~「聞いて下さい」母の訴えが背中を押した、核を選んだ人類の今を辿る旅~
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』 映画公開記念
特製クリアファイル(A4) プレゼント!
■ 提供:アスミック・エース株式会社
■ 募集人員: 5 名様
■ 締切:2015年9月20日(日)
2015年9月11日(金)~ 大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS)、OSシネマズミント神戸 ほか全国ロードショー!!
★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://boysoprano@asmik-ace.co.jp
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』
世界有数の少年合唱団を舞台に、ひとりぼっちの少年が厳しい指導者との出会いによって成長し、限られた時間の中で自分の運命を切り開いていく愛に溢れた物語が、いよいよ幕を開ける。
複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた少年ステットだが、実はたぐいまれな美声の持ち主だった。そんな彼に飛び込む名門少年合唱団への入学。そこで少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル。彼は若いころに才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらも、無駄にしているステットに対して厳しく接する。楽譜も読めず同級生たちからのいじめに遭いながら、カーヴェルの導きにより、次第に“歌う”事に魅了されていくステット。
そんな時、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスが与えられる―。
アカデミー賞®2度受賞に輝く名優、ダスティン・ホフマンを始め、本作が初の長編出演となる新星ギャレット・ウェアリング他、名優たちが脇を固める。監督にはアカデミー賞受賞作『レッド・バイオリン』で知られるフランソワ・ジラール。また、ワーグナー、ヘンデルといった偉大な作曲家たちによる合唱曲が映画を華麗に彩る。その圧倒的なドラマと奏でられる名曲の数々により、トロント国際映画祭を始め各国の映画祭でも絶賛の嵐を呼んでいる。
出演:ダスティン・ホフマン、ギャレット・ウエアリング、キャシー・ベイツ、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、エディ・イザード、ケヴィン・マクヘイル他
監督:フランソワ・ジラール 脚本:ベン・リプリー
© 2014 BOYCHOIR MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
HP:boysoprano@asmik-ace.co.jp
提供:アスミック・エース/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015年9月11日(金)~ 大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS)、OSシネマズミント神戸 ほか全国ロードショー!!
(プレスリリースより)
『世界で一番いとしい君へ』オリジナル付箋 プレゼント!
■ 募集人員: 3 名様
■ 締切:2015年9月6日(日)
2015年8月29日(土)~ シネマート心斎橋
9月19日(土)~ 京都みなみ会館
10月 ~ 元町映画館 全国順次公開
★公式サイト⇒ http://www.itoshiikimi-movie.info/
『世界で一番いとしい君へ』
テコンドー選手を目指していたデスと、アイドルを夢見ていたミラ。17歳という若さで親になった2人は、息子アルムと3人でかけがえのない家族になった。16歳になったアルムは、成長が急速に進む先天性早老症のため、身体年齢は80歳を超えている。治療費を稼ぐため必死に働くデスとミラだったが、息子と共に明るさを失わずに生きてきた。そんな彼らの人生がテレビ番組で紹介され、それまで限られた世界しか知らなかったアルムにドキドキする“事件”が起こり始める。だがアルムに残された時間はわずかだった…。
映画『群盗』『超能力者』など“美しきオーラ”で圧倒的な存在感を示してきたカン・ドンウォンが初の父親役に挑戦し、子供よりも子供っぽい無邪気な姿とあふれ出る父性愛を表情豊かに表現。ドラマ「オールイン運命の愛」などで輝きを放ってきたソン・ヘギョは、優しい笑顔で家族をしっかりと包み込む母親役を好演している。また『スキャンダル』『女優たちへ』のイ・ジェヨン監督は、過去作とは全く趣を変えた軽快なテンポの本作で、観る者の心に温かな癒しと深い余韻を運び込んでくれる。
監督:イ・ジェヨン 原作:「どきどき僕の人生」キム・エラン著(クオン)
キャスト:カン・ドンウォン、ソン・ヘギョ、チョ・ソンモク、ペク・イルソプ、イ・ソンミン、キム・ガプス
原題:두근두근 내 인생
2014年/韓国/カラー/117分 配給:ツイン
© 2014 ZIP CINEMA All Rights Reserved.
2015年8月29日(土)~ シネマート心斎橋、 9月19日(土)~ 京都みなみ会館、 10月~ 元町映画館 全国順次公開
(プレスリリースより)
若い人の宝になる映画を!『野火』塚本晋也監督インタビュー
(2014年 日本 1時間27分)
・原作:大岡昇平
・製作・脚本・撮影・監督・編集:塚本晋也
・出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森 優作、中村優子
・2015年7月25日(土)~渋谷ユーロスペース、8月1日(土)~シネ・リーブル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 ほか全国順次公開
・公式サイト⇒ http://nobi-movie.com/
・コピーライト:(C)SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
大岡昇平が第2次大戦中、フィリピン戦線での日本軍の苦闘を描いた問題作。1951年に「展望」に発表した戦争文学の代表作。第3回(昭和26年度)読売文学賞・小説賞受賞。59年に市川崑監督が大映で映画化している。
【物語】
第2次大戦末期のフィリピン・レイテ島。敗色濃厚で日本兵たちが飢えに苦しむ中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを命じられるが、病院も負傷兵で入れず、田村は追い出される。戻った部隊からも入隊を拒否され、原野をさまよい歩く。空腹と孤独、容赦なく照りつける太陽の熱と戦いながら、田村は地獄のありさまを目の当たりにする。殺人、人肉食への欲求、同胞すら狩ってまでも生き延びようとする戦友たち。何とか生き延びた田村にも、いつしか狂気がしのび寄る…。
死体が行く手にゴロゴロ転がる、凄惨な画面には絶句するしかない。人間はどこまで残酷になれるのか? 限界を試すようなフィリピンの無残極まりない描写は、今転がって行きつつある“いつか来た道”への警告に違いない。
塚本晋也監督が構想20年をかけた悲願の作品『野火』(大岡昇平原作)が完成し9日、大阪・シネ・リーブル梅田で先行上映された。舞台あいさつのため来阪した塚本監督に、映画に込めた思いを聞いた。
―――『野火』の映画化はいつ頃から考えていたのか?
塚本晋也監督:原作を高校時代に読んで、鮮烈に頭に残った。悪いトラウマではなく、いいトラウマになった。映画少年だったんで、いつか映画化したい、とその時から思っていた。あれから40年。凄惨な戦場の映画ですが、雄大で美しい風景と無残で小さい人間、このコントラストだけは描きたいと考え、30代でも40代でもそこは変わらなかった。
――― 脚本執筆はいつ頃?
塚本監督:30代にはシノプシスを書いた。輪郭は変わっていない。原作に近づいて、追体験していく旅、みたいな感じですね。
――― 市川崑監督の『野火』(59年)は見たか?
塚本監督: 銀座・並木座で見た。強い印象を受けた。崑さんを大尊敬している。心に残りました。崑さんの人間性にも…。自分が撮っていたモノクロの8㍉映画に影響を受けた。その後、崑さんの映画をずいぶん見た。
――― 市川崑監督フリークだった?
塚本監督:日本映画が好きで崑監督も好きだが、黒澤明監督、岡本喜八監督も好きでした。一番好きなのは神代辰巳監督ですけど。全盛期の日活ロマンポルノは中学生なので見られなかった。東宝時代の『青春の蹉跌』や『アフリカの光』などを見てます。日活時代の映画は今後の楽しみにしています。
――― 監督としては最初が『鉄男』(89年)になる?
塚本監督: 『野火』にはまだまだ手が届かなかった。30歳過ぎて映画にしようとしたが、規模が大きく現実的にはならなかった。10年ぐらい前に、戦場に行った方々が80歳を超えられた頃、インタビューを始めた。レイテ島の戦友会のリーダーの紹介で10人ぐらいの方々に聞いた。実際、人間がいかに簡単に物体に変化するものか、聞いた。写真も見せてもらった。
――― カニバリズム(人肉食)については?
塚本監督:自分が、とは誰も言わないが、現地では普通に行われていたようです。理性が働いてる状況じゃない。食べたか食べなかったか、良い悪いを問う映画ではない。
――― 原作は文学的表現になっているが?
塚本監督:市川崑作品では食べていない。人肉を食べて歯がボロボロになって食べられなかったということになる。今作では、食べただろうなという程度。サルの肉とされているが、バラバラ死体はサルではなく人間に見える。
―――『鉄男』をはじめ、海外や日本でも“塚本フリーク”は多いが『野火』はアレっと思う作品では?
塚本監督:そうかな? ある種のファンタジーとして見せる映画が多かったが、根っこのところでは共通している、と思う。
――― 丁度戦後70年の節目の公開になるが?
塚本監督:そこを目指した訳じゃないが、偶然のようで、実は必然だった。10年前には取れなかった原作(の映画化権)も取れたし、周りのスタッフも頑張って、1着買った軍服を50着にしてくれた。奇跡みたいにして出来た映画です。
――― 自ら主演も。はじめから自分でやるつもりだった?
塚本監督:いやいや、もっとほかの人でオファーもありましたが、やっぱり自分で、ということに。普通の人っていう目線を意識した。田村(主人公)とお客さんが一緒です、と。
―――『野火』の前に(マーティン・)スコセッシ監督の『沈黙』に3か月、中心になる「茂吉」役で出演しているが?
塚本監督:遠藤周作原作で、これもスコセッシ監督が20年ぐらい温めていた作品。『野火』、スコセッシ監督作品と、宿願の作品にかかわれた、意義ある1年。この1年は“ビフォーアフター”みたいですね。
――― 昨年9月にベネチア国際映画祭コンペ部門に出しているが、反響は?
塚本監督:お客さんのスタンディング・オベーションはものすごく長かった。マスコミは賛否両論。暴力シーンではっきり別れました。
――― 若い人に見てもらいたい映画?
塚本監督:本当にそう。私たちが子供時代に“はだしのゲン”を見て心から感動したように、若い人には宝になる映画です。
(安永 五郎)