「AI」と一致するもの

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画


髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ


映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。

 


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<ミネオショウ プロフィール>

東京都出身。美容師から俳優に転身し、映画、ドラマ、CM、MV等数々の映像作品に出演。

近年の出演作品に、映画『クレマチスの窓辺』(永岡俊幸監督/2022)、『とおいらいめい』(大橋隆行監督/2022)、『PARALLEL』(田中大貴監督/2022)、『ラーゲリより愛を込めて』(瀬々敬久監督/2023)などがある。

2023 年は『ホゾを咬む』と『MAD CATS』(津野励木監督/2022)の2 本の主演作を含む複数の出演映画やネット配信ドラマが公開。



hozokamu-main-500.png◆ハジメをどのような人物と捉えましたか?

最初どういう風に切り込んでいこうか悩んだんですけれど、脚本を読んで、ハジメは相手にうまく感情が伝えられない人だと思いました。妻のミツに対して話す内容を、家に帰る間に予習しておくみたいなシーンがあります。僕は、舞台挨拶などの際に、事前にどういうことを話そうか、うまく喋れるかなと考えたりするんですが、それが日常に出るのがハジメなんだなと思いました。自分に自信がないのかなとも思ったので、それを表現できたらと思いました。


妻の浮気を疑って監視カメラを買ってしまうなど、ハジメの行動は私は理解できたのですが、演じていていかがでしたか?

実際にやるかは別として(笑)、気持ちはわかりました。不安な気持ちというのは、パートナーだったとしても感じてしまうこともあると思ったので、すごい行動に出たなとは思いますが、理解はできました。


ご自身だったら、普段とは全く違う格好のパートナーを街で見かけたら、どうしますか?

やっぱり追っかけちゃいますよね。(笑)昔、実際にそういうことがあったんです。付き合っていた人が、朝方、知らない男の人と歩いているのを見て、それを追いかけようかなと思って。結局それは本人でした。そういう気持ちをちょっと思い出しました。(笑)


hozokamu-500-1.png妻・ミツ役の小沢まゆさんとはご一緒していかがでしたか?

ミツもそうなんですけれど、包み込んでくれる人なんだろうなと感じました。こっちが何をやっても許してくれるというか、母性というか優しさを感じる人だなと思いました。


木村知貴さんが演じた主人公の同僚・月見里とのシーンの撮影はいかがでしたか?

木村さんとは、同じシーンでお芝居をするというのは初めてでした。すごく独特の、面白い間でやってくるんで、一緒にやっていて、吹き出してしまいそうになる瞬間もありました。木村さんがやった役がトイレで吐くシーンがあるんですけれど、全力でやるんで、毎回カットがかかる度に顔色が悪くて、「本当に吐いたのかな?」と思うくらいでした。自分が画面に映っていなかったとしても、声が入っているからと全力投球しているのは、見習わなくちゃなと思いました。


牧田夫妻とのシーンの撮影はいかがでしたか?

あの二人組は異質でしかなかったです。昔の日本映画の登場人物が現代映画に紛れ込んできたような異質感を感じました。こっちが何か言ったら、小津映画の登場人物が返してくるというようなおかしさがありました。


hozokamu-500-6.png一卵性双子のフクリ・シッタとのシーンの撮影はいかがでしたか?

フクリ・シッタ役のミサ・リサさんは、今回お芝居が初めてだったみたいで、撮影中に吹き出しちゃうことが多くて、一緒にやるのが新鮮でした。初めてということで、楽しんでやってもらいたいなと思いながら、リアクションをしました。


◆河屋秀俊さん演じる野老(ところ)との撮影はいかがでしたか?

河屋さんは、映画『れいこいるか』を拝見したことがあって、まさかご一緒できるとは思っていなかったので、嬉しかったです。そこにいるだけで、漂っている風情、河屋さんが持っている人柄が出ていて、ああいう雰囲気を出すのはどうやるんだろうと思いながら見ていました。楽しんでご一緒できました。


hozokamu-500-2.png福永煌くん演じるコゾウとのシーンは、大人びたツッコミをする子供とのセリフのやりとりが面白かったのではないかと思いますが、撮影はいかがでしたか?

煌くんとの撮影は本当に楽しかったです。カットがかかる度に、煌くんが虫を探しに行っちゃうんです。僕も一緒について行って、話して、すごく仲良くなれたので、その雰囲気も出ているかなと思います。ハジメが劇中で一番心を許して話している人物がコゾウだったので、いっぱい喋ってコミュニケーションを取りました。


髙橋栄一監督はご一緒していかがでしたか?

変わった方だなと思いました。こだわりがあるというか、やりたいことがはっきりしている方でした。自分がやりたいのはこうだというのを諦めないでちゃんと伝えてくれるので、やりやすかったです。信頼できる方でした。


読者へのメッセージをお願いします。

この映画は、変わった映画です。僕は、映画を観た時に、自分のための映画だと感じる時があるんです。この映画が、どなたかにとっての「自分のための映画」になってくれるといいなと思っています。
 


【あらすじ】

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不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆髙橋栄一監督インタビューはこちら

◆小沢まゆ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 

 

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歌舞伎・演劇や映像を中心に、日本文化を世界に発信し続ける総合エンタテインメント企業である松竹株式会社と、音・映像・光によるステージ演出で活躍するクリエイティブ集団MPLUSPLUSが初めてコラボレーションし、全身で感じる“光のエンターテインメントショー”をキーワードに、完全オリジナルの新作公演を実施いたします。


本公演では、MPLUSPLUSが新開発した光るはっぴを着用してイマーシブキャストと京都の夜の街を練り歩き(スペシャル体験チケット購入者のみ)、たどり着いた会場では、芸舞妓さんによる舞踊OSK日本歌劇団による歌劇石見神楽といった日本の文化である伝統的な「舞い」の舞台に、東京2020パラリンピック開会式、ポケモン「ピカチュウ大量発生チュウ!2019」のグランモール公園の総合演出など手掛けてきたMPLUSPLUが光の魔法をかけた、誰も見たことも体験したことも無い幻想的な世界をお楽しみいただけます!


当日は、艶やかな芸舞妓さんに見惚れ、史上最高に輝くOSK日本歌劇団による歌とダンスに酔いしれ、そして今回の舞台のために制作された、全長約17メートルの光る大蛇が初お目見えする大迫力の神楽に心を躍らせる…。

観て、聞いて、参加して、全身で感じる光のスペクタクルショーをぜひご堪能ください!
 


【公演概要】

公演期間: 2023年12月7日(木)~12月11日(月)

場所:先斗町歌舞練場
  (京都府京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130)


出演:①芸舞妓(先斗町お茶屋営業組合)

 ②OSK日本歌劇団:千咲えみ、華月奏、椿りょう、
    純果こころ、柊湖春、南星杜有、奏叶はる

 ③万雷(石見神楽)

製作:松竹株式会社

企画:松竹株式会社 / MPLUSPLUS株式会社

後援:京都市 / 公益社団法人京都市観光協会 / 先斗町お茶屋営業組合

協力:株式会社OSK日本歌劇団

協賛:株式会社イープラス


チケット:販売中(全4種)

<一般チケット> 当日8,800円 前売り7,040円

<スペシャル体験チケット> 当日12,100円 前売り8,470円

<VIPチケット 先着限定オリジナルはっぴ付> 当日33,000円 前売り16,500円

<VIPチケット> 当日33,000円 前売り16,500円

公式サイト https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#

公式X(Twitter) https://twitter.com/zipangu_kyoto

公式Instagram https://www.instagram.com/zipangu_kyoto/ (メモURK要確認)


【内容】

本公演は、芸舞妓さんによる舞踊、OSK日本歌劇団による歌劇、石見神楽といった日本の文化である伝統的な「舞い」の舞台に、光によるステージ演出やイマーシブキャストによる体験要素が加わった、全身で感じる“光のエンターテインメントショー”です。

ステージ上だけでなく、舞台から客席まで会場全体に光が灯り、幻想的な空間をお楽しみいただけます。さらに、特別な街歩きや演出と連動して光るはっぴをご着用いただける「スペシャル体験チケット」と、舞妓さんがおもてなしをする「VIPチケット」など、特別なチケットもございます。(詳しい情報は公式HPをご覧ください。)

歴史を重んじながらも進化し続ける、伝統芸能と光のコラボレーションをお楽しみください。


(オフィシャル・リリースより)

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画

髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。

 


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<小沢まゆ プロフィール>

映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)に主演し俳優デビュー。同作で第 42 回テサロニキ国際映画祭、第 17 回 パリ映画祭、第 7 回モスクワ国際映画祭 Faces of Love にて最優秀主演女優賞を受賞。主な出演作品に『古奈子は男選びが 悪い』(前田弘二監督/2006/主演)、『いっちょんすかん』(行定勲監督/2018)、『DEATH DAYS』(長久允監督/2022)、『こいびとのみつけかた』(前田弘二監督/2023)などがある。2022 年に初プロデュース映画『夜のスカート』(小谷忠典監督)が劇場公開。出身地熊本県の震災復興映画イベントを主催するなど多方面で活動している。
 


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◆俳優として活動してきて、2022 年の『夜のスカート』で初めてプロデュースをされたそうですが、プロデュース業も始めた経緯を教えてください。

今後の人生をどう生きていこうかを考える 40 歳になるタイミングが、ちょうどコロナ禍の時期に重なったんです。世界中がいっぺんにひっくり返ることがあるんだな、常識だと思っていたことが変わっちゃうんだなと、目の当たりにした時に、自分の人生も、好きなことをやらないと、いつ何時どうなってしまうかわからないなと思い、「映画を作ってみたい」という漠然とした憧れを、今実現させようと思いました。その時子供が二人とも中学生になっていたので、育児が落ち着いたタイミングだったのも大きかったです。


◆本作ではプロデューサーとしてはどのような仕事をしたんですか?

髙橋監督は、『サッドカラー』などでご一緒したのですが、独自の視点を持たれている監督さんだなと感じていました。プロデューサーはお金の目処を立てるのが最大の仕事なので、文化庁の AFF2 という補助金に申請しました。「これから業界を活発にしていくであろう人材を見つけて世に出していく活動をしたい」というのも応募書類の企画意図に書きました。

あとは、ロケ地は基本的に私が探して、髙橋監督に提案して、一緒に見に行って決めていく、というやり方でした。撮影中は制作部の仕事もしました。


hozokamu-500-2.png◆髙橋監督は、どのような監督ですか?

『ホゾを咬む』に関しては、独特のテンポを求められるなと思いました。会話する時のズレだとか会話が始まる前の空気感、会話が終わった後のなんとも言えない雰囲気、そこまで全部映画として見せたいというのが演出から伝わりました。独自の視点や感性を持った方だと思います。


◆本作の企画を聞いてどう思いましたか?

夫が妻を監視していく話なんですけれど、人には、「信じたいけれど疑ってしまう」だとか、「疑っている芯の部分には信じたいという想いがある」だとか、「信じる」と「疑う」という相反するものが、ワンセットで心にあるなと感じていたので、それを映画として表現したら面白いものになるなと思いました。


hozokamu-500-4.png◆ご自身だったら、普段とは全く違う格好のパートナーを街で見かけたらどうしますか?

ハジメと同じで、聞くに聞けないですね。聞いたことによって何かが崩れてしまうかもしれないと思うと、一旦、「もうちょっと時間を置いてみよう」だとか、違う探り方をしてしまうように思います。


◆ミツをどのような人物と捉えましたか?

ミツはすごく自由な人だと思って演じました。映画の中では明確に出していないのですが、絵本の翻訳家という設定です。ミツの仕事については、監督と相談して、家の中で作業をして完了する仕事にしました。この夫婦は結婚して 10 年以上経っていて、子どもが欲しかったけれどできなかった夫婦なんです。二人で住むには大きい三階建ての一軒家に住んでるのも、結婚当初、将来子どもができることを想定していたからなんです。子どもはできなかったけれど、ミツは日々の生活や自分の人生を楽しんでいる女性です。家にいるのが好きで、好きな仕事をして、好きな服を着て、好きな料理を作って暮らしている自由な人というのを意識しながら演じました。


◆ミツを演じる上で工夫した点はありますか?

この作品では、夫が街で妻らしき人を見かけて、そこから疑いの念を持って妻を監視していくんですけれど、ミツと、夫が見かけたミツらしき人が同一人物なのか、全く別の人物なのか、夫が幻で見た人なのか、映画としては答えを出していません。観客によって色んな受け取り方があると思うので、観る人それぞれが捉えられるような余白のある演技を心がけました。


hozokamu-500-1.png◆ハジメとのシーンの撮影はいかがでしたか?

監督は、夫婦間にあるズレや噛み合わなさを表現したいんだろうなと感じていたので、そこを意識して演じました。結婚して 10 年以上経っていて、わざわざ言葉にしないこともあるし、好きとか嫌いとかの次元じゃなくなっているところもあるけれど、ミツはハジメのことが根底では好き、という想いで演じました。


◆ハジメ役のミネオショウさんとはご一緒していかがでしたか?

ミネオさんの出演作は何作か拝見していて、勝手にクールな印象を持っていたんです。でも、お会いすると明るいし、よく喋るし、笑い声が大きいから、遠くにいてもミネオさんが笑っている声が聞こえてきて、そういうミネオさんの雰囲気のお蔭で現場が明るくなり、それにいつも助けられていました。


◆読者へのメッセージをお願いします。

自分が信じているものが果たして真実なのか、また、傍にいる人のことをちゃんと理解できているのか、それは誰にもわからないと思います。この映画を見ると、その大切なもの、信じているもの、もしくは疑っているものの見つめ方が、自分の中でちょっと変わるかと思います。劇場の閉ざされた暗がりでスクリーンを見つめながら、同時に自分自身も見つめていただけると、何か見えてくるものがあるかと思います。ぜひ劇場で御覧ください。
 


【あらすじ】

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不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆髙橋栄一監督インタビューはこちら

◆ミネオショウ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 

 
 

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画


hozokamu-240.jpg髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<脚本・監督・編集:髙橋栄一プロフィール>

岐阜県出身。平成 2 年生まれ。
建築・ファッションを学んだ後に塚本晋也監督作品『葉桜と魔笛』(2010)、『KOTOKO』(2011)に助監督として参加。監督作品に『華やぎの時間』(2016)京都国際映画祭 2016 C・F 部門入選、SSFF & ASIA2017 ジャパン部門入選 /ベストアクトレス賞受賞、『眼鏡と空き巣』(2019)SeishoCinemaFes 入選、『MARIANDHI』(2020)うえだ城下町映画祭 第 18 回自主制作映画コンテスト入選、『さらりどろり』(2020)SSFF & ASIA 2021 ネオ・ジャパン部門入選、『鋭いプロポーズ』(2021) 福井駅前短編映画祭 2021 優秀賞受賞、『言ってくれよ』(2022)つんく♂総監修 中2映画プロジェクト等がある。最新短編映画『サッドカラー』(2022)が PFF アワード 2023 に入選するなど、独特の感性が評価されている。



hozokamu-main-500.png――本作のテーマを思いついたきっかけを教えてください。

生活のなかで関係を持つ人達について、自分が見ている像とその人の実像のズレみたいなものを日頃から感じていました。そのズレに気づくきっかけが、ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンという診断でした。それまでは、絶対解みたいなものがあると思っていたけれど、どうやらそれがないということに気がついて、だとすれば日頃から関係を持っている人達ですら、真に理解しあうことはないのだと思いました。自分に見えている像は永遠にその対象となる人と重ならない、誰ともつながっていない孤独感。この解消されない孤独のなかで人と関係を持つことはどういうことなのかを考えはじめ、それが本作のテーマにつながっていきました。

テーマを深化させていく上で重要な要素となったのは欲動です。(木村知貴演じる主人公の同僚・月見里が話す)「汗と日焼け止めの匂いが混ざったのがたまらない」というのは僕自身がふと夏に感じた欲動でした。自分の中にいままで知らなかった欲動を発見することは、その対象となる人との新たな関係性を一方的に創造する。欲動は、どうせつながることのない孤独関係の中を生き進む手綱なのではないかと思うのです。主人公が監視カメラというフィルターをとおして妻を見つめるというこの物語には、孤独と純粋な欲動が根底にあります。これはもしかすると、「愛」なのかもしれないと思うのです。


――主人公のハジメが ASD という設定なのかと思って観たら、妻の浮気を疑って監視カメラを買ってしまうなど、ハジメの行動は理解できる行動で、ハジメの客の夫婦などの方がコミュニケーション能力がないというか、変わっていました。彼らは、企画意図にあった、「僕が理解していると思って接していた(周りの人)は、僕が理解も出来ず間違って作り出していたツクリモノで、そのツクリモノしかいない世界で生きていたんだと思わされました。」のツクリモノということなのでしょうか?主人公は ASD という設定なんですか?

特にそういう設定はしていなかったです。登場人物の理解できない部分は何なのかというところで言うと、ハジメ以外は生きていることを楽しんでいるんです。僕は実生活で楽しいという感覚がよくわからなくて、「楽しんでいる」と言っている人たちが嘘だと感じることがあるんです。「それが楽しいんだったら、僕も味わいたいし、経験したい」とチャレンジするんですけれど、楽しくはない。ツクリモノの人たち、理解できない世界の人たちという感覚です。「人の気持ちがわからない」とは違うと思っていますけど。


◆一卵性双子のフクリ・シッタの設定はどう考えたのでしょうか?

人との関係にまつわる本作において、卵子という絶対的な根本を共有している双子という存在は特別です。現実世界において考えてみても、双子には自分たちの中だけの言語観があるように思います。双子がもつ特殊なムードを、この作品では主人公が監視生活の入り口に置いています。阿吽像や狛犬のように。


hozokamu-500-1.png◆牧田夫妻はどういう設定ですか?

なにかで成功してすごくお金を持っているセレブのような設定です。そういう生活を送る人たちには、僕には理解できない時間の流れや理屈を感じます。昔唐揚げ屋でバイトしていた時に、全身緑色の服を着たマダムが来て、いきなり「あんたはこんなところで働いていていいのか?」と説教されたことがありました。もう顔も覚えていないけど、あのアダムが牧田夫妻になったと思います。


◆冒頭の夢のシーンやコゾウはどういう設定ですか?

あれは、お盆の集まりというイメージでした。あの夫婦が結婚して 12〜13 年経っているという設定なんですけれど、コゾウは、その中で生まれるはずだった子供、水子というような設定です。ハジメとミツが本来だったら作りたかった子供ができていたら、この二人は「子供がいる家庭」として、違う関係性が築けていただろうけれど、それができなかったということで、ハジメが感じている罪悪感が悪夢という形になっています。形にならなかった子供たちのお盆という感じです。

本作は、妻への惚れ直しというか、自分の見ていた妻と違った、自分の中の妻像を作り直すまでの話なんですけれど、その中で、同じ対象に違う新しい魅力を発見するということは、自分の中にそれを良しとする感性を発見するということだと思うので、電話でコゾウが言ってくるのは、自分の知らないシワやシミを発見することと同じというか、それを想起させるためです。ホクロというのは、妻への新しい欲動という意味合いです。


hozokamu-500-2.png◆コゾウは、夏のシーンなのに飛行帽を被っていたりとルックからして面白いですが、アイデアはどこから来たのですか?

男の子が好きなものを身につけるというわんぱくさを入れたかったです。スタイリストに、「土着的なものなどごちゃごちゃなものをつけたい」と伝えました。植芝理一さんの『ディスコミュニケーション』からの影響も大きいです。コゾウには風俗的なものを感じさせたかったんです。その結果使用した飛行帽から、音響効果の小川(武)さんのアイデアで、コゾウの登場シーンにはすべて飛行艇のような音を付けています。


◆モノクロにした理由はどこにありますか?

元々はカラーで撮影したんですが、カメラマンの西村(博光)さんが、ラッシュを観た時に、「モノクロにした方がいいんじゃないか」とおっしゃって、そこから変えていきました。脚本は約 1 時間分だったんですけれど、撮った映像を繋げてみたら 2 時間半でした。演出をつけていく中で、かなり間を使っていったからです。言葉や人の動きを記号にしていって、記号が動いているのを観て何を感じるかというのを突き詰めていきました。色を含め情報が多いと、そこに集中できなくなってしまう部分もあったので、モノクロを提案されてやってみたところ、演出でしようと思っていたことがさらにフォーカスされたので、確かにモノクロはいいなと思いました。


◆撮影監督の西村博光さんは、武正晴監督作品に数多く参加していてお忙しい方かと思いますが、どのような経緯で本作への参加が決まったんですか?

僕は塚本晋也監督のところにいたので、元々は自分で全部やるというやり方をしていました。今回は別の方とやってみたいと思ったんですが、どうせなら、何か自分には届かないようなレベルの方とやりたいと、プロデューサーの小沢(まゆ)さんにスタッフィングをお願いしました。小沢(まゆ)さんのデビュー作『少女〜an adolescent』からのお知り合いだった西村(博光)さんにお声がけいただいて、ありがたく本作に参加していただきました。


hozokamu-500-5.png◆ミネオショウさんを主人公・ハジメ役に起用した理由をお教えください。

ハジメ役にはどこまでも普通で、そのなかでなにか特殊性を感じる方を探していました。ミネオさんはまさにそうで、普通なムードのなかで独特な目を持っていたのでお願いしました。


◆ミネオショウさんとご一緒していかがでしたか?

読み合わせとリハは2日かけてたっぷりやらせてもらったんですが、撮影初日は、布団から起き上がって扇風機を消すだけのシーンの撮影で、「もっと時間を使って」と伝えて何度もやってもらいました。あのシーンは、撮影スケジュールでは 30 分くらいしか取っていなかったんですけれど、1 時間半ぐらいずっとやっていました。そのお蔭でトーンを掴んでいただき、その中でやれるお芝居の微妙な振れ幅をされていました。僕は「抑えて、抑えて」と言っていたんですが、ミネオさんが振れ幅なしでやっていたとしたら、何も伝わらない映画になっていたのだろうと思うと、ミネオさんが攻めてくださって、ありがたかったです。初日で作ったトーンをその後の撮影に持っていってくれたので、共演された方たちにもこの作品ややりたいトーンが伝わり、とても頼もしく思いました。そういうベースができた状態だったので、細かい演出に集中することができたありがたい現場でした。


hozokamu-500-4.png◆妻・ミツ役の小沢まゆさんは役者としてご一緒していかがでしたか?

ご一緒するのは 3 回目でした。他の出演作も観ているので、天邪鬼ではないですけれど、今までの出演作とは違う小沢さんの魅力を出したいと考えていました。小沢さんにはクールで都会的な印象があったんですが、一緒に企画を進めていくうちに、熊本県出身ということもあってか、南の方のゆったりとした時間の流れの雰囲気を感じる部分があることに気が付きました。この魅力を活かせるキャラクターとしてミツを作っていきました。現場では座り方を変えてみたり、セリフの投げ方を微調整してみたり、ほっぺたを膨らませてみたりと、僕の中のミツ像を作り上げるうえで細かい部分までお付き合いしてもらいました。ただその中で、小沢さんは自分の中でのミツ像があったんじゃないかと思います。それがミツのとらえきれない雰囲気につながったんじゃないかなと思っています。


◆音楽をI.P.Uさんにお願いした理由をお教えください。

I.P.U.さんは現場に入る直前に知り合いました。電子音の音楽をつけたかったので、たまたまいい出会いをしました。音楽だけではなく服やアクセサリーもデザインされていて、抽象的な感覚を具象化する力と強い自身のカラーを持っている方でした。


◆ 本作をどのように観てほしいですか?

あまりお話を追わずに、独特なトーン・間をだらだらと感じてほしいなと思います。音などで気を散らせるように作っているので、「話がわからない」と止まらずに、その時に感じた音だとかを感じてもらえればと思います。


◆ 読者にメッセージをお願いします。

撮影の西村さんや整音の小川(武)さんにしていただいたお仕事は、映画館でないと感じきれない部分が大きいと思います。過度なセリフや過度なワードがない、ミニマムな作品なので、映画館のように情報が遮断された状態で観て頂きたいです。


【あらすじ】

不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆小沢まゆインタビューはこちら

◆ミネオショウ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 
 

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ディズニー100周年記念作品

100年のすべてが、この物語に。世紀のドラマティック・ミュージカル


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この冬、古都・京都を彩る―

映画『ウィッシュ』公開記念

特別なイルミネーション&クリスマスツリーが登場!!



wish-main-550.jpg2023年、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立 100 周年を迎え、その記念作となるアニメーション最新作が『アナと雪の女王』のスタッフ陣が贈る、ディズニー100 年の歴史の集大成となる新たなドラマティック・ミュージカル『ウィッシュ』です。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまった新ディズニー・ヒロイン“アーシャ”。願いを信じ続けた彼女が起こした奇跡とはー?


wish-ivent-550.jpgこの冬、ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』の世界観を表現した演出で、古都・京都を彩ります!京都駅ビルの【大階段グラフィカルイルミネーション Plus】は、高さ22m(京都駅ビル4~9Fまで125段分)の大階段に約15,000個のLEDがちりばめられ、季節感あふれるデザインがイルミネーションによって彩られていますが、この度映画『ウィッシュ』の公開を記念して、期間限定で本作をイメージした特別仕様のイルミネーションを放映!劇中歌「ウィッシュ~この願い~」に合わせたダイナミックな光のアニメーションが楽しめます。


さらに、クリスマスが近づいた12月6日(水)からは、同じく映画『ウィッシュ』をイメージした特別仕様のクリスマスツリーも登場!本作の数々の名シーンがプリントされたオーナメントがあしらわれ、ツリーのトップには本作に登場するいたずらな願い星<スター>をイメージしたモニュメントが飾られます。

ディズニーの歴史と“願いのちから”を感じながら、大切な時間を楽しんで下さい。
 


  【大階段グラフィカルイルミネーションPlus】

◆期間:2023年12月1日(金)~2024年1月21日(日) 17:00~22:00

◆場所:京都駅ビル4F大階段(室町小路広場)


【クリスマスツリー】

◆期間:2023年12月6日(水)~12月25日(月)

◆場所:京都駅ビル4F大階段(室町小路広場)

  会場の室町小路広場は、毎日7:00~23:00の時間で開放しております


<映画『ウィッシュ』について>

【ストーリー】
wish-pos-240.jpg100年のすべてが、この物語に―世紀のドラマティック・ミュージカルが誕生。願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?
 


■監督:クリス・バック『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』、
    ファウン・ヴィーラスンソーン『アナと雪の女王』『ズートピア』
■脚本:ジェニファー・リー『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』 
■音楽:ジュリア・マイケルズ『シュガー・ラッシュ:オンライン』
■製作:ピーター・デル・ヴェッコ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』、
            フアン・パブロ・レイジェス『アナと雪の女王2』『ミラベルと魔法だらけの家』
■声の出演:生田絵梨花(アーシャ)、福山雅治(マグニフィコ王)、山寺宏一(バレンティノ)、檀れい(アマヤ王妃)、鹿賀丈史(サビーノ)、大平あひる(ダリア)、蒼井翔太(ガーボ)、青野紗穂(ハル)、落合福嗣(サイモン)、岡本信彦(サフィ)、宮里駿(ダリオ)、竹達彩奈(バジーマ)
■原題:WISH  全米公開:2023年11月22日 
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■コピーライト表記:© 2023 Disney. All Rights Reserved.
■公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/wish

2023年12月15日(金)全国ロードショー



【関連情報】

関西電鉄7社 タイアップ企画

セブンライナーズ及び関西広域を対象としたデジタルスタンプラリーの開催について


関西の鉄道会社7社と関西広域連合、一般財団法人関西観光本部が連携し、2023年12月15日(金)より公開予定のディズニー映画最新作『ウィッシュ』とタイアップした、関西への誘客、関西周遊に関する取組を展開。

ディズニー映画最新作『ウィッシュ』公開記念セブンライナーズデジタルスタンプラリーを開催いたします。



『ウィッシュ』公開記念セブンライナーズデジタルスタンプラリー 概要


●実施期間:令和5年11月24日(金)~令和6年1月31日(水)

●実施内容:それぞれのコースで設定されたラリーポイントを位置情報活用イベントアプリ「こことろ」を使って巡るデジタルスタンプラリー。

コースは下記の2つがございます。
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(1)~7ライナーズコース~

実施区域の各路線(JR西日本、阪神電鉄、阪急電鉄、京阪電鉄、近鉄、南海電鉄、Osaka Metro)にそれぞれ1駅ずつ設定されたラリーポイント7駅のうち4駅でデジタルスタンプを取得すれば、ゴールポイントの映画館(TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば)で『ウィッシュ』オリジナルキーホルダー(非売品)をプレゼントします。

事業主体 7LINERS実行委員会
  関西広域連合、西日本旅客鉄道株式会社、
  阪神電気鉄道株式会社、阪急電鉄株式会社、

  京阪電気鉄道株式会社、
  近畿日本鉄道株式会社、
  南海電鉄株式会社、

  大阪市高速電気軌道株式会社、
  一般財団法人関西観光本部、

  (一社)京都位置情報活用協議会(事務局)

映画『ウィッシュ』オリジナルキーホルダー(非売品)©2023 Disney

 

(2)~関西広域周遊コース~

関西広域連合構成府県及び政令市に設定された城・城関連の施設を含むラリーポイントを3つ巡り応募すると抽選でディズニー映画最新作『ウィッシュ』オリジナルグッズ(非売品)をプレゼントします。

事業主体 関西広域連合


<本タイアップ企画に関するお問合せ>

7LINERS実行委員会 スタンプラリー事務局 TEL075-223-2210(平日10:00~17:00)
(京都位置情報活用協議会内 スタンプラリー係)


(オフィシャル・リリースより)
 
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  第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンディ部門でNETPAC賞を受賞した塚本晋也監督最新作『ほかげ』が、11月24日(金)よりユーロスペース、12月1日(金)よりシネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマ、今冬豊岡劇場ほか全国順次公開ほか全国順次公開される。
 
『野火』『斬、』に続く戦争三部作の最終章とも言える本作は、終戦直後を舞台に、家族を戦争で亡くした女性や、戦争孤児、復員兵らがもがきながら懸命に生きる様や、戦場体験が精神を蝕み続ける様を痛切に映し出す。『生きてるだけで、愛。』をはじめ、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」主演を務めている趣里のほか、『J005311』では監督を務めた河野宏紀、利重剛、大森立嗣、そして国やジャンルを超えて表現者として活躍している森山未來らが出演。新鋭の塚尾桜雅が演じる戦争孤児の目に映る戦後の喧騒と大人たちの葛藤は、今もあまたの場所で戦争が繰り返され、新しい戦前と呼ばれる現在、リアリティをもって胸に迫ってくることだろう。
本作の塚本晋也監督に、お話を伺った。
 

 

■戦場体験によるPTSDは、取り去ることが難しい

――――本作を拝見すると、終戦で出征した家族が戻ってきても、戦地でのトラウマから家族に暴力を振るってしまい、誰も幸せになれない結果を招いてしまうことを痛切に感じます。
塚本:戦地から帰ってきた人が必ずしも全てそのような態度を見せたわけではありませんが、生き残って帰ってきたわけですから、そこに加害行為があったことは少なくないはずでしょうし、その体験がトラウマとなってしまう。そのPTSDは取り去ることが難しく、高度経済成長期は懸命に働くことで一瞬忘れることができても、定年後に再び戦地での記憶が蘇り、夜中にうなされたりする人もいらっしゃるようです。
 
――――元々は戦争大作の企画を進めておられものの、コロナで大きく方向性が変わったとのことですが、どうやって製作へのモチベーションを維持されていたのですか?
塚本:僕は『斬、』(2018)の公開が終わって、新しい企画を完全に立ち上げようとしていた時期にコロナ禍へ突入したので、完全に止まっていた時期が結構ありました。静かに家で映画を見ながら、本当は作りたかった戦争大作の準備を水面下で粛々と進めていました。ただ、それがあまりにも難しい企画で始めるのが難しく、最初「闇市企画」と銘打っていた本作に着手し始めたのです。
 
 
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■闇市企画から『ほかげ』が誕生するまで

――――一方で、ミニシアターを訪問して撮影したミニ動画を無料公開されていますね。
塚本:当時ミニシアターが大変だったので、お邪魔して撮影をしたかったのだけど、当時は東京から地方へ人が行くことも嫌がられる状況だったので、公共の施設を使わず、誰にも合わないようにタイニーハウスを作り、「誰にも触れないで来ました!」とマスク姿ですっと現れ、撮影して去ろうと思ったのです。車の中に、昔から作りたかった小さい家を作ってね。「タイニーハウスで豊岡劇場に行く」動画もあるんですよ。その撮影の間にも、今回の撮影用にカメラを実験しました。
 
――――「闇市企画」から、どのような変遷を経て『ほかげ』になったのですか?
塚本:ヤクザやテキ屋、愚連隊が登場し、それぞれの思惑が渦巻くようなものを最初は考えていましたが、規模が大きすぎて一旦白紙に。当時パンパンと呼ばれていた人と戦争孤児とのエピソードも実際に数多くありましたので、その女の人と戦争孤児を起点に、帰還兵を織り交ぜて描こうと方向性が決まっていきました。手記でご自身の体験を書いている人も多いので、それらを参考にしながら、自分で想像して、キャラクターを作っていきました。
 
 

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■役が憑依するタイプの俳優、趣里は「いつか、ご一緒したかった」

――――女を演じた趣里さんの、戦争孤児と出会うまでと出会ってからの心境の変化も交えた演技が素晴らしかったです。
塚本:いつかはご一緒したかったのですが、先延ばしにしていたら、自分があと何本作れるかわからないなと思い、この機会にオファーさせていただきました。趣里さんは、役が憑依するタイプの俳優で、『生きているだけで、愛』を観た後は、あんな感じの人なのかと思っていましたが、実際にお会いすると、ほがらかすぎてビックリしました。撮影前にお会いしたときに役の内容をお話して大体のコンセンサスを取り、その後に衣装を着て、セットの中でリハーサルを行う形でした。ただ昨年夏が異常な暑さで続けることが困難だったので、途中で「もういいか」とやめました。ただ大体は掴んでいただけたので、残りはポイントだけ説明し、素晴らしい演技をしていただきました。
 
 
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■500人以上応募のオーディションで選ばれた河野宏紀は、「存在感が秀でていた」

――――趣里さんが演じた女の元にやってくる復員兵を演じたのは、初監督作『J005311』でPFFアワード2022グランプリを受賞した河野宏紀さんです。
塚本:河野さんは演技をするときに素直で嘘がない。本当の感情で演じられるまでは、演技ができないタイプだと思います。丁寧に、真摯にその役に向き合ってくれました。オーディションでは500人以上応募があったのですが、僕は自分で撮影もするので、映したくなる人がいいんです。そういう観点でも、河野さんは存在感が秀でていました。
 
――――復員兵は元教師で、教科書だけは自分の拠り所のように大事に持っており、同じく女の家に居ついた戦争孤児に勉強を教えるシーンがとても印象的でした。
塚本:映画では描かれていませんが、孤児の裏設定として、疎開先で親戚にいじめられ、脱走して帰ってきたら、東京の自宅も空襲で焼けて両親共に亡くなったので、全く勉強することができなかった。でも勉強したいという気持ちはあり、復員兵が優しく教えてくれるものだから、彼は勉強する気持ちになれたのです。
 
 

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■戦争孤児の気持ちが、リアリティをもって迫ってきた

――――戦争孤児を演じた塚尾桜雅さんは、ほぼ全編登場し、この眼差しが何を象徴しているのだろうと考えずにはいられませんでした。
塚本:戦争孤児を調べていると、彼らは被害者なのにゴミ扱いされ、憎まれて育たなくてはいけない非常に可哀想な境遇だったことを知りました。僕自身うまく言葉にできないのですが、自分は戦争孤児ではないけれど、そうであっても不思議ではないと思えるような感覚がありました。彼らは両親が亡くなったので、仕方なく上野に集まり、かっぱらいでも何でもして生きてきた。戦争中は上野にたどり着いた人たちが、親戚のためにと思って持ってきたおにぎりを、空襲で焼け死んでしまったから、そこにいた戦争孤児に差し出すということもよくあったそうです。でも、戦争が終わると、人々が急に彼らに冷たくなり、何ももらえなくなった感じとか、闇市がついに現れたとき、お宝のような場所が幻想のように立ち上がり、ここは色々できる場所だと弾んだ気持ちになったことなどが、とてもリアリティをもって自分に迫ってくるのです。
 
――――特に目力がすごいですね。
塚本:監督とカメラが別だと、瞬間的にカメラマンにとりたい画を伝えられず、何回も撮り直すことになると思いますが、僕も撮影しながら彼の目力のすごさに気づいたので、臨機応変に必要な方向へグッと寄ることができました。強い意志を示すときの目力だけでなく、寂しげなときの目の光のキラキラした感じも素晴らしいと思いました。
 
――――映画で登場する闇市もすごくリアリティがありましたが、こだわった点は?
塚本:闇市には以前から思い入れがありましたので、小規模低予算の作品であっても半端なことはしたくなかった。『野火』のときもお世話になった深谷の中嶋建設と、海獣シアターの美術スタッフが汚しや装飾に至るまで緻密に行いました。また中嶋建設には戦後本当にあった闇市の大鍋や、古い建具などがあったので、全部お借りしました。先ほど話に出た教科書も通常ならデザイナーが作り直しますが、戦前の教科書が実際にあったのです!
 

■戦争や戦後の実態を、映画的表現で見せる

――――リアリティといえば、女の部屋の中が一瞬にして焼け野原になるシーンも衝撃的です。
塚本:最初に柱に細かいひだができ、それが焼け跡の廃墟に変わっていくというイメージがあったので、それをなるべく崩さないように、空襲の後の外の世界を部屋の中で表現しました。外をそのまま映してもCGっぽさが出るだけで、あまり効果的に思えなかったので、もう少し違う形で、面白く感じられる方法はないかと考えたのです。後半、女が自分の病気に気づくのですが、梅毒で最初にでき物が現れたとき、そこがグジュグジュし始める感じが映った瞬間、炎の音とともに焼け跡が映る。ただ廃墟を見せるのではなく、女自身のグツグツと炎のイメージを掛け合わせた方が、映画的表現にしています。結局、女が病気になってしまったのも戦争のせいでもありますから、この二つを繋げて、熱さや息苦しさを出しました。
 
――――森山さんの起用は今回が初ですか?
塚本:NHK大河ドラマ『いだてん』で、同じシーンはなかったのですが、打ち上げの席やオープンセットでお会いしたことがあったぐらいでしたが、森山さんもいつかは出演していただきたい俳優だったので、前半が趣里さんメインなら、後半は森山さんメインでとお願いしました。彼の体での演技を、この映画でもぜひやってもらいたいと。軽やかさと重さと、いろいろなことが一度に演じられる俳優です。
 
 
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■闇市の最後の名残の風景と、『野火』のお客様からのエピソードから構想した描写

――――地下道のシーンも、現実を突きつけていました。監督自身の幼い頃の印象から生まれたシーンとお聞きしましたが。
塚本:映画の地下道とは違うのですが、渋谷駅下に大きなガード下があり、そこに傷痍軍人の方々や、今から思えば闇市の最後の名残と言える、敷物の上にガラクタやおもちゃを並べていたおっちゃんとか。僕はそのおもちゃを見るのが楽しみだったのですが、その場所が不思議なことになぜか原風景として、いつまでも自分の中に残っていたので、いつかその風景のことを映画で描きたいと今でも思っているのです。白装束の傷痍軍人でも、生活能力のある方もいれば、完全にそれを失っていた方もいたという話を『野火』の大阪舞台挨拶でお客様から聞いたことがあります。生活能力のない傷痍軍人の吹き溜まりのような場所があり、お酒や小便まみれで、怖いし臭いし、とても近寄れなかったと。その話と、渋谷のガード下で僕が昔見た原風景が繋がって、映画後半の地下道の描写になった。そこから、物語を逆算して作っていきましたね。
 
――――長年タッグを組んでこられた石川忠さんの音楽を本作でも起用されています。そのことで、より一層『野火』『斬、』と戦争三部作のつながりが感じられますね。
塚本:他の音楽家を探すという選択肢もあったのですが、いつの間にか、石川さんの奥さまから使用許可をいただき、ハードディスクにあった曲を探していました。もちろんすでに使用している曲もありますが、未使用の曲もありますので、この作品のテーマになるような曲を選び、そこから展開していきました。
 
――――最後に、タイトルの『ほかげ』について、教えてください。
塚本:『野火』も戦争の火だけでなく、生活の火のイメージがあるように、この作品も戦争の火とその陰に生きる人というイメージがあります。また、女の部屋の中にあったアルコールランプの火や復員兵が持ってきた小さな火の陰で生きる人というふたつの意味を考え、火とその陰に生きる人というイメージでつけています。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『ほかげ』(2023年 日本 95分) 
監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也 
出演:趣里、森山未來、塚尾桜雅、河野宏紀、利重剛、大森立嗣他
2023年11月24日(金)~ユーロスペース、12月1日(金)〜シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマ、今冬豊岡劇場ほか全国順次公開
※第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンディ部門NETPAC賞受賞
公式サイト⇒ https://hokage-movie.com/
(C) 2023 SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
 

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◆日程:11月17 日(金)18:30~

◆会場:TOHO シネマズ梅田 【シアター8】
     (大阪市北区角田町 7-10 本館 8F 劇場ロビー/7F シアター8)

◆登壇ゲスト:馬場ふみかさん(28)、北村優衣さん(24)、仁同正明監督(50ちょい)


 

大阪人ならではのあっけらかんと飄々とした“カッコつけへんカッコ良さ”

通天閣の見える大阪下町にある“レトロ”というか、お湯も出ない、お風呂もない、古いおんぼろアパートを舞台に、そこに流れ着いた訳あり老若男女の群像劇。
 

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茶髪ロン毛のヤンキー風だが至ってクールなねえちゃん・ユリ(馬場ふみか)を主人公に、管理人でもないのにやたら住人の世話をやきたがるおっちゃん・宮地(笹野高史)、時々キレるニッカポッカ履いてる建設作業員の鉄平(倉悠貴)、いつもビシッとスーツでキメてる色男の中条(東出昌大)、そして、誰彼構わず「タバコ交換しよう」と話し掛けてくるおばちゃん(藤原しおり)という、少々変わり者の入居者たちの人生模様をユリの目線から描出。お互い干渉しないが全くの無関心でもない。付かず離れず、何かあれば玄関先で様子を見守るという不思議な関係。


それぞれいろんな事情を抱えながらも誰に頼る訳でもなく、大きな法を犯すこともせず、地道に最低限の生活を送っている。今にも立ち退きを通告されそうなおんぼろアパートなのに、妙に居心地が良さそうに思えてくるから不思議だ。それもこれも、個性派俳優たちが醸し出す飄々とした雰囲気がそうさせているのかもしれない。


そんなアパートに時々遊びにくる場違いな女子大生の高橋(北村優衣)や、悩みを抱えるユリの弟のカズオ(前田旺史郎)に、いきなり娘にビンタする強烈なおかん(片岡礼子)など、ドラマチックな展開とは無縁だが、愛すべき人々への優しい眼差しに癒される不思議な映画だ。


公開初日を迎えた11月17日(金)、大阪を舞台にした映画『コーポ・ア・コーポ』の舞台挨拶がTOHOシネマズ梅田で開催された。「公開初日に舞台となった大阪で舞台挨拶ができることはとても嬉しい!」と主人公のユリを演じた馬場ふみかと女子大生役の北村優衣、そして仁同正明監督が登壇して、その歓びを語った。
 


(詳細は以下の通りです)

――最初のご挨拶

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馬場:皆さん今晩は!舞台となった地で初日を迎えることって中々ないことなので、とても嬉しく思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

北村:今日は大阪で初日が迎えられてとても嬉しいです。上映前ということでお話できないこともありますが、皆さんと楽しい時間が過ごせたらいいなと思っております。

仁同監督:平日のお忙しい処をお越し頂いて嬉しいです。どうもありがとうございます。


――大阪が舞台の映画で初日を迎える率直な感想は?

馬場:大阪でも撮影した作品を一番最初に皆さんに観て頂いて、とても嬉しく思っております。

北村:実は私は大阪での撮影には来ていないので、こうして来られて嬉しいです。

仁同監督:18歳まで堺で育ちまして、監督になりたいと上京して、こうして監督作を持って舞台挨拶をさせて頂いてとても嬉しいですし、ありがたいと思っております。


copocopo-bu-240-kitamura-1.jpg――大阪の印象や想い出は?

馬場:大阪へはお仕事で何度か来る機会があったのですが、丁度1年前になるかな?この映画の撮影で来た時に、東京より街が元気な印象がありました。東京は常にせわしなく暗い感じがする時があるのですが、大阪はとても元気な感じがしました。まだ暗い内の早朝から自転車で街を走るシーンがあるので、そこを楽しみに観て頂ければいいなと思います。

北村:大阪へは観光で何度も来たことがあります。海遊館へも行ったことがありますが、ただただ食べてました。美味しい物が多いですからね。


――大阪が舞台のこの映画を作られた経緯は?

仁同監督:この作品は漫画が原作なので、出版社の編集者の方に「こういう本を作ったんだけど映画化とかできない?」と相談されたのが最初です。読んでみたら何とも言えない大阪独特の“カッコつけへんカッコ良さ”とか、あっけらかんと飄々とした大阪人ならではの雰囲気が出ていて、とても懐かしく、是非やりたいなぁと思いました。


copocopo-240-jindou-1.jpg――そういうお気持ちで撮影された訳ですが、撮影中何か気を付けられたことは?

仁同監督:撮影中の苦労というか、馬場さんも北村さんも大阪の人ではないので、北村さんは役柄上、標準語で話す関西風の人という感じだったので、まだそんなに心配することはなかったのですが、馬場さんは新潟出身でほぼ東京暮らしなので、大丈夫かな~と心配しました。他の役者さんも大阪弁を使う時には同じように課題になってくると思いますが、イントネーションとか大阪弁にばかり気を取られると、エモーショナルな演技が損なわれてしまうことになり兼ねないのですが、馬場さんは完全に大阪人のユリになりきって演じて下さいました。きっと馬場さんはそういう努力を見せないタイプの俳優さんだと思います。カッコいいなと思いましたよ。


――バリバリの大阪人・ユリを演じられた馬場さんは自身で気を付けられたことは?

馬場:普段周りに大阪弁で話す人はいるのですが、私自身は新潟出身ですし、お芝居でも大阪弁を喋ることもなかったので、「これはヤバい!」と思って沢山練習しました。共演者の皆さんは結構関西出身の方が多くてネイティブに話されるので、これはちゃんと話せるようにならなきゃと思いました。

――大阪の人間から見ても何の違和感もなくて、後から新潟出身と聞いてびっくりしたぐらいです。

馬場:ほんとですか~嬉しいです。クランクインする前に時間を掛けて練習しました。本作にも出演されている芦那すみれさんに付きっ切りで教えて頂きました。


copocopo-550.jpg――北村さんは何か気を付けられたことは?

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北村:私が演じた高橋という女子大生はアイドルみたいな存在だなと思ったので、どうにかこのイメージを壊さないようにしなきゃと思いました。コープの人とは違う風を運んでこられるように、キラキラしたアイドルを意識しました(笑)。

馬場:撮影現場に北村さんが初めて来られた時に、「うわぁ、アイドル来た!」って思いました(笑) 凄い!眩しい!ってね(笑)

北村:普段しない髪型やレトロな服装に助けられて、ニコっと笑えました(笑)。


――監督にとっても北村さんのアイドル感というものは問題なかったのでしょうか?

仁同監督:僕もアイドルに憧れて育ってきましたが、「アイドルって表に出ていない時ってどんなんやねん?」と思ってましたので、北村さんのお陰で、アイドルに変身する瞬間を見ることができたんです。凄いエネルギーでアイドルに変わっていったので、そこは凄かったですね。

――コープに住んでいる住人って濃い人たちばかりですので、北村さんが演じる高橋は爽やかな風のような存在ですよね?


――馬場さんは初めて脚本を呼んだ時の感想は?

馬場:とても面白かったです。あまり読んだことのない不思議な空気が流れている作品だと思いました。大阪の言葉が喋れないのに大丈夫かな?と思いつつも、作品自体が面白くて魅力的でしたので、是非やりたいなと思いました。


――クランクイン前に打ち合わせとかされたのですか?

馬場:監督から長いメールを頂きました。ユリについての設定というかプロファイルみたいなものをいっぱい送って頂いて、お陰でよく理解できました。

仁同監督:勿論原作もありますが、すべてが書かれている訳ではないので、想像したり編集者の人に聞いてみたりしてユリというキャラクターを創り上げていったんです。

――そういうことは他の俳優さんたちにもされていたんですか?

仁同監督:いいえ。ユリは主人公なのにあんまり喋らないしリアクションも控え目なキャラクターなんですよ。ですから、しっかりと人物像を準備しておかないと、存在感を示せないというかリアクションの意味が伝えられないと思ったので、僕も予習復習の意味も兼ねて馬場さんに長いメールで説明したんですよ。


copocopo-bu-240-baba&kitayama-1.jpg――本作を初めて観た時の感想は?

馬場:不思議でした!凄くゆっくりと時間が流れる映画だと思いました。

北村:あまり観たことのない映画でしたよね。でも、こういう映画を観たかったような…大きな波がある訳ではないけれど、生き様も表れていて、人間味あふれる愛おしさを感じるような映画だなと思いました。

馬場:撮影現場もそんな感じだったんです。現場って普通時間に追われてぴりぴりしているものですが、今回はとてもゆっくりと時間が流れていて、それだけ順調に撮影が進んでいたということもあるのですが、こういう作品は今までなかったなと思いましたね。


 

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――共演者とのエピソードは?

馬場:ず~っと喋ってました(笑)。そのまんまこのコープに住んでいるんじゃないかと思える程。実際、コープの脇にある駐輪場でみんなで輪になって喋ってました。

北村:笹野さんが凄いお喋りで(笑)、豆知識みないなものをいっぱい教えて下さって、とてもありがたかったです。


――監督から見た馬場さんと北村さんの魅力とは?

仁同監督:北村さんは、アイドル的な存在の高橋に変身する瞬間のエネルギーが凄かったですね。目つきや一挙手一投足とかに入れ込む情熱が強く、演じることがとても好きなんだなぁと思いました。

馬場さんは、言葉をはじめ衣装やヘアスタイルもユリになり切っておられて、カットになってもユリのまんまでしたね。一見何を考えているのか分からない役なので、「どんなこと考えてんだろう?」ともっと知りたくなってくるんですよ。観ている人をグッと惹き込ませる女優さんだなとずっと思ってました。

馬場:めっちゃ褒められましたね~(笑) 実際、ユリと近い部分が多いかなと…例えば、常に客観視できる目を持っているとか、他人に流されずに自分自身をしっかり持って生きているとか、私もそういう風になりたいなと思っています。

北村:馬場ふみかさんのいい気の抜け方がとても心地が良くて、お芝居する時も変な緊張をしないので、一緒に居てとてもやりやすかったですね。


copocopo-500-yuri-1.jpg――本作の注目点は?

馬場:ユリはコープで皆と一緒にいる時もそうですが、弟や母親と一緒にいる時に見せるユリの人間性にも注目してほしいです。

北村:高橋としては、石田君と二人きりになる時のドキドキ感が伝わってくれればいいなと思いますし、ユリちゃんと一緒に公園を散歩するシーンなど、違う世界の高橋がコープにどうしようもなく好奇心を抱くあたりにも注目してほしいです。

仁同監督:自分でも「この映画はどんな映画なんかな?」と問い続けてきましたが、やっぱり「囚われない生き方」ということではないかと思います。世間体とか収入のためとか、他人と比較するとか、良きにつけ悪きにつけうるさい世の中ですが、それらに囚われないで自分らしい生き方を貫く逞しさがこの映画の中には存分に描かれていると思います。そんなことを感じ取って頂けたら嬉しいですし、僕もそんな生き方をしていきたいなと思っています。


copocopo-500-2.jpg――最後のご挨拶

北村:私も大好きな映画が出来ました!このキャッチコピーにあるように、「世の中いろいろあるけど、まあいいか!」と思えるぐらい気の抜けた愛おしい人がいっぱい登場しますので、それらを楽しんで頂けたら嬉しいです。

馬場:初日に大阪に来られるのが幸せだなと。この映画にはどうしようもない人たちがいっぱい出てくるんですけど、それでも愛おしい気持ちになり、そして不思議な時間が流れる映画ですので、楽しんで頂ければ嬉しいなと思います。

仁同監督:観て頂いて、多分めちゃくちゃ感じて頂けることが多いのではないかと思います。自分で言うのも何ですが、いい映画なんでよろしくお願いします!
 



出演:馬場ふみか 東出昌大 倉悠貴 笹野高史 前田旺志郎 北村優衣 藤原しおり 片岡礼子
原作:岩浪れんじ 「コーポ・ア・コーポ」
監督:仁同正明
脚本:近藤一彦
主題歌:T字路s「愛おしい日々」(Left Brain Inc.Mix Nuts Records)
製作:ジーオーティー  制作プロダクション:アットムービー
配給:ギグリーボックス
2023 年/日本/97 分/ビスタサイズ/5,1ch/映倫区分:G

公式サイト:https://copo-movie.jp/

2023年11月17日(金)~TOHO シネマズ(梅田、二条、西宮OS他)、あべのアポロシネマ、 109シネマズHAT神戸 他全国ロードショー!


(河田 真喜子)

 
 
 

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大変お世話になっております。幸せな人生を選ぶ決意の手紙を20万人以上がシェア。フランスから発信された感動の世界的ベストセラーが映画化! 『ぼくは君たちを憎まないことにした』が公開中。


本作は、家族3人で幸せに暮らしていたアントワーヌが、テロ発生から2週間の出来事を綴った世界的ベストセラー『ぼくは君たちを憎まないことにした』の映画化である。最愛の人を予想もしないタイミングで失った時、その事実をどう受け入れ、次の行動に出るのか。


bokunikumanai-550.jpg誰とも悲しみを共有できない苦しみと、これから続く育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始めた。妻の命を奪ったテロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージ。一晩で20万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていく。


たった一人の言葉が世の中の声を変えていく。ヒーロー視しない演出が人間の弱さと強さを浮き彫りに

 パリ中心部にあるコンサートホールのバタクラン。アメリカのバンド、イーグルス・オブ・ザ・デスメタルのライブ中に3人の男たちが1500人の観客に銃を乱射し、立てこもった。少し前には、パリ郊外のスタジアムで行われていたフランス対ドイツのサッカー親善試合や周辺のレストランで過激派組織「ISIL」の戦闘員が自爆テロを起こしていた。バタクランには、アントワーヌの妻、エレーヌと友人がいた。安否確認すらままならないカオスの中で、2日後に判明したのは、友人は生き延び、エレーヌは犠牲となった受け入れがたい事実だった。


bokunikumanai-500-2.jpgパリ同時多発テロから8年。憎しみの連鎖を断ち切る1つの答えがここにある!

ロシアのウクライナ侵攻やTVではパレスチナ、イスラエルのニュースが連日放送され、世界中で起こっている止められない“憎しみの連鎖”を目の当たりにし、気持ちがどうしても沈んでしまう昨今。本作も130人が犠牲となったパリ同時多発テロで、最愛の人を失った父と子を描く中で、主人公がテロリストに「憎しみを贈らない」と決意表明し、幸せに生きていくことを誓う。この決意に至るまではもちろん苦しみや悲しみにもがき苦しむ主人公たちの姿が描かれる。それでもアントワーヌと息子のメルヴィルは、それらを抱えて幸せに生きていくことでテロに負けないと心に決める。まさに本作は、憎しみの連鎖が蔓延る世界に生きる我々が観るべき強いメッセージを伝えてくれる。


11月13日でパリ同時多発テロから8年が経つ。憎しみや怒りを乗り越えていかないと終わらない“憎しみの連鎖”を断ち切るヒントを今作は教えてくれる。
 



天才子役のかわいい場面カット9枚も一挙解禁!


本作で映画評論家の町山智弘が「とんでもない天才が現れた」と大絶賛したのが、母親を失ったメルヴィルを演じたゾーエ・イオリオ。劇中のメルヴィルは1歳の男の子だが、ゾーエは女の子で撮影当時は3歳。監督はフランス、ドイツ、ベルギー、スイスでオーディションを行い、ゾーエを見つけたそうで、「初めて見た瞬間から、この子だ! と誰もが確信したのを覚えている。」と初対面で特別な子だと分かったという。「ゾーエは他の子たちとは違って、大人の俳優のようにシーンを理解して感情を表現したんだ。とても器用で賢くて、自分の考えを表現できる特別な3歳児だった」と振り返る。3歳児がそもそも演技をできることが驚きだが、ゾーエは母親の不在、失った哀しみ、父と過ごす幸せな時間など様々なシーンで類まれなる演技を披露し、観る者の心を揺さぶる。


解禁された場面カットも当時ゾーエが3歳ということを考えると、「とんでもない才能が現れた」という賛辞も決して大袈裟ではないことがわかるだろう


<STORY>

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2015 年 11 月 13 日金曜日の朝。ジャーナリストのアントワーヌ・レリスは息子のメルヴィルと一緒に、仕事に急ぐ妻のエレーヌを送り 出した。息子のために健康的な朝食を手作りして体調管理に気を配り、おしゃれでユーモアのセンスもある。最高の母であり、最 愛の妻が、突然、天国へ行ってしまった。そんな時でも息子はお腹を空かせ、砂で遊び、絵本の読み聞かせをねだる。誰とも悲し みを共有できない苦しみと、これから続くワンオペ育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始めた。妻の命を 奪ったテロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージ。一 晩で 20 万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクー ルダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていく。


監督・脚本:キリアン・リートホーフ『陽だまりハウスでマラソンを』
原作:「ぼくは君たちを憎まないことにした」
2022年/ドイツ・フランス・ベルギー/フランス語/102分/シネスコ/5.1ch/
原題: Vous n‘aurez pas ma haine/英題:YOU WILL NOT HAVE MY HATE 
日本語字幕:横井和子/提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
©2022 Komplizen Film Haut et Court Frakas Productions TOBIS / Erfttal Film und Fernsehproduktion nikumanai.com

公式サイト:http://nikumanai.com

TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、京都シネマ、TOHOシネマズ西宮OS、他全国公開中


(オフィシャル・リリースより)

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~時を超えた愛に、あなたもきっと涙する~
 

本作の公開を記念して「フィルム風ステッカー(2種セット)」をご用意致しました。

ステッカーは本作を象徴する百合をベースとしたデザインで、百合の花が彰から手渡される写真と、淡く切なく描かれたイラストの計2種類。まるで映画の1シーンを切り取ったかのようなフィルム風の仕上がりです。


『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

『フィルム風ステッカー (2種セット)』

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    (各H:40mm W:60mm)
 

◆提供:松竹

◆募集人数: 3 名

◆締め切り:2023年12月8日(金) 

◆公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/


2023年1 2 月 8 日 ( 金 ) 全 国 公 開
 




anohana-pos.jpgSNSを中心に「とにかく泣ける」と人気を博し、累計発行部数60万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)が実写映画化、2023年12月8日(金)より全国公開いたします。


現代の女子高生・百合が、1945年の日本にタイムスリップし、そこで出会った彰にどんどん惹かれていくが、彼は特攻隊員だったーという、この世代を問わず泣ける原作が、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22)を始め主演作が相次ぐ福原遥、「中学聖日記」(18/TBS)での鮮烈なデビュー後、話題作への出演が続く水上恒司をW主演で迎え、初の映画化。


人を愛すること、大切に思うこと、共に生きることー。今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った、百合と彰。2人の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリーがこの冬、誕生します。
 


【STORY】

親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、朝目が覚めるとそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。

偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツル(松坂慶子)や勤労学生の千代(出口夏希)、石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋﨑斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)たちと出会い、日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。

だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。


■原 作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
■主 演:福原遥、水上恒司
■出 演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希
    坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子 / 松坂慶子
■監 督:成田洋一 ■脚 本:山浦雅大 成田洋一
■音楽:ノグチリョウ
■主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)
■製 作:「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
■配 給:松竹
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
■公式 X(旧 Twitter):@ano_hana_movie
■公式 Instagram:@ano_hana_movie
■公式 TikTok:@ano_hana_movie
■ⓒ2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会


2023年1 2 月 8 日 ( 金 ) 全 国 公 開


(オフィシャル・リリースより)

 

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