「AI」と一致するもの
~「樹の聖霊」の声を聴く日本人のマイスターたちに迫る、深遠なドキュメンタリー~
今までのシリーズでは外国人3人、日本人1人にフォーカスしてきたという構成だったそうだが、今回は樹の精霊の声に耳を傾ける日本人のマイスター3人を取り上げ、東日本大震災後、彼らが樹と共に復活の一歩を踏み出すまでが描かれる。まずは、600年間眠り続けてきた能面「阿古父尉(あこぶじょう)」を復活させる『樹の精霊に出会う』。能面打、見市泰男さんが、一刃一刃精霊と向き合いながら甦らせていく様や、奈良県吉野山中の天河神社で行われる様々な神事を通して、日本人は古来から目には見えない大事なものといかに対話を重ねてきたか実感する。
また、『樹の精霊の声を聴く』では、ストラディヴァリウスをまるで生き物のように扱いながら修復していく様子や、東日本大震災後、震災で倒れた樹からヴァイオリン製作者の中澤宗幸さんが「津波ヴァイオリン」を制作し、奉納演奏が行われるまでも密着。樹の精霊との対話から作り出されるヴァイオリンが、さらに奏でられる音を沁みこませ、さらなる名器へと進化を遂げていくのだ。
■前売り券3000枚を手売りして劇場公開にこぎ着けた、『地球交響曲』公開秘話
■80年代に作った3分間ドキュメンタリーシリーズで、世間のニーズを確信。自発的に映画というメディアで世に問う。

■東日本大震災からの復活に、日本人の奥底にある樹の文化からにじみ出るものが大切。
■制約こそクリエイションの母、少なくとも映画を作っていれば元気。
『国際市場で逢いましょう』ユン・ジェギュン監督舞台挨拶
~グランプリ、観客賞の2冠達成!未来のスターが続々登場する『藍色夏恋』イー・ツーイェン監督最新作。
軽快タッチの男子高校生コメディーが映し出す現代台湾~

―――『藍色夏恋』から12年ぶりの新作ですが、その間監督はどんな活動をしておられたのでしょうか?
まさにスクリーンで観る姿そのままの二人が目の前にいたインタビュー。最初は控えめだったジャン・ファイユンさんとウェイ・ハンディンさんも、上映後のQ&Aでもお客様からの質問に答え、サイン会にも長蛇の列ができる人気ぶりに、台湾ナイトでは「大阪、ありがとう!」と感激の様子。デビュー作で海外の映画祭の場に登壇という華々しい体験をした二人。

クロージングセレモニーでは、
「本当にありがとうございます。思いがけない受賞でした、この賞をいただいたからには、今後もう一息がんばって撮ってみたいと思います。できれば今後日本で公開されればうれしく思います。審査員の皆さん、大阪アジアン映画祭、ありがとうございます」(イー・ツーイェン監督)


~戦後70年の今、戦場にいるかのような衝撃を体感する塚本晋也監督入魂作~

《未体験ゾーンの映画たち2015》
一般公開されなくても、思わぬ感動がそこにある。
劇場発信の新しい映画祭【第4回未体験ゾーンの映画たち】開催!
4年目を迎える【未体験ゾーンの映画たち】が2015年、過去最大の規模で49本を一挙上映!!
ホラーやスプラッターだけではない、上質のサスペンスからノンフィクションドラマ、日本では中々見られない東欧の作品など、珍しい映画が堪能できる映画ファンには堪らない特集上映イベントです。
個人的には、昨年亡くなったロビン・ウィリアムズの『余命90分の男』や、SNSを皮肉るようコメディ『Facebookで大逆転』、政治・経済界のスキャンダルをノンフィクションドラマ『ミスター・スキャンダル』や『ハニートラップ 大統領になり損ねた男』、そして、スパイものやロシアの戦闘ものSF、ホラーに至るまで、様々な世界を一挙に見せてくれます。
他にも、韓国の俳優、いかつい顔のチャ・スンウォンの『ハイヒールの男』などは興味津々。ラブホラーの『美しき獣』はジョン・カサヴェテス監督の娘のザン・カサヴェテスが監督しているので、要チェックでしょう。
珍しいところでは、ロン・ハワード監督の『メイド・イン・アメリカ』がイチオシ! 1月公開された『ANNIE/アニー』ではウィル・スミスとプロデュースを手掛けたジェイZが主催する音楽フェスティバルを、『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞監督賞に輝いたロン・ハワードが監督したドキュメンタリー映画です。
さて、あなたは何本見られるでしょうか?
【シネ・リーブル梅田での開催期間】
・2015年3月7日(土)~4月10日(金)
☆上映期間/回数は作品により異なります。
☆全作品デジタル上映
【料金】
1,300円均一
毎週水曜日サービスデー、毎月1日映画の日:1,100円均一
会員サービスデイ(火・金):1,000円
☆リピーター割引⇒本映画祭上映作品の有料半券提示で、次回より200円引き(その他の割引との併用不可)
★シネ・リーブル梅田での上映スケジュール⇒ こちら

同フェスティバルは、今年から大阪アジアン映画祭から独立し、自主運営による開催となりましたが、サポーター制度導入など多くの観客の支援を受け、一般チケットも、発売から50分で完売する人気ぶりとなりました。午前の部は、高橋聰同委員長により新出発となった「おおさかシネマフェスティバル」の挨拶の後、午前10時10分から特別上映『劇場版 神戸在住』を上映。上映後には、神戸市灘区出身の白羽弥仁監督と藤本泉(新人女優賞)をゲストに迎えたトークショーが行われ、神戸を舞台にした同作の裏話が披露されました。
昼食休憩後、午後1時からの表彰式では、同映画祭の創立メンバーでもある大森一樹監督が「『おおさかシネマフェスティバル』は約30年前にぼくと高橋さんがはじめた映画祭。始めたときは20代。今、新作を撮影しているので、来年は受賞者で出席したい」と挨拶。総合司会の浜村淳が、スペシャルサポーターによる花束贈呈の際も、登壇する度に盛り上げ、ゲストも観客も笑いっぱなしの1時間半。手作り映画祭ならではの一体感で、満席の観客からも大きな拍手が送られました。様々な角度から受賞者に切り込む浜村トークで、受賞者の思わぬ素顔を垣間見ることができた表彰式の模様を、ハイライトでご紹介します!
【主演男優賞】綾野剛『そこのみにて光輝く』『白雪姫殺人事件』
「台本の最初の3行だけで(これはという)匂いがした。池脇さんは何があっても大丈夫なので、安心して演じた。(『新宿スワン』で金髪スカウトマンを演じることについて聞かれ)やりたくない役を探す方が難しい」
【主演女優賞】池脇千鶴『そこのみにて光輝く』

