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2012年9月アーカイブ

indian.jpg 日印国交樹立60周年、インド映画史100周年の今年、東京(オーデトリウム渋谷)と大阪(シネヌーヴォ)で、最新インド映画全19作品を一挙に上映する初の祭典「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」が10月6日(土)から12日(金)までの7日間開催される。

 ハリウッド映画同様世界を席巻しているインド映画。日本でも今年はラジニカーント主演の『ロボット』がヒット、大阪アジアン映画祭でインド映画『神さまがくれた娘』がグランプリ、ABC賞をダブル受賞するなど、インド映画復権の兆しを見せている。

indianslesh.JPG インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2012実行委員会代表 スレッシュ・クマール・ターティ氏は記者会見で、「この映画祭のためミーティングを重ねるたびに多くのボリウッドファンに出会って感激しました。日本のボリウッドファンに最新のインド映画を紹介し、日本初上映をきっかけに配給までの流れができれば」と語り、この映画祭を通じてインド映画のバリエーションの豊かさや魅力を広く伝え、今後はインドでも日本映画祭を開くなど双方向の活動に広げていく考えを明かした。

  初開催となる今回は、ロマンス、ラブストーリーやアクションなど、インドで大ヒットしたエンターテイメント作品を中心にセレクト。インド映画の他、先日開催されたアジアフォーカス福岡映画祭の観客賞を受賞したパキスタン映画『ボール:声を上げて』や、独立戦争時代の許されざる恋を描いたバングラデッシュ映画『メヘルジャーン』もラインナップされている。シャールク・カーン、リティック・ローシャン、サイフ・アリ・カーン、サルマン・カーン、アイシュワリヤ・ライ、カトリーナ・カイフなどボリウッドファンにはおなじみのスター映画も満載。1週間で19作品というハードスケジュールだが、バラエティー豊かなインド映画の魅力に是非触れてほしい。

 (写真はカトリーナ・カイフの大ポスターの前で、インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2012への意気込みを語るスレッシュ・クマール・ターティ氏)


【上映作品紹介】 ※はスレッシュ・クマール・ターティ氏の作品コメント


『カクテル』2012年/146分
ロンドンが舞台。タイプが違う女同士の親友2人のところに1人の男が現れ…。親友のために恋を諦めるのか?本当に結ばれるのは?主演ディーピカ・パドゥコン、ディアナ・ペンティー、サイフ・アリ・カーン 2012年7月公開インドで大ヒットの最新作。
※『ロックスター』、『ラブ・アージ・カル』で監督を務めたイムディアーズ・アリが本作では脚本を担当。

『ビッキー・ドナー:ドナーはビッキー』2012年/125分
母が一人で切り盛りする家に暮らすビッキー。ある日不妊治療医にドナーとして見染められ…。2012年4月公開。大スター出演作でないにもかかわらず高い評価を受けヒットしたロマンチック・コメディー。
※インドではタブー視されている問題をクリーンに描写、家族で鑑賞できるコメディーに仕上がっている。

『ズンダギ・ナ・ミレギ・ドバラ:人生は一度きり』2011年/153分
独身男性3人スペイン旅。冗談に喧嘩で賑やかだがそれぞれ苦悩を抱える3人が旅を通して新しい自分に目覚める。舞台はスペイン。主演リティック・ローシャン、カトリーナ・カイフ他。
※インドのトップ女優カトリーナ・カイフ主演の痛快作。

『ロックスター』2011年/159分
ロックスターを目指す純粋な若者と悲恋。許されない魂の伴侶を求め会う。傷つくほどロックスターとして人気が高まるが行きつく先は…。デリー、カシミール、プラハが舞台。主演ランビール・カプール、ナルギス・ファクリ。音楽A.R.ラフマーン。
※インド映画離れした迫力、A.R.ラフマーンの音楽が圧巻。

『ボール:声を上げて』2011年/150分/パキスタン
死刑になる女性の独白を通して多産と貧困を問う社会派映画。
※パキスタンで一番ヒットした作品。パキスタンの様々な問題が浮かび上がっている。

『ラブ・アージ・カル:今時の恋愛』2009年/130分
ロンドン、デリー、サンフランシスコを舞台にした現代の恋愛と昔の恋愛をからめて紡ぐラブストーリー。主演サイフ・アリ・カーン、ディーピカ・パドゥコン他。

『メ・フー・ナ:俺がここにいるから』2004年/175分
軍の任務のため大学生になりすまし大学に潜入する主人公。コメディー、アクション、家族愛などを描く。主演シャールク・カーン他。

『デーブダース』2002年/183分
愛し合いながら引き裂かれた男女の悲恋の物語。1917年の小説が原作。映画化は3度目。主演シャールク・カーン、アイシュワリヤ・ライ他。
※チャン・イーモウのように女性を美しく撮る監督で、映像の素晴らしさを堪能できる。

『ヴィール:勇者』2010年/155分
英国統治下での反英運動と王国同士の争いを題材にしたドラマ。主演サルマン・カーン。

『テーズ:スピード』2012年/120分
ロンドンで地下鉄に爆弾が…。スリルとアクション。主演アニル・カプール他。

『ノウカ・ドゥビィ:船の転覆』2011年/126分
タゴールの小説ベース、1920年代を舞台に数奇な運命に翻弄される結婚・恋愛。主演ジシュ・セングプタ、リヤ・セン、ライマ・セン他。音楽A.R.ラフマーン。2011年。ベンガル語。(ヒンディー語版題は”kashmakash”)

『クリシュ』2006年/175分
特殊能力を持つ青年のアクション、ロマンス。インドとシンガポールが舞台。主演リティック・ローシャン、プリヤンカ・チョプラ他。

『チャロ・ディリ:デリーに行こう』2011年/120分
バリバリのキャリアウーマンがデリーに向かうがハプニングでハチャメチャな旅をする羽目に。ハートフルコメディ。主演ラーラ・ドゥッタ、アクシェイ・クマール他。

『モウサム:季節』2011年/168分
インドとスコットランドを舞台に90年代から2000年にかけての社会背景でなかなか結ばれない恋愛。主演シャヒド・カプール、ソナム・カプール。

『ユブラージ』2008年/162分
オーストリア舞台。大富豪の遺産相続を巡り真の絆にめざめる兄弟3人。全編に音楽が流れる音楽映画。主演サルマン・カーン、カトリーナ・カイフ他。音楽A.R.ラフマーン。

『テリ・メリ・カハーニ:君と僕の物語』2012年
1910年代、1960年代、そして2012年を行き来する恋愛の物語。主演シャヒド・カプール、プリヤンカ・チョプラ。2012年6月インド公開。

『アプナ・サプナ・マネー・マネー:夢はカネ、カネ』2006年/134分
盗まれたダイヤモンドの行方を追う強盗と警察、知らずに巻き込まれる人々。コメディ、ロマンス。主演リテシュ・デシュムク、セリナ・ジャイトリ他。

『ラブ・リンクル・フリー:愛に年齢は関係なし』2012年/95分
ゴアが舞台。下着メーカーに勤める夫と8歳年上の妻、10代の養女の3人家族の騒動。アシュ・チャンドレール、シェルナズ・パテル他。
※アメリカ在住のインド人監督によるインディペンデント作品。

『メヘルジャーン』2011年/119分/バングラデシュ
1971年バングラデシュ独立戦争当時敵国パキスタン兵とバングラデシュ女性の許されざる恋。公開後バングラデシュ国内で戦争の描き方を巡って激しい非難にさらされた。


『インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン2012』公式サイトはコチラ
 

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『シルビアのいる街で』(2007)で、その映像の美しさがセンセーションを巻き起こしたスペインのホセ・ルイス・ゲリン監督。

『ミツバチのささやき』の名匠ビクトル・エリセ監督が「今のスペインでもっとも優れた映像作家」と讃えるホセ・ルイス・ゲリン監督の世界初となる映画祭が日本で実現する。『ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』と題し、幻の処女作『べルータのモチーフ』(1984)を含む『ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』がいよいよ第七藝術劇場で9月29日(土)より開催される。

想像力を喚起させる映像美と音で綴られるホセ・ルイス・ゲリン監督の知られざる名作を是非堪能してほしい。


『ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』公式サイトはコチラ

『ベルタのモチーフ』作品レビューはコチラ

ホセ・ルイス・ゲリン監督記者会見はコチラ

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この7月9日に95歳で亡くなった昭和の名女優山田五十鈴さんを偲び、『追悼特集 女優・山田五十鈴 昭和を生きた名女優』が9月22日(土)からシネ・ヌーヴォ(九条)にて開催される。

道頓堀が舞台の溝口健二監督初期代表作『浪華悲歌』(1936)、山田五十鈴と梅村蓉子が対照的な姉妹を見事に演じ分けた溝口健二監督の代表作『祇園の姉妹』(1936)から、大ヒットTV時代劇シリーズ『必殺仕事人』劇場版の第一作となった『必殺』(1984)まで、代表作20本を是非堪能してほしい。


追悼特集 女優・山田五十鈴 昭和を生きた名女優@シネ・ヌーヴォはコチラ

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sandaieigasai2012.jpgカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭で選び抜かれた極上の日本未公開映画を一挙上映する「三大映画祭週間」。関西では9/8(土)よりシネリーブル梅田で、9/22(土)より元町映画館で開催される。

フランソワ・オゾン監督の最新作『ムースの隠遁』や、タイトルを聞いただけで興味をそそられる『気狂いピエロの決闘』、イタリア首相アンドレオッティを描くカンヌを驚愕させた政治ドラマ『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』など、幅広いジャンルの日本未公開ヨーロッパ映画を一挙に堪能できる貴重な機会だ。 


「三大映画祭週間2012」公式サイトはコチラ

「三大映画祭週間2012」上映スケジュールはコチラ

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tarukofu.jpgロシアを代表する映像作家、アンドレイ・タルコフスキー。自由を求めて辿りついたパリにて54歳で客死したタルコフスキーの全作品を一挙に上映する「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」が9/8(土)より梅田ガーデンシネマで、以降元町映画館、京都シネマで開催される。水、雨、光など自然を駆使した抒情的な作風により映像の詩人と呼ばれるタルコフスキーの世界を是非スクリーンで体感してほしい。

<上映作品>

『ローラーとバイオリン』(1960年/カラー)
1960年ニューヨーク国際学生映画コンクール第一位

『僕の村は戦場だった』デジタルリマスター版 (1962年/モノクロ)
1962年ヴィネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
サンフランシスコ国際映画祭監督賞

『アンドレイ・ルブリョフ』(1967年/モノクロ&カラー)
1969年カンヌ国際映画祭批評家連盟賞

『惑星ソラリス』デジタルリマスター版(1972年/モノクロ&カラー)
1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞他

『鏡』(1975年/カラー)

『ストーカー』デジタルリマスター版(1979年/カラー)

『ノスタルジア』(1983年/カラー)
1983年カンヌ国際映画祭創造大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック賞

『サクリファイス』(1986年/カラー)
1986年カンヌ国際映画祭審査員特別大賞、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック、芸術特別貢献賞


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