「京都」と一致するもの

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生きたかったおっさん幽霊と死に損なった男のバディムービー!?

 

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死にたい!と思ったけど死ねなかった男が、おっさんの幽霊に憑りつかれて死ぬほど大変な目に遭う――逆転の発想で人生を再起動させてくれる〈激励ムービー〉というか、死者の遺恨から知る「生きていればこその幸せ」もあるもんだと実感させてくれる映画『死に損なった男』が2月21日(金)から全国で公開される。公開に先立ち、大阪のT・ジョイ梅田にて特別上映会が開催され、主演の水川かたまり(空気階段)が舞台挨拶に登壇した。


幽霊に翻弄される関谷一平を等身大で演じた〈空気階段〉の水川かたまり。お笑い芸人としてバラエティなどでも活躍中だが、映画初主演の硬さを感じさせない親しみやすさで共感を呼んでいる。初主演に臨んだ想いや撮影秘話など屈託なく語って、劇場を笑いで湧かせてくれた。


詳細は以下の通りです。


日時:2025 1 28 日(火) 18:0018:30

​■場所:T・ジョイ梅田 

​■登壇者:水川かたまり 



――初めての映画主演ということですが、最初それを聞いた時のお気持ちは?

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水川:僕ともぐらとマネージャーの3人で共有しているグーグルカレンダーのアプリに先々のスケジュールに、「かたまり主演映画撮影(仮)」と書いてあって、「嘘だろっ?ドッキリだろっ?きっとこの日は大人にゲラゲラ笑われてしょんぼりして家に帰るんだろうな」と思ってました(笑)。

――直接聞く前にスケジュール表で知ったんですか?
水川:はいそうです。台本渡されて読んだらとても面白かったんです。ドッキリで騙すためにこんな面白い台本は書かないだろうと、「あれ?マジなのかな?」とそこで初めて信じ始めました。

それから衣装合わせに行った時、喜屋武豊さんとご一緒したんです。あの方は普段ゴールデンボンバーのメンバーとして化粧して活動されてますので、「あれ?本物の喜屋武さんかな?」と検索写真と見比べながら、「本物だー!」と。それでもまだ疑いは払拭できなくて、撮影初日に現場へ行ったら、結構の数の大人やちゃんとスーツ着た大人がいっぱい居て、本当に主演なんや~!とやっと確信できた次第です。

――その瞬間まで偽物だと疑ってたんですか?

水川:はい疑ってました。監督のこともニセモノだと思ってました(笑)。

――それでもセリフはちゃんと覚えて行ったんですよね?
水川:はい、覚えて行きました。もし本物だったら怒られると思って――(笑)。


――もぐらさんの反応はどうでした?

水川:ポスターが発表されて、それを見てストーリーや役柄について勝手に考察してきて、すごく迷惑でした(笑)。

――どんな考察でした?

水川:「お前に幽霊が憑りつくんだよな?でもお前は死なねぇんだよな?」などと、的を得つつ的外れな考察でした(笑)。もぐらは完成版をまだ観てないので、映画館の人に「もぐらを入れないでほしい」とお願いしようと思ってます。とても不愉快な考察をされたので…(笑)。

shinisokonaiotoko-500-1.jpg――「幽霊に憑りつかれて、殺しを依頼される」という奇抜なストーリーですが、ここが面白い!と思った点と、演じる上で難しかった点は?

水川:難しいところは、涙を流すシーンです。やったことないんで、そこは手腕が問われるところだなと思いました。それから、死に損なった男が自分より先に死んだおじさんに憑りつかれて殺しを強要されるなんて、想像もつかない面白い展開です。もし自分の子供がこの脚本を書いたのであれば、頭をなでてやりたい、「でかした!」ってね(笑)。


shinisokonaiotoko-550-2.jpg――主人公の関谷一平と自分が似ている点と、違う点は?

水川:台本読んだ時点で、「神経質でナイーブな人間なんだろうな」と近しい感じがしました。それと、僕は普段から瞬きが多いんですが、映画の中でも沢山瞬きしてます。それが気になる方もおられるかもしれませんので、今の内に慣れて頂けたらいいなと思います。

違う点は、僕も絶望したり、スベって「いい加減にしろよ!」と落ち込んだりすることは多々ありますが、さすがに死のうと思うことはないです。

僕はスベった後によくサウナへ行って心を整えるんですけど、収録中ひどくスベった時には諦めて早々とサウナのことを考えたりしてます(笑)。


――役作りのために気を付けたことは?

水川:4~5年前から頭髪が禿げたり生えたりを繰り返してまして…治療もしてるんですが、撮影の時には丁度“禿げ期”だったんですよ(笑)。「おじさんの幽霊に憑りつかれた上に頭が禿げ散らかしてたらひどいことになるぞ」とメイクさんが禿げをカバーする努力をして下さいました。役作りはメイクさんがやってくれました(笑)。


――完成作品を観た時のお気持ちは?

水川:率直に、自分が映っているのに違和感があって、気恥ずかしくて、集中して観れなかったです。変な妄想が働いちゃって、最初観た時には全然面白くなかったですね(笑)。でも、後日冷静な状態で観たらとても面白かったです。


――現場の雰囲気は?
水川:現場のキャスト・スタッフを含め、どう考えても僕が一番映画の経験値が低い訳ですから、社会科見学に訪れている感じでした。現場では知らない用語が飛び交ってまして、例えばカメラさんが「パンケーキ持って来て!」と言うんですよ。「お腹空いてるんかな?」と思ったら、カメラの下に敷く台のことだったんです(笑)。他にもいろいろ教えて頂いて本当に助かりました。


shinisokonaiotoko-500-4.jpg――幽霊役の正名僕蔵(まさなぼくぞう)さんとは初共演だそうですが、何かアドバイスをもらったりしましたか?

水川:セリフの量が膨大だったので、初日にセリフの覚え方を質問しました。「役者さんの多くが、自分以外の人のセリフを録音して、それを聞きながら自分のパートを練習している」と教えて下さいまして、それを実践したらよく覚えられました。

正名さんとは撮影中ずっと一緒でして、好きな映画の話や、丁度ウチの奥さんが妊娠中だったので家族の話や…、それと男も引くような下ネタの話なども(笑)。

――それだけ仲良くなれたんですね?
水川:はい、正名さんが居なかったら、僕途中でトンでたと思います(笑)。


――芸人さんとの共演もありましたが、芸人同士だからこそやりにくかったことは?

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水川:現場で芸人は僕ひとりでとても寂しかったんですが、久しぶりに芸人さんと一緒だと、「アメリカで日本人に会ったみたいな」(笑)、心細かった時にホッとするような感じでした。でも、普段劇場で会ってる方と撮影現場で会うと、「こいつ俳優ぶってるな」なんて思われるのが恥ずかしくて、なんか無理にふざけてました(笑)。


――水川さんが劇中のおっさん幽霊みたいになったら、誰に憑りついて、何を依頼したいですか?

水川:僕はサッカー選手のイニエスタが大好きなんですが、イニエスタの奥さんに憑りついて、イニエスタのユニフォームを2~3枚持ってきてもらう。

――なんか、それ直接言ってももらえそうですけど、「ちょうだい!」って…。

水川:そうですね(笑)。


――大阪にはよくお仕事で来られると思うんですが、合間の時間の使い方は?

水川:ヒルトンホテルの散髪屋さんやサウナ行ったり、なんば花月近くの天政の肉うどんとかやくご飯のセットや一芳亭の中華や松屋へも食べに行きます。

――大阪の芸人さんと同じですね。

水川:はい、よくお会いしますよ。

――最近、「水川かたまりさんみたいな髪型にして」という方が増えているとか?

水川:そんなことはないでしょっ!(笑)


shinisokonaiotoko-1.28-240-3.jpg――今だから言える撮影中の裏話は?

水川:撮影の終盤、その日は終日の撮影で疲労困憊していて、夜にファンの方に「何してるんですか?」と声を掛けられて、つい「映画の撮影してるんですよ」と言っちゃったんです。「やばっ!情報漏洩してしまった!」と後悔したのですが、この日まであの方はそれを口外せずにいてくださって、感謝です!


――本作の注目ポイントは?

ポスターのビジュアルや予告映像を見てホラー映画かなと思われたり、お笑いの世界が舞台になっているけどコメディ映画でもない。ジャンルとしては分かりづらい作品ですが、いろんな角度から楽しめる作品です。観終わった後に、しんどいことや生き辛いことなどを抱えていても、ふっと肩の力が抜けるような、「明日もうちょっと頑張ってみようかな」と気持ちが楽になるような映画になっていると思います。是非ともネタバレしないようなコメントで広めてください。よろしくお願いします。
 


【STORY】

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憧れの構成作家となり頼られる存在になっているように見える関谷一平(水川かたまり)だったが、度重なるクレームやプレッシャーに疲弊し、生きる虚しさを感じてフラっと電車に飛び込もうとする。ところが、隣の駅で起きた人身事故のせいで電車が来ない。死に損なった関谷は自分より先に自死した男に興味を持ち葬儀に行ってみると、なんと一平の前におっさんの幽霊(正名僕蔵)が現れ、「ある男を殺してほしい!完遂するまで一生憑りついてやる!」と脅迫されてしまう。


鬱々とした日々から一変、自分に憑りついた幽霊を振り払おうと必死の行動をとる関谷。そして、死に損なって初めて知る生きている実感と歓び。スクリューボール・コメディのような予測不能な展開に終始魅入ってしまうが、主人公がお笑いの構成作家とはいえ常識的な「普通の人」が通底にあって共感する部分も多い。生前国語教師だったというおっさん幽霊との共同作業に刺激を受け次第に生きる活力が湧いてくる主人公。笑いの中にホッと穏やかな安らぎを感じさせる、そんな作品となっている。


・出演:水川かたまり(空気階段)、正名僕蔵、
    唐田えりか、喜矢武豊(ゴールデンボンバー)、
    堀未央奈、森岡龍、別府貴之(マルセイユ)、
    津田康平(マルセイユ)、山井祥子(エレガント人生)
・監督・脚本:田中征爾(『メランコリック』) 
・コント監修:板倉俊之 音楽:Moshimoss  
・撮影:ふじもと光明(JSC)
・2024年 日本 1時間49分
・公式サイト:https://shinizokomovie.com/
・製作幹事・配給:クロックワークス 製作プロダクション:ダブ
・©2024 映画「死に損なった男」製作委員会

2025年2月21日(金)~T・ジョイ梅田、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、MOVIXあまがさき 他全国公開


(河田 真喜子)

 

 
 
 


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松竹、アスミック・エース共同配給により、映画『ショウタイムセブン』が2025年2月7日(金)より全国公開いたします。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター・折本。なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。前代未聞の「命懸けの<生放送(ルビ:ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント!


showtime7-pos.jpg主演には、数々の映画賞を受賞し、日本を代表する俳優・阿部寛。2025年にキャリア40年を迎える阿部にとって初のキャスター役ということもあり「阿部さんのキャスター役初めてだから楽しみ」「面白そう!今一番見たい映画!」と大きな話題を集め期待値は急上昇!さらに主要キャストには夢のような豪華メンバーが集結!正義感溢れる「ショウタイム7」現メインキャスターの安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、爆破現場で中継を繋ぐ、折本のかつての盟友である記者・伊東に井川遥、視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史を吉田鋼太郎が演じる。そこに、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満ら実力派俳優陣が顔を揃え、すべてのシーンが見逃し厳禁の今作が完成した!


韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は、「岸辺露伴は動かない」シリーズをサスペンスフルで高クオリティに作り上げた渡辺一貴。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な “本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する!


■開催日時:1月27日(月)

■開催場所:UDXシアター(東京都千代田区外神田4-14-1)

■登壇ゲスト:阿部寛様・竜星涼様・生見愛瑠様・渡辺一貴監督


前代未聞の「命懸けの<生放送(ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、映画『ショウタイムセブン』(2月7日公開)。1月27日には都内で前代未聞の“特別体験型試写会”が実施され、主演の阿部寛、共演の竜星涼、生見愛瑠、そして渡辺一貴監督がサプライズ登場した。


showtime7-1.27bu-500-2.JPG「体験型試写会」として告知され、本作の公開を待ちきれない多くの映画ファンが会場に足を運んだこの日。上映は予定通りに午後6:30からスタートしたのだが、会場内では劇中で起きる事件と連動するかのような様々な“ハプニング”が大勃発した。スタジオ内前説シーンでは、「ショウタイム7」のスタッフが場内に登場して前説&番組資料を配布。爆破シーンでは赤色の照明が点滅したり、風船が割れたり、観客も自由にリアクションをとったりとまさに“体験”のシーンが続いていった!スタジオ封鎖シーンでは「ガチャ!」という音が大きく響き渡り、ついに開始40分程度で上映中断。会場には「…映画は中止だ。この会場に爆弾を仕掛けた。変な真似をしたら爆発するぞ!」という犯人の声が響き渡り、会場が事件現場に化していった…!


showtime7-1.27bu-500-1.JPGまさかの出来事の連発に場内がざわつく中、主演の阿部寛の「ここからは、私阿部寛が犯人とお話します」、竜星涼の「僕も阿部さんとご一緒します!」、生見の「早くしないと爆弾が爆発しますよ!」という声と共に、阿部、竜星、生見が観客席を通ってステージに登壇。渡辺監督も交えてサプライズ舞台挨拶がスタートした。


showtime7-1.27bu-240-abe.JPG上映途中舞台挨拶という前代未聞のシチュエーションに阿部は「大変なことになっていて怒っている人がいるのではないかと思っていたので、皆さんの楽しそうなお顔を拝見して安心しました」とホッとした表情。竜星は「体験型ということで…皆さんどんな気持ちで映画を観ていたんですか?」と観客の反応を知りたいようで、生見も「私も体験してみたかった!」と体験型上映に興味津々だった。


見どころの話になると、竜星は「阿部さんを糾弾するシーンはやっていて楽しかったです。後輩からの下剋上は、お芝居でもなかなかない機会ですからとても貴重でした。台本を見た時に『やったぞ!阿部さんを糾弾できるぞ!』とやる気が出ました」とニヤリ。これに阿部は「…凄く生意気でした」とチクリといいながら「それまで顔の見えない犯人とやりとりしている中で、急に敵が前から凄い勢いで来るから。『ちょっと竜星、こっち来るな』と思った。押しの強さとここぞとばかりの芝居。目が覚めるような勢いがあった」と称賛した。



showtime7-1.27bu-240-meruru.JPG一方、生見は「ラストに待ち受けている衝撃的結末をいち早く観て欲しい!」とアピールすると、これから本編の続きを鑑賞する観客を意識して、竜星が「え?何があるの?何があるの?」と意地悪な追求。生見は「い、言っていいんですか!?」と大慌てだった。渡辺監督は「色々な見方の出来るラストになっているので、映画を観た方と語り合ってもらえたら嬉しいです。噛めば噛むほど味が出る映画になっています」とアピールした。


また映画の内容にちなんで「現在進行形で巻き込まれているもの」を発表。阿部は「花粉」といい「もう花粉が来ていると世間で言われると、なんだか痒い。でも自分が花粉症だとは認めたくない」と照れ笑い。生見は「ここに来るまでの車の移動中に水を飲もうとしたら私服にぶちまけてしまって、私服がビチョビチョ。このイベントが終わるまでに乾いていることを祈ります」と切実で、「私は毎日がハプニングです!」と実はおっちょこちょいだとカミングアウトしていた。


showtime7-1.27bu-240-ryusei.JPG今年2025年に挑戦したいことを聞かれると、腰痛持ちの渡辺監督「鍼治療を体験したい」といい、単独行動が苦手という生見は「今年は一人で映画を観るというカッコいい事をしたい」と意気込み十分。竜星は「阿部さんとどこかへ旅行に行きたい」とリクエストすると、阿部は「どこ行く?」と逆質問。連続ドラマ『VIVANT』で共演した仲でもあることから、竜星が「砂漠以外で…」というと、阿部は「都会に?お前と?どうだろうなあ。砂漠はいいぞ~」とニヤリ。さらに竜星から「僕は温泉が大好き」とやんわり誘われると、阿部は「お前と行くの!?」と否定して、結局旅行プランは宙ぶらりんだった。


そんな阿部は「ウエスタンブーツを履いてみたい。40年以上前に持っていたけれど、しばらく履いていなかったのでチャレンジしたい」と抱負。すると竜星はすかさず「阿部さん、ウエスタンブーツを一緒に買いに行きましょう!」とショッピング実現に期待を込めていた。


最後に主演の阿部は「98分という短い時間の中でハラハラドキドキしてもらえる体験型の作品なので、皆さんもぜひ劇場に足を運んでハラハラドキドキしてください!」と呼び掛けていた。


【ストーリー】                                       

午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔。突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく---!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。

 

■出演:阿部寛 竜星涼 生見愛瑠 前原瑞樹 平原テツ 内山昂輝 安藤玉恵 平田満 井川遥 吉田鋼太郎
■監督/脚本:渡辺一貴 
■原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
■主題歌:Perfume 「Human Factory - 電造人間 -」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
■配給:松竹 アスミック・エース
■コピーライト:©2025『ショウタイムセブン』製作委員会
■公式X:@showtime7_movie(https://x.com/showtime7_movie)
■公式Instagram:@showtime7_movie(https://www.instagram.com/showtime7_movie/)
■公式TikTok:@showtime7_movie (https://www.tiktok.com/@showtime7_movie?_t=8s5bfP3jQgB&_r=1) 
#ショウタイムセブン

2025年2月7日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、シアタス心斎橋、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、kino cinéma神戸国際 ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)


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スローライフで、笑顔溢れる理想の田舎移住。

しかしその楽園には決して抗えない禍禍しい“ムラの掟”があったー

気付けばあなたも抜け出せない、ヴィレッジ《狂宴》スリラー


鬼才・城定秀夫監督最新作。主演に深川麻衣、共演に若葉竜也を迎えた日本発・ヴィレッジ《狂宴》スリラー『嗤う蟲』1月24日(金)より、新宿バルト9ほか絶賛公開中です。


waraumushi-pos-1.jpg空前の田舎暮らしブーム。コロナ禍によって急速に普及したテレワークを追い風に、過疎化が急速に進む地方自治体も、あの手この手と趣向を凝らして移住者を誘致している。しかし、憧れの田舎暮らしが、恐怖のどん底に堕ちてしまうことも。移住先で“村の掟”に縛られ、背いたものには常軌を逸した制裁が待つ「村八分」の恐怖。日本各地で起きた村八分事件をもとに、実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本の闇に隠されている”村社会”の実態を暴くヴィレッジ《狂宴》スリラーが誕生した!


主演には「まんぷく」「青天を衝け」「特捜9」など数々のドラマや映画に出演している深川麻衣。共演に「アンメット ある脳外科医の日記」や『街の上で』『市子』などの話題作への出演が相次ぐ若葉竜也、そして田口トモロヲ、杉田かおる松浦祐也片岡礼子中山功太など豪華キャストが脇を固める。脚本は、実際に起きた事件を描いた初長編『先生を流産させる会』が話題を呼び『許された子どもたち』『ミスミソウ』でも高評価を受けた、社会派作品に定評のある内藤瑛亮。監督は、『性の劇薬』『女子高生に殺されたい』などを手掛け、『アルプススタンドのはしの方』で第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞するなど業界内外での評価が高い鬼才・城定秀夫


登壇者】深川麻衣、若葉竜也、田口トモロヲ、城定秀夫監督  MC伊藤さとり 

【日時】1/25(土) 12:50~

【場所】新宿バルト9(東京都新宿区新宿3‐1‐26新宿三丁目イーストビル13階)



日本発ヴィレッジ《狂宴》スリラー『嗤う蟲』がついに全国公開!公開翌日の1月25日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の深川麻衣、共演の若葉竜也、田口トモロヲ、そして城定秀夫監督が登壇した。


waraumushi-240-1.jpg満員御礼で迎えたこの日、スローライフに憧れて田舎移住をする主人公・杏奈を演じた深川は、原作のない完全オリジナルの脚本で、方言やお祭りなども実際に存在しない架空の村を描いている点に触れて「私自身、静岡県出身なので『だに』とか方言に近い部分もあって親近感があり、地元を思い出しました」とまさかのノスタルジー。母親役で赤ちゃんを抱っこする場面もあるが「首の座っていない赤ちゃんなので、安全に抱っこするために母親としての仕草が体に染みつくように練習しました。直前までぐずっていたとしても本番になるとピタッと泣き止んでくれる。名俳優でした」と目を細めて子役を絶賛していた。


waraumushi-240-2.jpg一方、田舎移住をした杏奈の夫・輝道役の若葉は「僕が演じた輝道は…大嫌いな人間!問題を見て見ぬふりをするし、ごまかすし、人によって態度を変えたりして。『本当に嫌いだな、この人』と思って演じました」とぶっちゃけ。ちなみに若葉は劇中のような村には絶対に行きたくないようで「もしあの村に移住したとしても、すぐに引っ越します!」との断言で会場を笑わせた。


waraumushi-240-3.jpg麻宮村の自治会長・田久保を怪演した田口。共演の杉田かおるから「奇抜な演技をされる方ですね、と言われた」と思い出し笑いしつつ「脚本を読んだ時に人間が一番怖い話だと思ったし、田久保についてはカロリーの高いアクセル全開の芝居が出来ると思った」と喜色満面だった。


田久保については「役としては愛すべき人」と分析し「もし僕があの村に移住したら…きっと仲良くやれると思う。郷に入れば郷に従えですからね」と余裕の表情。狂犬俳優・松浦祐也演じる三橋との緊張感のある重要なシーンもあるが、「聞くところによると松浦さんは服を脱ぎたかったそうで…。あのシーンで全裸ではなかったのは監督に止められたんだなと思った。もし彼が家の前に全裸でいたとしたら、田久保は玄関から出なかったと思う」と笑わせた。


城定監督は「この映画はヴィレッジ《狂宴》スリラーと謳っているけれど、人との関係性を描きたかった。どちらが加害者なのかという視点ではなく、全体をフラットな視点で見たいと思った。ジャンル映画のお約束に寄せ過ぎず、人間ドラマにフォーカスした作品にしたかった」と狙いを明かした。


waraumushi-pos-2.jpg映画の内容にちなんで、理想の生活を送れるユートピアをそれぞれ妄想。「好きなことを好きなだけ、誰にも邪魔されないで出来る場所があればいい」という若葉の一方で、犬好きの深川は「犬と思い切り触れ合えるドッグフレンドリーな村があったら移住したい」とニッコリ。田口は「大好きな映画や本、レコード、フィギュアに囲まれて24時間自由研究ができる村があったら過ごしてみたい」と遊び心を忘れなかった。


そんな理想的な村に掟を作るなら、若葉は「暗黙の了解で同調圧力をかけないという掟!」といい、深川は「仕事をするなら早くても朝10時以降にしなければならないという掟!」とそれぞれ発表。田口は「深川さんと同意見!」と声を弾ませて「朝10時以降ではなくて、11時からでもいいのでは?」と深川村の掟をアレンジしていた。


最後に主演の深川は「本作は2年前くらいに撮影をしていたものなので、それが昨日から皆さんの元に届き始めたということで凄くホッとしています。色々な人に『嗤う蟲』を宣伝していただき、もう一度観たいと思っていただけたら再び映画館に足を運んでもらえたら嬉しいです」と呼び掛けていた。


【ストーリー】
田舎暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川麻衣)は、脱サラした夫・輝道(若葉竜也)と共に都会を離れ、麻宮村に移住する。麻宮村の村民たちは、自治会長の田久保(田口トモロヲ)のことを過剰なまでに信奉していた。 二人は、村民たちの度を越えたおせっかいに辟易しながらも新天地でのスローライフを満喫する。そんな生活のなかで杏奈は、麻宮村の村民のなかには田久保を畏怖する者たちがいる、と不信感を抱くようになっていく。 一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、麻宮村の隠された<掟>を知ってしまう。それでも村八分にされないように、家族のため<掟>に身を捧げることに……。


出演:深川麻衣  若葉竜也  松浦祐也  片岡礼子  中山功太  / 杉田かおる  田口トモロヲ
監督:城定秀夫 脚本:内藤瑛亮 城定秀夫
音楽:ゲイリー芦屋
2024年/日本/カラー/シネスコ/DCP5.1ch/99分/PG-12 
公式サイト:waraumushi.jp

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)


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松竹、アスミック・エース共同配給により、映画『ショウタイムセブン』が2025年2月7日(金)より全国公開いたします。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター。犯人の正体と本当の目的とは?前代未聞の「命懸けの<生放送(ルビ:ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント!


showtime7-pos.jpg主演には、数々の映画賞を受賞し、日本を代表する俳優・阿部寛。2025年にキャリア40年を迎える阿部にとって初のキャスター役ということもあり「阿部さんのキャスター役初めてだから楽しみ」「面白そう!今一番見たい映画!」と大きな話題を集め期待値は急上昇!さらに主要キャストには夢のような豪華メンバーが集結!正義感溢れる「ショウタイム7」現メインキャスターの安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、爆破現場で中継を繋ぐ、折本のかつての盟友である記者・伊東に井川遥、視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史を吉田鋼太郎が演じる。そこに、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満ら実力派俳優陣が顔を揃え、すべてのシーンが見逃し厳禁の今作が完成した!


韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は、「岸辺露伴は動かない」シリーズをサスペンスフルで高クオリティに作り上げた渡辺一貴。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な “本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する!


【映画『ショウタイムセブン』 ジャパンプレミア概要】

■開催日時:1月22日(水)

■開催場所:新ニッショーホール

■登壇ゲスト:阿部寛様・生見愛瑠様・吉田鋼太郎様・Perfume・渡辺一貴監督



生放送と爆破テロ事件が同時進行する、リアルタイム型サスペンス・エンタテインメント作『ショウタイムセブン』(2月7日公開)。1月22日に都内でジャパンプレミアが開催され、主演の阿部寛、共演の生見愛瑠、吉田鋼太郎、主題歌担当のPerfume(あ~ちゃん、かしゆか、のっち)、そして渡辺一貴監督が登壇した。


showtime7-2.22bu-240-abe.JPG本作の主人公で爆破テロ事件の交渉役に指名された「ショウタイム7」の元人気キャスター、折本眞之輔を演じた阿部。キャスター役は初挑戦となるが、「ハードルの高い役を演じながらライブ感を伝える中で、自分の演技を超える瞬間もあった」と新境地を確信し、「スタッフ・キャストの全員が一致団結した作品で、その情熱が作品に表れています」と完成に胸を張った。


爆破テロ事件に巻き込まれる「ショウタイム7」の新人アナウンサー・結城千晴役の生見は、そんな主演・阿部について「阿部さんがいるだけで現場が締まる。信じられないくらいのセリフ量をこなしていましたし、阿部さんが凄くドアップで映るシーンもあって、こんなに顔面を耐えられる方がいらっしゃるんだと思った。本当に迫力が凄くて勉強になりました」と最敬礼。これを受けて阿部は「みなさん、本編を観て確かめてください!」と受け、「過去最高のセリフ量でしたが、不思議なことにキャスターの言葉は綺麗に考えられているので、意外と覚えられて自分でもビックリした」とセリフ覚えに苦労はなかったと明かした。


showtime7-2.22bu-240-yoshida.JPG視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史役の吉田は「ステレオタイプなプロデューサーになりがちだと思ったので、そこに自分の個性を乗せて、どのようなキャラクターが出来上がるのかと楽しみながら演じました」と役作りを回想。撮影では渡辺監督のこだわりから長回しが多用され、NGが出ると一からやり直しと言う厳しいスタイルで進んでいったという。


これに吉田は「喋りまくってヘトヘトな阿部さんをお芝居に付き合わせたり、阿部さん自ら付き合ってくれたりして。とちったらその場から始めればいいのに、こだわる監督は初めからやる。これに阿部さんは文句ひとつ言わずにやってくれた」と大絶賛。そんなヘビーな状況ゆえに、吉田は「アドリブ!?そういう雰囲気ではないわけです」と自身のアドリブ演技を否定するも、阿部は「鋼太郎さんのアドリブは上手くて、空気を止めずにやる。ご本人は『アドリブはしていない』と言っていますが…とてもありがたかったです」と吉田の演技力を称えた。


showtime7-2.22bu-240-di.JPG渡辺監督は主演・阿部について「阿部さんは毎日折本の事を考えて貪欲かつ真摯に向き合ってくれました。マンツーマンで毎日何時間も綿密にお話もしました。OKカットであっても阿部さんから『もう一回やろう!』とご提案をいただいたりして、阿部さんに引っ張ってもらいました」と舞台裏回想。自らリテイク要求の理由について阿部は「主に活舌ですね。キャスターは活舌が大事ですから」と役作りへのこだわりからだと述べた。


本作の主題歌「Human Factory –電造人間-」を担当し、さらに劇中にも本人役で出演するPerfume。あーちゃんは「私達が映画に出るのは14年ぶり!」と明かすと、のっちは「本人役なので役作りする必要なんてないはずなのに、とても緊張した私たちが見られるはず」とまさかの予告。かしゆかは「現場の雰囲気が賑やかな音楽の時とは違くて…。緊張で三人とも顔がガチガチになって固まっています」と照れ笑いだった。


さらに、のっちは「ハラハラしてワクワクして何回も口を押えた」と本編を観た感想を述べながら、出演場面について「なぜPerfumeが?と思われるかもしれませんが、実際に本編の出演場面を観ていただけたら『そういうことね!』と意味がわかると思います」と意味深なメッセージを発していた。


showtime7-2.22bu-240-meruru.JPG爆弾犯からの無茶な要求に翻弄される折本にちなんで、キャスト陣が阿部に「無茶ぶり」リクエスト。生見からの「YouTubeでVlogをやって欲しい」には「ああ…いつか(笑)」と消極的な阿部だったが、吉田からの「僕も出たいので『VIVANT』の続編制作の際にはTBSに圧力をかけて欲しい」には「言っておきます!」と前向き。あーちゃんからの「自宅の3メートルくらいの高さのカーテンを外してほしい」という阿部の長身を活かした無茶ぶりには「あの…椅子の上に立ってやってみてください」と冷静に返した。


そんな中、かしゆかから「4人でPerfumeの自己紹介ができたら嬉しい」との大胆な無茶ぶりが。3人のお手本の振り付けを見た阿部は「断っていいですか…?」と及び腰も、最後は4人で仲良く「かしゆかです、あーちゃんです、のっちです」「…ひろしです」「4人合わせてPerfumeです!」とPerfume featuring.寛を完成させた。


最後に阿部は、劇場公開時まで伏せられた犯人役のキャスティングについて「お名前を聞いたときはどうやってやってくれるのだろうかとワクワクしました。今までご一緒したことはなかったけれど、犯人として色々な事を発想してくれるだろうとの期待感がありました」と述べ、「ハラハラドキドキの約1時間半の映画ですが、最後の6分間に皆さんも驚かれるはずです。ぜひ楽しみに最後までご覧ください!」と詰めかけた観客に呼び掛けていた。
 


【ストーリー】                                       

午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔。突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく---!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。

 

■出演:阿部寛 竜星涼 生見愛瑠 前原瑞樹 平原テツ 内山昂輝 安藤玉恵 平田満 井川遥 吉田鋼太郎
■監督/脚本:渡辺一貴 
■原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
■主題歌:Perfume 「Human Factory - 電造人間 -」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
■配給:松竹 アスミック・エース
■コピーライト:©2025『ショウタイムセブン』製作委員会
■公式X:@showtime7_movie(https://x.com/showtime7_movie)
■公式Instagram:@showtime7_movie(https://www.instagram.com/showtime7_movie/)
■公式TikTok:@showtime7_movie (https://www.tiktok.com/@showtime7_movie?_t=8s5bfP3jQgB&_r=1) 
#ショウタイムセブン

2025年2月7日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、シアタス心斎橋、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、kino cinéma神戸国際 ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより

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松竹、アスミック・エース共同配給により、映画『ショウタイムセブン』が2025年2月7日(金)より全国公開いたします。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター・折本。なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。前代未聞の「命懸けの<生放送(ルビ:ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント!
 

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主演には、数々の映画賞を受賞し、日本を代表する俳優・阿部寛。2025年にキャリア40年を迎える阿部にとって初のキャスター役ということもあり「阿部さんのキャスター役初めてだから楽しみ」「面白そう!今一番見たい映画!」と大きな話題を集め期待値は急上昇!さらに主要キャストには夢のような豪華メンバーが集結!正義感溢れる「ショウタイム7」現メインキャスターの安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、爆破現場で中継を繋ぐ、折本のかつての盟友である記者・伊東に井川遥、視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史を吉田鋼太郎が演じる。そこに、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満ら実力派俳優陣が顔を揃え、すべてのシーンが見逃し厳禁の今作が完成した!
 

韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は、「岸辺露伴は動かない」シリーズをサスペンスフルで高クオリティに作り上げた渡辺一貴。先日続編が発表され大きな話題になっているいま最も注目されている監督。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な “本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する!


 

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「この中にテロリストがいる!」と海外ドラマ「24」のジャック・バウアー?も緊急参戦!?

「阿部寛と犯人役の声がセクシー!」どきどきキャンプ&渡辺監督登壇 ティーチインイベント


阿部寛がキャリア40年にして初のキャスター役を演じ、突如番組の生放送中に訪れる爆破事件という、唯一無二のシチュエーションで描かれるリアルタイム・サスペンスの設定に、公開発表時から大きな話題を集めている映画『ショウタイムセブン』。

この度、ティーチインイベントが1月15日に都内で実施され、渡辺一貴監督とお笑いコンビ・どきどきキャンプ(佐藤満春・岸学)が参加した。

 

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放送作家としても多忙な日々を過ごす佐藤は先んじて本作を鑑賞し「緊迫感がハンパない映画!ラストもビックリ!監督、ありがとうございます!」と大絶賛で、劇場公開まで伏せられている犯人役について「キャスティングを知らぬまま映画を観ていたので、いい声の犯人だなと思いました。ミステリアスな声の演技で引き込まれて、登場した時に『カッコいい!』と思うと同時に、まさかの俳優さんでビックリしました」と目が点状態。「生放送中に変な事を言うリスナーはたまにいるけれど、その感じが声に出ていましたね。怖いと思いつつリアルだと思って鳥肌が立ちました」と業界人としての視点で太鼓判を押していた。


渡辺監督も「低温の声がセクシーで、叫ぶのではなく抑えてジワジワくる声の演技が恐ろしさを際立たせていましたよね」と犯人役の声を絶賛。犯人役は最後まで画面に映らないのだが、撮影では「普通ならば電話の会話は録音したものを現場で流して芝居をしてもらいますが、今回は犯人役の方に撮影現場まで来てもらって、生で阿部さんと会話をしていただきました」と明かし「クライマックスまで一ミリたりとも画面には映っていないけれど、現場にずっとべたつきで来ていただきました」と振り返っていた。


showtime7-bu-240-2.jpg朝の情報番組を多数担当経験のある佐藤は、劇中のライブ感に触れて「生放送の緊張感が凄い!テレビの裏側は劇中で描かれているそのままなので、リアルすぎてどうやって調べて表現したのか気になりました」とテレビ制作の舞台裏の再現力の高さに興味津々。これに渡辺監督は「エキストラとしてテレビのバラエティや中継をやったことのある本物の方々に半分くらい入ってもらいました。実際の生番組でやる様な動きや実際に使っている指示系統をリアルに再現しようと思いました」と細部へのこだわりを打ち明けていた。


折本眞之輔(阿部寛)は犯人との駆け引きをそのまま生放送で視聴者に見せるわけだが、このテレビマンとしての欲望について佐藤は「もし僕がその場にいたら…数字獲れるなと思ってしまうかも」と抗えないようで「誰にも傷ついてほしくないし、血も流してほしくないと思いつつも、ハプニングは生放送ならではの魅力。この映画ではその最高潮が起きているわけで、もし僕がここにいたら止めるふりをして内心は『折本、もっと行け!』と煽ってしまうかもしれないです」と苦笑いだった。


showtime7-550.jpg一方、本編を鑑賞した観客からは「ラジオパーソナリティーとしての阿部寛の声も素敵!」との声が挙がった。これに渡辺監督は「他の映画でも阿部さんの声は魅力的だと思えたし、これまでアナウンサー役をやられた事がないということで、これは是非ともやっていただきたいとお願いしました」などと抜擢理由を明かし、ラジオ好きの佐藤も「カフが上がる瞬間の阿部さんの一言目が超カッコ良い!」と阿部特有のダンディボイスに痺れていた。


showtime7-bu-240-3.jpgフォトセッションになろうとした次の瞬間、「動くな、手を挙げろ!」との声が。銃を構えて「この中にテロリストがいるという情報があった!」とステージに転がり込んできたのは伝説的海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーに扮した岸だった。「リアルタイムで事件が進行すると聞いて『24 -TWENTY FOUR-』だと思った」と勘違いしたそうで、渡辺監督に銃を向けて「この映画を『ショウタイム24 -TWENTY FOUR-』に変えてくれ!」と迫るも、「無理です」と当然の如く断られて「クソ~!」と嘆きながらもすぐに受け入れていた。

 

そんな岸も本編を先んじて鑑賞したそうで「最後まで怒涛の展開でめちゃくちゃ面白かったです」と大興奮。「阿部寛さんが髭を剃るシーンが好きです。ジジジジと物凄い音がしました」と妙な見どころを挙げていた。

 

最後に佐藤は「業界人全員に観て欲しい作品。テレビ番組の制作スタッフの配置や座り方までリアル。それと同時にエンターテインメントとしてのバラスンも良く、劇中の折本たちと同じ時間を過ごしているかのような感覚を味わうことが出来ました」とアピール。渡辺監督も「2月7日公開なので、引き続き応援してください!」と呼び掛けていた。


【ストーリー】                                       

午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔。突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく---!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。

 

■出演:阿部寛 竜星涼 生見愛瑠 前原瑞樹 平原テツ 内山昂輝 安藤玉恵 平田満 井川遥 吉田鋼太郎
■監督/脚本:渡辺一貴 
■原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
■主題歌:Perfume 「Human Factory - 電造人間 -」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
■配給:松竹 アスミック・エース
■コピーライト:©2025『ショウタイムセブン』製作委員会
■公式X:@showtime7_movie(https://x.com/showtime7_movie)
■公式Instagram:@showtime7_movie(https://www.instagram.com/showtime7_movie/)
■公式TikTok:@showtime7_movie (https://www.tiktok.com/@showtime7_movie?_t=8s5bfP3jQgB&_r=1) 
#ショウタイムセブン

2025年2月7日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、シアタス心斎橋、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、kino cinéma神戸国際 ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより

 

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 『心の傷を癒すということ 劇場版』(2021)を契機に、港町・神戸から世界へ響く映像作品を届けるため立ち上げられた「ミナトスタジオ」の船出作品で、神戸で暮らす人びとへの膨大かつ綿密な取材を基に、震災後をリアルに描くオリジナルストーリー『港に灯がともる』が、1月17日(金)よりテアトル梅田、第七藝術劇場、なんばパークスシネマ、シネ・ヌーヴォ、MOVIX堺、MOVIX八尾、MOVIX京都、京都シネマ、キノシネマ神戸国際、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、元町映画館、シネ・ピピア、洲本オリオン他全国公開される。
 本作の安達もじり監督に、お話を伺った。
 

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■安克昌先生の著書と弟、安成洋さんとの出会いがすべてのはじまり

――――前作『心の傷を癒すということ 劇場版』や、モデルとなった安克昌さんとの著書を通じての出会いが、本作に大きく影響していますが、遡ってお話いただけますか。
安達:阪神・淡路大震災発生時、私は京都で暮らしていたので、カイロなどをリュックに詰めて被災地に運び、大変な光景を目の当たりにする一方、対岸の火事を見るような位置にいたことを自分の中で引け目に感じることがありました。
震災のことを自分の経験で描けないとずっと思ってきたし、今でも思っている部分はありますが、本作のプロデューサーでもある京田光広から薦められた安克昌先生の著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」を読むうちに、安先生のことを描いてみたいと強く思うようになりました。安先生は2000年に亡くなられているので、まずは弟の安成洋さんにご著書をもとに安先生の人生をドラマ化させてもらえないかとお願いに行ったことがすべてのはじまりです。安先生のご家族にも本当によくしていただき、2020年にNHKの土曜ドラマ(全4回)『心の傷を癒すということ』を放送することができました。このドラマをもっと色々な人に観ていただき、著書に触れる機会を増やしたいと考えた成洋さんが、1年後の2021年に劇場版として映画化してくださり、今でも全国の学校や自主上映会場で上映が続いています。成洋さんも可能な限り会場へ足を運んで観客との対話を続けていらっしゃいます。
 
――――映画を観た後に対話をすること自体が、ある種のケアになっていますね。
安達:そうですね。成洋さんがそういう活動の意義を感じる中で、「1本で終わるのはもったいない」というお声が多方面から寄せられたそうです。あるとき成洋さんから「震災から30年のタイミングで公開する、心のケアをテーマに、神戸を舞台にした映画を作ってもらえないか」と相談を受けました。成洋さんは本作を作るための会社「ミナトスタジオ」を一人で立ち上げ、その会社から正式に依頼を受け、私がNHKエンタープライズに在籍中に製作しました。
 
 

■30年という時間を通して描こうとしたことは?

――――完全オリジナル作品ですから何を取っ掛かりにするのか悩まれたのではないですか?
安達:『心の傷を癒すということ』を作ったことで成洋さんを含め様々なご縁が繋がっていったことを大事にしたかったし、原点となった安先生の著書を改めて紐解きながら、震災30年で描くべきことは何かを考えました。安先生が書かれているように「街はどんどん復興していくけれど、心の傷は簡単に癒えるものではない」ということを、30年という時間を通して描けないか。30年を見つめるなら、震災の年に生まれた人を主人公にしたら、その人をめぐる様々な人とのやりとりから、多くのことが見えてくるのではないかという仮説を立て、そこから話を考えていきました。
 
――――次は神戸のどこを描くかですね。
安達:一番被害の多かった長田地区は様々なルーツを持つ方が暮らしておられ、震災のときは垣根なく助け合ったという話をお聞きしましたし、丸五市場の雰囲気にも魅了され、ここを物語の核に設定しようと思いました。在日ベトナム人や華僑の方も多くいらっしゃいますが、在日コリアンの方が一番多く住んでおられるし、その歴史が長いので、在日コリアンの家族という設定にしました。また、世代によって悩みが違うとお聞きすると、そういう世代を描くこともキーポイントになり得ると感じました。
 

■世代間の体験や悩みの違いから構想を広げて

――――世代間の体験の差は大きいと思います。
安達:神戸の方とお話していると、ふとした時に「震災前は」とか「震災後」というこう言葉が出てきて、いくつで震災を体験したかも含めて、すごく大きなことだったと感じました。一方で震災後に生まれた人にも取材をすると、中には震災は教科書の中の話だとか、学校で教えられることというお話もある。いつ、どこで、幾つの時に経験するかによって、人というのは考えることや悩みが違うことを改めて感じ、そういう人たちが交差する物語にしていきたいと構想を広げ、最終的には「心のケア」に集約していきました。
 
――――心の傷をずっと抱えたまま生きている人たちの物語を丁寧に描いておられます。
安達:お話を聞いていると震災のことに触れたくない方も当然たくさんいらっしゃいます。ドキュメンタリーで撮ってもカメラの前になかなか出てこないのではないかという感情を大切に描いていきたい。劇映画だからこそ描けることを表現していきたい。そこは今回大事にした部分ですね。
 
 

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■主人公、灯役の富田望生の演出は「神戸で暮らしてみる」

――――今回は震災の1ヶ月後に生まれた灯が主人公ですが、富田望生さんの起用も含めてその狙いを教えてください。
安達:『心の傷を癒すということ』は精神科医の方の目線で描く物語でしたが、今回は心に傷を抱えた人の側から描いてみたいと思い、『心の傷~』の時にお世話になった精神科医の方にご相談しながら、登場人物の感情の流れを作っていきました。3きょうだいの設定ですが、ほんの少し生まれた時期が違ったり、性別や震災を経験したか否かで、それぞれの居住まいが違ってきます。姉の美悠は自分の思いをはっきり言うタイプなのに対し、次女の灯はちょっと家族の状況を一歩引いて見ているような女性なのではないかと思い、台本を作っていきました。
灯が自分のルーツや震災に関わることについて、知るのを避けてきたという設定でしたから、富田さんにはそれらについて事前に勉強することをお願いはしませんでした。一方で撮影の1〜2週間前から神戸に来ていただき、神戸の人と一緒にご飯を食べたり、神戸の人と一緒に日常を過ごしてもらい、灯がどのような空気を吸って生きてきたのかを感じ、体に落とし込んでいただきました。ほぼシーン順の撮影(順撮り)で、灯が30歳になるまでの人生を1ヶ月半ぐらい時間をかけて撮りましたので、灯がどういう場所で、どんな人と出会い、そこで何を感じるかを一つずつ確認しながら、灯のことを一緒に感じて撮っていきました。
 
――――きょうだい間の性格の違いもよく出ていました。震災当時大変だったという話をずっと聞かされてきた灯は家族の中で、迷惑をかけないように気づかずないうちに頑張りすぎていたのではないかと。
安達:灯はとても優しい子だと思うのです。他人の気持ちをすごく受け入れてしまうからこそ拒絶してしまうという彼女の心の機微を富田さんがすごく繊細に演じてくださり、こちらはほとんどその場で演出をすることがなかったぐらいです。富田さんはデビュー作の『ソロモンの偽証』(2015)からずっと拝見しており、素晴らしい芝居をされる方ですし、実際にお会いしてみるとすごく感受性の豊かな方で、繊細でありつつ真っ直ぐなピュアさがあり、いつかご一緒したいと思っていました。灯はすごく難しい役ではありましたが、年齢的にもちょうど当てはまりますし、思い切ってオファーをし、快諾していただけました。
 
――――神戸暮らしをされた富田さんの感想は?
安達:神戸のことをとても好きになっておられました。富田さんにご紹介した神戸の方のお話なども聞き、みなさんが神戸を離れたくない気持ちも伝わっていたみたいです。私の想像ですが、人の温かさの中にも港町ならではのほどよい距離感があり、外から来る人がいて当たり前という文化が形成されているのではないか。だからすごく居心地のいい場所と感じておられた気がします。
 
 

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■「少しだけ歩み寄る」ことの大事さ

――――在日三世の灯と在日二世の父、それぞれの想いがぶつかり合うシーンは、世代間のルーツに対する意識の差やコミュニケーションを取るのが難しい父娘関係という普遍的な問題を見事に映し出していましたね。
安達:在日コリアンの家族を描いたドラマは以前演出したことがあるので、当時も様々な方にお話を伺ってきましたが、今回新たに気づいたことがありました。映画でウクライナから来られた小さいお子さんのいる若いご夫妻に出演していただいたのですが、彼らは当然戦争が終われば母国に帰って子どもを育てたいと思っておられます。一時的に日本に来ただけで、もちろん子どももウクライナ人だという生のお声を聞いたとき、在日一世の方々の話を聞いたときに、わたし自身が昔語りとして聞いていたなと反省もしましたし、そこから在日二世や三世の人の想いも、その人が生きている事に対してちゃんと想像を馳せていかなくてはいけないということを痛感しました。灯も父の生き様にほんの少しですが想いを馳せることができたことで、少しですが父との折り合いをつけることができた。物語はそこで終わりますが、少しだけ歩み寄るという感じがすごく大事だなと、今回作りながら改めて感じました。
 
――――灯が不安に打ちのめされながら、何度も息を整えて父に向き合おうとする姿がとても印象的で、「呼吸」を大事にした作品であることが灯のロングショットからも伺えました。富田さんの芝居を切らない編集にその意気込みを感じたのですが。
安達:台本には「深呼吸をする」と書いてはいましたが、編集する際に富田さんの演じる灯の呼吸がとても繊細に表現されていることに気づき、これはもしかしたら灯がちょっとだけ息ができるようになる物語なのではないかと感じたのです。そこから呼吸を軸に編集し、灯の呼吸をとても大事に扱っていきました。通常なら息を吸って吐いたときをカット点にするのが観客から見ても気持ちいいと思うのですが、今回は息を吸ったところでカットをしたり、細かい作業をたくさんやっていますし、灯が父と口論をしている途中、お手洗いに駆け込んで息を整えるシーンもほとんど切らずに使用しています。
 
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■シンプルに父と娘の物語を紡ぐ

――――在日二世の父は、子ども世代とは違う在日一世の両親の苦労をリアルに見て、感じて来た世代ですが、演じた甲本雅裕さんにはどんな演出をしたのですか?
安達:甲本さんも最初はどうしたらいいのかと身構えていらっしゃるところがあったのですが、わたしからは一つだけ、「お父さんを演じてください」とシンプルなお願いをしました。あくまで父と娘の物語を紡いでいきたいと思っていましたから。
 
――――まさにコミュニケーションが苦手な父と娘が、どのように歩み寄っていくのかが作品を通底する軸ですね。
安達:灯が少しずつ自分と折り合いをつけようとしていく物語ではありますが、その中で父の一雄は本当に変わらない。物語の最後に、灯が少しだけきっかけを与えていると思うのですが、この先変わるかどうかはわからない。そういう生き方をしてきたことが、彼が自分で立って生きていられる唯一の根拠なのではないでしょうか。結局灯と似た者同士だからこそぶつかる一面があると思います。
 

■灯の居場所になった設計事務所のふたり

――――灯の転職先である設計事務所の建築士、青山勝智(山中崇)も心の中にトラウマを持つキャラクターです。コロナ時のビジネスが苦しくなる状況と重ねた描写は、自分のことで手一杯だった灯に大きな影響を与えますね。
安達:普段は明るくて普通に接することができる人でも、何らかの悩みを見えないところで抱えています。青山さんも設計事務所の桃生さんも、灯がこの場所だったら居ることができるという居場所になってくれたふたりですから、彼らの裏にはそれぞれ苦しんできたことがあり、だからこそ灯のしんどさがわかる。そういうことを描けたらと思っていました。青山役の山中崇さんと桃生役の中川わさ美さんがとても素敵に表現して下さいました。最高のおふたりでした。
 
――――設計事務所を通じて丸五市場の再建という案件に灯が携わることになりますが、改めて安達監督が感じた市場の魅力とは?
安達:まずは画になるということに魅力を感じました。最初は丸五市場に入るのにちょっとドキドキしましたが、取材で通ううちに、すごく居心地がいい場所で、気楽に立ち話ができるようになって。この居心地の良さは何なのだろうと考えるうちに、丸五市場はきっと灯にとっても居心地のいい場所になるし、そういう表現にしていきたいと思いました。写真展のシーンは、実際に大勢の方にご協力いただき、写真を提供していただいたのですが、あれだけの丸五市場や長田の昔の写真が集まると、それだけで説得力がありますね。写真展当日のシーンも多数の地元の方に登場していただきました。
 
――――『港に灯がともる』というタイトルについて教えてください。
安達:神戸の街を六甲の方から見下ろすと、山と海がキュッと近いんです。夕方から街に灯がともる様子を見ていると、すごく人が生きている感じがして好きな光景なので、そのままタイトルにしました。
 

■新しい対話が生まれるきっかけに

――――灯のように心の傷を抱えた人も多い中、震災30年の映画であるとともに、心のケアの映画だなと強く感じる作品ですね。
安達:いまだに震災の映画を観ることができないというお声もいただいていた中、震災30年のタイミングで作りましたが、心のケアの物語という入り口で観ていただけたらいいなと思っています。この映画を観たことがきっかけで、少し誰かに自分自身のことを話したくなるなど新しい対話が生まれていけば、そんな幸せなことはありません。
 (江口由美)
 

<作品情報>
『港に灯がともる』
2024年 日本 119分 
監督:安達もじり
出演:富田望生、伊藤万理華、青木柚、山之内すず、中川わさ美、MC NAM、田村健太郎、土村芳、渡辺真起子、山中崇、麻生祐未、甲本雅裕
1月17日(金)よりテアトル梅田、第七藝術劇場、なんばパークスシネマ、シネ・ヌーヴォ、MOVIX堺、MOVIX八尾、MOVIX京都、京都シネマ、キノシネマ神戸国際、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、元町映画館、シネ・ピピア、洲本オリオン他全国公開
公式サイト:https://minatomo117.jp
配給:太秦
(C)Minato Studio 2025.
 

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「快適に映画を楽しんでいただける上質な映画環境を提供」

~スクリーン、音響、座席にこだわった新感覚の映画館誕生!~

 

今年10月末の《シネマート心斎橋》の閉館を寂しく思っておられる方、朗報です!

12 月 13 日(金)アメリカ村ビッグステップ4階に新たに《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》がオープンしました。もう行かれた方も多いと思いますが、映画ファンは勿論、映画館の醍醐味を知らない若い世代の方にとっても、ファッション、グルメ、ポップカルチャーを牽引してきた心斎橋にふさわしい新感覚体験ができる映画館が誕生しました。これから多くの人々の身も心もブラッシュアップしてくれるに違いない、驚きと歓びと感動がいっぱい詰まった映画館です。さて、どんな映画館なのか?ちょっとだけ取材してきましたのでご紹介します。
 


映画館の特徴は?

「スクリーン、音響、座席を一新!」

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まず気付いたのは、《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》は、2スクリーン座席数は 207 席ですが、「居心地の良いシアター」をコンセプトとしているだけあった座席がいい!明るい赤のシートは腰部にあたるクッションが心地良く疲れにくいので、長尺の作品や2作品連続の鑑賞でも大丈夫!安心してご覧いただけると思います。

また、迫力のあるクリアな音にもこだわっていて、デジタルシネマの音を司っているサウンドプロセッサーにフランス・TRINNOV 社の OVATIONⅡを導入アンプ・メインスピーカー、サブウーファーは JBL で統一して、より作品の世界に没頭できそうです。

さらに、スクリーンも新しくなって、鮮明で美しい作品本来の世界観を楽しめると思います。
 


どんな作品が上映されるのでしょうか?ラインナップについて―――

「ジャンルにとらわれない作品を選定し、一般的なシネコン映画館とは一線を画すバラエティに富んだ作品を上映」

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キノシネマ配給作品をはじめとするメジャー系の作品や、上質な韓国映画は勿論、世界のカルト的アート作品にも目を向けるという、映画ファンには嬉しいセレクトが期待できると思います。「ジャンルにとらわれない作品を選定」ということは、肩肘張らず、誰でも好きなものを好きな時に、心斎橋という大阪の中心地で楽しめるのが嬉しいですね。
 


35㎜フィルム上映映写機を完備――

12/27(金)『オッペンハイマー』関西初35mmフィルム上映決定!

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「昔ながらの“フィルム上映の良さ“を味わってもらうために、スクリーン2には 35 ㎜フィルム上映映写機を完備し、専任の映写技師のもと上映会も行います。」

これは凄いでことです! 35㎜フィルム上映からデジタル上映に切り替わってから久しいですが、未だに質感の違いから35㎜フィルム上映を切望する声はよく聞こえてきます。なんと、クリストファー・ノーラン監督が35mmフィルムにこだわって撮った『オッペンハイマー』を、12月27日(金)から関西初となる35mmフィルムで上映されるというから、これは“映画”に浸りに行くしかないでしょう♪

kinocinema-240-2.JPGその他、劇場ロビーも「明るく清潔感のある内装デザイン」で観客を優しく迎えてくれます。トイレの外装も新しくなって明るく使いやすい。映画鑑賞前後の気持ちの切り替える場所として、気持ち良く過ごせそうです。
 



★会員制度について?

スマートフォンを使うポイントが貯まる≪映画ランドアプリ会員≫(期間は1年)と、ポイントは貯まらない≪窓口限定 紙カード会員≫(期間は6か月)の2種類があって、どちらもいつでも1300円で鑑賞でき、火曜日と木曜日は1000円で鑑賞できる。入会金やサービスも異なるので、詳細は以下でお確かめください。

《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》サイト内のニュース⇒https://kinocinema.jp/shinsaibashi/news/news-single/11

 


《kino cinéma心斎橋》について

木下グループ(本社:東京都新宿区、グループ CEO 木下直哉)の傘下で映画館の開発・運営・興行を手掛ける株式会社 kino cinéma(東京新宿区、代表取締役社長 木下直哉)は 2024 年 12 月 13 日(金)、大阪心斎橋に「kino cinéma 心斎橋」を開業することを正式に決定しました。入居先は心斎橋ビッグステップ内(大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目6−14)。kino cinéma としては、2019 年 4 月に開業した「kino cinéma 横浜みなとみらい」をはじめとした、現在運営している5つの映画館に次ぐ6番目で大阪府初出店です。

★《kino cinéma 心斎橋》サイト:https://kinocinema.jp/shinsaibashi/

(〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目 6-14 ビッグステップビル 4 階


(河田 真喜子)

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グラミー賞5部門受賞、早逝の歌姫エイミー・ワインハウスの光と影


2011年7月、27歳の若さで早逝した稀代の歌姫エイミー・ワインハウスの半生を描いた『Back to Black エイミーのすべて』が、11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショーとなりました。


 “21世紀を代表するアーティストの1人”と世界的に称賛されたエイミー・ワインハウスが、アルバム「バック・トゥ・ブラック」を発表してグラミー賞5部門受賞という栄誉に輝き、一躍世界的大スターの地位を獲得する実話を元にした物語。若くして脚光を浴び、突然の名声に戸惑いながらも、感情むき出しの歌詞に独特のけだるいハスキーボイスで本能のままに歌い続けた“愛に生きた”エイミーの “波乱に満ちた愛と喪失”を描き、知られざる素顔に迫る。


「リハブ」、「バック・トゥ・ブラック」他、エイミー・ワインハウスの大ヒット曲とライブシーンの数々が再現!世界各国で初登場1位を記録した大ヒット作!

この度、11月26日、映画『Back to Black エイミーのすべて』公開を記念したピーター・バラカンさん&吉岡正晴さんのトークイベントが渋谷シネクイントで開催されました。


【登壇者】ピーター・バラカン、MC:吉岡正晴

【日時】11/26(火)

【場所】渋谷シネクイント



Back to Black-main-550.jpg上映後に行われたトークイベント。バラカン氏はこの日2回目の鑑賞となったことを明かすと、「これまでエイミーを題材にしたドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が公開されていますが、だいたい観終わったあと辛く、エイミーが可哀想になるんですよね」と語ると、劇映画として構成されている本作とこれまでのドキュメンタリー映画との違いについて「この映画はエイミーのお父さんのミッチ(エディ・マーサン)や、恋人であり夫となったブレイク(ジャック・オコンネル)の描き方が異なりますよね。とても優しく描かれている」と指摘する。


さらにバラカン氏は「この点がイギリスの批評家の間では『優しく描かれすぎ』と評判が悪かった。僕はそう思わないんですけれどね」と付け加えると、吉岡氏も「ドキュメンタリーでは、お父さんがかなり悪い人に描かれていましたよね。この映画ではいい人。180度違うのも面白い」と付け加える。


Back to Black-500-3.jpg一方で、バラカン氏は「あまりにも父親が良く描かれていることにも違和感がある」と述べると、吉岡氏も「やっぱり劇映画で俳優さんが演じるうえで、エンターテインメント色が強くなっちゃう節がありますよね」と同意しつつも「それがいいところでもあるのですが」とこの映画を評価する。


恋人役のブレイクについても、バラカン氏は「ちょっと格好良すぎるよね」と笑うと「スティーブ・マックイーンみたい。もうちょっといい加減で品がない感じかな。実際にエイミーはブレイクに“ぞっこん”だったので、あまり嫌な奴に描くと、なんで彼女があそこまで惚れるのかって話しになってしまう。この映画は一つの悲しいラブストーリーとして成立しているのは、格好いいからかな」と解釈していた。


本作は、主にエイミー、父親、恋人、さらに祖母という4人がメインの登場人物だ。吉岡は「一番印象に残っているのが、祖母のシンシア(レスリー・マンヴィル)。シンシアが本当にエイミーに愛情を注いており、エイミーも祖母が大好き。ドキュメンタリー映画を観ていたときは感じなかった」と違いを述べる。


Back to Black-500-2.jpgエイミーを演じたマリサ・アベラについて、バラカン氏は「エイミーは、ロンドンの下町・労働者階級の、悪い言い方をすると少し品のない感じのしゃべり方や歌い方なのですが、びっくりするぐらい憑依している」と演技を称賛すると、吉岡氏も「映画では全部エイミーの曲はマリサが歌っているんですよね」と、その実力を評価していた。


劇中で印象に残ったシーンについてバラカン氏は「エイミーが祖母とボーイフレンドの話になったとき、『(彼は)ユダヤ人?』と発言している。イディッシュ語という東ヨーロッパのユダヤ人の間で話されている言葉を使っており、エイミーの家族がユダヤ人社会にどっぷりつかっていることが分かると思う」と挙げていた。


Back to Black-500-1.jpgまたエイミーという人物について吉岡氏は「『I HEARD LOVE IS BLIND(アイ・ハード・ラヴ・イズ・ブラインド)』という曲にもなっていますが、恋は盲目。エイミーは恋をしてしまうと、ほかが見えなくなる。そして破綻すると落ち込む。恋が彼女の人生なんですよね」と映画を観て感じたことを述べると、バラカン氏も「とても複雑な性格。恋にもアルコールにもドラッグにも依存してしまう。弱いところがあるけれど強がりなんですよね。でも強がっている割には古風。当時19歳だったエイミーは、ブレイクに対して『あなたの世話がしたい』『妻になり、母親になりたい』と話している。とても保守的なんですよね」とエイミーの性格を分析する。


「ああいう音楽が生まれるのは、それだけ強い感情が心に宿るから。普通だったらあんな詩は生まれない」とエイミーの作り出す曲の源泉となっている感情について述べたバラカン氏。続けて「でも音楽を聴いているときは、彼女がどういう気持ちであるかは考えない。亡くなったからこそ、ドキュメンタリーや映画ができる。アーティストというのは、順風満帆な人生じゃいられないんだなと改めて感じました」とエイミーの人生を顧みていた。


STORY: 運命の男じゃないと気づいてた。でも――

10代のエイミーは、別居中の父ミッチ(エディ・マーサン)と母ジャニス(ジュリエット・コーワン)や、若かりし頃ジャズ歌手だった憧れの祖母シンシア(レスリー・マンヴィル)ら家族に見守られ、歌手としてのキャリアをスタートする。デビューアルバム『フランク』は成功したものの全米進出を果たせず、悔しい気分で行ったパブでブレイク(ジャック・オコンネル)と出会い、2人は熱烈な恋に落ちる。しかしブレイクはすぐに元カノとよりを戻して二人は破局。ショックからエイミーは酒やドラッグで問題を起こすようになる。心配したマネージャーはリハビリ施設での治療を勧めるが、エイミーは治療を拒否する。ブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的な大ヒットとなり、再会したエイミーとブレイクは誰にも内緒で結婚する。しかし再び関係が悪化したうえブレイクは暴行罪で逮捕されてしまう。今やスーパースターのエイミーはパパラッチに24時間付きまとわれ、長年の摂食障害と依存症に苦しみ、心も体も蝕まれていく。そんな時、グラミー賞主要4部門を含む6部門にノミネートされるのだったが・・・。

監督:サム・テイラー=ジョンソン 
脚本:マット・グリーンハルシュ 
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
出演:マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル
2024年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123分/ビスタサイズ/原題:Back to Black/PG12 
配給:パルコ ユニバーサル映画 
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved. 
公式サイト:https://btb-movie.com/ 

2024年11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント、TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS)、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 他全国公開


(オフィシャル・レポートより)

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 歴史映画にフォーカスした第16回京都ヒストリカ国際映画祭が、2024年12月3日(火)~12月8日(日)に京都文化博物館 3Fフィルムシアター、6F和室にて開催される。
 
東映京都撮影所の一番広いステージ、No.11 で行われた記者会見では、実行委員会委員長の小嶋雄嗣氏が、「『SHOGUN 将軍』がアメリカで大ヒットし、世界的にも日本の時代劇コンテンツに大きな注目が集まっています。国内では『侍タイムスリッパー』がヒットと、時代劇に風が吹いている時代となり、当映画祭が長年取り組んできたことが少しは力になっているのではないでしょうか。もっと時代劇を世界に広げていきたい」と挨拶し、映画祭への来場を呼びかけた。
 
 
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毎年高い注目を集めるヒストリカスペシャルでは、エミー賞18冠に輝いた今話題の『SHOGUN 将軍』(第一話、第二話)の上映が決定。宮川絵里子プロデューサーと第七話を監督した福永壮志氏が登壇し、製作の裏側を語るトークが開催される。
他には
・『雪の花 ―ともに在りて―』
未曾有の疫病に立ち向かう江戸時代の無名医師を松坂桃李が演じる、2025年1月公開の小泉堯史監督最新作をプレミア上映。
 
 
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・山中貞雄に捧げる漫画映画「鼠小僧次郎吉」
夭折の天才山中貞雄が遺した「鼠小僧次郎吉 - 江戸の巻」を日本が誇るアニメーション監督りんたろうがアニメ化。
 
・『黒の牛』
京都映画企画市 2016 年度優秀映画企画パイロット版から初長編化が実現。台湾の李康生(リー・カンション)主演、楽曲は坂本龍一の70ミリフィルムで撮影した蔦哲一朗監督最新作。
 

 

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 世界の最新歴史映画を紹介するヒストリカ・ワールドでは、以下の4本を上映する。
・『スウィート・ドリームス』日本初上映(写真上)
20 世紀初頭、オランダ植民地時代末期のインドネシアの離島の農園を舞台に、人間の尊厳を鮮やかに描く
 
・『グローリア!』2024 年ベルリン国際映画祭コンペティション部門選出作
1800 年、ヴェネツィア近郊の孤児院を舞台に、音楽で若い女性たちの才能が開花する姿を描いたイタリア映画
 
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・『農民』(写真上)
ロトスコープアニメーション『ゴッホ 最期の手紙』のヒュー・ウェルチマンがDK・ウェルチマンと共同監督を務めた最新作。20 世紀ポーランドを代表するノーベル文学賞受賞作家、ヴワディスワフ・レイモントによる『農民』を再びロトスコープで映像化。
 
・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・カリビアン』日本初上映
Kyoto Filmmakers Lab カムバックサーモン企画。マチェーテ(草刈り鉈)を手に立ち上がる!サトウキビ農園の大資本家と持たざる農民たちの闘いを描く。
 

 
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ヒストリカ・フォーカスでは、今年のテーマ「持たざる者の闘い」現在大ヒット公開中の『侍タイムスリッパー』、東映京都撮影所で撮影した『碁盤斬り』(写真上 ©2024「碁盤斬り」製作委員会)、『せかいおきく』や、山中貞雄の遺作『人情紙風船』、加藤泰の名作『大江戸の侠児』、そして持たざる者の闘いの極み、黒澤明の『七人の侍』を上映。白石和彌監督、阪本順治監督、安田淳一監督をはじめ、ゲストが各作品の製作舞台裏や魅力を語る。
 
 
 
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イタリア文化会館‒大阪企画プログラムでは、ボローニャ復元映画祭連携企画として、ルキーノ・ヴィスコンティの名作『夏の嵐』を上映。
さらに、ヴェネツィア・ビエンナーレ ビエンナーレ・カレッジ・シネマ連携企画では、養護施設に入っている息子と、施設に入っている母が一緒に暮らせるのかを描いたクリスチャン・フィリップ監督の『わたしの誕生日』(写真上)、ヨランダ・ディ・ボナヴェントゥーラ監督のVR短編作品『ヴァイオント』を上映。両監督も来場予定だ。他にも第15回京都映画企画市優秀映画企画作品の『サバイバル忍者』(パイロット版映像 監督:馬杉雅喜)を上映する。
 
 最後に、昨年初開催で人気を博した「ヒストリカ お座敷」(京都文化博物館6F和室 参加無料)も12月7日(土)、8日(日)に開催。今年も各種クリエーターが登壇し、トークや関連展示、短編上映なども行われる予定だ。
 
今、まさにムーヴィメントとなっている時代劇にずっとフォーカスし続けてきた京都ヒストリカ国際映画祭。時代劇の魅力とこれからを見据えて選ばれた作品たちに触れ、ゲストたちとの交流を通して、より時代劇の魅力と深みを体感してほしい。
 

 

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【開催概要】
名   称:第16回京都ヒストリカ国際映画祭
期   間:2024年12月3日(火)~12月8日(日)
会   場:京都文化博物館 3F フィルムシアター、6F 和室
 
前売券販売:2024年11月16日(土) チケットぴあにて販売開始
 
映画祭公式 WEB サイト: https://historica-kyoto.com/
 
 
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