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『脳内ポイズンベリー』

 
       

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作品データ
制作年・国 2015年 日本
上映時間 2時間1分
原作 水城せとな『脳内ポイズンベリー』集英社クイーンズコミックス刊
監督 佐藤祐市
出演 真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河、吉田羊、桜田ひより、神木隆之介、浅野和之
公開日、上映劇場 2015年5月9日(土)~TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、OSシネマズミント神戸、TOHOシネマズ二条他全国ロードショー
 

~恋愛中女子の頭の中は、右へ左への大騒動!~

 

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30歳にして、7歳年下のイケメン美術系男子と、仕事相手の優しいジェントルマンというナイスな男性2人の間で悩むヒロイン。これだけなら、ありきたりの恋愛ストーリーで、好きにしたら?と言いたくなるが、物語の半分はヒロインの脳内で繰り広げられる壮絶な舌戦なのだ。しかも、これが恋愛中の女子の頭の中を見事に言い当てていて、まさに「恋に悩む」を可視化した、画期的な恋愛コメディーになっている。女の子の頭の中がよくわからんと嘆く男性諸君にはもちろんオススメだが、女子の皆さんも、苦い恋愛経験の理由がひょっとしたら解明できるかも!?
 
 

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原作は、TVドラマでも人気を博した『恋愛ショコラティエ』の水城せとな。奥手で、自分に自信が持てない30歳のヒロイン・いちこが、恋愛で右往左往する様子を、真木よう子が自然体で演じ、ニット帽もなかなか似合って素敵だ。男子から見れば、挙動不審ないちこの行動の原因となるのは、いちこが男性を気にする度に脳内で行われる会議。脳内会議のメンバーには、ポジティブ・石橋(神木隆之介)、ネガティブ・池田(吉田羊)、記憶╱書記係・岸さん(浅野和之)、衝動・ハトコ(桜田ひより)、そして理性╱課長・吉田(西島秀俊)が議長として意見をまとめることになっている。だが、それぞれ好きなことを主張するので、全く意見がまとまらない。結果、いちこが意中の男性に声をかけるタイミングを逃してしまうこともしばしば。
 
 

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特に、吉田羊演じる池田のネガティブ発言の勢いは凄まじく、でも散々過去痛い目に遭ってきた女の体験がリアルに語られ、その説得力は半端ない。真木よう子とW主役じゃないかと思うぐらい際立つ怪演ぶりだ。一方、まだ10代前半の桜田ひよりが演じるハトコは、恋に落ちて、脳内お花畑状態の女の子の気持ちをエンジェルのように飛び回りながら表現。議長の西島秀俊がこんなに影が薄いぐらいデッドヒートしている脳内会議を、舞台劇のように撮り上げ、作品の見どころになっている。
 
 

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脳内会議の結果と連動して繰り出されるいちこの発言は、まれに彼氏との関係を良好にするものもあるが、相手の反応からポストイットをつけた黒歴史の記憶ページが開かれて落ち込んだり、彼氏から年齢のことを揶揄されると、どんどん負の方向に脳内で上書きされ、嫌われたと思い込んだり、悪い方向に一人空回りパターンもバッチリ可視化され、身に覚えがありすぎて苦笑いするシーンも度々。結局私たちがやっていることは、脳内会議の結果であり、そのプロセスがこんなに大変なら、恋愛をするとぐったり疲れてしまうのは当然だ。相変わらず男心は謎だが、自分を大事にした恋愛のポイントは男女共通のはず。恋をすることで成長した脳内会議メンバーといちこが出した結論は、自分ときちんと向き合った証だった。(江口由美)
 
公式サイト⇒http://www.nou-poi.com/
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