「AI」と一致するもの

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フランスの輝ける至宝カトリーヌ・ドヌーヴが贈る、愛おしくもほろ苦い家族ドラマ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』が、2021年1月8日(金)にYEBISU GARDEN CINEMA他にて全国公開となります。

 


HappyBirthday_logo.jpgどんな家族でも、やっぱり恋しい。

個性豊かな家族が繰り広げる、愛おしくもほろ苦い人間ドラマ。


夏のある日、フランス南西部の豊かな自然に囲まれた邸宅で、母アンドレアの70歳の誕生日祝いが開かれようとしていた。だが行方不明だった長女の突然の帰郷が、誕生会を大混乱へ導いていく――。思い出の家をめぐる問題や複雑な親子関係、それぞれが抱える過去や秘密が次々に暴かれ、激しく感情をぶつけあう家族。幸福なはずの一日はどんな終わりを迎えるのか…? 過激で強烈、でもどこかユーモラスなフランス流家族のめくるめく大騒動。愛するからこそ衝突する―母と娘、そして家族が織りなす人間模様は、国も世代も超え、やがて普遍的な愛の物語をつくりだす。

HappyBirthday_main.jpg大女優カトリーヌ・ドヌーヴ×俳優&監督セドリック・カーン。

フランスを代表する豪華キャストが勢ぞろい!


本作で何より目を引くのは豪華な出演者たち。国民的女優カトリーヌ・ドヌーヴ、監督としても活躍するエマニュエル・ベルコ、個性派俳優ヴァンサン・マケーニュ、本作の監督セドリック・カーン、また小説家として日本でも人気の高いレティシア・コロンバニ、期待の新人ルアナ・バイラミらも出演。フランスを代表する名優たちが奏でる見事なアンサンブルが、おかしくも愛しい家族の一日を豪華に彩る。

 

大女優カトリーヌ・ドヌーヴの魅力とは!?


今年77歳を迎えたカトリーヌ・ドヌーヴ。代表作『シェルブールの雨傘』『8人の女たち』など、いわずと知れたフランスの大女優だが、現在もコンスタントに約1年に1本のペースで主演作に出演し、第一線で活躍し続けている。最新作『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』では、一家の中心としてバラバラになった家族をひとつにまとめる優しく頼もしい母親を演じている。物語はカトリーヌ・ドヌーヴ演じるアンドレアの70歳の誕生日を祝うため、いつもは離れて暮らす子供や孫たちがお祝いに駆け付ける場面からはじまる。そこへ、3年間行方不明だった長女が戻って来たことで、混乱の一日が幕を開ける…。


HappyBirthday_sub2.jpgトラブルメーカーの長女クレール役を監督としても活躍する女優のエマニュエル・ベルコが演じ、芸術家肌の次男ロマン役を個性派俳優ヴァンサン・マケーニュが、しっかり者だが融通のきかない長男ヴァンサン役を本作の監督を務めているセドリック・カーンが演じている。それぞれ個性の強い役者たちが集まった本作だが、そんな個性豊かな役者たちに負けず劣らず、カトリーヌ・ドヌーヴはずば抜けた存在感を放ち、作品全体をおかしくも愛しい家族物語としてまとめ上げている。


セドリック・カーン監督は本作のキャスティングを決める際に、まず家族の土台となる母親役をカトリーヌ・ドヌーヴに決めたらしく、「彼女のステイタス、オーラ、ファンタジー、人間性、すべてがこの人物と共鳴していました。彼女からすぐにOKの返事をもらえたので、彼女を中心に家族を作っていきました」と語っている。出演作の絶えないカトリーヌ・ドヌーヴだが、去年(2019年)11月6日、『De Son Vivant』(原題)の撮影中に軽い脳卒中を起こし数週間入院。現在は無事に回復し、退院して自宅で過ごしているという。第一線で活躍し続けているカトリーヌ・ドヌーヴの今後の活躍にも期待しつつ、ぜひ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』の公開を楽しみにお待ちください。
 


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【STORY】

70歳になったアンドレアは、夫のジャン、孫のエマとフランス南西部の邸宅で優雅に暮らしている。そこへ、母の誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサンと妻マリー、二人の息子、そして映画監督志望の次男ロマンが恋人ロジータを連れてやってくる。家族が揃い、楽しい宴が始まったそのとき、3年前に姿を消した長女クレールが帰ってくる。アンドレアは娘をあたたかく迎え入れるが、他の家族は突然のことに戸惑いを隠せない。案の定、情緒不安定なクレールは家族が抱える秘密や問題をさらけ出し、大きな火種をつくりだす。やがてそれぞれの思いがすれ違い、混乱の一夜が幕を開ける――。
 

監督:セドリック・カーン 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・マケーニュ、セドリック・カーン
2019年|フランス|101分|5.1ch|ビスタ|カラー 
原題:Fête de famille 英題:HAPPY BIRTHDAY
提供:東京テアトル/東北新社 配給:彩プロ/東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES
©Les Films du Worso 
公式サイト:happy-birthday-movie.com

2021年1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

 

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DSC04967 (2).JPG2020年12月3日(木)大阪商工会議所 国際ホールにて

ゲスト:三浦翔平、西川貴教、森川葵、田中光敏監督(敬称略)

メッセージ映像:吉村洋文大阪府知事
 


 


日本の未来を切り開いた英傑・五代友厚を三浦春馬が颯爽と快演
 

激動の幕末から明治にかけて、東の渋沢栄一、西の五代友厚と評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた五代友厚(ともあつ)。NHK朝ドラ「あさが来た」ではディーン・フジオカが演じて一躍脚光を浴びたが、大阪経済の礎を築いた大立役者である。才能豊かで先見の明のある薩摩藩出身の五代は、攘夷論者から命を狙われながらもヨーロッパの文化や産業を取り入れ、日本の産業革命に貢献した人物である。


tengaramon-main.jpgそんな日本の未来を切り開いた英傑・五代友厚の知られざる半生を、同時代を駆け抜けた坂本龍馬や岩崎弥太郎や伊藤博文らとの交流を交えながら描いた映画『天外者』(てんがらもん)が12月11日(金)から全国公開される。今夏、惜しくも亡くなった三浦春馬が演じる五代友厚の、青年期から49歳で生涯を閉じるまでの熱き闘いの日々を追った力作である。


公開を前に、商都大阪の基礎を作り上げた五代友厚の本拠地である大阪商工会議所の国際ホールにて、坂本龍馬を演じた三浦翔平、岩崎弥太郎を演じた西川貴教、遊女はるを演じた森川葵、そしてメガホンを執った田中光敏監督の4人による完成披露イベントが行われた。今回は、観客のいない会場での舞台挨拶となった。
 



――公開を前にした今の率直なお気持ちは?

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三浦(坂本龍馬):まもなく幕が開くということで少しだけホッとしております。全国の皆様にお届けるのを楽しみにしております。

西川(岩崎弥太郎):この作品をこのタイミングでお届けすることに大変な意味を感じております。いろんな角度でいろんな事を投げかけてくれる作品ですし、しかもこの大阪でスタートできるのを嬉しく思います。我々が勝手に初めておりますが、きっとどこかで春馬も見てくれていると思います。

森川(はる):素直に嬉しいです。来年になるかもしれないというお話もありましたので。公開を前にドキドキしながら、皆さんがどう思われるのか感想をお聴きしたいです。そして、関西で舞台挨拶できるのを嬉しく思います。

田中監督:全国公開できることは感無量です!沢山のことを乗り越えてやっとここに辿り着けたと実感しております。


――坂本龍馬と岩崎弥太郎という近代日本建設には欠かせない人物を演じたことについて?

三浦:まずは、五代友厚がいてこそ成り立った坂本龍馬であり岩崎弥太郎なので、それを演じた三浦春馬君には感謝してもしきれない思いでいっぱいです。役作りに関してはプレッシャーもあり大変でしたが、このメンバーだからやれたと思っています。

――役作りに気を付けたことは?

三浦:とにかく竜馬という人間は「自分は間違ってない!」という自信家で、そこを突いてくるのが岩崎弥太郎であり、そして同じ志を持った五代が居て、その関係性が僕たち3人にも出来上がっていました。


DSC04955 (2).JPG西川:教科書でしか知らなかった人物を演じるなんて思ってもいなかったし、そんなチャンスを頂けたことに感謝しています。僕なりの弥太郎像に挑戦させて頂いた訳ですが、そんな僕の試みを監督を始めスタッフの皆さんがどんと温かく受け止めて下さいまして、心から感謝しております。思い出すだけで胸が熱くなってくるようです。短い撮影期間でしたが、一瞬一瞬がとても楽しくて、春馬君を始め皆さんと過ごせた時間が宝物のように感じられます。

田中監督:三人(西川・翔平・春馬)はよく飲みに行ってたんですよ。

三浦:撮影が終われば、「今夜どこ行こう?」「ジム行く?」とか言ってね。ホント、毎日が楽しかった!


――劇中、食べるシーンが多かったですね?

三浦:皆で鍋料理を食べるシーンですが、リハーサルを含め、本当にあのシーンは楽しかったですね。

――本番では緊張もあったのでは?

西川:勿論、緊張もあるのですが…

三浦:緊張してた?(笑)

西川:いやいや、緊張してましたよ!でも、純粋に鍋が美味しかったんです!


――俳優さんたちは時代劇が初めて?

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田中監督:彼らが時代劇が初めてと聞いて驚きました。撮影前日に京都にやって来た三浦翔平君は、坂本龍馬のお墓へ行って、龍馬を感じ取っていたみたいで、気持ちから入る役者さんなんだと驚きました。西川君は、衣装合わせにやって来た時、少しぽっちゃりしてたんですよ。時代を経て恰幅のいい弥太郎を演じるために体重を増やしてきたんですよ。今じゃ、滋賀県を代表するボディビルダーになってますが!?(笑)

西川:違います!目指してません!(笑)

田中監督:葵ちゃんも、後半病気になっていくシーンのために、劇中で体重落としていってました。本当に皆さん、こう見えてもストイックなんです!

西川:どう見えてんでしょうか?不安ですけど…(笑)

田中監督:京都松竹撮影所の人たちも、彼らが時代劇初めてとは思えないと、口々に言ってました。それほど真剣に役に向き合ってくれたし、度胸も据わっていましたね。


――森川葵さんは、とてもお綺麗でしたね?

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森川:監督がとても素敵なシーンがあるから早く見て欲しいと仰って、私も最初見て、自分でもドキッとしました。自分で言うのもおかしいのですが、キレイに撮って頂いてとても嬉しかったです。遊女として顔を上げるシーンです。

――役作りで工夫した部分は?

森川:はるという女性を掘り下げてみると、気の強い女性から、五代さんと出会ってからどんどん変わっていく女性を意識しました。

――五代友厚もはるとの出会いで変わっていくという大事な役ですよね?

田中監督:はいその通りなんです。はるだけでなく、他の男たちとの出会いによって五代が変化し成長していく物語ですので、みんなの役柄は絶対に必要な存在だったんです。
 



五代友厚が、維新後の新政権下で、参与・外国事務局判事を経て、大阪府知事の旧職名である大阪府県判事を務めていたこともあり、本作にも出演している吉村洋文大阪府知事からコメントが寄せられた。「時代の先駆者でありながら、見返りも名声も求めなかった五代友厚さんに、今後も切れ目のない大阪の成長を見守って頂きたい」。


最後に田中監督から、「可能性のある素晴らしい俳優さんたちの本気の芝居、魅力的な芝居に僕も引き込まれました。スタッフも皆一緒に前に進むことができて、とても印象深い作品となりました。夢のある街作り、国作りをして頂きたいです。そして、このような時代だからこそ、前向きに生きて行こうという想いを感じ取って頂ければ嬉しいです」と締めくくった。

(河田 真喜子)


【ストーリー】

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江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける――。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か――。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。
 

【出演】 三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵 /蓮佛美沙子 生瀬勝久 ほか
【スタッフ】 監督:田中光敏 脚本:小松江里子
【配給】ギグリーボックス
【コピーライト】Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
【公式 HP】 https://tengaramon-movie.com/

2020年12月11日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!

 

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2020年12月1日(火) 大阪にて



◆はぐれ者がたどる裏の昭和史


久しぶりに対面した井筒監督は少々ご機嫌斜めだった。その日、取材が立て続けだったせいもあっただろうが、先に取材した質問者から「これが100パーセントですか」と聞かれた、という。井筒監督からすれば新作公開を前にして「何ちゅうこと聞くんや」という気持ちだったんだろう。


質問者の気持ちは分からなくもない。デビュー作「ガキ帝国」(68年)以来、「岸和田少年愚連隊」(96年)、「パッチギ!」(04年)など一貫してはみ出し者、はぐれ者たちを描いてきた井筒監督が昭和を生き抜いた無頼の徒たちに焦点を当てて描きあげた一作。昭和から平成、令和と時は移っても「貧困や差別、孤立の構造は何も変わっていない」。そんな“無頼の男”を2時間20分間にわたりみっちり描いたのは井筒監督の気概=反骨精神にほかならないだろう。


burai-500-1.jpg主演に初代EILEのパフォーマーで現在は俳優の松本利夫を抜擢、並みのスターシステムにはない、新顔の投入も新たな“井筒監督の試み”。見るからに“昭和の匂い”のするキャスティング=顔ぶれもまた、井筒戦略だろう。


「世間の良識から排除された“ネガ画像”を敢えて描いてみせた僕なりの昭和史。あらゆる抑圧に対して、1歩も引かなかった無頼の彼らの生き方を通した男たちがいたことを見せたかった」。確かに、無頼派・井筒監督の集大成と言ってもおかしくない。

 

◆アウトロー映画へのオマージュ


IMG_20201201_174053 (2).jpg映画には東映任侠映画、という裏街道の輝かしい伝統、遺産がある。オールドファンには“鶴田浩二、高倉健らそうそうたる任侠スターの記憶”が色濃く残る。だが井筒監督は「まだ中学、高校の時代。俺はほとんど見てない。あの頃はアメリカン・ニューシネマに(関心が)行ってた」という。だから「無頼」は伝統の任侠映画否定でもない。


ただ任侠映画が終焉を迎える頃、深作欣二監督らによる実録映画「仁義なき戦い」には影響を受けたそうで、実際、「仁義~」に出演した松方弘樹の“素晴らしいセリフ”も「無頼」で再現される。井筒監督はわざわざ作家協会に連絡し許可も得たという。マフィア映画「ゴッドファーザー」へのオマージュといい、アウトロー映画作りに命をかけてきた異端児監督にはより深い繋がりがあるのだろう。


最近はテレビのドキュメンタリーに時間を取られていた、という。映画では沖縄を舞台にした“沖縄ヤクザ戦争”を構想、さらに次の映画として九州の炭鉱地帯を題材に、“川筋もの”の歴史をと構想を膨らませている。異端派・井筒和幸監督作品「無頼」は「100%達成」どころか、まだまだ異端の羽を伸ばして行く「予感の映画」と言えそうだ。


(安永 五郎)
 


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『無頼』

・(2020年 日本 2時間26分 R15+)
・監督:井筒和幸 脚本:佐野宜志、都築直飛、井筒和幸 
・主題歌:泉谷しげる
・松本利夫、柳ゆり菜、中村達也、清水伸、松角洋平、遠藤かおる、佐藤五郎、久場雄太、阿部亮平
公式サイト: http://www.buraimovie.jp
・配給:チッチオフィルム
・(C)2020「無頼」製作委員会/チッチオフィルム

◆映画『無頼』作品紹介(安永五郎)⇒こちら

2020年12月12日(土)~K’scinema、12月19日(土)~第七藝術劇場、12月18日(金)~京都みなみ会館、出町座 他全国順次公開

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EXILE NAOTO、矯正箸を購入し役作り?土屋太鳳、
家族愛に思わず涙!!

寺門ジモン監督の誕生日を祝い
5.8kgの巨大ローストビーフも登場!


■日時:11月21日(土)10:55~11:35※上映後舞台挨拶
■場所:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
■登壇:EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、寺門ジモン監督(敬省略)
 


構想から7年という長い年月を経て完成した寺門ジモン初監督作品『フード・ラック!食運』の公開舞台挨拶に、EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、そして寺門ジモン監督が登壇した。

――最初のご挨拶。
寺門監督は「こんなコロナ禍に来ていただきありがとうございます。映画が上映できるだけでも嬉しいです。日本には美味しいものを食べたくなるような映画が少ないなと思っていて、そんな映画を撮りたいなという夢が叶いました。無事に公開できて良かったです」と映画公開を迎えた喜びを語った。
会場にはダチョウ倶楽部のギャグ「YAAA!」と書かれたウチワを持った寺門監督のファンの姿もあり、寺門監督は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうな様子。

NAOTOは「撮影して1年半くらい経っていて、去年の5月頃、ちょうど令和に時代が変わる記念すべき時にクランクインし、やっと皆さまの前にこうして届けられたことを嬉しく思います」と挨拶。

土屋は「この作品が撮影された後、世界は難しい状況に突入いたしまして、皆様にお届けできるか心配でしたが、まさにお肉のように熟成することができました。美味しく召し上がっていただけたでしょうか!?」との問いかけに会場からは大きな拍手が起こった。

石黒は「コロナの時は撮影も中断して、どうしたらいいんだろうと思いました。これまで思ってもみなかったけど、こうやってみんなとスタッフと一緒に作れることは当たり前のことじゃないんだよなと思いました。無事にこのように公開できて、たくさんの方に観に来ていただけて嬉しいです」と観客への感謝を述べた。

 
映画に実体験が入っているのか?
寺門監督は「全部、実体験です。リアルなことは感動するので、こうやっていろんなお店であったリアルな体験を映画にすることができて嬉しいです」と答えると、NAOTOが「映画の中で出てくるタレを盗むシーンも本当にあった話なんですよね?」と明かすと、寺門監督は「そう!お店で食べていた時に本当に隣のテーブルでタレを盗んでいる人がいて、店長が出てきて「盗め!」と言ってタレを渡しているのをみてカッコいいなと思って。

他にもいろんなエピソードがあって、ぬか漬けも今は無くなってしまったお父さんとお母さんでやっていたステーキと一緒にぬか漬けが出てくるステーキ屋があったんだけど、お母さんがガンで亡くなられてしまって。ぬか漬けをお母さんが漬けていたので、どうするの?と心配していたけれど、3年後くらいにお父さんが「漬けた漬物食べてみてよ」と言って出してくれたぬか漬けの味がお母さんの味で、食べた瞬間、そこにお母さんが立っているような気がした。お母さんが亡くなったけれど、3年後にぬか漬けで生き返ったと思ったんです。そういう風に、ぬか漬けや人の気持ちがこもったものは時間を越えて届くものなんだなと思って、映画にも入れたいなと思って。だから焼肉の映画なんだけど伏線的にぬか漬けも出てくるんです」とぬか漬けに込められた想いを明かす。
 

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食べるシーンの多い本作にちなみ、NAOTOは「撮影に入る前に食べ方とかお箸の持ち方を気を付けようと思って、お箸の持ち方を矯正する箸を買って使ってみたら全然食べられなくて、こんなに箸の持ち方がダメだったのかと驚きました。でも毎日、その箸を使って食事していたらその箸でも食べられるようになって、この映画のおかげで箸の持ち方がきれいになりました」と撮影前のエピソードを明かした。
 
映画の中でNAOTOとりょうが演じた、互いに大事に想いながらも疎遠になり、微妙な関係の親子の仲を取り持つ役柄を演じた土屋は、親子関係について聞かれると、突然声を詰まらせ涙を流しまわりのキャストを驚かせる場面も。「愛情が深い分、すごく切ないなとおもいました。母がよく言うんですが、親だからできることもあるけれど、親だからこそできないこともある、とよく聞かされていて、これってそういう事なのかなっておもって観ていました。撮影中は役として良人さんのところに行ったり、お母さんの所に行ったりしていたので、本気で良人さんのことを引っ張りたい気持ちでいました」と撮影当時の気持ちを振り返った。
 
今回、NAOTOと初共演した石黒は「NAOTO君とは初共演だったけど、俳優が持っている集中力やアプローチと違う、心でやるっていう気持ちを感じてすごいなと思いました。とてもよかったです」と誉めると、すかさず土屋が「でもジモンさんも現場で、賢さんのお芝居をみて「さすがだな~。絶対撮っておこう」と言ってましたよ」と石黒の演技を褒め、寺門監督も「現場でいきなり竹中という役名を“たけちよちゃん”と呼んで、一瞬ぎょっと驚いたんだけど、そういう風にあだ名で呼ぶ編集者もいるよなと思って、そういった遊びの部分も自然に入れてくるところがさすがだなと思いました」とお互いの演技を絶賛しあった。
 

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焼肉がメインの映画に出演してみて発見したことやお肉について詳しくなったことがあるのかを聞かれると、NAOTOは「千切りキャベツに肉を載せて食べるっていう食べ方があるって知って、それは発見でした」と語り、土屋は「この映画では本物のお店や人が出てきて、撮影もお店を使わせてもらっているんですが、映画の中で美味しくないお店として登場するお店の方が、そのお店は本当はとても美味しくて本物のお店なんですが、「ジモンさんの為なら」といって撮影に協力してくれていて、そんなことがある!?と驚きました。毎日の撮影で、“食運”を頂いているような気持でした」と映画タイトルにかけて語った。一方、石黒は「ご覧いただいた皆さまはご存知かとおもますが、僕は映画の中でアジフライしか食べていなくて…。ちょっと肉については分かりません!」と語り、会場の笑いを誘った。
 
最後に11月25日に58歳の誕生日を迎える寺門監督の誕生日を記念し、各キャストから寺門監督へのメッセージが述べられ、石黒は「映画監督は最高の職業の一つだとおもいます。監督の熱意についていって、この作品は初日を迎えました。どうか皆さん、この映画を何度も観ていただいて、監督に2本目を撮らせてあげたいと思います」とのメッセージに大喜びの寺門監督。

続いてNAOTOは「4年前、滋賀県の山奥で一面雪の中で初めてジモンさんにお会いして、その時に、今こういう話を考えているんだけどやらない?と言われ、その時はまだ実現するか分からない状況だったけれど、もしも実現する時はぜひやらせてくださいと答えて、それから4年が経って、本当にこうやって素晴らしいキャストの皆さんと一緒にその時の話を実現することができて本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを伝えた。

sub3.jpg土屋は「私は本当にお肉が好きで、移動中もお肉の映像を観てしまうくらいなんですが、お世話になっていたこの映画のプロデューサーの方が寺門さんとたまにご飯行くから一緒に会ってみる?と誘っていただき、初めてお会いしたんですが、その時、いっぱい焼肉を食べたんですが、その後にお好み焼きを食べたっていうことは一生忘れません。情報番組で、ジモンさんが、お店の方がその店の食材に似てくるとその店は美味しいと見たんですが、ジモンさんが牛に見えてきました」と言うと、「牛!嬉しいです!」と3人の気持ちを受け止め、嬉しそうな様子の寺門監督だった。
 
続いて、58歳の誕生日にちなみ、飾りつけされた5.8kgの巨大ローストビーフがサプライズ登場すると、思わずローストビーフの周りに集まる4人。寺門監督は自分のスマホを取り出し巨大ローストビーフと記念撮影し喜んでいた。初監督作品公開と誕生日を祝う祝賀ムードたっぷりの雰囲気のまま、大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。
 

【あらすじ】 
下町に店を構える人気焼肉店「根岸苑」をひとり切り盛りする母・安江。ひとり息子・良人の毎日の楽しみは、母の手料理を食べることだった。ある事件がきっかけで店は閉店し、成長した良人は家を飛び出し、うだつがあがらないライターとして自堕落な生活を送っていた。ある日、グルメ情報サイトの立ち上げを任されることになった良人のもとに、疎遠になっていた母が倒れたとの報せが入り…。
 
原作・監督:寺門ジモン 原作協力:高橋れい子 脚本:本山久美子 音楽:Amar
出演:EXILE NAOTO 土屋太鳳 石黒賢 松尾諭 寺脇康文 白竜 東ちづる 矢柴俊博 筧美和子 大泉洋(特別出演)大和田伸也 竜雷太 りょう 
主題歌:ケツメイシ「ヨクワラエ」(avex trax)
製作・配給:松竹株式会社 
制作プロダクション:株式会社ギークサイト
コピーライト:(C)2020松竹 

(オフィシャル・レポートより)
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