「AI」と一致するもの

kaibutuha-550.jpg

taipeistory-550.jpg

ps-inta-550.jpg『パーソナル・ショッパー』ララ役/シグリッド・ブアジズ インタビュー

≪シグリッド・ブアジズ プロフィール≫
1984年3月10日、フランス・パリ生まれ。フランス国立高等演技学校(Contuvatoire national superior d'Art dramatique du Paris)で学ぶ。2008年、短編映画『Cortege』(未/原題)で映画デビュー。13年に世界的に大ヒットしたデンマーク・スウェーデン合作の北欧ミステリー「THE BRIDGE/ブリッジ」を原作にリメイクされた英国のTVドラマシリーズ「トンネル~国境に落ちた血」に出演し注目を浴びる。その他の出演作にミア・ハンセン=ラブ監督作『EDEN/エデン』(14)、さらにFENDIの広告モデルとしても活躍。


 ps-500-6.jpg

シグリッド・ブアジズさん、『パーソナル・ショッパー』を語る。

 
「主役を演じるより脇役を演じる方が難しい」――そう言われることがよくある。確かに、どんなに主人公が輝いていても、他の登場人物に魅力がなければ、映画に深みがなくなってしまい、見ていてもときめかないという体験をお持ちの人も多いのではないだろうか?


5 月12日から上映が始まる『パーソナル・ショッパー』で、確かな存在感を放つ脇役の一人が、シグリッド・ブアジズさんだ。クリステン・スチュワートが演じる主人公・モウリーンの義理の姉・ララを演じる。双子の兄を亡くしたモウリーン。そして、彼女と共通の大切な人を亡くしたララ。映画は、モウリーンの悲しみを軸に展開されていくが、伴侶を亡くしたララもまた、スクリーンに映し出されないところで悲しみを抱えている。


ps-inta-240.jpg脇役を演じる難しさはどこにあるのか?
「シナリオに書かれていない部分を自分で想像しなければならないところ」「主役にも脇役にも同じように1つの人生があります。だから、登場シーンが少ない人物は、登場しない部分の生活を、自分の想像力で埋めていかなければなりません」とシグリッドさんは語る。
複数の俳優たちが懸命な姿勢で役に取り組むからこそ、1本の映画にずしりとした重みが出るのだろう。
オリヴィエ・アサイヤス監督は、その重要な任務のひとつをシグリッドさんに委ねた。


彼女がこの映画を出演した経緯は?
「監督から直接依頼がありました。カフェでアサイヤス監督と会って、シナリオを読んだとき、その多様な要素にものすごく感動したんです!」。
トラディショナルな要素と、新しいテクノロジーを駆使したモダンな要素とが混在し、絵に描いたような現代っ子が主人公として登場するが、彼女は「孤独」という普遍的な苦しみをまとっている。キラキラしたモードの世界と、幽霊といったオカルトの世界が混在しているところも面白い。


ホラーやモードを題材にしながらも、哲学的な結末を導き出していくアサイヤス監督。現場では俳優たちにどのように接しているのだろうか?
「とても穏やかな方です。自分の作品に信念を持っているからでしょうか。柔軟性があり、俳優に要求する内容はとてもシンプルです」
シグリッドさんもそんな監督のもとで、のびやかにララを演じた。また、主演・クリステン・スチュワートが醸し出す力強いエネルギーもまた、彼女の演技に大きな影響を与えたに違いない。

ps-500-7.jpg静かで落ち着いた印象のシグリッドさんだが、心の中は”演じることへの情熱”でいっぱいだ。数年前に「自分はジャンヌ・ダルクだ」と思い込む人物を演じたと聞いたとき、彼女の役者としてのはかり知れない可能性を見た気がした。(日本未公開作“Jeanne”/ ブノワ・ジャコ監督作品)


アサイヤス監督は前作『アクトレス〜女たちの舞台〜』で脇を固めたクリステン・スチュワートを本作で主役に抜擢した。シグリッド・ブアジズさんが、アサイヤス監督の作品で主役を演じる日も、遠くはないかもしれない。


(写真・文:田中明花)

■作品紹介⇒ こちら
■公式サイト⇒ http://personalshopper-movie.com/

©2016 CG Cinema – VORTEX SUTRA – DETAILFILM – SIRENA FILM – ARTE France CINEMA – ARTE Deutschland / WDR

 <写真キャプション>シグリッド・ブアジズさん(2017年4月19日撮影/田中明花)


(オフィシャル レポートより)

yoruniikiru-550.jpg

futarinotabiji-kaiken-550.jpg

~二人が語り尽すラトビアロケの舞台裏と、オリジナリティーに満ちた作品の魅力~

 
神戸と北欧ラトビアの首都、リガの2都市を舞台に、桃井かおりとイッセー尾形がアレクサンドル・ソクーロフ作品『太陽』(05)以来久々の共演を果たす『ふたりの旅路』が、6月24日(土)からユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)から神戸国際松竹、第七藝術劇場他で順次公開される。
 
監督はラトビア出身のマーリス・マルティンソーンス監督。大阪アジアン映画祭2011のコンペティション部門作品として紹介された『雨夜 香港コンフィデンシャル』で初タッグを組んだ桃井かおりが、『OKI-In the middle of the ocean』に続き3作目となる本作で、イッセー尾形に出演を打診。結婚直前の娘を事故で、ほどなく震災で夫を亡くし、一人神戸の街で生きてきた主人公クミコの夫役として羽織袴で登場する。おとぎの国のように美しい街並みの中、着物ショーに出演するためにラトビア・リガを訪れたクミコに訪れる夢のような出来事に思わず惹きこまれる人生讃歌。異国の地で止まっていた時が動き出すかのように、自らの体験を語るクミコや、夫との思わぬ”夫婦喧嘩“など、桃井かおりとイッセー尾形だからこその名シーンの数々も見逃せない。
 
神戸でのプレミア上映前に神戸市役所で行われた記者会見では、ラトビアでのプレミア上映を終えて戻ったばかりという主演の桃井かおりさん、イッセー尾形さんが、劇中の黒留袖と羽織袴姿で登場。映画の中の夫婦さながらの和気藹々とした雰囲気の中、次から次へと撮影での思い出が沸き上がってくる、温かい時間となった。マーリス・マルティンソーンス監督と3作目になる本作で、初めて日本との合作が実現。名優たちも参加し、意気込み十分のお二人が熱い思いを語った記者会見の模様をご紹介したい。
 

■ラトビア・リガの街を挙げての撮影に感慨。震災の被害に遭った主人公の心がどうやって立ち直るのか、失くしてしまった愛しい人の思い出は進化しないのかを伝える上質な映画になった。(桃井)

futarinotabiji-kaiken-momoi-240.jpg

―――まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
桃井:マーリス・マルティンソーンス監督とは本作で3作目ですが、やるたびによく分からない台本で、よく分からないまま終わります。でも、出来上がると「こういう映画は言葉で打合せをしても何も分からないのは当たり前。やってみないと分からない作品を作る監督だな」と納得し、今回は特にその思いが強かったです。日本の俳優で出演するのが私ばかりではつまらないし、そろそろもっといい俳優を(ラトビアに)紹介しなければと思い、イッセー尾形さんに出ていただこうと無理やり引きずりこみました。
 
ラトビア・リガという街をフルに活用させていただき、ストーンブリッジという一番大きな橋も撮影のため閉鎖しましたし、夜中市庁前を貸し切ったり、旧市街は自由に使えました。私が出演したハリウッド映画よりも大規模で、国中が動いているような素晴らしい撮影をさせていただけました。私も昨日初めて出来上がった作品を観て、非常に面白かったです。イッセーさんとも同じぐらいのレベル感でいい映画だねと話をしたところです。記者会見の時にちょっと気に入っていない映画だと本当に辛いのですが、良かったよねと。
 
本当に品の良い上質な映画ですし、笑えますし、私は神戸の震災に遭った女性を演じているので、そのあたりの心境もきちんと伝えたいという気持ちもありました。福島や津波の被害に遭われた方もそうですが、ちゃんと生活は立ち直っても、心はどうやって立ち直るのかという問題。失くしてしまった愛しい人の思い出も失くしてしまわなければいけないのか。思い出は進化しないのか。お化けと一緒に思い出を作る話でもありますから、本当にオススメできる映画になりました。
 

■かおりさんと二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられるという確信があった。(尾形)

尾形:桃井かおりさんとは、30代の頃から舞台で共演しており、日本、ドイツ、イギリスでもやりましたし、映画もロシア・ペテルブルグで『太陽』を撮りましたし、言うなれば、「二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられる」という確信がありました。台湾で『沈黙』を撮影していた時に、かおりさんから「映画をやらないか」と連絡が来て、すごいタイミングだな、縁だな、戦友だなと色々なことを思いました。そのときストーリーはまだ聞いていませんでしたが、何であれ大丈夫だろうと。リガは夢のような、ファンタスティックな街で、羽織袴(イッセー尾形さん演じるクミコの夫の衣装)を着て歩くだけで本当に気分がいいんですよ。「お前は誰?誰でもない!」みたいな感じで、あんな自由を味わったのは生まれて初めてです。
 
台本はあるけれど、それを横に置いて好きにやってもいいと言ってくださる太っ腹な監督で、本当に好きにやったんですよ。それがほぼノーカットで映っていたので、監督の太っ腹さと、根性にビックリしました。その部分がこの映画の柱になっていましたね、自画自賛ですが(笑)。この映画は本当にオリジナルな世界が出来ており、「このような映画です」と例えられるものではない。震災の話や、その思い出という話も出てきますが、僕とかおりさんが出てくると、一つのカップルの日常が作れる。「日常に勝るドラマチックなものはないな」というのが一番の感想ですね。

 

futarinotabiji-kaiken-500.jpg

■イッセーさんは演じながら戯曲が出来ていく天才的な俳優。現場の力を信じている。(桃井)

意味ではなく、イメージ、感覚、五感が大事な映画。かおりさんは、この映画で人生の選択の可能性のドアを全て少しずつ開けていく。(尾形)

―――何度も共演されている桃井かおりさんとイッセー尾形さんですが、お互いにここが素晴らしい、もしくは個性的と感じる点は?
桃井:イッセーさんは、自作のお芝居(二人芝居など)をされるとき、最初は台本がなくやりながら戯曲が出来ていくのですが、それがとても哲学的かつ即興的で、ちょっと天才的なところがあります。そういう俳優さんは日本でも海外でもいらっしゃらない。そのセンスの高さと、現場の力を信じているところや、監督がなんと言おうと、出ないものは出ないと言える。俳優が作っていく力をイッセーさんと一緒にいると味わえるのです。だから海外の作品に出演しても大丈夫なのは、私が一番良く知っています。
 
この作品の現場でも、ただ道を歩くシーンで、台詞は一応作ってあるけれど尺が足りないんですよ。ある時「(台詞を)言っても、言わなくてもいいんだよ」と言われて、私も思わず「言わなくてもいいんですか?」と聞き返すと、「言いたくなったら言えばいいんじゃない?」と。夜のシーンでしたから、影や寒さを全部感じている中、ただ歩いていてもいいかなと思う。そういう判断も入れながら撮っていきました。監督から「ここでしゃべっていてください」と言われたら、即興でしゃべっていきますし。クミコがリガのお料理番組で出演するシーンで、私は一生懸命おにぎりのエピソードを長々としゃべっているのですが、監督は私が何をしゃべっているか分からなかったんですよ(笑)。
 

futarinotabiji-kaiken-ogata-240.jpg

尾形:意味ではなく、イメージであったり、感覚であったり、五感であったり、それが大事な映画なのです。言葉が分からないから監督抜きで、二人で作っていったのではなく、監督がいないと出来ない。というのも、僕たちは監督に観てもらいたくて芝居をしていたり、カメラマンにこの即興を投げかけて、彼らがそれを意味ではなく別のセンサーで感じとり、もう1テイク撮ったり、別の動きをしてみたり、様々なアイデアが出てくる。そうやってキャッチボールをしながら作っていくのです。
 
リガはとても不思議な街で、おとぎ話に出てくるようなお城があり、昼間はカッと照るのですが、闇とのコントラストがくっきりしており、夜になると真っ暗な中に店の照明が幻想的に浮かび上がる。「ここをこうしてやろうか」という演技上の邪な考えが消え、浄化されていく中でかおりさんと出会う訳です。かおりさんもそうですが、僕も自分で思ってもみないようなものが出ていました。
 
桃井さんの素敵なところについて一つ例え話をすると、生きている時は色々な選択肢があり、一つ一つ選択しながら皆人生を過ごしていく訳ですが、かおりさんはこの映画で可能性のドアを全部少しずつ開けていくんですよ。ちょっとずつ顔を覗かせて、その表情が万華鏡のように変化するところが素敵だなと思いました。

 

■ラトビアの人の強さにハッとさせられ、神戸と二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がした。(桃井)

―――震災を経験した女性を演じるにあたり、どのような役作りをしたのですか?
桃井:以前の映画もそうですが、ずっと気になっていたことでした。例えば「4年経って、やっと涙が出た」とか、現実的な時間を止めて、元気になるためならどんなことでもしようと、やっと元気になったのだけど、どうしても喪失感が消えない。時間は止まっているけれど、生活は続いていくことを感じながら演じていこうと思いました。ところが、撮影を始めると時間は止まっているだけど、場所は移動して、距離はどこにでも飛んでいける女性になっていたのです。そうすると、嘘でも本当でも(亡くなった夫が)いてくれればいいとか、イメージさえあればいいとか、色々なことを撮りながら体験していきました。
 
ラトビアという国は独立してから20年強。神戸の震災と同じぐらいの時間しか経っていません。独立するまで色々な国に占領されてきた小国ですが、最後にはバルト三国は国境で、パン屋からおじいさん、子どもまでが手をつなぎ、戦車が迫ってきても、手をつなぎ続けたのです。結局戦車もひき殺すことが辛くなって引き揚げ、独立を勝ち取ったという無抵抗の勝利を収めた人々がいる国です。不条理な歴史を抱えており、ドイツに侵攻されればドイツ語を話せるようにし、ロシア語も話せるようになっています。マーリス監督と最初に香港で仕事をしたとき、中国語が全然分からないのに、全く困っていなかった。辛抱強い面も含めて、何だろうこの強さはと感じました。ちょうど、日本が地震など自然と闘わなければならなかった時に、ラトビア人の強さを見ていると何か生き延びることができるのではないかと強く思わされたので、ラトビアと神戸の二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がしました。

 

■ケイコの場合はそういう風に立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画(尾形)

思い出にも未来がある感じがいいなと思う(桃井)

futarinotabiji-kaiken-240.jpg

―――震災の事に触れている作品ですが、神戸の皆さんに伝えたいことは?
尾形:僕が映画を観た時最初に感じたことですが、カオリはラトビアに異邦人として行くけれど、もう一人の異邦人を自分の中に抱えていることに気が付くのです。その異邦人とは時を止めてしまった見知らぬ自分で、夫らしき人に出会うことにより、どういう態度に出ようかと迷う訳です。夫と声をかけ、もし違っていれば、夢が醒めてしまうのが怖いと、ずっと他人のふりをして近づいていく。その近寄り方は彼女が過ごしていた、失くしてしまった日常の延長線上で、その異邦人がもう一度日常を繰り返すのです。そのことにケイコ自身が気付き、もう一度止めた時を自分の時に戻して生き直す。神戸の皆さんにこうですよと投げかけるのではなく、ケイコの場合はそういう風にして立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画だという気がしました。
 
桃井:震災のことを利用していない映画です。実は、ヘルシンキからリガに行くときに日本のご夫婦ばかり乗っていたツアーで、お一人で乗っていらっしゃるお客さんがいらっしゃったので話を聞くと、ご主人とバルト三国ツアーにずっと一緒に行っていたのが、ご主人が亡くなってしまったそうです。お一人での参加でしたが「二人で思い出を作るんです」とおっしゃっていたのが、すごく良かった。失くしただけではなく、それでもやれることがある。思い出が育つ、思い出にも未来があるという感じがいいなと思ったのです。
 
―――引退を決意されたとの噂もありますが、今後の活動について教えてください。
桃井:もう半分リタイアしているんですよ。老後を楽しみにしようかなと思って。私の大好きな叔母さんが「夫婦っていうのは、老後がいいのよ」とおっしゃったのだけど、そう?
 
尾形:俺、今老後だもん。
 
桃井:そうでしょ、いいなぁと思って。仕事もして、老後もしてと。ずっと働くとかは…。だからテレビ局のプロデューサーにも全然媚びないですよ。要らないの、私たちは。
 
尾形:「働く」と「休む」の間の、新しい日本語が欲しいよね。「安らぐ」とか。
 
桃井:でも、非常に清純に仕事ができるいい時間なんですよ。この年頃って。
 
尾形:ご褒美だよね。
 
桃井:多分、前よりも野心がなく、清純に監督と仕事が出来ていると思います。あまりに賞とかくれないから、ちょっと辞めたくはあります(笑)。こんなに頑張っているのに。海外では賞をくれるのに、(日本では)えっくれないのという、ちょっと拗ねる気持ちはありますが。ただ、おととしは『ふたりの旅路』を入れて、一年で5本の映画に出演し、桃井かおり史上最多。そういう意味では、60歳を過ぎてからの方が活気づいていますよ。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ふたりの旅路』“Magic Kimono”(2016年 ラトビア=日本 1時間45分)
監督:マーリス・マルティンソーンス
出演:桃井かおり、イッセー尾形、アルトゥールス・スクラスティンス、マールテインシス・シルマイシュ、アリセ・ボラチェンコ、木内みどり、石倉三郎他
2017年6月24日(土)~ユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)~神戸国際松竹、第七藝術劇場他順次公開
公式サイト⇒https://www.futarimovie.com/
(C) Krukfilms / Loaded Films
 

ps-550.jpg

bo-550.jpg

IDB-550.jpg

tomas2017-log.jpgtomas2017-kyoto.jpg


 『映画 きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち』の公開を記念して、日本最大級の鉄道博物館・京都鉄道博物館にて抽選でプレゼントが当たる、クイズラリーイベントを実施いたします!!

 

◆期間:3/18(土)~4/15(土) ※応募用紙なくなり次第終了

◆場所:京都鉄道博物館 (京都市下京区観喜寺町)
<開館時間:10:00~17:30※入館は17:00まで>
※休館日:毎週水曜日  (祝日及び3/25~4/7は開館)

◆料金:無料 (別途博物館入館料金必要)

◆概要:博物館内3か所に設置されているすべてのクイズに答えて、「きかんしゃトーマス」グッズまたは京都鉄道博物館グッズを抽選で貰っちゃおう!

◆映画・タイアップに関するお問い合わせ:新通映画企画室 06-6532-1696 (平日10:00~17:00)

京都鉄道博物館に関するお問い合わせ:0570-080-462

◆京都鉄道博物館公式HP:http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

◆映画公式HP:http://movie2017.thomasandfriends.jp/
 


『映画 きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち』

tomas2017-500-1.jpg【STORY】
メインランドに世界中の機関車たちがあつまってグレート・レイルウェイ・ショーが開かれることを知ったトーマスは、なんとかしてレースに出たいと、トップハム・ハット卿にアピールします。しかし、大きな機関車からは「大きくも、強くも、速くもないトーマスが、世界中の機関車に勝てるわけがない」と 言われてしまいます。

ある日、ソドー島とメインランドを間違えて、レースに出る世界中の機関車たちがブレンダムの港に上陸。 その中には、トーマスと同じ小型機関車でインドからやって来た女の子の機関車アシマもいました。初めて出会う機関車たちを見て、ますますレースに出たくなるトーマス。 はたしてトーマスはレースに参加することができるのでしょうか?そして、いちばんになるのは…?


tomas2017-pos.jpg監督:デイビッド・ストーテンDAVID STOTEN 脚本アンドリュー・ブレナー
ナレーション:ジョン・カビラ  特別出演:渡辺直美【アシマ役】
キャスト:比嘉久美子 田中完 他
提供:ソニー・クリエイティブプロダクツ
配給・宣伝:東京テアトル 配給協力:イオンエンタテイメント
2016年/英/デジタル/約61分
原題:THOMAS AND FRIENDS THE GREAT RACE THE MOVIE
© 2017 Gullane (Thomas) Limited

2017年4月8日(土)~梅田ブルク7、イオンシネマ京都桂川、OSシネマズ神戸ハーバーランドほか 全国のイオンシネマで公開

◆配給:東京テアトル株式会社 http://movie2017.thomasandfriends.jp/

◆京都鉄道博物館 http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

 

cinefes2017-550-1.jpg

「おおさかシネマフェスティバル2017」が3月5日(日)、大阪北区のホテル エルセラーン大阪、エルセラーンホールで行われ、今年も総合司会浜村淳さんの司会で、表彰式は大爆笑の渦が巻き起こった。欠席ゲストが多い中、なにわのアカデミー賞もショーアップ。表彰式オープニングには、過去のハイライト映像が流され、豪華な顔ぶれの受賞者の晴れやかな姿がフラッシュバック。表彰式にあたって、総合プロデューサーの大森一樹監督も「映画ファンが映画について語り合う映画まつりが、こういう形で続くのはうれしい。先日亡くなった、僕らの時代の象徴である鈴木清順監督が映画祭に何度かお越しいただき、温かい言葉を残していただいたことを覚えています」と、その思い出を語った。表彰式では日本映画作品賞・片淵須直監督、助演男優賞・東出昌大さん、助演女優賞・杉咲花さんら豪華ゲストの顔ぶれが、浜村淳さんとのトークを展開。スペシャルサポーターに花束を手渡され、喜びの表情を見せた。表彰式ゲストのコメントを、写真と共にご紹介したい。
 
 
cinefes2017-500-katabuchi.jpg
 
 
【日本映画作品賞】『この世界の片隅に』(片淵須直監督)
 
「(浜村淳に、枚方出身の話題から「ひらパーおじさん」といじられながら)完成するまで6年あまりかかり、3374名の方から支援をいただきました。この数字だけは忘れられません。自分たちの知らない時代、知らない場所で起きたことを描いているので、きちんと描こうと自分たちでできることは全てやりました。この作品を撮ろうとしたのも、のんを起用したのも、今から思えば映画の神様が囁いたとしか思えません」
 
 
cinefes2017-240-hidashide.jpg

【助演男優賞】東出昌大『聖の青春』

「俳優とモデルの仕事は、農家と漁師ぐらい大きな違いがあります。向井さんの脚本、森監督の演出が素晴らしくてやりやすかったです。福島会館前でクランクインしましたが、監督の一言目が「芝居をするな」。松山さんの村山聖が盤を挟んだ向かいにいて、命を削りながら芝居をしていた。松山さんがいたから僕も芝居ができました」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
cinefes2017-240-sugisaki.jpg
【助演女優賞】杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
 
「役柄や作品を自分から望むことは少ないですが、私は映画が好きで、憧れの監督がたくさんいるので、その監督のもとでがんばりたいです。初めてのあて書きでビックリしました。台本を受け取った時にマネージャーが『本当にいい作品だから早く読んで』と言われ、そんなことを言われるのは初めてだったので車の中で読んだら、マネージャーの言う通りだと思い、改めて家で読みました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
cinefes2017-240-maikuma.jpg
【新人男優賞】毎熊克哉『ケンとカズ』
 
「どちらかというと、僕はへなちょこなタイプ。(小路監督は)普段の僕を知っているのになぜこの役をと思ったが、何かやって欲しいのだろうと思って演じました。3歳ぐらいから映画が好きで、物心がついたときから映画監督になりたかったので、18歳で東京の映画学校に行き、小路監督と出逢ったのです」

 

 

 

 

 
 
 
 
 
cinefes2017-240-zeze.jpg
【監督賞】瀬々敬久『64-ロクヨン―』
 
「大分にいたときは、電車で乗り継いで2時間かけて映画を観に行っていたので、浪人時代に大阪に来た時はうれしくて、大毎地下劇場でよく映画を観ていました。警察広報官役の佐藤浩市さんは誰が来ても闘わなければいけない設定。浩市さんもそこが肝だと思い、撮影に入る時の飲み会で、記者クラブの俳優たちに『お前ら死ぬ気でかかってこい』と挑戦状を突きつけていました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
cinefes2017-240-mukai.jpg
【脚本賞】向井康介『聖の青春』
 
「29歳で亡くなった壮絶な生き方ですが、2時間にまとめなくてはいけない。どうすればいいかを考え、聖さん晩年の4年間に他の部分も織り込みつつ、フォーカスを当てるところから始めました。7~8年かけて、監督やプロデューサーとで合宿したり、思い出しては直したりしながらかき上げました。松山ケンイチさんは『神童』『マイ・バック・ページ』に続き3作目ですが、今回一番熱がこもっており、ライターとして頼もしかったです。脚本より村山聖さんの生き方が凄かったのだと思います。」
 
 
 
 
 
 
 
 
cinefes2017-240-yamada.jpg
【撮影賞】山田康介『シン・ゴジラ』
 
「助手で15年カメラに携わり、35歳でデビュー。助手時代にゴジラ作品を6作品担当していたので、ぜひチャレンジしたいと思いました。僕は木村大作さんの助手をしていたことがありますが、木村さんは『誰かが行かねば道はない』という方。それは無理なので、僕は違う道を行きたい。怖いけどチャーミングな方です」
 
 
 
 
 
 

cinefes2017-500-kotoringo.jpg

【音楽賞】コトリンゴ『この世界の片隅に』
 
「ザ・フォーク・クルセーダーズの60年代の曲を、エレキギターがない戦中時代が舞台なのでバイオリンなどの方がいいと思い編曲しました。浜村先生は、コトリンゴはバンドと思っていらしたようですが、一人でやっています」
 
 
cinefes2017-240-nakano.jpg
【新人監督賞】中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』
 
「杉咲花さんの起用は、テレビ越しに見てなんと感度がいいのだろうと思い、彼女と映画を撮りたくて今回唯一あて書きしました。僕の作品には家族の絆、愛が表現の根底にあり、今回それを吐き出しました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
cinefes2017-240-shouji.jpg
【ワイルドバンチ賞】『ケンとカズ』(小路紘史監督)
 
「通常映画を制作するには億単位でお金がかかりますが、本作は300万ぐらいで撮りました。将来的に、毎熊さんが出演してくれるなら、一緒に映画を撮りたい。(資金集めは)浜村さんに協力してもらって(笑)」
 
 

 

 
【主演男優賞】松山ケンイチ『聖の青春』<メッセージ代読>
「村山さんの生き物としての美しさは時代を問わず観客の心に響いた結果だと思います。
将棋界は美しいです。その美しさを堪能出来てその美しさを持った方々との出会いがあるこの時代に生まれて僕は幸せ者です」
 
【主演女優賞】蒼井優『オーバー・フェンス』<メッセージ代読>
「中学生になるまで、学校の長期休業期間のほとんどは祖父母のいる大阪で過ごしていました。鶴橋の銭湯でミックスジュースを飲んでいた私が、女優賞をいただくなんて。人生何が起こるかわかりません。私たちは、これからも皆さんと同じ一娯楽ファンとして、また、一制作人として、真摯に、時に大胆に作品を作り続けていきます。おおさかシネマフェスティバルに、ありったけの愛と祝福を」
 
【新人女優賞】中条あやの『セトウツミ』<メッセージ代読>
「朝起きて実家で朝食を食べて 行ってきます!と言ってか ら撮る映画は今までで初めてで、いい意味で肩の力を抜いて撮影することができました。そんな愛着のある セトウツミで新人女優賞を頂けて本当に嬉しいです! こんな素敵な機会作ってくださった皆さんへの感謝の気持ちを忘れず 前に進んでいきたいと思います。」
 
【新人男優賞】真剣佑『ちはやふる』<ビデオメッセージ>
「日本ではじめて出演した作品。小泉監督の下で役者として成長できました」
 
【外国映画作品賞】『ハドソン川の奇跡』(クリント・イーストウッド監督)
監督のメッセージ:おおさかシネマフェスティバル外国語映画部門で『セッション』が作品賞に選ばれたと聞き、非常にうれしく思います。最高のキャストとスタッフに代わりまして、皆さまに感謝いたします。ありがとうございます。
 
写真:河田真喜子、文:江口由美
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99