映画ニュース特別上映情報や映画関連イベント情報、レポートをお届けします。

2018年2月アーカイブ

2_16_1.jpg

記者会見の模様。写真左より林未来氏(元町映画館 支配人)、越智裕二郎氏(西宮市大谷記念美術館 館長)、下村朝香氏(同館 学芸員)
 
4 月7 日(土)—5 月27 日(日)まで大谷美術館で開催される追悼特別展、「高倉健 Retrospective KEN TAKAKURA —映画俳優、高倉健の全仕事—」と連携し、神戸の元町映画館とCinema Kobeが高倉健の代表作4本を5月に上映する。
関西の美術館で高倉健の追悼特別展が行われるのは初めて。また、美術館が映画館と連携するのも初の試みとなる。大谷美術館で表現者、高倉健の全てを感じとった後は、数多くの出演作の中でも、日本映画界だけでなく、世界の映画人に影響を与えた高倉健主演の傑作、『君よ憤怒の河を渉れ』『飢餓海峡』『新幹線大爆破』『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』を是非スクリーンで堪能してほしい。
 

~元町映画館~

 
funga.JPG
『君よ憤怒の河を渉れ』配給:KADOKAWA
監督:佐藤純弥/1976年/151分
【あらすじ】
西村寿行の同名小説を原作としたサスペンスアクション。東京地検検事の杜丘冬人はある日、新宿で「強盗殺人犯」と騒がれて緊急逮捕される。まるで身に覚えのなかったが、証拠は揃い言い逃れもできない状況だった。ある日、警察の手から逃亡した彼はある陰謀に気づき…。共演に原田芳雄(矢村警部役)、大滝秀治(遠波善紀役)。
【役どころ】
主役の東京地方検察庁検事の杜丘冬人役。ある日、突然犯人に仕立て上げられ逃亡することを余儀なくされる。クマに襲われたり、無免許でセスナを運転して北海道から東京をめざしたりするなどスケールの大きさが見所。文化大革命後の中国では数少ない日本映画の中で本作が第1号で上映された。中国では『追捕』という名で公開された。本作の人気もあり2005年に公開された中国映画『単騎、千里を走る。』でも主演を務めた。本作のリメイク作品でもある『マンハント』(監督:ジョン・ウー/2017、配給:GAGA)も現在公開中。
【上映スケジュール】2018年5月26日(土)〜6月1日(金)
 
『飢餓海峡』配給:東映
監督:内田吐夢/1965年/183分
【あらすじ】
水上勉の同名推理小説を映画化。昭和22年台風により青函連絡船が沈没した。同時期、北海道岩内では大規模火災が起こった。火災では質屋で殺人を犯した犯人による放火と判明。一方で沈没船では二人の身元不明遺体が見つかり…主演には三國連太郎(樽見京一郎役、共演に左幸子(杉戸八重役)。
【役どころ】
味村時雄刑事役。
1時間50分ほどで登場。若い刑事役で証拠をみつけて犯人(三國連太郎)に詰め寄っていくシーンは必見。
映像としては16mmフィルムで撮影され、劇場用の35mmにブロー・アップすることで独特の世界観になっている。
【上映スケジュール】2018年5月19日(土)〜5月25日(金)
 
 

~Cinema KOBE~

 
 
 
karazishi.jpg
『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』配給:東映
監督:佐伯清/1966年/89分
【あらすじ】
高倉健主演の『昭和残侠伝』シリーズ第2弾(シリーズ全9作品)。栃木県宇都宮市の石切り場を舞台にした任侠娯楽大作。新興勢力となった左右田組から未亡人親子を救うべく、花田秀次郎は単身敵のアジトに乗り込んでいく…。
共演に津川雅彦(清川秀平役、秀さんの弟分)、三田佳子(秋山八重役、榊親分の妻)。
【役どころ】
主役の花田秀次郎役。前作につづき、高倉健が秀次郎役を好演。義理あって人を斬り刑務所に入っていた秀次郎。出所してから出会う親子との仲や、石切り場を舞台にした縄張り争いに巻き込まれていく秀次郎が取った行動とは。主題歌「唐獅子・牡丹」も高倉健がうたう。
【上映スケジュール】2018円5月12日(土)〜5月18日(金)※『新幹線大爆破』と2本立ての上映。
 
『新幹線大爆破』配給:東映
監督:佐藤純弥/1975年/153分
【あらすじ】
新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が起こった。列車の速度が80キロ以下になると自動的に爆発する仕組みで、極限状態に置かれた乗客と犯人、捜査員たちの人間模様を描く。共演に千葉真一(青木運転士役)や宇津井健(倉持運転指令室長)、丹波哲郎(須永警察庁刑事部長役)など。
【役どころ】
犯人の沖田哲男役。沖田は中小企業の社長でもあり、失業中の若者を雇用し、救済したが、銀行からの融資を受けられず、破産。社会への恨みから犯行におよぶ。社会からはじかれた彼が犯行を計画し、何が彼を変えてしまったか。現代社会の問題でも通じるようなアクション超大作。
【上映スケジュール】2018円5月12日(土)〜5月18日(金)
 
takakura1.jpg
 
任侠映画で一時代を築き、数多くの名作や話題作に出演し、晩年は最も出演が待ち望まれる俳優として、生涯で205 本の映画に出演した高倉健。多くのファン、スタッフや役者仲間からも慕われたこの名優が世を去ってから早3年以上が経ったが、いまだその存在は日本映画界に燦然と輝いている。
西宮市の大谷美術館では、高倉健の映画俳優としての仕事を回顧し、あらためてその業績を顕彰する追悼特別展、「高倉健 Retrospective KEN TAKAKURA —映画俳優、高倉健の全仕事—」を4 月7 日(土)—5 月27 日(日)まで開催する(水曜休館)。
 
 
IMG_3689.jpg
※全て、会場写真は東京ステーションギャラリー
 
展覧会では横尾忠則、森山大道による、高倉健をモチーフとした作品とともに、出演作205 本のすべてから抜粋した、高倉健出演場面の映像を紹介。残されたフィルムには経年劣化により現在見ることの困難な作品もあるが、フィルムをデジタル修復するなどしてその一部が鑑賞できるようになっている。時代ごとの高倉健の魅力を存分に味わい、映画俳優としての全仕事を概観する絶好の機会となるに違いない。
 
 
 
IMG_3725.jpg
 
あわせて、高倉健が所蔵していた台本や小道具、スチール写真、ポスターやプレスシートといった宣伝物など、貴重な資料類を一堂に展示。時代とともに歩んだ稀代の映画俳優の足跡をたどる。
尚、展示期間には神戸の元町映画館とCinemaKobeで高倉健の代表作を上映する連携企画を開催。美術館と映画館との連携は初の試みとなる。
元町映画館では『君よ憤怒の河を渉れ』『飢餓海峡』、CinemaKobeでは『新幹線大爆破』『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』をそれぞれ5月に上映予定だ。
 
 
IMG_3837.jpg
 
<大谷美術館からのメッセージ>
「映画は、スタッフや俳優など多くに人々との協同作業によって成立する総合芸術であり、俳優は個々の出演作品を超えて自立した一人の表現者にほかなりません。美術館で俳優の回顧展を開催する理由もそこにあります。高倉健は、単にその演技だけでなく、存在感という点においても、表現者として独自の境地を切り開いた俳優でした。展示された膨大な映像や資料の中を彷徨ううちに、その中から高倉健という俳優の存在が立ち現れて来るのを感じていただけることでしよう」。
 

追悼特別展「高倉健 Retrospective KEN TAKAKURA —映画俳優、高倉健の全仕事—」
会期:2018 年4 月7 日(土)—5 月27 日(日)水曜日休館
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市中浜町4-38)
開館時間:10:00―17:00(入館は16:30まで)
主催:西宮市大谷記念美術館、毎日新聞社
後援:西宮市、西宮市教育委員会
特別強力:高倉プロモーション
協力:一般社団法人日本映画製作者連盟
特別協賛:健康家族
入館料:一般1,000 円(前売券:800 円)、高大生600 円、小中生400 円
会期中何度でもパス3,000 円(ご本人様1 名に限り)
*ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
*心身に障害のある方及び介助者1 名は無料(要手帳等呈示)
*西宮市内在住65 歳以上の方は一般料金の半額(要証明書)
*ちらし割引券持参の方は一般1,000 円を900 円に割引(複製不可)
*20 名以上の団体は各料金から200 円割引
 

whisky-logo.jpg

 テアトル梅田にて、初日トークイベント決定!!!


whisky-pos.jpg

日時】 
2月17日(土) 14:35の回/上映終了後にトークショー
 ※この回は、予告編の上映なし、本編からスタートいたします。

詳細はこちら

スコットランドの小さな島で、NY行きのウイスキー5万ケースをめぐり不器用で愛すべき島民たちが繰り広げるユーモラスな奇跡の実話『ウイスキーと2人の花嫁』。本作の公開を記念し、テアトル梅田の初日2月17日(土)に、映画・洋酒・ケルト文化をテーマに執筆活動をされるエッセイスト武部好伸さんによるトークショーを実施いたします。映画の舞台となったエリスケイ島にも訪れている武部さんに、映画の見どころについてお話いただきます。また、映画とウイスキーの深い関わりを綴った著書『ウイスキーアンド シネマ』(昨年11月に第2弾刊行)を劇場で販売いたします。
 


【武部好伸(たけべよしのぶ) プロフィール】

日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。著書に、『ウイスキーはアイリッシュ』、『ウイスキーアンド シネマ 琥珀色の名脇役たち』、『ウイスキー アンド シネマ2 心も酔わせる名優たち』(淡交社)、『スコットランド「ケルト」の誘惑』(言視舎)、「ケルト」紀行シリーズ全10巻、『大阪「映画」事始め』(彩流社)など。日本経済新聞金曜日夕刊「シネマ万華鏡」で映画評を執筆中。



ナチスによるロンドン空爆が激しさを増す第二次世界大戦中、スコットランドのエリスケイ島沖で大量のウイスキーを積んだ貨物船、SSポリティシャン号が座礁した事件の実話をベースに描いた物語。

whisky-500-1.jpg戦況悪化のためトディー島へのウイスキーの配給が止まってしまい島民たちは無気力に陥っていた。島の郵便局長ジョセフの長女ペギーと次女カトリーナはそれぞれの恋人との結婚を望んでいたが、周囲から「ウイスキー無しじゃ結婚式はムリ!」と猛反対され困った状況に…。そんな時、輸出用に5万ケースのウイスキーを積んだニューヨーク行きの貨物船が島の近くで座礁。沈没寸前の船内から、島民たちは禁制品のウイスキーを密かに“救出”しようとするが…。

美しいスコットランドの各地で撮影された映像、思わず誰かと踊りだしたくなるような心弾む音楽、可愛らしい衣装や小物、美味しいウイスキーが呑みたくなる魅力満載のシーンの数々が、観る者すべての心をほっこり幸せにしてくれる。

監督:ギリーズ・マッキノン 
脚本:ピーター・マクドゥガル 
出演:グレゴール・フィッシャー、エリー・ケンドリック、ナオミ・バトリック

原作:コンプトン・マッケンジー「Whisky Galore」 (1947) 
原題:Whisky Galore! 2016年/イギリス/98分/配給:シンカ

2018年2月17日(土)より、テアトル梅田、シネ・リーブル神戸 以降、京都シネマにて順次公開!

★《武部好伸のシネマエッセイ》⇒ こちら