「AI」と一致するもの

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「前田監督は私の10倍ぐらいエネルギッシュ」松井怜奈、単独初主演作の魅力を語る。『幕が下りたら会いましょう』公開記念大阪舞台挨拶
(2021.12.5 テアトル梅田)
登壇者:松井玲奈(主演)、前田聖来監督 
 
 私たちには「戻りたい夜」が多すぎるーーー。切ってしまった妹からの最後の電話、母が隠し続けてきた秘密、そして自分自身が向き合うのを避けてきたこと。突然の妹の死をきっかけに、今一度なおざりにしてきたことに向き合い、自分の人生の幕を上げようとする劇団主宰者の姿を描く『幕が下りたら会いましょう』が、12月3日よりテアトル梅田で絶賛公開中だ。
 
 
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  12月5日に同館で行われた公開記念舞台挨拶では、本作が初単独主演となる松井玲奈、同じく本作が初長編作となる前田聖来監督が登壇した。現在は小説家としても活躍し、マルチな才能を発揮している松井は、大阪での舞台挨拶は久しぶりと前置きしながら、
「大阪で映画を見てくださったお客様に会えたのがうれしい。その作品が自分の主演作であることがとても光栄です」と喜びを表現。一方、オリジナル脚本で初の商業映画を撮った前田監督はビッグチャンスすぎて奇跡的だったと振り返りながら、
「松井さんに主演をしていただき、全国で映画が公開され、大阪で観ていただけるのがまだ信じられない気持ち」と感動醒めやらん様子。
 

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 コロナ禍での脚本打ち合わせや読み合わせは全てオンラインだったというが、かえって密に連絡を取ることができたという二人。脚本の早い段階からラストシーンが決まっていたことから、前田監督がラストへの思いを語り、そこに至るまでに麻奈美がどういう行動をし、どういう気持ちになれば、そのラストにたどり着けるかを重点的に話し合ったという。松井は「脚本に書かれていない麻奈美のバックボーンを知ることができ、私にとってもいい時間になりました」と撮影までの期間を振り返った。
 
 
 
   初めての本格的な演出にとにかく必死だったと撮影を振り返った前田監督は、
「松井さんはオンラインでお会いした時から今まで、ずっとお姉さん的存在で、私がうまく伝えきれない部分も噛み砕き、うまく消化した上で演技してくれる。私が言いきれなかったことを理解してやってくれることが多く、それにたくさん支えられました」
一方、松井はその熱量に言及し、「私の10倍ぐらいエネルギーがあり、質問するとシーンの意図や、答えをすごく多く出してくれました。エネルギッシュだと思うし、撮りたいものがはっきりしている。私はずっと『監督、元気だな』と思っていました」とお互いの存在を陽と陰と表現しながら、熱量の高い撮影の様子を語った。
 

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 自分の感情を出すのが苦手な性格の麻奈美役を演出するにあたり、感情が表に出る瞬間、出ない瞬間をセリフではなく、真波の行動や表情で映像にのせたかったという前田監督。感情をそぎ落とす演出の中、唯一違うイメージを要求したことも。「『恋がはじまるキラキラした感じを出してほしい』と突然言われました」という松井の演技は、「呼びかけられて『はい!』と振り返りながら言うワントーン高い声。松井さん自身が50%ぐらい入っています。麻奈美が東京に行って、浮き足立っている感じがほんの少しあればいいなと思って演出しました。もう一度見直してみてください!」と唯一のキラキラシーンをアピールする一幕も。

 さらに長年、麻奈美を支えてきた劇団の看板女優、早苗との友情について話が及ぶと、松井は「二人はお互いの足りない部分を補い合っている存在です。例えばクマのプーさんは楽観的で、一方、いつも一緒にいるピグレットは心配しすぎな性格ですが、ずっとお互いで補い合っているような関係。自分の中ではシンパシーを感じています。自分の足りないところを補ってくれる人がいるのを“プーさん理論”と勝手に呼んでいますが。みなさんにもそれを伝えたい」と持論を初披露した。
 
 

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プーさん理論が思わぬ反響を呼び、名残惜しい中での最後の挨拶で「麻奈美は、周りと距離を取る孤独な存在ですが、一人で寂しいと思っていても母親や早苗、妹の尚などの視線に気づいていないだけ。視線を常に向けてもらっているという人の温かさに改めて気づくことができました。ご覧になった皆さんにとっての、足りない部分を補ってくれる大切な人を見つけてほしいです」(松井)
「家族に対しての思いを馳せる瞬間もあれば、演劇にフォーカスすると友情関係や30歳という年齢で、これからの人生をどう生きるかという大人の葛藤も見えます。色々な見え方をすればいいなと思って作りましたので、この映画を観て、何かを持って帰り、心の片隅に置いてもらえたら嬉しいです」(前田監督)
と、その思いを観客に伝えた二人。演劇やシスターフッド、そして尚を取り巻く環境にはハラスメント的な要素を取り入れながら、自分の本当の気持ちを自分なりのやり方で表現しようと前を向き始める麻奈美の姿を、ぜひ映画館で目撃してほしい。
(江口由美)
 
<作品情報>
『幕が下りたら会いましょう』
(2021年 日本 94分)
監督・脚本:前田聖来 
出演:松井玲奈、筧美和子、しゅはまはるみ、日高七海、江野沢愛美、木口健太
12月3日(金)よりテアトル梅田、なんばパークスシネマ他絶賛公開中 
公式サイト→http://makuai-movie.com/
(C) avex entertainment Inc
 
 
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  今回で13回目となる京都ヒストリカ国際映画祭(以降、ヒストリカ)が、2022年1月22日(土)から1月30日(日)まで、京都文化博物館3階フィルムシアターにて開催される。今年もヒストリカスペシャル、ヒストリカワールドをはじめ、昨年以上の多部門でオンライン上映を行うハイブリッド開催となる。
 
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  世界でも類を見ない歴史にフォーカスした映画祭として実績を重ねてきたヒストリカ。「歴史映画を通じて、未来へと繋がる」というビジョンのもと、京都ヒストリカ国際映画祭、京都映画企画市、京都フィルムメーカーズラボ、太秦上洛まつり、HISTORICA XRの事業を総称した【KYOTO HISTORICA】プロジェクトの新しいロゴも完成。時代劇とゆかりの深い馬が過去を振り返る姿をあしらい、さらなる飛躍を目指している。
 
 
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  ヒストリカ一番の目玉となる<ヒストリカスペシャル>では、2012年、2014年と2度にわたり、ヒストリカで上映してきた『るろうに剣心』シリーズを、2020年の最終章まで全5本、2日間にかけて一挙上映する。この日本初となる企画では、トークゲストとして大友啓史監督他、制作側の豪華ゲストを迎える予定だ。
 
 
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  国内の名作に新たな光を当てる<ヒストリカ·フォーカス>では、東映創立70周年にちなみ、長年に渡り撮影所で活躍したスクリプター田中美佐江さんと映画女優に注目した10作品をフィルム上映する。沢島忠監督、深作欣二監督という名匠らと、編集部の“天皇”と呼ばれていた宮本信太郎さんとつなぐ重要な役割を果たしていたという田中。『鬼龍院花子の生涯』『蒲田行進曲』などの80年代大ヒット作をはじめ、美空ひばり主演、マキノ雅弘の『おしどり駕篭』他がラインナップ。オンライン上映は、34作品の時代劇が大特集される。
 
 
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  世界各国からの最新歴史映画の秀作を上映する<ヒストリカ・ワールド>では、北マケドニア共和国より、ミルチョ・マンチェフスキ監督の3部作より、94年。ヴェネツィア金獅子賞受賞作の『ビフォア・ザ・レイン』を思い起こさせる、女性の普遍的な問題を痛切に描いた『柳』がヒストリカのオープニングを飾る。ミルチョ・マンチェフスキ監督もオンラインでゲスト登壇予定だ。バスク発のヴァンパイアホラー『すべての月の夜』、ロシア発のバカ息子更生コメディ『放蕩息子』、第一次世界大戦下で知的障がいのある息子の徴兵に母が立ち上がるデンマーク映画『戦場のエルナ』、徴兵フランス革命の時代にもう一つの食の革命を起こしたシェフを描く『Delicieux(原題)』がラインナップ。さらに京都府とケベック州の友好提携協定5周年を記念して、ケベック州にて2019年より開催されている、歴史映画に特化した「モントリオール国際歴史映画祭」とも連携し、フランソワ・ジラル監督の『オシュラガ 魂の地』を日本初上映する。※『Delicieux(原題)』以外はオンライン配信対象。
 
 
  

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  今年から復元した旧作を上映する<ボローニャ復元映画祭提携企画>が始まり、その第1作として、2007 年にボローニャで修復され 、ダンテ没後700年の今年、ボローニャ復元映画祭で再び紹介された1911年のイタリアで作られたサイレント映画『インフェルノ』を、鳥飼りょうさんのピアノ伴奏付きで上映する。もう1本、<ヴェネチア・ビエンナーレ-ビエンナーレ・カレッジ・シネマ連携企画>では、今年制作されたイタリア映画『小さな聖女』を上映。ナポリの貧しい若者たちの、永遠に変わらないと思われた日常と友情にひずみが生じていく過程を、エロティシズムと神聖さを混濁させつつ、瑞々しく描いたLGBTQ作品にも注目したい。
 
 そしてこちらも恒例の<京都フィルムメーカーズラボ連携企画~カムバックサーモン・プロジェクト~>では、2010年同ラボに参加したさかはらあつし監督のドキュメンタリー映画、『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』を上映する。また、京都映画企画市(企画コンテスト)の優秀企画受賞者、金子雅和監督の『水虎』(パイロット版)も無料上映する。
 
 今年初の試みとして、時代劇への愛を語るフリンジ企画「夜のヒストリカ」オンライントークを、連日You Tube Liveにて配信。企画ディレクターの西尾孔志監督と映画研究者で『教養としての映画』著者の伊藤弘了氏が司会を務め、多彩なゲストと共に、映画祭を盛り上げる。
 
第13回京都ヒストリカ国際映画祭 公式サイトはコチラ 
 

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TOHO シネマズ西宮 OS IMAX®レーザー導入記念

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』特別試写会

招待券プレゼント!!!

 

TOHO シネマズ西宮 OS に IMAX ®シアター

“IMAX® レーザー” が兵庫県初導入!

https://www.tohotheater.jp/news/nishinomiya-imax.html

導入を記念して、下記の通り試写会を実施いたします。


【作品】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』2022 年 1 月 7 日(金)公開

            ★公式サイト: https://www.spiderman-movie.jp/

【日時)2021 年 12 月 28 日(火)18:30 開映

【会場】TOHO シネマズ西宮 OS

【募集数】2組4名

【応募〆切】12 月17 日(金)



世界中にスパイダーマンであることを明かされたピーター・パーカーに

時空を超えて集結した過去シリーズのヴィラン達が襲い掛かる

2021年製作/アメリカ
原題:Spider-Man: No Way Home
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

© & ™ 2021 MARVEL. ©2021 CPII and MARVEL. All Rights Reserved.


【お願い:ご来場いただく際には下記の事項をご一読のうえお越しください】

■政府による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」及び全国興行生活衛生同業組合連合会による最新の「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づき、映画館を運営しております。

■全座席をお座りいただけます。

※新型コロナウイルスの感染状況により、お座りいただく座席数が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

■マスクを外した状態での会話を防ぐため、スクリーン内にて上映前までは、飲食はお控えいただきますようお願いいたします。

※上映中は、ポップコーンやホットドッグなどのフード類やドリンク類をお召し上がりいただけますが、飲食の時間は極力短くしていただきますようお願いいたします。

■スクリーン内では必ずマスクを着用してください。

※飲食物をお召し上がりの際に一時的に外すことがあっても、終わりましたら着用をお願いいたします。

※乳幼児(3歳以上の幼児は着用を推奨)を除き、着用いただけない場合はご鑑賞をお断りさせていただきます。

※身体上のご事情がある場合は、劇場従業員までお申し出ください。

■イベント中および本編のご鑑賞の際には、会話や発声はお控えください。特に飲食物をお召し上がりの際の会話はしないようご注意ください。声援が起こった際には、ご退場いただいたり、イベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。

■ご来館前の検温など体調管理および発熱、咳などの症状がある場合は、体調を最優先いただき、ご来場をお控えください。

■過去2週間以内に感染が拡大している国、地域への訪問歴がある場合は、ご来場をお控えください。

■手洗いや備え付けの消毒液のご使用、咳エチケットにご協力ください。

■ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保について、座席指定券との引換時や売店等のお並びの際、および入退館時など、一定距離の確保にご協力ください。

■ご入場の際の機器による検温にご協力ください。37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。

■新型コロナウイルスの感染拡大状況やその他主催者の判断により、イベントの開催中止や、内容が予告なく変更になる場合がございます。その場合も、交通費や宿泊費などの補償はいたしません。

■ご応募時にご登録の氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承ください。

■厚生労働省による新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)や、地域の通知サービスの活用を推奨しています。

■その他、映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。



 (新型コロナウイルス感染予防の対応についてはこちら

新型コロナ感染症予防対策は、政府および全国興行生活衛生同業組合連合会の最新のガイドラインにより変更する場合がございます。また、一部の映画館、スクリーンでは対応が異なる場合がございます。

※いかなる場合においてもイベント中の途中入場は固くお断りいたします。

※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。

※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。

※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、弊社記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。予めご了承ください。お客様の当催事における個人情報(肖像権)については、このイベントにご入場されたことにより、上記の使用にご同意いただけたものとさせていただきます。

※運営の都合により、会場への入退場、トイレのご利用を制限させていただく場合がございます。

※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での応募及び転売はお断りします。

※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りします。

※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

※車いすでお越しのお客様は、車いすスペースでご鑑賞ください。なお、席数に限りがございますので、定員を超えた場合はご利用いただけません。また、お客様にご不便のないように、イベントの演出や報道各社の取材状況によって、安全なスペースへの一時的な移

動をお願いする場合もございます。ご了承のうえご利用くださるようお願いいたします。


(オフィシャル・リリースより)

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ラランド初の大阪でのPRイベント!

関西進出の先輩としてコスタコーヒーと映画館に対し

爆笑の上から目線アドバイス!

「大阪いいなと思って、やっと来たんだ?」

TOHOシネマズセブンパーク天美オープン記念

COSTA COFFEE × 『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』 プレミアムイベント


【日時】11月13日(土)13:00~13:30(30分)※映画上映前

【場所】TOHOシネマズ セブンパーク天美 プレミアムシアター(大阪府松原市天美東3丁目500番地)

【登壇】ラランド(サーヤ、ニシダ)、MC:飯室大吾(FM802 DJ) (※敬称略)


 

今年の春に「大阪進出」を宣言し、関西テレビの情報番組では週替わりMCを務めるなど関西でも知名度が急上昇中のラランドの二人が、11月17日(水)にグランドオープンするTOHOシネマズセブンパーク天美のオープン記念イベントに登場!この秋よりTOHOシネマズの関西エリアに本格進出するコカ・コーラ社の新ブランド「コスタコーヒー」と映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』をPRいたしました。大阪でのPRイベントは初となるお二人から様々なエピソードが飛び出しました。

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11月17日よりグランドオープンとなる本劇場。完成したてのフレッシュな空気が漂う会場にラランドのお二人がにこやかに登場すると、観客からは大きな拍手が沸き起こった。


はじめに、今春、サーヤさんが社長を務める個人事務所設立のニュースとともに「大阪進出」を宣言したお二人にとって、記念すべき大阪での初PRイベント参加となったことについて聞かれると、サーヤさんは「(最初に話が来た時に)え、これもしかして売れかけてる?」と嬉しくなったと明かし、ニシダさんは「大阪の人は距離感が近い!友達感覚で嬉しいです。この前道頓堀を歩いていたら腕を掴まれました」と笑顔で大阪の印象について語った。


amami-プレミアムシアターイメージ.jpg初PRの舞台は客席や音響にこだわり尽くしたTOHOシネマズセブンパーク天美のプレミアムシアター。壁一面に広がる、大きな”ラージスクリーン“を見たサーヤさんは思わず「本当に大きいですね!これって他の映画館では映ってない部分まで映ったりするんですか?」とこぼし、「そんなはずないだろ!」とニシダさんにツッコまれることに。プレミアシートに至っては「グリーン車じゃん!」とはしゃぐサーヤさんに、ニシダさんは「他の席の人に比べて所得も高そうですね。手の振り方も余裕がある」とシートから手を振るお客様と交流する場面も。


davinchi-pos.jpgまた、本日は11/26(金)の公開に先駆け、アート界の闇を暴く欲望まみれのミステリー・ノンフィクション『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』の試写会が行われたが、一足先に本編を鑑賞したお二人は感想を求められると、上映前のためネタバレを気にするMCに対して「私全然(ネタバレ)言う可能性あります(笑)。裏の打合せ中で、最初にいきなりオチからしゃべっちゃってたんで」と悪びれないサーヤさん。しかしいざ感想について話し出すと「ノンフィクションなのにフィクションみたいにストーリー性があって驚いた。信じられないシーンがたくさんあり、本当に面白い!!」とネタバレなしで大絶賛。ニシダさんも「アートに関わるお金って、どういう風に決められるかって普段知らなかったけれど、流れや裏側が知れ、とてもリアルだった」と語り、「(サーヤさん)スーツ着た人はお金が絡んでるって思った方がいいってことですよね」「(ニシダさん)スーツ着た人は疑ってかかった方がいいですね」と納得し合った。


ストーリーのカギを握るのは、世界的名画「モナ・リザ」で知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ。中・高校6年間美術部だったというサーヤさんがダ・ヴィンチの印象を聞かれると「え、私から見たダ・ヴィンチ?………絵、うま!!ていうみんなが思うのと同じ感想しかないですよ(笑)けど、劇中にも出てくるんですけど、ダ・ヴィンチの人物画ってただ上手いだけじゃなく、その人のバックグラウンドや哀愁とか、オーラまで感じられるんです!」と美術部ならではの分析をみせた。


そして、いよいよ、この秋よりTOHOシネマズの関西エリアに本格進出し、ここTOHOシネマズセブンパーク天美でも導入されるヨーロッパ発の本格派コーヒーブランド「コスタコーヒー」を実飲!


amami-11.13-500-2.pg.jpg(サーヤさんはブラック、ニシダさんはフラットホワイト(濃厚エスプレッソにきめ細かく泡立てた滑らかなテクスチャーミルク)を試飲)


amami-11.13-240-1.jpg「いや待って、スポーツドリンクみたいに飲むじゃん」とサーヤさんが思わずツッコむほど豪快な飲み方をするニシダさん。「メニューみた瞬間にフラットホワイトを選んだ。ニシダと言えばフラットホワイト!」と言い切るほど気に入った様子。普段からブラックコーヒーが好きというサーヤさんも「すごく香り高い!コクがすごいのにえぐみがなくて飲みやすい!」と大絶賛。世界中から厳選された上位5%の高品質な豆を使用していることを聞いたニシダさんは「わざわざ(カップの)フタ外して香り楽しんでるじゃん。腹立つ~」と香りの楽しみ方にツッコまれることに。


「私いつも荷物が多いんですが、それでもちょうどいいぐらいの大きさで、デザインもかわいい」と普段はコスタコーヒーのボトルタイプを愛飲しているというサーヤさん。


ニシダさんは「僕は冬でもTシャツにパーカーしか着ないんですが、一軍のパーカーが真っ白で、わりといつもコーヒーの染みがついてる。。。ずっとコーヒーのいい香りがしている」とそれぞれのコーヒーエピソードを披露した。ネタ合わせの時はいつも二人ともコーヒーを飲んでいるというぐらいコーヒー好きのお二人が太鼓判を押した。

 

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TOHOシネマズセブンパーク天美は来週11月17日よりグランドオープン。そしてコスタコーヒーもこの秋から関西のTOHOシネマズで販売がスタートとなり、いずれも「大阪進出」を果たすことになるが、「大阪進出」の先輩として、映画館とコーヒーが、大阪の皆さんに愛されるようになるにはどのような点が大事だと思うかアドバイスを求められると「私たちは3月に大阪進出を宣言してから、いまはもう週の半分ぐらいはお仕事で大阪に来てるんですけど…」と言いながら、じっとコスタコーヒーのカップを見つめ、どんどん顔を近づけるサーヤさん。「やっと来たんですね、コスタも。へ~。いいなと思ったんだ、大阪♪」と語りかけ、「いや、50年海外でやってんのよ。上から言ってるけど大先輩なのよ」とすかさずツッコまれ、爆笑をさらった。

 

仕切り直しかと思いきや、「コスタに言いたいのは、逆にこっちが大阪に寄せすぎたらダメってこと。寄せて寄せてって大阪の人は求めてないのよ。東京のスタイルで挑んでみて、大阪の人がどう評価してくださるのかって話。私たちが先に道を作っておくから、そこを堂々と歩いたらいいわ」と後輩芸人に対するようなリアルなアドバイスを繰り出した。


さらに、TOHOシネマズセブンパーク天美に対しては「スクリーンが大きいだの、音響が整っているだの色々なスペックが高いからって慢心してるでしょ、どうせ。けどそんなのってすぐみんな魅力忘れちゃうから、そこで慢心せずに、いいスペックどんどん出していこうよ!」とこれまた上からアドバイス。サーヤ流の切れ味抜群のアドバイスに場内は爆笑に包まれた。

 

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最後は、改めて映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む」とコスタコーヒー、そしてTOHOシネマズセブンパーク天美に向けてエールを送った二人。「大阪の方ってお笑いも含めて、厳しい目で見てくるって聞いてたんですが、実際に進出してきてから思うのは、厳しいっていうより本当に面白いものに慣れてるからこそというだけで優しい人が多い。とはいえ、大阪の優しさに甘えずにね、ちょっとコーヒーとかけて言ったら“ほろ苦い”思いもして一緒に頑張っていければと思います」と話したサーヤさんに、無茶ぶりされたコーヒーギャグを披露するもスベり「いきなりほろ苦い経験ですね」MCにツッコまれるニシダさん。今後関西でのますますの活躍を誓った二人は「今度見かけたらコーヒー奢ってください」と最後まで笑いを誘いながら会場を後にした。

 

11/17()TOHOシネマズ セブンパーク天美 グランドオープン!

★コスタコーヒーの導入も決定★

11/26()『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

©2021 Zadig Productions (C)Zadig Productions - FTV

 

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≪TOHOシネマズ セブンパーク天美≫  映画鑑賞券プレゼント!

(2021 年 11 月 17 日(水)~2022 年 1 月 31 日(月)の期間中ご利用いただけます)

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■提 供:  TOHOシネマズ

■当選数: 2組 4名様

■締切日: 2021年 11月15(月)

 

 

TOHOシネマズ株式会社は商業施設「セブンパーク天美(※)」内に、「TOHOシネマズ セブンパーク天 美」11 月17 日(水)に開業にすることを決定いたしました。TOHOシネマズ セブンパーク天美では、プレミアムシアターや轟音シアターなどの関西初の最新設備を導入し、最高レベルの鑑賞環境を提供いたしま す。 グランドオープンを記念して、「TOHOシネマズ セブンパーク天美」でご使用いただける映画鑑賞券をご用意いたしました。

 

【開業イベント①】 10 万分の 1 秒の音響映画祭 
 

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音を「10 万分の 1 秒」単位までこだわり抜いた、TOHOシネマズのハイ エンドシアターである「プレミアムシアター」のスペックを体験できる、音響で注目された邦画・洋画・ジャパンアニメなど、様々なジャンルの作品 を集めた特集上映会。 オープニング作品は音楽コミックの伝説的傑作を映画化した『ミュジコフィリア』。またプレミアム・ミュージッ ク作品として LOVE PSYCHEDELICO をゲストに迎え、昨年、映画館で行ったライブの模様を収録した 『LOVE PSYCHEDELICO LIVE THE GREATEST HITS 2020』を上映いたします。 その他、ミュージカル映画からアニメ作品まで、期間中は様々なジャンルの作品を上映予定です。 是非この機会に自宅では再現できない最高峰の『映画音響』を体験してください。 

➢ 期 間 : 11 月 17 日(水)~11 月 25 日(木)
 


【開業イベント②】 オープニング記念割引

TOHOシネマズ セブンパーク天美では、開業を記念して、オープニング割引を実施いたします。 期間中は一般料金 1,900 円、大学生料金 1,500 円を 1,200 円に割引し、ご鑑賞いただけます。

➢ 期 間 : 11 月 17 日(水)~11 月 21 日(日)

➢ 料 金 : 1,200 円 ※高校生以下は 1,000 円 (特別料金、特別席は追加料金が必要です) 
 


【特別設備①】 関西初 TOHOシネマズ独自規格の“プレミアムシアター”

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ハイスペックな 3 つの要素(プレミアムラージフォーマット、プレミアム サウンド、プレミアムシート)を兼ね備えたTOHOシネマズ独自規格のハイパフォーマンスシアターです。

 


【特別設備②】 関西初 空気を震わせるサウンド体験 “轟音シアター”

「音の体感・迫力あるサウンド」を意識したシアターです。スピーカーユニットを向か い合わせで駆動させることで通常の 1.5 倍~2 倍のパワーを発揮するアイソバリック 方式を採用したサブウーハーを導入。TOHOシネマズ以外では体験できない、空気を震わせる体感型サウンド・シアターです。


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※ 「 セブンパーク天美 」は 、株式会社 セブン&アイ・ホールディングスが大阪府松原市にオープンする売場面積 4.5 万㎡を誇る南大阪エリア最大級の商業施設です。 (所在地:大阪府松原市天美東 3 丁目 500 番地)
 


新型コロナウイルス感染予防措置について

TOHOシネマズでは営業に際し、お客様と従業員の安全を確保するため、感染予防に向けた取り組みを徹底し、安心して映画をお楽しみいただける環境づくりに努めてまいります。


(オフィシャル・リリースより) 

 
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  武田信玄生誕500年の記念イヤーとなる2021年に、信玄の父、武田信虎の最晩年を描く本格時代劇が誕生した。甲斐国を統一したものの、信玄に追放された信虎が80歳にして武田家存続のために知略を巡らせる姿を描いた本格時代劇『信虎』が、11月12日(金)よりTOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ二条にて公開他全国ロードショーされる。
 
 監督は『DEATH NOTE デスノート』シリーズの金子修介。相米慎二監督作品をはじめ、多彩な俳優活動で出演作は数知れず、今回36年ぶりの主演作となる名優・寺田農が、信玄との葛藤を内に秘めながら、最後の力を振り絞って武田家存続のために打って出る信虎のどこか滑稽にも見える部分を見事に体現。榎木孝明、永島敏行、渡辺裕之、隆大介と戦国時代劇には欠かせないベテラン陣を揃えた他、信虎の若き娘、お直を演じる谷村美月も隠れたキーパーソンになっている。
 『影武者』など後期の黒澤明作品や今村昌平作品に携わった巨匠・池辺晋一郎による音楽が映画に風格を与え、ロケ地をはじめ美術、衣装と細部にいたるまで本物にこだわった、戦国時代モノに新たな視座を与える作品だ。信虎を演じた寺田農さんにお話を伺った。
 

 
――――2018年に大阪のシネ・ヌーヴォで開催されたATG大全集で寺田さんが初主演された『肉弾』(岡本喜八監督)を初めて拝見したときの衝撃が大きかったのですが、本作の信虎役も圧巻でした。
寺田:映画史に残る名監督の五所平之助さんや中村登さんの作品に出演したり、テレビで「青春とはなんだ」などの青春モノに出た後、岡本喜八さんの『肉弾』で主演を務めました。26歳の時でしたから、若く元気。芝居のことは何もわからなかったけれど、監督の言われるまま、野球のピッチャーに例えれば150キロの直球を投げることができたし、それしか投げられなかった。歳を重ねるごとに変化球が増えてきて、『信虎』は直球を投げる気力がもうないから、七色の変化球を駆使するんです。たまに直球を投げたつもりでも120キロぐらいで、途中で落ちるんじゃないかというぐらい。だから、役者っていうのはうまくならないんだなと本当に思いますね。『信虎』は77歳の時に撮影しましたが、50年以上役者をやる中で、ただ老けていくのか、そこに魅力が生まれるのかというだけの話です。
歳相応の風格が備わり、いい役者にはなるけれど、演技そのものは変わらない。今回、それがよくわかりました。
 
 
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■隆慶一郎の論考で、信虎へのイメージが覆される。

――――武田信玄の父、信虎に対してどんなイメージを持っておられたのですか?
寺田:僕は昔から本を読むのが好きで、司馬遼太郎さんや池波正太郎さん、天才だった隆慶一郎さんの戦国物を山のように読んできましたから、戦国時代のイメージはありましたし、東映映画『真田幸村の謀略』にも出演したのでその輪郭も大体わかっていました。ただ信虎については、息子の信玄に追放されたことしか知らなかったので、80歳のじいさんになった信虎がどうしたのかを描くところに興味を持ちました。
そこからはさらに本を読み、信虎の理解を深めたのですが、中でも面白かったのが隆慶一郎さんの武田信玄の父信虎追放をめぐる論考でした。信玄は親父の追放を、生涯の十字架のように背負っていたのではないか、そして追放したのは信玄ではなく、重臣たちだったというのが信虎追放劇の真相とする説です。隆さんは、関ヶ原の戦い以降の徳川家康は影武者だった(「影武者徳川家康」)と書くぐらいひねりの効いた作風なのですが、親父を追放した割には、信虎にお金や側室も送り、京都に行った信虎は最新の情報を信玄に送っていた。そういう話を読むと、今まで漠然と持っていたイメージがひっくり返されますよね。
 
 
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■戦略家であり知将だった信虎の妄執。

――――戦国時代の映画といえば、どうしても戦いの描写が中心となりますが、遠くから戦況を憂い、なんとか武田家を残そうとする信虎の物語は、また新たな視点ですね。
寺田:戦国時代はなんとか領土を拡大するため戦をするわけですが、専用軍人などいない時代ですから、戦のときだけ百姓を動員し、領土は拡大したものの、田畑は荒れてしまう。だから信虎も領土を広げて甲斐を統一したというのに、追放されたら民は手を叩いて喜んだというのです。ただそれは一面でしかない。日本人はキャッチフレーズで物事を捉えがちですが、そうじゃないのではないかと思うんです。今年、武田信玄生誕500年を迎えましたが、信玄が日本の武将の人気ベストテンでかなり上位に入るのは、親の七光りではないか。信虎はかなりの戦略家であり、今でいうプロデューサー的素質で、現状をしっかり見る目を持つ知将でもありました。ただ悲しいがな、80歳になっても信玄が危篤と聞けば「俺がやらねば」と老いの一徹で、周りも止められない。望郷の念と、もう一度返り咲きたいという妄執ですよね。そしてもはや織田信長の時代になるとわかったら、武田家をなんとか残そうと方向転換をしますが、それも妄執でしかないのです。
 
――――とにかく武田家をなんとかして残したいという思いで、信虎は命尽きるまで、あらゆる手を使って尽力します。
寺田:家を残すという言葉があるように、500年前の日本人は家名に誇りを持っていたし、逆に言えば恥を知っていた。近代とは違い、当時は日本人の原点とも言えるいいところをたくさん持っていました。そこが信虎の魅力ですね。粗忽で早とちりで愛嬌もある。一方で悲しいかな老いの眼で現実をわかっていない。周りの誰もがついてこないという苦悩もあるわけです。
 
――――50代で息子から甲斐を追放され、一人になったことで一国一城の主人とは違う、広い視点を獲得できたのではないかと想像しながら観ていました。
寺田:戦国時代は加藤清正や福島正則のような戦闘集団の武将系もいれば、石田三成のような官僚系もいる。信虎の場合は武将としても力があり、頭も良く、世の中の動きを見通せる両方兼ね備えた人物であり、だからこそ信玄と衝突したのかもしれません。
 
 
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■ゆかりの場所での撮影が作品の匂いに。「主役だからと力を入れる必要はない」

――――36年ぶりの主演作ですが、どのような意気込みで臨んだのですか?
寺田:僕は努力、忍耐、覚悟とか、こだわりという言葉が大嫌いです(笑)。すっと現場に行って、さっと終わるのが一番いい。「もう一度甲斐国に戻って、面白いことをやっちゃおうかな」というひょうきんさは似ているかもしれませんが、信虎が抱いていたような妄執なんて、僕には全然ないですから。
時代劇で大事なのは演じるための舞台背景です。特に今回は全てゆかりの場所で実際に撮影させていただいています。例えば渡辺裕之さんが演じた織田信長がお茶を飲みながら語るシーンは、本当にあの場所で、あの茶碗で飲んだわけです。美術の小道具から太刀や鎧など、全てが限りなく当時の本物に近い。そういう背景を作ってくれることが大事で、それが映像としての美しさになり、作品の匂いになる。役者の役割なんて大したことはない。特に主役は脚本に必要なことを書かれているわけですから。信虎の場合、坊主頭になり、黒い袈裟を着てセリフを喋れば、さまになる。そこで力を入れる必要はないんです。
 
 

■役になりきるのではなく、20〜30%は役者自身がその時持つ魅力を出す。

――――確かに、時代劇を演じる上でのロケーションや美術の細部に至るまで、本作はこだわり抜いていますね。その上で信虎というキャラクターを自由自在に表現されていました。
寺田:脚本に書かれたものを立体化して(観客に)お目にかけるのが役者の仕事ですが、そのキャラクター自身が生きていなければ面白くない。ただセリフを言うだけではダメなので、そこに何かがあればいいんです。よく「役になりきる」と言いますが、なりきったらその俳優はいらないわけで、僕は大嫌いなんですよ。役になりきるのではなく、70〜80%がその作品におけるキャラクターだとしたら、残りの20〜30%は役者自身がその時持っている魅力なんです。マーロン・ブランドやロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノもそういう部分が魅力的ですよね。若い俳優が可哀想だと思うのは訓練する場がないので、どうしても比率が逆転してしまう。80%その人のまま演じてしまうから、何をやっても同じに見えるわけです。
 
――――訓練というのは、監督の演出なども含まれるのでしょうか。
寺田:良し悪しはともかく、僕の場合は誰も何も言わないんです。ジジイの特権かもしれませんが(笑)金子さん自体が相米(慎二監督)とは違って、しつこく演出するタイプではありませんから。この作品を相米に撮らせて、僕が信虎をやったら、きっと考え込んじゃって(撮影が)終わらないだろうね。
 
 
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■骨格はシェイクスピアの悲劇。

――――信虎は信玄と直接対面することはありませんが、ずっと心の中で信玄と対話しているような気がしました。
寺田:映画の最初は「恨みもあるが、まあ褒めてやろう」と言うし、死ぬ間際では謝ろうと思ったりもする。歴史ものはどうしても、うまく描けば描くほどシェイクスピアの悲劇に重なるんです。最初脚本を読んだときは、「リア王」の狂ったジジイみたいな感じがすごくしたね。コスチュームプレイですし、骨格はまさにシェイクスピアです。
 
――――信虎と周りとの会話が中心となって進行するのも演劇的といえますね。
寺田:上手い脚本は周りがストーリーテラーとして動くことで主役像が見えてくる。今回オリジナル脚本を担当した宮下玄覇さんは歴史研究家なので、史実を重視しているのですが、登場人物がかなり多い割に信虎と彼らとの絡みが少ない。だから信虎がストーリーテラーにならないと進行しないんです。ラストも、主役が死んでから15分以内に終わらないと作品がダレるとアドバイスしたのですが、最終的には宮下さんの思いを貫かれましたね。
 

■映画音楽はイカリ。池辺晋一郎さんの音楽で作品がぐっと引き締まる。

――――歴史研究家ならではのこだわりといえば、音の面でもこだわりが感じられますね。
寺田:刀がぶつかる音や、鎧が擦れる音も本物にこだわっていますし、何よりも池辺晋一郎さんの音楽がいい。池辺さんが携わった『影武者』より、はるかに好きですし、135分の作品がぐっと引き締まるのはこの音楽があればこそだと思います。
出来上がった映画を船に例えると、船の乗組員が役者やスタッフで、船自体は脚本で、その船の方向を定める船長は監督です。音楽はイカリの役割で、最後にそれを下せば船が安定するように、音を入れて映画がぐっと引き締まる。映画を作るにあたって、まず脚本を作り、そこから撮影現場、編集と一つ一つの作業を通じてグレードアップしていき、最後に音楽という順番が一般的ですが、最後なものだから日本では一番割りを食う部分なのです。予算を使い果たしてお金はないし、携わる人数が限られる。その困難な状況にもめげず、これだけの曲をお書きになる。その音楽で作品の価値が決まるわけです。
 
――――信虎は煩悩を捨て、武田家を残すことのみに気持ちを向けていきますが、寺田さんがもし煩悩を捨て、一つだけにフォーカスするとすればどんなことに気持ちを向けますか?
寺田:生まれてから今まで煩悩の塊みたいな人生でしたし、無数の煩悩の中に生きているので、それを嫌だと思わないし、今から何かをしたいと思わない。ただ今までのように好きな絵を見て、好きな本を読み、好きな音楽を聴いて、みんな死んじゃっていなくなっちゃけど、昔の仲間とお酒を飲んでいるような、そんな感じがいいですね。あと、もう自分の感性では見つけられないので、ワクワクするようなことを誰か教えてほしいですね。だからよく若い人と話すし、知りないことを知りたいという好奇心はまだあります。
 
 
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■映画界の偉人のことを自ら学んでほしい。

――――最後に、若い世代に伝えたいことは?
寺田:昔、西島秀俊さんと仕事をしたときに、飲みに行って相米さんや実相寺さんの話を聞いていいですかと言われたことがありますが、そうやって聞いてきてくれる人には僕で良ければ、いくらでも話します。今の若い俳優を目指している人たちは、三船敏郎さんや市川雷蔵さんのことも知らない。音楽を志す人がベートーベンやブラームスを知らないことはないはずですが、なぜ役者の業界はそんな偉人のことを知らなくてもやっていけるのか。もっと自ら学んでほしいと思いますね。
(江口由美)
 

<作品情報>
『信虎』
(2021年 日本 135分)
監督:金子修介 
共同監督・脚本・製作総指揮・企画・プロデューサー・編集・時代考証:宮下玄覇
出演:寺田農、谷村美月、矢野聖人、荒井敦史、榎木孝明、永島敏行、渡辺裕之、隆大介、石垣佑磨、杉浦太陽、葛山信吾、嘉門タツオ、左伴彩佳、柏原収史 
11月12日(金)よりTOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ二条にて公開他全国ロードショー
公式サイト → https://nobutora.ayapro.ne.jp/
(C)ミヤオビピクチャーズ
 

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“音”と“感情”が溶け合い、心を震わせる珠玉の青春群像劇!

音楽コミックの伝説的傑作がついに映画化!!

 

井之脇海(『サイレント・トーキョー』『俺の家の話』

松本穂香(『この世界の片隅に』『みをつくし料理帖』 

 山崎育三郎( 『青天を衝け』『エール』


 

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原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を2度にわたり受賞している漫画家・さそうあきらによる同名作品。音楽への深い愛情と知識に溢れ多くのファンを魅了し、『神童』『マエストロ!』に続く、音楽シリーズ三部作の最終作『ミュジコフィリア』(第16回⽂化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作)が2021年11月12日(金)京都先行公開、翌週11月19日(金)に全国公開を迎えます。

主人公・漆原朔は、若手実力派として活躍をつづけ本作が長編映画初主演となる井之脇海!朔の異母兄・貴志野大成には、ミュージカルからドラマ、映画と幅広い活躍を見せる山崎育三郎。そして朔に想いを寄せるヒロイン・浪花凪を、透明感溢れる歌声で物語をエモーショナルに彩り、本作の主題歌も担当する松本穂香が演じる。脚本・プロデューサーは『太秦ライムライト』の大野裕之が担当し、監督を務めたのは、『時をかける少女』『人質の朗読会』などを手掛け、自身も京都生まれである谷口正晃。風景と音の街、京都で<ミュジコフィリア(音楽に情熱を注ぐ者たち)>が奏でる青春の協奏曲。皆さんの心へ、新しい「音楽」をお届け!


この度、本作の公開を前に、9月30日(木)に全編ロケが行われた京都でのプレミア舞台挨拶を実施いたしました!イベントには、主演の井之脇海ほか、松本穂香、山崎育三郎、谷口正晃監督が登壇し、ロケ地での思い出や本作への想いを語りました。
 


映画「ミュジコフィリア」京都プレミア舞台挨拶 概要

【日付】:9月30日(木)

【劇場】:TOHOシネマズ二条

【登壇者】:井之脇海/松本穂香/山崎育三郎/谷口正晃監督(敬称略)



冒頭の挨拶で、井之脇は「初めて一般のお客様に観ていただく機会なので、映画をどのように受け取っていただけるのか楽しみにしています」とニッコリ。松本は「思っていた以上のお客様が入っていてちょっと驚いていますが、とてもうれしいです」とお礼を述べた。山崎は「短い時間ですが、みなさんに楽しんでいただきたいです。よろしくお願いいたします」と会場を見渡してお辞儀をし、谷口監督は「感無量です。京都での撮影では、たくさんの方に支えていただき、ようやく完成した作品なので、感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を伝えた。


musico-main.jpgのサムネイル画像京都での撮影について、撮影のため1ヶ月近く京都に長期滞在した井之脇は「京都を堪能しました。どのロケ地も歴史的な流れ、自然の中にも時間を深く感じられる街だと思いました。予告にも登場する賀茂川の中洲で朔が演奏し、凪が歌を披露するシーンがあるのですが、こんな素敵な景色を見れているのは僕と凪役の松本さんしかいないんだなとか思いながら、とてもうれしくなりました。景色を存分に味わいながら撮影することができ、京都の街には感謝しかありません」とうれしそうに振り返った。大阪出身の松本は京都によく足を運んでいたことを明かし、「ずっと観光地ばかり行っていました。今回は賀茂川や、大文字山など京都の新しい一面を撮影を通して見ることができて幸せでした。井之脇さんがおっしゃっていた賀茂川での撮影は、いろいろなことを感じながらお芝居ができ、すごくいい経験になりました」としみじみ語った。山崎は「役柄的にいろいろなロケ地には行けなかったんです。大成は、ホールと学校での撮影がほとんどでしたので……」とちょっぴり残念な表情を浮かべつつ、「中でも泉涌寺(せんにゅうじ)での撮影はとても印象的でした。夜の撮影で、泉涌寺をバックにオーケストラの前で指揮をするシーンです。圧巻の景色なので注目してください」とおすすめした。京都出身の谷口監督は「音楽を志すアーティストたちが、音楽を奏でたり、壁にぶつかりながらエネルギーをスパークさせるようなシーンが多い作品です。パワーや魅力のある場所で芝居をしたり演奏シーンを撮りたいと思っていました。賀茂川、大文字山や泉涌寺、無鄰菴(むりんあん)などでの撮影は、役者の皆さんの芝居をより掻き立てるものになったのではないかと思っています」と満足の表情を浮かべていた。なお、泉涌寺、無鄰菴での映画撮影は本作が初となる。


musico-sub3.jpg映画初主演となる井之脇は「撮影中は言わないようにしていましたが、やっぱり不安やプレッシャーはありました。素敵なキャスト、スタッフのみなさんのおかげで撮りきることができたことを心から感謝しています。今日、初主演作をはじめてお客様に観ていただく瞬間に立ち会えることを心からうれしく思います」と撮影当時の気持ちを明かした。ピアノを弾く役については「役者を15、6年やってきましたが、僕の役者人生のターニングポイントとなったのが、12歳の頃に出演した黒沢清監督の映画『東京ソナタ』です。それまで習い事感覚でお仕事をしていたのですが、撮影でプロの現場の厳しさや自分の不甲斐なさを感じて、“この仕事を極めたい”と思った作品です。そのときの役がピアノを弾く天才少年でした。小さい頃にピアノをやっていましたが、ピアノから少し離れていた時期で、作品のためにまた練習を始めました。そして時は流れていつかやるだろうと思っていた初主演作でピアノを弾く役をいただきました。ピアノは僕の人生の中で切っても切れないものですし、とても深い縁を感じました。主演のプレッシャーもありましたが、ピアノが一緒だったので気持ちも楽になり、乗り越えられた気がします」としみじみと振り返った。


役作りについて松本は「上映前なので、余計なことを言ってハードル上げたくないかもと思っちゃいました」と微笑みつつ、「感覚で生きている女の子の役なのですが、歌を歌ったり、ギターを弾いたりと、初挑戦のことが多かったのですが、みなさんに助けていただきながら撮影を乗り切りました。井之脇さんにはいろいろ話を聞いてもらい、気持ちを共有しながら進められたので、とても楽しい気分で撮影を終えることができました」と語った。ダンスのシーンについては「独特の表現をする女の子なので、ダンスというよりは、おもしろいシーンだなという感じで楽しんでいただけたらと思います」と笑顔を浮かべた。


musico-sub1.jpg天才作曲家という役について山崎が「そのままやればいいかなと思いました」と自信たっぷりに語ると会場は大きな拍手に包まれた。恥ずかしそうに「嘘です(笑)」と否定した山崎は「すごく孤独を感じ、気持ちを押し込めているキャラクターで、あまり笑わないんです。朝ドラ『エール』の撮影直後だったので笑わないように心がけるのがちょっと大変でした。僕と似ていないキャラクターなので、彼自身に共感できる部分はほとんどなかったのですが、音楽家としての彼にはすごく共感するところが多かったです」と説明した。


印象に残っているシーンについて井之脇は「予告編に登場する賀茂川のシーンと、朔と大成の兄弟がぶつかり合うシーンです。山崎さんと二人でお芝居していて理屈じゃない部分で反発する兄弟がどこか繋がれたような気がしました。山崎さんと僕の芝居の熱量を感じていただけるシーンになっているので、注目してください」と観客に呼びかけると、山崎も「僕もあのシーンが一番印象に残っています。台本を読んだときはどのように表現しようかと考えたけれど、終盤の撮影だったので、いろいろ積み重なって二人の関係性もできていたので、自然に演じることができました。魂と魂のぶつかり合いができたシーンです」とおすすめした。松本も「台本でしか、朔と大成の二人の関係を見ていなかったので、出来上がった映像から“(二人は)こんなふうになっていたのか”と知ることができました」と振り返り、「大成のプレッシャーとかいろいろな感情が溢れ出るシーンは、誰が観ても共感できるし、グッとくると思います」と微笑んだ。


musico-sub2.jpg谷口監督も「朔と凪の賀茂川のシーンはもちろんですし、朔と大成の二人のスパークシーンを撮影したときには、映画の核となるものが撮れたという手応えがありました。あと、ピアノの下から凪がニョキっと顔を出すシーンは、原作にもある表現です。なんでもかんでも原作をなぞるわけではないですが、漫画的なシーンではあるのですが、抑制しすぎないで表現したほうが良いと思いました。チャレンジではあったのですが、やってみたら見事にハマって。リアリズムな表現ではないけれど、ちょっとポップで弾んだ感じが出た良いシーンだと思っています」と撮影を振り返った。


また原作の魅力について谷口監督は「いろいろな音楽が出てきます。とりわけ現代音楽に光を当てているところにおもしろさを感じました。その存在は知っていても、あまりよく知らないジャンルでした。現代音楽をやっている人たちのあり様、おもしろおかしい人がいたり、こだわりの強い人がいたりということ、人からどう思われても自分が良いと思ったものを探究するという姿が、どこか京都の人と通じるところがあると感じました。東京や他の街がどうであれ、うちはうち、みたいなところとか(笑)。また、古典的なものを守りながらも、革新的なものを受け入れる、生み出してしまうというところ、京都と現代音楽の関係性が京都出身の僕自身もストンと落ちてくるように理解できたという点です」と答えた。


M0930-1.jpg最後の挨拶谷口監督は「現代音楽と向き合い、凪との出会いや大成との関係を通して、朔の閉じていた(心の)扉が開いていく物語です。劇中のように、人と人が交わって、ぶつかり合うエネルギーにより、何か新しいものが生まれるような環境が早く戻ってくることを切に願っています」とコロナ禍でのディスタンスに触れた。山崎は「音楽も人も同じで、共感したり共有したり寄り添うことで、温かい気持ちになれたり、伝えることができます。自分の殻に閉じこもらないで人と関わっていく、そんなメッセージを受け取っていただけたらうれしいです。京都の魅力が満載なので、ぜひ堪能してください」と思いを伝えた。松本は「まだまだ不安とか残る状況で、鬱憤とかいろいろ溜まっているとは思いますが、今日は純粋に映画を楽しんでいただきたいです。笑って楽しい気持ちになっていただければうれしいです」と微笑んだ。井之脇は「いろいろな人と出会い、音楽を通してぶつかり合い、関係を深めていく朔の姿が丁寧に描かれています。音楽に向き合う様々なキャラクターたちと、同じような悩みを持つ方たちの後押ししてくれるような映画になっていると思います。初主演映画は僕にとって大切な作品になりました。ぜひ多くの人に観ていただきたいです」と挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
 


監督:谷口正晃
出演:井之脇海 松本穂香 山崎育三郎 川添野愛 阿部進之介 石丸幹二 濱田マリ 神野美鈴
配給:アーク・フィルムズ
2021/日本/113分
©2021musicophilia film partners
©さそうあきら/双葉社

2021年11月12日(金)京都先行公開

11月19日(金) TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー
 


(オフィシャル・レポートより)

 
 
 
 
 
 
 

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<TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM 2016 準グランプリ受賞作品>


■日 時: 8月23日(月)

■会 場: イイノホール

■登壇者: ムロツヨシ、奈緒、毎熊克哉、中田乃愛、永野宗典、寺岡呼人、金井純一監督(敬称略)



CCCグループのカルチュア・エンタテインメント株式会社と、株式会社蔦屋書店が主催し、これまでに、 『嘘を愛する女』 、『哀愁しんでれら』 等、多くの良質な作品を世に生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM(以下、TCP)」 の2016年準グランプリ受賞作品『マイ・ダディ』が、9月23日(木・祝)に公開致します!本作の主人公・御堂一男を演じるのは、役者を始めて25年・今年45歳を迎えた俳優 ムロツヨシが、満を持して映画“初”主演をつとめ、愛する娘を救おうと奔走する、お人好しで誠実な父親を演じました。娘<ひかり>役には第8回「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストの新星・中田乃愛が演じています。また、ムロツヨシ演じる一男の妻であり、ひかりの母・江津子役には奈緒が出演。さらに、毎熊克哉臼田あさ美永野宗典、「平成ノブシコブシ」の徳井健太光石研ら個性豊かな俳優陣も集結!本作にて監督・共同脚本を務めたのは、映像作家でもある金井純一。主題歌を、日本のトップアーティストが集結したドリームバンド・カーリングシトーンズが担当!


この度本作の公開を記念して、ジャパンプレミアイベントが開催され、主演のムロツヨシ、妻役の奈緒、娘役の中田乃愛、毎熊克哉、永野宗典、本作の主題歌を担当するカーリングシトーンズのリーダー・寺岡シトーンこと寺岡呼人、金井純一監督が登壇した。


mydady-ive-500.JPGインスタライブ用のカメラにピースしながら笑顔を浮かべるムロ。冒頭の挨拶で「主演をやらせていただきましたムロツヨシです!このご時世、イベントなどでは声を出して笑ってはいけないという風潮がありますが、笑い声が響かなくても僕がおもしろくないわけではありません。おもしろかったら拍手で気持ちを表現していただければと思います。30分楽しませたいです!」と意気込みを語りイベントはスタートした。

奈緒は「撮影が止まってしまったこともありましたが、クリスマスシーズンにクリスマスの画が撮れたりできました。結果的に、本当に幸せな映画になったと思います」とニッコリ。

「この挨拶で何を言おうか考えていたのですが、僕自身、お客様の前での舞台挨拶は、かなり久しぶりです。たくさん写真撮られながら、お客様の前であいさつできるのは、すごくいいことだと思っているところです」と感激の様子の毎熊だったが、準備していた挨拶内容を忘れてしまったと苦笑。

中田は「公開直前のイベントです。この映画をたくさんの方に、観ていただくために精一杯紹介していきたいです」と深々とお辞儀した。

中田が挨拶する様子を、まじまじと見つめていたムロが「ちゃんと言えた!ちゃんとあいさつできました。うちの娘です」と胸を張ると、会場は大きな拍手に包まれた。

永野が「給油を一筋に考えた役を一生懸命やりました」といきなり役へのアプローチを語り出す場面もあり、冒頭の挨拶から会場は和やかなムードに包まれた。

本作の主題歌「それは愛なんだぜ!」を手掛けた寺岡はムロと一緒に試写を観たことを明かし、「ラッシュなども観ていたはずなのに、声を出しておいおい泣きました」と告白。さらに「素敵な作品に関われたことをとてもうれしく思っています」と満足の表情を浮かべた。

金井監督は「こんな豪華な場所での試写で、たくさんのみなさんに観ていただけうれしいです。今日は寺岡さんもいらっしゃって、初日舞台挨拶よりも豪華になっているような気がします」と胸を張った。

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中田と親子を演じたことについて「父親になったことがないですし、何より嫌われたくない、という気持ちが先走っていました。撮影が延期となったタイミングで、思い切って連絡先を交換して、“父より”“娘より”を文末につけたメール、親子ごっこのような会話をずっと続けていました」と振り返るムロ。「(メールの中で)お父さんってよんでくれるんですよ」と終始目尻を下げるムロに対し中田は「ムロさんが寄り添ってくださったので、役をまっとうできました」と感謝する場面も。途中、ムロが「僕と(母親役の)奈緒ちゃんから誕生日プレゼントを“2回”もらったことは言わなくて大丈夫だよ。最初はエプロンだったよね。うんうん」とお礼をおねだりされると「今年は文房具セットをもらいました」と笑いを堪えながら報告していた。


ムロとの初共演について奈緒は「ムロさん本当に誰も緊張させない座長でいてくださって、思っていることをすべて口に出す方。だからこそ、他のみんなも言いたいことを言えるという雰囲気になっていました。初めてとは思えないくらいのチーム感があった現場です。それはムロさんが作り上げてくださったと思います」と振り返った。

ムロとの共演が多い永野は「今回の映画で、改めて孤独が似合う男だなと思いました。僕たちの前ではいつもファニーで明るいのですが、作中での孤立する姿に嘘がない。佇まいの真実が強烈に印象づけられて、役者としての振り幅を感じました。彼の生き様がそのまま反映された記録映画のように感じました」と解説した。

ムロとは2回目の共演という毎熊は「前回は優しい先輩、今回は怖いなという印象でした」役柄上、今回はなれなれしくしないようにと心がけていたという毎熊は「前回とは違うムロの印象に、ワクワクしました」と明かした。深夜ドラマでの共演後に毎熊のファンになったというムロは、今作での共演シーンを振り返り「毎熊くんとでないとできない“もぞもぞする”シーンがあります」と独特の表現で解説。「ストーリー上、それほど大事じゃないアイテムにこだわり演じる毎熊くんの姿を観て、“こんな役者好きだな”と改めて思いました」とムロが語るシーンは、ぜひ本編でチェックしてほしい。


主題歌の制作について「金井監督から、最後の曲はロックサウンドで明るく終わりたいというオファーがありました。カーリングシトーンズは、シリアスなラブソングは書けないタイプで(笑)。でも、ロックサウンドで明るくという曲はすぐにひらめきました。僕らしかできないラブソングができあがりました!」と胸を張る寺岡。金井監督は「オファーを受けてくれたこと自体に現実感がありませんでした。神曲です。今、話しながらも主題歌になっていることを信じられないです」と、レジェンドたちが関わってくれたことに感謝していた。楽曲の配信ジャケットにも登場しているムロは「これ以上ない曲が出来上がりました。泣きました」と何度もお辞儀しお礼を伝える場面もあった。

 



ここからは、ムロの役柄が牧師であることにちなみ、<ダディお悩み相談室!>と題し登壇者の悩みをムロが解決するというコーナーに。映画のタイトル『マイ・ダディ』にかけて、登壇者が「マイ・○○」という形でお悩みを告白。

金井監督のお悩みは「マイ・おつまみぃ」。家で飲むときのおつまみのローテーションに悩んでいるという金井監督に対し「“はんごろし”という野沢菜をすごく辛く漬けたやつがおいしいです!」とおすすめ。

永野は「マイ・ポテンシャル」とお悩みを挙げた理由を、金井監督から「本番が弱い」と言われたからと明かす。ムロは「本番前のテストで全部出し切るタイプだから、本番に弱いと言われているだけ。テストで出しきらないことを覚えましょう」と的確にアドバイス。

続いて寺岡が「マイ・飲酒」と答え、「家飲みが増えて、太りがちです」というお悩みには「僕も、飲みに行けないから太りがちです。でも太ることはできないので、気が向いたときにすぐに運動ができるようにヨガマットを敷きました。2日くらいは、やってみましたが、今はヨガマットの上で飲んでいます」と苦笑。さらに飲みにいけない寂しさから夜中に急に悲しくなることを明かし、「“つたー”って涙が流れるんです」と逆にお悩みを明かす場面もあった。

寺岡のお悩みが解決したのか疑わしい中、続いてのお悩みは毎熊の「マイ・スキン」。「また焼けたねと怒られます」と役者あるあるを告白。「いいスキンセットないかなと思いまして」という毎熊に「聞く相手間違ったね」とのこと。日焼け止めトークが思いのほか長引き、終わりが見えなくなると毎熊が「この答えはあまりよくないなと思っていたんです」と反省する場面もあった。

中田のお悩みは「マイ・トーク」。「ムロさんみたいに思ったことをすぐ話せるようになりたいです」という中田に「口下手なままでいい。そのままでいて! こなれて嘘ばっかりついている人間にならないで!」と懇願し、笑いを誘うと、

続く奈緒は「マイ・アンブレラ」と回答。傘を100パーセントの確率で忘れてしまうという奈緒には傘をやめ、カッパにすることを提案し「僕があなたのカッパを買います」と宣言する形で、コーナーを締めくくった。



mydady-ive-550.JPG無事に登壇者全員の悩みを解決したムロは、最後の挨拶で「このお話を生んでくれてありがとうございます」と金井監督に感謝を述べる。続けて「愛の映画です。いろんな愛の形があるということ、愛を提示してくれる映画です。ほんとにおもしろく泣いてしまう映画です。公開まで1ヶ月を切りました。公開時、世の中がどういう状況になっているか分かりません。“映画館に行って!”とは大声では言えない時代ですが、映画の存在はぜひ知ってほしいです。ある1人の役者が25年かけてたどり着いた初主演した素晴らしい作品です。ムロツヨシ、主演やりました、ありがとうございます! 」と最後にまとめたムロに、割れんばかりの大きな拍手が送られ、イベントは幕を閉じた。


この後行われたマスコミ向けのフォトセッションが終了すると、改めて、ステージで来場者に向けて挨拶をしたムロ。「いい形で、映画を広げてください」とお辞儀をするムロ。会場はこの日一番の拍手に包まれた。



出演:ムロツヨシ 奈緒 毎熊克哉 中田乃愛 臼田あさみ 徳井健太(平成ノブシコブシ) 永野宗典 光石研
監督:金井純一
脚本:及川真実 金井純一
制作プロダクション:ROBOT
主題歌:カーリングシトーンズ「それは愛なんだぜ!」
幹事:カルチュアエンタテインメント
配給:イオンエンターテイメント
コピーライト:©2021「マイ・ダディ」製作委員会

◆公式HP: https://mydaddy-movie.jp/

2021年9月23日(木・祝)~ 全国ロードショー
 


(オフィシャル・レポートより)

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 鯨が見えた途端、手作りの舟から大きな銛を持った男が飛び上がって鯨に一撃を食らわせる。鯨と命がけの戦いを繰り広げる男たち、そしてなんとかして逃げようと全力でもがく鯨の迫力ある対決に思わず目を奪われる。インドネシア、レンバタ島ラマレラ村で今でも行われている伝統的な鯨漁とそこからつながる命の循環を見事な映像美で描くドキュメンタリー映画『くじらびと』が、9月3日(金)よりなんばパークスシネマ、シネ・リーブル梅田、神戸国際松竹、MOVIXあまがさき、京都シネマ にて絶賛公開中だ。
 
監督は、初監督作品『世界でいちばん美しい村』で2015年に起きたネパール大地震の震源地近くにあるラプラック村と、そこに生きる人たちの絆、祈りを描いた写真家、石川梵さん。写真集「海人」をはじめ、ライフワークの一つとしてインドネシアのラマレラ村の人々やそこで行われる鯨漁に密着してきた石川さんが、ドローン撮影も駆使しながら、銛一本で突く伝統的な鯨漁や村人たちの暮らしをまさに体当たりで撮影。迫力ある映像と共に描かれるのは、捕獲した鯨を村の皆で分け合う和の文化や、村で代々受け継がれてきた信仰だ。
 
 「大いなる命の循環、大いなる営みを叙事詩のように表現したかった」という本作の石川監督に、ラマレラ村との関わり、鯨漁の撮影や映像で残す意義についてお話をうかがった。
 

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■秘境を探してたどり着いたラマレラ村、鯨獲りの根っこにある信仰に惹かれて

―――命がけで鯨を獲る舟に撮影で同乗することが許されるというのは、信頼関係が築かれていないとできないことだと思いますが、その経緯を教えてください。
石川:80年代以降、僕は誰も見たことのないような秘境に行く写真家として世界中を回っていました。当時ニューギニアでレンバタ島のことを聞き、インターネットもなく何の情報もない中、91年に初めて現地に向かいました。舟で迎えに来てもらったのですが、鯨の匂いがぷ〜んとして、1槽だけ壊れた舟があるのでどうしたのかと思ったら「鯨にやられたんだ」と。ついにそんなところに来たんだなと思いましたね。
 
大自然の中に生きる人や、その中で自然に生まれる信仰というのは僕の大きなテーマなのですが、このラマレラ村も知れば知るほど、鯨を獲ることの根っこにある信仰に惹かれていきました。
鯨獲りの舟にはお金を出せば旅行者も乗せてもらえます。ただ、漁が始まると下がれ!と相手にしてはもらえませんが。
 
 
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■4年かかった鯨獲りの撮影

―――初めて鯨が撮れたのはいつですか?
石川:毎年行ってもなかなか鯨が出ない。猟期以外は、朝から舟を出して、延々と待つんです。赤道直下の中、毎日8時間ぐらい待って帰るとうくとを大体3ヶ月ぐらい繰り返しますから、だんだん気が遠くなっていきますよ。そこまで長くいると、「おまえ、漕げ」と言われるぐらいにまでなっていました。
 
実は2年目、僕が来る直前に鯨が獲れたんです。本来なら間に合うはずだったのに飛行機が遅れてしまって。3ヶ月粘っても出ないので帰ったふりをしようかと言いながら戻ると、宿の主人から「おまえが帰った翌日に出たよ」と。その時は神さまが意地悪しているのかと思いました。結局、4年かかったんですよ。鯨漁は勇壮に見えますが、そのほとんどが待っている時間です。延々と待ち続けることが実は、鯨漁の本質です。時々マンタが獲れることもありますが、1年何も獲れないこともある。それぐらい非効率な漁なんです。
 
―――そこまでして鯨漁にこだわるのは村独自のシステムがあるからですね。
石川:鯨を獲ると、未亡人や貧しい人にまで鯨が行き渡るのです。先住民の長、トゥアン・タナが最初に鯨乞いの儀式を行い、鯨が獲れるとその一部をお礼としてトゥアン・タナに捧げる習わしもあります。舟にエンジンを導入した2000年ごろ、その儀式を辞めた時期があったのですが、途端に鯨が獲れなくなってしまった。結局再び儀式を行っていますが、まさに神話的世界ですね。
 
―――当時石川さんが取材し、写真を撮ったのが伝説のラマファ、ハリさんでした。
石川:取材で「誰が一番優れたラマファか?」と聞いても、みなが素晴らしいという人たちなので取材する側としてはやりにくく、彼らにとっては和を乱さないという考えがあるわけです。そこで取材をしたのがハリさんでした。撮影時で70歳を過ぎていましたが、手足が本当に大きく、筋骨隆々の体つきをされていた。当時から映画を作りたいと思っていたので、撮影素材を『くじらびと』に取り入れることができてよかったです。
 
 
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■鯨漁をする側の視点だけでなく、鯨側の視点で見ることにより獲得した普遍性

―――くじら獲りの際、水中での撮影がとても迫力がありましたが、どのように撮影したのですか?
石川:実は一番安全なのは鯨の背中。鯨が弱って動かなくなってきたとき、僕が鯨の背中に捕まって撮りました。僕が撮りたかったのは鯨の目で、なぜ目かといえば、先ほどの4年目に初めて鯨が獲れたとき、陸揚げされた鯨が泣いたんです。断末魔の叫びのような声で、もうびっくりしました。今までは海の上の人間の物語ばかり撮ってきたけれど、海の中の鯨の物語も撮らなければいけないと気が付いたのです。鯨の感情がどこにあるかといえばやはり目で、この映画自体も「目」がキーワードになっています。目をつむる、目を開けるという鯨自身の目だけでなく、途中で鯨を獲る時に「目を見るな」という話も挿入されます。捕鯨の映画は概して一面的ですが、鯨漁をする側の視点だけでなく、鯨側の視点で見ることにより、ある種の普遍性をこの物語は獲得すると実感しました。
 
―――舟作りの名人、イグナシウスの息子、ベンジャミンが漁で事故死という悲劇は映画でも大きな転換点となります。
石川:2018年、クルーを入れて本格的に撮影を始めてからです。僕のビザが切れ、一時的に現地を離れた時にその事故が起きてしまった。他のクルーは現地に残っていたけれど、気を遣って撮影をしていなかったので、ここは撮りに行かなければダメだと促しました。僕もすぐ駆けつけ、僕が撮るならとご家族も了承してくださった。東日本大震災でも同じですが、その時には複雑な思いがしても、後々撮影したことを感謝してくださる。どこまで人と人との付き合いを通してフォローができるかですね。
 
 
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■村の未来を象徴する少年、エーメン

―――とても笑顔の素敵なエーメン君は最初主役になるように見えましたが、どのように出会ったのですか?
石川:最初は前作の『世界でいちばん美しい村』のように子どもが主人公で、子どもの目線で見るような形にしようと、エーメン君が主人公だと思って追いかけていたんです。でもドキュメンタリーって思い通りにならないもので、ただ先ほどのベンジャミンの事故が起こってから、だんだん主人公がベンジャミンの兄、デモに変わっていくわけです。
この村自身も他の地域と同様にグローバル化や変化の波が押し寄せ、危機に直面しているのです。映画でもエーメンが鯨捕りになりたい一方で、両親は大学への進学を勧めようとしますが、エーメンのような子どもたちの未来は、村の未来を象徴しています。反捕鯨の動き以上に、グローバリズムによって取り去られようとしている村の文化や信仰がある中、エーメンはただ映画にとって癒しの存在だけではなく、ラストで村の未来を象徴し、群像劇の意味ができたと思っています。
 
実は今後、エーメンを主人公にした続編を考えています。3年後の15歳にエーメンは進路を選択しなくてはならない。もう一人、エーメンと同年代で、有名な名ラマファの孫がいるので、この二人を対比させて村の未来を考えていける作品にしたい。やはり文化の多様性は必要ですし、地域の文化はグローバリズムの中で消えていくなら、大きな損失です。貴重な文化の終焉を見届けるという思いと、そうならないでほしいという思いを込めて撮っていきたいですね。
 
―――後半、デモが父イグナシウスから舟作りを習い、村民が協力して新しい鯨舟を作るシーンが非常に印象的です。冒頭、まさかこの舟で鯨を獲るのかと思っていましたが、この作業を見ると、舟に込められた魂のようなものを感じますね。
石川:近代的な船を作ったら逆に鯨の一撃で壊れてしまうでしょう。左右非対称というのも知恵ですし、「舟は生きている」という考えがあり、それを伝え続けるイグナシウスがいる。彼は伝統の権化のような人で、編集をしていくと彼の語りが素晴らしいので、気がつくとイグナシウスがナレーションと言ってもおかしくないぐらいに登場してもらっています。彼のような人がいなくなると、村の伝統は薄まってしまうかもしれません。
 
―――後半の鯨漁は息もつかせぬ緊迫感と、それぞれの役目を果たす人たちの連携ぶりが見事でしたが、その中で撮影するのは至難の技では?
石川:待ち時間が長いのでずっと頭の中でシミュレーションをしていました。まず、鯨がドンときた時に振り落とされないようにする。また舟ごと水の中に持っていかれることがあるので、どうやってカメラを守るかもシミュレーションしました。もう一つ、鯨がきた時にカメラを守ると撮れないので、水を浴びたらカメラがダメになるけれど、タイムラグを利用してとにかく撮る。1番舟は鯨を突くとやることがなくなるので、2番舟に移るのですが、僕も水に飛び込んで泳いでいって。その舟は再建するために僕も援助をした舟で、乗組員とも仲がよかったので、仕方ないなと乗せてくれ、僕も前に行って鯨の頭を撮ったり、自由にやらせてくれたんです。綱を避けなければ、足を大怪我したり、命を落とすこともあるのですが、誰も危ないと注意してくれない。「梵なら大丈夫だろう」って(笑)
 
 
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■作品が世代を超え、現地に還元できる

―――この作品は、現地の方に観ていただいたのですか?
石川:まだこれからですね。僕が最初に行った頃は誰も行ったことがないですが、最近は日本のテレビからBBCまで多くのメディアが入って撮影するだけ、誰も再訪しないので撮り逃げ状態です。それは良くないので、今回行った時も過去の映像を見せると、「亡くなったおじいちゃんが映ってる」とか「若い頃の知り合いがいる」とみんな喜んでくれるんですね。また2010年現地を訪れたとき、反捕鯨の動きがあり、外部からの揺さぶり(網漁やクジラウォッチングの症例)もあり、随分村が揺れていたのです。ラマデラ村はそれに抵抗し、存続したのですが、その時、村の古老に「お前が昔撮った村の映像を見せてやれ。今は自分だけがいいという風潮になっているが、昔は皆が村のためにと一つになっていた」と言われたのです。僕は日本や世界に、ラマデラ村のことを紹介するつもりで映像や写真を撮っていたけれど、僕の作品が世代を超え、現地に還元できると気づき、衝撃を受けました。
 
やがてはなくなるかもしれない鯨漁を、現地で世代を超えて残せるのではないかということは、今回映画を作るモチベーションになりました。だから丹念に取材しましたし、時間もかけましたが、この映画だけでなく、この映画の裏にある映像資料も含めて、現地の方にとっても貴重なものになると思います。
(江口由美)

<作品情報>
『くじらびと』(2021年 日本 113分)
監督・撮影・プロデューサー:石川梵 
出演:エーメン、イナ、ピスドミ、アガタ、フレドス、イグナシウス、デモ他
2021年9月3日(金)~なんばパークスシネマ、シネ・リーブル梅田、神戸国際松竹、MOVIXあまがさき、京都シネマ にて絶賛公開中。
 
公式サイト⇒https://lastwhaler.com/  
(C) Bon Ishikawa
 
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