「AI」と一致するもの

『こどもつかい』オリジナル 「ウェストポーチ」プレゼント!

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■提供: 松竹

■プレゼント人数: 3名様

■締切日:2017年6月30(金)

公式サイト: http://kodomo-tsukai.jp/

 

 


2017年6月17日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 ほか全国ロードショー


 
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 『呪怨』シリーズをはじめ数々のヒット作を生み出した清水崇監督が、完全オリジナルストーリーで贈る最新作。“こどもつかい”役には、本作が映画初主演となる滝沢秀明。“こどもの霊”を操り、こどもに怨まれたオトナの命を奪うミステリアスなキャラクターを怪演。特殊メイクにも挑戦し新境地を開く!

共演には、連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也役に有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、駿也の恋人で、ふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美役に門脇麦とフレッシュなキャストが揃い、体当たりの演技で“こどもつかい“と“こどもの霊“に立ち向かい、恐怖の限界へ挑戦!


【STORY】
kodomotukai-500-1.jpg新人記者の駿也は、郊外で起こった連続不審死事件を追ううちに奇妙な偶然に辿りつく。小さなこどもが失踪した3日後に、その周りの大人が死んでいるのだ。死んだ大人たちはこどもに怨まれていたという。街の人々の間に広がる、“こどもの呪い”の噂。これは、事件なのか?呪いなのか?そして、駿也の恋人・尚美がふとしたことでこどもに怨まれ、“こどもの呪い”が現実に迫りくる。尚美を守るため呪いの核心に近づこうとする駿也だが、2人の前に現れたのは、謎の男“こどもつかい”。男の笛の音と共に、物影から、廊下の奥から、そして背後から、次々に“こどもの霊”が現れ、襲い掛かる・・・!“こどもつかい”とは何者なのか?果たして2人は、この“呪い” と“怨み”から逃れることができるのか―。 



・出演:滝沢秀明 有岡大貴 門脇麦 尾上寛之 河井青葉 田辺桃子 中野遥斗 玄理 山中崇 吉澤健 西田尚美
・監督:清水崇   ・脚本:ブラジリィー・アン・山田 清水崇  ・音楽:羽深由理  
・製作:「こどもつかい」製作委員会  
・企画・配給:松竹  製作プロダクション:松竹撮影所  ©2017「こどもつかい」製作委員会 

 2017年6月17日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹、他全国ロードショー

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「自分の映画でそんなに泣く?」試写で泣きっぱなしだった尾野真千子に向井理がツッコミ。『いつまた、君と ~何日君再来~』大阪舞台挨拶(17.5.27 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者:尾野真千子、向井理 
 
向井理が自費出版した祖母の手記から、戦中戦後の混乱期に生きた家族の姿を描く物語の映画化を自ら企画し、深川栄洋監督がメガホンをとった『いつまた、君と ~何日君再来~』が6月24日(土)から全国ロードショーされる。
 
 
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個人史を丁寧に描くことから、戦後、何度も裸一貫になりながら、必死で家族を守り生きてきた人々の気持ちや暮らしぶりが浮かび上がる。余計な音を排して、ゆったりとした時間が流れる当時を体感できる作品は、往年の名画のように家での食事シーンや、子どもたちが遊ぶ様子がリアルに描かれており、実写版『この世界の片隅に』の趣きがある。
 
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主人公となる祖母朋子の昭和パートを演じるのは実力派女優の尾野真千子。どんな辛い時でも笑顔を絶やさず、3人の子どもの世話をはじめ、家族のために辛抱強く頑張る昭和の女のたくましさを体現している。また、祖父吾郎を演じる向井理は、運に度々見放されてしまう男の悲喜劇を哀愁も込めながら演じ、吾郎が亡くなるまで常に寄り添い生きてきた夫婦愛にも心打たれる作品だ。
 

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一般公開を前に5月27日(土)TOHOシネマズ梅田にて行われた大阪先行上映会では、上映後に大きな拍手が沸き起こり、主演の尾野真千子と向井理が舞台挨拶で登壇。戦前戦後の混乱期に夫や子どもたちを支え続けた祖母朋子を演じた尾野は、「すごい人生。結構大変な戦中戦後の時代のことを朋子役から学ばせてもらいました。向井君にお礼を言いたい」と、朋子役を演じたことが自信にとって大きな意味を持ったことを語り、撮影の合間に向井から朋子さんのエピソードを教えてもらっていたことを披露。一方、向井は「(戦前戦後の)この時代の家族の話。この時代の苦労を忘れてはいけないという気持ちで作りました。戦後の昭和っぽい映画は凄く好きで、黒澤監督といい、小津監督といい、何でもない家族の話だけで映画になります。深川監督ならそんな映画を撮れると思いました」と、より普遍的な家族の話として映画作りに励んだことを強調した。そんな作品を尾野は「恥ずかしながら…」と前置きして、試写ではじめから泣きながら見ていたと告白すると、向井は「そんなに泣く?自分の作品で?」と思わずツッコミを入れる一幕も。会場も素早いツッコミに思わず笑いが溢れた。
 
 
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若き日の朋子と吾郎の思い出の曲で、上海滞在当時大ヒットしていた『何日君再来』を、エンディングでは高畑充希が歌っているが、向井は「共演した朝ドラの撮影中に高畑さんは、今とは歌い方も違い、歌うのがすごく難しいと話していました。余韻に浸れる以上に、ラストの登場人物のような世界観が出ています」とその歌唱を絶賛。向井自身も祖母から若き日の『何日君再来』にまつわるエピソードを聞き、実際に曲を聞きたいと調べていたことを思い出したと懐かしそうに語った。
 
この日は公式Twitterでファンから寄せられた質問に応える趣向も。「劇中の朋子や吾郎のように最近二人がふんばったことは?」との質問に、しばらく考えてから「東京から実家に車で帰ったこと。早く帰りたかったので、眠気もガマン。頬をパンパン叩いて頑張りました」(尾野)、「役作りで下半身強化のため近所の100メートルの急坂をダッシュしています」(向井)。
 
 
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また、2度目の共演(5年前)となる二人に以前と変わった点を聞かれ、「見た目は変わらないけど、お芝居をしていてセリフに重みを感じました。後ろ姿だけでも気持ちが伝わった」(尾野)、「役のせいかもしれませんが、以前よりトゲがなくなりました。3人の子どもがいるお母ちゃん役で、お母ちゃんやなと」(向井)と、お互いにさらに成長した相手を称え合う一幕も。
 

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最後に「この映画に出演することにより、向井理の記憶にちょっと残る人になれたかなと思いますので、皆さんもそんな気持ちでまた見に来てください。ありがとうございました」(尾野)
「僕の家族だけでなく、皆さんの親の世代の方たちは懸命に生き抜いたのだなと強く感じる作品になりました。僕も親元を離れて時間が経ちますが、どこか家族の関係が希薄になる中で、こういう作品をきっかけに親世代、祖父母世代にはどんなことがあったのかを聞いてみるきっかけになればいいなと思います。遺さなければいけないものを大事にしたいという想いで、この映画を作りました。少しでも多くの人にそういう想いや年長者へ敬意を感じる気持ちになっていただければ。そして、皆さんのファミリーヒストリーの一部になればうれしいです。今日はありがとうございました」(向井)
と挨拶し、会場は再び温かい拍手に包まれた。
 
 
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母娘断絶の裏にある真実など、実話を基にしたからこそ描ける苦い家族の記憶にも触れ、貧しく生きるのに必死な時代の生き様も感じられる、辛くも温かい作品。改めてファミリーヒストリーを語り継ぐことの大事さに気付かせてくれることだろう。
(江口由美)
 

<作品情報>
『いつまた、君と ~何日君再来~』
(2017年 日本 1時間54分)
監督:深川栄洋
原作:芦村朋子「何日君再来」
出演:尾野真千子、向井理、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心/野際陽子 
2017年6月24日(土)~TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://itsukimi.jp/
(C) 2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
 

 

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『LOGAN/ローガン』 映画公開記念タイアップキャンペーン

 

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マーベル映画最新作、“最後”のウルヴァリンをヒュー・ジャックマンが全身全霊で演じる『LOGAN/ローガン』6月1日(木)に公開します。日本公開に先駆け、全米では3月3日に公開され、3日間で8530万ドル(約97億円)を記録、全世界では6億ドル(約650億円)を突破し、「ウルヴァリン」シリーズの中でもNo.1を記録しました(BoxofficeMojo調べ)。

このたび映画の公開を記念して、大阪・なんばのビアガーデン「TEXAS BBQ CAMP(テキサス バーベキュー キャンプ)」にてキャンペーンが実施されています。

都会型アウトドアが楽しめるアメリカンスタイルのBBQビアガーデンである「TEXAS BBQ CAMP」の、肉の塊と厳選のこだわり野菜を丸ごとローストグリルする、本場アメリカテキサススタイルが、映画のアメリカンなイメージと合うことから今回のキャンペーンが実現しました。

『X-MEN』シリーズで最高の人気を誇るウルヴァリン(ローガン)の最終作となる本作は、自身の能力を失いつつある中、ミュータントの希望となる少女・ローラを命がけで守り、最後の死闘に身を投じていくローガンの衝撃的な運命が描かれており、ローガンの最後の“魂の叫び”が描かれています。

主人公ローガン(ウルヴァリン)のアダマンチウム合金の爪をBBQの串に見立てた豪快な「BBQクロー」、孤高のヒーローのほろ苦い哀愁をイメージした「哀愁のチョコレートブラウニー」など、TEXAS BBQ CAMPが全身全霊で考案した“魂”のコラボメニューが販売されております。またコラボメニューを注文して、お料理の写真にハッシュタグ#なんば テキサス BBQキャンプ #LOGANを付けてインスタグラムにアップされた方に抽選で映画『LOGAN/ローガン』オリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーンを実施しております。

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 【キャンペーン概要】
■店舗:「TEXAS BBQ CAMP」(〒556-0017 大阪府大阪市浪速区湊町1-3-1)
■期間:6/30(金)まで実施中
■内容 ・映画をイメージしたタイアップメニューの販売
◇BBQクロー¥1,300(税込)
◇男の爪痕シュリンプサラダ ¥550(税込)
◇哀愁のチョコレートブラウニー ¥500(税込)
BBQ公式HP:http://www.opefac.com/tbc/


Logan-main-250.jpg『LOGAN/ローガン』
◇監督:ジェームズ・マンゴールド
◇出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート
© 2017Twentieth Century Fox Film Corporation
配給:20世紀フォックス映画 〈R-15〉
公式サイト⇒ http://www.foxmovies-jp.com/logan-movie/
2017年6月1日(木)~TOHOシネマズ梅田他 全国ロードショー

【STORY】
ミュータントがほぼ絶滅し荒廃した近未来。ローガンは治癒能力を失いつつあった。そんなローガンに年老いたチャールズ・エグゼビアが託した最後のミッションは、絶滅の危機にあるミュータントの唯一の希望となるローラという謎めいた少女を守ること。強大な武装組織の襲撃を逃れ、車で荒野を旅する3人の行く手には、想像を絶する運命が待ち受けていた。

 

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映画の上映だけでなく、特別講義やライブなど上映+αで映画を楽しむイベント、「Cinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~」(シネスコ)。グレタ・ガーウィグ主演作『ハンナだけど、生きていく!』大阪初上映と特別講義が行われるvol.1が、6月3日(土) 関西大学梅田キャンパスにて開催される。
 
 
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『ハンナだけど、生きていく!』は、『フランシス・ハ』で日本でも大ブレイク、『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』、6月3日から全国公開の『20センチュリー・ウーマン』と出演作が目白押しのグレタ・ガーウィグが2007年に才能あふれる友人たちと作り上げた珠玉のガールズ・ムービー。チャーミングで才能に溢れ、誰からも愛されながらも、自分のことがまだ分からない主人公ハンナのユーモラスでほろ苦い自分探しの旅を綴る、アメリカインディペンデント映画の息吹きを感じる作品だ。
 
上映後の特別講義では、IndieTokyoを主宰する映画批評家の大寺眞輔氏を講師として迎え、IndieTokyo第1回配給作品の『ハンナだけど、生きていく!』を例に、字幕~配給、映画が上映されるまでの流れをレクチャー。映画上映までの裏側も体感できる上映イベントとなっている。
 
ガールズムービー好きや、映画プラスアルファの企画を楽しみたい方にもオススメ!「Cinematic Skóla」×グレタ・ガーウィグ出演最新作『20センチュリー・ウーマン』ご鑑賞料金割引キャンペーンも開催、シネスコの半券提示で割引料金鑑賞ができる特典もうれしい。※詳細は下記リンク先参照
 
シネマティック・スコーラ vol.1参加ご予約は下記リンク先のお申し込みフォームにて好評受付中!
 

Cinematic Skóla ~シネマティック・スコーラ~  vol.1 “Independent”

●プログラム
 1.上映作品:『ハンナだけど、生きていく!』(07 アメリカ)
 2.特別講義:字幕~配給、映画が上映されるまで
      講師 大寺眞輔(IndieTokyo主宰、映画批評家)
 
●日時 2017年6月3日(土) 開場14:30 開演15:00(18:00終了予定)
 
●場所 関西大学梅田キャンパス8F KANDAI MeRISEホール
    〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1番5号
             ※阪急「梅田駅」茶屋町側から徒歩5分
 
●料金 一般 2000円/学生 1500円/ペア割 3000円
 
●予約、お問い合わせ 関西大学梅田キャンパスオフィス 
TEL06-4256-6410(平日10:00~18:30)
 
●詳細、予約フォームはコチラ
 

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ps-inta-550.jpg『パーソナル・ショッパー』ララ役/シグリッド・ブアジズ インタビュー

≪シグリッド・ブアジズ プロフィール≫
1984年3月10日、フランス・パリ生まれ。フランス国立高等演技学校(Contuvatoire national superior d'Art dramatique du Paris)で学ぶ。2008年、短編映画『Cortege』(未/原題)で映画デビュー。13年に世界的に大ヒットしたデンマーク・スウェーデン合作の北欧ミステリー「THE BRIDGE/ブリッジ」を原作にリメイクされた英国のTVドラマシリーズ「トンネル~国境に落ちた血」に出演し注目を浴びる。その他の出演作にミア・ハンセン=ラブ監督作『EDEN/エデン』(14)、さらにFENDIの広告モデルとしても活躍。


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シグリッド・ブアジズさん、『パーソナル・ショッパー』を語る。

 
「主役を演じるより脇役を演じる方が難しい」――そう言われることがよくある。確かに、どんなに主人公が輝いていても、他の登場人物に魅力がなければ、映画に深みがなくなってしまい、見ていてもときめかないという体験をお持ちの人も多いのではないだろうか?


5 月12日から上映が始まる『パーソナル・ショッパー』で、確かな存在感を放つ脇役の一人が、シグリッド・ブアジズさんだ。クリステン・スチュワートが演じる主人公・モウリーンの義理の姉・ララを演じる。双子の兄を亡くしたモウリーン。そして、彼女と共通の大切な人を亡くしたララ。映画は、モウリーンの悲しみを軸に展開されていくが、伴侶を亡くしたララもまた、スクリーンに映し出されないところで悲しみを抱えている。


ps-inta-240.jpg脇役を演じる難しさはどこにあるのか?
「シナリオに書かれていない部分を自分で想像しなければならないところ」「主役にも脇役にも同じように1つの人生があります。だから、登場シーンが少ない人物は、登場しない部分の生活を、自分の想像力で埋めていかなければなりません」とシグリッドさんは語る。
複数の俳優たちが懸命な姿勢で役に取り組むからこそ、1本の映画にずしりとした重みが出るのだろう。
オリヴィエ・アサイヤス監督は、その重要な任務のひとつをシグリッドさんに委ねた。


彼女がこの映画を出演した経緯は?
「監督から直接依頼がありました。カフェでアサイヤス監督と会って、シナリオを読んだとき、その多様な要素にものすごく感動したんです!」。
トラディショナルな要素と、新しいテクノロジーを駆使したモダンな要素とが混在し、絵に描いたような現代っ子が主人公として登場するが、彼女は「孤独」という普遍的な苦しみをまとっている。キラキラしたモードの世界と、幽霊といったオカルトの世界が混在しているところも面白い。


ホラーやモードを題材にしながらも、哲学的な結末を導き出していくアサイヤス監督。現場では俳優たちにどのように接しているのだろうか?
「とても穏やかな方です。自分の作品に信念を持っているからでしょうか。柔軟性があり、俳優に要求する内容はとてもシンプルです」
シグリッドさんもそんな監督のもとで、のびやかにララを演じた。また、主演・クリステン・スチュワートが醸し出す力強いエネルギーもまた、彼女の演技に大きな影響を与えたに違いない。

ps-500-7.jpg静かで落ち着いた印象のシグリッドさんだが、心の中は”演じることへの情熱”でいっぱいだ。数年前に「自分はジャンヌ・ダルクだ」と思い込む人物を演じたと聞いたとき、彼女の役者としてのはかり知れない可能性を見た気がした。(日本未公開作“Jeanne”/ ブノワ・ジャコ監督作品)


アサイヤス監督は前作『アクトレス〜女たちの舞台〜』で脇を固めたクリステン・スチュワートを本作で主役に抜擢した。シグリッド・ブアジズさんが、アサイヤス監督の作品で主役を演じる日も、遠くはないかもしれない。


(写真・文:田中明花)

■作品紹介⇒ こちら
■公式サイト⇒ http://personalshopper-movie.com/

©2016 CG Cinema – VORTEX SUTRA – DETAILFILM – SIRENA FILM – ARTE France CINEMA – ARTE Deutschland / WDR

 <写真キャプション>シグリッド・ブアジズさん(2017年4月19日撮影/田中明花)


(オフィシャル レポートより)

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~二人が語り尽すラトビアロケの舞台裏と、オリジナリティーに満ちた作品の魅力~

 
神戸と北欧ラトビアの首都、リガの2都市を舞台に、桃井かおりとイッセー尾形がアレクサンドル・ソクーロフ作品『太陽』(05)以来久々の共演を果たす『ふたりの旅路』が、6月24日(土)からユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)から神戸国際松竹、第七藝術劇場他で順次公開される。
 
監督はラトビア出身のマーリス・マルティンソーンス監督。大阪アジアン映画祭2011のコンペティション部門作品として紹介された『雨夜 香港コンフィデンシャル』で初タッグを組んだ桃井かおりが、『OKI-In the middle of the ocean』に続き3作目となる本作で、イッセー尾形に出演を打診。結婚直前の娘を事故で、ほどなく震災で夫を亡くし、一人神戸の街で生きてきた主人公クミコの夫役として羽織袴で登場する。おとぎの国のように美しい街並みの中、着物ショーに出演するためにラトビア・リガを訪れたクミコに訪れる夢のような出来事に思わず惹きこまれる人生讃歌。異国の地で止まっていた時が動き出すかのように、自らの体験を語るクミコや、夫との思わぬ”夫婦喧嘩“など、桃井かおりとイッセー尾形だからこその名シーンの数々も見逃せない。
 
神戸でのプレミア上映前に神戸市役所で行われた記者会見では、ラトビアでのプレミア上映を終えて戻ったばかりという主演の桃井かおりさん、イッセー尾形さんが、劇中の黒留袖と羽織袴姿で登場。映画の中の夫婦さながらの和気藹々とした雰囲気の中、次から次へと撮影での思い出が沸き上がってくる、温かい時間となった。マーリス・マルティンソーンス監督と3作目になる本作で、初めて日本との合作が実現。名優たちも参加し、意気込み十分のお二人が熱い思いを語った記者会見の模様をご紹介したい。
 

■ラトビア・リガの街を挙げての撮影に感慨。震災の被害に遭った主人公の心がどうやって立ち直るのか、失くしてしまった愛しい人の思い出は進化しないのかを伝える上質な映画になった。(桃井)

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―――まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
桃井:マーリス・マルティンソーンス監督とは本作で3作目ですが、やるたびによく分からない台本で、よく分からないまま終わります。でも、出来上がると「こういう映画は言葉で打合せをしても何も分からないのは当たり前。やってみないと分からない作品を作る監督だな」と納得し、今回は特にその思いが強かったです。日本の俳優で出演するのが私ばかりではつまらないし、そろそろもっといい俳優を(ラトビアに)紹介しなければと思い、イッセー尾形さんに出ていただこうと無理やり引きずりこみました。
 
ラトビア・リガという街をフルに活用させていただき、ストーンブリッジという一番大きな橋も撮影のため閉鎖しましたし、夜中市庁前を貸し切ったり、旧市街は自由に使えました。私が出演したハリウッド映画よりも大規模で、国中が動いているような素晴らしい撮影をさせていただけました。私も昨日初めて出来上がった作品を観て、非常に面白かったです。イッセーさんとも同じぐらいのレベル感でいい映画だねと話をしたところです。記者会見の時にちょっと気に入っていない映画だと本当に辛いのですが、良かったよねと。
 
本当に品の良い上質な映画ですし、笑えますし、私は神戸の震災に遭った女性を演じているので、そのあたりの心境もきちんと伝えたいという気持ちもありました。福島や津波の被害に遭われた方もそうですが、ちゃんと生活は立ち直っても、心はどうやって立ち直るのかという問題。失くしてしまった愛しい人の思い出も失くしてしまわなければいけないのか。思い出は進化しないのか。お化けと一緒に思い出を作る話でもありますから、本当にオススメできる映画になりました。
 

■かおりさんと二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられるという確信があった。(尾形)

尾形:桃井かおりさんとは、30代の頃から舞台で共演しており、日本、ドイツ、イギリスでもやりましたし、映画もロシア・ペテルブルグで『太陽』を撮りましたし、言うなれば、「二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられる」という確信がありました。台湾で『沈黙』を撮影していた時に、かおりさんから「映画をやらないか」と連絡が来て、すごいタイミングだな、縁だな、戦友だなと色々なことを思いました。そのときストーリーはまだ聞いていませんでしたが、何であれ大丈夫だろうと。リガは夢のような、ファンタスティックな街で、羽織袴(イッセー尾形さん演じるクミコの夫の衣装)を着て歩くだけで本当に気分がいいんですよ。「お前は誰?誰でもない!」みたいな感じで、あんな自由を味わったのは生まれて初めてです。
 
台本はあるけれど、それを横に置いて好きにやってもいいと言ってくださる太っ腹な監督で、本当に好きにやったんですよ。それがほぼノーカットで映っていたので、監督の太っ腹さと、根性にビックリしました。その部分がこの映画の柱になっていましたね、自画自賛ですが(笑)。この映画は本当にオリジナルな世界が出来ており、「このような映画です」と例えられるものではない。震災の話や、その思い出という話も出てきますが、僕とかおりさんが出てくると、一つのカップルの日常が作れる。「日常に勝るドラマチックなものはないな」というのが一番の感想ですね。

 

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■イッセーさんは演じながら戯曲が出来ていく天才的な俳優。現場の力を信じている。(桃井)

意味ではなく、イメージ、感覚、五感が大事な映画。かおりさんは、この映画で人生の選択の可能性のドアを全て少しずつ開けていく。(尾形)

―――何度も共演されている桃井かおりさんとイッセー尾形さんですが、お互いにここが素晴らしい、もしくは個性的と感じる点は?
桃井:イッセーさんは、自作のお芝居(二人芝居など)をされるとき、最初は台本がなくやりながら戯曲が出来ていくのですが、それがとても哲学的かつ即興的で、ちょっと天才的なところがあります。そういう俳優さんは日本でも海外でもいらっしゃらない。そのセンスの高さと、現場の力を信じているところや、監督がなんと言おうと、出ないものは出ないと言える。俳優が作っていく力をイッセーさんと一緒にいると味わえるのです。だから海外の作品に出演しても大丈夫なのは、私が一番良く知っています。
 
この作品の現場でも、ただ道を歩くシーンで、台詞は一応作ってあるけれど尺が足りないんですよ。ある時「(台詞を)言っても、言わなくてもいいんだよ」と言われて、私も思わず「言わなくてもいいんですか?」と聞き返すと、「言いたくなったら言えばいいんじゃない?」と。夜のシーンでしたから、影や寒さを全部感じている中、ただ歩いていてもいいかなと思う。そういう判断も入れながら撮っていきました。監督から「ここでしゃべっていてください」と言われたら、即興でしゃべっていきますし。クミコがリガのお料理番組で出演するシーンで、私は一生懸命おにぎりのエピソードを長々としゃべっているのですが、監督は私が何をしゃべっているか分からなかったんですよ(笑)。
 

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尾形:意味ではなく、イメージであったり、感覚であったり、五感であったり、それが大事な映画なのです。言葉が分からないから監督抜きで、二人で作っていったのではなく、監督がいないと出来ない。というのも、僕たちは監督に観てもらいたくて芝居をしていたり、カメラマンにこの即興を投げかけて、彼らがそれを意味ではなく別のセンサーで感じとり、もう1テイク撮ったり、別の動きをしてみたり、様々なアイデアが出てくる。そうやってキャッチボールをしながら作っていくのです。
 
リガはとても不思議な街で、おとぎ話に出てくるようなお城があり、昼間はカッと照るのですが、闇とのコントラストがくっきりしており、夜になると真っ暗な中に店の照明が幻想的に浮かび上がる。「ここをこうしてやろうか」という演技上の邪な考えが消え、浄化されていく中でかおりさんと出会う訳です。かおりさんもそうですが、僕も自分で思ってもみないようなものが出ていました。
 
桃井さんの素敵なところについて一つ例え話をすると、生きている時は色々な選択肢があり、一つ一つ選択しながら皆人生を過ごしていく訳ですが、かおりさんはこの映画で可能性のドアを全部少しずつ開けていくんですよ。ちょっとずつ顔を覗かせて、その表情が万華鏡のように変化するところが素敵だなと思いました。

 

■ラトビアの人の強さにハッとさせられ、神戸と二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がした。(桃井)

―――震災を経験した女性を演じるにあたり、どのような役作りをしたのですか?
桃井:以前の映画もそうですが、ずっと気になっていたことでした。例えば「4年経って、やっと涙が出た」とか、現実的な時間を止めて、元気になるためならどんなことでもしようと、やっと元気になったのだけど、どうしても喪失感が消えない。時間は止まっているけれど、生活は続いていくことを感じながら演じていこうと思いました。ところが、撮影を始めると時間は止まっているだけど、場所は移動して、距離はどこにでも飛んでいける女性になっていたのです。そうすると、嘘でも本当でも(亡くなった夫が)いてくれればいいとか、イメージさえあればいいとか、色々なことを撮りながら体験していきました。
 
ラトビアという国は独立してから20年強。神戸の震災と同じぐらいの時間しか経っていません。独立するまで色々な国に占領されてきた小国ですが、最後にはバルト三国は国境で、パン屋からおじいさん、子どもまでが手をつなぎ、戦車が迫ってきても、手をつなぎ続けたのです。結局戦車もひき殺すことが辛くなって引き揚げ、独立を勝ち取ったという無抵抗の勝利を収めた人々がいる国です。不条理な歴史を抱えており、ドイツに侵攻されればドイツ語を話せるようにし、ロシア語も話せるようになっています。マーリス監督と最初に香港で仕事をしたとき、中国語が全然分からないのに、全く困っていなかった。辛抱強い面も含めて、何だろうこの強さはと感じました。ちょうど、日本が地震など自然と闘わなければならなかった時に、ラトビア人の強さを見ていると何か生き延びることができるのではないかと強く思わされたので、ラトビアと神戸の二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がしました。

 

■ケイコの場合はそういう風に立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画(尾形)

思い出にも未来がある感じがいいなと思う(桃井)

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―――震災の事に触れている作品ですが、神戸の皆さんに伝えたいことは?
尾形:僕が映画を観た時最初に感じたことですが、カオリはラトビアに異邦人として行くけれど、もう一人の異邦人を自分の中に抱えていることに気が付くのです。その異邦人とは時を止めてしまった見知らぬ自分で、夫らしき人に出会うことにより、どういう態度に出ようかと迷う訳です。夫と声をかけ、もし違っていれば、夢が醒めてしまうのが怖いと、ずっと他人のふりをして近づいていく。その近寄り方は彼女が過ごしていた、失くしてしまった日常の延長線上で、その異邦人がもう一度日常を繰り返すのです。そのことにケイコ自身が気付き、もう一度止めた時を自分の時に戻して生き直す。神戸の皆さんにこうですよと投げかけるのではなく、ケイコの場合はそういう風にして立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画だという気がしました。
 
桃井:震災のことを利用していない映画です。実は、ヘルシンキからリガに行くときに日本のご夫婦ばかり乗っていたツアーで、お一人で乗っていらっしゃるお客さんがいらっしゃったので話を聞くと、ご主人とバルト三国ツアーにずっと一緒に行っていたのが、ご主人が亡くなってしまったそうです。お一人での参加でしたが「二人で思い出を作るんです」とおっしゃっていたのが、すごく良かった。失くしただけではなく、それでもやれることがある。思い出が育つ、思い出にも未来があるという感じがいいなと思ったのです。
 
―――引退を決意されたとの噂もありますが、今後の活動について教えてください。
桃井:もう半分リタイアしているんですよ。老後を楽しみにしようかなと思って。私の大好きな叔母さんが「夫婦っていうのは、老後がいいのよ」とおっしゃったのだけど、そう?
 
尾形:俺、今老後だもん。
 
桃井:そうでしょ、いいなぁと思って。仕事もして、老後もしてと。ずっと働くとかは…。だからテレビ局のプロデューサーにも全然媚びないですよ。要らないの、私たちは。
 
尾形:「働く」と「休む」の間の、新しい日本語が欲しいよね。「安らぐ」とか。
 
桃井:でも、非常に清純に仕事ができるいい時間なんですよ。この年頃って。
 
尾形:ご褒美だよね。
 
桃井:多分、前よりも野心がなく、清純に監督と仕事が出来ていると思います。あまりに賞とかくれないから、ちょっと辞めたくはあります(笑)。こんなに頑張っているのに。海外では賞をくれるのに、(日本では)えっくれないのという、ちょっと拗ねる気持ちはありますが。ただ、おととしは『ふたりの旅路』を入れて、一年で5本の映画に出演し、桃井かおり史上最多。そういう意味では、60歳を過ぎてからの方が活気づいていますよ。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ふたりの旅路』“Magic Kimono”(2016年 ラトビア=日本 1時間45分)
監督:マーリス・マルティンソーンス
出演:桃井かおり、イッセー尾形、アルトゥールス・スクラスティンス、マールテインシス・シルマイシュ、アリセ・ボラチェンコ、木内みどり、石倉三郎他
2017年6月24日(土)~ユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)~神戸国際松竹、第七藝術劇場他順次公開
公式サイト⇒https://www.futarimovie.com/
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