
~原作で一番感じるのは淋しさよりも、人生色々なことがあるという「驚き」~

■チェスをしているように、一つ一つの章を丁寧に書いた、小さな本「絹」(seta)
■友人の祖先の実話と、祖先が残した日記帳から、19世紀にヨーロッパ人が想像していた日本を描く。

■エルヴェが日本で出会う謎めいた女性を日本人にしたのは、ジラール監督の強いこだわりだった。

■映画は原作より淋しげ。原作で一番感じるのは「驚き」だった。
■主人公の妻エレーヌ役に、キーラ・ナイトレイは美しすぎた!?














『ノクターナル・アニマルズ』トークイベント
第89回アカデミー賞®助演男優賞ノミネート(マイケル・シャノン)
第74回ゴールデングローブ賞助演男優賞(アーロン・テイラー=ジョンソン)
第73回ヴェネチア国際映画祭 審査員グランプリ 他多数受賞!!
サイコパス俳優揃い踏み!ありえない程細かいディティール!
トム・フォードが如何に映画を愛しているかわかる!
<開催概要>
日程:10月12日(木)トークイベント20:30~21:00
会場:映画美学校試写室(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F)
登壇ゲスト:樋口毅宏氏(作家)、高橋ヨシキ氏(デザイナー・映画ライター)
世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』(09)以来、7年ぶりに監督を務めた最新作『ノクターナル・アニマルズ』が11月3日(金・祝)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開致します。 公開に先立ち”13日の金曜日”の前夜、10月12日(木)映画美学校試写室(渋谷)にて、試写会上映後に樋口毅宏さん(作家)×高橋ヨシキさん(デザイナー・映画ライター)によるトークイベントが行われました。
主演にエイミー・アダムス(『メッセージ』)、ジェイク・ギレンホール(『ナイトクローラー』)の実力派の2人を迎えた本作は、第73回ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリ受賞をはじめ、脇を固める名優マイケル・シャノンが本年度アカデミー賞で助演男優賞にノミネート、アーロン・テイラー=ジョンソンが第74回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するなど、各国の映画祭で受賞を重ね、高い評価を受けています。
日本最速で行われた試写会は、緊張感に満ちていた。上映中張りつめて息を飲んでいた来場者は、エンドクレジット後に唖然茫然とした表情を見せていた。一体、今自分たちは何を見たのだろうか?という空気が漂う中、上映後に行われた作家の樋口毅宏さん、デザイナーで映画ライターの高橋ヨシキさんによるトークイベントでは、この映画が何を示しているのかを分かりやすく解説してくれた。さらに、作家の目線から、樋口さんはこの映画の複雑な構造について『インセプション』『トータルリコール』などを例に挙げて解説。高橋さんも、トム・フォードという人物や彼のこだわりの映像について語った。
★サイコパス感半端ない!最も信頼できる俳優たちの名演は超一級!
イベントに登壇早々、作家の樋口毅宏さんは「みなさんどうでした?一言で伝えにくいもやもやの残る映画でしょう」と、映画を観終わったばかりで茫然とする来場者を気遣い、興奮と緊張の糸がほどけた表情を見回した。
「ジェイク・ギレンホールは最も信頼できる俳優の一人。観て損することはない、元のとれる俳優ですね。その他のキャストも金だけの映画に出ない実力派ばかり揃ったオールキャストだよね!ジェイクなんて『ブロークバック・マウンテン』、『ナイトクローラー』、『ゾディアック』と本当に素晴らしい、トチ狂ってる!」と興奮気味に語る樋口さんに、「マペットに似てますよね。セサミストリートのアーニーとバートの、バートの方。目元が特にね」と高橋ヨシキさん。会場を笑いに誘った。
その他のキャスティングについても樋口さんは「『キックアス』シリーズでひ弱なオタク役を演じて、『ノーウェア・ボーイひとりぼっちのあいつ』ではジョン・レノンを演じるアーロン・テイラー=ジョンソンが、まさかあんな役を演じるなんて!実生活ではいいお父さんのリベラルな良い奴が、ちょー嫌な悪役を見事に演じていますね!」と本作でゴールデングローブ賞を受賞したアーロン・テイラー=ジョンソンを大絶賛!
アーロンと並び存在感を放つ警察官役を演じたマイケル・シャノンはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。「彼もまた良い俳優だよね。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』『THE ICEMAN 氷の処刑人』とかもそうだけど、彼もまたJ・ギレンホールと同じくサイコパスな演技が最高に似合う!今度から何か困ったことがあったら末期がんの警察に何か頼もうと思った」と本作がサイコパス演技の上手い名俳優ぞろいと熱弁を振るった。
★理想を追い求めた女は小説世界に飲み込まれた
本作の主人公スーザン(エイミー・アダムス)は、理想を追い求めた結果、エドワード(ジェイク・ギレンホール)からハットン(アーミー・ハマー)に鞍替えし、金も名誉も手にいれた、アートギャラリーのオーナー。ある日彼女の元に元夫から、クオリティの高い、残忍な内容の小説が届いたところから物語がはじまる。
映画は現在のスーザンと、過去のスーザンとエドワードの出来事、そして小説を読むスーザンの頭の中のイメージが映像化された3部構造から成っている。「さらば雑司ヶ谷」で鮮烈なデビューを果たした樋口さんは「煌びやかな世界に身を置く女性が主人公。だけど夢の中の方がリアルだと感じることがある。そこにさらに元夫からのものすごい内容の小説が届くわけですよね。読み進めていくうちに、今自分が立っている場所は現実か虚構なのかもわからなくなってしまうんですよ」と映画で描かれる主人公の心情の構造を解説。
さらに「こういう不思議な構造は他にもあって、映画だと『インセプション』や『トータルリコール』やウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』とか、日本では江戸川乱歩が「うつし世はゆめ夜の夢こそまこと」と言ったこととかもありますね」と、似た構造を持つ映画などを紹介し「『ノクターナル・アニマルズ』が他と違うと思った部分は、小説の中に自分が飲み込まれてゆく、心を奪われていくという部分ですね」と目の前の現実と、心奪われる魅惑的な小説世界のバランスについて解説した。
★ありえない程のディティールと伏線!気づいたらゾワっと鳥肌もの
本作の監督トム・フォードは、世界的に有名なファッションデザイナーであり、自身のブランドの立ち上げと同時に「FADE TO BLACK」という映画の制作会社を立ち上げた。デザイナーであり映画ライターの高橋さんは「世界最高のデザイナーは何をやってもうまい!ファションデザインしても良し、着こなしても良し、映画作っても良しのズルい奴!」と絶賛!
いくつもの伏線が張り巡らされている複雑な構造について問われると「彼は本当に映画が好きなんだと思う。前作の『シングルマン』もそうだけど『ノクターナル・アニマルズ』もかなりディテールにこだわっている部分が多い。ものすごく良く作られている。相当な数の映画を観て、すごく真面目に映画を作る人だと感じましたね。色んな映画を感じる部分はあるけれど、露骨な引用をしていないのも良いですね。デザイナーとしても超一級なだけに、映像へのこだわりはすごいなと感じました」と、監督の映画愛と映像や脚本への強いこだわりについて、監督の言葉を代弁するかのようにきめ細やかに解説した。
また前作との共通点については「『シングルマン』では主人公が生き甲斐をなくしていたけれど、突如目の前にイケメンが表れた時から、映像が色味をもち始めました。それと同じで『ノクターナル・アニマルズ』のスーザンは、生活は色をなくしているけれど、小説を読むとカラフルになる。どちらも生きる実感を帯びるととたんに映像が色鮮やかになるんですよね」と語った。

樋口さんは「どう表現すればいいのか困りますよね。でもものすごいものを観た感がある映画。あとは、何を着飾っていようが、どんな豪邸に住んでいようか、その物質とお前自身は何も関係ないぞ、と言われているような映画ですね。怒りと復讐を込めた小説とか、どんな本や映画を観るかで自分の価値は決まると思う」。
高橋さんは「この映画は色んな見方を楽しめるオープンエンディングな映画ですよね。解釈は観る人それぞれに委ねられているんですよ。だから人それぞれの感想があって良いと思います。それを踏まえての僕の解釈は、誰もが感じる罪悪感にまつわる映画だと思うんですよね。限りなくエイミー・アダムスの一人相撲に近い。若い時にした後悔を未だに乗り越えられないんですよね。その穴は物質では埋まらない。ぼく個人は罪悪感なんて捨てちまえと思うけど、そう簡単にいくわけじゃないのが辛いねという映画だと思ってます」と締めくくった。
『ノクターナル・アニマルズ』
【STORY】
経済的には恵まれながらも、夫との関係が上手くいかず満たされない日々を過ごすスーザンのもとに20年前に別れた元夫から送られてきた衝撃的な内容の小説が送られてくる。精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。
脚本・監督:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー、ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーン
原作:「ノクターナル・アニマルズ」(オースティン・ライト著/ハヤカワ文庫)
2016/アメリカ/116分/PG-12 /ユニバーサル作品 配給:ビターズ・エンド/パルコ
(C)Universal Pictures
公式サイト⇒ http://www.nocturnalanimals.jp/
2017年11月3日(金・祝)~TOHOシネマズ シャンテ、大阪ステーションシティシネマ、シネマート心斎橋、シネ・リーブル神戸、109シネマズHAT神戸、11月4日(土)~京都シネマ ほか全国ロードショー!
(オフィシャル・レポートより)

『NO』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』を手掛けたチリ出身のパブロ・ラライン監督が祖国の英雄、パブロ・ネルーダの半生を描いた『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』が、11月11日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国ロードショーとなります。
この度、10月12日より開催中の京都国際映画祭2017にて特別招待作品として上映、NON STYLEのお二人が登壇するトークイベントが開催されました。
<イベント概要>
日時:10月13日(金) 10:00~場所:TOHOシネマズ二条
登壇者:NON STYLE 石田明、井上裕介
司会:ロバータ
只今開催中の「京都国際映画祭2107」、2日目となる13日(金)に特別招待作品『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』が上映、上映前にNONSTYLE 石田明、井上裕介登壇のトークイベントが行われた。
MCロバータの呼び込みで盛大な拍手とともにNONSTYLEの石田明、井上裕介の二人が元気に登場!本作を見てお二人は詩が素敵、見ていて勉強になるので授業的な感じでも見られる、と映画を絶賛。
そして本イベントの登壇に抜擢された理由に関して、石田は、「司会のロバータさんはネルーダと名前が似てるからだよね。私、石田は大いなる愛、そして井上さんは逃亡者キャスティングですね。」と井上の昨年の井上の自動車事故に関して触れ、場を沸かせた。
また、本作の主人公ネルーダが政治家であり、ノーベル賞をも受賞した詩人であったことから、「日本でいうなら小泉純一郎や浜田幸一」とネルーダの多才さを讃えた。
SNSなどで愛の詩を投稿していた井上は、詩を学生時代から女性に送っていたそうだが、石田が「君は僕の単三電池です。だっけ?」と聞いたところ、井上は「バッテリーあんまり持たへんやんけ!」とNON STYLEお得意の井上イジリが炸裂。
喜劇もこなす主演のルイス・ニェッコをチリのビートたけしと多才さを例え、一方、執筆業もこなす石田に対して、自分の作品に主演してほしい人が誰か聞くと、真っ先に出た名前が、画になる男であるという理由で井上だった。それを聞いて井上は「ありがとうございます。吉本興業のキムタクです」とおどける。
サブタイトルの「大いなる愛の逃亡者」であることから、逃亡されたことはあるか、と井上に聞くと、電光石火の如く「なんやその質問!?」と昨年の事故のイジリに対して突っ込みを入れ、石田はネルーダにかけて「ニゲータ(逃げた)さん」と井上に対して愛称で呼び、会場は爆笑の渦に包まれた。井上は最後に事故のことを「気付かなかっただけなんです」と付け足して、イベントが終了となった。
<STORY>
1948年、冷戦の影響はチリにも及び、上院議員で共産党員のパブロ・ネルーダ(ルイス・ニェッコ)の元にも共産党が非合法の扱いを受けるとの報告がきた。ネルーダは上院議会で政府を非難し、ビデラ大統領から弾劾されてしまう。大統領は警察官ペルショノー(ガエル・ガルシア・ベルナル)にネルーダの逮捕を命じ、ネルーダの危険な逃亡劇が始まる―。
監督:パブロ・ラライン『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
脚本:ギレルモ・カルデロン
出演:ルイス・ニェッコ、メルセデス・モラーン、ガエル・ガルシア・ベルナル 他
原題:NERUDA
2016/チリ・アルゼンチン・フランス・スペイン/スペイン語/108分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
日本語字幕:石井美智子/字幕監修:野谷文昭
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
ⒸFabula, FunnyBalloons, AZ Films, Setembro Cine, WilliesMovies, A.I.E. Santiago de Chile, 2016
公式サイト⇒ http://neruda-movie.jp/
(オフィシャル・レポートより)
『エルネスト』公開御礼舞台挨拶 inTOHOシネマズなんば
(2017年10月8日(日)TOHOシネマズなんばにて)
ゲスト:オダギリジョー(41歳)、阪本順治監督(59歳)
今の時代だからこそ、1959年のキューバ革命の英雄のひとり、エルネスト・チェ・ゲバラ。そのファーストネーム「エルネスト」を戦闘名にもらったボリビア出身の日系二世のフレディ・前村・ウルタードという医学生がいた。故国ボリビアの圧政への抵抗運動にチェ・ゲバラと共に参戦し、25歳という若さで亡くなった。立派な医師を目指して懸命に努力していた若者が、武器を持って戦う。一体何が彼にそうさせたのか。どのような青春時代を過ごしていたのか。チェ・ゲバラ(39歳)、フレディ・前村(25歳) 没後50年、知られざる日系二世の青春に心を寄せることで見えてくるものとは――。
「混迷する世界情勢の中、生きる目的さえ見出せない若者が多い今だからこそ、フレディ・前村の青春映画を作る意味がある」とその制作動機を語った阪本順治監督。また、「滅多に出会えない役。役者としても人間としても大きな自信に繋がった」と語るオダギリジョー。二人は10月6日(金)に公開されたばかりの劇場で、満員の観客を前に公開御礼の舞台挨拶を行った。
詳細は以下の通りです。(敬称略)
―― 最初のご挨拶。
オダギリ:今日は足を運んで下さってありがとうございます。難波ということでたこ焼きを用意して下さいました。監督さんも用意してもらったんですか?
阪本監督:あんたに用意してもらったものは僕にも用意してもらってます(笑)。
オダギリ:あ~そうか…たこ焼きを食べたからといって元気になった訳ではないのですが、今日は頑張ります。よろしくお願いします。
阪本監督:こんにちは。観る前ということであまりあれこれ話したくないのですが、3年間準備して、オダギリ君もいろんなことを準備して、やっと公開の日を迎えることができました。戦争映画でもないし戦闘シーンの多いアクション映画でもありません。ひとりの名もなき学生が武器を持つまでの5年間の学生生活を中心にした物語です。オダギリ君は凄い仕事をやってくれました。皆さん、楽しんで帰って下さい。今日はありがとうございます。
―― 青春映画だと感じて熱い想いがしましたが?
阪本監督:僕、青春映画撮ったことないんですが、恥ずかしいくらい真っ直ぐな話です。昨今このような世の中ですから、一筋に生きた人間を見てもらうのもまた新鮮かな、と思いました。
―― この映画がフレディ・前村を知るキッカケになったのは大きかったと思いますが、フレディに近付くアプローチは?
オダギリ:数十秒じゃ語れないですね~(笑)。フレディの外見が僕のいとこに似ていることに気付いて、ある程度は見た目を似せられるのではと思いました。中身については、先ず日焼けをした方がいいと思って、生まれて初めて日焼けサロンへ行きました。会員にもなりました。ちょっと渋谷っぽい人間になれたような気がしました(笑)。
―― フレディ・前村さんと次第に溶け合っていくようで、フレディ像をしっかりと印象付けましたね?
オダギリ:ありがとうございます。僕が最初に登場するシーンからしっかり見ていないと、見失うとどれが僕だか分からなくなりますよ(笑)。
―― これからの役者人生に影響が?
オダギリ:役者としても人間としても、この役をのり越えられたことが自信に繋がったのは確かです。
―― オールスペイン語で大変だったのでは?
オダギリ:今日、京都の舞台挨拶に、日本在住のフレディのお兄さんの息子さんがいらして下さいました。まさかのことでしたが、とても嬉しかったです。そこで、「僕のスペイン語はどうでしたか?」とボリビアのベニ州出身の方にお聞きしたら、「合格だ!」と言って頂けたんで、安心しました。
―― 撮影中、いろいろご苦労もあったのでは?
阪本監督:キューバは5か国目ですが、いろんなことが覆っていく感じでした。オダギリ君も海外での撮影経験が多くて、「トラブっても沈まない、振り向かない、どうやって挽回していくか」と気持ちを作り直す技術を持ってましたから、何とか切り抜けていけました。社会主義国のキューバは物資不足で、しょっちゅう停電もしてました。ホテルの部屋では、5つのスタンドあったのですが、1個ずつ球切れしていって、「最後のひとつが切れると俺は勉強できないぞ!」とヒヤヒヤでした。撮影現場でも、いろんな物がなくて、なければ作る、代替品を捜してくる、と言った感じで、クリアしてました。
―― 実在の人物を描くのに難しかったことは?
阪本監督:フレディのご家族の方を傷付けたくないので、取材には時間をかけました。映画の最後に5人のおじいちゃんたちが出てきますが、彼等はフレディのご学友の方たちです。彼らの一人一人にフレディの人となりや、学生時代にどんなエピソードがあったのか、どういう恋愛をしたのか、実際のことを沢山盛り込んで作っていきました。
―― チェ・ゲバラが大阪に来ていたことは、この映画で初めて知りました。
阪本監督:チェ・ゲバラは、広島へ夜行列車で行く日に、堺のクボタ鉄工の見学をして、前日には愛知でトヨタの工場見学もしています。大阪に来て広島が近いと知った彼は、周りが止めるのも聞かず、他の予定をキャンセルして夜行列車で広島へ行ったんです。
―― 被爆地・広島を訪れたからこそ、その後のチェ・ゲバラが遺した言葉には重みがあるんですね。この映画を観て、改めて感じ入りました。 最後のご挨拶をお願いします。
オダギリ:この映画が、シネコンで色々なタイプの作品と肩を並べられることはとても意味があることですし、こういうタイプの作品が選べる現状が少しでも長引けばいいなと思っています。今は阪本監督をはじめ才能のある監督さんたちが作品を作りにくい状況ですので、それを少しでも打破するためにも、皆様にこの映画の宣伝をして頂きたいと思います。応援よろしくお願いします。
阪本監督:映画の最後の最後に、「マリー・前村・ウルタードさんに捧げます」とあるんですが、それは亡くなったフレディの姉のマリーさんのことです。3年前に彼女に会いに行った時に、「フレディは医者になって人を助けようとキューバへ行ったのに、武器を持って人を殺めるかもしれないようなことになって、その狭間できっと苦しんでいたことでしょう」と仰いました。母のローサさんは、キューバでチェ・ゲバラの奥さんに、「あなたの息子は事故や病気で死んだのではない。人々のために戦って死んだのだから泣く必要はない」と慰められたけど、お母さんは自分の息子を失った悲しみで泣き崩れてしまったらしいです。それを聴いて、名もなき医学生が武器を持つまでの過程がとても大事なのではと思って、この映画を作りました。誰かの息子であり、誰かの兄弟だった若者が、25歳という若さで死んでいった。できることなら、皆さんの心の中でフレディが生き続けられればいいなと思います。今日はありがとうございました。
(河田 真喜子)
『エルネスト』は、TOHOシネマズ(梅田・なんば・二条)、神戸国際松竹、京都シネマにて絶賛公開中です!
■2017年 日本=キューバ合作 2時間4分
■原案:マリー・前村・ウルタード、エクトル・ソラーレス・前村著『革命の侍~チェ・ゲバラの下で戦った日系2世フレディ前村の生涯』(長崎出版・09年/17年9月キノブックスより再刊)
■脚本・監督:阪本順治 (『顔』、『闇の子供たち』、『大鹿村騒動記』、『団地』)
■出演:オダギリ ジョー、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、永山絢斗
■2017年10月6日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国公開中!
■公式サイト: http://www.ernesto.jp
■(C)2017“ERNESTO”FILM PARTNERS
★作品紹介⇒こちら
★阪本順治監督インタビュー⇒こちら
★舞台挨拶レポート(9/21)⇒こちら

今年も魅せます!『第9回 京都ヒストリカ国際映画祭』
今年も時代劇ファンのための《京都ヒストリカ国際映画祭》(京都文化博物館にて)の季節がやってきました。関西で開催される国際映画祭の中でも最も充実したラインナップを誇り、日本の名作を発信するとともに、世界中から集められた日本初上映の新作も紹介されます。
また、連携企画の人材育成プログラム〈京都フィルムメーカーズラボ〉も今年で9年目となり、世界各国から選抜された若手が京都の松竹や東映の撮影所で学んだ成果をこの映画祭で発表する〈カムバックサーモン・プロジェクト〉もあります。映画創成期から多くの時代劇が作られてきた映画の聖地・京都から羽ばたいた若手映画人の成長を目にすることができます。
今年の目玉は、巨匠・溝口健二監督代表作『近松物語』の4Kデジタル復元版の日本初上映と、19世末にリュミエール社が世界中で撮影したフィルムの4Kデジタル復元版をドキュメンタリーとしてまとめた『リュミエール!』の関西初上映でしょう。
『近松物語』では、女優・香川京子氏をゲストに迎えてのトークショーが開催されます。また、『リュミエール!』では、その復元を行ったカンヌ国際映画祭総代表ティエリー・フレモー氏のスペシャルトークショーも予定されています。
個人的に嬉しいのは、今年も西部劇『レフティ・ブラウンのバラード』や、ハンガリー映画『キンチェム 奇跡の競走馬』にブルガリア映画『エネミーズ』などの日本初上映作品が観られることです。現段階では一般公開が未定の作品を観られる貴重な機会です。お見逃しなきように!!!
★公式サイト⇒ http://historica-kyoto.com/
★上映作品紹介⇒ http://historica-kyoto.com/films/
★スケジュール⇒ http://historica-kyoto.com/schedule/
★チケット⇒ http://historica-kyoto.com/ticket/
【ヒストリカ・スペシャル】
鮮烈な再デビュー、世界のミゾグチと映画のはじまり!
日本映画=京都映画120年記念プログラム。
4Kデジタル技術で蘇った映像美に圧倒されながら、近松物語の革命的再構築の手腕に驚き、そして、仏・リュミエール兄弟の120年前の作品に、その後の映像表現がすでに内包していることに驚く、貴重なプログラム。
【ヒストリカ・ワールド】
歴史を舞台に作られた新作を世界から厳選!
世界の新作歴史映画から国境や文化を超えた物語パワーを持った映画を厳選。
民族・文化を謳うもの、現在では語れないメッセージを歴史に託したもの、モダンに語り直された伝統の物語。いずれも極上の歴史エンタメです。
【ヒストリカ・フォーカス】
ディスカバー加藤泰。世界映画史に憤怒と慈愛を刻む巨眼の人・加藤泰を再発見!
際立ったスタイルと原初の映画のような歓びに満ちたカッティング。
世界が再発見すべき加藤泰だけが持つ引力を様々な視点を持つゲストと提示します。
封建・任侠の中での愛を描いた傑作を全作英字幕付きで。
【ヒストリカ・ネクスト】
2017年の話題作!気鋭の監督たちの"新しい時代劇"への挑戦!
海外の映画祭で高い評価を受け、逆輸入で日本公開された異色の時代劇と、
時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネルが三宅監督とタッグを組んで製作した意欲作を上映。
気鋭の監督たちが今までの時代劇にとらわれない制作スタイルで生み出した"新しい時代劇"を感じてください。
【特別招待作品】
上海の映画シーンを代表するベテラン監督と、名作映画の原作を手がけるイタリア現代文学の重鎮をお招きします。
歴史映画の現在を感じていただける豪華なプログラムをお楽しみください。
『シルク』 SILK
『海の上のピアニスト』原作者小説を映画化仏と幕末日本で織りなされる愛の物語
http://historica-kyoto.com/films/s_screening/silk/
『上海キング』 Lord of Shanghai
上海王よ、永遠に 魔都・上海が憎しみの炎で燃え上がる。
http://historica-kyoto.com/films/s_screening/lord-of-shanghai/
★【『シルク』の原作者アレッサンドロ・バリッコ氏のスペシャルトーク開催】
(開催日:11月1日(水)14:30~映画『シルク』上映後、京都文化博物館にて)
『海の上のピアニスト』の原作者でもあるバリッコ氏は、音楽学者でもあり、小説家、脚本家、監督というマルチな才能を発揮するイタリアの著名な芸術家です。映画化へのプロセスや映画『シルク』についてお話を伺える大変貴重な機会となることでしょう。多くの方のご来場をお待ちしております。
〈アレッサンドロ・バリッコ〉
1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事し、1988年に2つの評論エッセイを発表。1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1993年出版の『洋・海』はベストセラーとなり、27ヶ国語に翻訳された。
1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.ヴァチスにより舞台化、G.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。また、1996年発表の小説『絹』は、F. ジラールにより『シルク』として映画化された。2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。
(河田 真喜子)
★『シルク』の原作者アレッサンドロ・バリッコ氏のスペシャルトーク開催★
(開催日:11月1日(水)14:30~映画『シルク』上映後、京都文化博物館にて)
『海の上のピアニスト』の原作者でもあるバリッコ氏は、音楽学者でもあり、小説家、脚本家、監督というマルチな才能を発揮するイタリアの著名な芸術家です。映画化へのプロセスや映画『シルク』についてお話を伺える大変貴重な機会となることでしょう。多くの方のご来場をお待ちしております。
〈アレッサンドロ・バリッコ〉
1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事し、1988年に2つの評論エッセイを発表。1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1993年出版の『洋・海』はベストセラーとなり、27ヶ国語に翻訳された。
1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.ヴァチスにより舞台化、G.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。また、1996年発表の小説『絹』は、F. ジラールにより『シルク』として映画化された。2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。
★『シルク』上映サイト⇒ http://historica-kyoto.com/films/s_screening/silk/

















