

■小学校時代に通ったアアルト設計の図書館は「特別だった」

■アアルト夫婦の間で取り交わされた書簡をみつけ、映画化を確信

■記録映画ではないシネマ性を出すことを意識して

■フィンランド人でも知らなかった建築家、アイノ・アアルトに光を当てる

これまで日常に潜むグレーゾーンに光を当ててきた森達也監督が自身初の劇映画を監督した作品『福田村事件』。
本作で10月4日に開幕した第28回釜山国際映画祭に主演の井浦新・田中麗奈、そして向里祐香、プロデューサーであり脚本の井上淳一がレッドカーペットとオープニングセレモニーに出席した。
4名はシックでありながらも品のある存在感あるブラックコーデで統一感ある衣装を身にまといながら、とても和やかな雰囲気に包まれつつも終始笑顔でフォトコールに応じるなど、現地メディアと観客からの歓迎に笑顔で応えた。
また、セレモニーの翌日(10月5日)は、井浦、田中、向里は釜山国際映画祭と世界的ファッション誌「マリ・クレール」が共同主催をするマリ・クレール アジア・スター・アワード(BIFF with Marie Claire Asia Star Awards)にも参加し、井浦新はアジアで活躍するスターを表彰する「アジア・スター賞」受賞、向里祐香は今後のアジアでの活躍が期待される俳優に送られる「フェイス・オブ・アジア賞」受賞をした。
本作はコンペティション部門の一つであるニューカレンツ部門に選出され、主演の井浦新・田中麗奈、そして向里祐香がレッドカーペットとオープニングセレモニーに参加。監督を務めた森達也はクロージングに参加をする予定だ。
つきましては、以下にて3名のコメントもお送りいたします。
◇井浦新コメント
韓国を始めアジアやヨーロッパの映画人が集まり、クオリティの高い良質な映画がセレクトされる釜山国際映画祭。今回は5年ぶり5回目の参加になりました。たくさんの観客もそうですし、開催期間中は街が映画愛に溢れるこの映画祭が大好きです。映画祭の運営サイドも観客サイドにも、映画や文化への成熟された深い深い愛情を感じます。 釜山国際映画祭のmarie claire ASIA STAR AWARDS 2023では、錚々たる韓国の俳優陣の中で、映画【福田村事件】で共演をしている向里祐香さんが【FACE OF ASIA】賞を、そして私は【ASIA STAR】賞とW受賞でいただくことができました。
『福田村事件』はクラウドファンディングによってご支援を賜り、参加している各俳優の事務所が出資して下さり。映画作りのプロたちが集まって作り上げた自主制作映画です。小さな小さな映画ですが、大切なテーマ性と大きな大きなひとりひとりの人間力で作り上げました。このような映画が、国境を超えて素直な目で観ていただき評価されることは、大変光栄です。 個人賞ではありますが、この賞はクラウドファンディングで支えて下さった皆さん、いつもサポートしてくれている事務所の皆さん、そして勇気をくれる仲間たちと大切な家族の皆んなで頂くことができた受賞だと思っています。
◇田中麗奈コメント
今回、由緒ある釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩くことができ、大変光栄でした。現地の方だけではなく世界中から映画を愛す皆さんが集まって映画祭の開幕を祝う姿はとてもエネルギッシュで印象的でした。関係者だけではなく、観客全てが映画人という空間はとても素敵な事だと思います。
『福田村事件』が韓国の方々にどのように感じていただけるのか不安もあるのですが、どんな意見でも伺えれば嬉しいですし、またそれを日本の皆さんとも共有出来たら、とても意義のある事になるのではないかと思います。日本での上映もまだまだ続くので、まだご覧になってない方も是非劇場で観てくださると幸いです。
『福田村事件』という作品が国内だけでなく海外でも評価して頂けて本当に光栄ですし、そのような作品に携われた事を有り難く感じております。1人でも多くの方に、この作品が届きますように。
また賞を頂くのは今回が初めてで、それも国内ではなく海外の韓国でアワードを頂けるなんて想像もしておりませんでした。FACE OF ASIAに相応しい役者でいられるように、これからもお芝居と誠実に付き合って行こうと思います。
<作品情報>
『福田村事件』(2023 日本 136分)
監督:森達也
出演:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、コムアイ、松浦祐也、向里祐香、杉田雷麟、カトウシンスケ、木竜麻生、ピエール瀧、水道橋博士、豊原功補、柄本明他
2023年9 月1日(金)よりシネ・リーブル梅田、第七藝術劇場、MOVIX堺、京都シネマ、京都みなみ会館、9月8 日(金)よりシネ・リーブル神戸、元町映画館、シネ・ピピア、以降出町座で順次公開
公式サイト→https://www.fukudamura1923.jp/
(C) 「福田村事件」プロジェクト2023
(オフィシャル・レポートより)
『ミロクローゼ』の石橋義正監督が10年ぶりに山田孝之とタッグを組んだ最新作『唄う六人の女』が、10月27日(金)より大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、京都シネマ、OSシネマズ神戸ハーバーランド他全国ロードショーされる。
W主演の竹野内豊と山田が、森の中で六人の女性たちに監禁される男を演じる本作。個性豊かな六人の女を演じる水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈が、森の中でそれぞれの魅力を活かし、ふたりの男と不思議な体験を繰り広げる。京都府南丹市の原生林をはじめ、豊かな自然の森の中で繰り広げられる壮大なミステリーだ。
本作の石橋義正監督と山田孝之さんが語った本作への想いをご紹介したい。
―――10年ぶりに新作を作るに至った経緯は?
石橋監督:前作以降は、舞台や展覧会活動をしていたのですが、5年前から本作のシナリオに着手しました。ある程度それが出来上がった段階で、山田孝之さんに見てもらい、そこから1年ほどかけてシナリオを修正し、撮影に臨んだわけです。
山田:石橋監督と本当にしばらくぶりにお会いして、新作を山田さんと竹野内さんにお願いしたいとオファーされた数日後に、竹野内さんとバッタリお会いしたんです。もともとご近所に住んでいたのにそれまで全くお会いすることなかったので、これはご縁があるということなのかなと思い、出演を正式に決めました。人間の欲がとても強く出ている役で、欲を追いすぎるとこうなるという象徴にならなければいけなかった。人間の嫌な部分を際立たせ、そこを痛感してもらう必要がありました。
―――山田さんはプロデューサーも担当されていますね。
山田:撮影をしているときは芝居をするだけですが、映画ができあがってから、どんなイベントをやるか、どういう打ち出し方をしているかは、いつも通り監督と話し合いながらやっています。今回はロケ地である京都府南丹市の自然の中で上映しましたし、屋内で上映するときも自然を感じてほしいと思っていたところ、香りを使ってはどうかという提案をいただき、特別イベントとして現在進めているところです。
―――実際に10年ぶりに映画でタッグを組んでの感想は?
石橋監督:『ミロクローゼ』は全然違うキャラクターを一人三役で演じわけてくださいました。演技だけでなく、多彩なパフォーマンスを要求される中で、殺陣のシーンも僕が思っていたイメージを超える動きをやってくれました。山田さんでなければ絶対に作れない作品でした。今回も、ファンタジーの中でリアリティーを持たせるためには、山田さんの鬼気迫る演技が活きているし、企画段階から本作が実現するように尽力いただいた。普通にタッグを組むという部分だけでなく、オリジナルを作ることが難しい中で、それを実現できるように力を貸してくださっていることに、本当に感謝しているし、山田さんしかできなかったことだと思います。
―――山田さんや竹野内さんへはどんなディレクションをしたのですか?
石橋監督:山田さんに説明はしましたが、あとは自分で考えて役を作ってくださいました。竹野内さんとは、時間をかけてこの映画のテーマをお話しさせていただく時間を作りました。共感していただいたからこそ、ひとつひとつの萱島の心情や精神的な状態を説明しました。シナリオを読むだけではわからないような、わたしの中で設定している裏テーマやさまざまなレイヤーがあるので、どのレイヤーを伝えると演者にとっていいのかを考えて、竹野内さんに伝えました。撮影中も竹野内さんとやりとりを多く重ねましたね。
―――『唄う六人の女』というタイトルですが、女たちはしゃべらないのが印象的でした。
石橋監督:声を全く発しない方が、逆に強いメッセージになり、伝わるのではないかと思いました。もう一つは本作を音楽劇にしたかったんです。劇伴は40曲ほど作りましたし、夜の儀式のシーンでは、自分で劇伴を作り、編集をしたりと同時進行し、その後プロの方にアレンジしてもらう形をとりました。自分の記憶に残っている映画は音楽が非常に重要なので、今回の作品もそうしたいと思いました。
―――ファンタジーであり、とても寓話的だと思いましたが、何かインスピレーションを受けた昔話などがあれば教えてください。
石橋監督:最初のプランを考えるときに、何か懐かしさがある昔話みたいな映画にしたいというアイデアはありました。「食わず女房」という昔話があるんですよ。よく働く女と結婚したのだけど、全然食べない。おかしいなと思って外出したふりをして天井裏から覗くと、女の頭が割れて、そこが口になってご飯を山盛り食べていた。そんな話なんだけど、見た目とのギャップという意味で、ひょっとしたらこの作品に影響しているかもしれませんね(笑)
―――原生林での撮影についてや、それを経てより自然に対してどんな考えを抱くようになったのかを教えてください。
石橋監督:最初、東京でもそれっぽく撮れるのではと思いましたが、実際に芦生の森に入ってみると、そんな撮り方では絶対に伝わらないと感じました。芦生の森に入ったときの感動や、気持ちを伝えて撮影をお願いしたときの感動が、すごく作品に影響しているし、そのことをスタッフと共有しなければいけないと思いました。現在、本作を漫画化していますが、著者にも丸一日芦生の森へ一緒に入ってもらい、いろんなところを回りました。やはり五感で感じないとわからないですから。森は空気がきれいで気持ちいい一方で、何が起こるかわからない緊張感がある。ヒルに噛まれるかもしれないし、そういうことも含めて生き物とともにいるのが森なんです。
(江口 由美)
『唄う六人の女』
(2023年 日本 112分)
監督・脚本:石橋義正
出演:竹野内豊、山田孝之、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈
制作協力:and pictures
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
(C) 2023「唄う六人の女」製作委員会
公式サイト:https://www.six-singing-women.jp/
2023年10月27日(金)~全国のTOHOシネマズ系、大阪ステーションシティシネマ、京都シネマ OSシネマズ神戸ハーバーランド 他全国ロードショー
今では日本産メガネの95%を生産している福井県ですが、明治時代にこのメガネ産業をゼロから立ち上げた兄弟がいました。豪雪地帯のため冬は農作業ができず、収入の道がなくなる村の状況を変えようと奮闘したのが、増永五左衛門(小泉孝太郎)と幸八(森崎ウィン)の兄弟です。そして、その二人を信じて支え、見守り続けた五左衛門の妻・むめ(北乃きい)を主人公に、挑戦と情熱、家族の愛の物語を描いたのが、映画『おしょりん』です。10月20日(金)より福井県先行公開、11月3日(金・祝)より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開されます。
この度、本作のキャストや監督が登壇する、舞台挨拶付き完成披露上映会を実施致しました。主演の北乃きい、共演の森崎ウィン、かたせ梨乃、小泉孝太郎、そして監督の児玉宜久が登壇いたしました!
10月1日は、日本眼鏡関連団体協議会が制定した「メガネの日」。メガネご愛用者の方々に感謝の気持ちを表すために1997年に制定された「メガネの日」に、ついに一般のお客様にお披露目される『おしょりん』。マスコミ試写でも、感動のストーリー展開や映像美が大きな話題となっており、その裏側や撮影エピソードをたっぷりお話いただきます!
明治時代に福井で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、幸八兄弟の挑戦と、2人を支え続けた五左衛門の妻むめの姿を描く本作。むめ役の北乃は「実在された方を演じるプレッシャーはあったけれど、リスペクトを忘れず、むめを生き抜きたいと思い、ロケ地・福井ですべてを出し切りました!」と熱演を報告。約一か月の福井ロケを振り返り「地元の皆さんのご協力のお陰でケータリングも福井名物を頂いたりして、空気から人から食べ物まで福井を感じて福井の人を演じることが出来ました」と地元民の支援に感謝していた。
増永幸八役の森崎は、劇中で演じた増永兄弟が創業した増永眼鏡が作ってくれたというメガネをかけて登壇。「どうしても今日この日にかけたくて」とすっかりお気に入りのようだが、ややレンズに色が入っていることからワイルドな雰囲気に!?それだけに「この映画の時とは全然違う感じになってしまって…。森崎ウィンは怖い人ではありません。この映画では一滴も血は出ません」と苦笑いで釈明し、笑いを誘った。
森崎は主題歌『Dear』も担当しており、「自分が出る映画の主題歌を歌うという夢の一つを叶えられたことに感謝です。映画を邪魔せず、寄り添えるような楽曲になったらいいと思って鼻と頭と眉間の間から抜けるような声を意識しました」とレコーディングを振り返った。
増永五左衛門役の小泉は、同じ横須賀市出身の北乃との共演に「北乃さんは僕を呼ぶときに、下から上がってくる感じのイントネーションで“小泉さあん、元気ですかあ”と言う。子供時代の横須賀にはそんな福井弁のようなイントネーションのおじいちゃんおばあちゃんがいたなと思った。福井弁は耳触りが良くて、2人のシーンも壁を感じず、すっと馴染んだ」と手応えを得ていた。
増永せの役のかたせは、福井の新鮮なおもてなしに感激。「ロケ弁をホテルに持ち帰ってレンジで温めたら、カッチコチ。よく見てみたら保冷剤と一緒にお刺身が入っていた。お刺身がお弁当に入っているなんて東京では考えられない。それだけ新鮮なお魚を食べられる場所なのかとビックリしました」。
またメガネづくり&ものづくりに情熱をささげた職人の姿を描いている本作にちなんで、一番情熱を捧げたものや熱中したものをそれぞれが発表した。児玉監督は「模型飛行機作り」、かたせは「水泳」と返答。
一方、小泉は「俳優業」といい「熱中したり一度も飽きたことがないのがこの仕事。一定期間作品の中に生きられることが嬉しい。どんなに朝が早かろうが嫌な気持ちにならない。演じることに飽きたことがない」と天職だと実感していた。
13歳から芸能界で活躍している北乃も、小泉と同じ「俳優業」を熱中しているものに挙げて「現在進行形でずっと熱中して続いている。それ以外に熱中しているものがない」と打ち明けた。
そして“オチ”担当となった森崎は「無洗米」といい「どんなに忙しくても自炊するようになり、最近になって炊飯器を買いました。無洗米は水質保全や節水の点から考えてSDGs。時短にもなるし、是非とも無洗米をよろしくお願いいたします」とメガネ以上に無洗米をPR。
最後に主演の北乃は「諦めない姿、夢を追って努力し続ける姿がピュアに描かれている物語です。それを支える女性たち、家族愛、友情、夫婦愛が描かれています。チャレンジしようとしている人の背中を押してくれるような映画であり、福井に行きたいと思ってもらえるような映画です。素敵な映画が完成しました!」と笑顔で呼び掛けていた。
<ストーリー>
時は明治37年、福井県足羽郡麻生津村(現・福井市麻生津)の庄屋の長男・増永五左衛門(小泉孝太郎)と結婚したむめ(北乃きい)は、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八(森崎ウィン)が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。
だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。
<作品情報>
出演:北乃きい 森崎ウィン 駿河太郎 高橋愛 秋田汐梨 磯野貴理子 津田寛治 榎木孝明 東てる美 佐野史郎 かたせ梨乃 小泉孝太郎
監督:児玉宜久 原作:藤岡陽子「おしょりん」(ポプラ社)
脚本:関えり香 児玉宜久
エンディング曲:MORISAKI WIN「Dear」(日本コロムビア)
製作総指揮:新道忠志 プロデューサー:河合広栄
ラインプロデューサー:川口浩史
撮影:岸本正人
美術:黒瀧きみえ 装飾:鈴村高正 衣装:田中洋子
制作プロダクション:広栄 トロッコフィルム
配給:KADOKAWA 製作:「おしょりん」制作委員会
©「おしょりん」制作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/oshorin/
10 月 14 日(土)より、京都文化博物館で開催する「ぴあフィルムフェスティバルin 京都 2023」のプログラムが決定しました。9 月 22 日(金)に各賞が発表されたばかりの、自主映画コンペティション「PFF アワード 2023」の入選 22 作品に加え、招待作品部門「イカすぜ!70~80 年代」の 6企画 20 作品を一挙上映する 8 日間です。
◎映画祭「ぴあフィルムフェスティバル in 京都 2023」
■日程:2023 年 10 月 14 日(土)~22 日(日) ※月曜休館
■会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
■【公式サイト】https://pff.jp/45th/kyoto/
【コンペティション「PFF アワード 2023」】
557 本の応募作から選ばれた、22 作品を一挙上映します。
現在、京都芸術大学に在学中で、審査員特別賞を受賞した『鳥籠』立花遼監督や、大阪芸術大学&立命館大学出身で大阪在住の『ハーフタイム』張曜元監督ら、入選監督も来場予定です。
また、観客の皆さんに投票いただく「京都観客賞」を実施します。ぜひ投票してください!
投票はこちら⇒(https://pff.jp/45th/award/competition.html)
【招待作品部門「イカすぜ!70~80 年代」】
① 大森一樹監督再発見
10/14(土) 11:30~/14:00~、
10/15(日) 11:00~
京都府立医科大学在学中に制作し、一躍その名を轟かせた『暗くなるまで待てない!』をはじめ、貴重な自主映画時代の 8 ミリ&16 ミリの全 9 作品を 3 プログラムに分けて上映します。貴重な 70 年代の京都の街並みを背景にした作品も含まれています。
かつて大森監督の助監督をつとめた緒方明監督が、東京開催に続きすべての回で、アフタートーク。貴重なエピソードを披露します。さらに、15 日(日)のプログラムには、大森監督自主映画時代の主演俳優である、南浮泰造さんに来場いただき、緒方監督との対談が実現します。
② 斎藤久志監督再発見
10/14(土) 17:00~
斎藤久志監督のプログラムでは、自主映画時代から斎藤監督作品に出演し、現在は京都芸術大学で教鞭をとる鈴木卓爾監督が来場。秘蔵映像&数々のエピソードで、斎藤久志監督の映画術をお話いただきます。
③ 日比野幸子プロデューサー再発見
10/17(火) 15:00~
10/19(木) 15:00~
PFF スタート時から審査員として参加した日比野幸子さんは、海外へとその視点を拡げ、80 年代にはまだ誰も注目していなかったアジアや東欧の新鋭を紹介し続けました。今回は、ホウ・シャオシェン監督、イ・チャンホ監督の 2 作品を紹介します。
④ 山中瑶子『あみこ』への道
10/17(火) 18:00~
10/18(水) 15:00~/18:00~
東京でも好評を博した、山中瑶子監督のプログラムを京都でも実施!『あみこ』+『おやすみ、また向こう岸で』の山中監督トーク回に加え、山中監督が衝撃を受けた 2 作品を上映します。
⑤ 鶴岡慧子監督セレクト
10/15(日) 13:45~
早逝したバーバラ・ローデン監督の初長編作品に衝撃を受けた鶴岡監督が、デビュー作の創作について伝えます。現在、神戸芸術工科大学で助教を務める鶴岡慧子監督の初長編である PFF グランプリ作品『くじらのまち』も同時上映!
⑥ 驚異の傑作!
10/20(金) 15:00~
山川直人監督&石井聰亙監督による、70~80 年代を代表する伝説の自主映画を 2 本立て上映。8 ミリ作品を修正したデジタル版での上映です。
【チケット情報】
10 月 3 日(火)朝 10 時より、チケットぴあにて発売!(P コード:553-389)
<PFF アワード> 一般(シニア含む):1,000 円/障がい者・友の会:500 円/学生:500 円
<招待作品部門> 一般(シニア含む):1,500 円/障がい者・友の会:1,000 円/学生:500 円
(オフィシャル・リリースより)
【日時】9月19日(火) 舞台挨拶/19:00~
【場所】伝承ホール(渋谷区桜丘町23-21渋谷区文化総合センター大和田6F)
【登壇者】倉悠貴、芋生悠、成田凌、前田弘二監督
『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮が贈る〈おかしな二人の物語〉第二弾『こいびとのみつけかた』が、10月27日(金)より、新宿シネマカリテほか全国公開となります。
コンビニで働く女の人・園子に片想いをしている植木屋でトワは、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像している。なんとか話したいと思った彼がついに思いついたのは、木の葉をコンビニの前から自分がいる場所まで並べて、彼女を誘うことだった。二人は言葉を交わすようになり、周囲にはよく理解できない会話で仲を深めていくのだが、園子にはトワにうまく言い出せないことがあり…。
世の中の〈普通〉に馴染めない、おかしな二人のおかしな会話の応酬で繰り広げる『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前⽥弘⼆×脚本・⾼⽥亮コンビの最新作。主演に『夏、至るころ』(20)、『OUT』(23)と主演作が続く倉悠貴、ヒロインに『ソワレ』(20)、『ひらいて』(21)の芋生悠を迎え、成田凌、宇野祥平らが脇を固める。また、川瀬陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らも名を連ねる。
映画『こいびとのみつけかた』の完成披露上映イベントが9月19日(火)、都内で開催され、主演の倉悠貴、ヒロインを務めた芋生悠、共演の成田凌、前田弘二監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
成田さんが主演を務めた『まともじゃないのは君も一緒』に続いて、前田監督と脚本家の高田亮のコンビによる本作だが、企画の成り立ちについて、前田監督は「『まとも――』の初号試写を見て、(成田さんと)『もう1回やりたいね』と盛り上がって、ちょっとメロドラマな静かな空気で、変わり者の2人の話ができないか? というところから始まりました」と明かす。
『まとも――』にも出演していた倉さんは、本作で主人公のトワを演じたが、前田監督からのオファーについて「前田さんから『どうしても撮りたい映画があるんだ。倉くんにピッタリだと思うんだよね』とおっしゃっていただいて、そんな熱量をいただけると思っていなくて、脚本を読んだら面白くて『ぜひお願いします!』と言いました」と明かし、倉さんの事務所の先輩でもある成田さんは「倉が主演と聞いて、自分もテンションが上がって、勝手に嬉しかったのを覚えています」と明かす。ヒロインの園子を演じた芋生さんは、故郷の熊本の復興チャリティイベントを通じて前田監督と面識があったことを明かし「(監督の)映画が好きだったし、前田さんも好きだったので嬉しかったです」とふり返る。
倉さんと芋生さんは初共演となったが、倉さんは「ゆるかったですよね、雰囲気が(笑)」と述懐し、芋生さんも「2人のシーンがひたすら楽しかったです」と笑顔を見せる。成田さんも現場の様子について「監督が柔らかい方なので、現場はほっこりするし、しかも主演が倉となると、それは優しい、優しい空間だなと。ほこほこした気持ちでいました。素晴らしい空気感でした。『良いもの見ているな』という感じでした」と同意する。前田監督は、今回の俳優陣について「理想のキャスティングでした」とニッコリ。「トワと園子の話ですけど、この2人なら間違いないと思ってお願いしたら、想像以上に素敵でした」と倉さん、芋生さんが醸し出す空気感、関係性を絶賛する。
劇中、トワと園子がそれぞれ、ピアノの弾き語りを披露するシーンがあるが、実際に倉さん、芋生さんが練習を重ねて本番でも自ら演奏&歌唱し、一発OKが出たという。芋生さんは「曲が良いんですよね」と頷き、倉さんは歌詞についても「一見、シュールですけど、芯を食っていて、メッセージ性があります」と語り「グッとくるシーンになっています」と自信をのぞかせていた。
改めて、本作で描かれる、“変わり者”の登場人物たちの人間模様や、メッセージについて、前田監督は「『こいびとのみつけかた』とあるように、恋の話ではあるけど、母性の話でもあるなと思ったし、つらい現実からの逃避の話でもあると思います。世の中、おかしなことばかり起きていて、つらい現実に対してとかいろんなメッセージが詰まってて『いま撮らなきゃダメだな』と思い『どうしても撮りたい』とプロデューサーに頭下げて撮りました」と語る。
成田さんは「監督も高田さんも、いろんなこと考えるなぁ…というのが率直なところです。こんなことばっかり考えて、生きているんだなと(笑)。(トワと園子は)変わり者の2人かもしれませんが、倉くんはわりと普段から変わっているので(笑)、すごくなじんでたと思います。変わり者を演じようとすると限界があると思うけど、浮かずになじんでいて素晴らしかったと思います」と大絶賛(?)。
ちなみに成田さんは、自身が間近で見た、倉さんの変わり者エピソードとして「2人で鉄板焼きを食ったんですよ。(鉄板焼きは)自分のテリトリーがあるじゃないですか? 先輩(成田さん)が一生懸命、もやしとかを作っていたんですけど、しゃべりながら、普通に(倉さんが)俺のテリトリーから食べ始めて…。これは変わってますよね? 先輩が大切に育てていたもやしを…。これは僕がなめられているのか(笑)?」と明かし、会場は笑いに包まれていた。
最後にこれから映画を観る観客を前に、前田監督は「この映画が、みなさんのガス抜き、厳しい日常の中での筆休みになってくれたら」とアピール。成田さんも「つらいことがあっても、毎日は進んでいくわけで、変わっていても、変わってなくても、毎日、同じ時間があるんだなと思います。単純に、いま思っているのは、みなさん、いまからこの映画を観られるのが羨ましいなと。素敵な映画ができましたんで、ぜひ楽しんでください」と呼びかける。
芋生さんは「夫婦とはこうあるべきとか、友達や恋人はこうあるべきとか、そういう形にとらわれず、生きづらさを感じている人たちが、自由にいろんな形を変えて、人と関わることができたらいいなと思いますし、その当事者を取り巻く周りの人たちの目線がもっと温かくなってくれたら良いなと思っています。そういうことが感じられる映画になっていると思います」と力強く語る。
そして、倉さんは「僕にとって、この映画は宝物のような映画になりました。自信をもって素敵な作品と言えます! 誰と観ても、どんな年齢、性別の人とでも楽しめる映画です。観終わった後、温かい気持ちで帰れることを望んでいます」と語り、会場は再び温かい拍手に包まれた。
◆監督:前田弘二 脚本:高田亮 音楽:モリコネン
◆出演:悠貴 芋生悠 成田凌 宇野祥平 川瀬陽太 奥野瑛太 高田里穂 松井愛莉
◆2023年/日本/99分/5.1ch/スタンダード
◆©JOKER FILMS INC.
◆公式サイト:http://koimitsu.com
◆制作プロダクション:ジョーカーフィルムズ、ポトフ
◆企画・製作・配給:ジョーカーフィルムズ
(オフィシャル・レポートより)
大人も泣けるアニメとして 300 万人の心を動かし、大ヒットを記録した 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などアニメに馴染みのない人たちの心も掴む脚本家であり、 監督デビュー作となった『さよならの朝に約束の花をかさざろう』で国内外から高い評価を得た岡田麿里監督最新作。岡田監督の魅力が 200% 詰まった MAPPA 初のオリジナル劇場アニメーション『アリスとテレスのまぼろし工場』が、9 月 15 日(金)より全国公開を迎えます。主題歌は、作品世界に惚れ込んだ中島みゆきが、初のアニメーション映画へ書き下ろした楽曲「心音(しんおん)」(9/13 発売)。一足先に行われた試写会では「鳥肌ものの衝撃!」「とんでもなさすぎて震えが止まらない」「やばいくらいどハマりした」など、興奮の声が続々と上がっており、アニメーション映画の新たな未来を創り上げるエポックメイキングな作品が誕生しました。
この度、『アリスとテレスのまぼろし工場』の公開を記念して大阪の誇る“粉もん文化”の最前線に立つ「BOTEJYU® Group」とのタイアップ企画が実現いたしました!
1946 年に創業したお好み焼専門店の老舗「ぼてぢゅう®」を運営する「BOTEJYU® Group」との映画公開記念タイアップ企画が、9 月 19日(火)より始動いたします。
《変化を禁じられ、出口を失い、時まで止まってしまった閉じ込められた世界で、止められない”恋する衝動”を武器に未来へともがく者たちの物語》である本作の世界観をイメージしたまぼろしメニュー3 品が登場。【卵で閉じ込められた世界を表現した「まぼろし工場の焼そば」】【1 つだけからあげに変えることで、主人公たちの衝動を表現した「まぼろし工場のたこ焼」】【ローストビーフの中にからあげが閉じ込められた「まぼろし工場のローストビーフ丼」】がタイアップ期間限定で楽しめます!
これらのメニューをご注文された方には、BOTEJYU® Group でしか手に入らない限定の絵柄の、映画『アリスとテレスのまぼろし工場』スペシャルポストカードをプレゼント!(数量限定・無くなり次第終了)
同時に X(旧 Twitter)にて、まぼろしメニューの写真に指定ハッシュタグ「#まぼろし工場」「#ぼてぢゅうフォト」をつけて投稿する写真投稿キャンペーンと、誰でも気軽に参加できるフォロー&リボストキャンペーンも実施いたします。どちらもご参加いただくと、抽選で映画非売品グッズや BOTEJYU® Group のお食事券が当たります! ぜひ店頭キャンペーンと共にお楽しみください。
【『アリスとテレスのまぼろし工場』タイアップキャンペーン】①
開催期間:2023 年 9 月 19 日(火)~10 月 20 日(火)
詳細は BOTEJYU® Group 公式 HP をご覧ください。
https://botejyu.co.jp/?view=news_article&id=7698
◎店頭キャンペーン
映画の世界観をイメージした期間限定のまぼろしメニューが登場!(下記 3 品・写真はイメージです)
まぼろしメニューをご注文された方に、BOTEJYU® Group 限定の絵柄の映画『アリスとテレスのまぼろし工場』スペシャルポストカードをプレゼント!
(数量限定・無くなり次第終了)
※店舗によってまぼろしメニューの取り扱い有無・種類が異なります。詳細は BOTEJYU® Group 公式 HP をご覧ください。
【『アリスとテレスのまぼろし工場』タイアップキャンペーン】②
開催期間:2023 年 9 月 19 日(火)~10 月 20 日(火)
詳細は BOTEJYU® Group 公式 HP をご覧ください。
https://botejyu.co.jp/?view=news_article&id=7698
◎X(旧 Twitter)キャンペーン
まぼろしメニューの写真を #まぼろし工場 #ぼてぢゅうフォト をつけてポストした方の中から抽選で 10 名様に、映画ポスター(非売品)+BOTEJYU® Group お食事券 3,000 円をプレゼント。
BOTEJYU Group X(旧 Twitter)公式アカウントをフォローし、キャンペーンポストをリホストした方の中から抽選で 10 名様に、映画プレスシート(右写真)(非売品)+BOTEJYU® Group お食事券 1,000 円をプレゼント。
『アリスとテレスのまぼろし工場』
【ストーリー】
変化を禁じられた世界で、止められない“恋する衝動”を武器に、未来へともがく者たちの物語製鉄所の爆発事故により出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす 14 歳の正宗。いつか元に戻れるようにと、何も変えてはいけないルールができ、鬱屈とした日々を過ごしていた。
ある日、気になる存在の謎めいた同級生・睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは言葉の話せない、野生の狼のような少女・五実―。二人の少女との出会いは、世界の均衡が崩れるはじまりだった。止められない恋の衝動が行き着く未来とは?
脚本・監督:岡田麿里
副監督:平松禎史
キャラクターデザイン:石井百合子 演出チーフ:城所聖明 美術監督:東地和生
音楽:横山 克
制作:MAPPA
主題歌:中島みゆき「心音(しんおん)」
出演:榎木淳弥 上田麗奈 久野美咲/八代拓 畠中祐 小林大紀 齋藤彩夏 河瀨茉希 藤井ゆきよ 佐藤せつじ/林遣都 瀬戸康史
配給:ワーナー・ブラザース映画 MAPPA
公式 HP:https://maboroshi.movie
コピーライト:©新見伏製鐵保存会
(オフィシャル・リリースより)