映画ニュース特別上映情報や映画関連イベント情報、レポートをお届けします。

特別上映の最近の記事

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戦後70年の2015年夏に公開され、第89回キネマ旬報ベスト・テン「日本映画ベスト・テン」第2位、第70回毎日映画コンクール監督賞&男優主演賞をW受賞するなど好評を得た塚本晋也監督&大岡昇平原作の映画『野火』が、今夏、東京・渋谷ユーロスペースほか全国24カ所でアンコール上映される。
 
塚本監督の「『野火』を戦後70年だけで終わらせたくない」という思いと、劇場側の「終戦記念日にまた上映したい」という思いが合致して実現したアンコール上映。昨年7月25日の公開を皮切りに全国83館で上映され65館(7月15日現在)を塚本監督が行脚したが、引き続き今回も各地で舞台挨拶を行い、観客との対話を重ねていく予定だ。
 
《塚本晋也監督のコメント》
映画『野火』は、製作当初から毎年終戦記念日で上映されるような映画にしたいと思っていました。
その思いは全国各地でお客さんと接し、より一層強くなっていきました。
昨年は戦後70年とあって戦争を考える機会が多かったですが、戦後71年の夏もその熱を継続して持ち続けていただき、有意義な上映にしたいと思っています。
 
『野火』 戦後71年アンコール上映
<関西>
シネ・ヌーヴォX 、塚口サンサン劇場(8/6~8/19)
シアターセブン(8/13~8/26)
神戸朝日ホール(8/19~8/20、8/20家永知史さん舞台挨拶あり)
京都シネマ(9/10~9/16、9/10塚本監督舞台挨拶あり)
豊岡劇場(9/10~9/16、9/11塚本監督舞台挨拶あり)
 
さらに7月24日(日)には衛星放送「WOWOW」でテレビ初放映、8月5日には自主製作から自主配給に至るまでのすべてをまとめた「塚本晋也『野火』全記録」(塚本晋也・著。洋泉社・刊)も発売される。戦後71年の今年も映画『野火』を通して、戦場を”体感”し、戦争について考える機会にしてほしい。
 

【戦後71年の映画『野火』関連情報】
●WOWOWでテレビ初放送 7月24日(日)21:00、7月30日(土)1:15
 放送に合わせて『鉄男』など旧作11作を放送する「映画作家・塚本晋也特集」を7~8月に実施
 
●衛星劇場「戦争と映画2016〜戦後・70年ミニシアター精選作品〜」特集の中で放送
 8月1日(月)18:30、13日(土)13:00、18日(木)12:00
 
●Blu-ray&DVD発売中!
 BD/DVD映像特典として中篇ドキュメンタリー『野火』(監修:塚本晋也)を収録
*「SHINYA TSUKAMOTO Blu-ray SOLID COLLECTION」と題し、6月から3ヶ月連続で旧作8タイトルをニューHDマスターにより初Blu-ray化で発売中。また『野火』及びSolid Collection全作品デジタル配信中
 
●Blu-ray発売記念・オールナイトイベント
池袋・新文芸坐にて「塚本晋也の世界 ~進化する激情~」8月27日(土)22時30分〜  トーク:塚本晋也監督他
上映作品:『鉄男 TETSUO』(89)、『東京フィスト』(95)、『六月の蛇』(02)、『ヴィタール』(04)
 

●書籍「塚本晋也『野火』全記録」(塚本晋也・著)が8月5日(金)に発売
 「終戦70年で終わらせたくない。“戦争という地獄”」(塚本晋也)
 
《主な内容》ヴェネチア国際映画祭、騒然! 完全自主製作・自主配給映画のすべて
●塚本晋也超ロングインタビュー
●絵コンテ、秘蔵メイキング写真、スタッフインタビュー全網羅
●熱狂の1年! 日本全国『野火』全国劇場行脚64館全掲載 
 ・関連座談会:ミニシアターの楽しみ方 
塚本晋也×評論家・柳下毅一郎×写真家・中馬總
●『野火』を通して見つめた日本映画の今、変動する世界の映画地図
 ・ミニシアター篇座談会 
  塚本晋也×ユーロスペース・北條誠人支配人×シネマ5・田井肇支配人×シネマテークたかさき・志尾睦子総支配人
 ・海外映画祭篇座談会
  塚本晋也×市山尚三(東京フィルメックス・プログラムディレクター)×相原裕美(映画祭コーディネーター)
 
《仕様》
■A5判型:ソフトカバー■272ページ
■定価:本体2,200円+税■洋泉社:刊
 
 

Ray-pos.pngサタジット・レイ監督デビュー60周年記念『シーズン・オブ・レイ』

・京都みなみ会館:2015年11月30日(月)~12月11日(金)

・元町映画館:近日公開

公式サイト⇒ http://www.season-ray.com/



インド映画界の至宝、その真の魅力がよみがえる

サタジット・レイ監督デビュー60周年記念 特集上映

『チャルラータ』&『ビッグ・シティ』デジタルリマスター版上映

 

インドを代表する映画監督にして、小説家、音楽家、グラフィックデザイナーなど、多才な才能をもつサタジット・レイ。日本では『大地のうた』をはじめとする「オプー三部作」でリアリズム監督としての印象が強いですが、実はミュージカル、ファンタジー、SF、ドキュメンタリーまで幅広いジャンルの作品を手がけ、晩年にはアカデミー賞特別栄誉賞を受賞。世界中でその名が知られている偉大な監督です。


そんなレイの監督デビュー60周年を記念し、中期の代表作『チャルラータ』『ビッグ・シティ』がデジタルリマスターで蘇ることになりました。


特に『チャルラータ』は監督本人が最高傑作と語り、ウェス・アンダーソン監督らも大ファンを公言するほど。富裕な夫を持ち、大邸宅に暮らす妻の孤独と芸術への目覚めを、詩的で美しい映像の数々とともに描きます。インドの文豪タゴールの原作小説を、レイが脚色し音楽も担当。日本では1975年に公開されて以来の上映となり、デジタル・リマスターによる40年ぶりの上映となります。今回は同作の姉妹編ともいえ、同じく大女優マビド・ムカージーが主演した『ビッグ・シティ』も併映します。 


この機会にサタジット・レイ監督の真の魅力をお楽しみ下さい。

 

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「イタリアが供与する芸術表現の一部を大阪で紹介する場を創設したい」という思いで昨年第1回が開催されたイタリア芸術イベント「DIM イタリアと出逢う12月」。今年は、日本劇場未公開のイタリア映画4本のプレミア上映を加え、さらにスケールアップして 、12月5日(土)、6日(日)、9日(水)、10日(木)、12日(土)の5日間ナレッジシアター(梅田)で開催される。
 
上映される作品は、イタリアン・コメディの継承にふさわしい価値ある作品と評された2014年制作の映画「レオーニ」、フィクションとドキュメンタリーを織り交ぜて世界で最も名高いイタリアの劇場ミラノ・スカラ座で繰り広げられる日常に観客を引き込む「舞台裏」、ヴィットリア・コロンナの初監督短編映画「サンドボーイ」。ローマ国際映画祭の「スペシャルイベント」部門でオフィシャル・セレクション作品として発表された中部ヨーロッパの家族の物語「ミュンヘンの時計」の4本。また、各上映の前後にコンサートも同時開催。イタリアよりミュージシャンを招き、タンゴやイタリアバロック音楽他多彩なライブを開催予定だ。
 
また、イタリア文化会館大阪(中之島フェスティバルタワー17階)内に併設される芸術スペースではイタリア人画家ダヴィデ・プーマの展示会を開催する。いずれも入場無料(映画、ライブは公式サイトより要予約)。関西で、イタリア文化、芸術表現の最先端に触れる絶好の機会をお見逃しなく! 
 

「第2回DIM イタリアと出逢う12月」
【開催日時】 12月5日(土)、6日(日)、9日(水)、10日(木)、12日(土)
【開催会場】ナレッジシアター(大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館4F)
【料金】無料(全プログラム)※公式サイトより要予約
 
 

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阪神淡路大震災の1年後、1996年にスタートし、今年で第20回の節目を迎えた神戸100年映画祭が、11月2日にピフレホール(新長田)で開幕、奥田瑛二さんを迎えてのトークショーが行われた。毎年テーマを設定し、神戸で撮影した作品や往年の名作を上映、ゲストを迎えてのトークを交え、映画ファンにとって神戸の秋の風物詩となっていた映画祭だが、残念ながら今年で一旦その幕を閉じる。
 
今年のテーマは「震災20年、戦後20年」。2日は奥田瑛二さん自らが選んだ、生命の尊厳と戦争の狂気を描いた『海と毒薬』が上映され、3日は「健さん、ありがとう!」と題した『駅 STATION』追悼上映時に、20年前神戸の被災者を励ますため高倉さんが吹き込んだ20分のメッセージが流された。2日のオープニングでNPO神戸100年映画祭代表理事の石田雅志さんが「DVDで観た作品はすぐに忘れてしまうが、映画館で観た作品は忘れません。いつ、どこで、誰と観たかを鮮明に思い出すことができます」と、映画祭だけでなく映画館に足を運ぶ人そのものが減少傾向にある今、改めてスクリーンで鑑賞する意義を言葉にされていたが、来年以降も継続する「新開地 淀川長治メモリアル」をはじめ、神戸100年映画祭がまた新しい形で再出発する日を、一映画ファン、映画祭ファンとしても楽しみにしていたい。
 
初日の11月2日は、午前中の『海と毒薬』上映に引き続き、モントリオール映画祭グランプリ受賞作『長い散歩』上映が行われた。上映後に開催された奥田瑛二さんを迎えてのトークショーでは、午前中から映画を鑑賞し、感動冷めやらぬ観客の熱い拍手に応えて、奥田瑛二さんがにこやかに登場。シネマパーソナリティー、津田なおみさんの司会により、『長い散歩』撮影秘話をはじめ、硬軟合わせたトークが繰り広げられ、大いに盛り上がった。その主な内容をご紹介したい。
 

 
―――『長い散歩』は今日、久しぶりにご覧になったそうですね。少し目に涙も浮かんでいらっしゃいますが。
自分が撮った映画で、悪い映画はありませんが、『長い散歩』はもう一度撮れと言われても撮れません。(映画制作については)自分の会社、ゼロ・ピクチュアズで、原案から全てを手掛けています。大きな映画会社に企画を持っていけば、もう少しお金はいただけるが、口も出されます。口を出すのはプロデューサーですが、大体感性が悪いので、私の命がけの作品をそんな風にいじられた日には、死んでも死にきれません。今の世の中は、社会の病巣にネガデティブなものがいっぱいあります。それに眼差しを向け、人間模様や人との関わりを描く中で、明日に繋がればいいなというのが、僕が映画監督になった最大のテーマです。それは『海と毒薬』の熊井啓監督から教わった最大のことでもあります。
 

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―――老いや若者の自殺など様々なテーマが描かれていますが、作品の発想はどこから来たのですか?
緒形拳さんとネスカフェのコマーシャルを、千葉の山奥で焚き火をたきながら撮影していたときに思ったのです。アメリカならアンソニー・ホプキンスなどの名優が主役になる映画があるが、日本は年を取れば本当はいい俳優になるはずなのに、逆に脇に追いやる風潮があり、それはダメだと。「緒形拳という名俳優をこのままにしてはいけない」と勝手に思いながら帰る車中、緒形拳主演で何かいいストーリーはないかと考えました。教育者だった人が児童虐待に関わるというのはどうだろうかと。3時間半で大まかなストーリーが作れたので、すぐ緒形さんに電話し、ストーリーを説明してみると「一度お会いしないといけないね。君とコマーシャルで一緒の時に、とっても素敵な人だと思った。一度会おう」と言ってくださり、その後快諾いただきました。
 
すぐに脚本に取り掛かり、最初は不安だったので、女性の脚本家に入ってもらい、ストーリーの柱を作って、第一稿を仕上げました。そこから第二稿、第三稿は自分で書き足し、最終稿が出来上がるまで、僕は、必ずキッチンのテーブルに脚本を投げておくんです。すると、まずはかみさん(安藤和津さん)が夜中に見て赤鉛筆で赤が入り、次は長女(安藤桃子さん)が「お父さん、若い子はああいう言葉遣いはしないよ。翔太君のところなんだけど」と。次女の安藤サクラは何も言わないので、これらの指摘をこの野郎!と思いながら読み返し、プラスにしていきます。何度かキッチンに置いていたので、随分役に立ちました。出来上がった時、初脚本で、「脚本、奥田瑛二」というのは恥ずかしかったので、家族の名前を合わせ「桃山さくら」にしました。
 
―――スーパーバイザーに奥様(安藤和津さん)の名前もありますね。
撮影が10月中旬から11月の初旬の寒い時期で、弁当では気の毒だと、炊き出しで豚汁を作ったり、弁当で添加物が入っているのは良くないから野菜を買ったり、もらったりして炊き出しを作ってもらっていたのです。それを含めてのスーパーバイザーですね。
 
―――冒頭は、ほぼ緒形拳さんの背中のシーンで、娘が見ているのもお父さんの背中なのが印象的でした。
(背中を撮るのは)緒形拳さん、もしくはそのクラスの俳優でないと成立しません。普通は怖がるものですが、怖がらず背中から撮りました。僕の緒形さんへの尊敬の念と憧れの念をこめ、今回の安田役は背中を撮ろうと決めていました。
 
―――ラストシーンも緒方さんの正面と背中のカットですが、光が射し、希望が見えました。
上映後に、ラストシーンの後どうなったのかとよく聞かれますが、実は刑務所から出てきた後の生活までメモに残っています。緒形さん演じる安田世代の先生は権威主義なところがあり、戦中世代でもあります。僕も小中学生の頃、少し悪いことをすると往復ビンタされましたが、安田はそういうところがありながら、校長までのぼりつめ、自分の家族を愛することが出来なかった人物です。誰もが年を重ね死んでいきますが、死ぬ前にきちんと精算し、死を成立させることが大事で、その十字架を緒形さんに背負わせました。安田が(母親に虐待されていた)サチと旅をするのは誘拐です。犯罪は犯罪なので、きっちり始末をつけました。刑務所から出てきたときサチは立っていなかったですが、(映画で5歳のサチが映ったのは)彼の心の奥底にある願望なのです。安田は断絶状態だった娘のところに行き、刑務所で書いた手紙を渡す。娘は父のためにアパートを借りてくれ、娘と話し合います。そうして、娘もようやく父を受け入れ、別々には過ごすが安田は人生を精算するためのいい時間を過ごしたのです。
 

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―――サチのその後はどうなったと考えていますか?
重要なのは虐待を受けていた5歳の子が、(安田との旅を経て)母親の元に戻ると、同じ虐待を受けることになるということです。映画を撮った当時は、親の虐待から子どもを守る法律ができるかどうかギリギリのところでした。僕の考えは18歳か20歳ぐらいになるまでサチは絶対に母親に合わせるべきではない。でないと彼女の心が壊れてしまうでしょう。
 
最後の方に、サチの母親(高岡早紀)が雨の中を傘もささずにいるシーンがありますが、彼女は出口が全く分からない鏡の迷路に入っているのです。サチが戻り、一度は抱きしめるけど、また同じ虐待を繰り返すでしょう。サチは養護施設で明るく成長を遂げる。そして、サチが18ぐらいのときに母親と再会し「私のことを覚えてる?」「覚えています」と言い合えるような虐待のない二人の暮らしがあり、それぞれのシチュエーションでお互いがどう思うかと。そこまでストーリーを構築し、今の場所で終わらせています。そうして観た方が、その後の人生を考えて下さったらいいなと思っています。
 
 
―――高岡早紀さん演じる母親が、足の指の間にクリームを塗っているシーンだけで、こういう女の人なのだと、くっきり分かりますね。
黒いスリップを身に着け、一人で色気ぶっている。美しくても生活感があり、娘を虐待している女性を演じてもらいました。テストの時に黒いスリップとブラジャーをつけていたので、「取れ、ブラジャー。とらなきゃ中止だ!」と怒鳴ったこともありました。やはり、四つん這いになり、たわわな胸の輪郭が見えるのは裸よりもドキリとしますから。
 
 
―――『長い散歩』は街の景色や、登場人物たちが住む街がどんな姿をしているか、きちんと教えてくれるので、観る者にとって親切で、家族を立体的に捉える力になります。
そう言っていただけるとうれしいです。ロケハンは、通常制作部という部署があり、そのチーフが何千枚も撮ってアルバムにし、ラインプロデューサーに見せるのですが、僕は頭の中で台本を全部書いた後に、一人で行き、一人で街の人に聞いてまわるのです。街をくまなく、隅から隅まで歩き、時には住んでいる方の家にお邪魔することもあります。奥田瑛二ですから(笑)。「どうしても家の門構えが撮りたいのでお会いできないでしょうか?」と、たとえその家の主が頑固だからやめておけと言われても、交渉しますね。
 
ラストの駅前で、安田がひざまずいて泣き、通行客が集まるシーンがありますが、あの「上尾張駅」は実際にはありません。架空の街にし、山の名前も全て架空にしています。ファンタジックに撮りたかったので、現実の街の名前を全部架空にしました。公民館を駅に仕立て、役場に警察署を作った訳です。岐阜県笠原町の350名のエキストラの方に全部説明して様々なコスチュームを着てもらい、通行人として出演いただきましたし、バスや、タクシーを行ったり来たりさせて、複数台通っているように見せました。
 
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―――奥田さんは、他の俳優さんではできないような、「ちょっとだめ男だけどラブシーンが多くて、若い女性に惚れられる」役をよく演じておられます。主演最新作の高橋伴明監督『赤い玉。』でも女子高生に翻弄される役どころですが。
15年ぶりのラブシーンでしたね。同い年の高橋伴明監督と話をし、今の映画はダメだなと。日常の中にエロティシズムが満載なのに。ネガティブな摩擦もあれば、ポジティブな摩擦もあるけれど、今の映画は全部それを省いている。それらを今の時代に取り戻そうということで書かれたのが、とんでもないエロエロの台本でした。この年で全裸かよ(笑)と。どうしようか。腕立て伏せ、ジムに通うかと思いましたが、結局この年の体をさらしましたよ。
 
―――前貼りは一切貼らないそうですね。
デビュー作『もっとしなやかに もっとしたたかに』のとき、前貼りで大変な目に遭いました。今でいうガムテープのような素材でしたから、剥がすのが大変で。また、ガムテープのところが映ると、フイルムだからもったいなかったんです。緒形さんも付けたことはないでしょう。いい俳優は前貼りを付けないですね。(「エロスの王様」と呼ばれることに対して)当時、不倫したい男のナンバーワンでしたから、そういう意味では自負していますよ。枯れることは死ぬまでありません。人生、枯れたら男も女も終わりですから。
 
―――(観客からの質問で)奥田さんにとって一番好きな外国映画、日本映画、そして監督は?
自分がずっと思っている映画は、黒澤明監督の『椿三十郎』です。三船敏郎さんのなんともいえない魅力、そして映画の中に溢れる優しさと強さ。あれを越える映画は僕の中にはないということで、ベスト10の中の4、5本は黒澤映画が占めてしまいます。外国映画は、表ベストワンと裏ベストワンがあります。裏ベストワンは『ブレードランナー 完全版』が、映画の中で僕の理想の形です。エンターテイメントとしても、映像の美しさも、地球という問題も含めた中で、あの作品は大好きです。
 
表ベストワンは『ローマの休日』で、50回ぐらい観ています。ぜひ、おうちに帰られたらDVDを借りてご覧になっていただきたいのですが、新聞記者とアン王女は結ばれているのか、結ばれていないのか。そこが50回見ると分かるんですよ。僕は2年前に「おー、見つけた!」と。アン王女がジャーナリストとの謁見の際に新聞記者を見つけ、目と目がぶつかる。その関係性を「わぁ二人が結ばれなくてかわいそう。でも新聞記者と王女では仕方ない」と思うと、見方が浅いです。あの目の切り替えしをもう一度見ると、「あぁ。良かったね、君たち。たった一日だったけど、うん、よし。その思い出を大事に生きるんだ」というのが、目の輝きの中にあります。
 
―――最後に、『ブラック・レイン』で松田優作さんが演じた役のオファーが、最初奥田さんにあったとお聞きしました。
ちょうど『海と毒薬』をニューヨークで観て「感動した」というプロデューサーから、オーディションなしでオファーがありました。凶悪な犯罪者だが、見た目が普通の青年という役柄で、当時はやったと思ったのですが、舞台と熊井啓さんの映画『千利休 本覺坊遺文』のスケジュールのど真ん中に撮影スケジュールが入っていたのです。東京に来ていたプロデューサーに出演できない旨を話すと、「お前は馬鹿か、この映画に出ればいいんだ」と言われたのですが、「日本人には義理があり、それは絶対に守らなければいけないこと。それを反故にしてまで自分のチャンスを掴むと、自分がダメになってしまうし、神様も許してくれない。だから僕は舞台と熊井啓監督の作品を大事にしたい。とても残念だけど」と説明すると、「分かった。ところで、君の着ているスーツはどこのだい?」と(笑)。後悔はしていません。89年10月10日に東宝マリオンのスクリーンで、『ブラック・レイン』と『千利休 本覺坊遺文』が同時公開されたときは、感無量でしたね。

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13日から行われる「新開地 淀川長治メモリアル」@神戸アートビレッジセンター2FKAVCホールでは、『ロミオとジュリエット』、『二十四の瞳』(いずれも13日)、『大人は判ってくれない』(14日)を上映。また同日には、東日本大震災前の人の営みを伝えるドキュメンタリー映画『波伝谷にい生きる人々』上映および、我妻和樹監督トークを開催する。

 
その他、元町映画館や神戸アートビレッジセンターB1F KAVCシアターでも上映あり。
詳しくは、第20回神戸100年映画祭まで http://kff100.com/
 
(江口由美)
 
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『教室の子供たち』(55)で、授業中の子供達の生き生きした姿をフィルムに収め、ドキュメンタリー映画に新風を巻き起こし、世界をも驚嘆させた羽仁進監督。同作の公開から60年を記念し、ドキュメンタリーの方法を駆使した劇映画や、実験的試みを取り入れた唯一無二の作品群を回顧上映する『“映画の天才”羽仁進映画祭』が6月13日(土)から7月3日(金)までシネ・ヌーヴォ(九条)にて開催される。
 
 
上映作は全20本。ドキュメンタリー作品は、監督第一作となったドキュメンタリー短編『生活と水』(52年)、ドキュメンタリーの概念を覆し羽仁進の名を広く知らしめた傑作『教室の子供たち』(55年)、羽仁の記念すべき劇場デビュー作となった『絵を描く子どもたち』(56年)、今やドキュメンタリーの教科書となった代表作『法隆寺』(58年)。
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劇映画では、劇映画第一作『不良少年』(60年)、『充たされた生活』(62年)、ベルリン映画祭特別賞の『彼女と彼』(63年)、モスクワ国際映画祭審査員特別賞の『手をつなぐ子ら』(64年)、渥美清主演の『ブワナ・トシの歌』(65年)、左幸子主演の『アンデスの花嫁』(66年)、寺山修司脚本の『初恋・地獄篇』(68年)、当時人気絶頂だったピンキーとキラーズ主演のエンターテインメント作品『恋の大冒険』(70年)、羽仁映画が到達したひとつの頂点『午前中の時間割り』(72年)、羽仁監督のライフワークとなったアフリカが舞台の『アフリカ物語』(80年)、反核・反戦映画『予言』(82年)、『歴史=核狂乱の時代』(83年)までがラインナップされている。
 
また、現在86歳の羽仁進監督を迎えてのトークショー開催(6月13日)や、原一男監督を招いてのトークショー(6月20日)を開催。映画祭に先立つ6月6日には大阪歴史博物館で評論家の上野昂志さんによる「羽仁進の世界」と題した特別講演会を開催し、より多面的に羽仁監督の作品世界を紹介する。海外での再評価の気運も高まっている羽仁監督作品を一挙に鑑賞できるチャンス。ぜひ、足を運んでほしい。
 
<トークショー>
6/13(土)12:40  トークゲスト=羽仁進監督 ※『教室の子供たち』+『絵を描く子どもたち』の上映後
6/20(土)12:15  トークゲスト=原一男監督 ※『不良少年』の上映後
<「羽仁進の世界」特別講演会>
6/6(土)14:30〜 講師:上野昂志さん(批評家・映画評論家)
会場:大阪歴史博物館・4階第1研修室(地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」9号出口前)
料金:無料

<羽仁進監督略歴>
1928年東京生まれ。父は歴史家の羽仁五郎、母は婦人運動家の羽仁説子、祖母羽仁もと子の創設した自由学園を卒業。共同通信記者を経て49年、岩波映画製作所創立に参加。52年、『生活と水』で監督デビュー。55年『教室の子供たち』で、授業中の子供達の姿を生き生きとフィルムに収めて大好評となる。翌年の『絵を描く子どもたち』は、記録映画としては珍しく劇場公開。その後も『双生児学級』(56年)、『法隆寺』(58年)など1作1作が記録映画界に新風を吹き込み、高い評価を得る。
 
60年、長編劇映画第1作の『不良少年』がキネマ旬報ベストテン第1位に選出。それは、黒澤明『用心棒』、木下惠介『永遠の人』など幾多の名作を抑えての選出で、素人を起用してドキュメンタリーの方法を用いた生々しい映像の迫力が圧倒的な評価を得たのもので、ヌーヴェル・ヴァーグの時代、新人の台頭を鮮やかに印象づけるものとなった。63年の『彼女と彼』は発足直後のATGで配給され、時代の最前線を疾走する第一人者として名声を不動のものとした。その後も『ブワナ・トシの歌』『初恋・地獄編』などドキュメンタリーの手法を多用した劇映画を製作。一方、長くアフリカ、オーストラリアなどに海外ロケを続け、野生動物を撮りつづけた。『アフリカ物語』を発表する他、テレビ等で活躍するなど、活動の幅も広げ、94年には、40年を越える映画監督としての功績を評価され日本映画ペンクラブ賞を受賞。2014年、ウィーン国際映画祭、NYリンカーンセンター等で特集上映が相次ぐなど、今、最も再評価の気運高まる日本の監督である。

 
“映画の天才”羽仁進映画祭 上映スケジュールはコチラ 
 
 

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今年で銀幕デビュー80周年を迎える日本映画最大のスター・原節子の過去最大級の特集上映『銀幕デビューから八十年 女優 原節子のすべて』が、4月25日(土)〜6月12日(金)の7週間、シネ・ヌーヴォ(九条)にて開催される。
 
小津安二郎、成瀬巳喜男はもとより今井正、黒澤明、木下恵介など日本映画の巨匠の作品に数多く出演し、日本映画の黄金時代を体現した屈指の大女優にして、1963年の謎の引退から一切消息を絶ったまさに「伝説の女優」である原節子。出演作で最古の15才の時の特別映像上映の他、一躍スターへと登り詰めた1937年の日独合作映画『新しき土』、戦後民主主義を高らかに謳いあげた『青い山脈』(1949年)、そして出演作の白眉ともいえる『東京物語』(1953年)など小津安二郎監督作品6本、『めし』(1951年)、『山の音』(1954年)などの成瀬巳喜男監督作品などの名作のほか、マドンナに扮した「大番」シリーズ、最後の映画出演作となった『忠臣蔵』(1962年)まで、DVD化されていない珍しい出演作などがラインナップ。7つのカテゴリーに分けて生涯出演作112本のうち、42本を一挙上映する非常に貴重な機会だ。是非この機会に「伝説の女優」の名作の数々を堪能してほしい。
 

◎「鮮烈なデビュー、戦前の出演作品」

15才の出演作『河内山宗俊』(36年/監督:山中貞雄)、大ヒットし原節子が一躍スターダムにのし上がった日独合作映画『新しき土』(37年/監督:アーノルド・ファンク、伊丹万作)、「レ・ミゼラブル」を翻案した大作の『巨人伝』(38年/監督:伊丹万作)、戦意高揚映画『ハワイ・マレー沖海戦』(42年/監督:山本嘉次郎)など原節子のデビューから大スターになる15歳から22歳までの、凛々しくも清楚な美しさに満ちた5作品。
 

◎「才能が高らかに花開く戦後の鮮やかな作品群」

 戦後の新旧世代の交代を描きキネマ旬報ベストテン1位に輝いた『安城家の舞踏会』(47年/監督:吉村公三郎)、同じく吉村公三郎監督で原節子の抱っこ姿が可愛い『誘惑』(48年)、木下惠介監督のあまりに有名な傑作風刺コメディ『お嬢さん乾杯』(49年)、戦後民主主義の象徴となった名作『青い山脈』(49年/監督:今井正)など、敗戦後のうちひしがれた日本人を励まし勇気づけ、あるべき日本女性の理想像を描いた7作品。
 

◎「小津安二郎監督出演作品」

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 初めて小津作品に出演したキネマ旬報ベストテン1位に輝いた記念すべき「紀子3部作」の第1作『晩春』(49年)、こちらもキネマ旬報ベストテン1位に輝く「紀子3部作」第2作『麦秋』(51年)、「紀子3部作」の末尾を飾るとともに、世界映画史上ベストワンにも選ばれた小津・原コンビの最高傑作『東京物語』(53年)、宝塚で撮り最後の小津・原コンビ作となった『小早川家の秋』(61年/この2年後に小津は死去、原も翌年で銀幕から消えて行った)など頂点を極めた『東京物語』など、小津出演作全6本上映。
 

◎「成瀬巳喜男監督出演作品」

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 戦後まもない大阪でロケを敢行した傑作『めし』(51年)、川端康成原作の成瀬の傑作のひとつ『山の音』(54年)、原節子のクローズアップは比類ない美しさ『驟雨』(56年)、高峰秀子と共演し大ヒットした『娘・妻・母』(60年)など、“女性映画の巨匠”成瀬が描く理想の女性像。全4作を上映。
 

◎「多彩な映画に出演した日本映画の黄金期」

 黒澤明の傑作のひとつで原の演技の見事さが光る『白痴』(51年)、戦後日本人の変化を描いた佐分利信が監督した傑作社会派ドラマ『愛情の決算』(56年)、なんと原節子が女子刑務所の保安課長!?『女囚と共に』(56年/監督:久松静児)、義兄・熊谷久虎監督による感動作『智恵子抄』(57年)、原節子が泥まみれになりながら戦後唯一出演した戦争映画『最後の脱走』(57年/監督:谷口千吉)、原が出演を熱望した鬼才・川島雄三監督作品『女であること』(58年)、原が天照大神を演じた大スペクタクル珍品『日本誕生』(59年/監督:稲垣浩)、DVD化もされていない密やかな佳作『女ごころ』(59年/監督:丸山誠治)など、日本映画の黄金期を迎え、トップスターとして様々な作品。全12作品を上映。
 

◎「原節子はマドンナだった!」

 株の世界に飛び込んだ“ギューちゃん”こと赤羽丑之助の波瀾万丈の熱血風雲録。ギューちゃん、憧れのマドンナに原節子。監督は東宝喜劇の名手・監督:千葉泰樹。『大番』(57年)、『続大番  風雲篇』(同)、『続々大番  怒涛篇』(同)、『大番  完結篇』(58年)、以上、原が永遠のマドンナに扮し、大ヒットした「大番」シリーズ4作一挙上映。
 

◎「銀幕最後の出演作品」

 庶民派映画の名匠・久松静児が手がけた文芸映画『路傍の石』(60年)、原最後の「主演」作でメロドラマの秀作『慕情の人』(61年/監督:丸山誠治)、NHK朝の連ドラ第1作にもなった獅子文六の自伝小説の映画化『娘と私』(62年/監督:堀川弘通)、駕篭に乗り細い山道を遠ざかる姿が最後となった原節子最後の出演作『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』(62年/監督:稲垣浩)など、60年代に入り40歳になった原節子の銀幕引退に至る最後のきらめき4作品。
 

<トークショー、特別上映も開催>

ノンフィクション作家で、現在「原節子評伝」を準備中の井妙子さん、大阪大学名誉教授の上倉庸敬さんが原節子の魅力を語るトークショーも開催。また、現存する原節子最古の映像『魂を投げろ』(35年/監督:田口哲)を特別上映。旧制中学の野球予選を描き、不遇なエース早崎の妹を演じる当時15歳の原の爽やかな美しさは必見!
 
4/26(日)12:50  トーク=石井妙子さん(ノンフィクション作家・現在「原節子評伝」準備中)
5/2(土)14:15  トーク=上倉庸敬さん(大阪大学名誉教授)
 
スケジュールはコチラ
 
 
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近年非常に勢いのある台湾映画。新しい才能が続々誕生する中、今一度押さえておきたい台湾のみならず世界の映画人に大きな影響を与え続けている巨匠の傑作を一挙集めた『台湾巨匠傑作選~ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤン、アン・リー、ウェイ・ダーションの世界~』が、1月17日(土)より第七藝術劇場、1月31日(土)より京都みなみ会館、2月7日(土)より元町映画館で上映される。
 
『悲情城市』(89)、『百年恋歌』(05)と台湾の歴史から現代台湾までを描き続けるホウ・シャオシェン監督作品は、今回が劇場初公開となる長編デビュー後に発表したオムニバス映画『坊やの人形』(83)、台湾ニューウェーブの代表としてその名を知らしめした『童年往事 時の流れ』(85)、90年代に発表された日本と合作の2作品『憂鬱な楽園』(96)の3本が上映される。
 
2007年に惜しまれつつ亡くなったエドワード・ヤン監督作品は、遺作であり、カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した家族ドラマの秀作『ヤンヤン 夏の想い出』(00)を上映。
 
『ブロークバック・マウンテン』(05)、『ラストコーション』(07)、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12)と今や“ハリウッドで最も成功を収めたアジア人監督”として意欲的な作品を発表し続けているアン・リー監督作品からは、商業映画デビュー作『推手』(91)、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『ウェディング・バンケット』(93)、『推手』『ウェディング・バンケット』に連なる“父親三部作”最終章『恋人たちの食卓』(94)の3本を一挙上映。
 
そして1月24日より最新プロデュース作『KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜』が公開、現在の台湾映画界で一番のヒットメーカーであり、日本と台湾の関係を描き続けているウェイ・ダーション監督作品は、1930年、日本統治下の台湾で起きた原住民族による武装蜂起「霧社事件」を描いた、二部構成の歴史大作『セデック・バレ(第一部/第二部)』(11)の2作品を上映する。
 
また、新作特別上映としてウェイ・ダーション監督が製作を務めた『セデック・バレ』2部作の製作過程で集められたエピソードや、生存する遺族たちの証言、歴史学者へのインタビュー、セデック族発祥の地と言い伝えられている巨石《プスクニ》を探す旅を捉えた興味深いドキュメンタリー、『セデック・バレの真実』(13)もラインナップ。1本たりとも見逃せない必見特集上映だ。
 
各劇場上映スケジュールはコチラ
 
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第8回おおさかシネマフェスティバル授賞式より
 
 2006年の第1回から今年3月の第9回まで、大阪市の支援(助成金)を受けて開催されていた大阪の春の風物詩、おおさかシネフェスティバル。総合司会、浜村淳さんと受賞ゲストとの爆笑トークで大いに盛り上がる、大阪らしい手作り映画祭として、映画ファンにも親しまれてきました。ここ数年は「大阪アジアン映画祭」の一部門として同様のバックアップを得て開催してきたおおさかシネマフェスティバルですが、大阪アジアン映画祭の事情により、来年は助成対象からはずれ、存続を模索してきました。
 
このたび、前身となる「映画ファンのための映画まつり~おおさか映画祭」(11976~2000年)の原点に返り、関西在住の映画ファン有志による自主運営という形で実行委員会を立ち上げ、「第10回おおさかシネマフェスティバル~映画ファンのための映画まつり~]として継続。2015年3月1日(日)、堂島のホテルエルセラーン大阪にて開催することが決定しました。シネルフレもスポンサーとして、第10回おおさかシネマフェスティバルをサポートします。
 
2015年2月7日のチケット一般発売に先駆け、おおさかシネマフェスティバルでは、お客様がより映画祭を楽しみ、思い出深い一日にしていただける特典付の最前列指定席付スペシャル・サポーターや、サポーターを募集中です。尚、ベストテン発表及び受賞結果、当日プログラムは2015年1月31日に発表予定です。
 
サポーター詳細、お申込みは
おおさかシネマフェスティバル実行委員会 事務局 
Tel 070-1762-0655  Fax 06-4800-4900
ホームページ http://www.oocf.net/
 

【おおさかシネマフェスティバルの由来】
 
 1976年に大阪・中乃島の関電ホールで「第1回映画ファンのための映画まつり」として開催。「関西在住の映画ファンが選ぶ」前年度の邦・洋画のベストテン・個人賞を表彰するイベントで、受賞者の映画人と映画ファン大阪の地でスキンシップを図る映画祭としてスタートしました。
発案者は映画監督の大森一樹氏、関本郁夫氏、映画記者・高橋聰で、グループ無国籍、シネマ自由区のメンバーが実行委員会を形成。第1回はひし美ゆり子さん、多岐川裕美さんら多くの俳優さんが来場し楽しいイベントになりました。以後、場所を大阪・三越劇場、京都・京一会館、神戸・バートンホールなど替えながら継続。第2回の水谷豊さん、原田美枝子さん、第3回のマキノ雅弘監督、鈴木清順監督、第4回の松田優作さん、原田芳雄さんらとの楽しいトークシーンが懐かしく思い出されます。第11回の守口文化センター開催から「おおさか映画際」という冠を付けて地元映画祭の特徴付けを行い、同所で第25回まで連続開催。大林宣彦監督、竹中直人監督、内田裕也さん、原田知世さん、原田貴和子さん、冨司純子さん、山下耕作監督、俊藤浩滋プロデューサーなど大勢が来場してくださいました。
 
第25回開催で「映画まつり」の灯は一度消えましたが、5年後、2006年開催の「第1回おおさかシネマフェスティバル~映画ファンのための映画まつり~」でよみがえり、大阪・鶴見区民センター、心斎橋そごう劇場(現・大丸心斎橋劇場)を経て、第3回から大阪歴史博物館講堂に場所を移し、今年の第9回まで継続。第4回の藤田まことさん、尾野真千子さん、第5回の笑福亭鶴瓶さん、松坂慶子さんらが場内に熱気を呼んでくださいました。第回からボランティアで司会とインタビュアーを務めてくださった浜村淳さんの名調子が、映画祭の名物になり今年まで続いています。
 

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 “映画の新しい才能の発見と育成” をテーマに、1977年にスタートした映画祭、「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」が今年で36回を迎える。関西では、京都と神戸で12月から1月にかけて開催することが決定した。
黒沢清監督、園子温監督、熊切和嘉監督、内田けんじ監督、石井裕也監督をはじめ、多くの映画監督が飛び立っていった世界最大級の自主映画コンペティション「PFFアワード」。今年は「SF・怪奇映画特集」と題して垂涎もののSFカルトの傑作をフィルム上映する招待企画部門。そして、矢口史靖監督と鈴木卓爾監督が、”暇で金がない”1994年に考案し、20年間続けてきた短編「ワンピース」作品の傑作選を上映する。PFFでしか見ることのできない映画を是非体験してほしい。
 

◆コンペティション部門の「PFFアワード2014」受賞作21作品を一挙上映!

10月におこなわれた東京国際映画祭で上映、北野武監督の激励を受けたり、バンクーバー国際映画祭のキュレータ、トニー・レインズ氏が入選作『丸』を「今年観た中で一番刺激的」と絶賛するなど、最先端の映画表現である日本のインディペンデント映画に、例年になく注目が集まっている。今年は528の応募作から、4か月の審査期間を経て厳選された21作品を上映。日本映画の新たな時代を感じること間違いなし!
 

◆招待企画部門で開催の「SF・怪奇映画特集」

「SF・怪奇映画特集」と題し、タルコフスキー監督の名作『惑星ソラリス』、『ストーカー』や、ソビエトSFコメディーの金字塔『不思議惑星キン・ザザ』、ジョージ・ルーカスやジョン・カーペンター監督の幻の処女作、など、垂涎もののSFカルトの傑作を、フィルム上映。 
 

◆ようこそ、ワンピース体験へ!

『ウォーターボーイズ』『WOOD JOB!』の矢口史靖監督&『ゲゲゲの女房』『楽隊のうさぎ』の鈴木卓爾監督が、”暇で金がない”1994年に考案し、20年間続けてきた短編「ワンピース」作品の傑作選を上映。1話1シーン1カット、固定カメラで撮る。撮影中は一切カメラに触れない。編集もアフレコも音楽ダビングもしない。そんなルールのもと制作された 30 秒~ 10 数分のショートフィルム「ワンピース」シリーズの中から、8月に撮影されたばかりの新作、自薦ベスト、お蔵出しなど、未公開作を含む 10 本をセレクト。ヒネリの効いた面白さに「癖になる」「ハマる」との声多数、ファンの多いシリーズだ。
 

<開催日程>
■京都開催  [ 第一部 ] 2014年12月13日(土)~12月19日(金)
       [ 第二部 ] 2015年1月3日(土)~1月9日(金)
       京都シネマ
■神戸開催  2014年12月20日(土)~12月23日(火・祝) 
       神戸アートビレッジセンター
 
第36回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)公式サイトはコチラ
 
 
 
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 日本が誇る世界的巨匠・黒澤明監督。没後17回忌と傑作『七人の侍』誕生60周年を記念し、黒澤明監督の全30作品を上映する『黒澤明映画祭』が10月25日(土)から12月19日(金)までシネ・ヌーヴォ(九条)で開催される。デビュー作『姿三四郎』から遺作『まあだだよ』まで、そのほとんどが35ミリフィルムで上映され、黒澤作品を一気に堪能できる非常に貴重な機会となっている。
 
また、黒澤監督の生涯の片腕として、1950年の『羅生門』にスクリプターとして参加、51年の『生きる』以降の全黒澤映画に記録・編集・制作助手として活躍された野上照代さん、批評家・映画評論家の上野昂志さん、『七人の侍』が大好きと語られる原一男監督の3人が、それぞれトークショーを開催する予定だ。
 
“世界のクロサワ”と賞賛され、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラら、現在世界の第一線で活躍する監督たちに大きな影響を与えた巨匠、黒澤明の作品は、時を経ても変わらぬ面白さや映画としての力、男同士の熱い物語を観る者に刻み込む。黒澤ファンはもちろんのこと、これを機会にぜひ若い世代の人たちにも“世界のクロサワ”の世界観を映画館で体感してほしい。
 
●上映作品
『姿三四郎』1943年
『一番美しく』1944年
『續 姿三四郎』1945年
『わが青春に悔いなし』1946年
『素晴らしき日曜日』1947年
『酔いどれ天使』1948年
『静かなる決闘』1949年
『野良犬』1949年
『醜聞(スキャンダル)』1950年(山口淑子さん主演)
『羅生門』1950年
『白痴』1951年
『生きる』1952年
『七人の侍』1954年
『生きものの記録』1955年
『蜘蛛巣城』1957年
『どん底』1957年
『隠し砦の三悪人』1958年
『悪い奴ほどよく眠る』1960年
『用心棒』1961年
『椿三十郎』1962年
『天国と地獄』1963年
『赤ひげ』1965年
『どですかでん』1970年
『デルス・ウザーラ』1975年 ※上映予定
『影武者』1980年
『乱』1985年
『夢』1990年
『八月の狂想曲(ラプソディー)』1991年
『まあだだよ』1993年 ※遺作
特別上映:『わが映画人生 黒澤明監督』1993年/日本映画監督協会編/インタビュアー:大島渚
 

■『七人の侍』誕生60周年記念 黒澤明映画祭

 ・開催時期/2014年10月25日(土)〜12月19日(金) 8週間
 ・開催場所/シネ・ヌーヴォ(大阪・九条)電話06-6373-1211
       地下鉄中央線・阪神なんば線「九条駅」徒歩3分(大阪市西区九条1-20-24)
 ・主催=日本映画大回顧展上映実行委員会
 ・共催=NPOコミュニティシネマ大阪、シネ・ヌーヴォ
 ・助成=芸術文化振興基金
 ・後援=京都国際映画祭
 ・特別協力=東宝
 ・協力=東京国立近代美術館フィルムセンター、KADOKAWA、松竹、ワーナー エンターテイメントジャパン、
  日本映画監督協会、中央映画貿易、黒澤明研究会、MARUZEN & ジュンク堂書店梅田店
 
『七人の侍』誕生60周年記念 黒澤明映画祭 公式サイトはコチラ