「AI」と一致するもの

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『ゾンビ』初公開から 40 年、幻の日本初公開版が蘇る! 

 
ジョージ・A・ロメロ監督が世に放ったホラー映画の金字塔『ゾンビ』。日本公開から 40 周年を迎え、この度、幻の日本初公開版を復元した『ゾンビ-日本初公開復元版-』が蘇ります! 
本作品の公開を記念いたしまして、大阪公開初日となります12月13日(金)にはミルクマン斉藤さんと、「ゾンビの小哲学」(人文書院)の翻訳を手がけられ、この春大阪・梅田に開校した国際ファッション専門職大学にてホラー映画史を研究されている福田安佐子先生を迎えましてトークイベントを行います。当日はホラー映画記念日ともいえる【13 日の金曜日】
ゲスト両名は今作品をイメージしたゾンビメイクにて登場いたします。 
 


日時  :  12月13日(金)  18:30の回  『ゾンビ-日本初公開版-』上映後 
場所  :  シネ・リーブル梅田 
登壇ゲスト  :  ミルクマン斉藤さん、福田安佐子先生(国際ファッション専門職大学) 
料金  :  通常料金  ※(前売り券、ほか割引サービス適用可) 
 

 
【映評論家 ミルクマン斉藤】 1963 年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・ トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラム を連載中。 
 
【福田安佐子】 1988年生。国際ファッション専門職大学国際ファッション学部助教。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。専門はホ ラー映画史、表象文化論、身体論。おもな論文に「ゾンビ映画史再考」(『人間・環境学』第 25 号、2016)、「ゾンビはいかに眼差すか」(『ディアフ ァネース 芸術と思想』第4号、2017)、「呪いは電波にのって スティーヴン・キングのゾンビと「見えないもの」」(『ユリイカ』2017年11月号)、 共訳書にブライドッティ『ポストヒューマン』(フィルムアート社、2019)がある。 
 

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『ゾンビ-日本初公開復元版-』 
 
<STORY>惑星から降り注いだ光線によって地球上の死者が“ゾンビ”として復活。その群れは生者に襲いかかり、噛みつかれた者もまたゾンビへと変貌する。生ける屍たちは瞬く間に世界を覆いつくした。テレビ局員のフラン、彼女の恋人スティーヴン、そして  SWAT隊員のロジャーとピーターはヘリコプターで脱出し、郊外の巨大ショッピングモー ルにたどり着く。彼らはモール内のゾンビを排除し、何不自由の無い楽園を手に入れた。だが彼らの前に物資を狙う暴走族の一団が現れ、扉をこじ開け乱入してきた。ゾンビ、 暴走族、フランたちの三つ巴の殺戮戦がはじまり、血しぶきが壁を染め、肉塊が床を埋めつくす。夜明けとともに生き残るのは果たして……。   

【監督・脚本】:ジョージ・A・ロメロ   
【製作】:クラウディオ・アルジェント、アルフレッド・クオモ、リチャード・P・ルビンスタイン 
【撮影】:マイケル・ゴーニック/【特殊メイク】:トム・サヴィーニ/
【音楽】:ゴブリン、ダリオ・アルジェント 
【キャスト】:デヴィッド・エムゲ、ケン・フォリー、スコット・H・ライニガー、ゲイラン・ロス、トム・サヴィーニ   
【配給】:ザジフィルムズ/原題:Dawn of the Dead/2019  年(オリジナル版:1978  年)/アメリカ=イタリア合作映画/115  分/カラー/英語/ビスタサイズ/5.1ch  サ ラウンド     
【企画・提供】:フィールドワークス、スティングレイ  (C) 1978 THE MKR GROUP INC. All Rights Reserved.
 
11/29(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー!
大阪|シネ・リーブル梅田|12/13(金)~
京都|京都シネマ|12/21(土)~
兵庫|元町映画館|2020年 1/1(水)~
公式サイト: https://www.zombie-40th.com/
 

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世界最大! 淡路島に全長約 120m の等身大ゴジラが出現! 

 ニジゲンノモリ『ゴジラ迎撃作戦』2020 年夏オープン 

 

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第 1 作目となる映画『ゴジラ』が 1954 年に公開され、今年で 65 周年を迎える<ゴジラ>。5 月 31 日(金)にはハリウッ ド版の映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開され、全世界で大ヒットを記録しております。ハリウッド版の第3作にあた る『ゴジラVS.コング(原題)』も公開が控えるなど、誕生から65周年を迎える<ゴジラ>は、これから増々進化し続けます。 この度、パソナグループの株式会社ニジゲンノモリが運営する兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」にて、世界 最大となる<ゴジラ>が登場し、圧倒的な大きさと興奮を間近で体験できるエンターテインメイントアトラクションが『ゴジラ迎撃 作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~』が、2020 年来夏にオープンします。 
 
 
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新アトラクション『ゴジラ迎撃作戦』は、淡路島に上陸した世界最大の等身大のゴジラをテーマにし、強大さと迫力を真に体 感できる世界唯一のエンターテインメントアトラクションです。 参加者は国立ゴジラ淡路島研究センターの一員となり、細部までこだわり抜いたゴジラの体内に参加者が突入する「ジップ ライン」や、飛散したゴジラ細胞を殲滅 せんめつする「シューティングゲーム」などのミッションに挑みます。また、国立ゴジラ淡路島研究セ ンター限定のグッズをはじめ、『ゴジラ迎撃作戦』の世界観溢れるフード等も販売いたします。 ニジゲンノモリは、本アトラクションの開設を通じて、日本のクールジャパンコンテンツをさらに広げ、淡路島の更なる地方活性 化に寄与してまいります。 
 
本日 10 月 31 日(木)に、株式会社ニジゲンノモリ 代表取締役社長 貞松宏茂、東宝株式会社 取締役 映像本部 映像事業担当 兼 音楽事業担当 兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO) 大田圭二が出席し、ニジゲンノモリ 新アトラクショ ン『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~』について、記者発表会が行われました。 
 


nijigenG-500-1.jpg【株式会社ニジゲンノモリ 代表取締役社長 貞松宏茂 コメント】 
2年前からこのプロジェクトを企画し、温めてまいりました。幅広い年代、全世界に発信できるコンテンツは ゴジラしかないと思い、開設当時から東宝様とご相談をさせていただきました。「ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ 淡路島研究センター~」を通じて、ゴジラの世界観を味わってもらい、日本が誇るクール・ジャパンコンテンツの 魅力を淡路島より発信していきます。 
 
【東宝株式会社 取締役 映像本部 映像事業担当 兼 音楽事業担当  兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)  大田圭二 コメント】
今回『シン・ゴジラ』に登場したゴジラをモデルに、等身大で再現します。ゴジラをテーマにしたアトラクションで 常設のものとしては唯一、そして世界最大のゴジラとなります。凍結したゴジラが活動を再開しないよう監視を するというストーリーは、参加者にとって最大の挑戦となり、ゴジラとしても大きな意義のあるプロジェクトです。 「ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~」という挑戦のストーリーを是非体感して欲しいと思い ます。今から完成が楽しみです。非常に期待しております。 
 

 
◆ 新アトラクション『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~ 』 概要 
名  称: 『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~ 』 開  始: 2020 年夏頃(予定) 場  所: 兵庫県淡路市楠本 2425 番(「ニジゲンノモリ」 F 駐車場付近)『ゴジラ迎撃作戦』エリア/約 5,000 ㎡ 内  容: 日本が世界に誇る「ゴジラ」が等身大で淡路島に登場し、ゴジラの世界観を再現したジップラインやシューティングが楽しめる ほか、ニジゲンノモリでしか買えないオリジナル限定グッズやフードなどを提供する世界唯一のゴジラ体感型エンターテインメン トアトラクション H   P: https://nijigennomori.com/godzilla_awaji 備  考: 記載は現時点のもので、変更の可能性あり。最新情報は上記 HP にて順次公開 問合わせ: 株式会社ニジゲンノモリ 「ニジゲンノモリ」運営事務局 Tel 0799-64-7061
 
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◆『ゴジラ迎撃作戦』オリジナルストーリー
伝説とされていたゴジラの姿が初めて確認されたのは明治の初め、淡路島を台風が襲った夜のこと。高波とともに姿を現したゴジラ は島内を蹂躙し、甚大な被害をもたらし、政府はゴジラの再度の襲撃に備えていた。 そして恐れていたことが現実になり、ゴジラが再び淡路島に上陸。政府は直ちに対応を始めた。ゴジラをニジゲンノモリまで誘導し、 地中に仕掛けた爆薬でゴジラの動きを封じ、その口に薬剤を搭載したミサイルを撃ち込むと、ゴジラは活動を停止した。 現在は国立ゴジラ淡路島研究センターの監視下に置かれているが、ゴジラはあくまでも活動を停止しているのみで、いつ動き出す かわからない。その行動を監視するため、皆さんの力が必要だ。 
 

【参考】

◆ 兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」概要
パソナグループは 2008 年から 134.8 ヘクタールもの敷地を誇る兵庫県淡路島で自治体や地元関係者と連携し、様々な人材が集う “人材誘致”による独自の地域活性事業に取り組んでいます。2013 年には兵庫県が公募した「県立淡路島公園における民間事業の 企画提案」に「淡路マンガ・アニメアイランド事業」が採用され、県立公園の雄大な自然を活かした新たな観光客の誘致による地域活 性化事業を兵庫県と共に進めています。 ※詳細は HP(https://nijigennomori.com/)よりご覧いただけます  
 
「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」 (1)「アッパレ!戦国大冒険!」 映画クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をモチーフにしたアスレチック。難易度の異なる最大 8m 高の全 4 種コースを攻略せよ! (2)「チャレンジ!アクション仮面飛行隊!」 クレヨンしんちゃんの人気キャラクター「アクション仮面」をモチーフに、巨大水鉄砲をくぐり抜けて滑空する 225m と 140m の水上ジップライン。 
 
「ナイトウォーク火の鳥」 夕方日没以降限定で、手塚治虫氏原作の「火の鳥」を題材に、公園内の自然をプロジェクションマッピング等の技術によって光と音で演出。火の鳥 のオリジナルストーリーを追いながら、約 1.2 ㎞(約 90 分)の幻想的な世界が体感できる 
 「NARUTO&BORUTO 忍里」 大人気忍者アニメ「NARUTO-ナルト-」と、「NARUTO-ナルト-」の主人公・うずまきナルトの息子ボルトの活躍を描いたアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」をテーマにしたアトラクション 
 「GRAND CHARIOT 北斗七星 135°」 淡路島産の食材を使用した料理を提供するグランピング施設。淡路島の四季折々の自然を五感で感じることのできるアクティビティを開催しているほ か、夜には対岸に広がる光輝く神戸の街並と淡路島の満天の星を体感いただける随一のロケーションを楽しめる 
 

(参考)パソナグループ 淡路島での地方創生の取り組み 
2008 年 ・独立就農を支援する自社農場「パソナチャレンジファーム」開始
2011 年 ・“半農半芸”の新しい働き方を提案「ここから村」開始
2012 年 ・閉校になった小学校をリノベーション マルシェ×レストラン「のじまスコーラ」開設
2014 年 ・海辺の見える潮風のテラス ハチミツカフェ「miele」開設
2015 年 ・世界各国からプロのアーティストが集結し、パフォーマンスを披露「Awaji Art Circus」開始 ・自然栽培の若手農家の共同出荷団体を作り、「無肥料、無農薬」の野菜作りに取り組む  「株式会社ビオアグリ」創設
2016 年 ・シーサイドマーケット&レストラン「CRAFT CIRCUS」開設 ・運動会競技による世界大会「UNDOKAI World Cup」開催
2017 年 ・人気アニメ・マンガと自然が融合した日本初の体験型エンターテイメント 県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」開設 ・淡路島産の食材にこだわった料理を提供 森の隠れ家レストラン「モリノテラス」開設 ・絶景のオーシャンビューと淡路ビーフを楽しむ グリルレストラン「オーシャンテラス」開設 ・世界の優秀な若者や起業家が集い、新たな産業の創造や地方創生の実現を目指す  「Awaji Youth Federation」開始
2018 年 ・ハローキティをモチーフにした創作オリエンタルレストラン「HELLO KITTY SMILE」開設 地元食材を使った料理を堪能“星降る丘”のグランピング「GRAND CHARIOT 北斗七星 135°」開設 ・“農”を通じた持続可能な社会の実現を目指す「株式会社タネノチカラ」創設 ・ニジゲンノモリ内に、人気アニメ「NARUTO」・「BORUTO」をテーマにしたアトラクション「NARUTO&BORUTO 忍里」開設
2019 年 ・ハローキティをテーマにした驚きと感動に溢れるシアターレストラン『HELLO KITTY SHOW BOX』開設 

TM & © TOHO CO., LTD. 
 

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パン・ホーチョンの愛弟子、ジョディ・ロック監督が描く、妊娠期夫婦あるあるコメディー『ある妊婦の秘密の日記』が世界初上映@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、アジアの未来部門作品の香港映画『ある妊婦の秘密の日記』が世界初上映され、ジョディ・ロック監督と主演のダダ・チャンさん、ケヴィン・チューさんが上映後のQ&Aに登壇した。
 
 
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 広告代理店に勤める仕事人間のカーメン(ダダ・チャン)と、バスケットボール選手として国内トップクラスの夫、オスカー(ケヴィン・チュー)。カーメンはベトナム赴任のチャンスを手にするが、オスカーや初孫を期待する義母には言えない悩みがあった…。妊娠をすることで全てが思うようにならなくなる不安や焦りを夫にぶつけてしまうカーメン。そんなカーメンの不安を受け止めながら、定職につき、生まれてくる娘のために頑張ろうとするものの、うまくいかないオスカー。夫婦のすれ違いや、義母が送り込んだスーパー保育アドバイザー(ルイス・チョン)によるコミカルかつリアルな出産準備、カーメンの同級生友達の育児の悩みやママ女子会を折り込み、香港らしい妊娠期あるあるコメディーに仕上がっている。
 
 監督は、パン・ホーチョンに師事し、ミリアム・ヨン、ショーン・ユー主演の大ヒットラブコメ『恋の紫煙2』(12)の脚本、ダダ・チャン主演『低俗喜劇』(12)の共同脚本を経て、初長編監督作『レイジー・ヘイジー・クレイジー』(15)が東京国際映画祭で紹介されたジョディ・ロック。4年のブランクを経て、ダダ・チャンと監督としては初タッグとなる本作では、キャリアと出産、子育ての狭間で悩む同世代女子の本音を赤裸々かつコミカルに綴るだけでなく、初めて親になる夫側の苦悩や奮闘、迷走ぶりもたっぷりと描写。一見怪しげなパパの会の個性的なメンバーや、思いっきりストレス発散をするオスカーの姿も見逃せない。さらに、名女優で歌手としても人気を博したキャンディス・ユーが、ちょっと押しが強いけれど憎めないカーメンの義母役を好演している。
 
 上映後の舞台挨拶では、ジョディ・ロック監督と主演のダダ・チャンさん、ケヴィン・チューさんが登壇。ダダさんとケヴィンさんは、日本語で自己紹介と感謝の言葉を伝え、観客から大きな拍手が送られた。質問をした人には、劇中で登場するパパクラブのマスコット人形ビニール版が、俳優陣から直接手渡されるという粋な趣向もあり、大いに盛り上がった。
 
 
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 前作の『レイジー・ヘイジー・クレイジー』は、学生時代から就職するまでの若い時代を描いたというジョディ・ロック監督。「私の映画では女性の成長期を描いています。今回は前作の次として、結婚して子どもを産むまでの次の成長期を取り上げました」と本作の狙いを明かした。今回も自身が脚本を担当しているが、「私も年齢を重ね、様々な経験をしてきました。実際に脚本を書く時も自分の経験を重ねているので、作品ごとにスタイルが違うのは当然です、今回は生活のリズムが速い、大都市の中での夫婦を描いています」。さらに「妊婦が仕事に影響があるのはよくあることで、海外に行くにしても簡単に行けませんし、工事現場で働くなら妊婦で働くことはできません。それは仕方がないことですが、香港の女性は非常に生命力が強いので、産む2週間前まで仕事をし、産んで2ヶ月後から働き始めます」と、子育てとキャリアを両立させる香港女性について語った。
 
 

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 妊婦役を熱演したダダ・チャンさんは「非常に大変な役でしたが、カーマンには自分を愛してくれるいい夫がいたことが大事でした」と、夫の愛情を役としてしっかりと受け止めることが演じる上での助けになったことを明かした。また妊娠経験がないダダさんは、妊婦の役作りとしてネットや本で妊婦の状態を調べたり、自分の周りで妊娠したことがある人に話を聞いて研究したそうだが、「人によって違うことが分かったので、カーマンに入り込んで自分なりの妊婦を演じたつもりです」とその演技に自信を滲ませた。

 
 
 

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 夫婦役を演じた夫、オスカー役のケヴィン・チューさんは「ダダさんとは、気心の知れた仲で、撮影中も常にどう芝居しようかという話を現場で積み重ねました。演技というより、お互いに相手を信頼することが大事だったと思います」とダダさんへの信頼感の厚さを語った。今回はバスケットボールのスター選手という役柄にチャレンジしているが、「撮影チームがプロの選手を呼んでくれたので、撮影に入るまでにプロと一緒に練習しました」。
 
 
 
 
 幼い頃母親の愛情を受けることが少なかったカーメンは、妊娠中何度もお腹の赤ちゃんに毒づくが、本作の原題も『Baby復仇記』とドキリとするようなタイトルになっている。その意味について問われたジョディ・ロック監督は「仏教でいう輪廻で、女性が妊娠し、子どもを産むと、女性は全てを子どもに注ぐことになります。子どもが生まれるというのは、前世の時に母親に色々あったからで、それを、その人の子どもとして生まれた時に復讐するというアイデアから来ています」と真意を明かした。
 
 
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プロデューサーをはじめとするジョディ・ロック組が集結!
 
 助産師をしている観客から「夫婦共に心の変化があるのはとても共感しました。多くの新米の夫婦に見てもらいたい」と絶賛コメントを受けた本作。妊娠期の夫婦に焦点を当てた本音満載コメディーは実に新鮮で、香港映画らしいユーモアも家族愛もたっぷりだ。
『ある妊婦の秘密の日記』は、11/3(日)12:00より上映。
 
第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。
第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ
(江口由美)
 

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カルト的人気の原作に惚れ込んで。スペイン新鋭監督が5年がかりで作ったぶっ飛び映画『列車旅行のすすめ』@第32回東京国際映画祭

 

 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のスペイン・フランス合作映画『列車旅行のすすめ』の記者会見が行われ、アリツ・モレノ監督(写真左)と原作者のアントニオ・オレフドさん(写真右)が登壇した。

 編集者のエルガ(ピラール・カストロ)が電車で出会った人格障害専門の精神科医から、今までで一番重症の患者の話を聞くところから始まる物語は、エルガの不幸すぎる結婚や、精神科医の正体など虚実がないまぜになりながら、時にはコミカルさを誘い、時にはゾッとさせるような展開が待ち受ける。

 

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 テレビ局でキャリアを積み、短編で国際的な評価を得ていたアリツ・モレノ監督の初長編作となる『列車旅行のすすめ』は、モレノ監督自身がカルト的な人気を博している原作の大ファンだったことから、映画化を狙っていたという。制作に5年かかったのも「あまりにもストーリーがぶっ飛んでいるから」と前置きしながら、「スペインで映画を作ること自体非常に難しいのです。人間の暗い部分をテーマにしていますし、国営のテレビ局に支援を申し込んでも相手にしてくれず、モチベーションを保つのが大事でした。長編一作目ですが素晴らしいキャストが決まったことから、ようやく映画化が本格的に進行していきました」とその実情を明かした。さらに、「完成した映画を皆さんは観ていただいたので、どういう映画か理解していただけたと思いますが、台本だけでは説明するのが難しく、共同制作で資金を集めようとしても3分では説明できないのです。視覚に訴えるようなビジュアルブックが出来上がって、ようやく資金も集まるようになってきました」と、ビジュアルで説得したエピソードを披露。ストーリーや脚本の良さに確信を持っていたので、制作に長い時間がかかっても100%信じて作ることができたと力説した。制作中はモレノ監督と連絡を取り合っていたという原作者のアントニオ・オレフドさんは、「セットの写真を送ってくれていましたので、早く映画を見たいと思っていました。自分が書く時に気にしないようなそれぞれの状況におけるキャラクターの動きを感じることができました」と映画の感想を語った。

 

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「日本人はぶっ飛んでいるので、こういう映画を理解してくれるのではないか」と言うモレノ監督は、年に1、2度は来日する日本通で、パートナーも日本人だという。本作のエンディングも日本語の曲が採用されているが、「作詞担当はカナダでこの映画のために40パターン用意してくれていたのですが、サンセバスチャンで映像と合わせるとき、それらではないと直感し、日本の楽器やアルバムから彼が改めてセレクトしてくれました」。脳内が刺激される、ジャンル分け不可能なハイブリッド映画。ブラックユーモアも潜んでいるので、ぜひ楽しんでほしい。

『列車旅行のすすめ』は11/4 (月)10:05〜、11/5 (火)16:40- 上映


第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。

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(江口由美)

 

 

 

 

 

 

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「ノルウェーの今のキリスト教文化を広範囲に描きたかった」ノルウェー映画『ディスコ』ヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督、主演女優が語る@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のノルウェー映画『ディスコ』の記者会見が行われ、ヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督と主演のヨセフィン・フリーダ・ペターセンさん登壇した。
 
<ストーリー>
フリースタイルディスコダンスで世界チャンピオンのミリアムは、義父がカリスマ指導者の新興宗教「フリーダム」で信徒グループリーダーを務めている。教会を誇りに思っているミリアムだったが、ダンスコンクールで演技中に倒れてしまい、家庭内不和も重なって、精神的に追い詰められていく。次第にフリーダムと距離を置いたミリアムは、心の平安をどこに求めるのか…。
 
 
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 本作を通じてノルウェーの今のキリスト教文化を広範囲に描きたかったというヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督は、「以前から健全でない環境にいる人たち、宗教やカルト教団があることは知っていたので、かなりリサーチを重ね、なるべくリアルを意識した作りにしています。最初に登場する『フリーダム』は、脱退した元信者の方の証言を取材したり、実際に集会に参加して作りました。アメリカの教会に影響を受けたヒールソンという教団が基になっています。二つ目はテレビ番組『ビジョナリー・オブ・ノルウェイ』を基にして作っています。最後の団体は完全にフィクションですが、実際に起きたことから着想を得ていますし、私がモラルの問題を感じたところでもあります」と劇中で描かれた新興宗教について説明した。
 
 

■「キリストが伝えようとしているメッセージが何も描かれていない」ことこそが、本作で描きたかったこと(シーヴェシェン監督)

 実際に、本作が公開されることによる社会的な反響も大きく、キリスト教系の新聞にも取り上げられたという。シーヴェシェン監督は「中には同じ経験をしてきたので映画にしてくれてうれしいという声もありましたが、あなたが映画で描いている問題は少数派で、構造的な問題ではないと矮小化する意見も多々ありました」と語り、様々な宗教団体とパネルディスカッションをしても核心を突くディスカッションはできず、極端な宗教団体からはネットでヘイトを掻き立てられるだけだったという。さらに「モダンな宗教団体は、口ではディベートは大歓迎と言いながら、心外だという心情は伝わってきました。キリストが伝えようとしているメッセージが何も描かれていないと指摘されましたが、それこそ私が描きたいことで、この団体たちの中にこそ、そのメッセージがないと私は思っています」と映画の狙いに触れ、密閉された社会に入った信者には多大な抑圧があり、そこでありのままの自分として生きる余白もなく、“信者として足らない”という心境に至ることを力説した。
 

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■監督が要求する芝居、映画で伝えたいメッセージに魅力を感じた(ペターセンさん)

 ミリアム役を演じたヨセフィン・フリーダ・ペターセンさんは、シーヴェシェン監督と組めることが非常に素晴らしかったと全幅の信頼を寄せながら、「体力的にも肉体的にも色々な困難が立ちはだかるだろうと思いましたが、監督が要求する芝居、映画で伝えたいメッセージに魅力を感じました」。撮影前には、シーヴェシェン監督と宗教団体の集会に行き、元信者とも話をすることで、自国で宗教団体を巡る様々な問題があることを意識するようになったという。劇中後半には、恐怖心を煽り、ミリアムを支配するセンセーショナルなシーンが含まれるが、元信者の男性の体験記をリアルに再現すべく、安全面に配慮しながら綿密な計算のもと撮影に臨んだという裏話も明かされた。
 
 取材に基づくリアルなシーンだけではなく、フィクションであることを示すため、様々な象徴的なものを挿入しながら、アートワークを使ってストーリーを推し進める工夫をしたというシーヴェシェン監督。「陳腐な日常であっても面白くするポテンシャルは各シーンにあると思っています。宗教団体の人たちは、同性愛やバイセクシュアルは許せないと言いますが、リベラルだといいながら他人を排除するおかしさを、「最後の晩餐」を模した絵作りや、様々なアートワークを使って表現しました」
 
 

■『ディスコ』は、いつも上から目線の信者たちから見た、世俗的な世界(シーヴェシェン監督)

 『ディスコ』という一見内容を全く想起させないタイトルにも、それこそが狙いだったという。シーヴェシェン監督は「表面的な入り込みやすさを示しながら、実はとてつもなくダークなところにいくことを体験させるため、このタイトルにしました。キリスト教信者から見た彼らの世界観をディスコで体現しています。つまり、あのディスコはいつも上から目線の彼らから見た、世俗的な世界なのです」
『ディスコ』は、11/5(火)17:25より上映。
 

第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。
第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ
(江口由美)
 
 
 
 

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「戦争や死を克服するものがあるとすれば、それは愛」戦争体験者が主演を務めるウクライナの近未来映画『アトランティス』に滲む終わりなき闘い@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のウクライナ映画『アトランティス』が上映され、大ヒット作『ザ・ドライブ』ではプロデューサー兼撮影監督として関わったヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督と、主演のアンドリー・リマルークが記者会見や上映後のQ&Aに登壇した。
 
<物語>
 終戦後地元に戻りながらも、PTSDに苦しむ元兵士のセルヒーは、元兵士仲間の自殺や、勤めていた鉄工所の閉鎖と、次々と不幸な出来事が襲いかかる。給水の仕事を始めたセルヒーは偶然エンストした大型トラックをみつける。ボランティアで戦死者の死骸を掘り出す団体に参加していたカーチャと共に死骸を目的地に届けたセルヒーは、空き時間にカーチャの活動に参加したいと申し出るのだったが…。
 
 
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■近未来に設定することで、戦争によってどのような変化がもたらされるかを描くことができた(ヴァシャノヴィチ監督)

 「ウクライナではまだ戦争が続いていることを思い起こすためにこの映画を作りました」と言うヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督。これまで撮られた多くの戦争映画は戦争終結後10年以上経って撮った映画が多いが、2017年に戦争終結したウクライナで戦争をテーマにするにあたり、あえて近未来にするのは、より普遍的な問題として捉える狙いがあったという。「敵は悪いものという考えや、政治的なものが排除され、戦争によってどのような変化がもたらされるかを描くことができました。戦争や死を克服するものがあるとすれば、やはり愛ではないかと考えています」
 

 

■私自身がこの戦争経験者なので、映画の出来は100%真実に近い(リマルークさん)

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 ドキュメンタリー出身のヴァシャノヴィチ監督は、主演の元兵士、セルヒー役にプロの俳優は使わず、戦争の実体験がある人を使うことを決めていたという。さらに「戦争によって精神的なトラウマを受けたPTSDを抱えた人を採用しました。その深い部分の表現はプロの俳優でもできません」
一方、アンドリー・リマルークさんは、「私自身がこの戦争経験者なので、映画の出来は100%真実に近いと確信しています。私は1年半に渡って戦争に参加し、そこで目にしてきたものは血、死、爆発とさまざまなものでした。ウクライナの戦争経験者はだいたいPTSDを抱えています。映画の中では、現在のウクライナ人が抱える問題を如実に示しています。戦争経験者の10%がアルコール依存症に陥り、7〜8%が自殺してしまうという統計データもあるのです」と自身の体験や、ウクライナ戦争経験者が抱える問題について語った。
 
 
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 ダイナミックな自然をバックに、ほぼ固定カメラでワンシーンワンカットでつないでいく手法が非常に効果的だが、ヴァシャノヴィチ監督は「大きな画面のフレームワークで、長回しの撮影をすることで、よりドラマチックなシーンを再現し、主人公たちの感情的なところを伝えることができます。より現実に近い感情を伝えることに重きを置きました。映画の中で人物だけでなく、人物を取り巻く環境も撮りたかったのです」とその狙いを語った。
 
 
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■戦争に参加していたことを思い出し、イメージを膨らませながら撮影に臨んだ(リマルークさん)

 一人芝居のシーンが多いリマルークさんは、「私にとっては価値のつけられないぐらい貴重な経験をさせていただきました。2015年戦争に参加していたことを思い出し、イメージを膨らませながら撮影に臨みました」と謙虚に撮影を振り返った。過酷な撮影の中でも、ある意味ユーモアが込められ、非常に印象に残るのは、岩で囲まれた場所でパワーショベルのバケットに給水車から水を入れ、下にはガソリンで火を焚いて、お風呂にように浸かるシーン。実際には「水が温まるまで待ってはいたのですが、とても寒く、冷たくて、大変でした」(リマルークさん)というこのシーン。最初は「鉄工所の鉄が入っているプールを想定していた」(ヴァシャノヴィチ監督)というが、それとは別にプールから真っ赤な鉄が斜面を流れるダイナミックなシーンがあるのも、本作の見どころなのだ。
 

 

■死せる土地で、何が人間をそこに止めるのかというテーマを普遍化して伝える(ヴァシャノヴィチ監督)

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 本作では「大地が汚されてしまったのを元に戻すには何十年もかかる」と懸念しながら、それでも生きていくという力強いメッセージを感じさせるが、ヴァシャノヴィチ監督は「日本の原発事故の影響も存じていますし、ウクライナの東部は数年前に起きた戦争で、人が住めない地区になりつつあります。ウクライナ東部の環境破壊は悲劇的で、鉱山が荒廃したまま放置されており、そこに溜まっている水が上限を超えると、飲料水を汚染することになり、つまり人間が住めなくなる土地になってしまうのです。死せる土地で、何が人間をそこに止めるのかというテーマを普遍化して伝えようと思いました」とその狙いを語った。汚染水の処理も、地雷の除去も何十年の長きに渡って対処しなければならない、まさに戦争後の闘いが続くウクライナの地で、それでもそこで生きていくことを誓った男の未来をぜひ、確かめてほしい。『アトランティス』は、11/05(火)14:35より上映、ゲストも登壇予定だ。
(江口由美)
 

 
第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。
第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ
 
 
 
 

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『殺さない彼と死なない彼女試写会プレゼント!

 
■提供:KADOKAWA/ポニーキャニオン

■日時:11月7日(木)19:00開映(上映時間2時間3分)

■会場:
梅田ブルク7  (大阪府大阪市北区梅田1-12-6 E-MA(イーマ)ビル7F)

■当選数: 5組 10名様

■当落: 当選者様のみメールにてご案内致します。

■締切日: 2019年 11月4日(月・祝)

公式サイト: http://korokare-shikano.jp


2019年11月15日(金)~梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、OSシネマズ神戸ハーバーランド 他全国ロードショー!


 

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Twitter に投稿された四コマ漫画が多くの読者の胸を打ち、熱狂的な支持を集める漫画家・世紀末の処女作にして代表 作“殺カレ死カノ”。

<心の処方箋>として世代を超えて圧倒的な共感を呼ぶ本作の映像化を果たしたのは、『ももいろそらを』 『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』など日常と非日常を行き来するようなストーリーテリングと映像美、卓越した人間描写で 10 代の光と影を描いてきた注目の粋彩・小林啓一。

何気ない日常の<孤独>と<希望>を描く、予測不能の感動作!不器 用で純粋な少年少女たちを巡る三つの物語は、やがて思いがけない結末へ——。衝撃のラスト、タイトルの本当の意味に涙す る。

【STORY】
何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂(間宮祥太朗)は、リストカット常習者 で”死にたがり”の少女・鹿野(桜井日奈子)に出会う。それまで周囲から孤立していた二人は、《ハチの埋葬》をき っかけに同じ時間をともに過ごすようになる。不器用なやりとりを繰り返しながらも、自分を受け入れ、そばに 寄り添ってくれるあたたかな存在――そんな相手との出会いは、互いの心の傷を癒し、二人は前を向いて歩みだ していくのだが……。 
 


出演:間宮祥太朗 桜井日奈子 恒松祐里 堀田真由 箭内夢菜 ゆうたろう 金子大地 中尾暢樹/佐藤玲 佐津川愛美/森口瑤子 
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
音楽:奥 華子/主題歌:「はなびら」奥 華子(PONY CANYON)
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
©2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会 
公式サイト: http://korokare-shikano.jp

2019年11月15日(金)~梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、OSシネマズ神戸ハーバーランド 他全国ロードショー!


(プレス・リリースより)

 

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(2019年10月19日(土)@なんばパークスシネマ)

ゲスト:新津ちせ、坂井真紀、滝藤賢一、橋本直樹監督(敬称略)



9歳になった新津ちせ、座長の貫禄十分!

「亡くした大切な人やペットを静かに思い出す映画です」と

アピールする姿がいじらしい。

 

マイク片手に手を大きく振りながら作品を語る姿はミュージカル女優のようだ。2歳からドラマやCM、映画に舞台と大活躍の新津ちせ。10月18日から全国公開された映画『駅までの道をおしえて』で初主演を果たし、両親役の坂井真紀と滝藤賢一に橋本直樹監督らと共に、東京に続いて大阪でも舞台挨拶を行った。質問者の方へ顔を向けて大きくうなずき、体全体で語る姿は座長の貫禄十分!1回でセリフを覚えたり、シーンの心情を的確に捉えたりと、天才子役の名をほしいままに、この日も観客の心も掴んでいた。

eki-550.jpg伊集院静原作の「駅までの道をおしえて」を橋本直樹監督が脚色・監督。可愛がっていた白柴のルーを亡くした少女サヤカが、思い出いっぱいの原っぱで不思議な犬ルースを連れたおじいさん(笈田ヨシ)と出会う。少女が悲しみを乗り越えて成長する姿を、長期に渡る撮影で丁寧に綴った感動作。白柴の仔犬を探す間にサヤカ役のオーディションを行い、第4次審査を勝ち抜いたのが新津ちせ。仔犬だったルーとは1年半も一緒に暮らして役作りしただけあって、愛犬との相性もぴったり。


「大切な人や大切なペットを静かに思い出す映画です。皆さんの大切な記憶に残る映画になったら嬉しい」と舞台挨拶の最後を締めくくった新津ちせ。可愛らしい顔立ちや立ち居振る舞いとは対照的な大人顔負けのしっかりとした受け答えに、共演者も観客もすっかり魅了されてしまった。

以下は、上映後の劇場にて舞台挨拶の詳細について紹介しています。



ekimadeno-chise-240-1.jpg新津:皆様に観て頂いてとても嬉しいです。今日はよろしくお願い致します。

坂井:大阪に来られてとても嬉しいです。

滝藤:マキタスポーツです!(笑)東京でもしっかり滑ってきました。今日はお忙しい中観に来て下さいましてありがとうございます。

橋本監督:本日は遅い時間まで、どうもありがとうございます。


――サヤカを演じてみて楽しかったですか?

新津:この映画の撮影はとても楽しかったです。


――大阪へはよく来られますか?

新津:舞台のお仕事でよく来ています。たこ焼きもお好み焼きも大好きです。

坂井:たこ焼きが大好きで、今回は食べて帰れるかどうかドキドキしています(笑)。

滝藤:僕はあまり大阪には来ないんですけど、串カツは大好きです。それと551の肉まんとかも。通天閣や梅田へも行ってみたいですね。


――おススメのシーンは?

新津:どのシーンも楽しかったのですが、ルーと一緒に駆け回った冬の雪の原っぱのシーンが特に印象に残っています。ルーとは1年半一緒に暮らしていました。


ekimadeno-takitou-240-2.jpg――「犬を飼いたい」とサヤカが言った時の両親の反応がとても印象的でしたが?

滝藤:親子3人の最初のシーンでは、午前中3人だけにして頂いて、3人でいろいろ話したり遊んだりしました。お陰で割と自然に家族として入っていけました。その時はまだちせちゃんはまだ“ザ・コドモ”だったのですが、9か月後に会ったらまるで別人のように成長していました。その間、監督とは密に語り合っていたようで、いいものを身に付けて豊かな表情になっていました。お父さんのような立場で見守る感じでしたね。

 


――オーディションで4次選考の末選ばれたちせちゃんですが、その魅力は?

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橋本監督:う~ん、あまり褒めたくないんだよね~(笑)。

坂井:褒めてあげて下さいよ。

橋本監督:オーディションには最初200人位しか集まらず、「一般オーディションもしなきゃいけないのかな」と思いました。僕は書類選考で落とすということはしないので一人一人と会っていたのですが、ちせに会って、「やはり“出会い”ってあるんだな」と思いました。

――何かお褒めの言葉が欲しいですよね?

橋本監督:観て頂いたお客様が彼女の演技で何かを感じて頂けたら、それが答えだと思っています。僕は身内なので自分の娘が「可愛い」とか言うのは気が引けますが、皆さんに褒めて頂く分については凄く嬉しいです。勿論そのことは分かっていますが、それを言うと調子に乗っちゃうんで…(笑)。


――犬のルーとルースはどうやって決まったのですか?

橋本監督:ルーはちせより先に決まっていました。白い柴犬はとても珍しくて仔犬を探してもらって、その間にオーディションをして、2か月後にちせとルーと会わせてみました。名前もまだなかったので「ルー」と名付けられたのです。ルースの方は、野犬だったのを保護されていた犬で大阪出身です。最初に預けられていた所を2回も脱走したようで、今いる所に落ち着いてからトレーニングを受けた犬なんですが、何となく雰囲気のある犬だなと思って決めました。

新津:ルーとルースは(どちらもメス)撮影の時にとても仲良くなって、このまま別れさせるのは可哀そうだということで、今は一緒に飼われています。


ekimadeno-sakai-240-1.jpg――両親役の滝藤さんと坂井さんから見たちせちゃんは?

坂井:可愛さが詰まっていますよね。見た目も性格も本当に可愛らしくて、ちせちゃんがママと思ってくれたから、私もお母さんになれたような気がします。ありがとうございました。

滝藤:凄くしっかりしている。挨拶もしっかりしているし、キャンペーンでも「こんな事言うとネタバレしちゃうから言わないでおこう」とか、ウチの次男坊と同じ小学3年生ですけど、全く違う!ウチの次男坊は、今朝なんか「ババ抜き」トランプで負けて泣いてましたからね(笑)全く別の生き物のようですよ。さすが女優さんだなと思います。


――自分がサヤカと似ている点は?

新津:サヤカが原っぱで走り回るシーンがよく登場するのですが、私も走るのが大好きなので似ているかなと。それと、ルーもよく走り回るので、よく「飼い主によく似る」と言われますが、私に似たのかなと思います。


――もう一度観て欲しいシーンは?

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新津:マキタスポーツさんと滝藤さんと3人で犬小屋を作るシーンはホントに面白かったです。ペンキを塗るシーンは全部アドリブで、イラストも描きました。ルーの絵は勿論、叔父さんの家はお豆腐屋さんだったので、おからや冷奴やねぎを描きました。


――脇役の俳優さんたちも豪華ですが?

橋本監督:大手の大作でなくても脚本が良ければ出演して下さる俳優さんは大勢いらっしゃいます。今回もそんな俳優さんたちに恵まれたと思っています。


――最後のご挨拶。

新津:この映画は大切な人や大切なペットのことをゆっくり思い出す映画だと思います。観て下さった方の大切な記憶になれたらとても嬉しいです。本日は観に来て下さって本当にありがとうございました。

 


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【出演者と監督について】

◆新津ちせ(主人公のサヤカ役):映画『3月のライオン』のモモ役や、米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌うユニット Foorin の最年少メンバーとしてブレイク中。オーディションで受かった直後から愛犬ルーとの特別な絆を表現するため、自宅でルーとの共同生活を開始。その後、一年にわたる丹念な撮影を通してサヤカの心身の成長をカメラに刻み付けた。


◆笈田ヨシ(サヤカの友人となるフセ老人役):約半世紀にわたってヨーロッパの演劇界で俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙—サイレンス—』など映画でも強烈な印象を残してきた。


その他、サヤカの両親に坂井真紀と滝藤賢一、伯父夫婦にマキタスポーツと羽田美智子、祖父母に塩見三省と市毛良枝、医療関係者に柄本明と余貴美子が扮し、あたたかくヒロインを見守る。また 10 年後のサヤカを有村架純がモノローグ(声)で表現。


◆橋本直樹(監督と脚色):『トニー滝谷』『そこのみにて光輝く』をはじめ数多くの秀作を送り出してきた制作プロダクションウィルコ代表。『臍帯』に続く長編監督第2作となる本作は、15年前に原作を読んで以来、映画人としてのキャリアを全てつぎ込んだ渾身作。


【出演】 新津ちせ 有村架純/坂井真紀 滝藤賢一 羽田美智子 マキタスポーツ /余 貴美子 柄本明/市毛良枝 塩見三省/笈田ヨシ
【原作】:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)
【脚色・監督】:橋本直樹 
【主題歌】:「ここ」コトリンゴ
【企画・製作】:GUM、ウィルコ
【配給・宣伝】:キュー・テック  シネマスコープ/ 5.1ch/DCP/125 分
©2019 映画「駅までの道をおしえて」production committee
【公式サイト】:https://ekimadenomichi.com/

2019年10月18(金)~なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー!


(河田 真喜子)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


saenai-550.jpg冴えない彼女の育てかた Fine』
「冴えカノ・クリアファイル」プレゼント!

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◆ 提供:アニプレックス

◆プレゼント数:5名様

◆ 締め切り:2019年11月3日(日)

◆公式サイト: https://saenai-movie.com/

 

2019年10月26日(土)~梅田ブルク7、TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS他)、T・ジョイ京都、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー

 

 


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新生 blessing software 始動!
ある春の日、少年が抱いた想いはどこまでも駆け上っていく。 


『冴えない彼女の育てかた』は丸戸史明が執筆し、深崎暮人がイラストを担当する人気ライトノベルシリーズ。富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2012 年から本編全13 巻+短編集・ファンブック 6 巻で刊行された。2015 年にアニメ第一期『冴えない彼女の育てかた』が放送され、2017 年にはアニメ第二期『冴えない彼女の育てかた♭』をオンエア。制作を A-1 Pictures 高円寺スタジオ(現 CloverWorks)が担当。ドキドキするほどかわいらしいヒロインたちの描写とキャスト陣の弾けた演技、そして原作者・丸戸史明自らが書き下ろしたシナリオにより、作品は話題となり、劇場版の制作が決定した。 

劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』は TV シリーズのスタッフ、キャストが集結し、新たに送りだす完全新作。安芸倫也は、理想のメインヒロインを描いた同人ゲームを作ることができるのか。恋のフラグのラプソディー最終楽章が始まる。 
 

【ストーリー】
ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、blessing softwareを結成。 やっとのことで一作目を発表した──。 
 
英梨々と詩羽は大作ゲーム『フィールズ・クロニクル』を開発するために、人気クリエイターの紅坂朱音のもとへ。blessing software 代表の倫也はサークル活動を継続し、副代表の恵とともに新作の開発を開始した。イラストレーターに後輩・波島出海を起用、プロデューサーを出海の兄・伊織へ依頼し、 氷堂美智留と彼女のバンド icy tailとともに新作の開発を進めるが……。  
 
英梨々と詩羽の大作はどうなるのか? 倫也と恵の関係に異変が?  はたして blessing software の新作の行方は? 冴えないヒロインをめぐる青春グラフィティ、グランドフィナーレ
 

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■原作:丸戸史明(ファンタジア文庫/株式会社 KADOKAWA) 
■キャラクター原案:深崎暮人
■総監督:亀井幹太
■脚本:丸戸史明
■キャラクターデザイン:高瀬智章
■制作:CloverWorks
■配給:アニプレックス
■コピーライト:Ⓒ2019 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA ファンタジア文庫刊/映画も冴えない製作委員会
◆公式サイト: https://saenai-movie.com/


2019年10月26日(土)~梅田ブルク7、TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS他)、T・ジョイ京都、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー
 


(オフィシャル・リリースより)

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