「AI」と一致するもの


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(左から、 南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介、井樫彩監督 


「響け!ユーフォニアム」で知られる武田綾乃の同名小説が原作の映画『愛されなくても別に』が、日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩監督の最新作が、絶賛公開中である。毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた本作。

浪費家の母親に依存される主人公・宮田陽彩(みやた・ひいろ)役南沙良、過酷な家庭で育つ過去を持ち、陽彩と徐々に心を通わせていく江永雅(えなが・みやび)役馬場ふみか。そして過干渉の母親から逃れるため、宗教にのめり込む木村水宝石(きむら・あくあ)役本田望結、三人が働くコンビニの同僚・堀口順平(ほりぐち・じゅんぺい)役をIMP.の基俊介が演じた。


本日75日(土)に南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介、井樫彩監督が登壇する公開記念舞台挨拶を行った。イベントでは、撮影エピソードやキャスト&監督の「抜け出せない」ことを披露した。


◆日程:7月5日(土)

◆会場:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)

◆登壇者:南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介、井樫彩監督(計5名)(敬称略)


<以下、レポート全文>

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毒親のもとで生まれ育ち、人生を奪われてきた3人の大学生の姿を描き出した本作だが、主人公・陽彩を演じた南は、最初に脚本を読んだ時について「脚本を読む前に原作を読ませていただいたんですが、悲壮感がなくて。登場人物が抱えているものって重たいものではあるんですが、ちゃんとその先に救いがある物語だなと思って。意外とポップな感じがしました」と述懐。


過酷な家庭で育った雅を演じた馬場は「わたしは自分が雅を演じるという視点で読んだので、これは大変だぞと思ったのですが、一見、ドライで冷たそうに見える雅も、実はやさしさとか愛がたくさんあるところがすごくかわいいなと思いました」とコメント。さらに過干渉の母親から逃れるため、宗教にのめり込む水宝石(あくあ)を演じた本田は「役としては水宝石に本田望結を連想してくださったのがなんでなんだろうというのがすごく気になっていたんですが、監督からは家族とか愛とかに(悩んでいる)イメージがない人にこそ演じてほしいと言われたので。それならわたしがやらせていただく意味があるのかな、と思いました」とコメント。さらに「これだけ本田望結を封印した役ははじめて。素直に言いますが、私生活から何のヒントも得られないというか。本田望結として経験したことを生かせるのは、役者として大事だと思うんですが、なかなかそう思える部分がなくて。でもそれが監督の狙いなんじゃないかなと思ったので、本当に監督には助けてもらいました」と明かした。


aisarenakutemobetuni-bu7.5-馬場ふみか様.JPGそんな本田に対して、なぜかクスクス笑いが止まらない南。「沙良さん、今日ずっとわたしの顔を見て笑っているんですよ!」という本田に対して、「1年間くらい、ずっと聞きたいなと思っていたことがあるんですよ」と告白した南。「撮影当時に、わたしがその時ハマっていたゲームを入れてくださったんです。友だちの島にも遊びに行けるゲームなんですけど、そこに遊びに行ったら、本田さんのペットの名前が『沙良』だったんですよ。もうビックリしちゃって。『どういうこと?』って。でもわたしの『沙良』じゃないかもしれないし……なんでペットの名前が『沙良』なんだろう?ってすごく気になっていました」と語ると、本田も「それは沙良さんに教えていただいたゲームだから。しかも沙良さんの漢字で『沙良』です」と説明。本田の律儀な行動に南も思わず「やばい!やばいですね!」と興奮気味。そんなふたりを笑いながら見ていた馬場は「わたしはそんなやり取りがあったなんて知らなくて。ふたりが仲よさそうにしゃべっているなと微笑ましく見てました」と振り返った。


aisarenakutemobetuni-bu7.5-基修介様.JPGまた宮田と江永が働くコンビニの同僚・堀口を演じた基は「僕自身は撮影が短かったんで。皆さんとほとんどお話もできていないんですよ。だから今、その話を聞いて、そんなことがあったのかとビックリしています」と語ると、「実は今日ビックリしたことがあって。控え室に座っていて、今日は何をしゃべろうかなと考えていたら、『どうもー!』という声があって。IMP.のメンバーの影山拓也と松井奏が、白Tとデニムに野球帽という、双子コーデでいきなりカメラ回しながら入ってきて。一瞬、迷惑系YouTuberかなと思ってビックリしましたけど、わざわざ朝早くに準備して、カメラを持って突撃してきてくれて。メンバーってすごくいいなと思いました」と述懐。その様子を井樫監督も「微笑ましい光景でした」と見ていたというが、「でも本当はたぶん監督にあいさつするのが目的だったと思うんで。もう、そうなんじゃないかなと思うくらい、僕の方にはヘラヘラしてて。監督の前ではすごい丁寧に頭を下げていましたから」と冗談めかして会場を沸かせた。

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そんなキャスト陣について井樫監督は「ふたりは、原作から想像していたイメージをさらに乗せて表現してくれたなという印象があるので、本当に感謝しております。本田さんに関しては、さっきも言いましたけど、あまり見たことがない本田さんを出してくださって。たぶん大変だったと思うんですけど、陽彩と雅とはまた違った、キーになる人物としてすごく印象的になったんじゃないかなと思います。そして作品を観るとそうだと思うんですが、結構しんどいシーンが続く中で、基さんが出てくるとちょっとホッとするというか。そこがすごくいいなと思いました」と語った。


 

 


aisarenakutemobetuni-bu7.5-本田望結様.JPG今まで生きてきた生活や、毒親からなかなか抜け出せないキャラクターたちが多い本作にちなみ、イベントでは登壇者たちの「抜け出せない」エピソードについての質問も。まずは基が「僕は観に来てくださってる皆さんの顔を見ちゃうんですよ。ライブでも結構、皆さんの顔見てるんです。今日も、映画館なのに双眼鏡で観ている人がいたりして。僕も舞台挨拶がはじめてなんで、新鮮ですね。皆さんを見ると「キュンです」とやってくれたり。なんかおもしろいですよね。ついつい見ちゃいます」と語ると、本田も「わたしは沙良さんの観察が抜け出せないですね。撮影の時からもうずっと、なんか沙良さんのことが気になってて。それもあってゲームされていた時も気になっちゃったんですよ」と語ると、「それで(ゲームの名前が)沙良に」と返した南は、「そんなことはじめて言われました!」と笑ってみせた。


aisarenakutemobetuni-pos.jpg続く馬場は「わたしは寝るのが信じられないぐらい遅くて。絶対にはやく寝たほうがいいに決まってるじゃないですか。撮影も朝早くて、4時とか5時とかに起きたりするんですけど、基本寝る時間が変わらないんですよ。今日も4時ぐらいまで起きてて、寝れないですよね。寝れるようになりたいなと思っています」と明かす。そして南は「わたしは最近、ガチャガチャにハマっていて。“めじるしアクセサリー”というのがあるんですけど、狙いのものが出るまで回したいんですよ。だから出るまで何十回もやっちゃうんです」とハマっているものについて告白した。


そして最後のコメントを求められた南は「わたしは本当に、日々生きづらいなと思って生きているんですけど、そう思っている方って、わたし以外にもきっとたくさんいらっしゃって。こうやって陽彩みたいな環境に置かれている方もたくさんいらっしゃると思うし。そういう方に寄り添えるような映画になっているんじゃないかなと思うので、たくさん見ていただけると嬉しいです」とメッセージ。井樫監督も「毒親っていう、ちょっと重たいワードから始まる映画ではあるんですけれども、自分の人生を確かに生きていこうとする、力強い二人の物語だと思っておりますので。その物語を見ていただいて、何か見ていただいた方の心に引っかかるものがあればいいなと思っております。公開は始まったばかりですので、ぜひ口コミ等々よろしくお願いいたします」と会場に呼びかけた。
 


【Story】

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宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。
大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。
何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。
いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある 江永雅(えなが・みやび)(24)のひょんな噂を耳にする。威圧的な髪色、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。
「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」
他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていくー。

【クレジット】

出演:南沙良  馬場ふみか 本田望結  基俊介 (IMP.)  伊島空  池津祥子  河井青葉
監督:井樫彩 
原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩/イ・ナウォン
主題歌:hockrockb「プレゼント交換」(TOY'S FACTORY)
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
公式HP:aisare-betsuni.com  
公式X&Instagram:@aisare_betsuni

2025年7月4日(金)~ 新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX(八尾、堺、京都、あまがさき)、kino cinema神戸国際 ほか全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

 



 

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『クワイエット・プレイス』プロデューサーが仕掛ける新たな絶望。全米トップ10入りのサバイバル・ホラー『エレベーション 絶滅ライン』が、7月25日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開いたします。
 

人類の95%が死滅 生き残るためには、地上2,500m以下に下りるな。
 

『クワイエット・プレイス』『パージ』シリーズを手掛けた名プロデューサー ブラッド・フラーが、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』主演で世界中を熱狂させたアンソニー・マッキーとタッグを組み、新たな絶望を届ける。人類を襲うモンスターのクリーチャー・デザインは『猿の惑星/キングダム』『ゴジラvsコング』を手掛けたクリエイターが参加。極限の緊張と恐怖の連続に、あなたは耐えられるかー!

 

『クワイエット・プレイス』『パージ』プロデューサー・ブラッド・フラー ×

 『ボーン・アルティメイタム』『オーシャンズ12』脚本家が仕掛ける新たな絶望は未来への危惧⁉


Elevation-500-1.jpg音を立てることが命取りとなるという独特の設定と、家族の絆を描いたストーリーで高い評価を受けた『クワイエット・プレイス』、社会の闇や格差、暴力の連鎖といったテーマを、「一晩だけすべてが許される」という衝撃的な設定であぶり出し、観客に強烈なインパクトを与えた『パージ』シリーズを手掛けた名プロデューサーのブラッド・フラー。本作では、人類の95%が死滅した世界で、生き残るためには地上2500m以下には降りてはいけないという条件のもと、スリル溢れるサバイバル・ホラーを生み出した。


Elevation-500-2.jpgこの設定についてジョージ・ノルフィ監督は「人口の95%が滅び、残りの5%が標高2,500m以上の静寂な山頂のコミュニティに住み、眼下の死と破壊とは無縁の世界を想像してみてほしい。このバーチャルなエデンの園は、食料、水、安全、そして素晴らしい自然の美しさなど、人が必要とするものすべてを提供している。私が興味をそそられたのは、このような世界で人類は本当に繁栄できるのだろうかという疑問だった。物理的なニーズはすべて満たされているのに、世界から隔離されたら、人はどうなるのか?私たちの進化と偉大な文明の創造を助けたテクノロジーと知性は、私たちを破滅に向かわせるものなのか?」と語る。


『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で主演を務め世界中を熱狂させたアンソニー・マッキーや、『デッドプール』でライアン・レイノルズのタフでウィットに富んだ恋人ヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンらキャストの起用や美しい山脈での撮影については、「この物語に命を吹き込むこと、アンソニー・マッキーと3度目のタッグを組むこと、そしてモリーナ・バッカリンをはじめとする素晴らしい才能を持つキャストたちとの共演は、挑戦的でありながら爽快でもあった。コロラド・ロッキー山脈の営業中のスキーリフトから、地下1マイルの現役鉱山の奥深くまで、息をのむような絶景と、しかし過酷なロケーションで撮影を行った。これらの舞台は単なる背景ではなく、映画の緊張感と緊迫感を高め、真に没入できる演劇的な体験を作り出した」とコメント。


最後に「私たちのチームは全員、この映画が単に楽しませるだけのものでなく、人類の未来に疑問を抱かせるものであるよう、限界に挑戦し、総力を挙げた」と、映画のテーマについて明らかにした。
 

標高2500m以下は“死”という新たな絶望を生み出した『エレベーション 絶滅ライン』は7/25(金)より、全国公開!


【STORY】

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“リーパー”と呼ばれる謎のモンスターが地下穴から多数出現。人類の95%を死滅させて3年が経った。生き残った人々は、リーパーが侵入してこない標高2,500メートル以上の山岳地帯の孤立したコミュニティで暮らしていた。ロッキー山脈の避難所で幼い息子ハンターと暮らすウィル。妻はリーパーに殺された。肺の病気を患う息子の薬が不足し、ウィルは薬を求め、リーパーを倒す方法を研究している元科学者ニーナらと麓の病院へ向かうため2,500メートルのラインを越え下山することを決意するー。
 

■監督:ジョージ・ノルフィ『ボーン・アルティメイタム』(脚本) 
■製作:ブラッド・フラー『クワイエット・プレイス』『パージ』
■出演:アンソニー・マッキー『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、モリーナ・バッカリン『デッドプール』シリーズ、マディー・ハッソン『マリグナント 狂暴な悪夢』
■2024年/アメリカ/英語/91分/カラー/シネスコサイズ/原題:Elevation
■配給:アット エンタテインメント
■© 2024 6000 Feet, LLC. All Rights Reserved.  
■公式サイト:elevationmoviejp.com

2025年7月26日(金)~ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開

 


(オフィシャル・リリースより)

 

DSC06332.JPG左から、木村慧人、畑芽育、大橋和也)


●日程: 6月22日(日) 14:35~15:05 

●会場:  TOHOシネマズ梅田 スクリーン①

●登壇者: 畑芽育(23)、大橋和也(27)(なにわ男子)、木村慧人(25)( FANTASTICS) (敬称略)



「イケメン嫌い」の陰キャ女子が国民的アイドルとまさかの出会い。

大人気少女漫画「君がトクベツ」が、

畑芽育×大橋和也のW主演で待望の実写映画化。

推し活が奇跡を起こす、応援必死!胸キュン必至!

王道のラブストーリー誕生!


原作が大人気コミック「君がトクベツ」(作:幸田もも子、集英社マーガレットコミックス刊)とあって、イケメン嫌いの陰キャ女子がいかに国民的アイドルとの偶然の出会いから恋愛模様へと変化していくのか、誰もが憧れる胸キュン・ シチュエーションに魅了される物語。だが、本作はそれだけでは終わらない。黒髪メガネの陰キャ女子・若梅さほ子を演じた畑芽育の可愛いだけではない芯の強さと賢さが、〈なにわ男子〉のリーダー大橋和也演じるキラキラアイドルの桐ヶ谷皇太の存在を大きく引き立てている。トラウマに抗いながらも浮足立つことなく、相手の立場を尊重し自制する健気さこそ、さほ子というキャラに生気を吹き込んでいるようだ。だから余計に応援したくなるのだ。


6月20日(金)からの全国公開を記念して、6月22日(日)、TOHOシネマズ梅田でも舞台挨拶が行われ、W主演を務めた畑芽育、大橋和也、そして劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」(ライクレ)のメンバーの1人・遊馬叶翔を演じた木村慧人が登壇。スクリーン1で開催された上映後の舞台挨拶だが、一足先に本編が終了したスクリーン2の観客も舞台挨拶券を購入して合流し、会場は超満員のファンで埋め尽くされた。いよいよゲストの登場! 大歓声に迎えられ、劇中の国民的アイドル桐ヶ谷皇太よろしく華やかな出で立ちで登場しては、「プリン食べ過ぎておしりプリプリッ!の大橋和也です!よろしくお願いしま~す!」といきなりハイテンションで会場を沸かせる大橋和也。サービス精神全開だ!


DSC06320.JPG大阪の印象について畑は、「大橋さんの故郷ということで新たな印象を持ちました。大橋さんはびっちびちの関西人!」。上京して3~4年経つという大橋は「関西色は抜けません。死ぬまで関西人です!」と宣言。大阪へは4月初めに関西・大阪万国博覧会の会場へ見学に訪れて以来。畑と木村におススメしたい大阪ポイントを訊かれ大橋は、「僕はテーマパークが大好きなんで、是非USJへ行って欲しい!」と。行ったことがない畑は、「是非行きたい!何か大橋さんのコネクティングとかあるんですか?」と訊かれ、戸惑いながらも「僕のひとことで…」と続けるが、「〈551の蓬莱〉ならOK!」(笑)。実際、「551が食べたい!」という畑のために控室に551の商品が用意されていたとか。「USJへも出演者みんなで行きたいね!貸し切りは無理でもキャンペーンなどで行けたらいいね」と願望を語る大橋。


DSC06291.JPG木村はライブステージ「BTTM 5 」の大阪公演のためここ5日間は大阪に滞在中で、大阪の人の印象を訊かれ、「コンサートでも舞台でも盛り上げて下さる方が多いですね。笑いに厳しいのかなと思ってましたが、意外にも声を出して笑ってくれたりとか、本当に全体で盛り上がりました」という木村の答えにいちいち「ありがとうございます!」と反応する大橋は大阪人を代表して感謝している様子。そこで畑が「彼はいろんなものの代表になる癖があり、背負い過ぎているようです」とフォロー。「はい、地球を背負ってるんで!」という大橋に「規模、デカッ!」とツッコミ入れる畑。


大橋についても大阪人を感じたかと訊かれた木村は、「ザ(・大阪人)ですよ!もう朝から元気いいんですよ。関西の方はポジティブな人が多いのか、大橋さんもそうですが、 FANTASTICSの中島颯太もめちゃポジティブですね」。さらに大橋は、「劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」(ライクレ)と一緒に居ると自己肯定感を上げてくれるので、撮影中もとっても楽しかったですねぇ」と撮影中を振り返る。


DSC06319.JPG公開された心境を訊かれ、畑は、「大好評いただいてホッとしております。原作ファンの方も多いと思いますが、それぞれのキャラの役作りに一所懸命取り組んできたことがしっかり反映していると思うので、映画も楽しんで頂けたら嬉しいです」。大橋は、「めちゃくちゃ楽しいですね。地方へ行くこともあまりなく、舞台挨拶でうちわ持って応援してくれることって中々ないので、とても新鮮で嬉しいですね」。木村は、「とっても嬉しいですね。何度も観たいと仰って下さる方が多いので、それだけ愛されている証拠だなと思います。この映画を観たら推し活している気分になれるので、これからも愛されることを願っています」。


初めて皇太と出会うシーンでおでこにキスをされるシーンがありましたが、実際にそうされたらどうしますか?と訊かれた畑は「バシーン!ですよ」(笑)。「でもファンの方だったら嬉しいのかな?ここでアンケートとります!」と観客に呼び掛け、大橋が「僕にでこチューされたい人?…結構まばら(笑)」「半々くらいやね。それじゃここでシミュレーションしてもらえますか?」という畑の依頼で、大橋がファンと出会って「僕のこと好きですか?はい、それじゃでこチューしますね」というフリに、「絶対イヤだ!大橋さんではなく、映画の中の皇太として演じて欲しかった!」と畑と木村からもダメ出し。会場も爆笑の渦に。大橋の劇中の皇太のような過剰なサービス精神は大ヒンシュクをかってしまった。


DSC06290.JPG実際〈なにわ男子〉で活躍中の大橋は皇太について印象を聞かれると、「結構過激やなと思います。皇太はひとりひとりのファンのことを愛して大切にする気持ちが強すぎてつい過剰なファンサービスになってしまってますが、僕はでこチューまではしませんが、気持ちは同じです」。そこで畑が、「ホントにでこチューするかもしれないので、皆さん気を付けてくださいね」とフォロー。「〈なにわ男子〉のメンバーと本作の鑑賞会をやって、でこチューのシーンで“キャオー!”と声があがり、“やっぱ、でこチューはあかんやろ!”と言われました」(笑)。


皇太のようにグループ〈 FANTASTICS〉で活動中の木村も皇太について訊かれ、「アイドルとして完璧だと思います。一人一人に届けられるように頑張っている皇太は、僕の理想像です。公演中もできるだけ一人一人の顔を見るようにしています。」と観客の声援が励みになっていることを語った。



DSC06301.JPG劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」の5人のメンバーは事務所の垣根を越えての共演となったが、撮影中の雰囲気を訊かれ、「ずっと喋ってたよな。撮影中でも喋るシーンが多いのに、カットが掛かってからもその流れのまま喋ってた(笑)」と、これという内容はなかったという大橋に木村も、「中高生くらいの会話でしたね。」(笑)


最後に、木村は、「笑いあり、涙ありのいろんな感情が芽生える映画だと思います。今の自分がトクベツだなとか好きな人をより大切にしようと思えてくる内容で、自分の気持ちを素直に伝えたいと、観るだけでレベルアップできるような映画だと思います。これからも沢山の人に観て頂きたいです」。


大橋は、「この映画を観た時に皆さんに会いたい!という気持ちになり、言葉を伝えることは本当に大切なんだと思いました。それではここで、”大好き!”って言ってもらえますか?」と呼び掛け、「せえのっ!」→「大好き!!!」という観客の反応に、「オレも」と応える大橋。どこまでナルシストなんだ!?でも、憎めないが…。



DSC06307.JPG畑は、「事務所の垣根を越えた素晴らしい方々で結成された「LiKE LEGEND」ですが、映画から飛び出て音楽番組に出たり、皆さんに喜んで頂けるような活動をして下さっています。他のキャストやスタッフの皆さんも自信を持って創り上げた作品です。さほ子目線や推し活目線、さらには推しの気持ちに寄り添えるような作品になっておりますので、何度も観て頂けたら嬉しいです。」と舞台挨拶を締めくくった。


劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」が歌う主題歌『YOU ARE SPECiAL』がいつまでも心に響き、心を軽くしてくれるようだ。映画『君がトクベツ』同様、主題歌も大ヒットすることだろう。畑芽育は『うちの弟どもがすみません』に続き2作目の主演作となる。昨今映画やドラマにCMと活躍が目覚ましい大橋和也といい、クールな美形で魅了しながらも謙虚な姿勢を崩さない木村慧人と、今後の活躍が増々楽しみになってくる3人だった。

 


【Story】

アイドルなどには全く興味を示さない地味なメガネキャラの女子・若梅さほ子(畑芽育)は、過去にイケメンに告って侮辱されたトラウマからイケメンが大嫌いに。そんなさほ子の前に国民的アイドル「LiKE LEGEND」(ライクレ)の リーダー桐ヶ谷皇太(大橋和也)が現れる!母が営む定食屋に来店したのだ。誰にでもファンサービスを惜しまない皇太はさほ子にもキラキラ笑顔で迫るが、思わぬ怒りの言葉を浴びせられる。「誰もが自分を好きになると思ったら大間違いだっ!」。その後もお弁当の配達や撮影の手伝いをさせられるなど、何かと顔を合わせることが増えていき困惑するさほ子。

やがて「ライクレ」メンバーの遊馬叶翔(木村慧人)、来栖晴(山中柔太朗)、榛名優生(大久保波留)、成瀬一生 (NAOYA)や女優の七瀬えみか(矢吹奈子)とも知り合って、次第にさほ子の気持ちも変化していく。そんな矢先、皇太に心無いスキャンダル報道が巻き起こり、「LiKE LEGEND」も存続の危機に陥ってしまう……。

 

・出演:畑芽育(『うちの弟どもがすみません』)、大橋和也(なにわ男子)、木村慧人(FANTASTICS)、矢吹奈子、山中柔太朗(M!LK)、大久保波留(DXTEEN)、NAOYA(MAZZEL)、星乃夢奈/遠藤憲一/佐藤大樹(FANTASTICS)
・原作:幸田もも子「君がトクベツ」(集英社マーガレットコミックス刊)
・監督:松田礼人  
・脚本:おかざきさとこ
・楽曲コンセプト:渡辺淳之介 音楽:遠藤浩二
・主題歌:LiKE LEGEND「YOU ARE SPECiAL」
・製作幹事・配給:ギャガ  制作プロダクション:TBSスパークル
・©幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会
公式サイト: https://gaga.ne.jp/kimibetsu/

2025年6月20日(金)~全国ときめいて公開中!!!


(河田 真喜子)

 
 


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韓国映画初登場No.1、19歳未満鑑賞禁止にもかかわらず観客動員数100万人突破の快挙を達成した、<劇薬>サスペンス・スリラー『秘顔-ひがん-』が

6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開いたします

 

消えたはずの婚約者が、鏡の中から覗くのは、

一線を越えた<秘密の顔>。

 

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「格が違う!<19禁>密室スリラー(JoyNews24)」 、「大胆露出、それ以上の衝撃!(StarNews)」、「鏡の後ろに隠された欲望、予測できないエンディング(アン・テジン(『梟-フクロウ-』監督)」と観る者の度肝を抜き、大ヒットを記録した<劇薬>サスペンス・スリラーが禁断のベールを脱ぐ。激しい情愛に溺れる男女と、そのすべてをすぐ“そこ”から見つめる婚約者の3人には〈秘密の顔〉があった。その〈秘密〉が剥がされるたびに、どんでん返しが連続する予測不能のストーリーに心をつかまれ、生々しくもエレガントなエロティシズムに息をのむ――。


出演は「エデンの東」ソン・スンホン、『パラサイト 半地下の家族』チョ・ヨジョン、「財閥 x 刑事」パク・ジヒョン。心ゆさぶる体当たりの演技合戦、格調高いクラシック音楽、そして深い闇さえも美しい映像表現が、欲望の螺旋の果てに待つ<超劇的>クライマックスへと観客を誘う。すべての纏が剥がされたとき、私たちの見ている世界は一変する―。
 



キム・デウ監督「感情のIMAX体験ができる映画です」


時代とジャンルを超えて独自のスタイルを確立してきたキム・デウ監督が、本作で再び人間関係と心理を深く掘り下げ、驚くべき演出力を見せた。映画『春香秘伝 The Servant』で朝鮮時代の古典小説「春香伝」を再解釈したキム・デウ監督は、古典を新たに蘇らせたストーリーテリングと大胆な演出、美しい映像表現で観客の支持を獲得。続く『情愛中毒』では、ソン・スンホンを起用し、1960年代のベトナム戦争後を舞台に抑圧された欲望と禁断の愛を描き、高ぶる緊張感とビジュアルの美しさを両立してジャンル映画の巨匠としての地位を確立した。作品ごとに新たな視点と挑戦を試みるキム・デウ作品は、常に社会通念を揺るがしながら本能的で原始的な感情を掘り下げ、観客に深い余韻を残す。10年ぶりの監督復帰作となった本作は、観客の好奇心を刺激する異色の密室スリラー。ソンジン(ソン・スンホン)とスヨン(チョ・ヨジョン)、ミジュ(パク・ジヒョン)の秘密と抑圧された感情の衝突を繊細に描いたキム・デウ監督は、「人に言えない秘密は誰にでもあるものだ」と語る。「所有したい、という欲望同士が衝突することはよくあるもの。今回は、秘密がさらなる秘密を呼び、ぶつかり合ったらどうなるかと考えた。魂や本能の暗い道筋を描いてみたかった」と製作経緯について明らかにした。


higan-500-1.jpg本作と以前のキム・デウ監督作品との違いについて、「以前は、コミカルさを入れたり表現したいと思っていましたが、今回はそういった部分がない、密度のある真剣で内的な作品を作ってみたかったんです」とし、各キャラクターについては「互いに持っている好意や善意だけではなく、反転を繰り返し、ある意図と欲望が互いに交差し瞬間的に決定されていくことで、人間というものは良い人も悪い人もいなくなるのです。こういったことを、作品を通して表現したかった。俳優たちは、私の意見を本当によく聞いてくれましたが、そんな彼らに投影したかったのは、善悪が不明な人物でした。またそういった人物を演じたという記憶を持っていて欲しかったんです」と、本作で表現したかった人間性についてあげながら答えた。


風変わりな密室スリラーを描くうえで神経を使った点は「まず、熟練していて経験豊富なヘッドスタッフたちと仕事をすることに重きを置きました。各々に十分な自律権を与えながら私が何か細かく指示するというよりかは、彼らがすでにディテールに富んでいましたので、彼らの助けを沢山もらわないと、と思いました。撮影、美術、音楽を担当した監督には本当に細やかさを要求しましたね。それを十分に表現してもらえるよう私の役割は、環境を保証することでした」という。


higan-500-2.jpgこの点について主演のソン・スンホンも「『情愛中毒』の時よりもさらにディテールに焦点を当てていましたね。簡単なセリフ一つにしても、何十回も撮りました。映画を観ていただくとソンジンというキャラクターは、僕が今まで演じてきたキャラクターとは一味違うと感じられると思います。僕自身凄く期待しています。監督との間には信頼関係があるので、とても幸せな時間でした」とした。


ソン・スンホンとは2回目、チョ・ヨジョンとは3回目となるタッグだが、それについては「二人とも、永遠に色褪せない俳優です。人々に対していつも謙虚で、演技者として自分を持っていて、活力があって、二人と一緒ならどんな難しい課題も簡単に解決できる俳優です」と絶賛。


最後に観客に向けて「オーディオに本当に気を使いました。携帯よりも、劇場の巨大なサウンドで視覚的衝撃や経験をしていただきたいです。とてもいい経験になると自信を持って言えます。あなたは感情のIMAX体験をするでしょう」と語った。



併せて公開まで1週間を控え、ソン・スンホン×チョ・ヨジョン×パク・ジヒョンよりコメント動画が到着!

「『秘顔-ひがん-』の公開まであと1週間です。皆さん、たくさん期待してください!公開を心待ちにしている日本の観客の皆さま、こんにちは。あと1週間で公開されますが、ぜひ劇場にお越しになって面白い設定とストーリーを体感してください。映画館でお会いしましょう!」とした。

▶キャストコメント映像YOUTUBE:https://youtu.be/L9aW9xqNa5s
 


【STORY】

婚約者が消えた。残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ――。

将来有望な指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンの失踪に動揺していた。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていった。大雨の夜、ソンジンとミジュは、スヨンのいない寝室で許されない過ちを犯す。しかし、欲望のままに求め合う2人を失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていた―
 

監督:キム・デウ『情愛中毒』 
出演:ソン・スンホン「エデンの東」  チョ・ヨジョン『パラサイト 半地下の家族』  パク・ジヒョン「財閥 x 刑事」
2024年/韓国/115分/1:2ユニビジョン/カラー/5.1ch/字幕翻訳: 田村 麻美/原題:히든페이스/R18
© 2024 [STUDIO&NEW, SOLAIRE PARTNERS LLC]. All Rights Reserved.
配給:シンカ/ショウゲート 
公式サイト:https://synca.jp/higan/

2025年6月20日(金)~新宿ピカデリーほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)


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aisarenakutemobetuni-pos.jpg「響け!ユーフォニアム」で知られる武田綾乃の同名小説が原作の映画『愛されなくても別に』が、日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩監督の最新作が、2025年7月4日(金)公開となる。毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた本作。

浪費家の母親に依存される主人公・宮田陽彩(みやた・ひいろ)役南沙良、過酷な家庭で育つ過去を持ち、陽彩と徐々に心を通わせていく江永雅(えなが・みやび)役馬場ふみかが演じた。


公開に先駆けて本日6月8日(日)に南沙良、馬場ふみか、井樫彩監督が登壇する完成披露舞台挨拶を行った。イベントでは、アクティングコーチの指導のもとで行ったレッスンについてや撮影中の印象的なエピソードを語った。そして6月に誕生日を迎える南と馬場に向けて、井樫監督からサプライズで花束が贈られる一幕もあり、会場は温かい拍手に包まれた。
 


◆日程:2025年6月8日(日)

◆会場:丸の内ピカデリー2(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)

◆登壇者:南沙良、馬場ふみか、井樫彩監督(計3名)


<以下、レポート全文>

映画上映後、満員の観客の前に立った登壇者たちには大きな拍手が送られた。この日初めて一般に向けての上映であり、SNSでは「2人が共に過ごす日常がとても愛おしかった」「日々感じている不安やしんどさが、少し晴れた気がします」といった高評価の声が次々と寄せられていた。


劇中で南が演じる陽彩、そして馬場が演じた雅ともども、親子関係に何らかの事情を抱えたキャラクターだったが、この役を演じるにあたり、「監督とも、現場でそれほど話すことはなかった」というふたりだが、「でも井樫監督が、クランクインする前に(キャラクターの背景などが詳しく記された)資料のようなものをつくっていただいて。それがお芝居に役に立ちましたね」と南が語ると、馬場も「そこには小学何年生の夏休みに家族と出かけたとか。学生時代、クラスの中でどういう存在だったとか。そういうことが書かれていたんです」と補足する。


aisarenakutemobetuni-bu-南沙良様.JPG南と馬場のふたりは、本作のクランクイン前にはアクティングコーチのもとに通い、レッスンを受けたという。その時のことを馬場は「その際に、本編では描かれていなかった母親とのシーンを実際にレッスンでやらせていただいて。それ自体は、(劇中で)陽彩(ひいろ)に話している内容のことだったんですけど、クランクインの前にそれを一度(芝居で)やっていたことで、そのシーンを演じることに対してもそうですし、雅(みやび)という人物を理解するという点でも役に立った」と述懐。その意図について井樫監督も「彼女たちにとって、役をやる上で手助けになることは何だろうと思って。シーンに描かれてないこととか、そういうことが本編に影響するんじゃないかなと思い、やってもらったという感じですね」と明かす。


そうやってあらためて演技について学ぶというのも、ふたりにとって非常に刺激的だったようで、南が「今までお芝居について学ぶ機会があまりなかったので。これまでワークショップに行ったことはあったんですけど、座学で学ぶという機会が本当になかった。だからすごく新鮮でしたし、勉強になりました」と語ると、馬場も「台本をいただいてから、カメラの前に立つまでに、どういう順番で、どういう風に役をつくって準備していくか、ということを、机と椅子に座って話を聞いて勉強したんですけど、今まで本当にこういう機会がなくて。現場でなんとかするという感じだったので、これからお芝居を続けていくにあたっても、すごく助けになるなと」と晴れやかな顔を見せた。


aisarenakutemobetuni-bu-馬場ふみか様.JPG実際に原作を読んでみた時のことを南が「3人が抱えているものは決して明るいものではないけど、でも悲観的じゃないというか。わたしは原作でも、わりとずっとトゲのある悪口が出てくるんですけど、それを読んでほほえましい気持ちにもなりましたし、それがちゃんと一歩前に進む物語になっていて。すてきだなと思いました」と振り返ると、馬場も「わたしもすごくグッサリときたシーンがあって。陽彩が、雅のことを人間扱いしてくれるのが好きだというところなんですが、(それまで雅は)他人からも自分からも女扱いされてきたということもあって。もちろんそれは駄目なことではないんですけど、それが苦しいなと思ってグッサリときた。そういえば自分でもそういう風に考えた瞬間があったなと思い出しました」と語った。


また南は印象的なシーンとして、池に浮かぶ場面を挙げた。「私、水がそもそも苦手なんです。浸かるのが怖くて。気持ちの面でもそうだし、物理的にもすごく大変でした」と当時を振り返る。撮影時にはなかなか水に浮かぶことができず、監督が横で背中を支えてくれたといい、井樫監督は「外から偉そうに見ているだけじゃダメだなと思って」と語り、現場で監督自ら直接体を張って撮影していたことを語った。一方、馬場が挙げたのは自転車の二人乗りシーン。「結構な山道で、カーブの多い下り坂。南さんを後ろに乗せて、前には軽トラに乗ったカメラがいて、その距離を保ちながら安全に運転して、なおかつセリフも言わなきゃいけない。やることが多すぎて、かなり大変でした」と撮影時の苦労を語った。


また過干渉な親から逃れるべく新興宗教にはまっていく大学生の木村水宝石(あくあ)を演じた本田望結と共演について南は、「本田さんとは年齢が近くて。わたしもわりと人見知りな方ですけど、本田さんもけっこう人見知りなんですよ」と明かす。その言葉に「でも2人で結構楽しくしゃべっているなと思っていましたけど」と馬場がかぶせると、南も「実はその時、わたしがハマっているゲームがあって。それなんですか?と聞いてくださって。それはペットを育てるゲームだったんですけど、ふたりで一緒に育てていました」と明かした。


aisarenakutemobetuni-bu-井樫彩監督.JPG今となっては、南も馬場も和気あいあいとした雰囲気で仲良さげであるが、実は最初のうちは、ふたりとも人見知り同士で、なかなか話せなかったという。馬場が「最初はどうやってしゃべろうかなと思っていたんですけど、毎日撮影で一緒にいることが多かったんで。お互いの存在にどんどん慣れていく感じがあって。それが実際の陽彩と雅の関係性にもすごく反映されて、仲良くなってきたなと感じました」と振り返ると、それを補足するように井樫監督も「撮影中、気付いたらふたりが隣同士で座っていて。ただ無言で座っているのがいいなと。別に社交辞令的な会話もないし、ふたりでボソボソしゃべって、お茶を飲んでいるだけ。その空気感がすてきだなと思いました」と述懐。その言葉を聞いた馬場が「でもそうやって休憩中とか、ふたりで待っている時とかに、気付いたら井樫さんがスッと現れて。わたしたちの写真を撮って、そして去っていく、という感じでした」とコメント。その言葉に井樫監督も照れくさそうに、「けっこうその写真が大量にあります」と笑ってみせた。


くしくも6月11日は南の23歳の、そして6月21日は馬場の30歳の誕生日ということで、井樫監督よりサプライズで花束をプレゼントすることになり、これにはすっかり驚いた様子のふたり。そこで1年の抱負を尋ねられた南は「体調を崩さず健康に。去年1年もそうだったんですが、より新しいことにチャレンジしていける1年になったらいいなと思っています」とコメント。そして馬場も「ちょうど30代に入るということで。先輩方からも30代は楽しいぞとすごく言われるので、楽しみにしています。楽しく、健康な日々を営んでいきたいと思っています」と決意を語った。


そんな和気あいあいとした舞台挨拶も終盤。最後のコメントを求められた馬場が「チラシや予告編を見ると、重くて苦しい作品のように感じられるかもしれないですが、実際に観終えた後は、さわやかさだったり、ちょっとした”光”を感じられるような、そんな作品になっているんじゃないかなと思っておりますので。これから皆さまにも公開までたくさんの方に宣伝をしていただいて。いい初日を迎えられるように頑張っていきたいです」とあいさつすると、南も「本当に、生きるということだけですごく難しいことだなと、わたしは日々思っていて。そしてそう思う方もたくさんいらっしゃると思うんです。だからそういう方に届いたらいいなというか、登場人物たちの悩みや勇気、そういったものに寄り添えたらいいのではないかなと思っています。なので、たくさんの方に観ていただけたらいいなと思います」とメッセージ。


そして最後に井樫監督が「毒親というところからの起点の物語ではあるんですが、陽彩と雅というふたりの女性が、自分の人生を力強く歩んでいこうとする物語になりますので、観てくださった方の心に少しでも引っかかるものがあったら本当にうれしいなと思っております。気に入ったら是非口コミをしてくださるとうれしいです」と呼びかけて、この日のイベントを締めくくった。


【Story】

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宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。
大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。
何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。
いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある 江永雅(えなが・みやび)(24)のひょんな噂を耳にする。威圧的な髪色、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。
「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」
他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていくー。

【クレジット】

出演:南沙良  馬場ふみか 本田望結  基俊介 (IMP.)  伊島空  池津祥子  河井青葉
監督:井樫彩 
原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩/イ・ナウォン
主題歌:hockrockb「プレゼント交換」(TOY'S FACTORY)
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
公式HP:aisare-betsuni.com  
公式X&Instagram:@aisare_betsuni

2025年7月4日(金)~ 新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX(八尾、堺、京都、あまがさき)、kino cinema神戸国際 ほか全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

 
 



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『囚人ディリ』、『ヴィクラム』のローケーシュ・カナガラージ監督が、『マスター 先生が来る!』に続き再びヴィジャイとダッグを組んだインドの大ヒットクライム・アクション『レオ:ブラッディ・スウィート』(原題:LEO/配給:SPACEBOX)の特別先行上映会が、埼玉のSKIPシティービジュアルプラザ映像ホールで13時から行われ、上映後にインド文化研究家、本作の字幕監修:小尾淳氏によるトークショーが行われた。


LEO-6.7-500-2.jpg司会から「小尾さんは、本作を含めローケーシュ・カナガラージ監督の「囚人ディリ」、現在公開中の「ヴィクラム」の3作品の字幕監修をご担当されています。まず、『レオ』をご覧になったご感想をお聞かせください」と聞かれると「皆さんご存じのように、本作はローケーシュ監督がデヴィット・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に着想を得て製作されました。比較して見ましたが、ヴィジャイがカリスマ性がすごく、平凡な男と何度も言われているが、全然平凡ではありません。監督のインタビュー映像を探してみてみたのですが、平凡な男パールディバンを8割描いたということです。レオの見分け方、どこでレオになるのかという所ですが、グレーな境界線はあるのですが、レオはチェーンスモーカーというところがポイントだという事です。ワシがいい動き、役割をしています。最後にたばこをふかし交信するシーンがあります。鷲は30年ぐらい生きるので、20年前のレオのことをおぼえている。あらゆる動物と交信できるようなキャラクター設定にしたと話しています。


LEO-6.7-500-1.jpgブチハイエナが大きな存在感を持つのですが、名前がスブラマニと言い、少し神様的な名前かと思いました。スプラマニとかチュプラマニとか、ヴィジャイの発音がセリフによって違ってくる。字幕翻訳家の渡辺はなさんや配給さんと話しました。タミル語はスとチュ、ブとプを同じ文字で表します。渡辺さんがチュプラマニの方がかわいいのではという事でその表記を採用しました。皆さんにかわいいと思って頂ければと思っています。


チュプラマニは、カマル・ハーサンの映画「三つ目の三日月」(原題:Moondram Pirai/ 1982/未)いう作品の中でシュリデヴィが飼っていた犬の名前ではないかというトリビアがあります。


LEO-500-1.jpgヴィジャイの一人二役が印象的でした。「カッティ 刃物と水道管」のカディルとジーヴァ、「ビギル 勝利のホイッスル」のラーヤッパンとマイケル・ラーヤッパンと、非常に巧みに演じ分けられたヴィジャイですが、今回は過去を封印して平凡な男を演じています。家族にも完全に封印している。サティヤに「何で疑うんだ」と泣いていたシーンがあり、最後までどっちなんだ、レオは誰なんだと考えながら見ていました。


LEO-pos.jpgワシに関しては、「ヴィクラム」で置物が出たり、オープニング曲のタイトルにも使われたりしている。ヴィクラムはヴィシュヌ神に関係している部分もあります。「ヴィクラム」と「レオ」の関係性も、そこからワシが関係していると読み取れる。ラスト近くで電話がかかってくるシーンで、その声が誰なのか、ワシだけが知っている。ローケーシュ監督の張り巡らせた謎解きに夢中になりました」と語った。


続いて、小尾さんの後について観客席の皆さんも印象的なセリフをタミル語で話したり、ヴィジャイ演じる主人公のキーになるタバコの銘柄に関するトリビア、作品の中に見るインドの風習の話等で、楽しいトークは終了した。

321席の座席はほぼ満席、主演のヴィジャイ人気の高さを反映してか、8割が女性だった。
 


【ストーリー】

インド北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州シムラーに近いテオグの町。カフェを経営し、動物保護活動家でもあるタミル人のパールティバンは、妻と2人の子供とともに平穏な暮らしを営んでいた。しかしある時、シャンムガムが率いる凶悪な強盗団が一帯を荒らしまわり、夜にパールティバンのカフェに侵入する。レジの現金を渡してその場を収めようとするパールティバンだったが、女性スタッフと彼自身の娘に危害が及びそうになり、反撃に出る。驚くべき身体能力で5人の敵をあまりにも手際よく仕留めた彼に、周囲の人々は唖然とする。事件が大きく報道されると、彼を標的として複数の闇の勢力が動き始める。その中には彼を“レオ”と呼んでつけ狙う謎の男たちもいた。“レオ”とはいったい何者なのか?
 

監督:ローケーシュ・カナガラージ
脚本:ローケーシュ・カナガラージ、ラトナ・クマール、ディーラジ・ヴァイディ
撮影:マノージ・パラマハムサー 音楽:アニルド  
出演:ヴィジャイ、トリシャー・クリシュナン、サンジャイ・ダット、アルジュン・サルジャー
原題:LEO/2023年/タミル語/R15+/161分
© Seven Screen Studio
配給:SPACEBOX
公式サイト:https://spaceboxjapan.jp/leo/

2025年6月20日(金)~新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、シアターセブン、アップリンク京都、MOVIXあまがさき、kino cinema神戸国際、塚口サンサン劇場、他にて全国順次公開。


(オフィシャル・レポートより)


bubu-bu6.7-550.JPG(左から、大友律、小野寺ずる、深川麻衣、室井滋、松尾貴史、富永昌敬監督)


【日時】2025年6月7日(土) 11:50~12:20 

【場所】テアトル新宿 (〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−20 新宿テアトルビル B1階)

【登壇者】深川麻衣、小野寺ずる、大友律、松尾貴史、室井滋、冨永昌敬監督(敬称略)


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なんでも言葉通りに受けとったらあかんで!豪華キャストで贈る、奇想天外なシニカルコメディ『ぶぶ漬けどうどす』がついに全国公開を迎えた。公開2日目の6月7日(土)には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の深川麻衣、共演の小野寺ずる、大友律、松尾貴史、室井滋、そして冨永昌敬監督が登壇。



満員御礼で迎えたこの日、京都の老舗を取材するライターの主人公・澁澤まどかを演じた深川は「映画化までの構想7年、一昨年の11月に3週間の撮影。昨日無事に公開が出来て嬉しく思います」と念願の封切りに喜色満面だった。

 


bubu-bu6.7-室井滋.JPGまどかの義理の母・澁澤環役の室井は「本音と建て前をテーマにした面白い物語。京都と言えばミステリーというイメージがあるけれど、現代劇のこのような映画が珍しい。しかも劇中に登場する扇子屋さんは、実は20年来のお付き合いがあって。まさかの偶然過ぎてホラー!?と怖かった」と笑わせた。

 

 


 

 

 

 

 

bubu-bu6.7-小野寺ずる.JPGまどかと一緒にコミックエッセイを描く漫画家・安西莉子役の小野寺は、劇中漫画の制作もしており「豊原功補さんの脳が半分透けて見えるコマが大好き。個人的にステッカーを作ろうかと思うくらい気に入っています」と明かした。

 

 


 

 

 

 

 

 

bubu-bu6.7-大友律.JPGまどかの夫の澁澤真理央役の大友は、冨永監督が「真理央という名前は任天堂が京都にあるから」と明かすと、「僕も先ほど初めて聞いて…。“マリオ”ってそういうことなのかと思った」と世界的人気のキャラクターにあやかった命名理由に驚いていた。

 


 


 

 

 

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まどかの義理の父で澁澤扇舗13代目店主でもある澁澤達雄役の松尾は、撮影を回想し「自分がイメージした通りにやらせてもらえました。監督からはほとんど注文がなくて、やりやすくて自由で勝手にやったことも採用してもらえた」と述べると、冨永監督は「松尾さんのお芝居を見て瞬時に勉強し、その学びを大友君にぶつける感じでした」と笑わせた。

 

そんな冨永監督はオープニングへのこだわりについて聞かれると「1970年代の映画のようにエンドロールをなくして“終”で終わらせたかった。その代わり、スタッフクレジットをオープニングに出し、その文字込みで映像をデザインしたかった。これは脚本の時点からアサダさんと考えていた事です」と述べた。

 

bubu-bu6.7-冨永昌敬監督.JPG主人公・まどかの京都愛にちなんで、それぞれが偏愛するものを発表。オダギリジョー主演の映画『パビリオン山椒魚』で商業デビューを果たした冨永監督は「オオサンショウウオ」、大友はバンドの「ラモーンズ」、松尾は「カレー」とそれぞれ述べた。


深川は「小さい頃から梅干しが好き」といい「小さい頃に種を割ってその中にある種を食べるという事にハマっていたけれど、噛んでいた時にツルンと喉に入ってしまい呼吸が出来ず、死にそうになった体験があります。自分で背中を叩いたらポロっと出て来て助かりましたが、そういうことがあっても今でも大好きで毎日1日1粒食べています」と明かした。


室井は「相撲」といい「両国で興行がある時は必ず行っています。砂被り席は金額が相当高いので座ったことはないけれど、あそこに座ってテレビに映って私の所に力士が倒れ込んできてくれるが夢」と述べると、松尾から「大ケガしますよ!」と心配されていた。室井には推し力士がいるそうで「テレビ中継を見ながら推しの力士が出る時は一緒にシコを踏むようにしています。推しのタオルが山のようにあって、家のタオルが全部力士名のものになりそうな勢いですと推し活に余念がないようだった。


bubu-bu6.7-500-1.JPG小野寺は「4万5千円の枕」といい「物欲がなくてお金の使いどころがないので、自分の誕生日にオーダーメイド枕を買いました。太った人のお腹くらいの柔らかさで、首の痛みも解消されました。お金の使い道がない方はぜひ枕に投資してみてください」と呼び掛け、笑いを誘っていた。


最後に主演の深川は「昨日から無事に公開されましたので、一人でも多くの方に観て頂きたいと祈るような気持ちです」と大ヒット祈願。冨永監督は「日本国内も心配になるような事が多く、世界でも差別や暴力が蔓延し、このまま放っておいたらどのような事になるのだろうかと、それは誰の目にも明らかです。そんな中でどうやって映画を通じて世界中の人たちと友達になって楽しんでいけるのか。そんな事を撮影中に考えていました。平和を願う気持ちは皆同じだと思いますので、僕も出来る事をやっていけたらと思います」と想いを込めていた。

 以上


【Story】

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京都の老舗扇子店の長男と結婚し、東京からやってきたフリーライターのまどかは、数百年の歴史を誇る老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと、義実家や街の女将さんたちの取材を始める。ところが、「本音と建前」の文化を甘く見ていたせいで、気づけば女将さんたちの怒りを買ってしまう。猛省したまどかは、京都の正しき伝道師になるべく努力するが、事態は街中を巻き込んで思わぬ方向に──。
 

出演:深川麻衣 小野寺ずる 片岡礼子 大友律 / 若葉竜也
山下知子 森レイ子 幸野紘子 守屋えみ 尾本貴史 遠藤隆太
松尾貴史 豊原功補 /室井滋
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:高良久美子/芳垣安洋
製作:清水伸司/太田和宏/勝股英夫/小林栄太朗/佐藤央
撮影:蔦井孝洋
製作幹事:メ~テレ/東京テアトル
制作・配給:東京テアトル 制作プロダクション:さざなみ
©2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
公式サイト:https://bubuduke.jp/

公式X: @bubuduke_movie

 2025年6月6日(金)~テアトル新宿、テアトル梅田、TOHOシネマズなんば、MOVIX京都、T・ジョイ京都、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき ほか全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)



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トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」に背中を押され、

おばあちゃんがオレオレ詐欺師からお金を取り戻す! 

93歳まさかの冒険が始まる!

最高齢&のんびりヒーロー誕生に世界中が笑い泣き!


Thelma-poster.jpg映画の初主演としては史上最高齢。『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(13)でアカデミー賞®助演女優賞ノミネート、スカーレット・ヨハンソンの初監督作『Eleanor the Great』でも主演を務めるなど超“遅咲き”ながら今絶好調のジューン・スキッブ。93歳(2025年4月現在95歳)にして、その実年齢と同じ93歳のおばあちゃんを演じ、電動スクーターでのカーアクションや、銃撃などアクションもすべて自身でこなした。2024年のサンダンス映画祭で上映されるや話題沸騰し、米映画批評サイトのロッテントマトでは98%(批評家)の高評価を記録。最高齢のアクション、社会問題になっている特殊詐欺へのリベンジ……と痛快なノリで突っ走るテルマから、自分の殻を破る勇気がもらえて思わず笑い泣き! 登場人物のほとんどがそれほど速く動けない前代未聞のスロー・アクション・コメディが誕生!


93歳の世界一スローなアクションヒーロー“テルマ”が魅せる

華麗な逃亡テクニック!

一流スパイ顔負けのハイテク技術を応用しピンチを回避!


この度解禁するのは、テルマの93歳とは思えないハイテク技術を応用した逃亡劇が笑いを誘う本編映像! 家族の反対を押し切って旧友ベンとオレオレ詐欺の犯人を見つけ出そうとスクーターで街に繰り出したテルマ。心配した家族がガソリンスタンドにいることを突き止める。見つかれば詐欺師へのリベンジは叶わないテルマはベンと隠れようとするも、行き止まりにぶつかってしまう。すぐそこまで家族が迫ってきた時、おばあちゃんっ子のダニエルに手渡されていた位置情報が分かる機器をカバンから取り出しスイッチを入れ、遠くへ投げ捨てる。するとダニエルの携帯がテルマの位置を示し、ダニエルたちは別の方向へと走り出し、間一髪のところで見つからずに済み、すぐさまスクーターでベンを後ろに乗せてガソリンスタンドから悠々と去っていく。デジタル機器をうまく応用した一流スパイのごとく逃走を成功させてしまう93歳のテルマ。家族をハラハラさせるけど、どこか憎めない愛らしい彼女の一面が垣間見える。

Thelma-1.jpgあわせて、共演のリチャード・ラウンドトゥリーとの電動スクーター二人乗りや、ベンチで役に入り込む姿など、ジューン・スキッブの魅力が伝わるメイキング写真も解禁された。パワフルで機転も利くテルマ、果たしてオレオレ詐欺で騙しとられたお金を取り戻すことができるのか!?クスっと笑えるエンドロールにも注目の『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』。続きはぜひ劇場で確かめてほしい!
 


≪ジューン・スキッブから日本の観客へメッセージ≫

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やっぱり自分がやっていることを楽しむということは、とても大事だと思います。若い方とやり取りをするということ、交流することがすごく大切なんじゃないかと思います。この映画のようにね。

歳を重ねた私たちだからこそ、語るべきストーリーをたくさん持っているわけだし、若い方が知り得ぬ情報のようなものを持っているのだから、伝えていければと思います。

日本での公開はすごく嬉しくてワクワクしています。実は1960年代に1か月間日本に滞在したことがあって、本当に日本が大好きだし、この映画は日本の方が楽しんで頂ける映画だと思うので、ぜひご覧になってください!
 


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<STORY>

93歳テルマは夫に先立たれ、寂しくも気楽な一人暮らしを謳歌していた。心優しい孫のダニエルがベストフレンド。いつもと変わらないはずのある日、一本の電話がテルマの運命を変える。「おばあちゃん、オレオレ。事故を起こしてしまったよ!」刑務所にいるという愛する孫を助けるため、テルマは急いで保釈金の1万ドルをポストに投函する。しかしそれは無情にも、オレオレ詐欺だったのだ……。落胆する娘夫婦を見て、居ても立っても居られないテルマは、詐欺師たちからお金を取り戻す、93歳ミッション インポッシブルの遂行を決意! 旧友の老人ベンを巻き込み、電動スクーターでロサンゼルスの街を駆け巡る、大冒険に出発する!果たしてミッションは成功するのか……!?


監督・脚本:ジョシュ・マーゴリン   
出演:ジューン・スキッブ、フレッド・ヘッキンジャー、リチャード・ラウンドトゥリー、パーカー・ポージー、クラーク・グレッグ、マルコム・マクダウェル
2024年/アメリカ・スイス/英語/99分/シネスコ/5.1ch/カラー
原題:Thelma/日本語字幕:種市譲二
配給:パルコ ユニバーサル映画  
公式サイト: https://www.universalpictures.jp/micro/thelma  
公式X: @thelmagayuku
作品コピーライト :© Courtesy of Universal Pictures

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 
 

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ミヒャエル・ハネケ、ウルリヒ・ザイドル監督を生み出したオーストリアより新たな鬼才・ダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマン両監督作品「Veni Vidi Vici(原題)」が『我来たり、我みたり、我勝利せり』の邦題で6月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次公開が決定。この度、公開に先駆けてダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督が緊急来日!映画評論家の森直人さんをお招きしてトークイベント付き試写会を実施いたしました。


www-pos.jpg本作は、2024年サンダンス映画祭、ミュンヘン映画祭に出品され話題となった。「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」という信念を持ち、観る者に笑いと怒りを同時に起こさせる『Davos』(未)の監督デュオダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマンの日本初公開作品です。製作は、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭を賑わせた『パラダイス三部作』『サファリ』のウルリヒ・ザイドル。金持ちのアンタッチャブルさを極限まで誇張し、歯止めがないシステムの結末と、人々が自分の行動に責任を持たない世界の危険性を明らかにする。


主人公はエレガントな億万長者であり、愛情深いファミリーマンで、趣味の狩に情熱を注いでいる。しかし、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは狩りと称し、無差別に“人間”を狩り続けている。一方娘のパウラはそんな父の傍若無人な姿を目の当たりにしながら“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけていく。ある日、ポーラは父に“狩り”に行きたいと言い出す。しかし、“上級国民”である彼を止められるものは何もない。何者も彼らを止めることはできない。他人の言葉でも、ジャーナリズムの証拠でも、民主主義の法律でも。今あるのは自由だけだ。限界も不可能もなく、暴力もない。富を持つ者は自由に好きなように行動し、誰にもどうすることもできない。マキャベリストの家族研究では、金持ちが親切で与えるふりをするのと同じくらい、恐ろしく暴力的になりうるという。恐ろしいほど不快なこの物語は私たちのすぐ隣にある物語なのだ。

この問題作のダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督にたっぷりとお話を伺いました。


日時:5月28日(水)19:56〜20:26

会場:ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F)

登壇者:ダニエル・ヘールス監督、ユリア・ニーマン監督、森直人(映画評論家)



www-550.jpg“狩り”と称して人間を狙撃するエレガントなヨーロッパの超富裕層の姿を通して、資本主義の堕落をシニカルかつユーモラスに描いたオーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』。公開を直前に控え、ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督が来日! 5月28日(水)に都内劇場で行われた試写会の上映後の舞台挨拶に登壇し、映画評論家の森直人氏とトークセッションを行なった。


無差別に趣味の“人間狩り”をしながらも、その圧倒的な財力、権力ゆえに罪に問われることなく優雅に暮らす“上級国民”のアモン・マイナートとその家族を描いた本作。ダニエルとユリアが2016年に発表したドキュメンタリー映画『WINWIN』を撮影する際のリサーチで、オーストリアの億万長者の別荘を訪れたことがこの物語の着想のきっかけになったという。


www-bu-240-1.JPGダニエルは「特別なプライベートジェットを持っている金持ちがいるという話を聞いて、この邸宅にお邪魔しました。そこでは子どもたちをベビーシッターが追いかけているんですが、子どもたちはティアラを着けているんです。そして、その後ろを歩いている執事はライフルを抱えていました。その時『そのライフルは何のために?』と尋ねたら『今夜中にプライベートジェットでナミビアまで飛んで、狩りをするんだ』と教えてくれました。猟銃を何のお咎めもなく自由に国外に持ち出すことができてしまうのなら、この人たちは何をやっても許されるんだろうと思いました」と着想の詳細を明かした。そして観客に向けて「かのドナルド・トランプが『私がニューヨークの5番街で誰かを射殺しても、捕まることはない』と言っていました。みなさん、どうぞ帰り道はお気をつけて(笑)」と呼びかけ、会場は笑いに包まれた。


倫理のタガの外れた恐るべき殺人鬼を描いてはいるが、さらに恐ろしいのは、このアモンのキャラクターが、いかにも憎々しい人物として描写されるのではなく、明るく、家族思いの好人物として描かれているところ。この点について、ダニエルは「みなさん、考えてみてください。イーロン・マスクは憧れと羨望の対象ですよね。私たちはみんな、億万長者が大好きなんです。ついさっき、控室で気づいたんですが、この映画のタイトルである『Veni,Vidi,Vici,(ラテン語で“我来たり、我見たり、我勝利せり”)』という言葉は、タバコのマルボロのパッケージにも書かれているんですね。タバコの箱には『死を引き起こす可能性があります』という注意書きがありますが、億万長者も同じです。あまり彼らを支持し過ぎると、私たちが肺ガンになってしまう可能性があります」とユーモアたっぷりに語る。


www-500-2.jpgそして、ユリアはアモンを見事に演じたローレンス・ルップについて言及。「彼は『え? シリアルキラーを演じられるの?』と喜び、楽しみながらこの役に挑んでくれたんですが、私たちは彼に『いや、あなたが演じるのは家族思いの父親であり、人なんか殺さない人なんだ』と説明し、映画を観る人の共感を得るような人物を演じるように伝えました」と明かした。


ちなみに、アモンの妻・ヴィクトリアが人権派の弁護士というのも、かなり風刺の効いた設定だが、その意図を尋ねるとダニエルは「ジョージ・クルーニーの妻であるアマル・クルーニーさん。彼女は人権派の弁護士であり、とても素敵な女性ですよね。彼女の存在にインスパイアされた設定です」と驚きの事実を告白! ユリアはダニエルの言葉を補足し「アモンが求めているのは、彼に対して本当のことを言ってくれる存在、彼に対抗し、立ち向かってくる人を欲しているんです」と語る。


www-500-1.jpgまた、アモンの“帝国”を世襲するであろう娘のパウラも、映画の中でかなり強烈な存在感を放っているが、ダニエルは「彼女がどういう存在かと言うと、この邪悪な循環する社会が生み出した美しい子供であり、資本主義の生んだモンスター。いくらあっても足りずに『もっと!もっと!』と欲しがる象徴であり、カジノを体現するような存在なのです」と説明。(ダニエルとユリアと同じオーストリア出身の)ミヒャエル・ハネケの映画『ファニーゲーム』と共通する部分があると感じています」と明かした。


ちなみに劇中、パウラがカメラ(=観客)に向かってセリフを発するシーンがあるが、これも『ファニーゲーム』と重なる。ユリアは「この映画をつくるにあたって、パウラを演じるオリヴィア・ゴシュラーと一緒に観たのがハネケ監督の『ベニーズ・ビデオ』でした。パウラが酷いことをしても、彼女自身は罪の意識を全く持っていない、そのことをわかってほしかったんです」とその意図を語ってくれた。


www-bu-240-2.JPGそして、改めて現代の資本主義の現状について、ユリアは「皮肉なもので、人々が億万時長者を嫌うべき理由は十分にあるはずなんです。彼らは我々のお金を奪い、民主主義や権利、空間、私たちの声までも奪っているわけですが、それでも人々は彼らを嫌うどころか、彼らに憧れて『自分もそうなりたい』と思っています。アメリカンドリームというのは、ある意味で大衆の麻薬のようなもので『頑張って働けば、いつの日かあの人たちのようになれるかもしれない!』という思いを抱いているわけです。彼らはロックスターや英雄のような憧れの存在であり、『彼らを嫌いになろう!』と呼びかけても、なかなか発想の転換は起こらないんです」と語り、ダニエルは「もし、この映画を見て『さあ、ライフルを持って彼らを撃ち殺せ!』という発想に転換が起きたら嬉しいんですが…(笑)」とブラックユーモアを効かせながら語り、再び会場を笑いに包んだ。


ちなみにダニエルとユリアは、これまでも何度も日本を訪れており「日本の文化が大好きで、日本映画も食も大好き」だという。本作の音楽は、日本の能に影響を受けて制作されており、その点についてユリアは「音楽は編集の段階で加えたものです。というのも、テスト上映を見た人から『この映画をどう解釈したらいいのかわからない。これは風刺なのか…?』といった声が上がったので、映画のトーンを整え、(伝えたいことを)強調するために音楽で演出をすることにしました。本作にヴィタリー医師役で出演している菜穂子・フォート・西上さんが能にインスパイアされた音楽というアイディアを出してくれました」と明かした。


2人は、本作がオーストリアの公共ファンディングで資金を得て制作されたことを明かし、こうして日本で公開されることを改めて感謝。ユリアは「映画を観て、人々に怒りを抱いてほしいと思っています。そのエネルギーが生産的なことに繋がっていくことを願っています」と呼びかけた。
 


<ストーリー>

起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家。一家の長であるアモンは、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。ただ、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは“狩り”と称し、何カ月も無差別に人を撃ち殺し続けている。“上級国民”である彼を止められるものはもはや何もない。一方、娘のパウラはそんな父親の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけている。ある日、ついにパウラは父親と“狩り”に行きたいと言い出す。
 

監督:ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン
製作:ウルリヒ・ザイドル
出演:オリヴィア・ゴシュラー、ウルシーナ・ラルデ、ローレンス・ルップ、マルクス・シュラインツァー、ゾーイ・シュトラウプ
2024年/オーストリア映画/ドイツ語/86分/カラー/5.1ch/スコープサイズ
原題:Veni Vidi Vici 字幕翻訳:吉川美奈子 
後援:オーストリア文化フォーラム東京 映倫PG12 ©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
配給:ハーク 配給協力:フリック 
公式サイト:www.hark3.com/vvv 

2025年6月6日(金)~ ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか 全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

 
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