映画ニュース特別上映情報や映画関連イベント情報、レポートをお届けします。

特別上映の最近の記事

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台湾ニューシネマの系譜を辿り、デジタルリマスター版で名画の再上映が堪能できる台湾巨匠傑作選2018が、シネ・ヌーヴォで7月14日(土)~817日(金)の約1ヶ月に渡り開催される。今回の目玉となっているのは、オムニバス作品『坊やの人形』の第3話、「りんごの味」で監督デビューを飾った台湾ニューシネマの代表格、ワン・レン監督の劇場初公開作『スーパーシチズン 超級大国民』だ。

 

ワン・レン監督の代表作とも言える本作は、1987年に戒厳令が解除されるまで行われていた白色テロ(国民党政府による反政府勢力に対する政治的弾圧)を題材にし、台湾の負の歴史に切り込んでいる。長年投獄されていた大学教員コーが、ようやく自宅に戻るところから始まる物語は、1950年代、政治的な読書会に参加したことを理由に逮捕、投獄されるまでの家族との幸せな生活と、獄中で拷問に耐えきれず友人タンの名前を明かしてしまったことによる自責の念が交差する。経済発展を遂げる90年代の台湾で、出獄後、時代から取り残されたようなコーが成し遂げようとしたタンの墓を探す旅。そこには、台湾でも文化大革命時の中国のように、国から理不尽な罪を着せられ、人生が奪われた人がいかに多かったか、またその痛みが、当事者以外の人には戦争の記憶のように風化していることにも気付かされる。第8回東京国際映画祭コンペディション部門で上映されて以来となる劇場初公開。台湾の歴史により深く触れることができる傑作だ。

 

 

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そしてデジタルリマスター版で初上映となるのが、グイ・ルンメイとチェン・ボーリンの瑞々しいデビュー作として台湾映画界の永遠の名作青春映画と人気の高い『藍色夏恋』。イー・ツーイェン監督は、新作『コードネームは孫中山』(OAFF2015)でグランプリを受賞した。同作の劇場公開が叶わない中、『藍色夏恋』の再上映は台湾映画ファンにも非常に嬉しいニュースだろう。

 

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さらに、ホウ・シャオシェン監督の青春映画『ナイルの娘』も、デジタルリマスター版で初上映される。現在、大ヒット上映中の『軍中楽園』のニウ・チェンザー監督が主演していることでも話題のシャオシェン監督の青春映画『風櫃の少年』や、初期代表作『童年往事 時の流れ』もラインナップされている。

 

 

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最新作『郊遊 ピクニック』で商業映画からの引退を発表したツァイ・ミンリャン監督作品からは、『青春神話』『愛情萬歳』『河』をラインナップ。

 

 

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世界の巨匠として、ハリウッドでの活躍も目覚ましいアン・リー監督からは、『推手』、第43回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『ウェディング・バンケット』、そして『恋人たちの食卓』の父親三部作を一気に上映。他にも、昨年劇場公開されたエドワード・ヤン監督の『台北ストーリー』、台湾ニューシネマの足跡と後世に与えた影響を解き明かすドキュメンタリー『台湾新電影時代』が上映される。

最後に、大阪限定として、ウェイ・ダーション監督の代表作『セデック・バレ<第一部・太陽旗>』『セデック・バレ<第二部・虹の橋>』の二部作も連続上映される。是枝監督をはじめ、国内外の多くの映画人に影響を与えた台湾ニューシネマに、この夏、ぜひ浸って欲しい。

 


台湾巨匠傑作選2018(シネ・ヌーヴォ) スケジュールはコチラ

 

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イタリア映画祭2018 OSAKA
FESTIVAL DEL CINEMA ITALIANO 2018)


~日本未公開の最新のイタリア映画を7 本一挙上映!~

 

「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001 年の春に始まった「イタリア映画祭」は、今年で18 回目を迎えます。

毎年1 万人を超える観客が訪れています。今回は、2017 年以降に製作された日本未公開の新作7本を5/26(土)~5/27(日)ABC ホールに於いて開催いたします。

今年の上映作品は、新進気鋭から巨匠まで、バラエティに富んだラインナップで世界の映画祭を席巻した作品から、ドラマ、コメディー、ロマンス、クライムアクションと例年にも増して幅広いジャンルを取り揃えたプログラムです。


■会期: 5月26日(土)~5月27日(日)

■会場: ABCホール(大阪市福島区福島1-1-30)

■公式サイト: http://www.asahi.com/italia/

【一般の方のお問合せ】:050-5542-8600(ハローダイヤル:~5 月27 日)

主催:イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ
後援:イタリア大使館、イタリア総領事館
運営・宣伝協力:有限会社オフィス・リブラ  
字幕協力:アテネ・フランセ文化センター

■前売り券販売は4月21日(土)10:00~、セブンチケットにて販売!

【前売り1回券】一般1,300円/学生・60歳以上1,200円(日時指定・全席指定)
【当日1回券】一般1,600円/学生・60歳以上1,500円(日時指定・全席指定)


【大阪会場・上映作品紹介】

5月26日(土)

★12:20~ 『メイド・イン・イタリー』 (監督:ルチャーノ・リガブエ) 102min
 ※上映後に野村雅夫さん(FM802 DJ)によるトークショーがあります。(入場無料)

★15:20~ 『フォルトゥナータ』 (監督:セルジョ・カステッリット) 103min

★17:50~ 『シチリアン・ゴースト・ストーリー』 (監督:アントニオ・ピアッツァ、ファビオ・グラッサドニア) 126min
 ※上映後にマルコ・マンカッソーラさん(原作者)によるトークショーとサイン会があります。(入場無料)

 

5月27日(日)

★11:00~ 『チャンブラにて』 (監督:ジョナス・カルピニャーノ) 120min

★14:00~ 『環状線の猫のように』 (監督:リッカルド・ミラーニ) 98min

★16:20~ 『いつだってやめられる-名誉学位』 (監督:シドニー・シビリア) 102min

★18:40~ 『ザ・プレイス』 (監督:パオロ・ジェノヴェーゼ) 105min

 

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[中国映画祭「電影2018」の概要]

このたび、東京・大阪・名古屋の3 都市で2018 年公開予定作含む、最新の中国映画10 本を紹介します(すべて日本初公開)。トロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、中国でも現在大ヒット公開中の馮小剛(フォン・シャオガン)監督『芳華-Youth-』(中国語タイトル『芳華』)、忻鈺坤(シン・ユークン)監督『無言の激昂』(中国語タイトル『暴裂无声』)など10 作品の上映が決定しました。アクション、コメディ、ミステリーなど様々なジャンルの中国映画をリアルタイムに楽しめる、これまでの中国映画のイメージを覆す映画祭となります。また、中国から俳優や監督を招き、交流も行います。


なかなか日本で見る機会の少ない中国映画を広く紹介することで、映画を通じて日中両国の相互理解が深まることを目指しています。2018 年は日中友好条約締結40 周年記念の年でもあり、この映画祭が日中両国の文化交流の発展の一助となることを期待しております。


【 日中国交正常化45 周年記念 中国映画祭「電影2018」】

(開催地ごとの表記は「電影2018」東京、「電影2018」大阪、「電影2018」名古屋)


【日 時】 2018 年3 月8 日(木)~14 日(水)
東京:2018 年3 月8 日(木)~10 日(土)※オープニングイベント8 日
大阪:2018 年3 月10 日(土)~12 日(月)※オープニングイベント10 日
名古屋:2018 年3 月12 日(月)~14 日(水)

【上映作品】中国映画 計10 本(東京10 本、大阪・名古屋9本)

【主 催】 公益財団法人ユニジャパン、上海国際影視節中心、独立行政法人国際交流基金

【チケット価格】前売、当日1300 円(座席により追加料金あり)劇場の各チケットシステムから購入可能。現在発売中

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ…劇場窓口、インターネット予約https://www.tohotheater.jp/

阪急うめだホール…チケットぴあ(P コード:558-163)https://t.pia.jp/

梅田ブルク7…劇場窓口、インターネット窓口KINEZO http://kinezo.jp/pc/t-joy_burg7

109 シネマズ名古屋…劇場窓口、インターネット予約http://109cinemas.net/nagoya/

【特設 HP】 http://www.jpfbj.cn/FilmFestival/

 

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historica-silk-500.jpg★『シルク』の原作者アレッサンドロ・バリッコ氏のスペシャルトーク開催★

  (開催日:11月1日(水)14:30~映画『シルク』上映後、京都文化博物館にて)


『海の上のピアニスト』の原作者でもあるバリッコ氏は、音楽学者でもあり、小説家、脚本家、監督というマルチな才能を発揮するイタリアの著名な芸術家です。映画化へのプロセスや映画『シルク』についてお話を伺える大変貴重な機会となることでしょう。多くの方のご来場をお待ちしております。


〈アレッサンドロ・バリッコ〉
historica-baricco-240.jpg1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事し、1988年に2つの評論エッセイを発表。1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1993年出版の『洋・海』はベストセラーとなり、27ヶ国語に翻訳された。

1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.ヴァチスにより舞台化、G.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。また、1996年発表の小説『絹』は、F. ジラールにより『シルク』として映画化された。2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。


★『シルク』上映サイト⇒ http://historica-kyoto.com/films/s_screening/silk/ 

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【ロシア・ソビエト映画祭2017  IN OSAKA】

今回の特集は、1930年代、40年代生まれの個性豊かな監督に焦点を当てるほか、大阪では劇場初公開の『赤いカリーナ』、関連企画として、アンドレイ・タルコフスキー監督全作品上映!

特別上映として、1920年代のサイレント映画『チェス狂』『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』を弁士付き上映、35mmフィルムが発見された『人生案内』など、全24作品を一挙上映いたします!

ロシア革命から100年を迎える今年、大阪シネ・ヌーヴォのみの渾身の企画です。



■公式サイト⇒ http://www.cinenouveau.com/sakuhin/russia/russia.html
■開催時期:2017年5月27日(土)〜6月30日(金)
■開催場所:シネ・ヌーヴォ

 【イベント】
●トークショー
①5/27(土)《パンフィーロフについて》 12:20〜『ワッサ』上映後 ゲスト:前田恵

②6/10(土)《ムラートワと本映画祭について》 10:00〜『長い見送り』上映後 ゲスト:扇千恵

●弁士付き上映
6/11(日)14:20〜『チェス狂』『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』
           弁士:遊花

●フィルム発掘上映
6/17(土)15:20〜『人生案内』

 

Itaria2017-550.jpg《イタリア映画祭2017 OSAKA》

 

~日本未公開の最新のイタリア映画を7 本一挙上映!~

 

「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001 年の春に始まった「イタリア映画祭」は、今年で17 回目を迎えます。東京有楽町の朝日ホールではゴールデンウィーク恒例のイベントとなり、毎年1 万人を超えるお客様に質の高いイタリア映画を楽しんで頂いております。東京開催に続き大阪では、2016 年以降に製作された日本未公開の新作7本を、5/13(土)~5/14(日)ABC ホールに於いて開催いたします。コメディーもあればシリアスなドラマやアート系映画まで幅広いプログラムです。
 


【大阪会場・上映作品紹介】

Itaria2017-告解.jpg■5月13日(土)
①12:30~ 『告解』
 (監督:ロベルト・アンドー) 100min
※上映後に野村雅夫さん(FM802 DJ)によるトークショー(約30 分間)があります。(入場無料)

②15:30~ 『どうってことないさ』
(監督:エドアルド・レオ) 105min

③18:00~ 『かけがえのない数日』
(監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ) 120min

 

■5月14日(日)
Itaria2017-歓びの.jpg①11:00~ 『切り離せないふたり』 
(監督:エドアルド・デ・アンジェリス) 104min

②13:45~ 『歓びのトスカーナ』
(監督:パオロ・ヴィルズィ) 116min

③16:20~ 『いつだってやめられる―マスタークラス』
(監督:シドニー・シビリア) 118min

④19:00~ 『ジュリアの世界』
(監督:マルコ・ダニエリ) 104min



会期・会場:5 月13 日(土)~5 月14 日(日) ABCホール(大阪市福島区福島1-1-30)

【公式サイト】:http://www.asahi.com/italia/

【一般の方のお問合せ】:050-5542-8600(ハローダイヤル:~5 月14 日)

※前売り券販売は4月15日(土)10:00~、セブンチケットにて販売!

【前売り1回券】一般1,300円/学生・60歳以上1,200円(日時指定・全席指定)

【当日1回券】一般1,600円/学生・60歳以上1,500円(日時指定・全席指定)

主催:イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ

後援:イタリア大使館、イタリア総領事館協力:株式会社WOWOW

運営・宣伝協力:有限会社オフィス・リブラ字幕協力:アテネ・フランセ文化センター

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戦後70年の2015年夏に公開され、第89回キネマ旬報ベスト・テン「日本映画ベスト・テン」第2位、第70回毎日映画コンクール監督賞&男優主演賞をW受賞するなど好評を得た塚本晋也監督&大岡昇平原作の映画『野火』が、今夏、東京・渋谷ユーロスペースほか全国24カ所でアンコール上映される。
 
塚本監督の「『野火』を戦後70年だけで終わらせたくない」という思いと、劇場側の「終戦記念日にまた上映したい」という思いが合致して実現したアンコール上映。昨年7月25日の公開を皮切りに全国83館で上映され65館(7月15日現在)を塚本監督が行脚したが、引き続き今回も各地で舞台挨拶を行い、観客との対話を重ねていく予定だ。
 
《塚本晋也監督のコメント》
映画『野火』は、製作当初から毎年終戦記念日で上映されるような映画にしたいと思っていました。
その思いは全国各地でお客さんと接し、より一層強くなっていきました。
昨年は戦後70年とあって戦争を考える機会が多かったですが、戦後71年の夏もその熱を継続して持ち続けていただき、有意義な上映にしたいと思っています。
 
『野火』 戦後71年アンコール上映
<関西>
シネ・ヌーヴォX 、塚口サンサン劇場(8/6~8/19)
シアターセブン(8/13~8/26)
神戸朝日ホール(8/19~8/20、8/20家永知史さん舞台挨拶あり)
京都シネマ(9/10~9/16、9/10塚本監督舞台挨拶あり)
豊岡劇場(9/10~9/16、9/11塚本監督舞台挨拶あり)
 
さらに7月24日(日)には衛星放送「WOWOW」でテレビ初放映、8月5日には自主製作から自主配給に至るまでのすべてをまとめた「塚本晋也『野火』全記録」(塚本晋也・著。洋泉社・刊)も発売される。戦後71年の今年も映画『野火』を通して、戦場を”体感”し、戦争について考える機会にしてほしい。
 

【戦後71年の映画『野火』関連情報】
●WOWOWでテレビ初放送 7月24日(日)21:00、7月30日(土)1:15
 放送に合わせて『鉄男』など旧作11作を放送する「映画作家・塚本晋也特集」を7~8月に実施
 
●衛星劇場「戦争と映画2016〜戦後・70年ミニシアター精選作品〜」特集の中で放送
 8月1日(月)18:30、13日(土)13:00、18日(木)12:00
 
●Blu-ray&DVD発売中!
 BD/DVD映像特典として中篇ドキュメンタリー『野火』(監修:塚本晋也)を収録
*「SHINYA TSUKAMOTO Blu-ray SOLID COLLECTION」と題し、6月から3ヶ月連続で旧作8タイトルをニューHDマスターにより初Blu-ray化で発売中。また『野火』及びSolid Collection全作品デジタル配信中
 
●Blu-ray発売記念・オールナイトイベント
池袋・新文芸坐にて「塚本晋也の世界 ~進化する激情~」8月27日(土)22時30分〜  トーク:塚本晋也監督他
上映作品:『鉄男 TETSUO』(89)、『東京フィスト』(95)、『六月の蛇』(02)、『ヴィタール』(04)
 

●書籍「塚本晋也『野火』全記録」(塚本晋也・著)が8月5日(金)に発売
 「終戦70年で終わらせたくない。“戦争という地獄”」(塚本晋也)
 
《主な内容》ヴェネチア国際映画祭、騒然! 完全自主製作・自主配給映画のすべて
●塚本晋也超ロングインタビュー
●絵コンテ、秘蔵メイキング写真、スタッフインタビュー全網羅
●熱狂の1年! 日本全国『野火』全国劇場行脚64館全掲載 
 ・関連座談会:ミニシアターの楽しみ方 
塚本晋也×評論家・柳下毅一郎×写真家・中馬總
●『野火』を通して見つめた日本映画の今、変動する世界の映画地図
 ・ミニシアター篇座談会 
  塚本晋也×ユーロスペース・北條誠人支配人×シネマ5・田井肇支配人×シネマテークたかさき・志尾睦子総支配人
 ・海外映画祭篇座談会
  塚本晋也×市山尚三(東京フィルメックス・プログラムディレクター)×相原裕美(映画祭コーディネーター)
 
《仕様》
■A5判型:ソフトカバー■272ページ
■定価:本体2,200円+税■洋泉社:刊
 
 

Ray-pos.pngサタジット・レイ監督デビュー60周年記念『シーズン・オブ・レイ』

・京都みなみ会館:2015年11月30日(月)~12月11日(金)

・元町映画館:近日公開

公式サイト⇒ http://www.season-ray.com/



インド映画界の至宝、その真の魅力がよみがえる

サタジット・レイ監督デビュー60周年記念 特集上映

『チャルラータ』&『ビッグ・シティ』デジタルリマスター版上映

 

インドを代表する映画監督にして、小説家、音楽家、グラフィックデザイナーなど、多才な才能をもつサタジット・レイ。日本では『大地のうた』をはじめとする「オプー三部作」でリアリズム監督としての印象が強いですが、実はミュージカル、ファンタジー、SF、ドキュメンタリーまで幅広いジャンルの作品を手がけ、晩年にはアカデミー賞特別栄誉賞を受賞。世界中でその名が知られている偉大な監督です。


そんなレイの監督デビュー60周年を記念し、中期の代表作『チャルラータ』『ビッグ・シティ』がデジタルリマスターで蘇ることになりました。


特に『チャルラータ』は監督本人が最高傑作と語り、ウェス・アンダーソン監督らも大ファンを公言するほど。富裕な夫を持ち、大邸宅に暮らす妻の孤独と芸術への目覚めを、詩的で美しい映像の数々とともに描きます。インドの文豪タゴールの原作小説を、レイが脚色し音楽も担当。日本では1975年に公開されて以来の上映となり、デジタル・リマスターによる40年ぶりの上映となります。今回は同作の姉妹編ともいえ、同じく大女優マビド・ムカージーが主演した『ビッグ・シティ』も併映します。 


この機会にサタジット・レイ監督の真の魅力をお楽しみ下さい。

 

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「イタリアが供与する芸術表現の一部を大阪で紹介する場を創設したい」という思いで昨年第1回が開催されたイタリア芸術イベント「DIM イタリアと出逢う12月」。今年は、日本劇場未公開のイタリア映画4本のプレミア上映を加え、さらにスケールアップして 、12月5日(土)、6日(日)、9日(水)、10日(木)、12日(土)の5日間ナレッジシアター(梅田)で開催される。
 
上映される作品は、イタリアン・コメディの継承にふさわしい価値ある作品と評された2014年制作の映画「レオーニ」、フィクションとドキュメンタリーを織り交ぜて世界で最も名高いイタリアの劇場ミラノ・スカラ座で繰り広げられる日常に観客を引き込む「舞台裏」、ヴィットリア・コロンナの初監督短編映画「サンドボーイ」。ローマ国際映画祭の「スペシャルイベント」部門でオフィシャル・セレクション作品として発表された中部ヨーロッパの家族の物語「ミュンヘンの時計」の4本。また、各上映の前後にコンサートも同時開催。イタリアよりミュージシャンを招き、タンゴやイタリアバロック音楽他多彩なライブを開催予定だ。
 
また、イタリア文化会館大阪(中之島フェスティバルタワー17階)内に併設される芸術スペースではイタリア人画家ダヴィデ・プーマの展示会を開催する。いずれも入場無料(映画、ライブは公式サイトより要予約)。関西で、イタリア文化、芸術表現の最先端に触れる絶好の機会をお見逃しなく! 
 

「第2回DIM イタリアと出逢う12月」
【開催日時】 12月5日(土)、6日(日)、9日(水)、10日(木)、12日(土)
【開催会場】ナレッジシアター(大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館4F)
【料金】無料(全プログラム)※公式サイトより要予約
 
 

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阪神淡路大震災の1年後、1996年にスタートし、今年で第20回の節目を迎えた神戸100年映画祭が、11月2日にピフレホール(新長田)で開幕、奥田瑛二さんを迎えてのトークショーが行われた。毎年テーマを設定し、神戸で撮影した作品や往年の名作を上映、ゲストを迎えてのトークを交え、映画ファンにとって神戸の秋の風物詩となっていた映画祭だが、残念ながら今年で一旦その幕を閉じる。
 
今年のテーマは「震災20年、戦後20年」。2日は奥田瑛二さん自らが選んだ、生命の尊厳と戦争の狂気を描いた『海と毒薬』が上映され、3日は「健さん、ありがとう!」と題した『駅 STATION』追悼上映時に、20年前神戸の被災者を励ますため高倉さんが吹き込んだ20分のメッセージが流された。2日のオープニングでNPO神戸100年映画祭代表理事の石田雅志さんが「DVDで観た作品はすぐに忘れてしまうが、映画館で観た作品は忘れません。いつ、どこで、誰と観たかを鮮明に思い出すことができます」と、映画祭だけでなく映画館に足を運ぶ人そのものが減少傾向にある今、改めてスクリーンで鑑賞する意義を言葉にされていたが、来年以降も継続する「新開地 淀川長治メモリアル」をはじめ、神戸100年映画祭がまた新しい形で再出発する日を、一映画ファン、映画祭ファンとしても楽しみにしていたい。
 
初日の11月2日は、午前中の『海と毒薬』上映に引き続き、モントリオール映画祭グランプリ受賞作『長い散歩』上映が行われた。上映後に開催された奥田瑛二さんを迎えてのトークショーでは、午前中から映画を鑑賞し、感動冷めやらぬ観客の熱い拍手に応えて、奥田瑛二さんがにこやかに登場。シネマパーソナリティー、津田なおみさんの司会により、『長い散歩』撮影秘話をはじめ、硬軟合わせたトークが繰り広げられ、大いに盛り上がった。その主な内容をご紹介したい。
 

 
―――『長い散歩』は今日、久しぶりにご覧になったそうですね。少し目に涙も浮かんでいらっしゃいますが。
自分が撮った映画で、悪い映画はありませんが、『長い散歩』はもう一度撮れと言われても撮れません。(映画制作については)自分の会社、ゼロ・ピクチュアズで、原案から全てを手掛けています。大きな映画会社に企画を持っていけば、もう少しお金はいただけるが、口も出されます。口を出すのはプロデューサーですが、大体感性が悪いので、私の命がけの作品をそんな風にいじられた日には、死んでも死にきれません。今の世の中は、社会の病巣にネガデティブなものがいっぱいあります。それに眼差しを向け、人間模様や人との関わりを描く中で、明日に繋がればいいなというのが、僕が映画監督になった最大のテーマです。それは『海と毒薬』の熊井啓監督から教わった最大のことでもあります。
 

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―――老いや若者の自殺など様々なテーマが描かれていますが、作品の発想はどこから来たのですか?
緒形拳さんとネスカフェのコマーシャルを、千葉の山奥で焚き火をたきながら撮影していたときに思ったのです。アメリカならアンソニー・ホプキンスなどの名優が主役になる映画があるが、日本は年を取れば本当はいい俳優になるはずなのに、逆に脇に追いやる風潮があり、それはダメだと。「緒形拳という名俳優をこのままにしてはいけない」と勝手に思いながら帰る車中、緒形拳主演で何かいいストーリーはないかと考えました。教育者だった人が児童虐待に関わるというのはどうだろうかと。3時間半で大まかなストーリーが作れたので、すぐ緒形さんに電話し、ストーリーを説明してみると「一度お会いしないといけないね。君とコマーシャルで一緒の時に、とっても素敵な人だと思った。一度会おう」と言ってくださり、その後快諾いただきました。
 
すぐに脚本に取り掛かり、最初は不安だったので、女性の脚本家に入ってもらい、ストーリーの柱を作って、第一稿を仕上げました。そこから第二稿、第三稿は自分で書き足し、最終稿が出来上がるまで、僕は、必ずキッチンのテーブルに脚本を投げておくんです。すると、まずはかみさん(安藤和津さん)が夜中に見て赤鉛筆で赤が入り、次は長女(安藤桃子さん)が「お父さん、若い子はああいう言葉遣いはしないよ。翔太君のところなんだけど」と。次女の安藤サクラは何も言わないので、これらの指摘をこの野郎!と思いながら読み返し、プラスにしていきます。何度かキッチンに置いていたので、随分役に立ちました。出来上がった時、初脚本で、「脚本、奥田瑛二」というのは恥ずかしかったので、家族の名前を合わせ「桃山さくら」にしました。
 
―――スーパーバイザーに奥様(安藤和津さん)の名前もありますね。
撮影が10月中旬から11月の初旬の寒い時期で、弁当では気の毒だと、炊き出しで豚汁を作ったり、弁当で添加物が入っているのは良くないから野菜を買ったり、もらったりして炊き出しを作ってもらっていたのです。それを含めてのスーパーバイザーですね。
 
―――冒頭は、ほぼ緒形拳さんの背中のシーンで、娘が見ているのもお父さんの背中なのが印象的でした。
(背中を撮るのは)緒形拳さん、もしくはそのクラスの俳優でないと成立しません。普通は怖がるものですが、怖がらず背中から撮りました。僕の緒形さんへの尊敬の念と憧れの念をこめ、今回の安田役は背中を撮ろうと決めていました。
 
―――ラストシーンも緒方さんの正面と背中のカットですが、光が射し、希望が見えました。
上映後に、ラストシーンの後どうなったのかとよく聞かれますが、実は刑務所から出てきた後の生活までメモに残っています。緒形さん演じる安田世代の先生は権威主義なところがあり、戦中世代でもあります。僕も小中学生の頃、少し悪いことをすると往復ビンタされましたが、安田はそういうところがありながら、校長までのぼりつめ、自分の家族を愛することが出来なかった人物です。誰もが年を重ね死んでいきますが、死ぬ前にきちんと精算し、死を成立させることが大事で、その十字架を緒形さんに背負わせました。安田が(母親に虐待されていた)サチと旅をするのは誘拐です。犯罪は犯罪なので、きっちり始末をつけました。刑務所から出てきたときサチは立っていなかったですが、(映画で5歳のサチが映ったのは)彼の心の奥底にある願望なのです。安田は断絶状態だった娘のところに行き、刑務所で書いた手紙を渡す。娘は父のためにアパートを借りてくれ、娘と話し合います。そうして、娘もようやく父を受け入れ、別々には過ごすが安田は人生を精算するためのいい時間を過ごしたのです。
 

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―――サチのその後はどうなったと考えていますか?
重要なのは虐待を受けていた5歳の子が、(安田との旅を経て)母親の元に戻ると、同じ虐待を受けることになるということです。映画を撮った当時は、親の虐待から子どもを守る法律ができるかどうかギリギリのところでした。僕の考えは18歳か20歳ぐらいになるまでサチは絶対に母親に合わせるべきではない。でないと彼女の心が壊れてしまうでしょう。
 
最後の方に、サチの母親(高岡早紀)が雨の中を傘もささずにいるシーンがありますが、彼女は出口が全く分からない鏡の迷路に入っているのです。サチが戻り、一度は抱きしめるけど、また同じ虐待を繰り返すでしょう。サチは養護施設で明るく成長を遂げる。そして、サチが18ぐらいのときに母親と再会し「私のことを覚えてる?」「覚えています」と言い合えるような虐待のない二人の暮らしがあり、それぞれのシチュエーションでお互いがどう思うかと。そこまでストーリーを構築し、今の場所で終わらせています。そうして観た方が、その後の人生を考えて下さったらいいなと思っています。
 
 
―――高岡早紀さん演じる母親が、足の指の間にクリームを塗っているシーンだけで、こういう女の人なのだと、くっきり分かりますね。
黒いスリップを身に着け、一人で色気ぶっている。美しくても生活感があり、娘を虐待している女性を演じてもらいました。テストの時に黒いスリップとブラジャーをつけていたので、「取れ、ブラジャー。とらなきゃ中止だ!」と怒鳴ったこともありました。やはり、四つん這いになり、たわわな胸の輪郭が見えるのは裸よりもドキリとしますから。
 
 
―――『長い散歩』は街の景色や、登場人物たちが住む街がどんな姿をしているか、きちんと教えてくれるので、観る者にとって親切で、家族を立体的に捉える力になります。
そう言っていただけるとうれしいです。ロケハンは、通常制作部という部署があり、そのチーフが何千枚も撮ってアルバムにし、ラインプロデューサーに見せるのですが、僕は頭の中で台本を全部書いた後に、一人で行き、一人で街の人に聞いてまわるのです。街をくまなく、隅から隅まで歩き、時には住んでいる方の家にお邪魔することもあります。奥田瑛二ですから(笑)。「どうしても家の門構えが撮りたいのでお会いできないでしょうか?」と、たとえその家の主が頑固だからやめておけと言われても、交渉しますね。
 
ラストの駅前で、安田がひざまずいて泣き、通行客が集まるシーンがありますが、あの「上尾張駅」は実際にはありません。架空の街にし、山の名前も全て架空にしています。ファンタジックに撮りたかったので、現実の街の名前を全部架空にしました。公民館を駅に仕立て、役場に警察署を作った訳です。岐阜県笠原町の350名のエキストラの方に全部説明して様々なコスチュームを着てもらい、通行人として出演いただきましたし、バスや、タクシーを行ったり来たりさせて、複数台通っているように見せました。
 
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―――奥田さんは、他の俳優さんではできないような、「ちょっとだめ男だけどラブシーンが多くて、若い女性に惚れられる」役をよく演じておられます。主演最新作の高橋伴明監督『赤い玉。』でも女子高生に翻弄される役どころですが。
15年ぶりのラブシーンでしたね。同い年の高橋伴明監督と話をし、今の映画はダメだなと。日常の中にエロティシズムが満載なのに。ネガティブな摩擦もあれば、ポジティブな摩擦もあるけれど、今の映画は全部それを省いている。それらを今の時代に取り戻そうということで書かれたのが、とんでもないエロエロの台本でした。この年で全裸かよ(笑)と。どうしようか。腕立て伏せ、ジムに通うかと思いましたが、結局この年の体をさらしましたよ。
 
―――前貼りは一切貼らないそうですね。
デビュー作『もっとしなやかに もっとしたたかに』のとき、前貼りで大変な目に遭いました。今でいうガムテープのような素材でしたから、剥がすのが大変で。また、ガムテープのところが映ると、フイルムだからもったいなかったんです。緒形さんも付けたことはないでしょう。いい俳優は前貼りを付けないですね。(「エロスの王様」と呼ばれることに対して)当時、不倫したい男のナンバーワンでしたから、そういう意味では自負していますよ。枯れることは死ぬまでありません。人生、枯れたら男も女も終わりですから。
 
―――(観客からの質問で)奥田さんにとって一番好きな外国映画、日本映画、そして監督は?
自分がずっと思っている映画は、黒澤明監督の『椿三十郎』です。三船敏郎さんのなんともいえない魅力、そして映画の中に溢れる優しさと強さ。あれを越える映画は僕の中にはないということで、ベスト10の中の4、5本は黒澤映画が占めてしまいます。外国映画は、表ベストワンと裏ベストワンがあります。裏ベストワンは『ブレードランナー 完全版』が、映画の中で僕の理想の形です。エンターテイメントとしても、映像の美しさも、地球という問題も含めた中で、あの作品は大好きです。
 
表ベストワンは『ローマの休日』で、50回ぐらい観ています。ぜひ、おうちに帰られたらDVDを借りてご覧になっていただきたいのですが、新聞記者とアン王女は結ばれているのか、結ばれていないのか。そこが50回見ると分かるんですよ。僕は2年前に「おー、見つけた!」と。アン王女がジャーナリストとの謁見の際に新聞記者を見つけ、目と目がぶつかる。その関係性を「わぁ二人が結ばれなくてかわいそう。でも新聞記者と王女では仕方ない」と思うと、見方が浅いです。あの目の切り替えしをもう一度見ると、「あぁ。良かったね、君たち。たった一日だったけど、うん、よし。その思い出を大事に生きるんだ」というのが、目の輝きの中にあります。
 
―――最後に、『ブラック・レイン』で松田優作さんが演じた役のオファーが、最初奥田さんにあったとお聞きしました。
ちょうど『海と毒薬』をニューヨークで観て「感動した」というプロデューサーから、オーディションなしでオファーがありました。凶悪な犯罪者だが、見た目が普通の青年という役柄で、当時はやったと思ったのですが、舞台と熊井啓さんの映画『千利休 本覺坊遺文』のスケジュールのど真ん中に撮影スケジュールが入っていたのです。東京に来ていたプロデューサーに出演できない旨を話すと、「お前は馬鹿か、この映画に出ればいいんだ」と言われたのですが、「日本人には義理があり、それは絶対に守らなければいけないこと。それを反故にしてまで自分のチャンスを掴むと、自分がダメになってしまうし、神様も許してくれない。だから僕は舞台と熊井啓監督の作品を大事にしたい。とても残念だけど」と説明すると、「分かった。ところで、君の着ているスーツはどこのだい?」と(笑)。後悔はしていません。89年10月10日に東宝マリオンのスクリーンで、『ブラック・レイン』と『千利休 本覺坊遺文』が同時公開されたときは、感無量でしたね。

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13日から行われる「新開地 淀川長治メモリアル」@神戸アートビレッジセンター2FKAVCホールでは、『ロミオとジュリエット』、『二十四の瞳』(いずれも13日)、『大人は判ってくれない』(14日)を上映。また同日には、東日本大震災前の人の営みを伝えるドキュメンタリー映画『波伝谷にい生きる人々』上映および、我妻和樹監督トークを開催する。

 
その他、元町映画館や神戸アートビレッジセンターB1F KAVCシアターでも上映あり。
詳しくは、第20回神戸100年映画祭まで http://kff100.com/
 
(江口由美)