「AI」と一致するもの
世界最古の歴史と格式を持つパリ・オペラ座のバレエ学校でエトワールを目指す少女ネネの物語『Neneh Superstar』が邦題『ネネ -エトワールに憧れて-』として11月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開が決定いたしました。併せてポスタービジュアルも解禁となります。
ヒップホップが溢れる街で育ったネネは、パリのオペラ座バレエ学校に入学したばかりの12歳の黒人少女。ネネの才能は誰の目にも明らかだったが、彼女の生い立ちや肌の色が伝統ある学校にはそぐわないと同級生や一部の教師から差別を受けていた。それでも持ち前の情熱とひたむきさで、エトワールを目指し日々バレエに打ち込むネネだったが、彼女の入学に最初から反対していたマリアンヌ校長との衝突などトラブルが次々と起こっていく。そんな最中、マリアンヌの隠された秘密が明らかになる―。
旬の一流ダンサー陣による振付・演出により、
かつてない本格的クオリティーのダンスシーンが実現!
フランス映画界期待の新星ラムジ・ベン・スリマンが監督・脚本を務め、若きバレリーナである主人公のネネ役をルイ・ガレルとヴァレリア・ブルーニ・テデスキの養女であるオウミ・ブルーニ・ギャレルがエネルギッシュなダンスで見事に演じ、元スターバレリーナから校長に転身しネネに立ちはだかる校長マリアンヌ役を名優マイウェンが、オペラ座の演出家役をセドリック・カーンが熱演する。さらに、ストリートダンス振付にコンテンポラリーダンスの新星メディ・ケルクーシュ、クラシックダンスアドバイザーにパリ・オペラ座の現役ダンサー、ジュリアン・メザンディが加わり、スター・ダンサーであるエトワールのレオノール・ボラックが本人役で躍るという本格的バレエシーンも見どころ。バレエの美しさと厳しさを鮮やかに描くのと同時に、人種差別や才能への僻み妬みで苦しみながらも常に前向きに生きるネネの姿を通して、その周りの人々も成長していく感動作。
【STORY】
ネネ、12歳。夢は、パリ・オペラ座、エトワール―。
パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ。何よりもダンスが大好きで、自宅近くや郊外線RERの駅での伸びやかに踊る喜びを感じさせる彼女のダンスには人を惹きつける“華”があった。ネネはパリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に見事合格、毎日時間をかけて髪をシニヨンにまとめ、熱心にレッスンに励むネネは才能を花開かせていく。だがネネが憧れている、パリ・オペラ座の最高位“エトワール”だった校長マリアンヌは伝統を守ることに固執し、「バレエは白人のもの」とネネを邪険に扱う。またネネを羨み、あるいは妬む同級生たちの嫌がらせも始まる。このままバレエを続けるか苦悩するネネ…そんな最中、マリアンヌの隠された秘密が明らかになる。
監督・脚本:ラムジ・ベン・スリマン
撮影:アントニー・ディアス
編集:バジール・ベルキリ
ストリートダンス振付:メディ・ケルクーシュ
クラシックダンスアドバイザー:ジュリアン・メザンディ
キャスト:オウミ・ブルーニ・ギャレル、マイウェン、アイサ・マイガ、スティーヴ・ティアンチュー、セドリック・カーン、レオノール・ポラック
2023年/フランス/フランス語/97分/カラー/5.1ch/シネマスコープ/字幕翻訳:星加久実/
原題:Neneh Superstar
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ/ユニフランス
配給:イオンエンターテイメント neneh-cinema.com
© 2023 GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA – GAUMONT ANIMATION
2024年11月8日(金)~TOHOシネマズシャンテ 他全国公開
(オフィシャル・リリースより)
世界最高峰、ニューヨークのメトロポリタン・オペラ(通称:MET)をスクリーンで楽しむMETライブビューイング。ダイナミックな音響と多彩なカメラワークに加え、生の劇場でも観られない舞台裏や歌手へのインタビューも収録。
「アンコール上映」は、これまでの全ラインナップから選りすぐりの名作を一挙上映する恒例の人気企画です。2024年も東京・なんば・神戸・名古屋の4都市で上映が決定いたしました!
本年はMETイチオシのスター歌手をピックアップ!エリーナ・ガランチャやフアン・ディエゴ・フローレスらの世界的スターから、ベンジャマン・ベルナイム、ネイディーン・シエラなど人気沸騰中のライジングスターまで、さまざまな歌手が続々登場!古典オペラの名作はもちろん、オッペンハイマーの物語をオペラ化した《ドクター・アトミック》やガルシア・マルケスにインスパイアされたマジック・レアリズムの《アマゾンのフロレンシア》など、新作オペラも取りそろえた幅広いラインナップで、イチオシの歌手が見つかること間違いなし!
東劇では20演目、なんば・神戸・名古屋では12演目を一挙上映いたします。あなたのスターを、どうぞ映画館で見つけてください!
【鑑賞料金(1作あたり)】一般 3,200円 / 学生 2,100円 (すべて税込み)
【上映劇場】
■東 劇 (東京/東銀座) 20作上映 8/23(金)~9/26(木)
■な ん ば パ ー ク ス シ ネ マ (大阪/なんば)12作上映 8/30(金)~9/26(木)
■kino cinéma神戸国際(兵庫/三宮)12作上映 8/30(金)~9/26(木)
■ミッドランドスクエアシネマ(愛知/名古屋)12作上映 8/30(金)~9/26(木)
※作品の詳細は公式HPをご覧ください。(https://www.shochiku.co.jp/met/news/6026/)
(オフィシャル・リリースより)
ベルリンで止まった時間を動かすために、祖国への想いを胸に命がけのレースに挑む真実に基づく衝撃と感動のヒューマンエンターテインメント『ボストン1947』が8月30日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開いたします。
「私たちが望むのは、祖国の国旗をつけて走ることです」
1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技において、日本は世界新記録を樹立、金メダルと銅メダルを獲得し、国民は歓喜に沸いた。しかし、その2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョンが、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰式に立ったのだ。第2次世界大戦の終結と共に、彼らの祖国は日本から解放されたが、メダルの記録は日本のままだった。1947年、ボストンマラソン。その二人がチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。<祖国の記録>を取り戻すためにー。
監督は、全世界で熱狂を巻き起こした『シュリ』、『ブラザーフッド』を手掛けた大ヒットメーカー、カン・ジェギュ。壮大なスケールで重厚なヒューマンドラマを描いてきた名匠が、スポットの当たることが少なかった祖国解放から朝鮮戦争の間の時代の真実に迫る。韓国で伝説の人となった金メダル選手ソン・ギジョンを演じるのは、『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』などに出演する、韓国のトップ俳優ハ・ジョンウ。ボストンで走る若手選手ソ・ユンボクには、最旬俳優として注目され「イカゲーム2」への出演も決まったイム・シワンが扮している。
【日時】 8/1(木)20:50より舞台挨拶開始 ※上映後イベント
【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟 小ホール
(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
【登壇者】カン・ジェギュ監督、孫銀卿(そん・うんきょん)さん
(ソン・ギジョンさんのご令孫)
映画『ボストン1947』舞台挨拶付き特別試写会が8月1日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催され、カン・ジェギュ監督と、主人公のソン・ギジョンさんご令孫、孫銀卿(そん・うんきょん)さんが登壇し、映画や主人公ソン・ギジョンについて語り合った。
映画上映後、ステージに登壇したカン監督は「この映画は去年、韓国で公開されましたが、日本で公開できるだろうかと心配していました。ですから今日、観客の皆さまとお会いできたことをうれしく思いますし、ありがたいなと思っております」と感慨深い様子であいさつ。この1947年という時代の映画をつくろうと思った理由について、「わたしは以前からマラソン映画をつくりたいとずっと思っていました。それで4年ほど前に、愛すべき後輩が、まるで贈り物ともいうべき、このシナリオを持ってきてくれました。読んでみたら1974年に開かれたボストンマラソン大会の話でした。実は読むまでこの奇跡のようなサクセスストーリーを知らなかったんです。韓国では第二次世界大戦が終わり、国が解放されたあとに朝鮮戦争が勃発してしまうわけですが、その前の時期に起きた奇跡のようなストーリーをぜひとも映画化したいと思いました」と明かした。
一方、本作で描かれたソン・ギジョンさんのご令孫である銀卿さんは「おじいちゃんが亡くなったのが2002年。その頃わたしは20代でした。わたしにとってのソン・ギジョンの記憶は、どこまでもおじいちゃんでしたが、亡くなった後は歴史上の人物となりました。そのために本を読んだりして学んだりもしましたが、今回あらためて映画という形でソン・ギジョンを客観的に見る機会となりました」としみじみ語った。
その話を聞いたカン監督は、「今回、ソン・ギジョン先生のお孫さんにこうやってお会いすることができて、まるでわたし自身がソン・ギジョン先生にお会いできたような気持ちになりました。昨日は(都立西高等学校の)高校生たちと、この映画を通してお話をする機会があったのですが、その時に、自分でも分からないのですが、グッと涙がこみ上げてきて、泣きそうになってしまったのです。どうしてかなとあらためて考えてみたのですが、きっと実際にお孫さんとお会いすることで、先生を身近に感じられたのかなと思いました」とかみ締めるように語った。
そんな祖父について「映画の中で、ちょっとだけおじいちゃんのシャツがオシャレだなと感じられたりはしなかったですか?実は本人はオシャレが好きなんです」と観客に明かした銀卿さん。「わたしが生まれたあともひんぱんに日本と韓国を行き来していて、日本ではわたしたちの家に泊まっていたんですが、その時は必ず新宿の伊勢丹に買い物に行っていました。そしてわたしが小学生になると、わたしにお洋服を買ってくれたんです。映画にオシャレなシャツが出てきたのを見て、そのことを思い出しました」と振り返ると、カン監督も「実際に資料を見た時から、先生は外見に気を使われている方だなと思いました。同じユニホームでも、先生はカッコ良く着こなしていましたし、ヘアスタイルもカッコよくまとまっていました。それは選手時代だけでなく、指導者になったあとも、スポーツ界のファッショニスタと言われるほどに、とてもオシャレな方だったと聞いています。ですから衣装や靴などをわたしなりに気を付けました」。

本作でソン・ギジョンを演じたのは、韓国の国民的スターであるハ・ジョンウ。「わたしが思うに、実際の先生の性格や外見に一番似ているのが、ハ・ジョンウさんじゃないかなと思いました。今回はハ・ジョンウさん本人の姿を感じさせないくらい、ソン・ギジョンそのものになりきってくださった」。
そしてソ・ユンボク選手を演じたイム・シワンについては「以前から演技がうまい方だなと思っていたので、いつか機会があったら仕事をしてみたいと思っていました。劇中のソ・ユンボクは背が低くて小柄な人ではありましたが、その身長のわりに足が長く、腰回りは小さい。その意味ではマラソンランナーに適した人でした。この映画をリアルに感じさせるためには、ソ・ユンボクに近い俳優を探す必要がありました。そしてその役柄を演じるのにイム・シワン以上の人はいないだろうと思いました」とキャスティングの経緯を明かすと、「彼は撮影の準備の段階から終わりまで、マラソンランナーとしての訓練を続け、体形や姿勢を維持するよう努力してくれました。体脂肪率を6%に絞るのは本当に難しいことなんですが、渾身(こんしん)の力で努力を続けてくれました」と感謝の思いを語った。
最後に映画を鑑賞した観客、そしてこれから映画を鑑賞する人に向けて銀卿さんが「わたしは映画を観ていくつかのシーンで泣きました。わたしの友人が『涙は心の汗だ』と言ってくれたことがあって。映画を観て疲れたというか、いい汗をかいたという感じになりました。ぜひまた1回でも2回でも観ていただいて、運動した気分になってくれたらいいなと思っています。実は祖父が亡くなったのが2002年なんですが、2001年から、おじいちゃんの気持ちを感じたくて、自分でもマラソンをはじめたんです。もちろん、おじいちゃんと同じ経験はできないんですが、“走る”という経験はできるなと思ったんです」とメッセージ。
カン監督も「現代を生きる若者たちは、生きることに大変さを感じていたり、悩みを抱えていたりしていると思います。それは日本のみならず、韓国の若者も同様です。ただ、今の若者たちも大変だと思いますが、ぜひとも本作で描かれる時代を生きた若者たちの姿を見てほしいなと思っています。1947年という時代は本当に厳しい世の中だった。その中でも若者たちは夢や希望や勇気を失うことなく、自分の夢を追いかけて、お互いを激励し、お互いを犠牲にし、挑戦を続けていました。その姿をぜひ今の若者たちにも見ていただきたいなと思います。そこから何かしら得るものがあるんじゃないかなと思うんです。だから今日足を運んだ方にも、若い人にも見てもらえるよう薦めていただけたら」と語ると、「皆さんは日々、ものすごく一生懸命にお仕事をしていらっしゃるかと思います。それは親世代もそうだったと思います。一生懸命働いて、お金を使うためには健康でないといけません。健康のために、ぜひともマラソンをしてください」とメッセージを送った。
<STORY>
1936年、ベルリンオリンピック。マラソン競技に日本代表として出場した孫基禎は、世界新記録を樹立し金メダルに輝く。だが、表彰式で日本国歌が流れる間、月桂樹の鉢植えで胸元の国旗を隠したことが問題視され引退を強いられる。1946年、ソウル。祖国が日本から解放された後、荒れた生活を送っていたソン・ギジョン(孫基禎)の前に、ベルリンで共に走り銅メダルを獲得したナム・スンニョンが現れ、“第2のソン・ギジョン”と期待されるソ・ユンボクを、ボストンマラソンに出場させようと持ち掛ける。高額の保証金を始め数々の問題を乗り越えた3人は、1947年、ついに消された祖国の記録を取り戻すべく、ボストンに旅立つ。しかし……。
■監督・脚本:カン・ジェギュ 共同脚本:イ・ジョンファ
■出演:ハ・ジョンウ、イム・シワン、ペ・ソンウ、キム・サンホ、パク・ウンビン
■2023年/韓国/108分/スコープ/5.1ch/日本語字幕:根本理恵/G/
■原題:1947 보스톤
■配給:ショウゲート
■公式サイト:1947boston.jp/
2024年8月30日(金)~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
(オフィシャル・レポートより)
この度、第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において、女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本、河合優実主演の『ナミビアの砂漠』の新場面カットを解禁致します。さらにキャスト登壇のジャパンプレミアの開催が決定!続々と海外の映画際への出品も決定致しました。
世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21 歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?
監督は 19歳という若さで『あみこ』を作り上げ、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした若き天才・山中瑶子。主演はその『あみこ』を観て衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという、河合優実。才能あふれる 2 人の夢のタッグが実現した本作は今年のカンヌ国際映画祭でも絶賛され、国際映画批評家連盟賞を受賞。カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアを経て、いよいよ 9 月、日本で公開となる。
河合優実演じる主人公カナのコロコロ変わる表情がクセになる場面カット解禁!
笑顔で何かを書いているシーンのカナ、冷蔵庫から取り出したハムをそのまま頬張る瞬間を捉えたものや、はたまた殺気立った表情でするどい目つきのカナ、無気力に壁に寄りかかっているシーンなどが切り取られている。一見どこにでもいるような普通の女の子に見える一面もあれば、不安定な内面を覗かせるようなカットなど、それぞれ全然違う表情が見ることができる。
山中監督は「これまでに見たことのないような河合さんを見たくて、カナをあまり褒められた人ではない、ダメなところがあるキャラクターにしたかった。でも、そんなカナを好きになってもらいたい」と脚本を書き上げ、河合優実も「映画の主人公として、このキャラクター面白すぎると感じました。この主人公をスクリーンで観たい!と思いました」と語っているように、異彩を放つカナというキャラクターを物語る場面カットとなっている。
河合優実と山中瑶子監督が生み出した、圧倒的なエネルギーを放つ中毒性を持つ主人公の、底知れない奥行きを感じることができる!!
★『ナミビアの砂漠』のジャパンプレミアの開催決定!
キャストの舞台挨拶&ティーチイン付きの豪華ジャパンプレミアの開催が決定いたしました。上映前にキャスト登壇の舞台挨拶を実施し、本編上映後に河合優実、金子大地、山中瑶子監督のティーチインも開催する豪華ジャパンプレミアとなっております!
■日時: 8/22(木) 18:30 の回 上映前にキャスト舞台挨拶・上映後にティーチインを実施
■登壇者:
(舞台挨拶)河合優実、金子大地、寛一郎、山中瑶子監督
(ティーチイン)河合優実、金子大地、山中瑶子監督
※敬称略 登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
■実施劇場:TOHOシネマズ日比谷
★海外の映画祭出品も続々と決定!
カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き、フィンランドで開催するエスポー・シネ国際映画祭(8 月 23 日~9 月 1 日)、ドイツで開催するハンブルグ映画祭(9 月 26 日~10 月 5 日)、オランダで開催する Camera Japan(9 月 26 日~10 月 6 日)への出品が続々と決定しました。
★オリジナル・ポストカード付ムビチケの発売もまもなくスタート!
数量限定でオリジナル・ポストカード付のムビチケの発売が、一部劇場を除き 8/9(金)よりスタート致します。詳しくは映画公式 HP をご確認ください。
公式サイト happinet-phantom.com/namibia-movie
『ナミビアの砂漠』
脚本・監督:山中瑶子
出演:河合優実 金子大地 寛一郎
新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか 渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空
堀部圭亮 渡辺真起子
製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
公式サイト happinet-phantom.com/namibia-movie
公式X @namibia_movie
公式Instagram @namibia_movie
(2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/137分/PG12)
2024年9月6日(金)~TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
(オフィシャル・リリースより)
早くも、観客動員数35万人突破!
■日時:7月29日(月) 14:20~14:50
■会場:なんばパークスシネマ スクリーン7(大阪市浪速区難波中 2-10-70 なんばパークス8F )
■登壇者:渋谷凪咲・早瀬憩・清水崇 アバンギャルディ(敬称略)
7 月 19 日の公開初日から、小学生・中学生のグループ客がこぞって来場し、新作邦画実写 NO.1 の大ヒットスタートとなった本作。全国の映画館で満席も続出し、公開からわずか 10 日で(7 月 29 日時点)、早くも観客動員数 35 万人を突破!
さらに、公開初日から全国7大都市で実施した劇場内に“あのコ”が現れる<絶叫上映>も満席が続出!大盛況のあまり、早くも追加実施を期待する声が多数寄せられ、追加実施も絶賛調整中の本作。公開から 10 日経った今でも SNS では「最後までドキドキしっぱなし」「本当に怖い」「絶叫上映、超楽しい!」などといった声が連日寄せられ、早くも“今年 1 番怖いホラー映画”としての呼びも高い。
そんな映画の大ヒットを記念し行われた関西凱旋舞台あいさつには、主演の渋谷凪咲をはじめ、早瀬憩、清水崇監督が登壇。大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX 堺、MOVIX あまがさきの 4 劇場にて舞台挨拶を行った。
なんばパークスシネマの上映後に行われた舞台あいさつでは、朝からプロモーションを行っていたにも関わらず、涼やかな笑顔で登場した渋谷は「今日はお集まりいただきありがとうございます。私は NMB48 時代もなんばパークスシネマさんに通っていたので、そのスクリーンに自分が出ているとはまだ夢のようで、すごく嬉しいです」と挨拶。早瀬も会場を見渡し「映画が公開されてからいろいろな感想が届いていて、たくさんの方に観ていただいているんだなと嬉しいです」と実感を込め、メガホンを執った清水監督は「僕も大阪に住んでいたことがあるので感無量です。今日はよろしくお願いします」と挨拶した。
地元・大阪での初の舞台あいさつに、渋谷は「関西凱旋ということですが、テレビの収録などで月の半分は関西にいるので、凱旋というのが恥ずかしい気もしますが、本当に嬉しいです」と気恥ずかしさもあるようだが、「実は映画が公開されてから、この劇場にも 3 回ぐらい偵察に行っているんです」と、お客さんの反応を見るために自ら劇場に足を運んだという。また、早瀬は大阪でやってみたいことがあるそうで「本場のたこ焼きを食べたいです」と食いしん坊な一面をのぞかせた。関西の大学に通っていたということで大阪に縁がある清水監督は、「この映画の撮影が終わって、大阪コミコンに参加した時に大阪に前乗りしまして。久しぶりに大学に行ってみたり、住んでいたアパートを訪れたりしました。彼女と住んでいた部屋だとか、僕にとっての青春が大阪なので」と、しみじみと思い出を振り返った。
ここで、本作の“あのコ”と同じ制服&おかっぱで活動している謎の制服おかっぱ集団・アバンギャルディが、本作の大ヒットをお祝いに駆けつけ不穏な“鼻歌”で登場! “あのコ”を彷彿とさせる制服集団が次々と客席から登場し、会場のお客様も大盛り上がり。そして、キャスト・監督が見守る中、主題歌「誰」に合わせて、一糸乱れぬ圧巻のステージを披露!
彼女たちのパフォーマンスに「凄すぎます!」と終始圧倒された様子の渋谷は、「めちゃくちゃかっこいい!曲も素晴らしいのですが、ダンスが加わると、こんな風なパワーを持つんだなって」と、アバンギャルディの世界観を絶賛。アバンギャルディとは前作『ミンナのウタ』でもコラボステージを披露したことがあるが、「今日こうして新しい主題歌で、またダンスを作っていただき本当に嬉しい」と、清水監督も感動し、早瀬も「間近でこんなパフォーマンスを観ることができて、ずっと呼吸が荒いです」と、ここでしか見られない豪華コラボに興奮を隠しきれない様子だった。
華やかなイベントも終わりが近づき、最後に渋谷は「映画は楽しんでいただけましたか?(会場拍手)嬉しいです!演技のお仕事をしたいと思って NMB48 を卒業して、監督からこのようなお声がかかって夢が叶いました。まだ夢見心地な部分もありますが、ここからまた羽ばたいて、演技も、人としても、一歩一歩成長していきたいと思います」と、力強くコメントした。続く早瀬は、「今日は皆さんのパワフルさに元気をもらいました。なにより、凪さんが地元の方に愛されているなって感じました。私のようにホラーが苦手でも楽しめる映画になっています」と、渋谷と顔を見合わせ笑顔で締め、清水監督からは「これだけたくさんの方に観ていただいているということで、第 3 弾の話もすでに出ていて・・・」と、続編の制作を匂わせるコメントも。さらに、「カセットテープでアバンギャルディのみなさんに御礼を・・・」と映画にちなみ、カセットテープレコーダーを取り出した清水監督。劇中の“あのコ”のセリフにかけて、「2024 年、7 月 29 日、アバンギャルディのみなさん」と呪いをかけた。撮影・宣伝公開まで短期決戦を共に乗り越えたキャストと監督のアットホームな雰囲気でイベントは幕を閉じた。
【ストーリー】
ある夏休み。補習授業を受ける男女5人。この教室には、 “いないはずの生徒” がいる──。
とある夏休み、臨時教師として補習クラスを担当することになった君島ほのか(渋谷凪咲)の目の前で、ある女子生徒が 突如屋上から飛び降り、不可解な死を遂げてしまう。“いないはずの生徒”の謎に気がついたほのかと、補習を受ける生徒・三浦瞳(早瀬憩)、前川タケル(山時聡真)らは、“あのコ”にまつわるある衝撃の事実にたどり着く……。彼らを待ち受ける、予想もつかない恐怖とは……?
■出 演:渋谷凪咲 早瀬憩 山時聡真 荒木飛羽 今森茉耶 蒼井旬 穂紫朋子 今井あずさ 小原正子 伊藤麻実子 たくませいこ 山川真里果 松尾諭 マキタスポーツ / 染谷将太
■監 督:清水崇
■原案・脚本:角田ルミ 清水崇
■製 作:「あのコはだぁれ?」製作委員会
■企画配給:松竹
■制作プロダクション:ブースタープロジェクト“PEEK A BOO films”
■制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
■コピーライト:(C)2024「あのコはだぁれ?」製作委員会
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/anokodare-movie
■公式X・公式TikTok: @anokodare_movie
絶賛公開中!
(オフィシャル・レポートより)
この度、「松竹ブロードウェイシネマ」シリーズが贈る、ニューヨークのオフ・ブロードウェイから誕生した傑作ミュージカル『アーネストに恋して』(原題:Ernest Shackleton Loves Me)が、10 月 4 日(金)より全国順次限定公開いたします。
本作は、子育てと作曲家としてのキャリアとの両立に奮闘するシングルマザーが、20 世紀を代表する伝説の冒険家アーネスト・シャクルトン(1874-1922 年)と時空を超えて運命的に出会うことから繰り広げる、奇想天外で独創的なミュージカル冒険劇。2017 年オフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞、セカンド・ステージ・シアターのトニー・カイザー・シアターでニューヨーク・プレミアを迎え、シアトルでの初演を経て、ニュージャージーとボストンを巡り、オフ・ブロードウェイに展開した。
演出はオビー賞受賞のリサ・ピーターソンが担当し、脚本はトニー賞受賞のジョー・ディピエトロ(「メンフィス」)が手がける。音楽は、主演のヴァレリー・ヴィゴーダが作詞、ブレンダン・ミルバーンが作曲を担当し、音楽監督および編曲はライアン・オコンネル、音響デザインはトニー賞受賞のロブ・カプロウィッツ(「フェラ!(FELA!)」)、舞台美術はアレクサンダー・V・ニコルズ(「ヒュー・ジャックマン、バック・オン・ブロードウェイ」)が手がけ、衣装デザインはチェルシー・クックという豪華布陣が務める。
エレキヴァイオリン奏者で歌手/作詞/作曲家として幅広く活躍する主演のキャット役ヴァレリー・ヴィゴーダの力強い演奏と圧巻の歌声、そして個性たっぷりのアーネスト役をミュージカル『プリシラ』のウェイド・マッカラムが務め共演が実現!2人が奏でるインパクトあるミュージカル・ナンバーは、大胆にして痛快無比、観た者に希望を教えてくれる人生賛歌だと公演当時絶賛された。ネバーギブアップ精神と前進あるのみで突き進む、全ての人達へエールを送る圧巻のブロードウェイミュージカルを日本の皆様にお届けします!
★このたび、ポスタービジュアルと予告編が解禁されました!
シングルマザーの作曲家キャットのもとに、
突然、伝説の冒険家が冷蔵庫から現れる?!
解禁されたポスターには悩めるシングルマザーである主人公キャット(ヴァレリー・ヴィゴーダ)と 20 世紀を代表する冒険家であるアーネスト・シャクルトン(ウェイド・マッカラム)が漂流する冷蔵庫の上で抱き合う姿が映し出されている。ポスターには「ホントの自分に戻る勇気、それは私自身」と書かれ、仕事に恋に悩む主人公が自分を取り戻す勇気を得る<エンパワーメント>物語であることが伝わってくるコピーが胸を打つ。時空を超えて出会ったふたりが自分を取り戻し愛し合う様を切り取ったビジュアルとなっている。
また本編動画が初解禁となる本予告では人生に悩む作曲家キャットのもとに100 年近く前に亡くなっているはずの冒険家アーネスト・シャクルトンから時空を超えて電話がかかってくる・・。半信半疑のキャットを他所にアーネストは冷蔵庫の中から扉を開け登場!二人は時空を超えた運命の出会いを果たすが、目の前には猛吹雪が立ちはだかり・・・!?キャットとアーネストのラブストーリーだけでは終わらない予測不能な二人の恋の顛末を、是非劇場で見届けてください!
ポスタービジュアル/場面写真/予告編(30 秒)
作品クレジット ©BroadwayHD
写真クレジット ©Jeff Carpenter
◆松竹公式 youtube リンク: https://youtu.be/dztrB4gKGyg
【STORY】
ある夜更け、出会い系サイトに自己紹介動画を投稿した主人公キャット(ヴァレリー・ヴィゴーダ)のもとに、突然20 世紀を代表する冒険家である南極探検家のサー・アーネスト・シャクルトン(ウェイド・マッカラム)から返信が届く。南極で船が難破し流氷の上で身動きが取れなくなったシャクルトンは、時空を超えてキャットにアプローチし、壮大な冒険の旅へと誘う。思いがけないことに、二人は互いの中に自らを照らし導く光を見いだすのであった。
出演:ヴァレリー・ヴィゴーダ、ウェイド・マッカラム
演出:リサ・ピーターソン 脚本:ジョー・ディピエトロ
作曲:ブレンダン・ミルバーン 作詞:ヴァレリー・ヴィゴーダ
監督(シネマ版):デイヴィッド・ホーン
プロデューサー:ボニー・コムリー、ジオ・メッサーレ
エグゼクティブ・プロデューサー:スチュワート・ F・レーン
配給:松竹
©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/ビスタサイズ/88 分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版
2024年10 月4 日(金)より、全国順次公開!
(オフィシャル・リリースより)
御年100歳の作家・佐藤愛子が90歳の時に書いたエッセイ『九十歳。何がめでたい』の映画化作品に、丁度90歳を迎えた草笛光子が主演。歯に衣着せぬ物言いで世間の矛盾をぶった斬る痛快さに、夢中になって読んでは所構わず笑い出してしまったものだ。その原作通り、この映画も危険な可笑しさにあふれている。そこには偏屈老人の上辺だけの強さではない、長い人生経験に裏打ちされた人間性の深みや慈愛と温もりがあり、人間讃歌の作品として大いに楽しめる。すべての人々の人生にエールを贈る、笑いと感動いっぱいのハッピーオーラ満載の映画を、家族そろって劇場へ観に行って頂きたい。
〈草笛光子の発案〉
草笛光子は意外にも本作が初めての単独主演作となる。原作に惚れ込み、「佐藤愛子さんを演じてみたい」と自ら企画立案し、前田哲監督にオファーして映画化にこぎ着けたという。舞台に映画にドラマにモデルとマルチに活躍する草笛は、お茶目でチャーミングな性格から多くの人々に愛され、本作でも「草笛さんと共演したい!」と豪華な俳優陣が登場している。どこに誰がどんな役で登場するのか、それを発見するのも楽しみのひとつ。
〈前田哲監督について〉
前田哲監督は、大道具のバイトから美術助手を経て助監督となり、伊丹十三、滝田洋二郎、大森一樹、崔洋一、阪本順治、松岡錠司、周防正行らの作品に携わる。エンターテイメントに軸足を置きつつ、独自の視点や社会派題材を入れ込む作家性と、登場人物たちを魅力的に輝かせることで観客に届く作品に仕上げる、職人気質を併せ持つ監督である。
近年は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』『ロストケア』『大名倒産』と次々とヒット作を打ち出している。19歳から映画の世界に身をおく現場叩き上げの前田監督といえど、草笛光子の90歳とは思えぬバイタリティーあふれる“とんでもない言動”に翻弄されながらも、現場は笑いの絶えない和やかな雰囲気だったようだ。
以下にインタビューの詳細を紹介します。
〈俳優さんが演技しやすい環境作りを心掛けている〉
――面白いティーチインでしたが、現場でも関西弁ですか?
自分ではソフィスティケートしているつもりですが…(つい笑ってしまった!)
作品にもよりますが、基本的にリラックスして演じてもらう環境を作るのがスタッフの仕事だと思っています。俳優さんもスタッフもいちいち言われてやるより自分発進の方がモチベーションが違うと思うし、色んな選択肢があった方が面白いものが生まれると思うんです。それが映画を総合芸術として制作する醍醐味だと思っています。
〈草笛光子という女優について〉
――草笛光子さんは意外にも本作が初単独主演というのに驚いたのですが…?
草笛さんは目鼻立ちがくっきりしたお顔立ちで、原節子さんに似ていると思います。実際、原さんに可愛がられていたようです。前作の『老後の資金がありません』の時にも自分でメークするシーンがあって、今回もいくつかのコスプレシーンのメークもブツブツ文句言いながら自分でやってましたよ、「原さんなら絶対こんなことしないわよ!」ってね。(笑)
――佐藤愛子先生に似せるための工夫は?
愛子先生の服や着物の写真を基にデザインしてもらいました。後半、段々と元気になっていくにつれて色を入れるようにリクエストして、人物像を構築していきました。
――佐藤愛子先生や草笛光子さんのような大御所を前にして緊張することは?
僕、緊張しないタイプなんですよ。お互い構えなくていいというか、子供と高齢者とはやりやすいですね。
〈元気の秘訣は旺盛な食欲にあり?〉
――佐藤愛子先生と草笛さんの三人でランチされたそうですが?
お二人ともよく食べる!食べる! 草笛さんは特に肉が大好き、チョコレートも大好きで現場でも差し入れのお菓子をパクパク食べてましたよ。「何いつまで食べてるんですか、もう撮影始めますよ!」と言うと、「食べてない」ってモグモグさせながら言うんですよ。「(口のまわりに)付いてるがな!」…食いしん坊ですが、それがまたチャーミングなんです。
〈宵っ張りの朝寝坊?〉
普通高齢になると、夜早く寝て朝早く起きるもんじゃないですか、それが夜も遅くまで起きてるし、朝起きるのも遅いし、だから撮影開始はいつも13時、14時なんですよ。「早く寝ればいいのに」って言っても、言う事を聞かないんですよ~。周りが大変だったと思いますが、みんな草笛さんのことを愛してますからねぇ、世界一幸せな90歳だと思いますよ。
――現場での草笛さんの体調は?
元気そのものでした。足元が危なそう時は周囲が気を付けてあげてましたが、それ以外はスタスタと歩いてましたよ。
〈三谷幸喜について〉
――役者としての瞬発力が光ったタクシー運転手役の三谷幸喜さんについては?
最後の「もう一周回りましょうか?」というセリフは三谷さんのアドリブですが、他のセリフはちゃんと台本通りに言ってもらってますよ。
――監督としての三谷さんをどう思う?
三谷さんは、宮崎駿さんや是枝裕和さんのようなブランドですね。皆が安心して観に行けるような作品を提供し続けている、スター監督ですよね。自分は職人であるという考え方で、この原作をどんな俳優さんに演じてもらって、どんな風に料理させて頂こうかなと思って制作しているので、違うスタンスで映画に関わっているような気がします。
〈俳優との縁について〉
――キャスティングについては?
作品毎に相談しながら決めています。幸いなことに最近では長澤まさみさんや広瀬すずさんに杉咲花さん、高畑充希さんなどの若手トップ女優さんらとご一緒する機会が持てました。助監督の頃から松田聖子さんや原田知世さんに薬師丸ひろ子さん等の作品に携われたことは大きかったですし、女優さんとは縁があるのかなと思っています。『ロストケア』の松山ケンイチさんとは結実してきたので、これからは男優さんともいい仕事ができればいいなと思っています。
〈映画制作する上でのポリシーは?〉
――映画制作する上で何に一番重点を置いているのですか?
僕は役者が一番大事だと思っています。映画はただ撮ればいいというものではないので、どうしたら観客に届けられるか? それから、『こんな夜更けにバナナかよ~』や『ロストケア』の時もそうですが、実際に障がいを持っておられる方や介護ケアに携わっておられる方などにどう受け止められるか?今回も実在の人物を描いている訳ですから、ご本人やご家族の方々にどう思われるのか、とても気を遣いました。
映画化したい題材やエピソードがあっても、世に出した時に一人でも嫌な思いをするようなことがあれば制作を断念せざるを得ないこともあります。と同時に、役者さんの気持ちは大事にしたいと思っているので、嫌なことは求めないようにしています。
――今は何を発表しても賛否両論が沸き起こる時代だと思いますが?
皆が幸せに思ってもらうのが究極の目標なんですが、今作の『九十歳。~』では多幸感のある作品で、「生きてて良かったんやね」と思ってもらえるような人間讃歌の作品でもあります。いろんな映画があって当然ですが、僕はいい気分になって幸せが伝播するような映画を作っていきたいと思っています。
〈題材選びは?〉
――映画の題材はご自身の希望で取り上げられるのですか?
諸事情により希望通りにならないこともあります。自分の琴線に触れる何かを感じられるものを大事にしています。でも、思い入れがあっても思うようにヒットにつながらない時もあります。『こんな夜更けにバナナかよ』『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』とヒットに恵まれ、お陰様で草笛さん発案の今作でも監督をすることができました。
――次回作は佐藤愛子原作のエッセイ『九十八歳。戦いやまず、日は暮れず』の映画化でしょうか?
今作にも『九十八歳。~』のエピソードを組み込んでいますので、どうなるでしょう?草笛さんが、クランクアップで花束渡してハグした時に、僕の耳元で、「次はどうするの?」とささやかれました。もう次のこと考えてる!この人凄いなって思いましたよ(笑)。
――随分と信頼されましたね。
草笛さんは、レジェンドであり、チャーミングであり、キャストもスタッフみんな大好きです。石田ひかりさんなんか、草笛さんとの共演シーンで僕がOK出すと、「なんでOK出すのよ!もっと草笛さんと一緒に芝居したかったのに」ってクレームでしたよ。
〈差別と偏見をなくしたい!〉
――作品の中に垣間見られる社会的問題について?
そうですね、いろんな所に入れているつもりはあります。今の社会はパワハラとかハラスメントを意識する必要があります。ですが、そういう言葉でくくってしまうとそれだけで終わってしまうような気がするんです。そうではなく、相手をどう気遣えるか、相手をリスペクトして相手の状況を考え、ちょっと創造力を働かせれば済む話だと思います。
僕の映画は、「~だから」を払拭したい。障がい者だからとか、90歳だからとか、女だから男だからとか、子供くせにとか言うけれど、そういうものを打破してもっと自由に生きられるように。一番は差別と偏見をなくしたい!それが根底にはあります。
『九十歳。何がめでたい』
【ストーリー】
断筆した作家・佐藤愛子は90 歳を過ぎ、先立つ友人・知人が多くなると人付き合いも減り、鬱々と過ごしていた。そこに、会社でも家庭でも崖っぷちの編集者・吉川がエッセイの依頼にやってくる。「書かない、書けない、書きたくない!」と何度も断るが、手を変え品を変えて執拗に頼み込む吉川。仕方なく引き受けたエッセイに、「いちいちうるせえ!」と世の中への怒りを⾚裸々にぶちまけて、それが中高年の共感を呼び予想外の大ベストセラーとなる。初めてベストセラー作家となった愛子の人生は 90 歳にして大きく変わっていく。
(2024年 日本 1時間39分)
■原 作:佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」(小学館刊)
■監 督:前田哲 脚本:大島里美 音楽:富貴晴美
■出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、木村多江、真矢ミキ ほか
■製作幹事:TBS
■配 給:松 竹
■原作コピーライト:Ⓒ佐藤愛子/小学館
■映画コピーライト:©2024 映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館
■公式サイト: https://movies.shochiku.co.jp/90-medetai/
ハッピーオーラ全開で全国にて絶賛公開中!
(河田 真喜子)
■日時:2024年7月6日(土) 18:00~(上映終了後)
■会場:なんばパークスシネマ
■登壇者:前田哲監督
御年100歳の作家・佐藤愛子が90歳の時に書いたエッセイ『九十歳。何がめでたい』の映画化作品に、90歳を迎えた草笛光子が主演。歯に衣着せぬ物言いで世間をぶった斬る痛快さに胸のすく思いがするが、そこには上辺だけの強さではない、長い人生経験に裏打ちされた人間性の深みや温もりがある。すべての人々のこれからの人生にエールを贈る、笑いと感動いっぱいのハッピーオーラ満載の映画です!
年齢を重ねるほど驚きの美貌で魅了する草笛光子は、他の女優にとっても憧れの存在だが、意外にも本作が初めての単独主演となる。舞台に映画にドラマにモデルなどマルチに活躍、そのお茶目目でチャーミングな性格から多くの人々に愛され、本作でも「草笛さんと共演したい!」と豪華な共演者が多数出演している。
メガホンをとったのは、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』『ロストケア』『大名倒産』と次々とヒット作を打ち出している前田哲監督。19歳から映画の世界に身をおく現場叩き上げの前田監督といえども、草笛光子の90歳とは思えぬバイタリティーや“とんでもない言動”に翻弄されて、現場は笑いの絶えない和やかな雰囲気だったようだ。
そんな前田哲監督が、7月6日㈯大阪なんばパークスシネマにて開催されたティーチイン・イベントにゲストとして登壇。本作の制作に関わった経緯や撮影秘話、そして草笛光子の素顔をおもしろ楽しく語ってくれた。
以下はその詳細です。尚、()内は前田哲監督の心の声です。
――本作の反響は?
〈草笛さん発案の企画〉
草笛さんからお話を頂いた企画です。3年前の『老後の資金がありません』以来、お正月に草笛さんのご自宅に招かれてまして、最初の年に「私、佐藤愛子さんの役をやってみようと考えているんだけど、どう思う?」って言われたんですよ。元々はオスカープロダクションのプロデューサーが3年掛けて原作者の佐藤愛子先生を口説き落として映画化の許諾を得たものを、それをプロデュース感覚のある草笛さん自身が是非映画化したいということで、僕のところにお話を頂いたんです。
〈愛子先生99歳、草笛さん89歳の時の3人でのランチ〉
愛子先生は「エッセイはドラマがないから映画にはならないわよ」といつも仰ってましたが、脚本家の大島里美さんにプロットを書いてもらって、いろんなエピソードを厳選して(犬のエピソードは僕のこだわりがありまして)、シナリオにして先生に見てもらいました。
愛子先生99歳、草笛さん89歳の時に3人でランチしたのですが、お二人ともよく食べる、よく食べる、よく喋る、ほんとにお元気です! その時に愛子先生が付箋がいっぱい貼ってあるシナリオを出して、「このセリフつまらないわよ」(原作通りなんだけどな…)と言われ、「はい分かりました。それではこうしましょう」と提案すると、「あなた意外と頭の回転が速いわね」(“意外と”は要らんやろ!)と99歳の愛子先生に褒められまして、他にも原作にないエピソードなどしてくださり、その明晰な話しにびっくりしました。
草笛さんは草笛さんで、「私ね、この時の愛子さんの気持ちはね…」(まだまだまだ、台本も決まってないのにまだまだ早い!)とまあ面白いランチを一緒にしてからですね、動き出したのは――。
〈アッパレな似た者同士の二人〉
草笛さん自身が愛子先生を演じるのに何か魅力を感じておられたみたいです。お二人は似てるんですよ。潔さや気風の良さとか竹を割ったような性格が似ていて、真っ直ぐで、絶対ズルしないし、筋の通った生き方をしている、とても気持ちのいい人たちなんです。
愛子先生は別れた夫の借金3000万円をシングルマザーになっても小説書いて返済したし、草笛さんもブロードウェイで観た『ラ・マンチャの男』を「日本でもやりたい!」と東宝に掛け合って、今の東宝ミュージカルの基礎になるような超ロングランヒット作を仕掛けたんですよ。アッパレなお二人です。
〈いつも何か新しいことを考えている草笛さん〉
草笛さんは、3年前にも「私ね、親友のフジコ・ヘミングさんとワダエミさんとでコラボしようと思ってるの。」と言い出されて、何をするかと思えば、「ワダエミの美術・衣装で、フジコ・ヘミングがピアノ弾いて、私、歌おうかしらと…」(歌うんかい!?)とね。残念ながら、お二人とも亡くなってしまいましたが…いつも何か新しいことを考えておられる方ですから、この企画も是非自分でやりたいと思われたんでしょう。
――草笛さんにとって、凛とした感じからまさに“はまり役”ですね?
〈最高齢のグラビアアイドル!?〉
草笛さん、90歳で写真集出してるんですよ! 最高齢のグラビアアイドルだって!?(何考えてんねん!)。本人曰く、「脱いだ方が良かったかしら?」(誰が見んねん!)…そんな調子で、茶目っ気のあるとてもチャーミングな方なんですよ。
草笛さん発の企画ですが、ふと思ったのは、三谷幸喜さんに断られたんじゃないかなと…そんで僕のところに話が来たのかも?と。 もう三谷さんのことが大好き過ぎて、タクシーのシーンなんて目がハートですよ。乙女のように楽しんでましたね。
――確かに、身を乗り出して演技されてましたね。
(そんなに好きなんかい!?)ですよ!(笑)。
――三谷幸喜をはじめ、多くの豪華キャストが登場しますが?
〈90歳の奇跡の美肌〉
みんな草笛さんの作品に出たいという思いからです。今回スケジュールが合わず出られなかった俳優さんたちも多くいます。
天海祐希さんは、『老後の資金がありません』の時の現場で草笛さんに向かって、「してないわよね?してないわよね?」ってしつこく聞いてるんですよ。何をしてないのかというと、整形をしてないのかという意味だったそうで、そう疑うくらい草笛さんの肌が綺麗なんですよ。これ合成も何もしてません!本物なんですよ!とある国民的女優さんも12歳上の草笛さんを基準(目標?)にされているらしいです。
〈アクシデントも奇跡のアドリブに〉
それと、草笛さんには奇跡のようなものが降ってくるようです。『老後~』の時も偶然前歯が取れたのをそのまま使いましたけど、今回も冒頭のしょんぼりしているシーンで突然カーディガンが落ちたり、門にぶつかったりと、あれ全部偶然なんですよ。演じようと思っても出せないものを、ふっと自然に出てしまう人なんです。
――演出について?
僕は基本的に「ああして下さい。こうして下さい。」と言うのが演出だとは思ってないので、俳優さん自ら出たものが一番強いと思っています。さりげなく誘導することはありますが、俳優さん自身でこうしたいと言える場(環境)を作ることがスタッフの務めだと思っています。納得のいく方法で何度でも演じてもらえる雰囲気作りを心掛けています。
〈バディものの映画?〉
――佐藤家の家族がとても仲良く見えましたが?
佐藤家は撮影所のセットなんですが、外観や書斎やリビングは勿論、インテリアに至るまで細かく造り込んでいます。佐藤家の三世代、草笛さんは娘役の真矢みきさんや孫役の藤間爽子さんといつも一緒に待機場所のテーブルにいて、ぺちゃくちゃと差し入れのお菓子を食べながらおしゃべりされてました。家族そのまんまの雰囲気でいてもらえて助かりましたね。家族って容赦ないものですから、ズバズバと厳しく言い合うことは、徹底してもらいました。
その三世代の家族とエッセイのエピソードを組み合わせるのが僕の最初の考えでしたが、そこに脚本の大島さんに入ってもらって、男性の編集者・吉川(唐沢寿明)を登場させることで“バディ”ものでありつつ、時代に取り残された二人の逆襲の物語に仕上がったのです。大島さんのお陰です。
――唐沢寿明さんは?
唐沢さんのあの髪の毛はそのままの状態ですよ。衣装合わせの時、「このままでいいだろう!」と仰って。いかにも“江戸っ子”らしく、スパッとして明確で実に気持ちのいいプロフェッショナルな俳優さんです。一緒に仕事していて楽しかったです。
――唐沢さん演じる吉川編集者は大島さんのアイデアだったんですね?
吉川のモデルとなった編集者はおられますよ。吉川のキャラクターはフィクションですが、ご本人には映画化に多大な協力をして下さった方なので、真矢さん演じる娘の夫役として写真の中に登場して頂きました。
――佐藤家と昭和気質の吉川の家族との対比は物語に深みを出していますが?
吉川に対しては、中高年の男性が見ると身につまされるところがあるみたいです。
――確かに、30歳の私でも我が事のように共感しました。
ええ?ああはならないでしょう。昭和は入ってないのに?
――はい、若干昭和気質なところがありまして…。
(吉川とは対照的な若者役の)千之助くんではなく?
――千之助さんみたいなタイプはちょっと苦手ですね。(笑)(何の話や?)
〈過去と未来をつなぐシーン〉
――ところで、吉川の娘のダンスシーンが素晴らしかったですね?
吉川の娘役の中島瑠菜さんにはダンスを先生の指導のもとで2か月間練習してもらいました。彼女は手足が長いのでとても綺麗に踊れていましたね。それに衣装を彼女に合わせてデザインしてもらったのも良かったと思います。
〈動物より難しい90歳!?〉
――犬のエピソードについて?
犬のエピソードは絶対マストのこだわりのシーンでした。あの仔犬は2匹いまして、「つみれ」と「はらみ」という名前なんです。仔犬は調教できないので段ボールに入れたまんまでしたが、でも1回出たらちゃんとやれるんですよ。「仔犬は1時間で成長しますから」(もっと早く言ってよ!(笑))。成犬の「こなつ」ちゃんはとってもいいコでね、じ~っと待ってるんですよ。
――動物を撮るのは難しい?
そうですね、でも僕は『ブタがいた教室』では豚、『ドルフィンブルー フジ~』ではイルカと、動物には縁があって…元々動物は好きなんです。「動物と子供は大変だ」という話はよく聞きますが、僕には90歳の方が大変でした!(笑)
観客も写真撮影OKということで、「写真撮ってSNSで拡げて下さいね。でもSNS見ない世代が対象かも?先日老人ホームで凄い評判になってますよ、という声を頂いたのですが、施設で評判になっても興行収入には繋がらないしな~(笑)」と、最後まで「ひとりツッコミ」で笑わせてくれた前田哲監督。出身地や年齢を公表していない割には、終始関西弁で喋りまくっていた。あの調子で草笛光子の茶目っ気に鋭いツッコミ入れては笑いをとっていたんだろうなぁ。羨ましくなるような和やかな撮影現場を想像しては、また『九十歳。何がめでた』を観たくなった。
『九十歳。何がめでたい』
【ストーリー】
断筆した作家・佐藤愛子は90 歳を過ぎ、先立つ友人・知人が多くなると人付き合いも減り、鬱々と過ごしていた。そこに、会社でも家庭でも崖っぷちの編集者・吉川がエッセイの依頼にやってくる。「書かない、書けない、書きたくない!」と何度も断るが、手を変え品を変えて執拗に頼み込む吉川。仕方なく引き受けたエッセイに、「いちいちうるせえ!」と世の中への怒りを⾚裸々にぶちまけて、それが中高年の共感を呼び予想外の大ベストセラーとなる。初めてベストセラー作家となった愛子の人生は 90 歳にして大きく変わっていく。
(2024年 日本 1時間39分)
■原 作:佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」(小学館刊)
■監 督:前田哲 脚本:大島里美 音楽:富貴晴美
■出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、木村多江、真矢ミキ ほか
■製作幹事:TBS
■配 給:松 竹
■原作コピーライト:Ⓒ佐藤愛子/小学館
■映画コピーライト:©2024 映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 Ⓒ佐藤愛子/小学館
■公式サイト: https://movies.shochiku.co.jp/90-medetai/
ハッピーオーラ全開で全国にて絶賛公開中!
(河田 真喜子)