「映画の新しい才能の発見と育成」「映画の新しい環境づくり」をテーマに、1977年にスタートし、今年35回を迎えたぴあフィルムフェスティバル。今までコンペティション部門「PFFアワード」からは、園子温監督、矢口史靖監督、李相日監督、内田けんじ監督、石井裕也監督ら、100名を越える映画監督を輩出し、日本映画の登竜門的役割を果たしているぴあフィルムフェスティバルが、今年は関西2都市(京都、神戸)で連続開催される。京都は京都シネマにて12月7日(土)~20日(金)の2週間一日一回上映、神戸は神戸アートビレッジセンターにて12月21日(土)~23日(月・祝)の3連休の開催。多彩なゲストトークも予定されている。
メインプログラムの自主映画コンペティション部門「PFFアワード2013」では、入選作品16作品を一挙上映。招待作品部門では、「知らなかった!」と題して、プレミア上映を含む、新作4本を紹介する。また、京都限定企画「さよなら?8mmフィルム」では、8mm映写機を持ち込み、現在活躍する監督たちの自主映画作品を貴重なフィルム上映するという、PFFでしか味わえない贅沢な企画も開催予定だ。
【コンペティション部門】
本年度511本の応募作の中から厳選された、入選作品16作品を上映。これまでの「自主映画」のイメージを完全に覆す、"自由"で"エンターテインメント"な作り手の個性と思いの溢れる傑作たちはどれも要注目の必見作ばかり!
『夜とケイゴカー』 監督:市川悠輔 PFFアワード2013グランプリ
→茨城の田舎町を舞台に、観客を想像外の境地にいざなうロードムービー。
第26回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門で特別上映。
<監督&キャスト来場予定>
『山守クリップ工場の辺り』 監督:池田暁 PFFアワード2013審査員特別賞
バンクーバー国際映画祭でグランプリを受賞した、少しダークなファンタジー。
釜山国際映画祭、ソウル・インディペンデント映画祭にも出品。
<監督&キャスト来場予定(神戸会場のみ)>
『女島』 監督:泉谷智規 PFFアワード2013審査員特別賞&ジェムストーン賞(日活賞)
本年度唯一の関西出身監督作品。最終審査員の森山未來も絶賛した大活劇。
<監督&キャスト来場予定>
【招待作品部門】
<企画1「知らなかった!」>
こんな世界があるなんて知らなかった!各会場でのプレミア上映を含む、驚きの4作品を上映。
『A2-B-C』 ※両会場で上映
監督:イアン・トーマス・アッシュ <監督来場予定>
テレビや新聞では報道されない、フクシマの子供たち・母たちを記録した驚愕のドキュメンタリー。世界各国の20を超える映画祭で続々上映!
ニッポンコネクション(ドイツ)「ニッポン・ビジョン賞」、グアム国際映画祭「BEST OF FESTIVAL賞」、人権映画祭(ウクライナ)「ドキュメンタリー・グランプリ」
『シュトルム・ウント・ドランクッ』 ★京都会場だけのプレミア上映
監督:山田勇男 <監督来場予定>
山田勇男監督10年ぶりの長編作品。鈴木清順監督も映画化を望んでいたという、
実在のアナキスト集団「ギロチン社」を描いた作品。
『なにもこわいことはない』 ★神戸会場だけのプレミア上映
監督:斎藤久志
ひと組の夫婦の穏やかな日常に潜む孤独やエゴを描き出したドラマ。
第26回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門出品。
『ゼンタイ』 ※両会場で上映
監督:橋口亮輔
橋口監督が、全身タイツ愛好家たちのオフ会と日常を描いた、愛おしきオムニバス・コメディ。東京で大ヒットを記録し、全国拡大公開中。
<企画2 「さよなら?8mmフィルム」>★京都会場だけの特別企画
園子温監督、矢口史靖監督ら、現在第一線で活躍する映画監督たちの自主映画時代の傑作を、8mm映写機を持ち込み、上映する貴重なチャンスをお見逃しなく!
『スバルの夜』 (1979年) 監督:山田勇男
『俺は園子温だ!』 (1984年) 監督:園子温
『愛の街角二丁目三番地』 (1986年) 監督:平野勝之
『夕辺の秘密』 (1989年) 監督:橋口亮輔
『雨女』 (1990年) 監督:矢口史靖
『五月雨厨房』 (1993年) 監督:中村義洋
第35回ぴあフィルムフェスティバル公式サイトはコチラ