今年も、最新のスウェーデン映画だけでなく、古典や短編、ドキュメンタリーなど幅広い作品を一挙上映するスウェーデン映画祭2014が10月11日(土)よりシネ・ヌーヴォ(九条)で開催される。
最新作では勇気と友情、行方不明になったクジラをめぐる子どもたちの冒険物語『アイスドラゴン』(12)や、スウェーデンのウォーターゲート事件として知られる70年代の一大スキャンダルを描くミカエル・マルシメーン監督作品『コールガール』(12)などを上映。また、86年に銃弾で倒れたオロフ・パルメ首相の人生とスウェーデン社会に与えた影響を描き出す『パルメ』(12)や、言論の自由までも脅かす大企業の姿を浮き彫りにした『Big Boys Gone Bananas!』(11)などのドキュメンタリー作品もラインナップ。
古典では、スウェーデン映画最初の黄金期に制作された、スウェーデンを代表する無声映画『エロティコン』(20)、イングマール・ベルイマンが脚本を担当、実質的なデビュー作とみなされている『もだえ』(44)、イングリッド・トゥリーンが主人公ヤーンの自暴自棄な試みを見事に演じた『夜のたわむれ』(66)の3本を上映。また、2012年のストックホルム国際映画祭で特別功労賞を授与され、現在83歳でいまもなお製作活動を続けているスウェーデンの名匠、ヤーン・トロエル監督作品より、『ラスト・センテンス』(12)、『理想の国』(88)の2本が上映される。
映画祭初日には「映画でみるスウェーデン社会」と題したシンポジウムも開催される。スウェーデン映画に染まる1週間をぜひ堪能して!
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