「AI」と一致するもの

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『ホモ・サピエンスの涙』 main.jpg

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EXILE NAOTO、矯正箸を購入し役作り?土屋太鳳、
家族愛に思わず涙!!

寺門ジモン監督の誕生日を祝い
5.8kgの巨大ローストビーフも登場!


■日時:11月21日(土)10:55~11:35※上映後舞台挨拶
■場所:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
■登壇:EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、寺門ジモン監督(敬省略)
 


構想から7年という長い年月を経て完成した寺門ジモン初監督作品『フード・ラック!食運』の公開舞台挨拶に、EXILE NAOTO、土屋太鳳、石黒賢、そして寺門ジモン監督が登壇した。

――最初のご挨拶。
寺門監督は「こんなコロナ禍に来ていただきありがとうございます。映画が上映できるだけでも嬉しいです。日本には美味しいものを食べたくなるような映画が少ないなと思っていて、そんな映画を撮りたいなという夢が叶いました。無事に公開できて良かったです」と映画公開を迎えた喜びを語った。
会場にはダチョウ倶楽部のギャグ「YAAA!」と書かれたウチワを持った寺門監督のファンの姿もあり、寺門監督は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうな様子。

NAOTOは「撮影して1年半くらい経っていて、去年の5月頃、ちょうど令和に時代が変わる記念すべき時にクランクインし、やっと皆さまの前にこうして届けられたことを嬉しく思います」と挨拶。

土屋は「この作品が撮影された後、世界は難しい状況に突入いたしまして、皆様にお届けできるか心配でしたが、まさにお肉のように熟成することができました。美味しく召し上がっていただけたでしょうか!?」との問いかけに会場からは大きな拍手が起こった。

石黒は「コロナの時は撮影も中断して、どうしたらいいんだろうと思いました。これまで思ってもみなかったけど、こうやってみんなとスタッフと一緒に作れることは当たり前のことじゃないんだよなと思いました。無事にこのように公開できて、たくさんの方に観に来ていただけて嬉しいです」と観客への感謝を述べた。

 
映画に実体験が入っているのか?
寺門監督は「全部、実体験です。リアルなことは感動するので、こうやっていろんなお店であったリアルな体験を映画にすることができて嬉しいです」と答えると、NAOTOが「映画の中で出てくるタレを盗むシーンも本当にあった話なんですよね?」と明かすと、寺門監督は「そう!お店で食べていた時に本当に隣のテーブルでタレを盗んでいる人がいて、店長が出てきて「盗め!」と言ってタレを渡しているのをみてカッコいいなと思って。

他にもいろんなエピソードがあって、ぬか漬けも今は無くなってしまったお父さんとお母さんでやっていたステーキと一緒にぬか漬けが出てくるステーキ屋があったんだけど、お母さんがガンで亡くなられてしまって。ぬか漬けをお母さんが漬けていたので、どうするの?と心配していたけれど、3年後くらいにお父さんが「漬けた漬物食べてみてよ」と言って出してくれたぬか漬けの味がお母さんの味で、食べた瞬間、そこにお母さんが立っているような気がした。お母さんが亡くなったけれど、3年後にぬか漬けで生き返ったと思ったんです。そういう風に、ぬか漬けや人の気持ちがこもったものは時間を越えて届くものなんだなと思って、映画にも入れたいなと思って。だから焼肉の映画なんだけど伏線的にぬか漬けも出てくるんです」とぬか漬けに込められた想いを明かす。
 

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食べるシーンの多い本作にちなみ、NAOTOは「撮影に入る前に食べ方とかお箸の持ち方を気を付けようと思って、お箸の持ち方を矯正する箸を買って使ってみたら全然食べられなくて、こんなに箸の持ち方がダメだったのかと驚きました。でも毎日、その箸を使って食事していたらその箸でも食べられるようになって、この映画のおかげで箸の持ち方がきれいになりました」と撮影前のエピソードを明かした。
 
映画の中でNAOTOとりょうが演じた、互いに大事に想いながらも疎遠になり、微妙な関係の親子の仲を取り持つ役柄を演じた土屋は、親子関係について聞かれると、突然声を詰まらせ涙を流しまわりのキャストを驚かせる場面も。「愛情が深い分、すごく切ないなとおもいました。母がよく言うんですが、親だからできることもあるけれど、親だからこそできないこともある、とよく聞かされていて、これってそういう事なのかなっておもって観ていました。撮影中は役として良人さんのところに行ったり、お母さんの所に行ったりしていたので、本気で良人さんのことを引っ張りたい気持ちでいました」と撮影当時の気持ちを振り返った。
 
今回、NAOTOと初共演した石黒は「NAOTO君とは初共演だったけど、俳優が持っている集中力やアプローチと違う、心でやるっていう気持ちを感じてすごいなと思いました。とてもよかったです」と誉めると、すかさず土屋が「でもジモンさんも現場で、賢さんのお芝居をみて「さすがだな~。絶対撮っておこう」と言ってましたよ」と石黒の演技を褒め、寺門監督も「現場でいきなり竹中という役名を“たけちよちゃん”と呼んで、一瞬ぎょっと驚いたんだけど、そういう風にあだ名で呼ぶ編集者もいるよなと思って、そういった遊びの部分も自然に入れてくるところがさすがだなと思いました」とお互いの演技を絶賛しあった。
 

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焼肉がメインの映画に出演してみて発見したことやお肉について詳しくなったことがあるのかを聞かれると、NAOTOは「千切りキャベツに肉を載せて食べるっていう食べ方があるって知って、それは発見でした」と語り、土屋は「この映画では本物のお店や人が出てきて、撮影もお店を使わせてもらっているんですが、映画の中で美味しくないお店として登場するお店の方が、そのお店は本当はとても美味しくて本物のお店なんですが、「ジモンさんの為なら」といって撮影に協力してくれていて、そんなことがある!?と驚きました。毎日の撮影で、“食運”を頂いているような気持でした」と映画タイトルにかけて語った。一方、石黒は「ご覧いただいた皆さまはご存知かとおもますが、僕は映画の中でアジフライしか食べていなくて…。ちょっと肉については分かりません!」と語り、会場の笑いを誘った。
 
最後に11月25日に58歳の誕生日を迎える寺門監督の誕生日を記念し、各キャストから寺門監督へのメッセージが述べられ、石黒は「映画監督は最高の職業の一つだとおもいます。監督の熱意についていって、この作品は初日を迎えました。どうか皆さん、この映画を何度も観ていただいて、監督に2本目を撮らせてあげたいと思います」とのメッセージに大喜びの寺門監督。

続いてNAOTOは「4年前、滋賀県の山奥で一面雪の中で初めてジモンさんにお会いして、その時に、今こういう話を考えているんだけどやらない?と言われ、その時はまだ実現するか分からない状況だったけれど、もしも実現する時はぜひやらせてくださいと答えて、それから4年が経って、本当にこうやって素晴らしいキャストの皆さんと一緒にその時の話を実現することができて本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを伝えた。

sub3.jpg土屋は「私は本当にお肉が好きで、移動中もお肉の映像を観てしまうくらいなんですが、お世話になっていたこの映画のプロデューサーの方が寺門さんとたまにご飯行くから一緒に会ってみる?と誘っていただき、初めてお会いしたんですが、その時、いっぱい焼肉を食べたんですが、その後にお好み焼きを食べたっていうことは一生忘れません。情報番組で、ジモンさんが、お店の方がその店の食材に似てくるとその店は美味しいと見たんですが、ジモンさんが牛に見えてきました」と言うと、「牛!嬉しいです!」と3人の気持ちを受け止め、嬉しそうな様子の寺門監督だった。
 
続いて、58歳の誕生日にちなみ、飾りつけされた5.8kgの巨大ローストビーフがサプライズ登場すると、思わずローストビーフの周りに集まる4人。寺門監督は自分のスマホを取り出し巨大ローストビーフと記念撮影し喜んでいた。初監督作品公開と誕生日を祝う祝賀ムードたっぷりの雰囲気のまま、大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。
 

【あらすじ】 
下町に店を構える人気焼肉店「根岸苑」をひとり切り盛りする母・安江。ひとり息子・良人の毎日の楽しみは、母の手料理を食べることだった。ある事件がきっかけで店は閉店し、成長した良人は家を飛び出し、うだつがあがらないライターとして自堕落な生活を送っていた。ある日、グルメ情報サイトの立ち上げを任されることになった良人のもとに、疎遠になっていた母が倒れたとの報せが入り…。
 
原作・監督:寺門ジモン 原作協力:高橋れい子 脚本:本山久美子 音楽:Amar
出演:EXILE NAOTO 土屋太鳳 石黒賢 松尾諭 寺脇康文 白竜 東ちづる 矢柴俊博 筧美和子 大泉洋(特別出演)大和田伸也 竜雷太 りょう 
主題歌:ケツメイシ「ヨクワラエ」(avex trax)
製作・配給:松竹株式会社 
制作プロダクション:株式会社ギークサイト
コピーライト:(C)2020松竹 

(オフィシャル・レポートより)

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「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」

サイモン・ウェスト監督最新作

そこは、世界で最も熱く最も危険なテーマパーク。

 
「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」の監督が放つ、灼熱のパニック・アクション超大作『ボルケーノ・パーク』が11月20日(金)より全国ロードショー致します。
 
世界初の火山テーマパーク「天火島リゾート」。そこでは、活火山を間近で感じ未体験のスリルが楽しめる。しかし、賑わう人々の真下では、マグマが目覚めようとしていた。そして今、史上最大の大噴火の時が近づく―。迫り来る火砕流!!降り注ぐ火山弾!!孤島のテーマパークが、紅蓮の地獄と化す―。
 

ハリウッド随一のアクション映画の名匠とアジアを代表する豪華キャストが集結!!


volcano-pos.jpgメガホンをとるのは、監督デビュー作の『コン・エアー』でいきなり世界的大ヒットを記録し、その後も『トゥームレイダー』『エクスペンダブルズ2』等で成功を収めたアクション映画の名匠サイモン・ウェスト。主演は、数々の受賞歴がある中国の演技派俳優ワン・シュエチー。そして、『スカイスクレイパー』での女暗殺者役でドウェイン・ジョンソンと対決したハンナ・クィンリヴァンがヒロインを演じる。
 
アクション映画の名匠サイモン・ウェストの初めての災害映画であり、初となる中国で手掛けた本作。中国での撮影を経た感想などを語るインタビューが到着した。


 

 

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Q:『ボルケーノ・パーク』は、あなたにとって最初の災害映画ですね。通常、あなたが作るアクション映画とどう違いますか? 
 
災害映画の場合、災害を背景として良い人間関係を描き出さないといけないんだ。観客は、危険な状況に置かれている人々に対して関心があってこそ、そこで展開するアクションを見たいと思うものだ。だから、本作の中心にあるのは父親と娘の関係で、とても強い絆があって感情に訴えるんだ。炎が燃えさかるし、火山も爆発するし、車が溶岩に追いかけられたりするんだけど、中心にあるのは、人の心を揺さぶる家族の物語なんだ。だから、災害映画というと、炎が炸裂するスリル満点なものを創造するけど、その中に素晴らしい人間模様があってこそ楽しめるんだよ。
 
 
Q:外国語の映画を監督してみて、いかがでしたか?
 
外国語で仕事をするのはかなり苦労するだろうと思っていた。でも思ったほど大変ではなかった。なぜなら、感情というのは言語を超えるし、アクションも同様だから。ワクワクするような内容ならば、言語にかかわらずワクワクするし、感情に訴えかける内容ならば、言語に関係なく、感動する。中国語の映画の監督は、思ったより簡単だったよ。とても経験のある有能な俳優たちで、感情がうまく表現されていることがよくわかる。セリフも、僕には英訳文があったから、どんなセリフかわかる。でも細かい部分に関しては、すばらしいアシスタントたちや通訳の人たちの助けを借りて、感情や態度の微妙な違いを演出した。でも英語を話せる俳優たちとは、直接、話しができたから助かった。大体は、シーンに関して最初に僕が英語で説明して、それから彼らのそのシーンに対する理解と、どんな演技をするかを僕に英語で話して、その後で、彼らが中国語で演技した。中国語しか話さない俳優の場合は、通訳を通して同じ会話をした。時間はかかるけど、実際にはそんなに大変じゃないんだよ。
 
 

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Q:中国語の映画作品に関わるようになったきっかけは?
 
とてもエキサイティングなきっかけだった。中国の映画産業は今、急速に発展していて、それ自体がとてもエキサイティングなんだ。こういう急成長を遂げている産業に関わるのはいつの時にも楽しい。欧米の業界はマンネリ化していて、少し低迷しているところがあるから、あまり期待されていないんだ。でも、ここ中国の映画産業に関しては期待が大いに高まっている。だからその産業や、偉大な映画を作ることに対してみんなが情熱を傾けている環境で仕事ができるのは、最高の気分なんだよ。
 
 
Q:中国の映画業界に関心を抱いている外国の映画製作者たちにアドバイスはありますか?
 
ハリウッドでの仕事と、とても似ているよ。でも違いは、さっきも言ったように、関わる人々から感じられる熱意とエネルギーだ。だから、欧米の映画監督には、ぜひここにきて仕事をするように勧めたい。自分の仕事ができることをとても喜んでいる人たちと一緒に仕事ができるわけだからね。彼らは、映画製作に携われることを恵まれていると考えているんだ。映画産業で働けることは特権で、中国の制作スタッフや俳優たちは、それを実感している。自分の仕事に対して感謝の気持ちがあるんだよ。そういう人たちの近くにいられることは素晴らしいことなんだ。欧米の監督にとって、そういうポジティブな環境で働くのはとても健全なことだと思う。
 
 
Q:中国で独自の原作コンテンツ(IP)を開発することは、アメリカより簡単ですか?
 
ああ、世界中にあらゆる原作コンテンツが存在していて、アメリカの原作コンテンツの多くはもうよく知られている。だから、ここに来て、新しい原作コンテンツに触れられてとても新鮮だ。中国の観客は、本やグラフィック・ノベル、あるいは前の映画作品とかで知っているかもしれないが、僕にとっては新しい。だから、全く新しい素材の宝庫なんだよ。
 

成長目まぐるしい中国映画産業と、ハリウッドが誇るアクション映画の名匠サイモン・ウェストがタッグを組み放つ、灼熱のパニック・アクション超大作『ボルケーノ・パーク』は11月20日(金)より公開。
 

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【STORY】
火山学者のタオは、「天火島」と呼ばれる火山島を訪れ調査にあたっていた。しかし、その最中に突如火山が噴火し、妻が犠牲になってしまう。それから20年後―。実業家のハリスによって「天火島」に一大リゾートが建設される。その触れ込みは、「活火山の上に建つ世界初の火山テーマパーク」だった。タオはその危険性に警鐘を鳴らすが、その一方でタオの娘シャオモンは、父に抗いハリスの元で火山学者として働いていた。待望のオープンを控え出資者たちがパークを訪れる中、観測チームがマグマの不穏な動きを発見する。シャオモンはパークの閉鎖を訴えるが、ハリスは全く取り合わない。時を同じくして、噴火の前兆を察知したタオも「天火島」へと向かっていた―。
 
出演:ワン・シュエチー『孫文の義士団』、ハンナ・クィンリヴァン『スカイスクレイパー』、ショーン・ドウ『最後のランナー』、ジェイソン・アイザックス『ハリーポッター』シリーズ
監督:サイモン・ウェスト『トゥームレイダー』『エクスペンダブルズ2』 
撮影:アラン・カウディージョ『ガン シャイ』
音楽:パイナー・トプラク『キャプテン・マーベル』、
編集:ポール・マーティン・スミス『STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス 3D』、
主題歌:「我是如此相信」ジェイ・チョウ
2019年/中国映画/中国語・英語/94分/シネスコ/5.1ch/字幕:江﨑仁美
原題:天火/英題:Skyfire/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム 映倫G
© 2020 Meridian Entertainment (Foshan) Co. Ltd. All Rights Reserved  
公式HP:volcanopark.jp
 

2020年11月20日(金)~シネ・リーブル梅田、イオンシネマ京都桂川、イオンシネマ加古川 他全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)
 

『無頼』 - 映画レビュー

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黒木瞳監督、
三吉彩花を伴って第二の故郷である関西で舞台挨拶!

【日時】11月14日(土)
【場所】なんばパークスシネマ・スクリーン10 12:20の回、上映終了後
【登壇】三吉彩花・黒木瞳監督


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現代のフリーターが突然『源氏物語』の世界へタイムスリップ!?


現代では居場所がなくネガティブ思考だった若者が、平安時代の紫式部が描いた『源氏物語』の世界へ突然タイムスリップする。宮中で我が子を帝にするために恐れ嫌われても強く生きる弘徽殿女御(こきでんのにょうご)や、その息子で心優しい春宮、誠心誠意宮仕えする人々、そして無償の愛を捧げてくれる倫子(りんし)などに影響されて成長する物語、『十二単衣を着た悪魔』が11月6日(金)より全国公開されている。第二週目を迎え、堂々たる風格で弘徽殿女御を演じた三吉彩花と、長編映画第二作目となる黒木瞳監督が、大阪なんばパークスシネマでの舞台挨拶に登壇した。

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関西の温かい拍手で迎えられた三吉彩花と黒木瞳監督。三吉彩花は、前髪ぱっつんボブのヘアスタイルに、白地にクローバーが散りばめられたロングのシフォンドレスで軽やかに登場。黒木瞳監督は、アイボリーの生地全体にコード刺繍があしらわれた膝丈ワンピースでこれまた優雅に登場。美女ふたりによる舞台挨拶は、稀に見ぬ華やいだものとなった。


映画を観終わったばかりの観客に、先ずは三吉彩花から「今日はたっぷりと裏話などができればと思います」。そして黒木監督からは「今日は映画をご覧下さいまして誠にありがとうございます。関西は第二の故郷ですので気持ちもとても和やかになります」とご挨拶。


黒木瞳監督 (2).JPGQ:内館牧子原作の同名小説を映画化した理由について?

黒木監督:内館先生が、『源氏物語』の中であまり良く描かれていない弘徽殿女御(こきでんのにょうご)は「本当は志をもって強く生きるとても素晴らしい人」という長年の想いを異聞としてまとめ、そこに登場した現代の若い男性が弘徽殿女御や倫子などから影響を受けて成長するという物語を拝読して、とてもスカッとしました。これは映像にしたら面白いだろうなと思って映画化したのです。


Q:強い弘徽殿女御を演じた感想は?

三吉彩花:ここまで強い女性を演じたのは初めてでした。徐々に年齢を重ねていきますし、母親としての優しさと力強さをどう表現しようかと迷っていたら黒木監督から猛特訓して頂き、やっと弘徽殿女御が見えてきました。黒木監督に作って頂いたようなものです。

黒木監督:そんなことはないです!どんどん三吉さん独自の弘徽殿女御が出来上がっていくのを目の当たりにして、若い人の強い吸収力というか息吹にとてもワクワクして頼もしかったです。



三吉彩花さん (3).jpgQ:このように、三吉彩花の成長ぶりを大絶賛する黒木監督から学んだことは?

三吉彩花:頬骨の筋肉が痛くなる位、セリフの言い回しを何度も何度も練習しました。どの作品でも言えることですが、地道な練習の結果はスクリーンに現れるもので、とても大事なことだと学びました。


Q:一番好きなセリフは?

三吉彩花:悩みますね…(笑)。最初の登場シーンで述べる「能書きは要らぬ。男は能力を形にして示せ!」というセリフを今見るととても幼く感じられて、最後に「やれることも、やれぬこともやって、私は生きる!」というセリフに重みがあり、その違いがとても面白いなと感じたので、その最初と最後のセリフが好きです。

 

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Q:三吉彩花の女優としての素晴らしさは?

黒木監督:「“悪魔”は強い人」という一面だけなく、本当は悩みや葛藤を内面に抱えながらも「強くあらねば」と生きているのだと思います。そうした内面と外面の両方の強さを美しく品良く演じて下さったので、私は大満足です。


Q:ロック調の曲を使われた理由は?

黒木監督:最初から、弘徽殿女御は「ロックで行く!」と決めていました。ほとばしるパッションを描こうと思ってロックにしたのです。OKAMOTO’Sの「ブラザー」を聞いた時にハートを射抜かれて、弘徽殿女御が初めて登場するシーンに「ブラザー」を使いました。そして、エンディングの主題歌「History」は書き下ろして頂きました。

 

 


DSC04946 (2).JPGQ:理想とする女性像はありますか?

三吉彩花:今日もさらに思ったのですが、女性だからとか男性だからとかこだわらない、ブレない意志を持っている女性でありたいなと思いました。


――最後のご挨拶。

黒木監督:内館先生の「弘徽殿女御って本当はこういう品格のある人だったのでは?」という想いを映像化できて本当に嬉しく思います。そして、コロナ禍でも公開できたことに深く感謝いたします。一人でも多くの方に観て頂きたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

 


背が高く颯爽として美しい富士額の女優をと、三吉彩花をキャスティンした黒木監督。その期待に十二分に応えた三吉彩花の貫禄の弘徽殿女御ぶりは本作の大きな見どころとなっている。また、一番先にキャスティングしたのは、なんと笹野高史だったそうだ。宮中を警備する“38歳”という設定の滝口の武士を演じた笹野高史は、突然現れた奇妙な格好の若者が所持していた携帯を舐めてしまう!? それは彼のアドリブだったそうだが、さらにイヤホンを鼻に突っ込んでしまう芝居は黒木監督の指示だったそうだ。さすが名バイプレイヤー!
 


【三吉彩花プロフィール】

1996 年 6 月 18 日生まれ、埼玉県出身。2010年、ファッション誌『Seventeen』でミスセブンティーン 2010 に選ばれて以降、同誌のトップモデルとして人気を誇り、“女子高生のカリスマ”とも呼ばれた。女優としては、映画『グッモーエビアン!』(12)『 旅立ちの島唄~十五の春~』(13)に出演し、第 35 回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画では 500 人の応募者の中からヒロインに抜擢された『ダンスウィズミー』(19)や大ヒットホラー『犬鳴村』(20)など主演作が次々と公開している。


【黒木瞳プロフィール】

福岡県出身。1981 年宝塚歌劇団に入団、入団2 年目で月組娘役トップとなる。85 年退団以降も、数多くの映画、ドラマ、CM、舞台に出演し、『嫌な女』(16)で監督デビュー。『化身』(86) では第 10 回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『失楽園』(97)では第 21 回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第 10 回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、第 22 回報知映画賞最優秀主演女優賞と数々の賞を受賞。その他また、エッセイや絵本の翻訳など、執筆活動も行い、著書『母の言い訳』では日本文芸大賞エッセイ賞を受賞。


『十二単衣を着た悪魔』

出演:伊藤健太郎 三吉彩花 伊藤沙莉
原作:内館牧子 「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」 (幻冬舎文庫)
監督:黒木瞳 脚本:多和田久美 音楽:山下康介 雅楽監修:東儀秀樹
配給:キノフィルムズ © 2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
公式サイト:https://www.juni-hitoe.jp/

2020年11 月6日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹他 全国絶賛公開中!


(河田 真喜子)

 
 
 
 

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 10月31日に開幕し、従来通りのスタイルで劇場上映を行う他、映画人たちのオンライン交流ラウンジや参加作品監督によるQ&Aを行うオンライントークサロンを並行して開催した第33回東京国際映画祭。最終日の11月9日にクロージングセレモニーが開催され、本年度唯一の価値ある賞となる観客賞に大九明子監督『私をくいとめて』が見事輝いた。
 
 舞台に登壇した大九明子監督は「3年前に『勝手にふるえてろ』で観客賞を頂戴したときと世界は全く違っているし、この映画祭も全く違う形となりました。いろいろな映画祭がリモートや配信で行う中でTIFFが実際にお客様をお入れし、同じ劇場で同じ時間で一緒にスクリーンに向かって映画を観るという体験を実現させたのは本当に素晴らしいこと。まだまだ出歩くことが安心できない不安な中で、チケットを取って劇場まで足を運んで映画をご覧いただき点数を入れてくださった、お一人お一人の貴重な一票が私どもにこの賞をくださったと、いつも以上に感慨ひとしおです。早くひとりひとりのお客さんと直接握手をしたり、お話をしたりできれば良いなとお祈りしております」と挨拶。
 
 主演ののんは「このような素敵な賞をいただきありがとうございます。今年は唯一の賞ということで、観客の皆さんに応援いただいた作品ということに嬉しく思っております。何年振りかの主演映画で大九監督に呼んでもらいこの映画に参加させていただき、本当に心から喜びでいっぱいです。映画というのは観客の方々に見ていただいて初めて完成するものだと思います。今回この賞を大切に受け止めたいと思っています」と喜びを表現した。また、この日残念ながら登壇できなかったキャストからのメッセージが寄せられ、
「劇場に足を運んで投票してくださった皆様、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。この作品の細部に散りばめられた監督やスタッフの皆さんの強いこだわり、そして情熱が多くの人に届いたんだなと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。スクリーンから大九組のあのワクワクする空気感を皆さんにもっと味わって頂ける日を楽しみにしています」(林遣都スピーチ代読)
「見てくださった皆様のお力添えに感謝します。この映画も、自分にとっても、映画界全体も、良き未来を作り上げていくために、大きな一歩になったと思っています。何より楽しんでいただけたことが、心から嬉しいです。また、大九監督とのんさんに、本当におめでとうって言いたいです」(橋本愛スピーチ代読)
とキャストたちの感謝と熱い気持ちが伝えられた。
 

 
 セレモニー後に行われた記者会見では、大九監督がコロナ禍で中断を余儀なくされながら完成にこぎつけた本作の撮影を振り返り、「この作品は3月中旬クランクイン、4月中旬クランクアップの予定でしたが、4月の頭に緊急事態宣言が発令され、撮影中断を余儀なくされました。約2カ月ほど中断し、その間に脚本を書き直し、緊急事態宣言が明けたあとの撮影現場では毎日体温を測る、フェイスシードをつけるなど、自発的に皆で知恵を出し合い健康を守りながら撮影を敢行しました。映画館も閉まり、不要不急という言葉が飛び交いましたが、映画は不要でも不急でもないと信じ、思いたいので、今後も各製作者が細心の注意を図りながら作り続けていくべきだと信じています」。
 
 
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 さらに久しぶりの主演作で見事な演技をみせたのんは、自身にとっての女優業について「私は本当に女優のお仕事が大好きで、ここに一生いたいと思っています。10代の時に一度、もし女優をしていなかったら何をしていたんだろうと考えたことがありましたが何も思い浮かばず、これは自分の生きる術だと思って気持ちが固まった。主演映画というのは本当に特別。出番もセリフもたくさんあり、ずっと大好きな演技をしていられるということが至福です。また映画は、たくさんの人が一点を見つめて同じ目標に向かっていくという感覚が本当にたまらないです。もちろんくたびれることもあるけど、良いものが撮れた時の感覚は他では味わえないです」とそのやりがいを力説。
 
 
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 最後に、.今年の東京国際映画祭の出品作品の女性監督の割合が16.7%とまだまだ少ない現状に対し、大九監督は
「商業映画の世界に入って13年くらいになるが、当初はもっと女性のスタッフは少なかった。私が監督である時点で『この組は女性が多いな』という声が飛び交い、そのたび『地球のバランスでいったらまだまだです』と言い続けてきました。映画を作ることが唯一の欲望なので、お声かけいただけらば手をあげて走り続けてきましたが、その多くの理由は『女性の監督だからお願いしたい』というもの。女であるということが個性の一つだと言われるなんて有利だとも思っていた時期がありましたが、それも数年で終わり、だんだん腹が立ってきました。男の監督にもそれを言いますか、と。きっとこの世に生きる女性なら、そんな思いをしたことが一度でもあると思います。様々な不公平を味わってきて、振り返ると私を導いてくれた大事な人はすべて女性でした。小学校の時に作文をほめてくれたのも、四つの時から通っていた書道教室で戦争体験を楽しく話してくれて笑って生きる大切さを教えてくれた書道の先生も、商業映画の一本目を取らせてくれたプロデューサーも皆女性です。だから私はこれからも女性の後輩にはうんと優しく、たまには厳しくして、彼女たちの個性や才能を照らしていける存在に、そんな大人になりたいなと思っています」と自身のキャリアを振り返りながら、女性であることを特別視されずその才能を発揮できる環境づくりが必要であることを語った。『私をくいとめて』は、12月18日(金)より全国ロードショーされる。
 
 

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©2020『私をくいとめて』製作委員会
 
<第 33 回東京国際映画祭 開催概要> 
■開催期間: 2020 年 10 月 31 日(土)~11 月 9 日(月) 
■会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほか 
■公式サイト:www.tiff-jp.net
©2020TIFF
 
 

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