「AI」と一致するもの

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『劇場版ハイスクール・フリート』

オリジナル クラフト帽子(非売品)プレゼント!

 

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◆提供:東宝

◆プレゼント数:3名様

◆締め切り:2020年1月24(金)

◆公式サイト: https://www.hai-furi.com/

 

2020年1月18日(土)~ TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS)、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、MOVIX京都、神戸国際松竹 ほか全国ロードショー!! 

 


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守るべき艦 いえ 、進むべき航路 みらい

 少女たちの新たなる物語が、幕を開ける! 

 
 
『ストライクウィッチーズ』『 ガールズ&パンツァー』などを手がける鈴木貴昭原案のオリジナルアニメーションとして 2016 年 4 月から TV 放送された本作。“国土水没により海上大国となった日本”という時代背景に合わせ緻密に練られた設定と世界観を舞台に、
教育艦「晴風」の艦長となった明乃をはじめ、副長の宗谷ましろら、艦で共に過ごす仲間たちの豊かな個性や、少女たち同士の関係性を魅力的に描き出し、そんな可愛いキャラクターたちとは一見ミスマッチな艦隊バトルシーンは、ミリタリーファンも納得の綿密な設定考証に基づきリアルに描写され、放送開始から大きな話題となった。 
放送後も続編を望む声はやまず、2017 年 5 月の OVA 発売を経て、満を持して 2020 年初春、完全新作アニメーションとして全国ロードショーされる。 
 

【STORY】
海の安全を守る職業「ブルーマーメイド」に憧れ、横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃は航洋艦「晴風」の艦長に任命され、クラスのメンバーと共に海洋実習に参加する。艦を動かし、目的地へと向かうだけの安全な航海のはずが、彼女たちを待ち受けていたのは、数々の危険ピンチ。 教員艦からの突然の発砲、暴走する他学生艦との戦闘、救難船の救護活動など、数々の困難を辛くも乗り越え、無事に陸に帰還したことで、メンバー同士の間に固い絆が結ばれた。 

その騒動から 1 ヶ月後、テスト休みを満喫する晴風メンバーに新たな危険ピンチが訪れる。それは晴風クラスが解体されるというもの。晴風メンバーは、動揺しながらも再び一丸となり、クラスの解体を阻止したことで、絆をより深めていくのだった。 

そして、晴風クラス解体危機から3ヶ月── 横須賀では、呉・舞鶴・佐世保を含めた全女子海洋学校の生徒が一堂に会し文化祭と体育祭を行う「競闘遊戯会」が開催され、明乃たち晴風クラスのメンバーも歓迎祭の準備に追われていた。大和・信濃・紀伊など超大型艦のクラスも集い、様々な演し物や競技で賑わう中、彼女たちに新たな“危険 ピンチ”が迫っていた……! 
 
■原案:鈴木貴昭
■キャラクター原案:あっと
■総監督:信田ユウ
■監督:中川淳
■脚本:鈴木貴昭・岡田邦彦
■キャラクターデザイン・総作画監督:中村直人
■音楽:小森茂生
■CG グラフィック制作:グラフィニカ
■制作:A-1 Pictures
■配給:アニプレックス
■コピーライト: ©AAS/新海上安全整備局   

◆公式サイト: https://www.hai-furi.com/

2020年1月18日(土)~ TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS)、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、MOVIX京都、神戸国際松竹 ほか全国ロードショー!! 


(オフィシャル・リリースより)

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『ゾンビ』初公開から 40 年、幻の日本初公開版が蘇る! 

 
ジョージ・A・ロメロ監督が世に放ったホラー映画の金字塔『ゾンビ』。日本公開から 40 周年を迎え、この度、幻の日本初公開版を復元した『ゾンビ-日本初公開復元版-』が蘇ります! 
本作品の公開を記念いたしまして、大阪公開初日となります12月13日(金)にはミルクマン斉藤さんと、「ゾンビの小哲学」(人文書院)の翻訳を手がけられ、この春大阪・梅田に開校した国際ファッション専門職大学にてホラー映画史を研究されている福田安佐子先生を迎えましてトークイベントを行います。当日はホラー映画記念日ともいえる【13 日の金曜日】
ゲスト両名は今作品をイメージしたゾンビメイクにて登場いたします。 
 


日時  :  12月13日(金)  18:30の回  『ゾンビ-日本初公開版-』上映後 
場所  :  シネ・リーブル梅田 
登壇ゲスト  :  ミルクマン斉藤さん、福田安佐子先生(国際ファッション専門職大学) 
料金  :  通常料金  ※(前売り券、ほか割引サービス適用可) 
 

 
【映評論家 ミルクマン斉藤】 1963 年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・ トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラム を連載中。 
 
【福田安佐子】 1988年生。国際ファッション専門職大学国際ファッション学部助教。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。専門はホ ラー映画史、表象文化論、身体論。おもな論文に「ゾンビ映画史再考」(『人間・環境学』第 25 号、2016)、「ゾンビはいかに眼差すか」(『ディアフ ァネース 芸術と思想』第4号、2017)、「呪いは電波にのって スティーヴン・キングのゾンビと「見えないもの」」(『ユリイカ』2017年11月号)、 共訳書にブライドッティ『ポストヒューマン』(フィルムアート社、2019)がある。 
 

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『ゾンビ-日本初公開復元版-』 
 
<STORY>惑星から降り注いだ光線によって地球上の死者が“ゾンビ”として復活。その群れは生者に襲いかかり、噛みつかれた者もまたゾンビへと変貌する。生ける屍たちは瞬く間に世界を覆いつくした。テレビ局員のフラン、彼女の恋人スティーヴン、そして  SWAT隊員のロジャーとピーターはヘリコプターで脱出し、郊外の巨大ショッピングモー ルにたどり着く。彼らはモール内のゾンビを排除し、何不自由の無い楽園を手に入れた。だが彼らの前に物資を狙う暴走族の一団が現れ、扉をこじ開け乱入してきた。ゾンビ、 暴走族、フランたちの三つ巴の殺戮戦がはじまり、血しぶきが壁を染め、肉塊が床を埋めつくす。夜明けとともに生き残るのは果たして……。   

【監督・脚本】:ジョージ・A・ロメロ   
【製作】:クラウディオ・アルジェント、アルフレッド・クオモ、リチャード・P・ルビンスタイン 
【撮影】:マイケル・ゴーニック/【特殊メイク】:トム・サヴィーニ/
【音楽】:ゴブリン、ダリオ・アルジェント 
【キャスト】:デヴィッド・エムゲ、ケン・フォリー、スコット・H・ライニガー、ゲイラン・ロス、トム・サヴィーニ   
【配給】:ザジフィルムズ/原題:Dawn of the Dead/2019  年(オリジナル版:1978  年)/アメリカ=イタリア合作映画/115  分/カラー/英語/ビスタサイズ/5.1ch  サ ラウンド     
【企画・提供】:フィールドワークス、スティングレイ  (C) 1978 THE MKR GROUP INC. All Rights Reserved.
 
11/29(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー!
大阪|シネ・リーブル梅田|12/13(金)~
京都|京都シネマ|12/21(土)~
兵庫|元町映画館|2020年 1/1(水)~
公式サイト: https://www.zombie-40th.com/
 

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世界最大! 淡路島に全長約 120m の等身大ゴジラが出現! 

 ニジゲンノモリ『ゴジラ迎撃作戦』2020 年夏オープン 

 

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第 1 作目となる映画『ゴジラ』が 1954 年に公開され、今年で 65 周年を迎える<ゴジラ>。5 月 31 日(金)にはハリウッ ド版の映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開され、全世界で大ヒットを記録しております。ハリウッド版の第3作にあた る『ゴジラVS.コング(原題)』も公開が控えるなど、誕生から65周年を迎える<ゴジラ>は、これから増々進化し続けます。 この度、パソナグループの株式会社ニジゲンノモリが運営する兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」にて、世界 最大となる<ゴジラ>が登場し、圧倒的な大きさと興奮を間近で体験できるエンターテインメイントアトラクションが『ゴジラ迎撃 作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~』が、2020 年来夏にオープンします。 
 
 
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新アトラクション『ゴジラ迎撃作戦』は、淡路島に上陸した世界最大の等身大のゴジラをテーマにし、強大さと迫力を真に体 感できる世界唯一のエンターテインメントアトラクションです。 参加者は国立ゴジラ淡路島研究センターの一員となり、細部までこだわり抜いたゴジラの体内に参加者が突入する「ジップ ライン」や、飛散したゴジラ細胞を殲滅 せんめつする「シューティングゲーム」などのミッションに挑みます。また、国立ゴジラ淡路島研究セ ンター限定のグッズをはじめ、『ゴジラ迎撃作戦』の世界観溢れるフード等も販売いたします。 ニジゲンノモリは、本アトラクションの開設を通じて、日本のクールジャパンコンテンツをさらに広げ、淡路島の更なる地方活性 化に寄与してまいります。 
 
本日 10 月 31 日(木)に、株式会社ニジゲンノモリ 代表取締役社長 貞松宏茂、東宝株式会社 取締役 映像本部 映像事業担当 兼 音楽事業担当 兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO) 大田圭二が出席し、ニジゲンノモリ 新アトラクショ ン『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~』について、記者発表会が行われました。 
 


nijigenG-500-1.jpg【株式会社ニジゲンノモリ 代表取締役社長 貞松宏茂 コメント】 
2年前からこのプロジェクトを企画し、温めてまいりました。幅広い年代、全世界に発信できるコンテンツは ゴジラしかないと思い、開設当時から東宝様とご相談をさせていただきました。「ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ 淡路島研究センター~」を通じて、ゴジラの世界観を味わってもらい、日本が誇るクール・ジャパンコンテンツの 魅力を淡路島より発信していきます。 
 
【東宝株式会社 取締役 映像本部 映像事業担当 兼 音楽事業担当  兼 チーフ・ゴジラ・オフィサー(CGO)  大田圭二 コメント】
今回『シン・ゴジラ』に登場したゴジラをモデルに、等身大で再現します。ゴジラをテーマにしたアトラクションで 常設のものとしては唯一、そして世界最大のゴジラとなります。凍結したゴジラが活動を再開しないよう監視を するというストーリーは、参加者にとって最大の挑戦となり、ゴジラとしても大きな意義のあるプロジェクトです。 「ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~」という挑戦のストーリーを是非体感して欲しいと思い ます。今から完成が楽しみです。非常に期待しております。 
 

 
◆ 新アトラクション『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~ 』 概要 
名  称: 『ゴジラ迎撃作戦 ~国立ゴジラ淡路島研究センター~ 』 開  始: 2020 年夏頃(予定) 場  所: 兵庫県淡路市楠本 2425 番(「ニジゲンノモリ」 F 駐車場付近)『ゴジラ迎撃作戦』エリア/約 5,000 ㎡ 内  容: 日本が世界に誇る「ゴジラ」が等身大で淡路島に登場し、ゴジラの世界観を再現したジップラインやシューティングが楽しめる ほか、ニジゲンノモリでしか買えないオリジナル限定グッズやフードなどを提供する世界唯一のゴジラ体感型エンターテインメン トアトラクション H   P: https://nijigennomori.com/godzilla_awaji 備  考: 記載は現時点のもので、変更の可能性あり。最新情報は上記 HP にて順次公開 問合わせ: 株式会社ニジゲンノモリ 「ニジゲンノモリ」運営事務局 Tel 0799-64-7061
 
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◆『ゴジラ迎撃作戦』オリジナルストーリー
伝説とされていたゴジラの姿が初めて確認されたのは明治の初め、淡路島を台風が襲った夜のこと。高波とともに姿を現したゴジラ は島内を蹂躙し、甚大な被害をもたらし、政府はゴジラの再度の襲撃に備えていた。 そして恐れていたことが現実になり、ゴジラが再び淡路島に上陸。政府は直ちに対応を始めた。ゴジラをニジゲンノモリまで誘導し、 地中に仕掛けた爆薬でゴジラの動きを封じ、その口に薬剤を搭載したミサイルを撃ち込むと、ゴジラは活動を停止した。 現在は国立ゴジラ淡路島研究センターの監視下に置かれているが、ゴジラはあくまでも活動を停止しているのみで、いつ動き出す かわからない。その行動を監視するため、皆さんの力が必要だ。 
 

【参考】

◆ 兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」概要
パソナグループは 2008 年から 134.8 ヘクタールもの敷地を誇る兵庫県淡路島で自治体や地元関係者と連携し、様々な人材が集う “人材誘致”による独自の地域活性事業に取り組んでいます。2013 年には兵庫県が公募した「県立淡路島公園における民間事業の 企画提案」に「淡路マンガ・アニメアイランド事業」が採用され、県立公園の雄大な自然を活かした新たな観光客の誘致による地域活 性化事業を兵庫県と共に進めています。 ※詳細は HP(https://nijigennomori.com/)よりご覧いただけます  
 
「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」 (1)「アッパレ!戦国大冒険!」 映画クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をモチーフにしたアスレチック。難易度の異なる最大 8m 高の全 4 種コースを攻略せよ! (2)「チャレンジ!アクション仮面飛行隊!」 クレヨンしんちゃんの人気キャラクター「アクション仮面」をモチーフに、巨大水鉄砲をくぐり抜けて滑空する 225m と 140m の水上ジップライン。 
 
「ナイトウォーク火の鳥」 夕方日没以降限定で、手塚治虫氏原作の「火の鳥」を題材に、公園内の自然をプロジェクションマッピング等の技術によって光と音で演出。火の鳥 のオリジナルストーリーを追いながら、約 1.2 ㎞(約 90 分)の幻想的な世界が体感できる 
 「NARUTO&BORUTO 忍里」 大人気忍者アニメ「NARUTO-ナルト-」と、「NARUTO-ナルト-」の主人公・うずまきナルトの息子ボルトの活躍を描いたアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」をテーマにしたアトラクション 
 「GRAND CHARIOT 北斗七星 135°」 淡路島産の食材を使用した料理を提供するグランピング施設。淡路島の四季折々の自然を五感で感じることのできるアクティビティを開催しているほ か、夜には対岸に広がる光輝く神戸の街並と淡路島の満天の星を体感いただける随一のロケーションを楽しめる 
 

(参考)パソナグループ 淡路島での地方創生の取り組み 
2008 年 ・独立就農を支援する自社農場「パソナチャレンジファーム」開始
2011 年 ・“半農半芸”の新しい働き方を提案「ここから村」開始
2012 年 ・閉校になった小学校をリノベーション マルシェ×レストラン「のじまスコーラ」開設
2014 年 ・海辺の見える潮風のテラス ハチミツカフェ「miele」開設
2015 年 ・世界各国からプロのアーティストが集結し、パフォーマンスを披露「Awaji Art Circus」開始 ・自然栽培の若手農家の共同出荷団体を作り、「無肥料、無農薬」の野菜作りに取り組む  「株式会社ビオアグリ」創設
2016 年 ・シーサイドマーケット&レストラン「CRAFT CIRCUS」開設 ・運動会競技による世界大会「UNDOKAI World Cup」開催
2017 年 ・人気アニメ・マンガと自然が融合した日本初の体験型エンターテイメント 県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」開設 ・淡路島産の食材にこだわった料理を提供 森の隠れ家レストラン「モリノテラス」開設 ・絶景のオーシャンビューと淡路ビーフを楽しむ グリルレストラン「オーシャンテラス」開設 ・世界の優秀な若者や起業家が集い、新たな産業の創造や地方創生の実現を目指す  「Awaji Youth Federation」開始
2018 年 ・ハローキティをモチーフにした創作オリエンタルレストラン「HELLO KITTY SMILE」開設 地元食材を使った料理を堪能“星降る丘”のグランピング「GRAND CHARIOT 北斗七星 135°」開設 ・“農”を通じた持続可能な社会の実現を目指す「株式会社タネノチカラ」創設 ・ニジゲンノモリ内に、人気アニメ「NARUTO」・「BORUTO」をテーマにしたアトラクション「NARUTO&BORUTO 忍里」開設
2019 年 ・ハローキティをテーマにした驚きと感動に溢れるシアターレストラン『HELLO KITTY SHOW BOX』開設 

TM & © TOHO CO., LTD. 
 

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パン・ホーチョンの愛弟子、ジョディ・ロック監督が描く、妊娠期夫婦あるあるコメディー『ある妊婦の秘密の日記』が世界初上映@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、アジアの未来部門作品の香港映画『ある妊婦の秘密の日記』が世界初上映され、ジョディ・ロック監督と主演のダダ・チャンさん、ケヴィン・チューさんが上映後のQ&Aに登壇した。
 
 
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 広告代理店に勤める仕事人間のカーメン(ダダ・チャン)と、バスケットボール選手として国内トップクラスの夫、オスカー(ケヴィン・チュー)。カーメンはベトナム赴任のチャンスを手にするが、オスカーや初孫を期待する義母には言えない悩みがあった…。妊娠をすることで全てが思うようにならなくなる不安や焦りを夫にぶつけてしまうカーメン。そんなカーメンの不安を受け止めながら、定職につき、生まれてくる娘のために頑張ろうとするものの、うまくいかないオスカー。夫婦のすれ違いや、義母が送り込んだスーパー保育アドバイザー(ルイス・チョン)によるコミカルかつリアルな出産準備、カーメンの同級生友達の育児の悩みやママ女子会を折り込み、香港らしい妊娠期あるあるコメディーに仕上がっている。
 
 監督は、パン・ホーチョンに師事し、ミリアム・ヨン、ショーン・ユー主演の大ヒットラブコメ『恋の紫煙2』(12)の脚本、ダダ・チャン主演『低俗喜劇』(12)の共同脚本を経て、初長編監督作『レイジー・ヘイジー・クレイジー』(15)が東京国際映画祭で紹介されたジョディ・ロック。4年のブランクを経て、ダダ・チャンと監督としては初タッグとなる本作では、キャリアと出産、子育ての狭間で悩む同世代女子の本音を赤裸々かつコミカルに綴るだけでなく、初めて親になる夫側の苦悩や奮闘、迷走ぶりもたっぷりと描写。一見怪しげなパパの会の個性的なメンバーや、思いっきりストレス発散をするオスカーの姿も見逃せない。さらに、名女優で歌手としても人気を博したキャンディス・ユーが、ちょっと押しが強いけれど憎めないカーメンの義母役を好演している。
 
 上映後の舞台挨拶では、ジョディ・ロック監督と主演のダダ・チャンさん、ケヴィン・チューさんが登壇。ダダさんとケヴィンさんは、日本語で自己紹介と感謝の言葉を伝え、観客から大きな拍手が送られた。質問をした人には、劇中で登場するパパクラブのマスコット人形ビニール版が、俳優陣から直接手渡されるという粋な趣向もあり、大いに盛り上がった。
 
 
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 前作の『レイジー・ヘイジー・クレイジー』は、学生時代から就職するまでの若い時代を描いたというジョディ・ロック監督。「私の映画では女性の成長期を描いています。今回は前作の次として、結婚して子どもを産むまでの次の成長期を取り上げました」と本作の狙いを明かした。今回も自身が脚本を担当しているが、「私も年齢を重ね、様々な経験をしてきました。実際に脚本を書く時も自分の経験を重ねているので、作品ごとにスタイルが違うのは当然です、今回は生活のリズムが速い、大都市の中での夫婦を描いています」。さらに「妊婦が仕事に影響があるのはよくあることで、海外に行くにしても簡単に行けませんし、工事現場で働くなら妊婦で働くことはできません。それは仕方がないことですが、香港の女性は非常に生命力が強いので、産む2週間前まで仕事をし、産んで2ヶ月後から働き始めます」と、子育てとキャリアを両立させる香港女性について語った。
 
 

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 妊婦役を熱演したダダ・チャンさんは「非常に大変な役でしたが、カーマンには自分を愛してくれるいい夫がいたことが大事でした」と、夫の愛情を役としてしっかりと受け止めることが演じる上での助けになったことを明かした。また妊娠経験がないダダさんは、妊婦の役作りとしてネットや本で妊婦の状態を調べたり、自分の周りで妊娠したことがある人に話を聞いて研究したそうだが、「人によって違うことが分かったので、カーマンに入り込んで自分なりの妊婦を演じたつもりです」とその演技に自信を滲ませた。

 
 
 

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 夫婦役を演じた夫、オスカー役のケヴィン・チューさんは「ダダさんとは、気心の知れた仲で、撮影中も常にどう芝居しようかという話を現場で積み重ねました。演技というより、お互いに相手を信頼することが大事だったと思います」とダダさんへの信頼感の厚さを語った。今回はバスケットボールのスター選手という役柄にチャレンジしているが、「撮影チームがプロの選手を呼んでくれたので、撮影に入るまでにプロと一緒に練習しました」。
 
 
 
 
 幼い頃母親の愛情を受けることが少なかったカーメンは、妊娠中何度もお腹の赤ちゃんに毒づくが、本作の原題も『Baby復仇記』とドキリとするようなタイトルになっている。その意味について問われたジョディ・ロック監督は「仏教でいう輪廻で、女性が妊娠し、子どもを産むと、女性は全てを子どもに注ぐことになります。子どもが生まれるというのは、前世の時に母親に色々あったからで、それを、その人の子どもとして生まれた時に復讐するというアイデアから来ています」と真意を明かした。
 
 
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プロデューサーをはじめとするジョディ・ロック組が集結!
 
 助産師をしている観客から「夫婦共に心の変化があるのはとても共感しました。多くの新米の夫婦に見てもらいたい」と絶賛コメントを受けた本作。妊娠期の夫婦に焦点を当てた本音満載コメディーは実に新鮮で、香港映画らしいユーモアも家族愛もたっぷりだ。
『ある妊婦の秘密の日記』は、11/3(日)12:00より上映。
 
第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。
第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ
(江口由美)
 

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カルト的人気の原作に惚れ込んで。スペイン新鋭監督が5年がかりで作ったぶっ飛び映画『列車旅行のすすめ』@第32回東京国際映画祭

 

 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のスペイン・フランス合作映画『列車旅行のすすめ』の記者会見が行われ、アリツ・モレノ監督(写真左)と原作者のアントニオ・オレフドさん(写真右)が登壇した。

 編集者のエルガ(ピラール・カストロ)が電車で出会った人格障害専門の精神科医から、今までで一番重症の患者の話を聞くところから始まる物語は、エルガの不幸すぎる結婚や、精神科医の正体など虚実がないまぜになりながら、時にはコミカルさを誘い、時にはゾッとさせるような展開が待ち受ける。

 

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 テレビ局でキャリアを積み、短編で国際的な評価を得ていたアリツ・モレノ監督の初長編作となる『列車旅行のすすめ』は、モレノ監督自身がカルト的な人気を博している原作の大ファンだったことから、映画化を狙っていたという。制作に5年かかったのも「あまりにもストーリーがぶっ飛んでいるから」と前置きしながら、「スペインで映画を作ること自体非常に難しいのです。人間の暗い部分をテーマにしていますし、国営のテレビ局に支援を申し込んでも相手にしてくれず、モチベーションを保つのが大事でした。長編一作目ですが素晴らしいキャストが決まったことから、ようやく映画化が本格的に進行していきました」とその実情を明かした。さらに、「完成した映画を皆さんは観ていただいたので、どういう映画か理解していただけたと思いますが、台本だけでは説明するのが難しく、共同制作で資金を集めようとしても3分では説明できないのです。視覚に訴えるようなビジュアルブックが出来上がって、ようやく資金も集まるようになってきました」と、ビジュアルで説得したエピソードを披露。ストーリーや脚本の良さに確信を持っていたので、制作に長い時間がかかっても100%信じて作ることができたと力説した。制作中はモレノ監督と連絡を取り合っていたという原作者のアントニオ・オレフドさんは、「セットの写真を送ってくれていましたので、早く映画を見たいと思っていました。自分が書く時に気にしないようなそれぞれの状況におけるキャラクターの動きを感じることができました」と映画の感想を語った。

 

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「日本人はぶっ飛んでいるので、こういう映画を理解してくれるのではないか」と言うモレノ監督は、年に1、2度は来日する日本通で、パートナーも日本人だという。本作のエンディングも日本語の曲が採用されているが、「作詞担当はカナダでこの映画のために40パターン用意してくれていたのですが、サンセバスチャンで映像と合わせるとき、それらではないと直感し、日本の楽器やアルバムから彼が改めてセレクトしてくれました」。脳内が刺激される、ジャンル分け不可能なハイブリッド映画。ブラックユーモアも潜んでいるので、ぜひ楽しんでほしい。

『列車旅行のすすめ』は11/4 (月)10:05〜、11/5 (火)16:40- 上映


第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。

第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ

(江口由美)

 

 

 

 

 

 

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「ノルウェーの今のキリスト教文化を広範囲に描きたかった」ノルウェー映画『ディスコ』ヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督、主演女優が語る@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のノルウェー映画『ディスコ』の記者会見が行われ、ヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督と主演のヨセフィン・フリーダ・ペターセンさん登壇した。
 
<ストーリー>
フリースタイルディスコダンスで世界チャンピオンのミリアムは、義父がカリスマ指導者の新興宗教「フリーダム」で信徒グループリーダーを務めている。教会を誇りに思っているミリアムだったが、ダンスコンクールで演技中に倒れてしまい、家庭内不和も重なって、精神的に追い詰められていく。次第にフリーダムと距離を置いたミリアムは、心の平安をどこに求めるのか…。
 
 
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 本作を通じてノルウェーの今のキリスト教文化を広範囲に描きたかったというヨールン・ミクレブスト・シーヴェシェン監督は、「以前から健全でない環境にいる人たち、宗教やカルト教団があることは知っていたので、かなりリサーチを重ね、なるべくリアルを意識した作りにしています。最初に登場する『フリーダム』は、脱退した元信者の方の証言を取材したり、実際に集会に参加して作りました。アメリカの教会に影響を受けたヒールソンという教団が基になっています。二つ目はテレビ番組『ビジョナリー・オブ・ノルウェイ』を基にして作っています。最後の団体は完全にフィクションですが、実際に起きたことから着想を得ていますし、私がモラルの問題を感じたところでもあります」と劇中で描かれた新興宗教について説明した。
 
 

■「キリストが伝えようとしているメッセージが何も描かれていない」ことこそが、本作で描きたかったこと(シーヴェシェン監督)

 実際に、本作が公開されることによる社会的な反響も大きく、キリスト教系の新聞にも取り上げられたという。シーヴェシェン監督は「中には同じ経験をしてきたので映画にしてくれてうれしいという声もありましたが、あなたが映画で描いている問題は少数派で、構造的な問題ではないと矮小化する意見も多々ありました」と語り、様々な宗教団体とパネルディスカッションをしても核心を突くディスカッションはできず、極端な宗教団体からはネットでヘイトを掻き立てられるだけだったという。さらに「モダンな宗教団体は、口ではディベートは大歓迎と言いながら、心外だという心情は伝わってきました。キリストが伝えようとしているメッセージが何も描かれていないと指摘されましたが、それこそ私が描きたいことで、この団体たちの中にこそ、そのメッセージがないと私は思っています」と映画の狙いに触れ、密閉された社会に入った信者には多大な抑圧があり、そこでありのままの自分として生きる余白もなく、“信者として足らない”という心境に至ることを力説した。
 

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■監督が要求する芝居、映画で伝えたいメッセージに魅力を感じた(ペターセンさん)

 ミリアム役を演じたヨセフィン・フリーダ・ペターセンさんは、シーヴェシェン監督と組めることが非常に素晴らしかったと全幅の信頼を寄せながら、「体力的にも肉体的にも色々な困難が立ちはだかるだろうと思いましたが、監督が要求する芝居、映画で伝えたいメッセージに魅力を感じました」。撮影前には、シーヴェシェン監督と宗教団体の集会に行き、元信者とも話をすることで、自国で宗教団体を巡る様々な問題があることを意識するようになったという。劇中後半には、恐怖心を煽り、ミリアムを支配するセンセーショナルなシーンが含まれるが、元信者の男性の体験記をリアルに再現すべく、安全面に配慮しながら綿密な計算のもと撮影に臨んだという裏話も明かされた。
 
 取材に基づくリアルなシーンだけではなく、フィクションであることを示すため、様々な象徴的なものを挿入しながら、アートワークを使ってストーリーを推し進める工夫をしたというシーヴェシェン監督。「陳腐な日常であっても面白くするポテンシャルは各シーンにあると思っています。宗教団体の人たちは、同性愛やバイセクシュアルは許せないと言いますが、リベラルだといいながら他人を排除するおかしさを、「最後の晩餐」を模した絵作りや、様々なアートワークを使って表現しました」
 
 

■『ディスコ』は、いつも上から目線の信者たちから見た、世俗的な世界(シーヴェシェン監督)

 『ディスコ』という一見内容を全く想起させないタイトルにも、それこそが狙いだったという。シーヴェシェン監督は「表面的な入り込みやすさを示しながら、実はとてつもなくダークなところにいくことを体験させるため、このタイトルにしました。キリスト教信者から見た彼らの世界観をディスコで体現しています。つまり、あのディスコはいつも上から目線の彼らから見た、世俗的な世界なのです」
『ディスコ』は、11/5(火)17:25より上映。
 

第32回東京国際映画祭は11月5日(火)までTOHOシネマズ六本木ヒルズ、EXシアター六本木他で開催中。
第32回東京国際映画祭公式サイトはコチラ
(江口由美)
 
 
 
 

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「戦争や死を克服するものがあるとすれば、それは愛」戦争体験者が主演を務めるウクライナの近未来映画『アトランティス』に滲む終わりなき闘い@第32回東京国際映画祭
 
 現在TOHOシネマズ六本木他で開催中の第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門作品のウクライナ映画『アトランティス』が上映され、大ヒット作『ザ・ドライブ』ではプロデューサー兼撮影監督として関わったヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督と、主演のアンドリー・リマルークが記者会見や上映後のQ&Aに登壇した。
 
<物語>
 終戦後地元に戻りながらも、PTSDに苦しむ元兵士のセルヒーは、元兵士仲間の自殺や、勤めていた鉄工所の閉鎖と、次々と不幸な出来事が襲いかかる。給水の仕事を始めたセルヒーは偶然エンストした大型トラックをみつける。ボランティアで戦死者の死骸を掘り出す団体に参加していたカーチャと共に死骸を目的地に届けたセルヒーは、空き時間にカーチャの活動に参加したいと申し出るのだったが…。
 
 
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■近未来に設定することで、戦争によってどのような変化がもたらされるかを描くことができた(ヴァシャノヴィチ監督)

 「ウクライナではまだ戦争が続いていることを思い起こすためにこの映画を作りました」と言うヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督。これまで撮られた多くの戦争映画は戦争終結後10年以上経って撮った映画が多いが、2017年に戦争終結したウクライナで戦争をテーマにするにあたり、あえて近未来にするのは、より普遍的な問題として捉える狙いがあったという。「敵は悪いものという考えや、政治的なものが排除され、戦争によってどのような変化がもたらされるかを描くことができました。戦争や死を克服するものがあるとすれば、やはり愛ではないかと考えています」
 

 

■私自身がこの戦争経験者なので、映画の出来は100%真実に近い(リマルークさん)

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 ドキュメンタリー出身のヴァシャノヴィチ監督は、主演の元兵士、セルヒー役にプロの俳優は使わず、戦争の実体験がある人を使うことを決めていたという。さらに「戦争によって精神的なトラウマを受けたPTSDを抱えた人を採用しました。その深い部分の表現はプロの俳優でもできません」
一方、アンドリー・リマルークさんは、「私自身がこの戦争経験者なので、映画の出来は100%真実に近いと確信しています。私は1年半に渡って戦争に参加し、そこで目にしてきたものは血、死、爆発とさまざまなものでした。ウクライナの戦争経験者はだいたいPTSDを抱えています。映画の中では、現在のウクライナ人が抱える問題を如実に示しています。戦争経験者の10%がアルコール依存症に陥り、7〜8%が自殺してしまうという統計データもあるのです」と自身の体験や、ウクライナ戦争経験者が抱える問題について語った。
 
 
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 ダイナミックな自然をバックに、ほぼ固定カメラでワンシーンワンカットでつないでいく手法が非常に効果的だが、ヴァシャノヴィチ監督は「大きな画面のフレームワークで、長回しの撮影をすることで、よりドラマチックなシーンを再現し、主人公たちの感情的なところを伝えることができます。より現実に近い感情を伝えることに重きを置きました。映画の中で人物だけでなく、人物を取り巻く環境も撮りたかったのです」とその狙いを語った。
 
 
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■戦争に参加していたことを思い出し、イメージを膨らませながら撮影に臨んだ(リマルークさん)

 一人芝居のシーンが多いリマルークさんは、「私にとっては価値のつけられないぐらい貴重な経験をさせていただきました。2015年戦争に参加していたことを思い出し、イメージを膨らませながら撮影に臨みました」と謙虚に撮影を振り返った。過酷な撮影の中でも、ある意味ユーモアが込められ、非常に印象に残るのは、岩で囲まれた場所でパワーショベルのバケットに給水車から水を入れ、下にはガソリンで火を焚いて、お風呂にように浸かるシーン。実際には「水が温まるまで待ってはいたのですが、とても寒く、冷たくて、大変でした」(リマルークさん)というこのシーン。最初は「鉄工所の鉄が入っているプールを想定していた」(ヴァシャノヴィチ監督)というが、それとは別にプールから真っ赤な鉄が斜面を流れるダイナミックなシーンがあるのも、本作の見どころなのだ。
 

 

■死せる土地で、何が人間をそこに止めるのかというテーマを普遍化して伝える(ヴァシャノヴィチ監督)

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 本作では「大地が汚されてしまったのを元に戻すには何十年もかかる」と懸念しながら、それでも生きていくという力強いメッセージを感じさせるが、ヴァシャノヴィチ監督は「日本の原発事故の影響も存じていますし、ウクライナの東部は数年前に起きた戦争で、人が住めない地区になりつつあります。ウクライナ東部の環境破壊は悲劇的で、鉱山が荒廃したまま放置されており、そこに溜まっている水が上限を超えると、飲料水を汚染することになり、つまり人間が住めなくなる土地になってしまうのです。死せる土地で、何が人間をそこに止めるのかというテーマを普遍化して伝えようと思いました」とその狙いを語った。汚染水の処理も、地雷の除去も何十年の長きに渡って対処しなければならない、まさに戦争後の闘いが続くウクライナの地で、それでもそこで生きていくことを誓った男の未来をぜひ、確かめてほしい。『アトランティス』は、11/05(火)14:35より上映、ゲストも登壇予定だ。
(江口由美)
 

 
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