映画ニュース特別上映情報や映画関連イベント情報、レポートをお届けします。

その他の最近の記事

anohito-min-500-1.jpg織田作之助が書いたとされる幻の脚本を映画化した

山本一郎監督長編映画デビュー作『あのひと』

第22回ミンスク国際映画祭で審査員特別賞受賞!



第二次大戦末期の昭和19年に書かれた映画脚本『あのひと』が、2012年に大阪の中之島図書館で発見され、専門家によって文豪・織田作之助が書いたも のと認定されたと報道されました(2012年10月13日付「産経新聞」ほか)。松竹大船撮影所で製作予定だったものが、おそらく軍部の忌避にあい、実現しなかった幻の作品です。

anohito-280-1.jpg
ストーリーは、4人の帰還軍人が戦死した部隊長の遺児「小隊長」を育てているところから始まります。やがて、戦局が厳しくなり軍需工場に働きに出た帰還軍人たちの代わりに、今度は4人の女たちが住み込んで遺児を育て始める。「小隊長」を中心とした戦時下の奇妙な共同生活を、時にユーモラスに描く意欲作で す。
 

そんな幻の作品『あのひと』が70年の時を超えて映画化! メガホンをとったのは、『武士の一分』(山田洋次監督)、『珈琲時光』(侯孝賢監督)など数々の傑作のプロデューサーを務めてきた山本一郎監督。本作が長編監督デビューとなります。織田作之助の脚本を一字一句変えず、独自の解釈であえて モノクロ/スタンダード・サイズを採用し映像美を追究。カメラマンに佐々木原保志(『その男、凶暴につき』『ゲゲゲの鬼太郎』他)など映画界を代表するスタッフが結集し、山本一郎監督の世界観を映像化しました。

anohito-280-2.png 

出演は、田畑智子、神戸浩、『太秦ライムライト』を製作した大野裕之率いる劇団とっても便利のメンバーに、福本清三、峰蘭太郎ら。撮影は、2013年夏に、京都の松竹撮影所で行われました。
 

 

 

このユニークな作品『あのひと』が、このたび、ベラルーシ共和国で11月6日から13日まで開催された、東ヨーロッパ・中央アジア最大の映画祭である第22回ミンスク国際映画祭にて、異例の2つの審査員特別賞を受賞!

anohito-min-500-2.jpg

「映画を信じることの奇蹟、人生を信じることの奇蹟への特別賞」
「日本映画の伝統へのこだわりに対しての特別賞」

を受賞しました。

初監督作品が、国際映画祭で二つの特別賞という異例づくめの快挙です!


【山本一郎監督・受賞の言葉】
「とても光栄です。京都の松竹撮影所で撮影できた事が良かったです。20 年以上前のことですが、そこにあった、KYOTO 映画塾に感謝しています。「あのひと」に参加して下さった皆さま、ありがとうございました。
 

山本一郎監督作品・織田作之助の脚本とされる映画『あのひと』は近日、東京・渋谷のユーロスペースにて公開予定です。 


anohito-pos-1.jpg★映画『あのひと』 
87分 モノクロ/スタンダード (C)2014山本昆虫
監督:山本一郎(プロデューサーとして『武士の一分』(山田洋次監督)、『珈琲時光』(侯孝賢監督)を担当)
脚本:織田作之助(推定)
プロデューサー:榎望(『日本のいちばん長い日』『駆込み女と駆出し男』他)
出演:田畑智子、神戸浩/大野秀典、多井一晃、彩ほのか、鷲尾直彦、杉山味穂、中島ボイル、上野宝子、大野裕之、川嶋杏奈/林基継、橋本一郎、上西雄大/福本清三、峰蘭太郎 他
公開劇場:ユーロスペース(近日公開)ほか 
配給:劇団とっても便利
 

【一般からの問い合わせ先 および 配給・宣伝・宣材についての連絡先】
劇団とっても便利(担当:大野) info@benri-web.com

anohito-min-500-3.jpg

his-tiger-500.jpg
第7回京都ヒストリカ国際映画祭のオープニング作品『タイガー・マウンテン~雪原の死闘~』で製作指揮(エグゼクティブ・プロデューサ ー)を務めたジェフリー・チャン氏が来日し、10 月 31 日(土)12:00 からの上映後にトークショーを開催する。
 
現在、中国の映画市場は世界第2位の規模まで急拡大しており、ハリウッドも中国との共同製作を積極的に行っている。今回来日するジェフリー・チャン氏は、香港を拠点に数々の国際共同製作を手掛け、中国映画市場への配給を取りもつキーパーソンであり、製作費 28 億円のツイ・ハーク監督のヒット作『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』(中国で興収 72 億円)など多数の大作を戦略的に成功に導いた実績の持ち主だ。世界の映画産業の潮流を知る貴重なトークショーとなること間違いない。
 
ジェフリー・チャン氏プロフィール
〔『タイガー・マウンテン〜雪原の死闘〜』 エグゼクティブプロデューサー〕
中国の大手映画配給会社・Bona Film Group にて COO、役員を務める。また国際セールスエージェントであり、現在は Bona の香港を拠点とした合弁子会社となっている Distribution Workshop をベテラン映画プロデューサー、ナンサン・シーと共同設立。これまでエグゼクティブプロデューサー、プロデューサーとして『タイガー・マウンテン~雪原の死闘~』の他、『盗聴犯 三部作』、『ゴッド・ギャンブラー レジェンド 1、2』、『レクイエム 最後の銃弾』、『激戦 ハート・オブ・ファイト』、『My Lucky Star(原題)』、『ラスト・シャンハイ』、『桃さんのしあわせ』、『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』 や『白蛇伝説』など多数のヒット作を含む約 30 作品を手掛けた。また最近では、シンガポールの気鋭監督エリック・クーの最新作『In the Room』のエグゼクティブプロデューサーを務めた。
 

his-logo.png

尚、現在からの目線でテレビ時代劇を問い直すヒストリカ・ フォーカスのゲストには、映画監督の犬童一心氏、アニメ監督の大地丙太郎氏を迎え、当時制作に携わったゲストとテレビ時代劇を掘り下げるトークが開催される。ヒストリカ・ナビゲーターの飯星景子氏や、ヒストリカワールドのゲスト、ミルクマン斉藤氏によるトークもぜひお見逃しなく。
 
 
全上映作品の前売券はチケットぴあ各種取扱窓口で販売中⇒http://www.historica-kyoto.com/ticket/
 
 

kobe100-2.jpg

今年で第19回を迎える神戸100年映画祭。毎年テーマを設定し、神戸で撮影した作品や往年の名作を上映、ゲストを迎えてのトークを交え、映画ファンにとって神戸の秋の風物詩となっている映画祭だ。第19回のテーマは「あの女優に会いたい」。NHK連続テレビ小説に主演した女優たちの作品を特集上映したり、元町映画館では過去から現在を射抜く女性が主人公の『エレニの帰郷』、『フランシス・ハ』が上映された。また、11月15日から全国公開される『紙の月』プレミア試写会では、吉田監督をはじめ主演の宮沢りえ、池松壮亮が登壇し、神戸ロケのエピソードを披露。そして16日まで神戸アートビレッジセンターにて「新開地 淀川長治メモリアル」で伝説の女優たちの作品、『モロッコ』、『カサブランカ』、『哀愁』、『めし』を上映中だ。

 

kobe100-1.jpg

去る10日に神戸文化ホール中ホールで開催されたメインイベントでは、第1回神戸100年映画祭で『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』のゲストとして夫、篠田正浩監督と登壇した岩下志麻さんが久しぶりに映画祭ゲストとして来場。「岩下志麻さんを迎えて」上映会&トークショーと題して、岩下さん自身が上映を希望された代表作『はなれ瞽女(ごぜ)おりん』と名匠小津安二郎監督の遺作『秋刀魚の味』が上映された。
トークショーでは、『昭和の女優』著書で岩下さんへのインタビュー経験も多数という伊良子序氏(神戸100年映画祭顧問)が聞き手となり、今だから話せる撮影エピソードや女優人生について思わず笑いが飛び出すような和やかなトークが展開された。その主な内容をご紹介したい。
 

 

■『はなれ瞽女おりん』撮影エピソード

―――岩下さんは徹底した役作りで有名ですが、『はなれ瞽女おりん』で演じた盲目の瞽女(ごぜ)役はどのように役作りをしたのですか。
岩下:暗闇恐怖症なので、盲目の女性の役がきたとき、暗闇に慣れるか不安でした。化粧をしたり、風呂に入ったりするときも目をつむり、暗闇になれることがから始めました。実際に新潟で生存されておられる瞽女さんを訪ねると、夜8時でも真っ暗闇の中いらっしゃり、私たち訪問者のために電気をつけてくれました。目が見えないというのはこういうことかと実感し、役に入っていけました。瞽女さんには、傘の差し方など色々ご指導いただき、とてもありがたかったです。目をつむって何か月か生活しました。
 
盲学校にも行きましたが、こんなにたくさんの方が暗闇で生活されているのかと思うと、取材をする前に涙が止まらず大変でした。校長先生に目隠しされ、廊下をまっすぐ歩くように指示を受け、歩いてみたのですがどうしても左方向に歩いてしまうのです。人間は耳がいい方に歩いてしまうと聞き、演技するときも誰かがセリフを言ったときに耳を差し出すようにしました。瞽女が弾く三味線の稽古をするのも大変で、6か月間毎日通って習いました。いつも微笑みを浮かべているようなおりんでいたい。目が不自由でも否定的ではなく、いつも明るいおりんをイメージして演じました。私にとっては大変思い出深い、大好きな映画です。
 
―――台本は撮影前にすべて覚えてしまうのですか。
岩下:撮影前に、台本一冊を覚えてしまわないと、役に入っていけません。台本を全て読み、全体を見ないと役の性格や芝居の強弱は付けられません。まずは全て覚えてから撮影前日に復習するようにしていました。
 
―――88か所でロケを行ったそうで、当時の映画作りの贅沢さを感じました。
岩下:電線やテレビのアンテナがない場所を探すのが大変でした。道を歩いて角を曲がると静岡県でロケをしたシーン、次の角を曲がると富山県でロケをしたシーンという具合に、各地のロケを緻密につないで、作品ができました。ロケハンだけでも3年半かかりました。
 
―――共演の原田芳雄さんは、おりん役の岩下さんに気遣って、あることをしていたそうですが。
岩下:私は瞽女役で目が見えない設定なので、朝ロケバスに乗ったときから目をつむっているのですが、時々目を開けても原田さんの姿が全然見えなかったのです。実は、原田さんが私の前からわざわざ姿を消していたことを、亡くなる前にテレビで話されていたのを聞き、心遣いに感動してお礼を言いました。当時の私は、「なぜ原田さんはいらっしゃらないのか」と思っていましたから。
 

■『極道の妻シリーズ』撮影エピソード

―――『極道の妻シリーズ』では、「あんたら覚悟しいや」という決め台詞が印象的でしたが、役に入り込む岩下さんが姐御役から日常生活に戻るのは大変だったのでは?
岩下:背中に入れ墨をいれなくてはならないし、ピストルは撃たなければならないし、最初は躊躇しましたが、皆さんが「姐さん!」と呼んで下さるので、だんだんその気になっていました。京都の撮影中に友達から電話がかかってきたときは、思わず「わてや」と返事をし、随分驚かれましたね。
 

■女優人生を歩む決意が固まった作品『五瓣(ごべん)の椿』

―――岩下さんの女優人生を振り返ると、駆け出しの頃は清純派でしたが、山本周五郎原作 『五瓣の椿』ではとても凄惨な役を演じました。以降、人間の中に眠っている殺人願望、多面性や暗黒面を演じると、はまり役だと感じます。自叙伝でも少女時代から精神科の医者になりたかったと語っておられますね。
岩下:大学は心理学に進みたいと猛勉強していましたが、体をこわして留年し、心理学を断念したところ、女医ではなく女優になりました。子どもの頃、前進座の『屈原』という舞台を観ましたが、王妃の行動から人間の奥に潜む恐ろしさを小6にして体現したことが今も記憶に残っています。『五瓣の椿』でも、私の役は父親をとても愛していたけれど、母親がとても淫乱で、母親と遊んだ男5人を殺して椿の花を置いていくという、初めての悪への挑戦でした。とても印象に残りましたし、女優をやっていこうと決意が固まった作品でした。
 

■『秋刀魚の味』撮影エピソード

―――岩下さんは、小津安二郎監督、木下恵介監督と、巨匠と組まれることが多かったですね。
岩下:当時松竹は巨匠と呼ばれる監督が多かったです。木下監督は、風や雲や光という自然をとても大事にする監督でした。小津監督はセットが多く、ベテランの方でも最低50回、ひどいときには100回もカットがかかっていました。一つの画面が小津監督の額縁のようになっていて、絵画なども「5センチ上」とかける場所が決まっています。役者も、小津監督の絵づくりの中にいなくてはならず、演技の癖やテクニックは嫌われます。あくまでも自然でなくてはいけないのです。失恋したシーンで巻き尺を巻くとき、100回目でようやくOKをもらったことがあるのですが、後々小津監督から「人間は悲しいときに悲しい顔をするのではない。人間の喜怒哀楽はそんな単純なものではない」と言われました。きっと、悲しい顔をしていたのでしょうね。美術面でも、お料理の食器は、清水焼など上質なものを全部取り寄せ、絵画も全て本物なので、小道具さんはいつも大事に抱えて、鍵をもって歩いていました。
 

■妻として、母としての篠田志麻と、女優岩下志麻の裏にある夫篠田監督の支え

―――妻、母としての岩下さんのお話を伺います。『はなれ瞽女おりん』出演の前にスランプの時期があったそうですが。
岩下:当時は自分の表現力のなさに愕然としていました。子どもを犠牲にしてまで女優を続けていくべきか、ずいぶん悩みました。子どもがかわいい時期だったので、子どもを置いて仕事に行くことについて悩んだ時期が2年ほどあったでしょうか。鬱状態になっていたと思います。『はなれ瞽女おりん』は6ヶ月ロケだったので、子どもを置いていかなければならない辛さを背負って演じきりました。日本アカデミー賞女優賞をいただいたことが励みになり、一つの垣根を越え、女優をし続けようと思えるようになったのです。
 
―――夫であり映画監督である篠田さんは、岩下さんの女優という職業に理解を示していらっしゃったのでしょうか。
岩下:篠田は「家庭は休息の場でなくてはいけない。たくさん休息して現場には元気で行ってほしい」ということで、女優をするために家事をせずにいることができました。大抵のご主人は、家事をやらないと文句が出ますが、篠田の場合は女優という仕事に没頭させてもらえましたね。私が女優を辞めようかと悩んでいた時も、「おまえは女優をやっているときが一番輝いているのだから」と言われました。よく、女優は自信過剰でなければやっていけないと言われますが、その時期は自信を喪失していたのでしょう。
 

■観客へのメッセージ

岩下:これからも映画を愛して、たくさん映画館に足を運んでいただけたらうれしく思います。
(江口由美)
 
神戸100年映画祭公式サイトはコチラ
 
9月28日(日)楳図かずお監督、片岡愛之助、舞羽美海『マザー』大阪舞台挨拶決定!!
 

mother-2.jpg

『まことちゃん』『おろち』で知られる漫画家楳図かずおが初メガホンをとった長編ホラー作品『マザー』公開を記念して、主役の片岡愛之助、舞羽美海、そして楳図かずお監督の豪華舞台挨拶が 9月28日(日)大阪ステーションシティシネマ / なんばパークスシネマで開催されることが決定しました!
今大人気の片岡愛之助が楳図ワールドでどんな表情を見せるのか、その裏話とは?チケットは現在発売中です。漫画でみせた楳図ワールドをスクリーンで、そしてトークでぜひ体感してみて!
 
 
 

 

mother-pos.jpg

■会   場 :大阪ステーションシティシネマ / なんばパークスシネマ
 
■日   時 :2014年9月28日(日) 
【大阪ステーションシティシネマ 3シアター】
10:15の回上映終了後、舞台挨拶
 
【なんばパークスシネマ 4シアター】
11:10の回上映終了後、舞台挨拶
 
■料    金 :通常料金:一般1800円、大学生1500円、高校生・中学生・小学生1000円、シニア1100円
          ※ムビチケ使用可
          ※各種招待券、割引券はご利用いただけません。
 
■登 壇 者 :楳図かずお監督、片岡愛之助、舞羽美海 (予定)
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承下さい。 
 
≪チケット購入方法≫
インターネット・劇場窓口にて販売開始。
 
(1)インターネット販売
9月20日(土) 9:00~
※ インターネット販売ではパソコン・スマートフォン・携帯電話からお買い求め頂けます。
 
<大阪ステーションシティシネマ>
パソコン・スマートフォン:http://www.osakastationcitycinema.com/index.html
携帯電話:http:// www4.osakastationcitycinema.com/
※ 携帯電話ではお席はブロックでのご指定となります。(ピンポイントでお席をお選びいただくことはできません)
※ ドメイン指定受信、アドレス指定受信を設定されている方は事前に購入完了メールの受信設定をお願い致します。
   ドメイン指定受信の場合:@osakastationcitycinema.com
   アドレス指定受信の場合:info@osakastationcitycinema.com
 
<なんばパークスシネマ>
パソコン・スマートフォン:http://www2.parkscinema.com/ticket/p0010.do?th=0101
携帯電話:http:// www3.parkscinema.com/
※ お席はブロックでのご指定となります。(ピンポイントでお席をお選びいただくことはできません)
※ ドメイン指定受信、アドレス指定受信を設定されている方は事前に購入完了メールの受信設定をお願い致します。
   ドメイン指定受信の場合:@parkscinema.com
   アドレス指定受信の場合:info-namba@parkscinema.com
 
<大阪ステーションシティシネマ&なんばパークスシネマ共通>
※ 規定枚数に達し次第、販売を終了させていただきます。
※ オンライン販売はクレジットカード決済がご利用頂けます。
※ ムビチケはインターネットではご利用できません。ムビチケは劇場窓口のみの受付となります。
※ 当日は非常に多くのアクセスが集中することが予想されます。ネットワーク、サーバーに多大な負荷がかかり、お客様のご利用環境によってはページが表示されない、 時間がかかる、動作が停止する等の症状が発生する場合があります。これらに起因してご購入できなかった場合、弊社は責任を負いかねますのでご了承の上、アクセスをお願い致します。
 
(2)窓口販売
 <大阪ステーションシティシネマ&なんばパークスシネマ共通>
9月20日(土)劇場オープンより、劇場チケット窓口でも販売がございます。
 
※ 列での待ち合わせ(横はいり)は、他のお客様のご迷惑となりますのでご遠慮ください。
※ 舞台挨拶付き上映の回は全席指定席・定員入替制での上映となります。
※ 舞台挨拶付きの上映をご鑑賞いただくには、舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※ お一人様6枚までとさせていただきます。
※ 各種割引(株主優待・歌舞伎会・メンバーズカードポイント鑑賞など)はご利用いただけません。
※ 規定枚数に達し次第、販売を終了させていただきます。
※ チケット購入後の変更および払い戻しは致しかねます。また何らかの事情により舞台挨拶が中止になった場合でも、チケット代の払い戻しは致しかねますのでご了承ください。
※ 転売目的でのご購入は固くお断りします。
※ 場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオにより撮影・録画・録音は固くお断り致します。
※ 舞台挨拶にはマスコミ取材が入る可能性がございます。予めご了承ください。
  
kieta_e_main_R.jpg
 
フランスを拠点としながら祖国カンボジアの人々の記憶に迫る作品を撮り続けているリティ・パニュ監督の第66回カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリ受賞作『消えた画クメール・ルージュの真実』が、9月13日(土)より、十三・第七藝術劇場で公開される。
 
カンボジアで、リティ・パニュ監督自身が幼少期に体験したポル・ポト率いるクメール・ルージュによる虐殺の記憶。一瞬にして華やかな街から人々は虐殺され、生き残った者もクメール・ルージュの支配下で名前を失い、個を配して重労働を強いられる。自身も家族や友人を失い、奇跡的に収容所を脱出して映画監督になったリティ・パニュが、失われたフィルムや写真を発掘するだけでなく、失われた記憶を新たに作り出す試みを本作で行っている。多くの犠牲者が葬られた土から一つ一つ手彫りで作り上げた膨大な数の土人形たちに歴史を重ね、静かな語りによって苦しみながら生き抜こうとしたカンボジアの人々の肖像を浮かび上がらせる。一掘り一掘りに込めた想い、そして詩的にすら感じる語り口から、深い追悼の意も感じられる作品だ。
 

公開初日の9月13日(土)12:15の回終了後、5Fイベントホールにて14:10ごろよりトークショーが開催される。カンボジアでかつて起きたクメール・ルージュの真実について、改めて触れてほしい。
 
トークゲスト
川瀬 慈さん(国立民族博物館・助教)
小林 知さん(京都大学東南アジア研究所准教授)
詳細はコチラ
 
 
『消えた画クメール・ルージュの真実』公式サイト⇒http://www.u-picc.com/kietae/index.html
 

Chronicle-550.jpg

Chronicle-2.jpg9月27日(金)より2週間首都圏限定にて公開され、平日昼間の回でも満席の劇場が続出するなど大ヒットスタートを記録した今話題の映画『クロニクル』。公開した直後には、SNSを中心に「これを大きなスクリーンで観なかったら一生後悔する。」「最高に怖くて面白くて興奮しました。」など著名人を含め、絶賛の声が上がり、「首都圏のみ、しかも短期間しか上映されないなんて勿体無い!」「絶対拡大するべき!」と首都圏以外での上映を希望するファンの言葉が続出した。このファンの熱い想いを受け、10/12(土)~大阪:TOHOシネマズ梅田、愛知:109シネマズ名古屋、福岡:TOHOシネマズ天神他首都圏以外の上映が急遽決定した。
追加上映、上映続映劇場情報は公式サイトまで http://www.foxmovies.jp/chronicle/

本作の監督を務めたのは、リブート版『ファンタスティック・フォー』への起用が決まるなど、次々とオファーが殺到している大注目の若干27歳の新人監督ジョシュ・トランク。主演のデイン・デハーンは10代独特の繊細な感情を見事に表現して注目を集め、『アメイジング・スパイダーマン2』でハリー・オズボーン役を演じることが決定している注目株だ。

 


<作品概要>
Chronicle-3.jpgその能力<チカラ>は、僕らの退屈な日常を破壊する―
ある高校生が自分を記録した映像が発見された。そこに映っていたのは―。
高校生のアンドリュー、マット、スティーヴは、ある日特殊な能力<チカラ>を手に入れる。手を触れずに女子のスカートをめくったり、雲の上でアメフトをしたり。3人の退屈な日常は刺激的な日々へと変わっていく。しかし、アンドリューがあおってきた車を事故らせたことから、チカラに翻弄され始め・・・・・・。
チカラを手にした人間が、人類を救うヒーローや世界征服を企む悪人になるとは限らない。普通の高校生がチカラを持ったらいったいどうなるのか?もしアナタがチカラを手に入れたら・・・・・・ソノチカラ、ドウツカウ?
『クロニクル』は、そのリアルな10代の目線が自分を“記録”<クロニクル>するSNS世代にウケて、全米ナンバー1ヒットを記録。“クロニクル現象”を巻き起こした超話題作がいよいよ日本に上陸する!

■監督:ジョシュ・トランク
■出演:デイン・デハーン(『リンカーン』)、アレックス・ラッセル(『キャリー』)、マイケル・B・ジョーダン(テレビシリーズ『Parenthood』)他
■2011年/アメリカ映画/原題:CHRONICLE/全米公開:2012年2月3日/PG12/84分
■配給:20世紀フォックス映画(C)2011 Twentieth Century Fox
■公式サイト:http://www.foxmovies.jp/chronicle/
■公式Facebook:https://www.facebook.com/ChronicleJapan
■公式Twitter:https://twitter.com/chroniclejapan

 

manga3.JPG

 女優だけでなく、プロデューサーとしてリム・カーワイ監督『マジック&ロス』(10)、深田晃司監督『歓待』(10)、イム・テヒョン監督『大阪のうさぎたち』(11)、内田伸輝監督『おだやかな日常』(12)などを世に送り出し、国内外を問わず精力的な活動を続け、映画界で独自の存在感を放つ杉野希妃さん。『歓待』以降の作品はいずれも東京国際映画祭や東京フィルメックスのコンペティション部門(『大阪のうさぎたち』はアジアの風部門コンペ対象作)入賞を果たし、今年の台北映画祭では杉野希妃特集上映「Filmmaker In Focus: Kiki Sugino」が組まれ、日本未公開作品をはじめとする全7本が上映されるなど、海外の映画祭でも高い評価を得ている。

 来年1月、二階堂ふみを主演に迎えたプロデュース兼出演作『ほとりの朔子』(14)の公開も待望される杉野希妃さんが、自身が主演する最新作「女による女のためのR18文学賞」シリーズ第三弾『マンガ肉と僕』で、いよいよ監督デビューを果たす。主演に三浦貴大さんを迎え、三浦さん演じる青年ワタベと杉野さん演じるサトミをはじめとした3人の女の8年に渡る関係を描く、女の本音が満載の本作は、ほぼ全編京都ロケで京都の名所が多数登場するのも大きな見どころだ。

 

manga4.jpg 9月後半、12日間をかけて行われた撮影のうち、私は物語の大きなターニングポイントとなるシーンの撮影に立ち会うことができた。今まで『歓待』、『大阪のうさぎたち』、『おだやかな日常』と来阪のたびにインタビューさせていただいた杉野希妃さんが、プロデューサー、主演をしながら今回は監督業にもチャレンジ。記念すべき初監督姿をぜひ現場で見てみたい!その一心で早朝の撮影に合流し、まずは現場の緊迫した空気に圧倒された。杉野監督は、自身もずっと現場で登場するシーンのため、自ら「用意、スタート」と言った途端に演技に入り、演技を終えて「カット!」と声をかける。カット後は、真剣な表情で早速モニターチェックをし、三浦さんやワタベの恋人サヤカ役のちすんさんに細かな演出を行い、まさにフル回転だ。開店前の店舗を借り、時間に限りのある撮影だったため、杉野監督の「もう1回やらせてください」の声に周りもどんどん集中力が高まる。ちょっとした間合いや、顔の角度など納得のいくまでテイクを繰り返すこだわりぶりをみせた杉野監督をバックアップする周りのスタッフの声掛けも見事で一体感のある現場だった。

 朝一の撮影を終了し、次の現場に向かう移動の車中で、初監督作となった本作への想いや、杉野監督が表現したい女性像、初挑戦したプロデューサー兼監督兼主演のメリット、デメリットについてお話を伺った。


━━━長編監督デビュー、おめでとうございます。20代のうちに監督デビューというのは予定通りですか?
杉野:30歳までにデビューできればいいなと思っていました。昨年釜山国際映画祭のAPMという企画マーケットに日本、韓国合作映画の企画を提出し、それを長編一作目にしたいと考えていたのですが、合作ですし時間もかかるし、監督デビューは三十路をすぎるかもしれないなと思っていました。ちょうどそのとき本作のお話をいただき、タイミングがよかったです。

 

━━━今まで杉野さんはオリジナル脚本にアイデアを出され、脚本に対するこだわりを見せていましたが、今回杉野さんが携わる作品としては初めての原作ものとなりましたね。
杉野:今まで原作ものはやったことがないのですが、今回お話をいただいて5作品ほどの短編小説を読みました。その中で圧倒的に『マンガ肉と僕』が面白いと思ったら、そのすぐ後に「R18文学賞」大賞を受賞したので、この作品をやりなさいということだなと(笑)。
原作は原作の面白さがあるのですが、その設定をそのまま映画に持っていくと、マンガ的になってしまいます。結構突拍子もない設定なので、それをどう映画的に置き換えていくか、リアルに持っていくかというところから考え始めました。
一番原作で惹かれた点は、主人公のワタベとヒロインのサトミの関係性が人間の食物連鎖的なものを描いている感じがして、その構図が面白かったことです。ちょうどその頃、橋下知事の慰安婦問題の発言が取りざたされていて、原作が持っている「男にあらがう女たち」というテーマでやれるのではないかと思ったときに、すごく面白い映画になる直感が働きました。「男にあらがう女たち」ということで3人の女性を登場人物にし、全員関西弁をしゃべらせることにし、彼女たちの設定や背景を少しずつ変えていきました。

 

manga1.jpg━━━最初から監督、主演の両方をされるつもりだったのですか?
杉野:製作の吉本興業さんから、私が監督でヒロイン役もやれば面白いのではないかという案をいただき、そこから話が進んでいきました。ただヒロインのサトミが太ったり痩せたりしなければいけないので、そこが悩みどころでした。本気で20kgぐらい太ろうかと思ったのですが、コンパクトに撮影しなければならなかったので、10日間で20kgも太ったりやせたりするのは現実的に無理ですよね。そして、20kgの増減では見た目がそんなに変わらないという指摘もありました。結局は特殊メイクで毎回3時間かけて太ったサトミを演じています。

 

━━━役者としてもチャレンジですね。太って卑屈になってしまう気持ちなど、杉野さんに今まで無縁の感情だと思いますが。
杉野:人間って誰でも卑屈な部分は持っていると思いますし、私も「自分のこの性格を直したい、自分の身体のここが嫌い」とコンプレックスの塊ですよ。でもその悔しさをバネにして人間は生きている部分があると思うので、自分の中の自虐的だったり、あらがう感情みたいなものから役作りをしていった感じですね。サトミの場合は、卑屈さよりも反抗心の方が強く、そういう部分も自分と近いかもしれないです。
 

━━━今までプロデューサーや女優として様々な監督と仕事をされてきた杉野さんですが、ご自身が監督をされるにあたり、作品づくりや現場演出で影響を受けている監督は?
杉野:私が尊敬する溝口健二監督も「男にあらがう女たち」というテーマでずっと京都で撮影されていましたし、この作品も、ある種溝口健二監督を意識した形で、京都で撮ったら面白い作品になるのではないかと考えたんです。また、フランソワ・トリュフォーやウディ・アレンは「女に翻弄される男」を描くことが多いですよね。主人公のワタベに関してはウディ・アレンからインスパイアされた部分があります。ワタベ役の三浦さんやサヤカ役のちすんさんには『アニー・ホール』を観てもらうように言いました。

実際の現場では、今まで一緒にお仕事をしてきた監督さんの影響はやはり受けています。例えば深田晃司監督はある程度役者の個性を生かしつつ、「動詞」で演出されます。形容詞を使わないで「もっと攻撃してください」という風にアクションで演出される方です。それが私もすごくやりやすかったし、形容詞を使われるとイメージが制限されてしまうので、私もなるべく役者のイメージを膨らませるような演出ができればいいなと思っています。

先日福岡で撮影した『sala』の和島香太郎監督の現場も勉強になりました。ものすごく役者の気持ちや考えをリスペクトし、役者のタイミングを最優先される方だったので、そういうところも影響を受けていますね。本作では私の「どういう作品にしたい」「どういうキャラクター像にしたいか」「どういう台詞を言わせたいか」を全部伝えた上で、脚本を書いて下さっています。

 

━━━朝の撮影では、細かい間合いや顔の角度など演出のこだわりを感じました。
杉野:ここはこの構図にこだわりたいという部分と、ワンシーンワンカットでエネルギー重視の部分を決めて撮影しています。例えばフォーカスが合わなかったり、役者がフレームアウトしたとしてもその画面の中におさまるエネルギーみたいなものが凝縮していることが大事なシーンもあります。そこはバランスを取りながらやっていきたいです。(早朝のシーンは)視線が交差するので、結構こだわりました。

 

━━━監督と主演を兼ねることで、プラスになっていることや新たな発見はありますか?
杉野:「自分だったらどういわれたら動きやすいか」とか、「自分だったらどう考えるか、想像を膨らませるか」というところまで考えて、演出をするというのがすごく楽しいです。そういう自問自答や、こちらが説明した後の役者さんの反応を見るのも刺激的です。でもそれは、今回携わって下さっているスタッフやキャストのみなさんが、人間的にもすばらしい方々なので余計にそういうことがやりやすいのだと思います。予想した以上にやりやすい現場を作っていただいている感じですね。

 

manga6.jpg━━━今までと違い、自分で自分の演技をつけることについては、いかがですか?
杉野:テストやテイクごとにモニターチェックをしなければいけないのですが、チェックすることで自分の演技を客観的に直していけるので、自分の中でバランスを保ってコントロールをしなければいけないという感じが、新しいチャレンジだと思えますね。これまでは常に役に寄り添って、監督のおっしゃることを聞いていくというスタンスだったのが、もっと俯瞰的でいられるという感じがします。

 

━━━監督、主演だけでなく今まで通りプロデューサーもされていますね。
杉野:監督とプロデューサーを一緒にするのはかなり矛盾していることなので、大変ですね。まだ役者とプロデューサーとか、監督と役者ならバランスを取りやすいのですが、プロデューサーと監督はお金を管理する側とわがままを言いたい側なので、できる限り現場では監督で居続けたいという気持ちが強いですね(笑)。

 

━━━「女による女のためのR18文学賞」シリーズの映画化は今まで男性監督が手がけてこられましたが、今回杉野さんが監督されることで初めて女性の手で完結します。女性監督にしか出せない「女性のえぐみ」が出るのではないかと期待しています。
杉野:出せるといいなと切実に思いながら作っています。「女による女のためのR18文学賞」は元々エロスの要素を入れるようにという規定がありましたが、昨年ぐらいから女の目線の小説を描けばいいという風に変わりました。映画界でも例えばベッドシーンを描くとき、そのシーンだけのために物語を持っていかなければならず、そこだけ急にミュージカルが始まるような雰囲気にすごく違和感を感じていたんです。男目線という部分を変えていきたいと思っています。女性が感じるエロスは男目線のものとは少し違って、行為をすることだけがエロスではなく、ふとした横顔だとか普段着替えをしたり顔を洗ったりするときの裸の方がすごくにナチュラルで美しく、ドキリとするのではないでしょうか。性行為だけを強調してエロスと言ってしまう風潮に違和感があるので、今回の作品もそういうものは避けて、もっと女性目線で撮りたいと思っています。

 

manga5.jpg━━━共演の三浦貴大さんは「女に惑わされる男」ワタベ役ですが、キャスティングの理由は?
杉野:三浦さんと初めての顔合わせの時に、脚本を読んで何でも言ってくださいとお願いしたのですが、「いや、ないんですよ。ワタベに共感してしまって、聞くことがないです」と言われたのが意外でした。三浦さんをキャスティングしたのは単純に一緒に仕事がしたかったということが一番大きいです。色々な出演作を拝見し、陽の要素も陰の要素も持っていて、どちらにも振り切れる役者さんだと感じました。今回のワタベ役は19歳から27歳までを描いていて、はじめ純粋のように見えたワタベがサトミの影響を受けて、今度は別の女性たちに影響をもたらしていく非常に難しい役で、感覚の鋭さを持っていて、頭もちゃんと使える役者さんと考えたとき、三浦さんは絶妙なバランス感覚を持っているんですよね。こちらが指示したこともすぐに修正してくれ、びっくりするぐらい吸収力もいいですし、とても信頼しています。

 

━━━女性監督で、影響を受けたり、目指している人は? 
杉野:ヤスミン・アフマド監督(マレーシア)ですね。彼女の包容力や愛の深さ、人間の大きさは言葉では表現できないくらいで、ものすごく影響を受けている方です。例えば草の上で男女が横たわっているところを切り取っただけでも、愛や感情の深さを描けてしまう。宇宙レベルで人間が大きいんだなと思います。これまで日本や韓国、東南アジアなどでの沢山の女性監督たちとお会いしていますが、結構男化してしまう方が多い気がします。正に男にあらがいすぎているように見受けられるのですが、自分はそうなりたくはないという思いが強いです。本作では男にあらがう女たちを描いていますが、男に対抗するのではなく、生まれ持ったものを大事にしたいよねということを、簡単にいえば一つのテーマにしているので、自分もそういう感覚は忘れたくないですね。

 

━━━杉野さんは国際的に多彩なキャリアを積まれていますが、自分でしかできない表現方法や出していきたい「杉野色」はありますか?
杉野:役者も人間なのでちょっとしたことで動揺することもありえますし、緊張を強いるのではなく、リラックスして望めるような環境を作りたいです。誰もが絶対ではないし、常にディスカッションできるようなオープンな雰囲気を大切にしつつ、撮影現場の中でもしきたりや慣習に囚われず、枠を超えた新しいやり方を見出していけたらと思っています。あとこの作品に関しては、女の静かな狂気が過剰ではなく、ふとしたところで出てくる作品になればと思っています。

 

━━━監督業の体験を踏まえて、これからはどの方面に軸足を置いて活動したいと考えていますか?
杉野:今回監督をして、役者の演技を見ながら自分がめまいを起こしそうになることがあるんです。役者の演技を、自分が演じているかのように観てしまうので、2人で演じるシーンなら2人共の感情を交差させながらモニターで見ていると、ぐっときてしまうんです。もちろん今後の活動でプロデューサーや監督もやっていきたいと思いますが、演技そのものが好きで、演技を見るのも自分が演じるのもやはり好きなのだと、監督をしながら改めて感じていますね。そもそも人間の感情や動作の起源に興味があるのかもしれないですね。ただ何でも挑戦していきたいという気持ちは今後も変わらないです。

 

━━━最後に、『マンガ肉と僕』はどんな方に観ていただきたいですか?
杉野:ほぼ全編京都で撮影している作品です。特に女性に観ていただきたいですし、昔の映画が好きな方にも観ていただきたいです。いろいろなことにチャレンジをしていて、うまくいっているかどうかまだ分かりませんが、全身全霊で作りますのでぜひ観に来てください!


車中でインタビューさせていただいている間に、次の現場である哲学の道に到着。まだ夏のような陽気の日だったが、さっと日焼け止めを塗り、帽子をかぶって軽やかにワゴンから飛び出していく杉野監督を見送った。初体験の監督業も「楽しい!」と語り、監督をすることで吸収できることを、自身の演技にも生かしている“杉野希妃パワー”は全開だ。女性だからこそ描ける世界観や、男にあらがう女たちをどう表現するのか。作品が完成するまで、楽しみにしていたい。(江口由美)

『空色の故郷』キム・ソヨン監督、トークイベント開催 in 韓国女性監督映画特集2013@シネ・ヌーヴォX

sorairo3.JPG 8月17日(土)からシネ・ヌーヴォXで上映が始まった韓国女性監督映画特集2013。
上映作の中の一本、『空色の故郷』は、第二次世界大戦前から中央アジアで行われてきたコリアン強制移住の事実を解き明かすと共に、9歳で強制移住を余儀なくされたシン・スンナム画伯の人生とその作品をシン画伯自らが語る貴重なドキュメンタリーだ。長らく公開することが許されなかった全長44 メートルの傑作『レクイエム』はぜひスクリーンで観ていただきたい。

 シン画伯の命日にあたる8月18日(日)、『空色の故郷』キム・ソヨン監督が来場し、上映後のトークイベントに登壇した。本上映を企画したキノキネマ岸野令子さんと共に満席の場内の熱気の中、観客の皆さんからの熱心な質問に答え、綿密に資料を調べ撮影に臨んだことを伺わせる場面も随所に見られた。

 本作は釜山国際映画祭、ソウル国際ドキュメンタリー映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭等多数の映画祭で受賞歴があるものの、韓国国内では2003年に4日間だけ公開されたままになっていた幻の作品だった。今回新しく字幕をつけた本作は、大阪から上映をはじめて、ゆくゆくは韓国でもう一度上映されるようにつなげていきたいという希望も込められているという。ここで、観客からの質問に答えたトークイベントの模様をご紹介したい。


―――スターリンがなぜウズベキスタンに強制移住させたのでしょうか?
 sorairo1.JPGキム・ソヨン監督(以下監督):コリアンがロシアの沿海州に移住し始めたのは1864年です。それは強制ではありませんでした。1937年第二次世界大戦前でロシアも戦争の準備をしており、満州に日本軍がいたのでソ連はそれを脅威に感じていました。強制移住の建前は、戦争開始時に国境地帯で外国人を置くのはスパイ活動などを考えると危険だということです。彼らは白人ですからコリアンであろうと顔を見るだけでは日本人と区別がつきません。そして本音は中央アジアを開拓したかったということです。中央アジアは元々遊牧民族の土地で、一つの地域に定住する民族ではありません。そこに農業を中心とする民族を送り込んで開拓したいという考えがあり、元々農耕民族だったコリアンが強制移住犠牲者の第一号になりました。

―――ソ連崩壊後独立したウズベキスタンで、コリアン2世が、ウズベク語ができないために解雇されたという話がありましたが、本当にしゃべれなかったのでしょうか?
監督:解雇の口実は建前で、本音は民族差別です。ソ連が崩壊し、15の共和国が独立したのですが、中央アジア各国の主な民族はイスラム教徒で文化が全然違います。彼らが主導権を握ったためコリアンだけでなくマイノリティー(ロシア人も含まれる)に対して差別をしてきました。

―――シン画伯はニコライと呼ばれていましたが、国籍はウズベキスタンなのでしょうか。
監督:国籍はウズベキスタンです。強制移住された朝鮮人はウズベキスタン共和国の国民として扱われています。当時は二重国籍が認められておらず、社会主義国家だったので国籍に関してはとても厳しかったのです。

sorairo2.JPG

―――この映画はたくさんの国際的な賞を受賞していますが、北朝鮮では上映されていないのですが、反戦の映画なのでぜひそちらでも上映してもらいたいです。
岸野:実は韓国でも一般公開はたった4日しかされていない映画なのです。映画祭で上映されて非常に評判になったのですが、10数年前の韓国の映画館はメジャー作品を上映する場であり、インディペンデント作品を上映する場はありませんでした。今では日本よりミニシアターは少ないものの、国が援助してインディペンデント作品を上映できる場所は徐々に増えてきています。そのような事情で、4日だけの劇場公開で終わってしまった訳です。

わたくしの願いとしては、ここ大阪から始まって日本全国上映後に、逆輸入でもう一度韓国で上映する運動をやってもらえたらと思っています。ですから、まだとても北朝鮮まではいきません。この映画はコリアンだけの話ではなく、難民など普遍的なテーマに繋がるものですし、どの民族の国に持っていっても観てもらえる映画です。だからこそ、日本でも上映したいと思い、今回の企画をいたしました。

監督:韓国で1度テレビ放映はされました。2003年8月15日に全国放送されました。資本主義社会なので、観客動員してお金が入らないと劇場は上映してくれません。

―――日本でも満州やシベリア抑留のことを知らない若い人が多いのですが、韓国で中央アジアへの強制移住が行われていたことをみなさんはご存知だったのですか?
監督:私がこの作品を企画した頃は分からなかったのですが、やはり自分が興味を持って探すから分かるのであって、一般的大衆はメディアが大々的に取り上げなければ、分からないと思います。
 実は1994年か95年に強制移住問題を扱った『カレイスキー』【注】というドラマが放送されたのですが、失敗してしまいました。というのも、同時期に光州民主化運動を初めてテレビドラマ化した『砂時計』が大ヒットしたからです。私も当時は『砂時計』を観ていました(笑)。撮影でウズベキスタンに行ってから『カレイスキー』をまとめて観ることができました。現地で観たので、その感動は大きかったです。
 【注】在露コリアンが自分たちのことを「高麗人」と言う意味で「カレイスキー」と呼んでいる。それがタイトルになった。


韓国女性監督映画特集2013@シネ・ヌーヴォXは9/6(金)まで開催中! 

上映予定、イベント詳細はコチラ


shiwa-main.jpg 梅田ブルク7が29日にリニューアルし、コミック、アニメ、小説、ゲームなど様々なジャンルを融合させたシアター・ミュージアムとして生まれ変わった。
シックな上質空間の装いをみせる7階ロビー中央には大型ビジョンを設置するほか、ハリウッドから第一線の特殊メイクアップ・アーティストを招いて、特殊メイクの実演&体験する「ユニバーサル・サイト」を設置。物販コーナーは「ショールームサイト」として生まれ変わり、従来のブルク作品関連の商品販売に加え「ここだけでしか買えないオリジナル商品」の販売も行っている。 また、「アニマリアル・プロジェクト」では、アニメの世界をリアルに再現するコーナーとして人気を博している。

 ジャポニスタ・メディアートとして映像を演出する半円形のミュージアム・ステーションを設営し、原画やシーンカットなどが見られる「ギャラリー・ウォール」や、関東で人気の「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」も併設している。今後は、ライヴ感あるイベントを目指して、声優と触れあえるイベントも企画中だ。観るだけではない楽しみが満載の梅田ブルク7に、ぜひ一度足を運んでみてほしい。


 リニューアル記念上映として、三鷹の森ジブリ美術館配給映画『しわ』が現在絶賛公開中だ。スペインで公開されるや社会的に大きな反響を呼び、スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で最優秀アニメーション賞と最優秀脚本賞を受賞した手書きアニメーションによるヒューマンドラマ。認知症がひどくなり、老人ホームに入居した主人公とその老人ホームで暮らす老人たちの日々を描き、認知症はファンタジーとも感じられるような独特な現象をアニメーションならではのタッチで軽やかに表現している。ユーモアを交えながら、老いの中での人間の尊厳や愛について問いかける感動作をぜひお見逃しなく!

『しわ』公式サイト ⇒ http://www.ghibli-museum.jp/shiwa/

ryukoku_documentary.jpg

龍谷大学で4月20日(土)より、原一男監督の「ドキュメンタリー映画制作講座・企画編」が開催される。

本講座は、1年がかりで映画制作を学ぶもので、前半は企画編となっており、後半は実際に撮影・編集し、作品をつくり上げるカリキュラムとなっている。本講座の講師を担当する原一男監督自身もこの講座に合わせて、平成の世の閉塞状況を打破する「新しい生活者像」を追究するドキュメンタリー、「(仮題)もし、生まれ変われることができたなら?」を制作予定で、受講生はこの映画の撮影現場にスタッフとして参加し、原監督の映画づくりを間近で学ぶことができる。先着50名で受講生を現在募集中だ。

講座詳細、お申込みはコチラ