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元町映画館&Cinema KOBEで高倉健代表作を5月に上映<追悼特別展連携企画>

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記者会見の模様。写真左より林未来氏(元町映画館 支配人)、越智裕二郎氏(西宮市大谷記念美術館 館長)、下村朝香氏(同館 学芸員)
 
4 月7 日(土)—5 月27 日(日)まで大谷美術館で開催される追悼特別展、「高倉健 Retrospective KEN TAKAKURA —映画俳優、高倉健の全仕事—」と連携し、神戸の元町映画館とCinema Kobeが高倉健の代表作4本を5月に上映する。
関西の美術館で高倉健の追悼特別展が行われるのは初めて。また、美術館が映画館と連携するのも初の試みとなる。大谷美術館で表現者、高倉健の全てを感じとった後は、数多くの出演作の中でも、日本映画界だけでなく、世界の映画人に影響を与えた高倉健主演の傑作、『君よ憤怒の河を渉れ』『飢餓海峡』『新幹線大爆破』『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』を是非スクリーンで堪能してほしい。
 

~元町映画館~

 
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『君よ憤怒の河を渉れ』配給:KADOKAWA
監督:佐藤純弥/1976年/151分
【あらすじ】
西村寿行の同名小説を原作としたサスペンスアクション。東京地検検事の杜丘冬人はある日、新宿で「強盗殺人犯」と騒がれて緊急逮捕される。まるで身に覚えのなかったが、証拠は揃い言い逃れもできない状況だった。ある日、警察の手から逃亡した彼はある陰謀に気づき…。共演に原田芳雄(矢村警部役)、大滝秀治(遠波善紀役)。
【役どころ】
主役の東京地方検察庁検事の杜丘冬人役。ある日、突然犯人に仕立て上げられ逃亡することを余儀なくされる。クマに襲われたり、無免許でセスナを運転して北海道から東京をめざしたりするなどスケールの大きさが見所。文化大革命後の中国では数少ない日本映画の中で本作が第1号で上映された。中国では『追捕』という名で公開された。本作の人気もあり2005年に公開された中国映画『単騎、千里を走る。』でも主演を務めた。本作のリメイク作品でもある『マンハント』(監督:ジョン・ウー/2017、配給:GAGA)も現在公開中。
【上映スケジュール】2018年5月26日(土)〜6月1日(金)
 
『飢餓海峡』配給:東映
監督:内田吐夢/1965年/183分
【あらすじ】
水上勉の同名推理小説を映画化。昭和22年台風により青函連絡船が沈没した。同時期、北海道岩内では大規模火災が起こった。火災では質屋で殺人を犯した犯人による放火と判明。一方で沈没船では二人の身元不明遺体が見つかり…主演には三國連太郎(樽見京一郎役、共演に左幸子(杉戸八重役)。
【役どころ】
味村時雄刑事役。
1時間50分ほどで登場。若い刑事役で証拠をみつけて犯人(三國連太郎)に詰め寄っていくシーンは必見。
映像としては16mmフィルムで撮影され、劇場用の35mmにブロー・アップすることで独特の世界観になっている。
【上映スケジュール】2018年5月19日(土)〜5月25日(金)
 
 

~Cinema KOBE~

 
 
 
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『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』配給:東映
監督:佐伯清/1966年/89分
【あらすじ】
高倉健主演の『昭和残侠伝』シリーズ第2弾(シリーズ全9作品)。栃木県宇都宮市の石切り場を舞台にした任侠娯楽大作。新興勢力となった左右田組から未亡人親子を救うべく、花田秀次郎は単身敵のアジトに乗り込んでいく…。
共演に津川雅彦(清川秀平役、秀さんの弟分)、三田佳子(秋山八重役、榊親分の妻)。
【役どころ】
主役の花田秀次郎役。前作につづき、高倉健が秀次郎役を好演。義理あって人を斬り刑務所に入っていた秀次郎。出所してから出会う親子との仲や、石切り場を舞台にした縄張り争いに巻き込まれていく秀次郎が取った行動とは。主題歌「唐獅子・牡丹」も高倉健がうたう。
【上映スケジュール】2018円5月12日(土)〜5月18日(金)※『新幹線大爆破』と2本立ての上映。
 
『新幹線大爆破』配給:東映
監督:佐藤純弥/1975年/153分
【あらすじ】
新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が起こった。列車の速度が80キロ以下になると自動的に爆発する仕組みで、極限状態に置かれた乗客と犯人、捜査員たちの人間模様を描く。共演に千葉真一(青木運転士役)や宇津井健(倉持運転指令室長)、丹波哲郎(須永警察庁刑事部長役)など。
【役どころ】
犯人の沖田哲男役。沖田は中小企業の社長でもあり、失業中の若者を雇用し、救済したが、銀行からの融資を受けられず、破産。社会への恨みから犯行におよぶ。社会からはじかれた彼が犯行を計画し、何が彼を変えてしまったか。現代社会の問題でも通じるようなアクション超大作。
【上映スケジュール】2018円5月12日(土)〜5月18日(金)
 

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