「AI」と一致するもの

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oioui-9.21-550.JPG(左から、大谷亮平、髙橋海人、長澤まさみ、永瀬正敏、大森立嗣監督)


日程:9月21日(火)12:30~13:10

場所:TOHOシネマズ新宿

登壇者:長澤まさみ、永瀬正敏、髙橋海人、大谷亮平、大森立嗣監督(敬称略)



oioui-9.21-nagasawa-1.JPG映画『おーい、応為』(10月17日公開/東京テアトル・ヨアケ共同配給)の完成披露上映会が9月21日(日)、TOHOシネマズ新宿で行われ、主演の長澤まさみ、共演の永瀬正敏、髙橋海人(King & Prince)、大谷亮平、そして監督・脚本を務めた大森立嗣が登壇した。満員御礼の会場に大きな拍手が響く中、キャストと監督が登場し、それぞれ挨拶。

 
主人公で天才絵師・葛飾北斎の娘、応為(お栄)を演じた長澤は「応為を演じたあの時間がとても大切な思い出になったので、今日はその気持ちを込めて応為っぽい着物で来ました。少しの時間ですが楽しい時間を過ごせたら」と挨拶。MCから髪型も応為っぽいと褒められ、照れながら笑顔を見せた。


応為の父であり、破天荒な天才絵師・葛飾北斎を演じた永瀬は「やっと皆さんに観ていただけます。北斎として生きた日々は自分にとってかけがえのない時間でした」としみじみ語った。

 

oioui-9.21-takahashi-1.JPG北斎の門下生で、応為と兄弟のように絵を描き合う善次郎(渓斎英泉)を演じた髙橋は「京都での撮影から2年ぶりにこのメンバーと顔を合わせて身が引き締まります。さっき出番前に監督から“ちゃんとボケてね”と言われたんですけど、ボケられる空気を作れるか不安ですが(笑)、善次郎らしく楽しみたいです」と笑いを誘った。

 
応為が淡い恋心を寄せる初五郎(魚屋北渓)役の大谷は「つい最近本編を観たんですが、とても素敵な作品でした。今日観る皆さんもぜひ楽しんでください」と呼びかけ、会場から温かい拍手が送られた。


初めて時代劇に挑んだ大森監督は「この作品は殺陣のある時代劇ではないので、俳優たちをひたすら素直に見つめるつもりで撮影を進めました。緊張もありますが、とても前向きで楽しい映画になったと思います」と作品への手応えを明かした。


――撮影を終えての今の気持ちを問われ

長澤が「一昨年の秋に撮影したのですがあっという間に時間が経ち、もう皆さんのもとに届くんだなと少し寂しい気持ちもあります。親子の日常を覗き見するような映画になったので、世界観に没入してもらえたら嬉しいです」とコメント。応為については「200年前の女性とは思えないほど肝が据わっていて自由。私自身もやりたいことに向かう心意気を学びました」と語った。

大森監督も「長澤さんの生き様がそのまま応為に乗っかっているようで、彼女を肯定することで映画が生きてくる気がした」と絶賛した。

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永瀬は「これまでの作品は“画狂老人”としての北斎像に比重があるものが多かったと思います。今回大森監督がやろうとされたのは“人間・北斎”であって、応為との人間としての関係性だと感じました」とコメント。「だからこそ、どう人間として、どう親子として生きたかを出していくかが大切だった」と語り、北斎像へのアプローチを振り返った。

大谷は「お栄さんとの2ショットの真っ暗なシーンで沼に落ちたんですよね」とおどけたエピソードも。「この作品の中では勝気なお栄さんなので珍しい表情を隣で拝見できて役得だなと思いました」とコメントし、応為とのシーンの裏話を披露して会場を沸かせた。

髙橋は、念願の時代劇出演について「現代じゃない時代の作品に出ることが夢だったので、自分が絵が好きということもあり、絵にゆかりのある方の作品に出ることができて嬉しかったです」とにっこり。さらに「キャスティングの名前を拝見した時に錚々たる方々が並んでいて、“怖いな、大丈夫か俺は”と思いましたが、せっかく出演させていただくなら、自分は戦に出る気持ちで、不安に気づかれないように少ない経験を全部背負って京都に向かおうと思いました」と率直に明かすと、長澤が「そんなふうに思ってたんですか!」と驚き、会場は笑いに包まれた。


oioui-9.21-500-2.JPG――長澤との共演について?

髙橋は「応為という役の奥に長澤さん自身の力強さや色気が滲み出ている気がしました。お芝居って誰かに憑依するものだと思っていたけど、その人の人生がにじむ瞬間が一番素晴らしいんだと気づかせてもらった。この映画にはそういう瞬間がたくさんあって、一観客として楽しめました」と語った。

続けて永瀬も「撮影初日が出戻りのシーンだったんですけど、長澤さんが“帰ったぞ”と一言発した瞬間に北斎像が決まった気がしました。僕が考えていた北斎像よりもさらに高いレベルに引き上げてもらった感覚があって、今回は北斎を作ってくださった方のひとりは確実に長澤さんだと思います」と感謝を述べた。これに長澤が思わず「いやもう恐縮です。皆さまのおかげで応為が演じられたと思っています」と謙遜し、「現場ではそれぞれが役への思いを力強く注いでいたからこそ、キャラクターたちの血が通ったように生きて見えた。映画はやっぱりみんなで作るものだと日々感じていました」と撮影を振り返った。


oioui-9.21-500-1.JPG――主要キャスト3人が吹き替えなしで挑んだ絵を描くシーンについて?

長澤は「初めての持ち方で練習が大変でしたが、稽古部屋にこもってひたすら練習しました。その成果が映像に出ていると思います」と語り、髙橋も「3人で同じ小屋にこもって、一言も話さずにただ描き続ける日々でした」と現場の空気を振り返った。永瀬は「長澤さんと髙橋さんがあまりに上手いから、見て“やばい”と思ってまた練習する…の繰り返しでした。普通の線一本引くのも大変で、波を引くだけでも太くなったり細くなったりしてしまうんです」と語り、さらに「大森組は撮影がとにかく早く終わるので、その分たっぷり練習時間が取れたのもありがたかった」と付け加えた。髙橋は、急きょ追加された絵を描くシーンについて「筆に触れることで善次郎を理解できた気がしました。セリフを言いながら描くのは本当に難しかったです」とコメントした上で、「僕、聖徳太子じゃないので一度にいろんなことができないんです。(笑)だからひたすら練習して、しゃべりながら描くことを何度も繰り返しました」と明かし、会場から笑いが起きた。監督も「絵を描きながら別のセリフを話すワンカットが本当に良かった」と絶賛した。長澤も「現場ではさらっと描いているように見えるかもしれませんが、練習の成果です」とにっこりし、観客からは大きな拍手が送られた。


――北斎が晩年になっても“猫一匹満足に描けない”と言い、常に高みを目指したその探求心にちなんでキャストの“極めたいこと”について?

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長澤は「休日の過ごし方を極めたい。仕事と休息のバランスをもっと上手にとりたい。どうやって自分を安心させてリラックスできるかを探求すれば、仕事でも集中力が高まると思うので」と語り、緩急を意識したいと明かした。

永瀬は「うちの猫を息子だと思っているんですけど、彼の行動や気持ちを極めたい」と笑いを誘い、「こうしてほしいって思ってるんだろうな、というのが裏目に出ることもあるので、もっとちゃんとコミュニケートして気持ちをわかってあげたい」としみじみ。作品に登場する犬のサクラについても「毎朝誰よりも早く挨拶に行っていました。本当に可愛い子で癒やされました」と振り返り、長澤も「抱っこされるのが好きな子で、ずっと抱っこしていました」とほほ笑んだ。

髙橋は「やっぱり長生きしたいなと思っています。毎日お風呂で潜水していて、最高記録は2分。肺活量を鍛えて、老後も元気にやりたいことをたくさんやりたい。北斎が90歳まで生きたように、自分も長生きして楽しい時間を増やしたい」と語った。

大谷は「毎朝食べている納豆の食べ方を極めたい。青ネギとジャコ、いい出汁醤油で150回混ぜるのがマイベストです」と笑いを誘った。大森監督は「今年初めて梅干しを漬けたんです。梅雨明けに何日干すか、とか季節を感じる作業がすごく楽しい。季節感が失われつつある今だからこそ、天候不順に抗ってでも季節を感じ続けることを極めたい」と語り、会場から温かい拍手が送られた。

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イベントの最後に大森監督は「本当に素直に楽しめる作品になったと思います。登場人物たちを見つめていると運が上がりそうな気がして、皆さんにとってお守りのような映画になると思います。見終わったあと心の奥にしまって、大切なものにしていただけたら」と呼びかけた。続いて長澤は「淡々と進んでいく日常の中で、絵師たちの心意気を感じながら進んでいく物語です。どうぞ最後まで楽しんでください」と笑顔で締めくくり、盛大な拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。
 


 


監督・脚本:大森立嗣 
キャスト:長澤まさみ 髙橋海人 大谷亮平 篠井英介 奥野瑛太 寺島しのぶ 永瀬正敏
原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊) 杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ
©︎2025「おーい、応為」製作委員会 
公式サイト:https://oioui.com
[X] https://x.com/oioui_movie
[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
推奨ハッシュタグ:#おーい応為 

2025年10月17日(金)~ TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

 
 
 


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【⽇ 時】2025年9⽉19⽇(⾦)19:30の回上映後

【場所】VS. (⼤阪府⼤阪市北区⼤深町6番86号 グラングリーン⼤阪 うめきた公園 ノースパーク VS.)

【登壇者】⽥中泯(ダンサー・俳優)、進⾏:加美幸伸( FM COCOLO DJ )



Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-1.JPG11 月28日(金)からの全国公開に先立ち、9月19日(金)に本作で朗読を務めた田中泯登壇の舞台挨拶付特別先行試写会が行われた。会場は現在、坂本龍一の大阪で初となる大規模企画展「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」を開催中のVS.(グラングリーン大阪うめきた公園ノースパーク VS.)。特別な空間で行われた先行試写会に、本作で朗読を務めた田中泯が登壇。親交の深かった坂本龍一への思いや、ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』の朗読をする経緯について語った。


上映後の余韻に包まれるなか登壇した田中泯(以下、田中)は、大きな拍手で迎えられるも「色々思い出しちゃってちょっと言葉が出ないですね。さっきまで裏(楽屋)では笑って話してたのに、変だな。」と素直な気持ちを吐露した。

坂本龍一(以下、坂本)が田中の公演を観にくるなどかねてより親交もあり、一緒にお酒を飲むと必ず気がつけば朝になってるような関係だったと話す。 MC・加美から改めて坂本龍一の魅力を尋ねられると、 「コンプレックスというわけじゃないが、ずっと感じ続けているのは、僕が”言葉”にして出してない事を(坂本は)どんどんどんどんやってきたわけです。それは森林保全や原発問題だったり様々ですが、ある時、『泯さん、このままいくと人類みんなおかしくなっちゃいますね』って言うんです。僕が口に出さないでいることをポッと口に出してくる。僕はダンスをやっていたから“言葉”を信じなくなっていたんです。自分の中で“言葉”を培養して純粋に使えているのか。それが人間だから、人生だから、世間だから…とか、皆さんも小さな時から散々(大人から)理屈っぽいこと言われたでしょう?」と“言葉”がもつ常識の違和感を観客に問いかけた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-500-1.jpg「彼の好奇心を動かしていたのは“人間”そのものなんだと思う。音楽を考え続ける、音楽というものに触れ続けることが “人間”に対する好奇心と同じだったんじゃないか」と語り、「“踊り”を考えることが僕にとっては“人間”であることを考えることなんです。それはちっとも難しいことではなく、当たり前のことだと思っています。僕はずっと“言葉”を喋れなかった人間で、はじめて映画に出て人前でセリフをしゃべったもの50代ですよ。」と、2人がもつ好奇心が似ていると続けた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-3.JPG“言葉”と距離をとってきたという田中が、本作で朗読を務めるにあたりどう挑んだかを聞かれると、「“言葉”をしゃべる常識というのを、むしろ疑ってみようと。なるべく”感情”と”言葉”の距離を取っていられるようにしてしゃべろうとか、思い出せばいっぱいあるんだろうけど、…必死でしたね。」と、坂本と親交の深かった田中だからこその当時の想いを振り返り、「彼が残した手書きの日記から携帯のメモ書き、鉛筆の走り書きのようなものまで、日記とはいいながらきっとものすごい不定多数の人間に向かって言葉を吐いてると思います。つぶやいてないんですね。つぶやいているかのように見せて、おそらく(彼は)読まれることを知っている。……当たってないかもしれないけど(笑)。彼の口からでる“言葉”は基本的に(目の前の)相手だけじゃない。そこに一人しか居ないけど大勢の人がそこに居る、というのが彼の思想だと思います。」と語った。


MC・加美が「雲の動きは音のない音楽だ」という、映画にも登場する坂本の日記に書かれた言葉について触れると「僕はダンサーなので、ダンスをしているように見えてくるんです。小さな雲があると、その雲って太陽が出てきたら必ずなくなる。結構な時間がかかるんです。消えるまで見てやろう!って。でも、やっぱり音楽のようにも見えますよね。でもこれって子どもの好奇心ですよ!大人は時計みちゃうから。」と会場を和ませ、子どもらしさを持つ坂本に共感した。


坂本と初めて一緒にお酒を交わしたとき、「この人やっぱり“本当”で生きていきたいんだと思いました。“本当の気持ち”とか、“本当の事”をやりたいとか、“本当の奴”と一緒にいたい、とか。今ってうわべや表面だけの方って結構わかりますよね。わかっていても通り過ぎたり適当に答えているときがありますよね。僕もあります。なぜ、それでやり通しちゃっているんだろうかという疑問を、やっぱり坂本さんって持ってるんですよね。」続けて、「でも本当に、大人の社会ってよく見れば嘘ばっかりじゃないですか。子どもっぽい話をして笑われるかもしれないけれど。・・・でも、笑っていられるかな?(坂本は)ずっと辞めずに、最後の最後まで音楽をやっていたわけですね。伝統芸能もそうなんですけど、ピアノに向かうということはひょっとしたら同じことの繰り返し。でも同じようにしない。繰り返し毎日毎日同じことをやっていたとしても、同じではないんです。これは子どもが同じ遊びを毎日よく飽きもせずやるということと同じことで、子どもにとっては同じじゃないんですよね。同じことやってないんですよ。毎日新しい何かがきっと見つかるんですよ。(それを)大人は同じ事をやっていると決めつけちゃう。」と追及した。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-2.JPG「すごく悲しいけど、坂本さんが支えた身体、引きずっていた身体と全く違うコンディションの中で私たちは生きているが、彼が話した事ややってくれた事に対して、観よう、わかろう、聴こうとしている。それはとても無理なことかもしれないし、失礼なことかもしれない。でも、最後の最後まで彼は見せるわけですよね。これは奇跡に近いです。最後の姿を知らない方のほうが世の中では圧倒的に多いわけですが、(坂本の)亡くなる瞬間までおそらく映像に残っていると思います。とんでもないことだと思いますよ。でも、これは元の元を立たせば、子どものような好奇心を絶対に捨てずに、大事に大事に持ってきたことも証拠だと思います。僕も絶対にそうします。」と語った。


子どもから年配まで色んな方を誘って観に行って欲しいと願う田中は、一足先に映画を観た観客に向けて「皆さん自分の中でこの作品がどういう立ち位置なのかと考えてると思います。絶対に応援してください。
絶対伝えなきゃいけないってことです。ぜひよろしくお願いします。」と強くアピールした。

 


映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』は 11 月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。

展覧会「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」は9月27日(土)まで開催。


【Synopsis】
Ryuichi Sakamoto_ Diaries-550.jpg命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。今なお国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか──。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。


坂本龍一

朗読:田中泯
監督:大森健生
製作:有吉伸人 飯田雅裕 鶴丸智康  The Estate of Ryuichi Sakamoto
プロデューサー:佐渡岳利 飯田雅裕
制作プロダクション:NHKエンタープライズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ コムデシネマ・ジャポン
2025/日本/ カラー/16:9 /5.1ch/96分/G
© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners
公式サイト:https://happinet-phantom.com/ryuichisakamoto-diaries

2025年11⽉28⽇(⾦)~TOHOシネマズ シャンテほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

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『この本を盗む者は』

ポスタービジュアルデザインの ムビチケ プレゼント

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◆提  供: KADOKAWA

◆募集人数: 名様

◆締め切り:2025年12月14日(日) 

◆公式サイト:http://kononusu.com/
 
 公式X:@kononusu_anime 
 

 
 
 

2025年12月26(金)~新宿バルト9 ほか全国公開!
 



2021年本屋大賞にノミネートされた深緑野分の人気小説 『この本を盗む者は』(角川文庫/KADOKAWA刊)が、ついに劇場アニメーション化。2025年12月26日(金)より全国公開されることが決定いたしました。


konohon-500-1.jpg本作は、“本嫌いの少女”と“謎の犬耳少女”が手を取り合い、「本の世界」を駆け巡る、謎解き×冒険ファンタジー。物語の鍵を読み解くたび、世界が一行ずつ姿を変えていきます。

監督は、『ラディアン』『神クズ☆アイドル』などを手掛けてきた実力派・福岡大生。キャラクターデザイン・作画監督には、『彼方のアストラ』『クズの本懐』の黒澤桂子が参加する。脚本は、『かぐや様は告らせたい』『地縛少年花子くん』の中西やすひろ、音楽は、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、実写からアニメまで多くの名作を手掛ける大島ミチルが担当。そんな実力派スタッフ陣が集結し、『暗殺教室』『地縛少年花子くん』のアニメーションプロデューサー・比嘉勇二が設立した新進気鋭の制作スタジオ「かごかん」が、満を持して送り出す劇場⾧編アニメーション作品。
 


【STORY】

「本なんて、読まなければよかった⋯⋯!」

書物の街・読⾧町に住む高校生の御倉深冬。曾祖父が創立した巨大な書庫「御倉館」を代々管理する一家の娘だが、当の本人は本が好きではなかった。ある日、御倉館の本が盗まれたことで、読⾧町は突然物語の世界に飲み込まれてしまう。それは本にかけられた呪いc“ブックカース”だった。呪いを解く鍵は、物語の中にc町を救うため、深冬は不思議な少女・真白とともに本泥棒を捕まえる旅に出る。泥棒の正体は一体誰なのか?そして、深冬も知らない“呪い”と“御倉家”の秘密とは⋯⋯?

2人の少女が“本の世界”を旅する、謎解き冒険ファンタジーが開幕!すべての呪いが解けるとき、あなたは奪われた真実と出会う――。

 

原作:深緑野分『この本を盗む者は』(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:福岡大生
脚本:中西やすひろ
キャラクターデザイン・作画監督:黒澤桂子
音楽:大島ミチル
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:かごかん(株式会社かごめかんぱにー)
配給:角川ANIMATION
製作:「この本を盗む者は」製作委員会
コピーライト表記:©2025 深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会 

公式HP:http://kononusu.com/
公式X:@kononusu_anime

2025年12月26(金)~新宿バルト9 ほか全国公開!


(オフィシャル・リリースより)

日本の伝統美に潜む狂気と、家族の恐怖を描く

【古代縄文ミステリー】にして【ファンタジーホラー】降臨

主演:遠藤雄弥/共演:彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里

映画『男神』9/19(金) 初日舞台挨拶


otokokami-9.19-550.JPG(左二人目から、井上雅貴監督、須田亜香里、岩橋玄樹、遠藤雄弥、彩凪翔、アナスタシア)


otokokami-pos.jpg『辰巳』『ONODA 一万夜を越えて』で鮮烈なインパクトを残した遠藤雄弥を主演、『ソローキンの見た桜』の井上雅貴監督による映画『男神』が、9月19日(金)より全国公開となりました。

この度、初日舞台挨拶を実施いたしました。当日は、本作のキャスト・スタッフが、イベントに登壇。『ONODA 一万夜を越えて』(21)など、話題作への出演が絶えない実力派俳優の遠藤雄弥、元宝塚歌劇団雪組の男役のスターの彩凪翔、アーティストとして日本にとどまらず、世界で活躍、本作で映画初出演にして、自身初の映画テーマ曲を手掛けることとなった岩橋玄樹、バラエティ番組やラジオなどでマルチに活躍中の 須田亜香里らが登壇。さらに、アナスタシア井上雅貴監督も、舞台挨拶に駆け付けました。


初日を迎えた喜び、ついに公開を迎えた感謝の気持ちなどを語っていただきました。

さらに、タイトル内の【神】に絡め、各キャストによって【神様みたいな存在】を初告白!また、【神様といったら…願い事】ということで、【神様へお願いしたいことは?】についても、ステージ上で発表していただきました。どんな回答が返ってくるのか、全く予測不可能!大盛り上がりのイベントとなりました!
 


■日時:9月19日(金) 17:20~17:50  ※上映後舞台挨拶

■会場:TOHOシネマズ日本橋 スクリーン6
   (中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 3Fロビー奥) 

登壇者(敬称略): 遠藤雄弥、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、井上雅貴監督



otokokami-9.19-遠藤雄弥様.JPG上映後の舞台挨拶ということで、「今だから話せるあのシーンについて!」と題して、貴重な裏話を明かしていくことに。トップバッターで回答した和田役の遠藤は自身初の「乗馬のシーン」に触れ、「カトウシンスケさんは、一度経験あり。僕は初乗馬。愛知牧場で練習しました」と振り返る。練習を共にした馬はとても優しい性格で、乗りやすい子たちだったそうで、「言うことも聞いてくれるし、本当にいい子たち。だけど、乗馬のシーンの本番は夕方。待ち時間ができてしまって。今まで優しかった馬が、すごく興奮してご機嫌が斜めになっていたんです」と苦笑いの遠藤。続けて「跨った瞬間に、ナポレオンのような格好になって」とその時の馬の興奮状態と、遠藤の状況を再現しながら解説。少しびっくりしたという遠藤だったが、「今後、激しい馬の乗馬シーンが来ても大丈夫なくらい自信になりました。貴重な体験でした。すごく楽しかったです」と前向きに受け止め、大きな拍手を浴びていた。


otokokami-9.19-須田亜香里様.JPG愛子役の須田は「グミをパクパク食べるシーン」に裏話があると告白。「愛子は興味がないから、グミを食べながら地鎮祭の様子を見ています」とグミを食べていた理由を解説した須田は、どのタイミングでカメラが愛子の姿を捉えるのかが分からないため、ずっと食べ続けていたところ「途中から、お腹がいっぱいになっちゃって…」とニヤニヤ。「実は…」と切り出した須田は「途中からもぐもぐしているだけ。食べていません」と明かす。さらに、愛子が地鎮祭に興味がない理由について「劇中でははっきりと明かされていないいのですが、クリスチャン説があって」と語り、「一瞬だけ、十字架が揺れるシーンがあります。あれは愛子のペンダントなんです!」と打ち明ける。地鎮祭に参加しない理由について、監督から「愛子と裕斗はクリスチャン説」であることを聞かされていたとも補足し、観客を驚かせていた。


otokokami-9.19-アナスタシア様.JPG考古学者の娘であり通訳の役割をする少女ソフィア役のアナスタシアは「パン屋さんでの撮影シーン」に裏話があると話し、「実はすごくお腹が空いていて…。パンを食べたかったです」と照れながら報告。おしゃれなパン屋さんで、いい香りも漂っていたそうだが、撮影は閉店後だったため、パンを食べることができなかったとしょんぼりするアナスタシアに、「食べさせてあげたかったけど…ごめんなさい」と監督がお詫びする場面もあった。


 

 

 


otokokami-9.19-岩橋玄樹様.JPG裕斗役を務め、本作のテーマ曲「Bless me」も手がけた岩橋はクランクインでの裏話を披露。「初日の朝はとても早かったのですが、工事現場の衣装のタンクトップを着て、ちょっと泥だらけになった感じで、待機していました。待機場所の近くには、本物の工事現場の方も結構いて。朝早くから牛丼を食べに行ってました。実は、僕もマスクなしでみんなに紛れて牛丼を食べに行ったのですが、全然バレなくて。本物の現場の人に馴染む感じで、役作りは完璧でした!」と胸を張ると、会場から大きな拍手が湧き起こっていた。

 

 


 

 


otokokami-9.19-彩凪翔様.JPG夏子役の彩凪が「クライマックスを撮影するまでの流れがとても印象的でした」と話し、「撮影の合間に遠藤さんと監督とずっと結末について話をしていました。その時間がすごく有意義。貴重な時間をいただきました」と感謝すると、遠藤は「彩凪さんはとにかく真面目。ずっと夏子役についていろいろと考えていて。僕もちゃんとやらないといけないなと思いました」と彩凪の姿勢に刺激を受けていたと伝えていた。


お気に入りシーンは「やっぱり走るシーン!」とアピールした遠藤は「とにかく膝をあげて一生懸命走りました!」と自信たっぷりに語る。「護摩焚き」のシーンがお気に入りだという彩凪のコメントに、監督は「映画用ではない、本物の護摩焚き。40分近く(カメラを)回していました。火の撮影は本当に大変。いっぺんに撮らなきゃいけないから、ずっと護摩焚きをする中での撮影でした」と振り返る。遠藤が護摩焚きシーンでの加藤雅也の衣装について「あれ、自前なんですよね」と監督に問いかけると、監督はうれしそうに続き、「撮影の1週間前に(加藤)雅也さんから連絡があって。本格的な経験をしに来ていると(笑)」と加藤が撮影のために護摩焚きの修行に入っていたことを明かしつつ、感謝する場面もあった。


「乗馬のシーンが好き」だという須田は、「お馬が好きなのか、乗馬が好きなのか。多分両方好きなんだと思います!」とニッコリ。続けて「馬のご機嫌というか、感情やコンディションがある中で、みなさんがお芝居をしているところに感動する、すごく素敵なシーン」とお気に入りポイントを指摘した須田は、「現場で見ていた時もずっと感動していましたし、愛知牧場は地元で私が小さい頃いつも遊んでいたお馬さんもご健在です」と個人的に深いつながりがあることに触れつつ、「やっぱりお馬さんが頑張っているシーンは大好きです!」と馬の頑張りにも心が動かされたと明かしていた。


otokokami-9.19-井上雅貴監督.JPG「須田さんとのシーンがお気に入り」と話したアナスタシア。このシーンは撮影しにくい場所だったと監督が補足。「高台だったけれど、三回くらい撮ってすんなりと撮影が終了しました」と付け加えた監督の言葉に須田が「緊張感、切なさ、いろいろな思いがこもっているシーンですよね」としみじみしていた。


岩橋は自身が演じた裕斗が仲間や重機を連れてやってくるところが印象的だったそうで、「正義感あふれる裕斗らしいシーン。トラックで運転している方は、本物のベテランの方。本物の工事現場のおじさんと二人で『映画って大変だね』みたいな会話をしながら、謎の絆が深まっていました」とうれしそうに話し、「サイコーの時間でした。運転もしてみたかったけれど、そこは師匠に任せる形で。楽しかったです!」と裕斗の役ならではの貴重な経験ができたと充実感を滲ませていた。


イベントでは作品にちなみ、自身にとっての神様みたいな存在と、その神様にお願いしたいことをそれぞれが発表することに。「神様とは見えないものを信じるようなこと。見えないものに翻弄されるのが人間で、自分の中にあるものが神様なのかな…」と話した遠藤は、「俳優として人生を送っていて、映画は私生活にも仕事にも欠かせないもの。僕にとっては映画が神様。映画の神様に振り向いてもらうためにこの人生を全うしています」と熱く語り、大きな拍手を浴びる。遠藤が映画の神様にお願いしたいことはひとつだそうで、「公開した『男神』をたくさんの方に観ていただきたい。『男神2』『男神3』と続編ができるように、たくさんの方に観てほしいです!」と呼びかけた。


「人間の力が及ばないところが神様だと思う」と話した監督は「お願いするとしたら、たくさんの映画を観て、人生の糧にしてほしいと思います」と願いを込める。


アナスタシアは「神様は家族」と微笑み、「平和、ピースが一番です!」と短いコメントながらも印象的な回答で思いを伝えていた。


「自分にとっての神様は自分です」とキリッとした表情を見せた岩橋は、「自分の人生は全部自分で決めるもの。今日の夜何を食べようか、この後何をしようか、も全部自分次第。自分次第で全てのライフ、人生が決まります」と解説し、「神様って自分なのかなって思います」と改めて語り、願いは「もうちょっとモテたい…かな」とニヤニヤ。すると遠藤からは「またまたー!!」と、須田は会場を見渡し「みんなメロメロですよ」とすかさずツッコミが入る場面も。ツッコミにもめげずに「もうちょっとかっこよくなりたいです」と続けた岩橋が、「神様として、みんなを幸せにできるように頑張ります!」と宣言すると会場は大きな歓声に包まれた。


「芸能活動を始める時に、『お客様は神様だ』という教育を受けました」とアイドル時代を振り返った須田は「ライブの煽りも命令してはいけない、お前らとも言っちゃいけないから、『みなさーん、声出していただけますか?』『盛り上がっていただけますか?』って。今思うとすごく真面目だったと思います」と懐かしそうな表情を見せ、「『もっとお前ら、声出せ!!』みたいなのもやってみたかったです!」とちょっぴり心残りがあるとも話していた。


彩凪は宝塚時代に触れ、「舞台袖には神棚があって。神様と聞くとその神棚を思い出します」と明かすし、「映画の神様、舞台の神様。芸事の神様がいると思います。もし芸能の神様にお願い事をするなら、せっかく映画に出演させていただいたので、一人でもたくさんの方に観ていただければうれしいと思います!」とこちらもしっかりと映画をアピールし、綺麗にテーマトークコーナーを締めくくっていた。


イベント終盤では「第25回オレンブルグ国際映画祭」「第3回日本クロアチア映画祭」にて、本作がそれぞれのコンペディション部門に入選したことが発表された。「賞レースにかかわるノミネートにはなかなか入れない。招待は上映だけだったりするけれど、コンペティションはその中でも選ばれた作品です。コンペに選ばれたのはありがたいし、できれば何か賞をいただけたら、と思っています」と意気込みを語る。遠藤は「ロシアとクロアチアで和の作品である『男神』にどういうリアクションがあるのか、どんな評価をいただけるのか、すごく楽しみ。『あのRUN(走り)が良かったよ』って言われたいです!」と世界での反応を楽しみにしていると話していた。


最後の挨拶で「感想を大切な方々に語っていただいて、つぶやいていただいて。少しでも多くの方に、伝えていただけると続編につながります!」と話した遠藤は「続編を見たい方は、よろしくお願い致します!」と念押しで拡散をリクエストし、イベントを締めくくった。

 


【ストーリー】

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全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。

【CAST・STAFF】
遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 沢田亜矢子 加藤雅也(特別出演) 山本修夢 塚尾桜雅 アナスタシア すずき敬子 大手忍 チャールズ・グラバー 藤野詩音 齋藤守 清水由紀(友情出演) 永倉大輔(友情出演)
監督・脚本:井上雅貴 原案:「男神」(八木商店)
ロケ地:愛知県日進市、岐阜県下呂市 協力:高山市、飛騨・高山観光コンベンション協会
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給:平成プロジェクト/配給協力:東京テアトル
©2025「男神」製作委員会

公式サイト: https://otokogami-movie.com/

2025年9月19日(金)~全国にて絶賛上映中!


(オフィシャル・レポート)

 
 
 
 


hyakuemu-9.19-main550-1.JPG(左から、岩井澤健治監督、高橋李依、松坂桃李、染谷将太、笠間淳)


hyakuemu-pos.jpg絶賛上映中の劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』。原作は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語は、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が手掛ける。


声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太。さらに、「100m」の熱き世界で主人公のトガシと小宮を取り巻くキャラクターに内山昂輝、津田健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が命を吹き込む。主題歌はOfficial髭男dismの8か月ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」。メンバーが原作に感銘を受けたことからコラボレーションが実現し、最大の熱量で作品を彩る。豪華キャストとスタッフによる、今年一番の興奮がトップスピードでスクリーンを駆け抜ける!
 


【日時】9月19日(金)

【会場】TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12(千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下 )

【登壇者】松坂桃李、染谷将太、笠間淳、高橋李依、岩井澤健治監督


手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊によるコミックをアニメーション映画化した、劇場アニメ『ひゃくえむ。』がついに全国公開!公開初日の9月19日にはTOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が実施され、声優を務めた松坂桃李、染谷将太、笠間淳、高橋李依、そして岩井澤健治監督が、駆けつけた大勢のファンの拍手に迎えられながら、登壇した。

 

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満員御礼で実施されたこの日、生まれつき足が速い“天才型”の主人公・トガシを演じた松坂は「色々な映画が公開される中、本作を選んでくれてありがとうございます!上映前とのことですが、まもなくとんでもない至極の10秒が始まります。最後まで体感してください」と挨拶。“努力型”のスプリンター・小宮を演じた染谷も「大きなスクリーンとスピーカーから臨場感が迫って来ます」と予告した。

 

背景のスクリーンには本作に寄せられた様々な絶賛感想コメントが。「陸上の知識が1ミリもなくても楽しめた」との感想に松坂は「陸上の根本がわからなくても登場人物や物語に引き込まれて面白かったというのは、作った側としても嬉しい」と喜色満面。染谷は「岩井澤監督が作り上げる唯一無二のアニメーション」との絶賛に「自分もそう思いました。実写をアニメに落とし込むロトスコープという技法で撮られた場面は、実写でもないしアニメでも観たことのない映像で、走るシーンでのカメラの手持ち感が臨場感を訴えてきました」と岩井澤監督の尋常ならざる表現力に舌を巻いた。

 

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100m元日本代表の親を持つ中学陸上界のスター選手・仁神役の笠間は「10秒という時間の中に生き様、根性を詰め込んで一気に発散させるパッションが物凄い!その描き方によってただの10秒が今まで感じたことのない10秒になった。時間の描き方に痺れました」と絶賛。トガシの通う鰯第二高校陸上部の先輩部員・浅草役の高橋は「声優が良過ぎる!」との評価に触れて「確かにそれぞれのキャラクターの表情と人相に声がピッタリ!過去を描かずとも、そのキャラクターの人生が滲んでいるお声をしている!あ、これじゃ自分で自分を褒めているみたい!?」と自画自賛に照れていた。

 

競技場面のアフレコでは、独特な息遣いに驚いたという。松坂は「陸上関係の方に実際の呼吸法を教えて頂いた。走っているシーンは今まで吐いた事のないような息の吐き方をして、後半辛かった」と苦笑い。これに笠間も「吸って吐いての息継ぎで一番辛い呼吸をしました」とリアルなこだわりを回想した。

 

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陸上競技に熱中する学生の姿を描いた内容にちなんで、学生時代に熱中したことを松坂と染谷が発表。松坂は「ミニ四駆」と独特な回答を披露し、「手の平サイズの車をただただ走らせて、どれくらい速くできるかを追求しました。本体に穴を開けて軽くしたり、モーターの種類を変えたり、タイヤをスポンジにしてみたり、色々と熱中しました」と童心に返って熱弁。走らせるコースについては「買ってもらえなかったので、コロコロコミックやコミックボンボンなどの分厚いコミックを重ねて並べてコースを作っていました」と嬉々として解説した。一方、染谷は「散歩」と明かして松坂から「なんだかもう歳をとっている…。大人の趣味ですねえ」と驚かれながら「電車で20分くらいの所を歩いて映画を観て、そして歩いて帰る。3、4時間ぶっ通して歩いて帰る事に熱中していて楽しかった」と染谷らしさ全開の趣味を懐かしんでいた。

 

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たった10秒という一瞬に懸ける男たちの物語にちなんで、10秒体感チャレンジ企画に挑戦。10秒に最も近いと思ったタイミングでストップウォッチを止めて、体内時計の正確さを競った。本格的な陸上競技を思わせるタイマー、さらには「オン・ユアマークス」「セット」の合図でリアルな真剣勝負が開始される中、松坂は「9秒68」、高橋は「9秒75」、染谷は「10秒65」、笠間は「18秒…!」ということで、高橋が岩井監督からトップ賞の金メダルを授与された。高橋は「今日が人生で一番良い日!メダルをもらうって大人になってなかなかない事だから」と喜ぶと、松坂は「確かに~。我々の仕事でメダルをもらう事ってないので」と羨ましそうだった。
 

 

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最後にキャストを代表して、W主演の松坂と染谷から言葉が贈られた。染谷は「誰が観ても心に刺さる言葉があり、臨場感がありますし、ぜひ味わって欲しいです。哲学的でありながら実はシンプルでたくさんの素晴らしいものを持ち帰ってもらえるはずです。ぜひ周りの方にも勧めてもらえれば嬉しいです!」とアピール。現在開催中の『東京2025世界陸上』の男子100m決勝を観戦したという松坂は「それと同じくらいこの作品は凄いです!静寂と興奮と情熱が詰まった10秒を本作で体感する事が出来ますし、ぜひ味わっていただきたいです。映像と音を存分に体感していただき、その臨場感から自分が実際に劇中にいるかのような感覚になれると思います!」と力強く語っていた。

 


『ひゃくえむ。

<STORY>

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生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。


松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種﨑敦美 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 
撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 
キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
 ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X: https://x.com/hyakuemu_anime

2025年9月19日(金)~全国公開

<原作情報>

『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)著:魚豊
コミックス全5巻、新装版全2巻:好評発売中


(オフィシャル・レポートより)

 
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 村上春樹の短編連作『神の子どもたちはみな踊る』にオリジナル設定を加えて映像化した『アフター・ザ・クエイク』が、10月3日(金)よりテアトル梅田、なんばパークスシネマ、イオンシネマ茨木、MOVIX堺、MOVIX八尾、ユナイテッド・シネマ岸和田、アップリンク京都、イオンシネマ京都桂川、イオンシネマ久御山、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、イオンシネマ草津他全国公開される。
 監督は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」をはじめ、劇場版にもなった『その街のこども』の演出を務め、天災を描き続けてきた井上剛。阪神・淡路大震災から30年を迎えた今、この30年の日本やこれからの日本を見つめる本作を作り上げた井上剛監督に、お話を伺った。
 

 

■阪神・淡路大震災から15年後が舞台の『その街のこども』を振り返って

――――井上監督の手がけた『その街のこども』は今でも毎年上映が続き、阪神・淡路大震災のその後を描いた映画の代名詞になっていますが、この作品が末長く上映され続けている理由をどのように分析されていますか?
井上:この作品は震災の映像が出てきませんし、震災で家族を失ったお話というわけでもなく、一見すると悲惨さを訴えている物語ではない。誰でも(自分の震災体験について)しゃべりたくなるようなリアリティーがあるからではないかと思っていますし、実際、作るときに心がけていたことでもありました。その描き方は本作にも通じるところがあります。
 
――――というのは?
井上:『その街のこども』は阪神・淡路大震災から15年後の話で、佐藤江梨子さんが演じた美夏は友人を亡くし、森山未來さんが演じた勇治は知り合いに亡くなった人はいなかったけれど、震災時に父親が周りの人から不名誉な扱いを受けたことがトラウマになっているという設定です。15年ぐらい経ち、少し時間や距離を置いたからこそ、たまたま出会った二人がたまたま語り出した。この“たまたま感”が良かったのだと思います。
 
――――拝見した当時、こういう視点での震災の描き方があるのかとすごく新鮮でした。
井上:タイトルに「こども」を入れたのも、こども時代の話を大人になった主人公二人がしているというのが、観客のみなさんに寄り添いやすかったのではないでしょうか。お互いの記憶の違いがあるので、会話をしていて通じるところもあれば、そうでないところもある。そういう日常の会話で起こりそうなことが映画の中で繰り広げられるので、観客のみなさんが自分ごととして捉えていただけたのかもしれません。
 
――――夜の街を歩きながら話すというシチュエーションが非日常感を出していたのでは?
井上:1995年、被災した当時の神戸は描けないけれど、夜のシーンにすることで、当時被災した街に住んでいた人は想像することができるでしょうし、そうでない人は会話に集中していただける。震災を扱った題材ですが、若い男女の話でもあり、鑑賞する敷居が低かったように思います。
 
 
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■95年、同時期に地下で起きた天災と人災を捉えた原作『神の子どもたちはみな踊る』

――――『その街のこども』製作時、『神の子どもたちはみな踊る』を読んでおられたそうですが、その魅力や、参考になった点は?
井上:NHK大阪放送局にいた頃で、「震災のドラマを作ってほしい」というオファーに対し、どういう題材で、どういう人に何を届ければいいのかを悩んだのです。そこで出会った本が村上春樹さんの『神の子どもたちはみな踊る』でした。95年に自分の故郷(芦屋)が震災で壊されてしまったことだけでなく、同年3月の地下鉄サリン事件と、同時期に天災と人災がいずれも地下で発生しているわけです。その二つが作家ならではの想像力で捉えて表現されており、着眼点や考え方がとても参考になりました。
 
――――時を経ての映画化は、阪神・淡路大震災から30年というタイミングを意識して作られたのですか?
井上:『その街のこども』以来になりますし、神戸で撮影をさせていただいたので、何か震災から30年のタイミングで自分にできることはないかと思い、『その街〜』のプロデューサーだった京田光広さんに企画を相談していたところ、同じタイミングで本作のプロデューサー、山本晃久さんが『神の子どもたちはみな踊る』を映像化したいと声をかけてくれました。
『その街のこども』も、ある不幸をどうやって乗り越えるのかと二人で語りかけるシーンで脚本の渡辺あやさんが「工夫するしかないんだよ」というセリフを書いていますが、阪神・淡路大震災からの30年は地震だけではなく、様々な不幸な出来事が起きました。繰り返される天災だけでなく、人間の無意識下、地下にある黒々としたものが全く衰えていないし、分断が起き、世の中が本当に良くなっているのかと考えたとき、話のスタートを95年においてはどうだろうかと考えたのです。だから神戸のことを思っての一面と、今に向けて作るにあたり、話のスタートのタイミングとして設定した面と両方の側面があります。
 
 
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■かえるくんは徹底的に善であり、揺れない存在

――――原作の中で銀行員片桐の前にかえるくんが登場する「かえるくん、東京を救う」は印象的ですが、本作ではその部分はナレーションにし、映画オリジナル部分で新たなエピソードとして二人を登場させています。その狙いは?
井上:登場人物たちのテーマはみんな「からっぽ」なんです。1995年の小村(岡田将生)は本当に頭の中がからっぽですが、2025年の片桐(佐藤浩市)はからっぽなのだけど、想像力で目の前のことが豊かに見えることもある。だから片桐にはかえるくんが見えるんです。
かえるくんは徹底的に善であり、揺れない存在です。ひょっとしたら(闘う羽目になる)みみずくんとも仲が良かったかもしれない関係性の象徴でもある。神の化身のようでもあり、いろいろなことを想像させるかえるくんが、ナレーションだけではなく実物で、コミカルに登場し、片桐とユーモラスなやりとりをし、戯れ、そして冒険するかのように日本を救うストーリーはファンタジックで面白いと思ったんです。
95年の第1章から共通しているのは地下に潜るということで、それまで意識の地下に潜っていたのが、25年の第4章では実際の地下に片桐とかえるくんが潜っていき、お互いに無意識の中に入って何かと闘っていく。闇に飲まれていくかえるくんは、人間の善なのか、失くしてしまったものなのか、いろいろと想像できるかえるくんを具現化してみたいと思ったのです。
 
――――今回、このかえるくんの声をのんさんが演じていますね。
井上:さきほど言及したかえるくんのイメージと重なりますが、イノセンスなものであってほしいという想いがあり、のんさんにオファーしました。少年のようでもあり、違うようでもあり、悪意がなく、でもコミカルなことができて、何よりもイノセンスな感じが出るといいなと思ったのです。
 
 
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■ドキュメンタリー的な要素を取り入れた第2章

――――登場人物はみな、孤独を抱えた人たちですが、そこに何かの仕掛けがあることで、見知らぬ者同士が胸の深い想いを打ち明けられるということが描かれた2011年のエピソードが印象的でした。
井上:2011年の第2章は舞台装置的には海岸がメインで、とにかくシンプルかつナチュラルにやることがテーマでした。ほかの3つの章とは一番演出スタイルが違い、ドキュメンタリー的な要素を取り入れました。大江崇允さんの脚本では「順子は地に足がついていない」と書かれていたのでその感じを掴みたくて、順子(鳴海唯)が電車に乗っているシーンは実際の京王線で撮っていますが、なんども何時間も彼女の佇まいを近くから、時に遠い距離から長回しで撮影し、キャラクターをみんなで探りました。
 
――――「地に足がついていない」のも、キャラクターに共通することですね。
井上:地面がとても大事なお話なので、どういう立ち方をするのかをどの章も大事にしました。第2章は毎日海辺で、関西弁の男・三宅(堤真一)が焚き火をするのですが、その火だけが厳然とそこにあり、でもいつかは消えるという当たり前のことが人生のようでいいなと思っていました。また僕たちは現在からの視点で見ているので、いずれはその浜に東日本大震災による津波が押し寄せることもわかっているので、「アフター・ザ・クエイク」と言いながら「ビフォア・ザ・クエイク」であることも表現しているのです。堤さんも、ご自身は阪神・淡路大震災での被災経験はないそうですが、震災についての話をせずとも、現場では当時神戸市東灘区で被災した三宅としてその場におられた。すべてナチュラルに撮影が進んだ感じがありました。
 

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■「からっぽ」を表現する難しさ

――――一方95年の第1章は、登場人物の「からっぽ」感が非常に出ているエピソードですが、小村を演じた岡田将生さんをはじめ、妻、未名役の橋本愛さん、北海道で出会うシマオ役の唐田えりかさんと、それぞれが独特の存在感を示していました。
井上:俳優のみなさんは、演じるのが難しかったと思います。答えのない内容の難しさだけでなく、本当にこの演じ方で、「からっぽ」な感じを観客に受け取ってもらえるのかどうか。岡田さんをはじめ、みんないくばくかの「からっぽ」感を抱えたキャラクターの表現について、悩まれていました。
 また第1章だけ、意図的に小説の言葉遣いを用いているのですが、それでも不自然になることなく、言葉をしゃべっているのに、とてもスカスカな感じとか、不穏さを感じとっていただくにはどうすればいいのかと。岡田さんや唐田さんが見事に演じていましたね。橋本愛さんはセリフのない役でしたが、未名を演じてもらうためにお呼びしました。
 
――――セリフがないというのも、逆に生々しい感情が伝わりますね。
井上:同じ震災を体験しても、感じ方は人それぞれです。小村のように、それでも日常を歩んで行く方に意識を置く人と、未名のようにそこで留まって動けなくなってしまう人と。震災に限らず何かの局面が訪れたとき、どこか空虚な気持ちを抱えてしまうことはよくあると思うのですが、それを演じるのは難しいですね。
 
 
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■祈りと神の存在について考える第3章

――――表題作「神の子どもたちはみな踊る」を2020年に置き換えた第3章は、祈ることがテーマでもあります。地下鉄サリン事件以降、宗教や祈ることへ否定的な見方も多くなったのではないかと。
井上:地下鉄サリン事件を引き起こしたオウム真理教はカルトで胡散臭いと捉えられてきましたが、2020年ごろに宗教二世の問題が大きく報じられ、何が正しいのかと考えていくと、陰謀論も含めて何が正しくて、一体どこに向かっていくのかと誰もが思っているでしょう。みんなが聡明で正しければ戦争はないわけで、そうでないから戦争が各地で起こっている今、神と呼ばれる存在は一体何をしているのか。宗教二世の善也を演じた渡辺大知さんが発したセリフは、よくわかる。一方で宗教指導者の田端(渋川清彦)が「それでも祈る」というのは、人間の業が出ている気がします。
 
――――太古の昔から人々は神に祈りを捧げてきた事実があり、確かに祈るだけで戦争は終わらないけれど、そこで武器を手にして良いのかと、いろいろと考えを巡らされますね。
井上:95年から第1章がはじまり、20年近く経った第3章で改めて祈りとは何かを問う。辛い時があったとき、どうすればいいのか。本作では現場でギターの大友良英さんが弾いてくれている中、渡辺さんに善也として踊ってもらいましたが、善也が動きたくなった理由も自分で見つけもらうようにしました。
 
 
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■神戸の地下に潜る撮影で「スタート地点に戻ってきた」

――――2025年の第4章は、片桐を含め、どのように設定を考えていったのですか?
井上:今、もう一度かえるくんが現れて、意識の底に向かっていったとき、95年からの30年を片桐がどのように生き、何に責められたり、何と闘っているのかを想像するところからスタートしました。また村上春樹さんの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や『ねじまき鳥クロニクル』などの冒険譚を映像でやってみたいという想いもありましたので、第1章から続いてきた意識下に入ることを実際に地下に潜ってやること、最後は(地上/通常)に戻るという構成で大江さんに脚本を書いていただきました。
 
――――その地下のシーンは、非常にスペクタクルで迫力がありましたね。
井上:あの地下のシーンは神戸で撮影したんですよ。神戸の地下にこんな場所があるなんてと感動しました。15年前の『その街のこども』は神戸の地上の話でしたが、スタッフ・キャストと神戸の地下に潜り、本当に真っ暗で恐怖すら感じる中で撮影できたのは、スタート地点に戻ってきた感覚で良かったです。
 
――――ありがとうございました。95年から30年後の今、この作品を届けるにあたり、メッセージをお願いします。
井上:震災を経験してきた日本が、95年からどのように歩み、また人の心はどうなってきたのかを考えて作りました。あの揺れは時や場所が変わったとしても、今でもどこかで揺れています。大事な地面が揺れると人の人生に当然影響してくると同時に、ただ想像することもできる。想像することで人と人とが繋がっていければと思っています。
(江口由美)
 

<作品情報>
『アフター・ザ・クエイク』
2025年 日本 132分 
監督:井上剛  脚本:大江崇允
原作:村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』(新潮文庫刊)
出演:岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市、橋本愛、唐田えりか、吹越満、黒崎煌代、黒川想矢、津田寛治、井川遥、渋川清彦、のん、錦戸亮、堤真一 
10月3日(金)よりテアトル梅田、なんばパークスシネマ、イオンシネマ茨木、MOVIX堺、MOVIX八尾、ユナイテッド・シネマ岸和田、アップリンク京都、イオンシネマ京都桂川、イオンシネマ久御山、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、イオンシネマ草津他全国公開
(C) 2025 Chiaroscuro / NHK / NHK エンタープライズ
 

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残りの大阪・関西万博シーズンと共に、ポーランドのSFを体感!

特集上映「ポーランドSF映画の世界」

9月26日(金)~10月1日(水)大阪・シネ・ヌーヴォにて開催

 

2025年大阪・関西万博にあわせて、ポーランドSF映画特集上映「ポーランドSF映画の世界」 を2025年9月26日(金)~10月1日(水)まで、大阪・シネ・ヌーヴォにて特別開催します。 本特集では、“鉄のカーテンの向こう側”で誕生した知られざるSF映画を一挙上映。 アンジェイ・ワイダ、アンジェイ・ズラウスキーといった巨匠の作品から、日本ではほと んど観る機会のないレアな作品までが集結します。 冷戦期の厳しい制作環境にもかかわらず生み出された独創的な映像世界を、大阪・関西万 博の熱気と同じタイミングで体感できる貴重な機会です。


■「ポーランドSF映画の世界」について

【上映作品(一部紹介)】
『ピルクスの審問』(1978年/監督:マレク・ピェストラク) アンドロイドと人間の心理戦を描くスタニスワフ
レム原作の宇宙SFドラマ。

『シルバー・グローブ/銀の惑星』(1987年/監督:アンジェイ・ズラウスキー) 10年の歳月をかけ完成した叙事詩的大作。人類と信仰の未来を問う問題作。

『オビ、オバ:文明の終焉』(1984年/監督:ピョトル・シュルキン) 核戦争後のシェルター社会を描くディストピアSF。

『フォトン』(2017年/監督:ノルマン・レト) 宇宙誕生から人類滅亡後までを旅する、壮大なビジュアル・エッセイ。 ほか短編特集やアンジェイ・ワイダ脚本・監督のブラックコメディ『寄せ集め』も上映。


【開催概要】

•会期:2025年9月26日(金)~10月1日(水)

•会場:シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条)

•料金:一般1,900円/シニア1,300円/ 学生・会員1,200円/高校生以下1,000円
        (招待券・回数券使用不可/全作品日本語字幕付き)

•シネ・ヌーヴォ:http://www.cinenouveau.com/sakuhin/polandsf/polandsf.html


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【主催】

ポーランド共和国文化省
ポーランド国立フィルムアーカイブ・オーディオビジュアル研究所(FINA)
ポーランド投資・貿易庁(EXPO2025大阪・関西万博ポーランド館プログラムの一環)
共同提供:ポーリッシュ・フィルム・インスティチュート(PISF)

 


(オフィシャル・リリースより)


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主演・長澤まさみ、共演に永瀬正敏、髙橋海人を迎え、大森立嗣が監督を務めた映画『おーい、応為』が、2025年10月17日(金)に東京テアトル・ヨアケ共同配給にて全国公開。


破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在。本作は、豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を、長澤まさみ主演で描き出す。


この度、主演・長澤まさみをはじめ、永瀬正敏、髙橋海人らキャストの熱演の裏側や、監督の演出風景を収めた現場レポートとメイキング写真が解禁!


oioui-makimg-oumorikantoku.JPG 2023年10月から11月、京都を中心に行われた本作の撮影。主人公・葛飾応為を演じた長澤まさみは、本作が初の時代劇主演。順撮り(*物語の順番通り)となった撮影初日は夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面から始まり、特報でも使用されていた「北斎の娘で悪かったな!」という怒声が現場の空気を一変させていた。大森立嗣監督は啖呵を自ら実演し、役者を煽りながらすぐに本番へ切り替えるなど、初日から熱を帯びた現場となっていた。


北斎の門人・善次郎役のKing & Princeの髙橋海人は、本作で初の大森組にして、時代劇初挑戦。長髪で崩れた色気を漂わせつつも、応為にとっては弟分のように描かれる役どころ。初日からドラマで共演経験があった長澤と笑顔で会話を交わし、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然体で応えるなど、瑞々しい存在感を発揮。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい、「すみません!普通に食べちゃってました」と照れ笑いする場面もあり、現場を和ませていた。


oioui-makimg-nagase.jpg一方、応為の父であり、弟子たちからも破天荒な天才絵師として畏れられた葛飾北斎を演じたのは永瀬正敏。散らかった長屋で一心不乱に絵を描く姿を全身で体現。絵以外には無頓着な親子だが、愛犬・サクラを溺愛するなど、親しみやすい一面も見せた。そんな現場でもアイドル的存在だったサクラと戯れる永瀬の優しい眼差しからも、撮影合間の和やかな空気が垣間見えていた。長澤は、撮影を振り返り、「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」と語っている。天才絵師・北斎の側で、豪胆に、自由に、そして不器用ながらも絵に向き合い続けた応為。その知られざる生き様をスクリーンでぜひご覧ください。映画『おーい、応為』は2025年10月17日(金)より全国公開。
 


監督・脚本:大森立嗣  
キャスト:長澤まさみ 髙橋海人 大谷亮平 篠井英介 奥野瑛太 寺島しのぶ 永瀬正敏
原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊) 杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ 
©︎2025「おーい、応為」製作委員会  
公式サイト:https://oioui.com 
映画SNS:[X] https://x.com/oioui_movie 
映画SNS:[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
推奨ハッシュタグ:#おーい応為

2025年10月17日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

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