キートンのセブンチャンス』や、『伊藤大輔初期チャンバラ集』や『人斬り』など名作8本を集めた〈ヒストリカ フォーカス〉 という大変貴重な特集上映もあり、充実したプログラムが組まれております。
時代劇ファンならずとも、名作にふれながら映画の歴史や情熱を感じられる至福の9日間です。是非この機会にご覧ください。
そこで、映画祭事務局より招待券のご提供を頂きましたので、下記の要領で募集いたします。ふるってご応募下さい。
■募集人員:5組10名様
■締切:2014年11月30日(日)
■招待券の有効期間:2014年12月6日(土)~12月14(日)
■場所:京都文化博物館・京都みなみ会館
■対称作品:〈ヒストリカ ワールド〉〈ヒストリカ フォーカス〉の各作品。
(ご注意:『暮れ逢い』『るろうに剣心』シリーズの〈ヒストリカスペシャル〉はご使用いただけません)
★スケジュールや作品紹介は公式サイトをご覧下さい⇒ こちら
★ヒストリカ スペシャル
6日午後1時 『暮れ逢い』(フランス、ベルギー)
同午後2時55分 パトリス・ルコント監督トークショー
★ヒストリカ・ワールド (世界の新作歴史映画)
同午後5時半 『黄金』(13年ドイツ)
★ヒストリカ・ワールド (世界の新作歴史映画)
7日午後0時、12日午後3時半
『ガイド少年と盲目の旅芸人』(14年ウクライナ)
同午後3時 『悪戦』(13年香港)
同午後6時半、11日午後3時半
『トワイライト・フォレスト』(12年スペイン)
★ヒストリカ・フォーカス (日本刀アクション映画の系譜)
9日午後6時半
『人斬り』(69年大映)
10日午後6時半
『必殺4 恨みはらします』(87年松竹)
11日午後6時半
『柳生一族の陰謀』(78年東映)
12日午後6時半
『伊藤大輔初期チャンバラ集』
13日午前10時20分 『キートンのセブンチャンス』(25年アメリカ) 活弁とギター伴奏付き
同午後0時20分 『忍者武芸帖 百地三太夫』(80年東映)
同3時20分 『座頭市血煙り街道』(67年大映)
同午後5時50分 『酔拳2』(94年香港)
★ヒストリカ スペシャル
14日午前10時20分 『るろうに剣心』(12年、ワーナー)
同午後1時20分 『るろうに剣心 京都大火編』(14年、ワーナー)
同午後4時 『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年、ワーナー)
※京都みなみ会館での上映は★ヒストリカ・ワールド
14日午後2時半 『ベル―ある伯爵令嬢の恋―』(13年イギリス)
同午後6時 『黄金』
同午後8時40分 『悪戦』
『竜宮、暁のきみ』青木克齊監督、谷内里早さん舞台挨拶
(2014年11月8日(土) 大阪・第七藝術劇場にて)
(2013年 日本 1時間34分)
脚本・監督:青木克齊
出演:石田法嗣、谷内里早、小林ユウキチ
★青木克齊監督インタビュー⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://ryugu-akatsuki.jp/
11月8日(土)~大阪・第七藝術劇場、11月24日(祝・月)〜京都みなみ会館
おとぎ話の浦島太郎の物語をモチーフに、現代の若者の喪失と再生を、人形浄瑠璃を織り混ぜファンタジックに描いた『竜宮、暁のきみ』。関西での公開初日の11月8日、第七藝術劇場で青木克齊監督と、透明感あふれ、凛とした存在感で、主人公の太郎を勇気づける不思議な少女みずきを演じた谷内里早さんが登壇。大勢の観客のあたたかい拍手に包まれ、なごやかな舞台挨拶が行われました。
まず最初に、竜宮からの『玉手箱企画』大阪編と題して、七芸での上映期間中、日替わりで入場者にプレゼントされる香川県の特産品について紹介された後、青木監督が「2年前に撮影し、1年かけて上映に向けての準備を進め、この夏、新宿で公開し、大阪に来ました。今、観なおしてみて、何か変わったことは?」と里早さんに質問。「こんなにきゃぴきゃぴすることはなくなりましたね(笑)」今、猫を飼っているという里早さんに、監督は、「そういえば、撮影が始まる前日ぐらいに、ロケ地で、一人で田んぼを歩いていたら20センチほどの亀が出てきたので、拾って宿に帰り、しばらく飼っていました。13日間の撮影が終わり皆が帰った後、元の場所に返そうかと思って、起きたら、旅館の人に亀がいなくなったと言われました。玄関で飼っていたのに、結局どこにいったのか全然わかりませんでした。撮影とともに現れ、撮影が終わるとともにいなくなってしまったんです」と不思議な逸話を披露。「亀は幸運をもたらすかな?」との問いに、「こうして映画も公開に至りましたしね」とにっこり微笑む里早さん。
このほか、監督の、人形浄瑠璃に浦島太郎の演目はないとのコメントに、客席からは「なるほど」との声。「亀の人形がなくて、ネットのオークションで亀のはく製を買いました。他の人に入札されたらどうしようと、すごくドキドキしていたのに、後で見たら、入札していたのは僕だけでした」というエピソードには、会場からどっと笑いがあふれました。その亀のはく製は、太郎を演じた石田法嗣さんが持って帰られたとのことです。「亀に始まり、亀に終わる映画ですね」「この映画を観て、香川のよさを発見していただき、気軽に足を運んでもらえたら」と監督。最後は、里早さんが「今日観てもらった感想をいろんな人に伝えてもらえたら嬉しいです。あったかい映画になっていると思いますので、大切な方とぜひ観に来てほしいです」と締めくくった。
会場には、香川県出身の方々もたくさん来場され、映画の中の荘内半島(三豊市)の山や海の美しさにうっとり。京都での公開も決まり、神戸では春に公開予定とのこと。上映後のサイン会には、大勢の人が並び、映画の話で盛り上がっていました。
(伊藤 久美子)