

自分の感情を出すのが苦手な性格の麻奈美役を演出するにあたり、感情が表に出る瞬間、出ない瞬間をセリフではなく、真波の行動や表情で映像にのせたかったという前田監督。感情をそぎ落とす演出の中、唯一違うイメージを要求したことも。「『恋がはじまるキラキラした感じを出してほしい』と突然言われました」という松井の演技は、「呼びかけられて『はい!』と振り返りながら言うワントーン高い声。松井さん自身が50%ぐらい入っています。麻奈美が東京に行って、浮き足立っている感じがほんの少しあればいいなと思って演出しました。もう一度見直してみてください!」と唯一のキラキラシーンをアピールする一幕も。