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『ラスト・ウィッチ・ハンター』

 
       

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作品データ
原題 The Last Witch Hunter 
制作年・国 2015年 アメリカ 
上映時間 1時間46分 PG12
監督 ブレック・アイズナー(「クレイジーズ」)
出演 ヴィン・ディーゼル(『リディック』シリーズ、『ワイルド・スピード』シリーズ)、イライジャ・ウッド(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)、マイケル・ケイン(『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』)、ローズ・レスリー(「ダウントン・アビー」(TV))
公開日、上映劇場 2016年9月30日(金)~TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、TOHOシネマズ西宮OS、ほか全国ロードショー

 

中世からの因縁の対決、
ウィッチ・ハンターにかけられた“不死身の呪い”の意味とは?

 

最愛の妻子を魔女に殺され、800年もの間その悲しみを抱き続けた孤独な戦士コールダー。魔女の中の最強のクイーンの再生を阻むべく、人類の存亡をかけた戦いがいま始まる。

重量級のハードアクションで男気を見せる『スピード』シリーズのヴィン・ディーゼルが、現代に甦った魔女たちと対決するホラーアクションは、今までとはちょっと違う父親らしい優しさを滲ませたキャラクターを好演。中世の北欧から現代のニューヨークへと舞台を移し、最後のウィッチ・ハンターとなったコールダーが人間社会に潜む魔女たちをあぶり出す。


LWH-500-3.jpg13世紀頃の北欧、愛する家族を魔女に殺され、ウィッチ・ハンター(魔女狩り)となって魔女の中の女王を極地に追い詰め殺したコールダー(ヴィン・ディーゼル)だったが、その時に“不死身の呪い”をかけられてしまう。その後、800年もの間、ドーランという神父にフォローされながら、世界各地に潜伏する魔女たちを成敗していきた。


LWH-500-1.jpg現代のニューヨークでは、36代ドーラン(マイケル・ケイン)が引退を控え、37代ドーラン(イライジャ・ウッド)にその任務を引き継ごうとしていた。そんな矢先、コールダーが絶大な信頼を寄せる友人の36代ドーランが殺されてしまう。復讐を誓ったコールダーは、徹底した魔女狩りを行う。その捜査の過程で不思議な能力を持つクロエ(ローズ・レスリー)という魔女と出会う。だが、事件の真相に近付くにつけ重要なキーパーソンが殺されていく。大都会の地底深く、長年の眠りから覚めようとしている巨悪なパワーを感じるコールダーだった…。


LWH-500-2.jpgコールダーに仕える36代ドーラン役のマイケル・ケインとヴィン・ディーゼルの関係性が微笑ましい。『ダークナイト』シリーズのバットマンと執事との関係性のように、ヒーローを支えるのは紳士的でちょっとユーモラスなキャラクターでなければ面白くない。ヒーローものではないが、『ミスター・アーサー』のジョン・ギールグッドの執事役も忘れられない。一見クールに思えて、主人思いの優しさと忠誠心のある、やはり英国の俳優に限りますね。


(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://lwh-movie.jp/

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