「AI」と一致するもの
■崩壊がクライマックスではなく、崩壊が前提の話を作る。
■顔がいいがために自意識が肥大する気の毒な男を、本木さんにはコミカルに演じてもらいたかった。

■自分以上にこの作品のことを心配してくれている人間がいるということに、深いところで支えられた。
■カメラが回っていないところでの出演者たちの気持ちの繋がり、子どもたちとの関係性に嘘がなかった。

■監督5作目で、本当にやりたいことを主張。スーパー16ミリのフィルム撮影を実現。

■人間の感情は複雑。人生経験を重ねれば重ねるほど、枠にはめられない感情が深くなる。
―――幸夫がテレビカメラの前で嘆き悲しむふりをしたり、陽一の目に思わず涙があふれたり、陽一の息子、真平が泣きたくても涙が出なかったりと、「泣く」という行為が何度も描かれています。これらのシーンに込めた思いは?
西川監督:人間の感情は、本当はとても複雑です。人生経験を重ねれば重ねるほど、枠にはめられない感情が深くなっていくのですが、色々な状況下で”役割”を与えられます。あるべき感情を持たなければ人間的ではないと言われ、ますます窮屈になっていき、嘘の感情を露わにしなくてはいけない。本作は「妻が死んで一滴も涙を流せなかった男」という謳い文句ですが、それは悲しんでいないわけではないと私は思っています。いかに人間の感情が複雑で、自分自身のコントロールが効かない、御しがたいものであるかということも、私が描きたかったことの一つですし、悲しみの深さは涙の量で測られるものではない。私はそう思っています。

(最初のご挨拶)


~本木雅弘は、撮影後も自分の演技を監督に確認したがる「面倒くさい」男!?~




もう一つのエピソードの柱となるキャバクラ嬢につぎ込むサラリーマン役を演じた藤森慎吾の相手役(キャバクラ嬢、花蓮)を演じた筧は、「藤森さんはチャラ男のイメージがあったが、すごく真面目て芝居に対しても器用。台詞が変わってもすぐに対応されるし、現場でも楽しくお話できたので、溶け込みやすかった」と絶賛。カウカウファイナンスの心優しい受付嬢として本作からメンバー入りした最上は「まじめにお仕事をしました。すぐにお習字の時間があって」と、部屋に貼られている習字や絵は全て自筆であることを山口監督が紹介し、観客が驚く一幕もあった。
『永い言い訳』プレミア先行試写会プレゼント(9/27〆切)
■ 提供:アスミック・エース
■ 日時:2016年10月5日(水)
18:40開場/19:00開映 (PG12)
■ 会場:TOHOシネマズ梅田
■ 募集人数:2組4名様
■ 締切:2016年9月27日(火)
★公式サイト⇒ http://nagai-iiwake.com/
2016年10月14日(金)~TOHOシネマズ梅田 他全国ロードショー
(*大阪府の条例に基づき、16歳未満の方は保護者同伴でご来場いただきますようお願いいたします。)
主演:本木雅弘×監督:西川美和
ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった。
観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリー。
『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、『おくりびと』以来7年ぶりの映画主演となる本木雅弘を迎え、直木賞候補となった自らの小説を映画化した最新作『永い言い訳』(アスミック・エース配給)が 10月14日(金)より全国公開致します。
主人公の津村啓こと衣笠幸夫役に『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』での演技が大きな話題と高い評価を得て、本年度日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した本木雅弘。
その他ミュージシャンの竹原ピストル、堀内敬子、深津絵里 などの実力派が顔を揃えるのに加え、主演作品も多く待機する池松壮亮、黒木華、山田真歩ほか、舞台・映画など様々なジャンルで活躍する屈指の個性派たちが脇を固め、ひとときも見逃したくない緊張感と豊かさにあふれた映画空間を創り上げます。
<STORY>
人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)は、妻・夏子が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。その時、不倫相手と密会中だった幸夫は、世間に対しては悲劇の主人公を装いながら、実は涙を流すことすらできない。ある日、妻の親友の遺族――トラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。保育園に通う灯と妹の世話のため中学受験を諦めようとしていた兄の真平。子供を持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが・・・
出演:本木雅弘/竹原ピストル 藤田健心 白鳥玉季 堀内敬子/池松壮亮 黒木華 山田真歩/深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和 原作:『永い言い訳』(文藝春秋刊)
製作:「永い言い訳」製作委員会(バンダイビジュアル株式会社、株式会社AOI Pro.、株式会社テレビ東京、アスミック・エース株式会社、株式会社文藝春秋、テレビ大阪株式会社)
制作プロダクション:株式会社AOI Pro. 配給:アスミック・エース
©2016「永い言い訳」製作委員会
公式サイト:http://nagai-iiwake.com/
公式Facebook : www.facebook.com/nagaiiiwake
公式twitter: @nagai_iiwake
2016年10月14日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー
(プレスリリースより)

~“一物全体”食べ物も、人間もありのままを受け入れるオーガニック・ラブコメディ~



―――途中、マキの方が渚を押し倒して、「私のことを見て!」と訴えるシーンがあります。男性から壁ドンではなく、女性からアグレッシブに訴えるのが新鮮ですね。