「AI」と一致するもの

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松竹、アスミック・エース共同配給により、映画『ショウタイムセブン』が2025年2月7日(金)より全国公開いたします。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター・折本。なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。前代未聞の「命懸けの<生放送(ルビ:ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント!
 

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主演には、数々の映画賞を受賞し、日本を代表する俳優・阿部寛。2025年にキャリア40年を迎える阿部にとって初のキャスター役ということもあり「阿部さんのキャスター役初めてだから楽しみ」「面白そう!今一番見たい映画!」と大きな話題を集め期待値は急上昇!さらに主要キャストには夢のような豪華メンバーが集結!正義感溢れる「ショウタイム7」現メインキャスターの安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、爆破現場で中継を繋ぐ、折本のかつての盟友である記者・伊東に井川遥、視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史を吉田鋼太郎が演じる。そこに、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満ら実力派俳優陣が顔を揃え、すべてのシーンが見逃し厳禁の今作が完成した!
 

韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は、「岸辺露伴は動かない」シリーズをサスペンスフルで高クオリティに作り上げた渡辺一貴。先日続編が発表され大きな話題になっているいま最も注目されている監督。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な “本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する!


 

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「この中にテロリストがいる!」と海外ドラマ「24」のジャック・バウアー?も緊急参戦!?

「阿部寛と犯人役の声がセクシー!」どきどきキャンプ&渡辺監督登壇 ティーチインイベント


阿部寛がキャリア40年にして初のキャスター役を演じ、突如番組の生放送中に訪れる爆破事件という、唯一無二のシチュエーションで描かれるリアルタイム・サスペンスの設定に、公開発表時から大きな話題を集めている映画『ショウタイムセブン』。

この度、ティーチインイベントが1月15日に都内で実施され、渡辺一貴監督とお笑いコンビ・どきどきキャンプ(佐藤満春・岸学)が参加した。

 

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放送作家としても多忙な日々を過ごす佐藤は先んじて本作を鑑賞し「緊迫感がハンパない映画!ラストもビックリ!監督、ありがとうございます!」と大絶賛で、劇場公開まで伏せられている犯人役について「キャスティングを知らぬまま映画を観ていたので、いい声の犯人だなと思いました。ミステリアスな声の演技で引き込まれて、登場した時に『カッコいい!』と思うと同時に、まさかの俳優さんでビックリしました」と目が点状態。「生放送中に変な事を言うリスナーはたまにいるけれど、その感じが声に出ていましたね。怖いと思いつつリアルだと思って鳥肌が立ちました」と業界人としての視点で太鼓判を押していた。


渡辺監督も「低温の声がセクシーで、叫ぶのではなく抑えてジワジワくる声の演技が恐ろしさを際立たせていましたよね」と犯人役の声を絶賛。犯人役は最後まで画面に映らないのだが、撮影では「普通ならば電話の会話は録音したものを現場で流して芝居をしてもらいますが、今回は犯人役の方に撮影現場まで来てもらって、生で阿部さんと会話をしていただきました」と明かし「クライマックスまで一ミリたりとも画面には映っていないけれど、現場にずっとべたつきで来ていただきました」と振り返っていた。


showtime7-bu-240-2.jpg朝の情報番組を多数担当経験のある佐藤は、劇中のライブ感に触れて「生放送の緊張感が凄い!テレビの裏側は劇中で描かれているそのままなので、リアルすぎてどうやって調べて表現したのか気になりました」とテレビ制作の舞台裏の再現力の高さに興味津々。これに渡辺監督は「エキストラとしてテレビのバラエティや中継をやったことのある本物の方々に半分くらい入ってもらいました。実際の生番組でやる様な動きや実際に使っている指示系統をリアルに再現しようと思いました」と細部へのこだわりを打ち明けていた。


折本眞之輔(阿部寛)は犯人との駆け引きをそのまま生放送で視聴者に見せるわけだが、このテレビマンとしての欲望について佐藤は「もし僕がその場にいたら…数字獲れるなと思ってしまうかも」と抗えないようで「誰にも傷ついてほしくないし、血も流してほしくないと思いつつも、ハプニングは生放送ならではの魅力。この映画ではその最高潮が起きているわけで、もし僕がここにいたら止めるふりをして内心は『折本、もっと行け!』と煽ってしまうかもしれないです」と苦笑いだった。


showtime7-550.jpg一方、本編を鑑賞した観客からは「ラジオパーソナリティーとしての阿部寛の声も素敵!」との声が挙がった。これに渡辺監督は「他の映画でも阿部さんの声は魅力的だと思えたし、これまでアナウンサー役をやられた事がないということで、これは是非ともやっていただきたいとお願いしました」などと抜擢理由を明かし、ラジオ好きの佐藤も「カフが上がる瞬間の阿部さんの一言目が超カッコ良い!」と阿部特有のダンディボイスに痺れていた。


showtime7-bu-240-3.jpgフォトセッションになろうとした次の瞬間、「動くな、手を挙げろ!」との声が。銃を構えて「この中にテロリストがいるという情報があった!」とステージに転がり込んできたのは伝説的海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーに扮した岸だった。「リアルタイムで事件が進行すると聞いて『24 -TWENTY FOUR-』だと思った」と勘違いしたそうで、渡辺監督に銃を向けて「この映画を『ショウタイム24 -TWENTY FOUR-』に変えてくれ!」と迫るも、「無理です」と当然の如く断られて「クソ~!」と嘆きながらもすぐに受け入れていた。

 

そんな岸も本編を先んじて鑑賞したそうで「最後まで怒涛の展開でめちゃくちゃ面白かったです」と大興奮。「阿部寛さんが髭を剃るシーンが好きです。ジジジジと物凄い音がしました」と妙な見どころを挙げていた。

 

最後に佐藤は「業界人全員に観て欲しい作品。テレビ番組の制作スタッフの配置や座り方までリアル。それと同時にエンターテインメントとしてのバラスンも良く、劇中の折本たちと同じ時間を過ごしているかのような感覚を味わうことが出来ました」とアピール。渡辺監督も「2月7日公開なので、引き続き応援してください!」と呼び掛けていた。


【ストーリー】                                       

午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔。突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく---!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。

 

■出演:阿部寛 竜星涼 生見愛瑠 前原瑞樹 平原テツ 内山昂輝 安藤玉恵 平田満 井川遥 吉田鋼太郎
■監督/脚本:渡辺一貴 
■原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
■主題歌:Perfume 「Human Factory - 電造人間 -」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
■配給:松竹 アスミック・エース
■コピーライト:©2025『ショウタイムセブン』製作委員会
■公式X:@showtime7_movie(https://x.com/showtime7_movie)
■公式Instagram:@showtime7_movie(https://www.instagram.com/showtime7_movie/)
■公式TikTok:@showtime7_movie (https://www.tiktok.com/@showtime7_movie?_t=8s5bfP3jQgB&_r=1) 
#ショウタイムセブン

2025年2月7日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、シアタス心斎橋、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、kino cinéma神戸国際 ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより

 

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現 役 AI エンジニアである下向拓生監督の最新作

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AI裁判を題材にした前作『センターライン』 (2019)にて、国内映画祭 9 冠及びサンフランシスコインディペンデント映画祭・審査員賞、ロンドン国際フィルムメイカー映画祭・最優秀編集賞、および、芸術文化選奨新人賞を受賞し、自身も現役AIエンジニアである下向拓生監督の最新作 『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』が1月10日(金)に初日を迎え、翌1月11日に公開記念舞台挨拶を池袋HUMAXシネマズシネマにて実施いたしました。


■実施日時:1月10日(土)15:30の回上映終了後(16:55~17:15)

■実施場所:池袋HUMAXシネマズシネマ シネマ2

■登壇者:下向拓生監督、吉見茉莉奈、大山真絵子、合田純奈、澤谷一輝、平井夏貴(MC)


《以下レポート全文》

AIの“殺意”を立証する裁判の行方を3部作で描く近未来サスペンス映画『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』の第1話「ペルソナ」の公開を記念して、1月11日(土)に東京・池袋の池袋HUMAXシネマズにて舞台挨拶が開催。下向拓生監督、主演の吉見茉莉奈、大山真絵子、合田純奈、澤谷一輝が登壇した。


INTERFACE-bu-下向監督1.JPG本作は2017年に公開された『センターライン』の続編となるが、下向監督は「(『センターライン』の)最後に“To Be Continued”と入れたんですけど、その時は全然、続編を作ると決めてなかったんです。『続きが見たければ応援してね』という思いを込めて入れさせてもらったんですが、そうしたら『(続編は)いつ上映するんですか?』と言ってもらうことが多くて『これは作らねばあかんな!』と思い、6年をかけてお届けすることができました」と続編公開にいたるまでの経緯を明かす。


主人公の米子検事を演じた吉見さんは「実は、『センターライン』を撮影した時、私は映画の経験がほとんどなかったんですが、撮影して公開されて、いろんな方に嬉しい言葉を掛けていただいて、『続編を作りたい』という話は下向監督とずっとしていました。念願かなって続編を撮影することになって、(『センターライン』撮影)当時は未熟な部分が多かったという反省点もあったので、“リベンジ”という裏テーマを掲げて、『いま演じるなら、米子検事も自分も成長しているはずなのでこう演じたい』と胸に秘めて演じました!」と今回の続編三部作への強い思いを口にする。


INTERFACE-550.jpg知犯部のドジな庶務・阿倍野を演じた大山さんは、「下向さんやよしみん(=吉見さん)とは、映画祭で『センターライン』が上映されてる時に出会って『またやるんですか? 出してください!』という話をしてたんです。同い年だし、仲良くなっておこうと(笑)。そうしたら『次作をやります』というご連絡をいただけて『やったー!』と思ったんですけど、こんなかわいらしい阿倍野という役をやらせていただけるとは思っていなかったです」と本作への出演の喜びを語る。セリフには専門用語も多く、苦労があったようで阿倍野さんは「難しい言葉ばかりで『?』となってました」と苦笑い。下向監督から「知能機械犯罪公訴部って言えなかったですもんね(笑)?」といじられると「メチャクチャNG出してました。すみません(苦笑)」と明かし笑いを誘っていた。


澤谷さんはアプリ開発者の役に加えて、米子が着用するしゃべる検察官バッジの“テンちゃん”の声も担当しているが、実は普段は名古屋を拠点に声楽家として活動し、オペラやミュージカルに出演しており、本作が映画初出演。「最初はアプリ開発者の役だけって話で、(撮影が終了して)『終わった!よかった!』と思っていたら、再度連絡があって『テンちゃんの声を入れてほしい』と(笑)。大丈夫かな? 思いつつやらせていただきました」と振り返る。下向監督は、これまで面識のなかった澤谷さんの起用について「声が特徴的で素敵だなと思って、声だけでも出てもらいたいなと思いました」と明かした。


ちなみに、テンちゃんの声は撮影終了後に収録されているので、撮影時には現場はテンちゃんの声はない状態だったが、吉見さんは「(澤谷さんが担当すると)知らなくて、映画を観て澤谷さんの声で『えー!?』ってなりました。現場ではテンちゃんの声が男か女かもわからなかったので…」と述懐。大山さんも「(誰がやるのか)決まってないのにテンちゃんのシーンが多かったので、スタッフも含めて一丸になって、みんなで代役をやっていました」と現場の様子を説明してくれた。


合田さんは自死した山田佳奈江という女性の人格と外見をコピーしたAIである“AIカナエ”を演じたが「前作の『センターライン』と私のデビュー作の『カメラを止めるな!』の公開時期が近くて名前は知っていたんですが、拝見しておらず、今回お話をいただいて拝見して『この世界に入るんだ!?』とワクワクしました。『どんな役ですか?』と聞いたら『AIです』と言われまして…。私のイメージだとすらっとした人間離れした人というイメージだったので『私で大丈夫ですか?』と思ったんですが、脚本を読んで『こういうことか! どうすればいいんだ…?』と。生身の人間でやるということで、ロボットの動きを研究しながらやらせてもらいました」と振り返る。


完成した映画のAIカナエを見た人の中には、CGなのではないか? と思う人も多いそうだが、合田さんは「そう思ってもらえたら嬉しいです! 撮影監督のおうちにグリーンバックを張って、(体の向きをスムーズに動かすために)ダイエット器具に乗って……めちゃくちゃアナログな撮影でした(笑)」と意外な撮影の様子を明かしてくれた。


INTERFACE-bu-吉見さん4.JPG撮影はかなりタイトなスケジュールだったようで、吉見さんは「三部作で1話、2話、3話と(順撮りで)撮影しましたと言いたいところですが……低予算の作品で、しかも監督は長野に住んでサラリーマンをしてるので、ゴールデンウィークやシルバーウィークにためた有給をくっつけて時間を確保して、2週間ずつに分けて撮りました」と明かす。当然、効率よく撮影するために、同じ場所のシーンはまとめて撮影することになり「執務室のシーンも今日は第1話で明日は第3話みたいな感じで、同じ日の午前は第1話で午後は第3話みたいなこともあって『いま、何の事件の捜査してるんだっけ?』と大混乱しながらなんとか撮りきりました」とキャスト、スタッフ一丸となっての苦難の撮影の日々を振り返った。


ちなみに、この日の舞台挨拶のMCを務めた平井夏貴は、1月24日公開の“歌詞生成AI”を題材とした第2話「名前のない詩」に出演しており、さらに2月7日には“贈収賄”をテーマにした第3話「faith」も公開となる。下向監督は苦労を重ねつつ三部作という形式にした理由について「前作の『センターライン』を何度も観ていただいたという方も多くて、嬉しい反面、新しい物語を届けたいなという思いがありました」と説明。「(2話、3話と)毛色の違う作品になっておりますので、ぜひお越しください!」と呼びかけた。


【STORY】『INTER::FACE 知能機械犯罪公訴部』

個人の趣味嗜好を学習した分身AI(デジタルツイン)が普及した平成39年。
AIを被告人として起訴可能とする法律が施行され、知能機械犯罪公訴部に配属された新任検事 米子天々音。
米子の相棒となる、 喋る検察官バッジ“テン”、少々ドジな庶務“阿倍野”と出会い、ともにAI犯罪事件の捜査を開始する・・・。


【キャスト】
吉見茉莉奈 大山真絵子 入江崇史 澤谷一輝 大前りょうすけ / 津田寛治
合田純奈 冥鳴ひまり(VOICEVOX)
松林慎司 みやたに 長屋和彰 荻下英樹 星能豊 南久松真奈 青山悦子 小林周平 中山琉貴 小松原康平 アビルゲン 松村光陽 辻瀬まぶき 澤真希 涼夏 美南宏樹 藤原未砂希 平井夏貴 長屋和彰 松本高士 香取剛 星能豊 松林慎司 もりとみ舞 橋口侑佳 長坂真智子 井上八千代 原田大輔 小川真桜

【スタッフ】
監督・脚本・編集:下向拓生
撮影監督:名倉健郎 撮影:名倉健郎 山縣幸雄 水島圭輔 照明:水島圭輔 
録音:風間健太 ひらつかかつじ   合成協力:山縣昌雄
スタイリスト:SHIKI ヘアメイク:伊藤佳南子 
美術:酒井拓人 スチル:内田綾乃 岡本ミヤビ 
音楽:髙木亮志 劇中歌:ワスレナ 小野優樹 青地徹 
エンジニア:平崎真澄
制作:美南宏樹 松田将大郎 倉橋健 村瀬裕志 涼夏 
法律監修:弁護士 鈴木成公 
衣装協力:国島株式会社  
名古屋空撮映像協力:前原桂太 宣伝デザイン:大井佳名子
ロケーション協力:いちのみやフィルムコミッション
岡崎市観光推進課 旧本多忠次邸 東海愛知新聞社
日本陶磁器センター 料亭菊水
知多半島フィルムコミッション 南知多ビーチランド 津島市シティプロモーション課
製作:Production MOZU / NAGURA TEAM
配給:サンタバーバラ・ピクチャーズ 制作年:2022年
公式HP:interface2027.com
クレジット:©2025 INTERFACE

2025年1月10日(金)より池袋HUMAXシネマズシネマ、TOHOシネマズなんば、松本シネマライツほか全国絶賛公開中


(オフィシャル・レポートより)

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 『心の傷を癒すということ 劇場版』(2021)を契機に、港町・神戸から世界へ響く映像作品を届けるため立ち上げられた「ミナトスタジオ」の船出作品で、神戸で暮らす人びとへの膨大かつ綿密な取材を基に、震災後をリアルに描くオリジナルストーリー『港に灯がともる』が、1月17日(金)よりテアトル梅田、第七藝術劇場、なんばパークスシネマ、シネ・ヌーヴォ、MOVIX堺、MOVIX八尾、MOVIX京都、京都シネマ、キノシネマ神戸国際、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、元町映画館、シネ・ピピア、洲本オリオン他全国公開される。
 本作の安達もじり監督に、お話を伺った。
 

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■安克昌先生の著書と弟、安成洋さんとの出会いがすべてのはじまり

――――前作『心の傷を癒すということ 劇場版』や、モデルとなった安克昌さんとの著書を通じての出会いが、本作に大きく影響していますが、遡ってお話いただけますか。
安達:阪神・淡路大震災発生時、私は京都で暮らしていたので、カイロなどをリュックに詰めて被災地に運び、大変な光景を目の当たりにする一方、対岸の火事を見るような位置にいたことを自分の中で引け目に感じることがありました。
震災のことを自分の経験で描けないとずっと思ってきたし、今でも思っている部分はありますが、本作のプロデューサーでもある京田光広から薦められた安克昌先生の著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」を読むうちに、安先生のことを描いてみたいと強く思うようになりました。安先生は2000年に亡くなられているので、まずは弟の安成洋さんにご著書をもとに安先生の人生をドラマ化させてもらえないかとお願いに行ったことがすべてのはじまりです。安先生のご家族にも本当によくしていただき、2020年にNHKの土曜ドラマ(全4回)『心の傷を癒すということ』を放送することができました。このドラマをもっと色々な人に観ていただき、著書に触れる機会を増やしたいと考えた成洋さんが、1年後の2021年に劇場版として映画化してくださり、今でも全国の学校や自主上映会場で上映が続いています。成洋さんも可能な限り会場へ足を運んで観客との対話を続けていらっしゃいます。
 
――――映画を観た後に対話をすること自体が、ある種のケアになっていますね。
安達:そうですね。成洋さんがそういう活動の意義を感じる中で、「1本で終わるのはもったいない」というお声が多方面から寄せられたそうです。あるとき成洋さんから「震災から30年のタイミングで公開する、心のケアをテーマに、神戸を舞台にした映画を作ってもらえないか」と相談を受けました。成洋さんは本作を作るための会社「ミナトスタジオ」を一人で立ち上げ、その会社から正式に依頼を受け、私がNHKエンタープライズに在籍中に製作しました。
 
 

■30年という時間を通して描こうとしたことは?

――――完全オリジナル作品ですから何を取っ掛かりにするのか悩まれたのではないですか?
安達:『心の傷を癒すということ』を作ったことで成洋さんを含め様々なご縁が繋がっていったことを大事にしたかったし、原点となった安先生の著書を改めて紐解きながら、震災30年で描くべきことは何かを考えました。安先生が書かれているように「街はどんどん復興していくけれど、心の傷は簡単に癒えるものではない」ということを、30年という時間を通して描けないか。30年を見つめるなら、震災の年に生まれた人を主人公にしたら、その人をめぐる様々な人とのやりとりから、多くのことが見えてくるのではないかという仮説を立て、そこから話を考えていきました。
 
――――次は神戸のどこを描くかですね。
安達:一番被害の多かった長田地区は様々なルーツを持つ方が暮らしておられ、震災のときは垣根なく助け合ったという話をお聞きしましたし、丸五市場の雰囲気にも魅了され、ここを物語の核に設定しようと思いました。在日ベトナム人や華僑の方も多くいらっしゃいますが、在日コリアンの方が一番多く住んでおられるし、その歴史が長いので、在日コリアンの家族という設定にしました。また、世代によって悩みが違うとお聞きすると、そういう世代を描くこともキーポイントになり得ると感じました。
 

■世代間の体験や悩みの違いから構想を広げて

――――世代間の体験の差は大きいと思います。
安達:神戸の方とお話していると、ふとした時に「震災前は」とか「震災後」というこう言葉が出てきて、いくつで震災を体験したかも含めて、すごく大きなことだったと感じました。一方で震災後に生まれた人にも取材をすると、中には震災は教科書の中の話だとか、学校で教えられることというお話もある。いつ、どこで、幾つの時に経験するかによって、人というのは考えることや悩みが違うことを改めて感じ、そういう人たちが交差する物語にしていきたいと構想を広げ、最終的には「心のケア」に集約していきました。
 
――――心の傷をずっと抱えたまま生きている人たちの物語を丁寧に描いておられます。
安達:お話を聞いていると震災のことに触れたくない方も当然たくさんいらっしゃいます。ドキュメンタリーで撮ってもカメラの前になかなか出てこないのではないかという感情を大切に描いていきたい。劇映画だからこそ描けることを表現していきたい。そこは今回大事にした部分ですね。
 
 

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■主人公、灯役の富田望生の演出は「神戸で暮らしてみる」

――――今回は震災の1ヶ月後に生まれた灯が主人公ですが、富田望生さんの起用も含めてその狙いを教えてください。
安達:『心の傷を癒すということ』は精神科医の方の目線で描く物語でしたが、今回は心に傷を抱えた人の側から描いてみたいと思い、『心の傷~』の時にお世話になった精神科医の方にご相談しながら、登場人物の感情の流れを作っていきました。3きょうだいの設定ですが、ほんの少し生まれた時期が違ったり、性別や震災を経験したか否かで、それぞれの居住まいが違ってきます。姉の美悠は自分の思いをはっきり言うタイプなのに対し、次女の灯はちょっと家族の状況を一歩引いて見ているような女性なのではないかと思い、台本を作っていきました。
灯が自分のルーツや震災に関わることについて、知るのを避けてきたという設定でしたから、富田さんにはそれらについて事前に勉強することをお願いはしませんでした。一方で撮影の1〜2週間前から神戸に来ていただき、神戸の人と一緒にご飯を食べたり、神戸の人と一緒に日常を過ごしてもらい、灯がどのような空気を吸って生きてきたのかを感じ、体に落とし込んでいただきました。ほぼシーン順の撮影(順撮り)で、灯が30歳になるまでの人生を1ヶ月半ぐらい時間をかけて撮りましたので、灯がどういう場所で、どんな人と出会い、そこで何を感じるかを一つずつ確認しながら、灯のことを一緒に感じて撮っていきました。
 
――――きょうだい間の性格の違いもよく出ていました。震災当時大変だったという話をずっと聞かされてきた灯は家族の中で、迷惑をかけないように気づかずないうちに頑張りすぎていたのではないかと。
安達:灯はとても優しい子だと思うのです。他人の気持ちをすごく受け入れてしまうからこそ拒絶してしまうという彼女の心の機微を富田さんがすごく繊細に演じてくださり、こちらはほとんどその場で演出をすることがなかったぐらいです。富田さんはデビュー作の『ソロモンの偽証』(2015)からずっと拝見しており、素晴らしい芝居をされる方ですし、実際にお会いしてみるとすごく感受性の豊かな方で、繊細でありつつ真っ直ぐなピュアさがあり、いつかご一緒したいと思っていました。灯はすごく難しい役ではありましたが、年齢的にもちょうど当てはまりますし、思い切ってオファーをし、快諾していただけました。
 
――――神戸暮らしをされた富田さんの感想は?
安達:神戸のことをとても好きになっておられました。富田さんにご紹介した神戸の方のお話なども聞き、みなさんが神戸を離れたくない気持ちも伝わっていたみたいです。私の想像ですが、人の温かさの中にも港町ならではのほどよい距離感があり、外から来る人がいて当たり前という文化が形成されているのではないか。だからすごく居心地のいい場所と感じておられた気がします。
 
 

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■「少しだけ歩み寄る」ことの大事さ

――――在日三世の灯と在日二世の父、それぞれの想いがぶつかり合うシーンは、世代間のルーツに対する意識の差やコミュニケーションを取るのが難しい父娘関係という普遍的な問題を見事に映し出していましたね。
安達:在日コリアンの家族を描いたドラマは以前演出したことがあるので、当時も様々な方にお話を伺ってきましたが、今回新たに気づいたことがありました。映画でウクライナから来られた小さいお子さんのいる若いご夫妻に出演していただいたのですが、彼らは当然戦争が終われば母国に帰って子どもを育てたいと思っておられます。一時的に日本に来ただけで、もちろん子どももウクライナ人だという生のお声を聞いたとき、在日一世の方々の話を聞いたときに、わたし自身が昔語りとして聞いていたなと反省もしましたし、そこから在日二世や三世の人の想いも、その人が生きている事に対してちゃんと想像を馳せていかなくてはいけないということを痛感しました。灯も父の生き様にほんの少しですが想いを馳せることができたことで、少しですが父との折り合いをつけることができた。物語はそこで終わりますが、少しだけ歩み寄るという感じがすごく大事だなと、今回作りながら改めて感じました。
 
――――灯が不安に打ちのめされながら、何度も息を整えて父に向き合おうとする姿がとても印象的で、「呼吸」を大事にした作品であることが灯のロングショットからも伺えました。富田さんの芝居を切らない編集にその意気込みを感じたのですが。
安達:台本には「深呼吸をする」と書いてはいましたが、編集する際に富田さんの演じる灯の呼吸がとても繊細に表現されていることに気づき、これはもしかしたら灯がちょっとだけ息ができるようになる物語なのではないかと感じたのです。そこから呼吸を軸に編集し、灯の呼吸をとても大事に扱っていきました。通常なら息を吸って吐いたときをカット点にするのが観客から見ても気持ちいいと思うのですが、今回は息を吸ったところでカットをしたり、細かい作業をたくさんやっていますし、灯が父と口論をしている途中、お手洗いに駆け込んで息を整えるシーンもほとんど切らずに使用しています。
 
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■シンプルに父と娘の物語を紡ぐ

――――在日二世の父は、子ども世代とは違う在日一世の両親の苦労をリアルに見て、感じて来た世代ですが、演じた甲本雅裕さんにはどんな演出をしたのですか?
安達:甲本さんも最初はどうしたらいいのかと身構えていらっしゃるところがあったのですが、わたしからは一つだけ、「お父さんを演じてください」とシンプルなお願いをしました。あくまで父と娘の物語を紡いでいきたいと思っていましたから。
 
――――まさにコミュニケーションが苦手な父と娘が、どのように歩み寄っていくのかが作品を通底する軸ですね。
安達:灯が少しずつ自分と折り合いをつけようとしていく物語ではありますが、その中で父の一雄は本当に変わらない。物語の最後に、灯が少しだけきっかけを与えていると思うのですが、この先変わるかどうかはわからない。そういう生き方をしてきたことが、彼が自分で立って生きていられる唯一の根拠なのではないでしょうか。結局灯と似た者同士だからこそぶつかる一面があると思います。
 

■灯の居場所になった設計事務所のふたり

――――灯の転職先である設計事務所の建築士、青山勝智(山中崇)も心の中にトラウマを持つキャラクターです。コロナ時のビジネスが苦しくなる状況と重ねた描写は、自分のことで手一杯だった灯に大きな影響を与えますね。
安達:普段は明るくて普通に接することができる人でも、何らかの悩みを見えないところで抱えています。青山さんも設計事務所の桃生さんも、灯がこの場所だったら居ることができるという居場所になってくれたふたりですから、彼らの裏にはそれぞれ苦しんできたことがあり、だからこそ灯のしんどさがわかる。そういうことを描けたらと思っていました。青山役の山中崇さんと桃生役の中川わさ美さんがとても素敵に表現して下さいました。最高のおふたりでした。
 
――――設計事務所を通じて丸五市場の再建という案件に灯が携わることになりますが、改めて安達監督が感じた市場の魅力とは?
安達:まずは画になるということに魅力を感じました。最初は丸五市場に入るのにちょっとドキドキしましたが、取材で通ううちに、すごく居心地がいい場所で、気楽に立ち話ができるようになって。この居心地の良さは何なのだろうと考えるうちに、丸五市場はきっと灯にとっても居心地のいい場所になるし、そういう表現にしていきたいと思いました。写真展のシーンは、実際に大勢の方にご協力いただき、写真を提供していただいたのですが、あれだけの丸五市場や長田の昔の写真が集まると、それだけで説得力がありますね。写真展当日のシーンも多数の地元の方に登場していただきました。
 
――――『港に灯がともる』というタイトルについて教えてください。
安達:神戸の街を六甲の方から見下ろすと、山と海がキュッと近いんです。夕方から街に灯がともる様子を見ていると、すごく人が生きている感じがして好きな光景なので、そのままタイトルにしました。
 

■新しい対話が生まれるきっかけに

――――灯のように心の傷を抱えた人も多い中、震災30年の映画であるとともに、心のケアの映画だなと強く感じる作品ですね。
安達:いまだに震災の映画を観ることができないというお声もいただいていた中、震災30年のタイミングで作りましたが、心のケアの物語という入り口で観ていただけたらいいなと思っています。この映画を観たことがきっかけで、少し誰かに自分自身のことを話したくなるなど新しい対話が生まれていけば、そんな幸せなことはありません。
 (江口由美)
 

<作品情報>
『港に灯がともる』
2024年 日本 119分 
監督:安達もじり
出演:富田望生、伊藤万理華、青木柚、山之内すず、中川わさ美、MC NAM、田村健太郎、土村芳、渡辺真起子、山中崇、麻生祐未、甲本雅裕
1月17日(金)よりテアトル梅田、第七藝術劇場、なんばパークスシネマ、シネ・ヌーヴォ、MOVIX堺、MOVIX八尾、MOVIX京都、京都シネマ、キノシネマ神戸国際、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、元町映画館、シネ・ピピア、洲本オリオン他全国公開
公式サイト:https://minatomo117.jp
配給:太秦
(C)Minato Studio 2025.
 

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国連平和維持警察隊「FPU」(フォームド・ポリス・ユニット)の激闘をリアルに映し出す超本格アクション映画『FPU 〜若き勇者たち〜』が、1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開いたします。この度、ワン・イーボーが中国公開時のプレミア上映で語った“過酷なロケ現場”、初日プレゼント情報についてご紹介いたします。


『インファナル・アフェア』の大ヒットメーカー アンドリュー・ラウ製作総指揮!

大ブレイク中の俳優ワン・イーボーとホアン・ジンユーが夢の競演


中韓ボーイズグループUNIQのダンサー&ラッパーとしてデビューし、大ヒット時代劇ドラマ「陳情令」で世界中を虜にしたワン・イーボーが、人命救助に情熱を燃やす青年を熱演。過酷なハードアクションや困難な感情表現を自分のものにし、精悍なビジュアルとハイスペックな身体能力を披露している。さらに、高校生の青春BLドラマ「ハイロイン」の主役で鮮烈なデビューを飾ったホアン・ジンユーが、モデル時代に培った圧倒的オーラでリーダー役を好演。ミリタリーアクションを完璧にやり遂げ、若手トップ俳優の実力を証明した。またチョン・チューシージュー・ヤーウェングー・ジアチェンオウ・ハオなど人気俳優が脇を固める。


国連平和維持警察隊に派遣された中国の軍人が、現地の平和を取り戻すために奮闘する姿を描く本作は、『マトリックス』でキアヌ・リーブスのアクションコーチを担当した武術監督出身のリー・タッチウが監督を務め、VFXに頼らない臨場感のあるアクションを作り出した。さらに、香港映画『インファナル・アフェア』三部作の監督・製作・撮影で知られる巨匠アンドリュー・ラウが製作総指揮に名を連ね、戦場を舞台にした男たちの緊迫した生き様を活写する。臨場感あふれる銃撃戦、疾走感に満ちたカーチェイス、パルクールによる追走劇、ダイナミックな大爆破などド迫力な映像満載なアクション大作に仕上がっている。
 

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「この役が出来て、非常に光栄に思う」「フル装備で動き回るのは大変だった」ワン・イーボーが語る撮影秘話

本作は映画化の準備と撮影に3年以上の歳月を費やし、実際の中国平和維持警察にも取材を敢行したという。ワン・イーボーは「実際に国連平和維持警察隊に参加したことがあるベテランの警察の方を招いて撮影全体を指導してもらったんです。あまり知られていない特殊な警察なので、演じる前に色々と学ぶ必要があった」と語る。警察という職業に対し、ずっと尊敬と親しみの感情をいだいてきたそうで「小さい時から警察が好きでした。今回この国連平和維持警察隊の役ができて、非常に光栄に思います」と映画初主演作に本作を選んだ理由を明かす。また、コロナ禍での撮影ということもあり、広西チワン族自治区北海市に一から大掛かりなセットが建てられ、FPU隊員らしさを身につけるため撮影前から本格的なトレーニングを受けたという。「僕が演じたヤンという役は直接敵と殴り合う様な場面は少なかったのですが、ワイヤーなしで屋根から建物へと飛び移る様なシーンが多く、フル装備で動き回るのは大変でした」と撮影時の苦労を語る。しかし、「この撮影はオールロケだったのですが、出演してくれたアフリカの方々は謳ったり踊ったりするのが大好きで、本当に楽しそうだなと思いました」と語り、過酷な撮影の中にも楽しみを見出して取り組んだ様子がうかがえる。

ワン・イーボーが香港先鋭スタッフの指導のもと、血気盛んなスナイパー役を演じた『FPU 〜若き勇者たち〜』は、1月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。


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初日プレゼント情報!

初日プレゼントでは、青をポイントとしたFPUの制服に身を包んだスナイパー役のワン・イーボーが凛々しく佇むポストカードを先着限定で配布します!制服の胸部分には役名である“ヤン・ジェン”と中国の国旗が誇らしく輝く、ファン必見のレアな姿をぜひ、劇場にて手に入れてほしい。
 


【STORY】我々は英雄ではない。すべき事をしているだけだ。

反政府武装集団と政府軍の武力紛争が続くアフリカの某国へ、国連の要請を受けた中国の国連平和維持警察隊「FPU」が派遣された。チームワークを重んじる分隊長ユー(ホアン・ジンユー)や人一倍正義感が強い狙撃手ヤン(ワン・イーボー)ら精鋭メンバーたちは、一触即発の雰囲気が漂う最も危険なエリアに向かう。大量虐殺、テロ攻撃、暗殺、大暴動、人質事件…。幾度となく危機に直面する彼らだったが、人々に平和な日常を取り戻すため、命がけの任務に邁進する。しかし、ユーとヤンの間にはある因縁があり、その対立は日に日に深まっていた。そんな中、予期せぬ凶悪事件が勃発して・・・。
 

監督:リー・タッチウ 
製作総指揮:アンドリュー・ラウ 
出演:ホアン・ジンユー、ワン・イーボー、チョン・チューシー、オウ・ハオ
2024年/中国映画/中国語/カラー/5.1chデジタル/101分
配給:ハーク 
公式サイト:www.hark3.com/FPU
© 2024 Zhongzhong (Huoerguosi) Films Co., Ltd. & Wanda Pictures (Huoerguosi) Co., Ltd. All Rights Reserved

2025年1月10日(金)~TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

 

 


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シリーズ累計発行部数250万部突破のオザキアキラによる大人気少女コミック 『うちの弟どもがすみません』(集英社「別冊マーガレット」連載)を畑 芽育(はた・めい)主演、さらにHiHi Jetsの作間龍斗(さくま・りゅうと)、美少年の那須雄登(なす・ゆうと少年忍者の織山尚大(おりやま・なお) 、ジュニアの内田煌音(うちだ・きらと)出演により実写映画化、大ヒット公開中です。


uchiotouto-pos.jpg「別冊マーガレット」 で2016年から約3年にわたり連載され、人気を博した『ふしぎの国の有栖川さん』のオザキアキラによる最新作『うちの弟どもがすみません』(略称:うち弟(うちおと))。映画が公開されるやいなや、SNS上では「キュンキュンしつつ家族の愛が感じられて何度も観に行きたい映画」、「人生にはうち弟が必要」、「映画を通して兄弟の大切さに気付かされました」など話題沸騰!満足度96.4%、口コミ推奨度96%(12/6~12/9 鑑賞者アンケート (株)MSS調べ)と驚異の数字を獲得し、“おかわりうち弟”するリピーターが続出中です!


この度、12月17日(火)に「うちの弟どもがすみません」成田家スペシャルたこやきパーティーと銘打ち大阪で舞台挨拶を実施しました!イベントでは、成田家5姉弟を演じた畑 芽育、作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音が登壇!5姉弟そろっての関西での舞台挨拶は今回が初!ということで大阪ならではのイベントで本作をさらに盛り上げました。
 


【日時】 12月17日(火) 17:40~18:05 ※上映前舞台挨拶

【会場】 MOVIX八尾 スクリーン2(大阪府八尾市光町2丁目3 アリオ八尾 4F)

【登壇者】 畑 芽育、作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音

   MC:遠藤 淳



uchiotouto-bu-240-1.jpgひとつ屋根の下、スイートすぎるゼロ距離♡ラブコメディ、映画『うちの弟どもがすみません』。異例の全30回という舞台挨拶が既に発表されている本作、12月17日(火)に成田家5人姉弟での初の関西舞台挨拶を開催した。成田家5人姉弟を演じた主演の畑 芽育、共演の作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音が主題歌・乃紫「恋の8秒ルール」 と共に劇場内に登場!観客からは悲鳴にも近い大歓声が上がり、場内のテンションは既にピークに達する。


興奮冷めやらぬ観客を前に、まずは急にできたクセ強な弟4人に振り回される新米長女・成田糸役で主演を務めた畑 芽育が「大阪の皆さんと対面できてとても嬉しいです。今回で大阪では最後のイベントですが、楽しんでもらえるように頑張ります」と挨拶。実はこの日大阪の各劇場を回り全6回の舞台挨拶をしていた5人。この舞台挨拶が大阪最後の回ということもあり皆感慨深い表情を浮かべつつ、疲れは全くない様子。


uchiotouto-bu-240-2.jpg続いて、不愛想だけど家族想い、長男・成田源を演じた作間龍斗が「短い時間ですが、なるべく濃い時間にしたいです」と舞台挨拶への意気込みを語った。次は、頭脳明晰だけど時々腹黒い面も垣間見える次男・成田洛を演じた那須雄登が挨拶。「映画と合わせて、イベントも盛り上げるのでぜひ楽しんでください」と意気込み十分な様子。ミステリアスなシャイボーイ、三男・成田柊を演じた織山尚大は「短い時間ですが是非楽しんでいって下さい!」と明るく元気に述べた。最後に甘えん坊な一家のアイドル四男・成田類を演じた内田煌音は「いやあーーい!!」とこれまでの舞台挨拶から続いている勢いのある掛け声を披露。これには他キャストから「いやあーーい!?」と総ツッコミを受けつつ、「これが大阪最後になってしまうのはさみしい」とかわいらしい挨拶で会場を和ませた。


uchiotouto-bu-240-4.jpg本イベントは、大阪での舞台挨拶ということで「成田家スペシャルたこやきパーティー」と題して実施されたが、実はこの日のイベントではたこやきの実食パートはなく、MCより「今回は成田家スペシャルたこやきパーティーなのですがたこやきの実食はないということで・・・」と振られた畑は、「たこやき食べなくてすみません!」と映画オリジナルの“うち弟ポーズ”をしながら、本作のタイトルにかけて照れくさそうに謝罪。会場からは「かわいいー!」という声が飛ぶ中、弟たちからの盛り上げもあり、会場のボルテージはさらに上がった。


舞台上ではたこやきを食べられなかった畑だが、控室ではたこやきをはじめ、大好物の豚まんも食べられたそうで大阪グルメをしっかりと堪能し満面の笑顔を見せた。


uchiotouto-bu-240-3.jpg今回は大阪での舞台挨拶にちなみ、「関西弁胸キュンセリフ対決」を実施!

弟たちが、劇中の自身が演じた役のセリフ・もしくは他の役で言ってみたかったセリフを関西弁で披露し、畑と会場のお客様の拍手投票によって誰が一番胸キュンセリフを上手く言えたかを判定してもらう企画。


実は、登壇している5人は全員関東出身。なじみがあまりない関西弁を披露することに作間は「大阪に来たんだから関西弁を使ってなんぼ…」と自然と関西弁が出てしまったことに自身で驚き会場は和やかなムードに。続いて那須は「みんな関西弁になじみがないから甘く見てほしい」といつもの軽快なノリで続く。内田は「実は練習してきました。関西弁は憧れてます!」と声を弾ませた。

 

uchiotouto-bu-240-5.jpg(甘えん坊な一家のアイドル四男・成田類を演じた内田煌音)

一方、審査員となった畑は「内側からキラキラがあふれ出るアイドルの皆さんですから、キュンキュンさせてくれるでしょうし、さらに関西弁という事で、期待でいっぱいです!」とエールを送り、会場のお客様ともに、この勝負の行方を楽しみにしている表情を浮かべた。まずは内田からゲームがスタート。劇中の自身が演じた四男・類の、糸のごはんを褒めるシーンでのセリフ「糸ちゃんのごはん最高ぅ!」を関西弁で「糸ちゃんのごはん最高や!」と披露。若干11歳、小学5年生の内田が練習の成果を発揮すると、思わず他キャスト・会場から「かわいい!」と声が漏れる。畑からも「好ポイントですね!心臓がドキドキします」と高評価を得た。


続いて、織山が劇中の作間が演じた長男・源が糸に対して本音をこぼしてしまうシーンのセリフ「もっと俺だけを見てればいいんだ」を関西弁で「もっと俺だけ見てればええねん」と甘い声を響かせ披露。これには会場から悲鳴にも近い黄色い歓声が飛び、会場のボルテージが上がる。言い終えた織山は「恥ずかしいですね」と照れながら笑みを浮かべた。続いて、那須が挑戦。劇中の織山が演じた三男・柊の、源に振られて元気のない糸に想いを伝えるセリフ「やっぱ俺じゃだめかな」を関西弁で「やっぱ俺やあかんか?」と織山に匹敵するほどの甘い声で披露。「うぎゃーー!!」という声や、サムズアップしながら「いいよー!」と叫ぶ会場の声が響き渡った。


最後に作間が、長男役の意地をかけて挑戦。作間が選んだのは次男・洛の、糸が源に想いを告げるよう背中を押すシーンのセリフ「誰かを好きになるのは罪じゃないと思う」を関西弁で「誰かを好きになるんは罪やない」と披露するやいなや、場内はなぜか大爆笑に包まれ、畑からは「人情深いおじさんみたい。お父さんがでてきちゃった」とツッコミを受けた。


そして会場のお客様の反応を踏まえつつ、審査員の畑から結果発表。「優勝は・・・」の言葉に会場は固唾をのんで見守る。

「優勝は・・・織山さんです!」と発表され場内は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。実は織山は12月5日に東京で行われた公開前夜祭での「最高の弟は誰だ!!!」選手権という企画でも優勝し、今回2連覇を達成。畑からは「胸キュンが上手いんですね」と称賛のコメントを受けた。優勝した織山は今の気持ちを「ほんまおおきに」と関西弁交じりでスピーチ、喜びをあらわにした。


舞台挨拶の最後は、主演の畑による挨拶。

「たくさんの方に何度も足を運んでもらえる作品となっているようで本当に胸をなでおろすような気持ちです。そして、このキャストの皆さんで作品を作り上げられたことが本当に誇らしいです。これから冬休みを迎える方も多いと思いますが、寒い時期に心が温かくなるような作品となっておりますので家族やお友達と一度ではなく何度も足を運んで引き続き、この作品を愛してくださったら嬉しいです。本日はお忙しい中、ありがとうございました!」と観客への感謝と共に本作への思いを語り、会場からは温かい拍手が巻き起こり、大盛況の大阪舞台挨拶は幕を閉じた。
 


【STORY】

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大好きなお母さんと新しいお父さんとの穏やかな生活に憧れる女子高生・糸を待っていたのは、超イケメンだけどクセ強な4人の弟たちだった―。クールだけど家族想いな長男・源、頭が良くてスマートだけど、たまに腹黒な次男・洛、ミステリアスなシャイボーイ三男・柊、甘えん坊な一家のアイドル、四男・類。さらに父の転勤が決まり、いきなり姉弟5人での生活がスタート。糸は戸惑いながらも、常に冷静で大人な次男・洛や人懐っこい四男・類に助けられながら、持ち前の明るさと面倒見の良い性格で少しずつ新しい弟たちと打ち解けていくが、長男・源は常にぶっきらぼうで、三男・柊は部屋にこもって出てこず、糸はふたりの心を開こうと奮闘。源の言動が、家族を想ってのことだと気づいた糸は、いつしか源のことが気になる存在に。

さらには、柊が糸にトクベツな気持ちを抱いて、事態は思わぬ方向へ―。果たして糸と4人の弟たちの運命は――?


⌂原作:オザキアキラ『うちの弟どもがすみません』(集英社「別冊マーガレット」連載)
⌂出演:畑 芽育
作間龍斗 那須雄登 織山尚大 内田煌音
前田旺志郎 中島瑠菜 中川 翼 藤本洸大 河村 花 牧野羽咲
川島 明(麒麟) 笛木優子
⌂監督:三木康一郎 ⌂脚本:根津理香 ⌂音楽:コトリンゴ
⌂主題歌:乃紫「恋の8秒ルール」 (MR8 / MIJ Quality Records)
⌂製作:「うちの弟どもがすみません」製作委員会
⌂配給:松竹
⌂©2024「うちの弟どもがすみません」製作委員会 ©オザキアキラ/集英社
⌂公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/uchioto-movie/
⌂公式X/公式Instagram/
公式TikTok :@uchioto_movie


(オフィシャル・レポートより)

 

 

 
 
 
 

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「快適に映画を楽しんでいただける上質な映画環境を提供」

~スクリーン、音響、座席にこだわった新感覚の映画館誕生!~

 

今年10月末の《シネマート心斎橋》の閉館を寂しく思っておられる方、朗報です!

12 月 13 日(金)アメリカ村ビッグステップ4階に新たに《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》がオープンしました。もう行かれた方も多いと思いますが、映画ファンは勿論、映画館の醍醐味を知らない若い世代の方にとっても、ファッション、グルメ、ポップカルチャーを牽引してきた心斎橋にふさわしい新感覚体験ができる映画館が誕生しました。これから多くの人々の身も心もブラッシュアップしてくれるに違いない、驚きと歓びと感動がいっぱい詰まった映画館です。さて、どんな映画館なのか?ちょっとだけ取材してきましたのでご紹介します。
 


映画館の特徴は?

「スクリーン、音響、座席を一新!」

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まず気付いたのは、《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》は、2スクリーン座席数は 207 席ですが、「居心地の良いシアター」をコンセプトとしているだけあった座席がいい!明るい赤のシートは腰部にあたるクッションが心地良く疲れにくいので、長尺の作品や2作品連続の鑑賞でも大丈夫!安心してご覧いただけると思います。

また、迫力のあるクリアな音にもこだわっていて、デジタルシネマの音を司っているサウンドプロセッサーにフランス・TRINNOV 社の OVATIONⅡを導入アンプ・メインスピーカー、サブウーファーは JBL で統一して、より作品の世界に没頭できそうです。

さらに、スクリーンも新しくなって、鮮明で美しい作品本来の世界観を楽しめると思います。
 


どんな作品が上映されるのでしょうか?ラインナップについて―――

「ジャンルにとらわれない作品を選定し、一般的なシネコン映画館とは一線を画すバラエティに富んだ作品を上映」

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キノシネマ配給作品をはじめとするメジャー系の作品や、上質な韓国映画は勿論、世界のカルト的アート作品にも目を向けるという、映画ファンには嬉しいセレクトが期待できると思います。「ジャンルにとらわれない作品を選定」ということは、肩肘張らず、誰でも好きなものを好きな時に、心斎橋という大阪の中心地で楽しめるのが嬉しいですね。
 


35㎜フィルム上映映写機を完備――

12/27(金)『オッペンハイマー』関西初35mmフィルム上映決定!

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「昔ながらの“フィルム上映の良さ“を味わってもらうために、スクリーン2には 35 ㎜フィルム上映映写機を完備し、専任の映写技師のもと上映会も行います。」

これは凄いでことです! 35㎜フィルム上映からデジタル上映に切り替わってから久しいですが、未だに質感の違いから35㎜フィルム上映を切望する声はよく聞こえてきます。なんと、クリストファー・ノーラン監督が35mmフィルムにこだわって撮った『オッペンハイマー』を、12月27日(金)から関西初となる35mmフィルムで上映されるというから、これは“映画”に浸りに行くしかないでしょう♪

kinocinema-240-2.JPGその他、劇場ロビーも「明るく清潔感のある内装デザイン」で観客を優しく迎えてくれます。トイレの外装も新しくなって明るく使いやすい。映画鑑賞前後の気持ちの切り替える場所として、気持ち良く過ごせそうです。
 



★会員制度について?

スマートフォンを使うポイントが貯まる≪映画ランドアプリ会員≫(期間は1年)と、ポイントは貯まらない≪窓口限定 紙カード会員≫(期間は6か月)の2種類があって、どちらもいつでも1300円で鑑賞でき、火曜日と木曜日は1000円で鑑賞できる。入会金やサービスも異なるので、詳細は以下でお確かめください。

《kino cinéma(キノシネマ)心斎橋》サイト内のニュース⇒https://kinocinema.jp/shinsaibashi/news/news-single/11

 


《kino cinéma心斎橋》について

木下グループ(本社:東京都新宿区、グループ CEO 木下直哉)の傘下で映画館の開発・運営・興行を手掛ける株式会社 kino cinéma(東京新宿区、代表取締役社長 木下直哉)は 2024 年 12 月 13 日(金)、大阪心斎橋に「kino cinéma 心斎橋」を開業することを正式に決定しました。入居先は心斎橋ビッグステップ内(大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目6−14)。kino cinéma としては、2019 年 4 月に開業した「kino cinéma 横浜みなとみらい」をはじめとした、現在運営している5つの映画館に次ぐ6番目で大阪府初出店です。

★《kino cinéma 心斎橋》サイト:https://kinocinema.jp/shinsaibashi/

(〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目 6-14 ビッグステップビル 4 階


(河田 真喜子)



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グラミー賞5部門受賞、早逝の歌姫エイミー・ワインハウスの光と影


2011年7月、27歳の若さで早逝した稀代の歌姫エイミー・ワインハウスの半生を描いた『Back to Black エイミーのすべて』が、11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショーとなりました。


 “21世紀を代表するアーティストの1人”と世界的に称賛されたエイミー・ワインハウスが、アルバム「バック・トゥ・ブラック」を発表してグラミー賞5部門受賞という栄誉に輝き、一躍世界的大スターの地位を獲得する実話を元にした物語。若くして脚光を浴び、突然の名声に戸惑いながらも、感情むき出しの歌詞に独特のけだるいハスキーボイスで本能のままに歌い続けた“愛に生きた”エイミーの “波乱に満ちた愛と喪失”を描き、知られざる素顔に迫る。


「リハブ」、「バック・トゥ・ブラック」他、エイミー・ワインハウスの大ヒット曲とライブシーンの数々が再現!世界各国で初登場1位を記録した大ヒット作!

この度、11月26日、映画『Back to Black エイミーのすべて』公開を記念したピーター・バラカンさん&吉岡正晴さんのトークイベントが渋谷シネクイントで開催されました。


【登壇者】ピーター・バラカン、MC:吉岡正晴

【日時】11/26(火)

【場所】渋谷シネクイント



Back to Black-main-550.jpg上映後に行われたトークイベント。バラカン氏はこの日2回目の鑑賞となったことを明かすと、「これまでエイミーを題材にしたドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が公開されていますが、だいたい観終わったあと辛く、エイミーが可哀想になるんですよね」と語ると、劇映画として構成されている本作とこれまでのドキュメンタリー映画との違いについて「この映画はエイミーのお父さんのミッチ(エディ・マーサン)や、恋人であり夫となったブレイク(ジャック・オコンネル)の描き方が異なりますよね。とても優しく描かれている」と指摘する。


さらにバラカン氏は「この点がイギリスの批評家の間では『優しく描かれすぎ』と評判が悪かった。僕はそう思わないんですけれどね」と付け加えると、吉岡氏も「ドキュメンタリーでは、お父さんがかなり悪い人に描かれていましたよね。この映画ではいい人。180度違うのも面白い」と付け加える。


Back to Black-500-3.jpg一方で、バラカン氏は「あまりにも父親が良く描かれていることにも違和感がある」と述べると、吉岡氏も「やっぱり劇映画で俳優さんが演じるうえで、エンターテインメント色が強くなっちゃう節がありますよね」と同意しつつも「それがいいところでもあるのですが」とこの映画を評価する。


恋人役のブレイクについても、バラカン氏は「ちょっと格好良すぎるよね」と笑うと「スティーブ・マックイーンみたい。もうちょっといい加減で品がない感じかな。実際にエイミーはブレイクに“ぞっこん”だったので、あまり嫌な奴に描くと、なんで彼女があそこまで惚れるのかって話しになってしまう。この映画は一つの悲しいラブストーリーとして成立しているのは、格好いいからかな」と解釈していた。


本作は、主にエイミー、父親、恋人、さらに祖母という4人がメインの登場人物だ。吉岡は「一番印象に残っているのが、祖母のシンシア(レスリー・マンヴィル)。シンシアが本当にエイミーに愛情を注いており、エイミーも祖母が大好き。ドキュメンタリー映画を観ていたときは感じなかった」と違いを述べる。


Back to Black-500-2.jpgエイミーを演じたマリサ・アベラについて、バラカン氏は「エイミーは、ロンドンの下町・労働者階級の、悪い言い方をすると少し品のない感じのしゃべり方や歌い方なのですが、びっくりするぐらい憑依している」と演技を称賛すると、吉岡氏も「映画では全部エイミーの曲はマリサが歌っているんですよね」と、その実力を評価していた。


劇中で印象に残ったシーンについてバラカン氏は「エイミーが祖母とボーイフレンドの話になったとき、『(彼は)ユダヤ人?』と発言している。イディッシュ語という東ヨーロッパのユダヤ人の間で話されている言葉を使っており、エイミーの家族がユダヤ人社会にどっぷりつかっていることが分かると思う」と挙げていた。


Back to Black-500-1.jpgまたエイミーという人物について吉岡氏は「『I HEARD LOVE IS BLIND(アイ・ハード・ラヴ・イズ・ブラインド)』という曲にもなっていますが、恋は盲目。エイミーは恋をしてしまうと、ほかが見えなくなる。そして破綻すると落ち込む。恋が彼女の人生なんですよね」と映画を観て感じたことを述べると、バラカン氏も「とても複雑な性格。恋にもアルコールにもドラッグにも依存してしまう。弱いところがあるけれど強がりなんですよね。でも強がっている割には古風。当時19歳だったエイミーは、ブレイクに対して『あなたの世話がしたい』『妻になり、母親になりたい』と話している。とても保守的なんですよね」とエイミーの性格を分析する。


「ああいう音楽が生まれるのは、それだけ強い感情が心に宿るから。普通だったらあんな詩は生まれない」とエイミーの作り出す曲の源泉となっている感情について述べたバラカン氏。続けて「でも音楽を聴いているときは、彼女がどういう気持ちであるかは考えない。亡くなったからこそ、ドキュメンタリーや映画ができる。アーティストというのは、順風満帆な人生じゃいられないんだなと改めて感じました」とエイミーの人生を顧みていた。


STORY: 運命の男じゃないと気づいてた。でも――

10代のエイミーは、別居中の父ミッチ(エディ・マーサン)と母ジャニス(ジュリエット・コーワン)や、若かりし頃ジャズ歌手だった憧れの祖母シンシア(レスリー・マンヴィル)ら家族に見守られ、歌手としてのキャリアをスタートする。デビューアルバム『フランク』は成功したものの全米進出を果たせず、悔しい気分で行ったパブでブレイク(ジャック・オコンネル)と出会い、2人は熱烈な恋に落ちる。しかしブレイクはすぐに元カノとよりを戻して二人は破局。ショックからエイミーは酒やドラッグで問題を起こすようになる。心配したマネージャーはリハビリ施設での治療を勧めるが、エイミーは治療を拒否する。ブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的な大ヒットとなり、再会したエイミーとブレイクは誰にも内緒で結婚する。しかし再び関係が悪化したうえブレイクは暴行罪で逮捕されてしまう。今やスーパースターのエイミーはパパラッチに24時間付きまとわれ、長年の摂食障害と依存症に苦しみ、心も体も蝕まれていく。そんな時、グラミー賞主要4部門を含む6部門にノミネートされるのだったが・・・。

監督:サム・テイラー=ジョンソン 
脚本:マット・グリーンハルシュ 
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
出演:マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル
2024年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123分/ビスタサイズ/原題:Back to Black/PG12 
配給:パルコ ユニバーサル映画 
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved. 
公式サイト:https://btb-movie.com/ 

2024年11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント、TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS)、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 他全国公開


(オフィシャル・レポートより)

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話題作を次々と発表してきた柚木麻子のいちばん“危険な”作品ともいえる『私にふさわしいホテル』が2024年12月27日にて全国公開される。主人公・加代子を演じるのは『さかなのこ』で新たな魅力を発揮し、俳優、アーティストとして様々な分野で活躍するのん。監督にはテレビドラマ、映画、舞台……あらゆるジャンルでヒット作を生み出し、社会現象を作ってきた堤幸彦が務める。


watahote-pos.jpg新人賞を受賞したにもかかわらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島加代子(のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(滝藤賢一)の酷評であった。文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、いつかこのホテルにふさわしい作家になりたいと夢見る加代子は、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄(田中圭)の力を借り、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく――


ズタボロになっても何度でも立ち上がり、成功を己の力で引き寄せていく加代子の奮闘っぷりに、驚いて、笑えて、スカッと元気をもらえる“痛快逆転サクセスストーリー”が誕生した。共演には、田中みな実、服部樹咲、髙石あかり、橋本愛、橘ケンチ、光石研、若村麻由美など実力派&超豪華な俳優陣の面々。各々が超個性的なキャラクターを演じている。


この度、11月20日(水)に主演ののん、田中圭、滝藤賢一、髙石あかり、原作者の柚木麻子、監督の堤幸彦が登壇する『私にふさわしいホテル』完成披露上映会を行った。


■日時:11月20日(水)  

■会場:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)

■登壇者(敬称略):のん、田中圭、滝藤賢一、髙石あかり、堤幸彦監督、柚木麻子(計6名)



watahote-bu-550.jpg11月20日(水)に「私にふさわしいホテル」の完成披露上映会が開催され、主演ののん、田中圭、滝藤賢一、髙石あかり、贋作者の柚木麻子と本作の監督を務めた堤幸彦が登壇した。


watahote-bu-のん様.jpg逆境にあいながらも怒りのパワーで何度でも立ち上がり、不屈の精神と荒唐無稽な奇策で理不尽な文学界をのし上がっていく主人公・加代子を演じたのん、「演じてみてすごく楽しかったです。本当に不遇な状況に置かれても、屈せずにへこまずに立ち向かっていくところが面白くて、カッコ良くもあり。わたしがやってきた役の中で一番性格が悪いと思います。それがすごく気持ち良かった」と笑顔でコメントし、会場を沸かせる。


 

 


 


watahote-bu-田中圭様.jpgまた加代子の大学時代の先輩で大手出版社の編集者を演じた田中は、のんとは初共演。その印象について質問されると「普段はおっとりとしているけど、加代子になった瞬間ワーッとなるので。普段どこにそのパワーをしまっているんだろうと思って眺めてました」と返答。のんが「田中さんはおちゃめな方だなと思いました。(劇中に)加代子が焼きそばを食べるシーンがあったんですけど、その時にカットがかかった後で、田中さんが合間に焼きそばを食べていて。ホッコリしました」と述懐すると、田中も笑いながら「おなかがすいていたんだろうね」と返すなど、和気あいあいとした現場の雰囲気が垣間見えた。

 


watahote-bu-滝藤賢一様.jpgそして加代子の因縁の相手となる大御所作家・東十条宗典を演じた滝藤は、のんとは三度目の共演となる。滝藤が「『あまちゃん』の時から変わらない、生まれたばかりの赤ちゃんの目というか、汚れなき目というか、あれから何年も経ったのに変わらないんだなと、驚きましたね」と語ると、のんも「うれしいですね。そんなことがあるんだとビックリしました。これからも目を守っていこうと思いました」と笑いながら返答。さらに「わたしは三回目で、すごく楽しくやらせていただきました。東十条先生とのシーンが一番ヘンテコな状況がたくさんあるので、すごく楽しみました。台本を読んだときは東十条先生ってどう演じるんだろうと思っていたんですがドキドキワクワクハラハラしていたんですが、滝藤さんが演じているのを見て、本当にいとおしいキャラクターになっていて。すばらしいなと思って感動していました」と付け加えると、滝藤も「ありがとうございます」と頭を下げた。

 

watahote-bu-髙石あかり様.jpg一方、東十条のまな娘、美和子を演じた高石は、「登場シーンは短かったですが、短いシーンだったからこそ、美和子が登場した瞬間の目とか、会話をしている途中の父への怒りの目線とか、そういうものに、より鋭さが増すことができたのかなと思います。休憩中もすごく仲良く話をさせていただいて。楽しかったです」と述懐。さらにのん、滝藤との共演についても「いつかご一緒したいと思っていた方々なので、本当に夢みたい。それを直接伝えさせていただくことができて、ぜいたくな時間だったなと思います」としみじみ語った。

 

 


watahote-bu-堤幸彦様.jpgそんなキャスト陣を見ていた堤監督は「最高のキャスティングじゃないですかね」と満足げな表情で、「思った通りにできることってなかなかないんですけど、思った通りにできましたね。それはひとえにキャストの皆さんのおかげです」と感謝のコメント。また「本当に大好きな作品です!」と太鼓判を押した原作者の柚木も、「正直、このキャストさんで実写化のお話をいただいた時は、たぶん国民的人気者ののんさんがやるから、ちょっといい子になるのかなとか。加代子には事情があったりするのかなとか。また滝藤さんや田中さんたち演じる敵たちとちょっと疑似恋愛のような空気が出るのかなとも思っていましたし、このキャストなら改変も我慢しようと思っていました。でも加代子は最後まで一回も恋愛の要素がなく、最後までいい子にはならない。加代子は最後までずっと自分のことだけを考えて、何も反省をしないというのが、本当にうれしかったんです。ありがとうございます!」とキャスト・監督陣に感謝すると、堤監督も「それは最大の褒め言葉ですね」とニッコリ。「本当にいさぎのいい原作、いさぎのいい台本だったので、できる限りのことをやりました」と返した。


watahote-bu-柚木麻子様.jpgくしくも本作の舞台となった「山の上ホテル」は今年の2月13日から老朽化のために休館となっていたが、ホテルのそばにある明治大学が、2031年の創立150周年記念事業の一環として「山の上ホテル」の土地と建物を取得。再整備することが今月15日に発表されたばかり。柚木も「大学が買ってくれて良かった。やはりわたしも山の上ホテルが休館と聞いた時は、妄想で、作家がクラウドファンディングをすれば救えるのだろうか、などいろいろと考えていたんですが、まさかの明治大学が買い取ってくださって。やはり『山の上ホテル』にはハッピーエンドが似合うなと。この報道を聞いて良かったなと思った人もたくさんいたと思うんですが、この映画が公開される前にそういう良いニュースがあって。幸先の良い感じがします」と笑顔を見せた。


文学界で下克上をもくろむ加代子にちなみ、それぞれのキャスト陣に「自分が下克上をしたエピソード」と聞くことに。まずは高井が、ダンスレッスンで必死に練習して「ビリからセンターへ」。そして滝藤は「子どもに腕相撲で負けたこと」。田中は小学生の時に入っていたバスケ部で「小4でレギュラー」とそれぞれに回答。最後にのんが「中島加代子」と返答。「わたしは本当に性格が悪い役をやりたかったので、ずっとインタビューでそう言い続けてきたんです。今までは誰も気付いてくれなかったんですが、ようやくやってきたか、という感じで下克上しました」と笑顔。さらに「これから悪い役で天下をとっていきます!」と高らかに宣言し、会場から拍手が送られたが、それを聞いた堤監督は「それは知りませんでした。いろんな角度で、いろんな演技ができる人だと思っていたので。まさかそこに特化しているとは思わなかったですね」と笑ってみせた。


watahote-main-550.jpgそして最後に柚木が「本当にすばらしい俳優の皆さんと監督が息を吹き込んでくれて。日本で見たことがないタイプのヒロインが大活躍する話です。そして何より「山の上ホテル」が映画でくまなく出てくるということはなかなかないので、加代子は登場人物たちには愛されてないですが、「山の上ホテル」は加代子のことを愛していると思って書きました。そのしあわせな関係を見ていただければ」と語ると、高石も「わたしはこの作品の中の『怒りはパワーになる』という言葉が好きなんですが、悔しさって明日また頑張ろうと思わせてくれるような糧になるものだと思うんです。この作品は怒りや悔しさが笑いに変わっているので、ぜひ楽しんでいただければ」とメッセージ。


watahote-sub1.jpgさらに滝藤が「世の中、不公平や理不尽なことがいっぱいあると思います。でもそうしたことを、のんちゃん演じる加代子が力ずくでこじ開けるような、そういう爽快な作品となっていますんで、いっぱい笑って帰ってもらえば」と続けると、田中が「楽しい作品なので、映画を楽しんでいただきたいです。僕自身、この作品を観たときに加代子が刺さるというか、学ぶところがたくさんあるなと思ったので。性格悪いだけじゃない魅力がいっぱい詰まっていますし、そういう加代子を皆さんに観ていただけたら」とコメント。


のんも「敵も味方も巻き込んで突き進んでいく加代子が本当に気持ちがいいなと思って演じていました。小説を読んでもらうということにかけてはものすごく突き詰めている加代子だったので、すごく楽しかったです。そしてすばらしいキャストとお芝居ができて。堤監督、柚木先生のすばらしい原作をもってこの作品を送り届けできることがしあわせです。ぜひお楽しみください」と晴れやかな表情。そして最後に堤監督が「ここに居並ぶ皆さん、スタッフの皆さんの力でこの作品が完成してしあわせなんですが、ご覧になって面白いと思ったらどんどん広めていただいて。公開してからもなんだったら何度も見ていただいて。どうやら柚木先生の中には続編の構想があるようなので『私にふさわしいホテル2』を目指していきたいと思いますので、ぜひとも皆さま、楽しんでいただきつつも、ご協力お願いします」と続編に期待を寄せるひと幕もあった。


【『私にふさわしいホテル』物語】

新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。

この恨み、晴らさでおくべきか――。そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは・・・なんと東十条だった! 大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった......。加代子 VS 東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく!

果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか!?

◆クレジット

のん 田中圭 滝藤賢一 田中みな実 服部樹咲 髙石あかり / 橋本愛 橘ケンチ(EXILE) 光石研 若村麻由美 
監督:堤幸彦
原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊)
脚本:川尻恵太 音楽:野崎良太(Jazztronik)
主題歌:奇妙礼太郎「夢暴ダンス」(ビクターエンタテインメント)
製作幹事・制作プロダクション:murmur 配給: 日活/KDDI 企画協力:新潮社 特別協力:山の上ホテル
2024|日本|カラー|アメリカンビスタ│5.1ch|98分│G
(C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

公式HP:watahote-movie.com  
公式X&Instagram:@wands_movie 

2024年12月27日(金)全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

 
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