「AI」と一致するもの

hainokeiji-1.jpg相対性理論、ソニックユースなど国内外・新旧問わずフォロワの多いミュジシャン灰野敬二を追ったドキュメンタリー映画 『ドキュメント灰野敬二』が、 10 月 20 日より第七藝術劇場、 11 月 3日より元町映画館、 11 月 10 日より京都みなみ会館にて公開となります。
1970 年代に音楽活動をスタート。 ロック、サイケ、フリージャズなどンルにとらわれず多種の楽器を織り交ぜる楽曲作り、さらに舞踊家・田中泯らさまざな芸術家とコラボレーションを重ねてきた灰野敬二。彼はインディペンデントで、常に実験精神に満ちた作品を発表してきました。
そこで、 決してメインストリームを歩もうとしなかった灰野敬二の生き様に共鳴する方々のトーク& ミニライブイベント <灰野敬二とアンダーグラウド 大阪編/神戸> を開催いたします。

hainokeiji-p.jpg【灰野敬二とアンダーグラウンド 大阪編 】

◆場所:第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町 1-7-27 サンポードシティ 6F)
◆日時: 2012 年 10 月 20 日(土) 21:00 の回上映後
・ゲスト:小田島等(イラストレーター)

【灰野敬二とアンダーグラウンド神戸編 】

◆場所:元町映画館( 神戸市中央区元町通 4-1-12 )
◆日時: 2012 年 11 月 3日(土) 19:30の回
・ゲスト:東瀬戸悟(FOREVER RECORDS代表)、安田謙一(ロック漫筆家)
◆日時: 2012 年 11 月 4日(日) 19:30の回上映前
・ミニライブ :ゑでぃまぁこん( アシッドフォークユニット )


hainokeiji-3.jpg轟きわたる静寂 優しすぎる轟音
 灰野敬二 音楽を語る
『ドキュメント灰野敬二 』
(2012年 日本 1時間35分)
監督:白尾一博
出演:灰野敬二 不失者
高橋幾郎/ナスノミツル/工藤冬里/亀川千代/Ryosuke Kiyasu ほか

公式サイト⇒www.doc-haino.com

■イントロダクション&ストーリー
灰野敬二が作り出す<音>は、何故、聴くものすべての心臓を射抜き、戸惑わせてしまう力をもつのか?七〇年代から現代に至るまでの四十年、高度経済成長、政治の季節を経て、曖昧模糊とした不確かな時代へと移り変わる中、頑なに自らの道を突き進んできた灰野敬二の生き方は、世界中の表現者たちに影響を与え続けている。だが、その存在は依然として大いなる謎として闇に包まれている。永遠と瞬間の刹那に生きる灰野敬二に向き合う時、私たちの体に隠されていた無数の<音>たちが静かに激しく呼覚まされるだろう…

可能性と不可能性の間で揺らぐ灰野敬二の混沌とした世界が、今ここに初めて立ち現わる。一瞬一瞬の消えゆく音を無限へと希求する灰野の祈りにも似た音楽は、如何にして生まれ得たか。音楽に一生を捧げた男の孤高の肖像を記録した白尾一博監督、渾身の一作だ。

hainokeiji-2.jpg■音楽家、灰野敬二について
1952年千葉県市川市中山町(現・中山)生まれ。幼少時に埼玉県川越市に転居。
1971年即興演奏グループ「ロストアラーフ」にヴォーカリストとして参加。73年には自らギターを持ち、これまでの既成の音楽に囚われない独自なヴォ-カルスタイル、ギター奏法によるソロ活動を始める。
暗闇のなかで、身体のすべてを使い激しさと静寂を極端に使いわけたレンジの広い演奏は当時から観客を圧倒していた。彼のロックに対する美学を徹底した長髪にサングラス、全身真っ黒い服装という独特で印象的な外見と、アルコール・煙草を一切摂取せず、菜食主義というストイックで求道的な音楽への姿勢。そのカリスマ性で、灰野敬二は日本のアンダーグラウンド音楽界のなかで重要なポジションを築いていく。
80年代前半、海外のアーティストからも注目され始め、フリーミュージックのフレッド・フリスとセッションを行い、さらに81年には初の海外(アメリカ)公演を行う。また国内でもロックに限らず、フリージャズ、現代音楽、舞踏などジャンルを超えた多岐に渡るアーティストとセッションを重ねるようになり、多方面でその特異な存在が注目を浴びるようになる。
90年代には、ニューヨークのフリージャズの重要人物であるジョン・ゾーンや同じくニューヨークのオルタナティブロックを代表するバンド、ソニック・ユースなどから絶大な支持を受け、数多くの海外公演を行う。以降、灰野のパフォーマンスに魅了された国内外のアーティストからの競演を希望するオファーは後を絶たない。
81年のデビューアルバム『わたしだけ?』以降、現在まで参加し、発売されたCD・レコードは優に100タイトルを越えている。
還暦を迎える現在でも、常にこれまでにはない新しい音楽表現を探し続け挑戦する彼の演奏は、日本のみならず世界のリスナーを唯一無比な世界に導いている。

■不失者とは?
幾つかある灰野のバンド(ユニット)のなかで「不失者」は1979年結成と歴史も古く、彼の活動のなかで最も重要な位置を占めるロックバンドである。サイケデリック、実験音楽、ノイズ、ジャズ、アヴァンギャルドなど様々な要素を含みつつ、灰野自身の考える新しい「ロック」を体現している。90年代初頭からニューヨークやヨーロッパなどで頻繁に活動。多数のフォロワーを世界各地に生むこととなる。
灰野の長年のパートナーであったベーシスト小沢靖の体調悪化、急逝により2005年以降、活動休止を余儀なくされていたが、2011年1月14日、大阪・心斎橋クラブ・クアトロで復活ライブを行った。2012年に「不失者」としては待望のニューアルバムも決定している。

taosan-1.jpg誰にでも訪れる“老い”の現実を、やさしく温かく描き、アジア各国で大ヒットとなった『桃(タオ)さんのしあわせ』が、10月27日(土)より梅田ガーデンシネマ他にて公開される。本作の公開を記念して黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん(大阪タカシヤマ店内)で下記コラボレーションが登場!

 


桃(タオ)さんの牛タン煮込み しあわせセット
映画の中で、アンディ・ラウ扮するロジャーの大好物として登場する「牛タン煮込み」。桃(タオ)さんが手際よく大胆に調理するシーンはとても印象的です。
今回、大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F「黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん」にて、映画の「牛タン煮込み」に因んだコラボレーション・メニューが実現しました。 是非この機会にお楽しみください。

桃さん牛タン煮込み.jpg★桃(タオ)さんの牛タン煮込 しあわせセット★
   サラダ、スープ、ごはん、デザート付き

期間 : 10月10日(水)~11月8日(木)
          ※提供時間:11:00~16:00
料金 : 1,800円(税込)
場所 : 黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん
(大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F)
大阪市中央区難波5-1-18
11:00~23:00 (ラストオーダー 22:00)
TEL 06・6633・8129
www.diningmaison.jp


いつも、あなたがいてくれた…。実話から生まれた、ささやかだけど、大きな愛に包まれた物語。

taosan-2.jpg60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話を任せていた雇い主の息子ロジャーはその時初めて桃さんがかけがえのない人だったことに気づき、多忙な仕事の合間を縫い、介護に奔走することになる。やがて二人は母と息子以上の絆で結ばれていくが…。
本作のプロデューサーでもあるロジャー・リーの実体験を元にした感動のストーリー。企画に賛同し、共同プロデューサーにも名を連ね、ノーギャラで出演したアンディ・ラウが、市井の独身男ロジャー役で新境地を開拓しているのも話題です。

監督: アン・ホイ  出演: デニー・イップ、アンディ・ラウ、チン・ハイルー、チョン・プイ、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、ツイ・ハーク
原題:桃祖(A Simple Life)/中国・香港/広東語/配給:ツイン 

10月27日(土) 梅田ガーデンシネマ、12月シネ・リーブル神戸、京都シネマにて公開

公式サイト⇒http://taosan.net/ 

 

 

 

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lorax-go.jpg『ロラックスおじさんの秘密の種』子供用Tシャツプレゼント!

東宝東和提供

・募集人員:オリジナルTシャツ キッズサイズS・L 各1名様
・締切:2012年10月14日(日)
・公式サイト⇒ senden@starcastjapan.jp

この世から緑がなくなったらどうなるだろう?新鮮な空気も水も衣食住のすべてが人工的なものとなり、心の潤いもなくなってしまうに違いない。そんな世界を、アメリカのベストセラー児童作家ドクター・スースの原作『Dr. Seuss' The Lorax』をベースに描かれたのが『ロラックスおじさんの秘密の種』。かつては美しい自然に恵まれ、様々な動物たちと共生していた豊かな世界だったのを、人間のエゴで破壊されたという。子供向けアニメの作りにはなっているが、テーマはエコの観点に立った奥深いものがある。人間だけの都合で自然の摂理を狂わせてはならないという、強いメッセージが込められている。鮮やかな色彩と可愛らしいキャラクターに魅了されながら、親子で楽しめる作品となっている。

<ストーリー>──────────────────────────────────────────────────────
lorax-2.jpg少年テッドの住む世界は、本物の木が一本も生えないほど環境が悪化してしまった世界。ただ彼の住む街の中だけは、街の実力者オヘアにより環境をコントロールされ、空気もきれいなすべてが人工の街。ある日、テッドは、好きな女の子の気をひくために未だ目にしたことのない本物の木を手に入れる決意をする。その手がかりを得るためにおばあちゃんから教えてもらった、今は荒廃した街の外にひとりぼっちで住む老人ワンスラーに会いに行く。家から一歩も出てこず姿を見せないワンスラーから聞かされたのは、豊かな色とりどりの木が生え、かわいい動物たちがいたかつての世界、そして不思議な森の住人・ロラックスおじさんのお話。ロラックスおじさんが戻ってくるときこそ、本物の木を手に入れることのできる時だと。そして、ロラックスおじさんを戻ってこさせる唯一の方法は、ワンスラーの手元にある秘密のひと粒の種をテッドの住む街の中心にまくことしかないと教えられる。しかし、なぜかオヘアがそれを阻止しようとする。なぜオヘヤは邪魔するのか?果たしてテッドは種の争奪戦を乗り越え、ロラックスおじさんに遭うことができるのか?そして、本物の木を手に入れ、好きな女の子とともに世界を緑いっぱいに戻せるのだろうか?


lorax-pos.jpg原題:『Dr. Seuss' The Lorax』
プロデューサー: クリス・メレダンドリ 『アイス・エイジ』シリーズ、『怪盗グル―の月泥棒』
監督:ピエール・コフィン&クリス・ルノー 『怪盗グル―の月泥棒』
日本語吹替:志村けん、志村けん、トータス松本、宮野真守、山寺宏一、京田尚子、LiLiCo、しずくちゃん
2012年/アメリカ ©2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト⇒ senden@starcastjapan.jp
© 2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

2012年10月6日(土)~TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー

sizukanisine-s550-2.jpg『そして友よ、静かに死ね』インタビュー

ゲスト:ディミトリ・ストロージュ(主役エドモンド(通称モモン)の若い時代を演じる)
(2012,6,21 ホテルパラス東京にて)

sizukanisine-1.jpg(原題:Les Lyonnais)
(2011年 フランス 1時間42分)
監督:オリヴィエ・マルシャル
原作:エドモンド・ヴィダル『さくらんぼ、ひとつかみで』
出演:ジェラール・ランヴァン、チェッキー・カリョ、ダニエル・デュヴァル、ディミトリ・ストロージュ、オリヴィエ・シャントロー
2012年9月15日(土)~銀座テアトルシネマ、9月22日(土)~テアトル梅田、シネ・リーブル神戸 ほか全国順次公開
・公式サイト⇒http://soshitetomoyo.com/
・作品レビューはコチラ
(C)2010 LGM FILMS GAUMONT FRANCE 2 CINEMA HATALOM RHONE-ALPES CINEMA

 実在のギャング、エドモンド・ヴィダルの自伝『さくらんぼ、ひとつかみ』を基に、現代のフィルムノアールの旗手オリヴィエ・マルシャル監督(『あるいは裏切りという名の犬』)が、男の友情と裏切りをテーマに、時代を活写しながら描出。元警官だった監督が描く裏社会は、その豊富な経験と知識と人脈によって、作品の細部に至るまでリアリティがあり、目にも心にも迫るものがある。

 特に本作は、‘70年代、血で手を汚すことなく次々と銀行強盗を成功させた実在の人物を主人公に、栄光と挫折の青春時代と、引退後の静かな生活を揺るがす過去からの因縁に対峙する現代とに分けて、信条としてきた義理人情に苦悩する人間ドラマを見事なまでに構築している。

 ふざけて店先のさくらんぼを一掴み盗んだことから、犯罪者として生きる羽目になってしまった主人公エドモンド(通称モモン)。ロマとして差別され続けた生い立ち。そんな彼を助け友情を育んだセルジュの存在。人生に落とし前を付けようとする男の背中に漂う哀愁……まさに‘60年代のフィルムノアールを彷彿とさせる逸品。

本作の主人公(モモン)の若い時代を演じたディミトリ・ストロージュ氏が、第20回フランス映画祭参加のため来日し、インタビューに応じてくれた。


sizukanisine-s1.jpg――― 1960年代のフィルムノアールのような作品でしたが、最初に脚本を読んでどう思われましたか?
最初受け取った時一大巨編の長いバージョンだったのですが、それをむさぼるように2時間で一気読みしてしまいました。この作品の主役級のオファーを受けていましたので、とても興味を持って読みました。これほどいい作品に出会える機会はそうはないと思いました。

――― マルシャル監督は、「実在の人物に似せて撮るより、若い俳優たちのエネルギーを撮ろうとした」と述べておられますが、どのような演技指導があったのでしょうか?
先ず監督と話し合い、次に晩年を演じたジェラール・ランヴァンが加わり3人で協議して、実在の人物の若い時代と晩年の時代のそれぞれのエボリューションをどのように繋いでいくかを考えました。そして、外見を似せることも大事ですが、ジェラールはフランスではとても有名な俳優で、彼の若い時の顔はあまりにも知られていますので、むしろ彼に似せるより、彼の方が若い時代の私に似せるという手法で撮影されました。

普通の映画だったら、ジェラール・ランヴァンとチェキー・カリョという二大スターを中心に映画を構築していくと思いますが、オリヴィエ・マルシャル監督は、敢えて‘70年代の若いギャングたちの栄光と挫折という、丁度上り詰めていくエネルギッシュな時代を先に撮ったのです。この映画は、若い時代と人生の老境にさしかかる時代という二つのパートに分かれています。若い時代を先に撮ることで、それらをベテラン俳優たちも見て、自分たちの役柄を構築していったのです。エネルギーというキーワードは、エドモンド一派が初めて組織だった強盗団を作り、それはもう鮮やかな手法で、逮捕される直前などはアドレナリン全開で、神々に祝福されているような気分だったそうです。

sizukanisine-s2.jpg――― 撮影現場に本物のエドモンドさんが毎日のように来られていたようですが、プレッシャーは?
プレッシャーはなかったです。彼の場合は見張っているというより、見守ってくれているような感じでした。彼は、この映画は実話をベースにしているがフィクションであることもよく理解してくれていました。彼の助言で訂正されたのは3回くらいで、とてもありがたいものでした。むしろ分からないことがあった場合にはいつでも聞ける状態でしたので、安心して演技することができました。

――― 今回セリフの少ない役でしたが、そんな中であなたの眼差しがとても印象的でした。演技上工夫したことや、特に意識したことは?
実在のエドモンドさんはとても口数の少ない人で、彼の存在感やカリスマ性というのは、そうした寡黙さに起因していると思います。確かに役者ですから、セリフの量にかかわらずあらゆる状態でも存在感を示す必要があります。今回は特に、セリフのない状態でも、少ないセリフを言う時でも、その人物像や物語を表現する必要があり、とても興味深い役だと感じました。

――― 監督がTVであなたを見てびっくりしたと仰ってましたが、どんな役だったのですか?
‘80年代の実在のテロリス集団のドラマで、そのテロリストのひとりを演じていました。そのドラマはマルシャル監督の友人が撮ったものでしたので、それでご覧になったのだと思います。本作の前にも企画があったのですが実現できず、今回初めてマルシャル監督と一緒に仕事させて頂くことになりました。

sizukanisine-s3.jpg――― 今後どのような役をやりたいですか?
すべて!(笑) この後の作品はクリスマスに家族で見るような娯楽作品で、今回の役とは対称的な善良な役柄です。またギャングスターの映画にも出る予定です。勿論ラブストーリーも含めて、ミュージカルにも出てみたいし、チェーホフの『かもめ』の舞台にも出たことがありますので、舞台にも積極的に出演したいです。

――― 本作は日本の任侠映画のような「義兄弟の友情と裏切り」のお話ですね。ヨーロッパではフランス人が一番その悲哀を共感できるような気がしますが・・・?
確かにそうかも知れません。言われるように「義兄弟の友情と裏切り」というのも重要なポイントですが、アラン・ドロンの『サムライ』のような一匹狼の殺し屋の作品もあります。フィルムノアールというジャンルにおいて、オリヴィエ・マルシャル監督は確固たる映画作家ですので、それに相まってフランスではとてもよく受け入れられました。この映画に出演できて、本当に幸運だったと思っています。

――― 日本でも、ジャン・ピエール・メルヴィル監督やジャック・ベッケル監督などの大ファンが多いので、この作品も大いに受け入れられると思います。オリヴィエ・マルシャル監督にもよろしくお伝えください。
(日本語で)「ありがとう」


sizukanisine-2.jpg 作品の中のエドモンド同様、物静かな雰囲気のディミトリ・ストロージュ氏。言葉の端々に、晩年を演じたジェラール・ランヴァンや監督に対する敬意が滲み出ていた。こうした彼の謙虚で思慮深い佇まいに接してみて、ジェラール・ランヴァンに外見的にはあまり似ていない彼をマルシャル監督が起用した理由がよく理解できるようだった。
(河田 真喜子)

 

gumou-s500.jpg『グッモーエビアン!』舞台挨拶レポート

gumou-1.jpg監督・脚本:山本透 脚本:鈴木謙一 音楽:葉山たけし
出演:麻生久美子 大泉 洋 三吉彩花 能年玲奈 竹村 哲(SNAIL RAMP) MAH (SHAKALABBITS)/ 塚地武雅  (ドランクドラゴン)  小池栄子 土屋アンナ(友情出演)
原作:吉川トリコ『グッモーエビアン!』(新潮文庫刊) 
12月15日(土) テアトル新宿他全国ロードショー!
公式サイト⇒ http://gme-movie.com/
(c)2012『グッモーエビアン!』製作委員会

■完成披露試写会 詳細
【日 程】9月5日(水)13:00~
【場 所】スペースFS汐留(港区1-1-6 汐留FSビル3F)
【登壇者】麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、山本透監督

家族の数だけ、家族の形があっていい―。
  大切な誰かを持つ、すべての人へ。新世代の家族ムービー!

舞台挨拶には、アキ役、麻生久美子さん、ヤグ役の大泉洋さん、ハツキ役の三吉彩花(みよしあやか)さんと、豪華キャストと山本透監督が登壇!出産後初めての公の場である麻生久美子さんは「1度母親役はありましたが、撮影中にお腹に子供がいたのは、この作品しかありませんので、特別な物になりました。」と作品への心境を話されました。

麻生さんとW主演を務めた大泉洋さんに「元パンクロッカーということで、パンクを歌う経験がなかったということですが」という質問に対して「歌の練習は結構やりましたね。ロックということでがなる感じで歌わないといけないことが大変でした。僕こう見えてガラスのボイスなんです(笑)」とコメントすると、会場は大爆笑。終始大盛り上がりの舞台挨拶になりました。


gumou-s2.jpg―――挨拶をお願いします。
麻生:今日は一般のお客様に初めてご覧頂くということで、みなさんに気に入って頂ければ嬉しいです。
大泉:今回パンクロッカーという役だったんですが、僕の血にパンクが流れていないので、ムード歌謡でダメですかと監督に言ったんですが(笑)ロックじゃないと、ということで頑張りました。魅力をたくさん見てもらいたいです。

―――ご出産おめでとうございます。久しぶりの舞台挨拶だと思いますがいかがですか?
麻生:1度母親役はありましたが、撮影中にお腹に子供がいたのは、この作品しかありませんので特別な作品になりました。(お腹に子供がいる時だからこそ)セリフで言いたくない言葉があって、それを言わないといけない時は、少し気持ちが落ち込みました。

gumou-s1.jpg―――今回の作品は熱望されたと聞きましたが、最初に脚本を読んだ時の印象は?
大泉:とにかく本が面白くて素晴らしかったので、ぜひやりたいと思ったんですが、なかなかスケジュールが合わなかったり、監督が違う作品に入りはじめたりして、もう撮れないんじゃないかと心配しました(笑)最後の最後にピタッと合った時は奇跡かと思いましたね。

―――麻生さんも、大泉さんも元パンクロッカー役で、ギターやパンクを歌う経験がなかったということですが。
麻生:頑張りたいという気持ちはあったんですけど、子供がお腹にいる中での練習だったので、気持ち悪い事が多くて…。今映画を観ると「もっと練習できたんじゃないか」とか「もっと上手くできたんじゃないか」と後悔します。大泉さんのパンク姿はかっこよかったです。
大泉:歌の練習は結構やりましたね。ロックということで、がなる感じで歌わないといけないことが大変でした。僕はこう見えてガラスのボイスなんです(笑)あまり声を出しすぎて潰れたら撮影に影響するので、調整していましたね。

gumou-s3.jpg―――役を演じる上で意識したところは?麻生さん、大泉さんとの共演はいかがでしたか?
三吉:ライブのシーンは鳥肌が立ってしまうほどすごかったです。麻生さんは本当のお母さんみたいで、優しくしてくれました。大泉さんは、面白い話をたくさんしてくれて現場でも笑いがたえなかったです。ハツキは大きな声を出すシーンが多い役だったのですが、自分はテンションが上がったりあまりしないので、自分を捨てて体当たりで頑張りました。撮影した時はハツキと同じ15歳だったので、等身大で演技できたかなと思います。
大泉:かわいいねぇ
三吉:大泉さん「三吉彩花よりかわいいと言われるのを目指している」と言ってましたね。
大泉:そうだよ。僕もかわいいキャラだから、負けないよ。(一同大爆笑)

―――キャストのみなさんへの役作りはいかがでしたか?
監督:キャラクターを気に入ってくれていたので、内面もわかってくれていてラクでした。撮影が進む間にどんどん家族らしくなっていって毎日楽しかったです。麻生さんも大泉さんもロックに縁がないということでしたので、昔のロックバンドの映像を見てもらったりしましたね。

gumou-s4.jpg―――最後に一言
麻生:私たちが演じた家族は、みなさんから見たら変わった家族に見えるかもしれませんが、家族はいろいろな形があっていいと思っています。改めてこの作品を見て、家族や友達などが周りにいてくれて「ありがとう」と思いました。
みなさんにも何かしら考えてもらえればいいなと思います。そして少しでも気に入って頂ければ、お友達にも勧めて頂ければ嬉しいです。
大泉:自然と涙がこぼれてくる素晴らしい作品です。とてもやりたいと思った作品はなかなかないので、今回やることができて嬉しかったです。血がつながっている家族より血がつながっている家族みたいにみえるセリフも1つ1つ心に残ると思います。とにかく三吉彩花が素晴らしいです(笑)
三吉:なんかプレッシャーを感じましたが(笑)この作品で感じることが多かったので、言葉にすることは難しいのですが、いろいろな家族の方に共感して頂けると思います。温かい気持ちになって頂きたいです。
監督:優しい映画を作りたいと思っていました。脚本を書いてから5年ぐらい経っていて、その間にいろいろなことがあったんですが、この映画を通して1人でも多くの人に、この想いが届けばいいなと思います。


★あらすじ
gumou-2.jpgキ(麻生久美子)と15歳のハツキ(三吉彩花)は親子で二人暮らし。かつてはパンクバンドのギタリストで、17歳でハツキを産んだアキとしっかり者の娘・ハツキは対照的だが、まるで友達のように仲がいい。ある日、二人の元へ、2年近く海外を放浪していた自由人・ヤグ(大泉洋)が前ぶれもなく帰ってきた。
アキと一緒のバンドでボーカルだったヤグ。自分の子供ではないが、アキのことが昔から大好きだったヤグとアキはハツキが産まれる前から一緒に住んでいた。しかし、思春期のハツキには本当の父親ではないヤグの奔放な行動に苛立ってしまう。
友達のトモちゃんは羨ましがるけれど、ヤグのいい加減さやそれを笑って許してしまうアキをなかなか素直に理解できない。そんな中、親友だったトモちゃんと喧嘩し、そのまま彼女は転校してしまう。それをきっかけにハツキはアキの本当の気持ちや、ヤグの過去にあったある出来事を知ることになるー。

 

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sandaieigasai2012.jpgカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭で選び抜かれた極上の日本未公開映画を一挙上映する「三大映画祭週間」。関西では9/8(土)よりシネリーブル梅田で、9/22(土)より元町映画館で開催される。

フランソワ・オゾン監督の最新作『ムースの隠遁』や、タイトルを聞いただけで興味をそそられる『気狂いピエロの決闘』、イタリア首相アンドレオッティを描くカンヌを驚愕させた政治ドラマ『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』など、幅広いジャンルの日本未公開ヨーロッパ映画を一挙に堪能できる貴重な機会だ。 


「三大映画祭週間2012」公式サイトはコチラ

「三大映画祭週間2012」上映スケジュールはコチラ

映画ニューストップへ

tarukofu.jpgロシアを代表する映像作家、アンドレイ・タルコフスキー。自由を求めて辿りついたパリにて54歳で客死したタルコフスキーの全作品を一挙に上映する「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」が9/8(土)より梅田ガーデンシネマで、以降元町映画館、京都シネマで開催される。水、雨、光など自然を駆使した抒情的な作風により映像の詩人と呼ばれるタルコフスキーの世界を是非スクリーンで体感してほしい。

<上映作品>

『ローラーとバイオリン』(1960年/カラー)
1960年ニューヨーク国際学生映画コンクール第一位

『僕の村は戦場だった』デジタルリマスター版 (1962年/モノクロ)
1962年ヴィネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
サンフランシスコ国際映画祭監督賞

『アンドレイ・ルブリョフ』(1967年/モノクロ&カラー)
1969年カンヌ国際映画祭批評家連盟賞

『惑星ソラリス』デジタルリマスター版(1972年/モノクロ&カラー)
1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞他

『鏡』(1975年/カラー)

『ストーカー』デジタルリマスター版(1979年/カラー)

『ノスタルジア』(1983年/カラー)
1983年カンヌ国際映画祭創造大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック賞

『サクリファイス』(1986年/カラー)
1986年カンヌ国際映画祭審査員特別大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック、芸術特別貢献賞


「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」公式サイトはコチラ

「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」梅田ガーデンシネマ上映スケジュールはコチラ

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『毎日がアルツハイマー』舞台挨拶、関口祐加監督インタビュートはコチラ

(C)2012 NY GALS FILMS

 

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