「AI」と一致するもの

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  2008年、横浜トリエンナーレで話題の的となったインスタレーション作品『廊下』や、外国文学としては異例の人気作となった短編小説集『いちばんここに似合う人』(刊行:新潮社)など、多方面で着実な活動を展開するマルチアーティストのミランダ ジュライ。2/16(土)には梅田ガーデンシネマにて新作長編映画『ザ・フューチャー』も公開される。

theFuture-2.jpg 今回、ミランダ・ジュライ新作『the Future』公開を記念して、2月11日(月・祝)大阪のdigmeout ART &DINERにてミランダ ジュライの短編映画を上映するイベントが開催される。世界中の映画祭で上映されながら、大阪では初上映となる短編映像作品に触れることのできる貴重な機会だ。また、当日はコラムニストの山崎まどかさんと執筆家の野中モモさんによるミランダの魅力を語るトークショーを開催。digmeout ART &DINERにて『the Future』をイメージしたメニューも登場予定と、ミランダ・ジュライの世界を存分に楽しめるオトナ女子にオススメの上映会だ。


theFuture-3.jpg【イベント概要】

◆日時:2月11日(月・祝)  オープン:17:00/スタート:18:00 
◆内容:短編上映+トークショー
◆会場:digmeout ART & DINER
◆ゲスト:山崎まどかさん / 野中モモさん / MC:土井コマキさん
◆料金:1500円(入場時にドリンク代別途500要)

※限定人数のみメール予約優先
(2/1より受付 ※メール予約方法等、詳細は後日、ぴあ関西版WEBにて発表)
◆お問合せ:ぴあ関西版WEB 映画担当 ℡:06-6345-9055
◆イベント特設ブログ 
http://esjaesjaesja.blogspot.jp/ (随時、情報を更新中)

theFuture-4.jpg【プロフィール】ミランダ・ジュライ

1974年米国カリフォルニア州バークリー生まれ、現在ロサンゼルス在住。脚本、監督、主演を担当した最初の長編映画『君とボクの虹色の世界』で、サンダンス映画祭審査員特別賞、カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を含む4部門を受賞し、一気に世界に知られることになった。コンテンポラリー・アーティストとしては、ビデオ作品、パフォーマンス、ウェブでのプロジェクトがニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、ホイットニー・ビエンナーレなどで紹介されている。またアーティストのハレル・フレッチャーと共同で参加型ウェブサイト Learningtoloveyoumoreを 立ち上げ、2007年に同サイトの書籍版(プレステル社)も刊行。作品は現在、サンフランシスコ現代美術館のアーカイブに所蔵されている。2009年のベネチアビエンナーレのために制作したインタラクティブ・スカルプチャー・ガーデン【インタラクティブなオブジェの庭】"Eleven Heavy【11の重たいもの】"は、2010年夏にニューヨークでも発表された。作家としては、短編小説集「いちばんここに似合う人」(新潮社/岸本佐知子訳)が、フランク・オコナー国際短篇賞を受賞し、20カ国で出版され、次作の 「It ChoosesYou」が新潮社より邦訳(岸本佐知子訳)発行予定。私生活では『人生はビギナーズ』(2010年)の監督でマルチ・アーティスト のマイク・ミルズとの間に子供がひとりいる。

【上映作品】(配給:ダゲレオ出版)

『アトランタ』(10分/1996)/『アマチュア』(18分/1998)/『ネスト・オブ・テンズ』(27分/2000年)/『毎日つよくなる』(7分/2001年)/『HAYSHA ROYKO』(4分/2003年)(5作品合計66分、日本語字幕付き)

※画像はミランダ・ジュライ新作『the Future』より

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MA-s1.jpg『マリー・アントワネットに別れをつげて』ブノワ・ジャコー監督トークショー

(2012年12月1日 京都文化博物館にて)

原題:Les adieux a la reine

(2012年 フランス-スペイン 1時間40分)

監督;ブノワ・ジャコー

出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、グザヴィエ・ボーヴォワ、ノエミ・ルボフスキー、ミシェル・ロバン他

2012年12月15日(土)~TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ、大阪ステーションシティシネマ、京都シネマ、OSシネマズミント神戸 他全国ロードショー

★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://myqueen.gaga.ne.jp/

© 2012 GMT PRODUCTIONS – LES FILMS DU LENDEMAIN – MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – EURO MEDIA FRANCE – INVEST IMAGE
 



~ブノワ・ジャコー流 ルポルタージュ フランス革命~
 

marie-1.jpg 12月1日~9(日)までの京都の各所(京都シネマ、京都文化博物館、東映京都撮影所、松竹撮影所)にて開催された『第4回京都ヒストリカ国際映画祭』は、世界の時代劇だけを集めた映画祭です。時代劇製作の本場である京都で、こうした国際映画祭を開催することは、今後の京都の映画産業を支える上でもその意義は大きい。初日に『大奥~永遠~右衛門佐・綱吉篇』と『マリー・アントワネットに別れをつげて』が上映され、それぞれ上映後にゲストによるトークショーが開催されました。

 30年ほど前に来日して日本にひと目惚れ…「こんなに日本を好きになったのも日本映画の影響」と語るフランスのブノワ・ジャコー監督。新作『マリー・アントワネットに別れをつげて』の上映後トークショーに登壇。独特の作風と新作について語ってくれました。NHKから京都の雅楽奏者のドキュメンタリー撮影を依頼されたのが、日本という国に想いを寄せるキッカケだったといいます。

MA-s2.jpg――― 特に京都でオススメの所は?
一言でどことは言えない。季節によって、気候によって、その日の気分によって変わりますから。

――― 時代劇を撮る魅力は?
どの映画でも、各々の時代を捉えたものは時代劇と言えます。時には時代を再現した作品の方が、現代を鏡のように反映していることが多い。本作でも、私が撮ったもので、宮廷人が撮ったものではない。今日は、宮廷人の恰好をして登場すればよかったですね~(笑)

――― マリー・アントワネットについて?
他国の見方より低いと思います。彼女の処刑については罪悪感があり、彼女を殺さなくても革命は成し遂げられたのではと。客観的に見て、人民が飢えているのにベルサイユをミュージックホールのようにしたのは罪深いと思います。私自身が彼女に興味を持ったのは、バスティーユ襲撃後の4日間だけに注目して、“悲劇の王妃”というそれまでの彼女のイメージが変化していく瞬間だったのです。

marie-2.jpg――― 歴史上登場しないシドニーについて?
誰もが知っている歴史ドラマを、シドニーという朗読係を主人公にすることによって、彼女の目を通して、今まさに起こっている事件をルポルタージュとして撮ろうとしました。シドニーを証言者として、当時のベルサイユ宮殿の中をガイドされているような感じでね。シドニーという想像上の人物を若い女性にしたのは、瑞々しい感性とイノセンスが必要だったからです。映画は彼女が目覚めるシーンから始まり、夜の闇に消えるシーンで終わっています。シドニー以外は歴史上の人物ですが、彼女だけは映画の中でしか存在していない人物なのです。

――― ベルサイユ宮殿について?
歴史の舞台であり、正に歴史の証人でもあります。ですが、宮殿の威容さを中心に据えず、召使たちがこそこそ噂話をしたり、貴族たちが革命の恐怖に狼狽する廊下とか、普段注目されない場所を選んで撮影しています。そう、タイタニック号が沈没するように、ベルサイユ宮殿を象徴とする貴族社会が徐々に崩壊していく様子を撮りたかったのです。

――― 若い女性を使うことについて?
カメラを通して彼女の視線を感じる。私自身は思い入れをもって追いかけていて、それをまた後から見ているのが観客という訳です。

MA-s3.jpg――― 監督の視線に愛情を感じるのですが、女優の演出法は?
映画の対照とするのは、思い入れや惹きつけるものが必要です。私の場合は、それが女性なんです。溝口健二監督の偉大さに比べれば、私など虫みたいな存在ですが(笑)

――― ドキュメンタリーっぽく撮る意味は?
映画の本質そのものを描き出すため。現実を取り入れて何かを語るとフィクションが生じます。女性というリアルな存在を、人物を演じることでフィクションが生じ、意外なものを創り出しているのです。

――― 若い女優とベテラン女優へのアプローチの違いは?
どちらにも共通していることもあります。若い女優へは、彼女が進むべき方向へと導きます。ベテラン女優へは、今までやったことのないところへ導くのです。イザベル・ユペールとは特殊な関係で、はじめは20代だった彼女とは5本も撮っています。仕事が終わると、暗黙の了解で「また会おうね」という感じです。

――― カトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・アジャーニなどは、彼女ら自身の素の部分に触れているように感じることがあるが、それは意図的?
おそらく、彼女たちが全幅の信頼を寄せてくれているので、今までとは違う非凡なものが映像に表れているのかもしれません。勿論、彼女たちもそれを承知しています。

MA-s4.jpg――― 本能を解き放つという意味ですか?
そうですね。私との仕事の時はそういうことだと思います。そうならなければ、彼女たちはガッカリするでしょうねぇ。こうした話を皆さんの前でするのは、慎みがないと言われそうです。時として、深い関係になることもありますし、もう少し複雑かもしれません。
私が求めているのは、女としての境界線上をまたぐ様子を撮るのが好きです。抑圧というより、自分自身を解放し、限界を踏み越えることが核心になっていることが多いです。どの年齢の人も、大人になるという通過時期は、私にとっては進歩ではなく、失うものが多いという風に考えています。



 今年の京都ヒストリカ国際映画祭では、〈ブノワ・ジャコー監督特集〉として、『肉体の森』『イザベル・アジャーニの惑い』『トスカ』『発禁本-SADE』が京都シネマで上映されました。フランス映画界のミューズたちをスクリーンに開花させてきたブノワ・ジャコー監督の世界観や感性、美学について堪能できるプログラムとなっていました。

marie-3.jpg 溝口健二は勿論、小津安二郎、成瀬巳喜男、黒澤明などの巨匠から北野武と、予想以上に日本映画を見て影響を受けているようでした。特に、京都を舞台にした作品がお好きだとか。新作『マリー・アントワネットに別れをつげて』では、今まで見たことのないマリー・アントワネット像を目撃することになるでしょう。また、ベルサイユ宮殿とは別のトリアノン離宮での撮影にも注目して見て頂きたい。(河田 真喜子)

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年末の大阪に、新進気鋭の監督たちが勢揃いして、年末スペシャルトークバトルを繰り広げる!
12月23日(日)ビジュアルアーツ専門学校・大阪で開催されるトークバトルでは『日本映画のミライ&ミライの世界映画』と題して、日本から世界に目を向け制作活動を続けているプロデューサー・女優のアジアンミューズ杉野希妃さん(写真は最新主演作『おだやかな日常』)をはじめ、『歓待』が世界の映画祭で大絶賛され、最新作『ほとりの朔子』の完成が待たれる深田晃司監督、『にくめ!ハレルヤ』、『邪魔するな』の板倉義之監督、『デストロイ ヴィシャス』の衝撃を経て、最新作『冴え冴えてなほ滑稽な月』が公開される島田角栄監督、第25回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門出品作『愛のゆくえ(仮)』の木村文洋監督、杉野希妃&キム・コッピの日韓女優共演作『マジック&ロス』や大阪新世界を舞台にした『新世界の夜明け』のリム・カーワイ監督らが大阪に集い、一日限りのスペシャルトークを開催。どんな話が飛び出すか、本音トークを楽しみにしたい。


年末スペシャルトークバトル

日本映画のミライ&ミライの世界映画

日時:12/23(日)14:00〜16:00(開場13:30)
会場:ビジュアルアーツ専門学校・大阪 4階401号教室(100名)
      〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-5-23
      TEL. 06-6341-4407 FAX. 06-6345-0429 

 トークゲスト(予定)順不同
 杉野希妃(女優・プロデューサー「おだやかな日常」「歓待」)
 深田晃司(監督「歓待」「ほとりの朔子」)
 板倉義之(監督「にくめ!ハレルヤ」「邪魔するな」)
 島田角栄(監督「森ウルフ」「冴え冴えてなほ滑稽な月」)
 木村文洋(監督「へばの」「愛のゆくえ(仮)」)
 リム・カーワイ(監督「マジック&ロス」「新世界の夜明け」)*予定

参加方法:登壇する監督のチケット半券お持ちの方、お持ちでない方は当日ご購入ください。
<購入可能な前売券>
◎ おだやかな日常
◎ 愛のゆくえ(仮)
◎ 新世界の夜明け
◎ 冴え冴えてなほ滑稽な月(予定)

 主催:シネ・ヌーヴォ、キノ・キネマ、ビジュアルアーツ専門学校・大阪
 
お問い合わせ:シネ・ヌーヴォ 山崎
〒550-0027大阪市西区九条1-20-24
tel:06-6582-1416/fax:06-6582-1420
 

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daiei1.jpg 大映創立70周年を記念して、世界の巨匠がマイ・ベスト10に選出した『羅生門』、『雨月物語』をはじめ、必見の名作から隠れた秀作まで大映の21作品を一挙上映する『映画は大映』が12月1日(土)より梅田ガーデンシネマで開催される。なかなかスクリーンで観る機会のない名作をぜひスクリーンで体験してほしい。21日(金)まで。

<上映作品>

『無法松の一生』
『羅生門』
『稲妻』
『雨月物語』
『地獄門』
『山椒大夫』
『幻の馬』
『宇宙人東京に現わる』
『夜の河』
『炎上』
『浮草』(デジタル上映)
『薄桜記』
『おとうと』(銀残し版)
『黒い十人の女』
『釈迦』
『しとやかな獣』
『眠狂四郎勝負』
『氷点』
『赤い天使』
『白い巨塔』
『なみだ川』


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