■もう映画が作れなくなってしまった杉浦さんに代わり、「『百日紅』を映画にするため、僕が”いい道具”になる」という気持ちでやっていた。
■キャスティングで一番最初に浮かんだのは杏さん。お栄は愛しさのある女性に。
―――原作ではそれぞれ独立したエピソードを、映画では四季を通した物語として描いています。映画オリジナルはどの部分ですか?
お栄とお猶の姉妹関係は、割とオリジナルで作っている部分ですね。お猶が登場するエピソードを映画のクライマックスにしようと思っていたので、そこから逆算的に考えて、お客さんにお栄とお猶の関係を印象づけるようにしました。
■ありきたりな時代劇は面白くないのでロックを使用。杉浦さんも江戸マンガを描きながらロックを聞いていたし、お栄もロックな女性。
■北斎の娘・お栄は、生まれたときからある運命を背負わされた女性。その晩年もミステリアスで、様々な想像が膨らむ。