今年で生誕110年、没後50年を迎え、日本の監督だけでなく、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュ、ホウ・シャオシュンなど世界の名匠にも大きな影響を与え続けている小津安二郎監督。その現存する37作品を一挙上映する特別上映が、6月22日(土)からシネ・ヌーヴォで開催されている。
無声映画時代の『生れてはみたけれど』(32)、『出夾ごころ』(33)、『浮草物語』(34)から、戦時下に撮った『父ありき』(42)、紀子三部作と呼ばれる『晩春』(49)、『麦秋』(51)、『東京物語』(53)、宝塚映画に出向して撮った『小早川家の秋』(61)、そして男手ひとつで育てた娘を嫁に出す父親の心情や家族模様を綴った遺作『秋刀魚の味』(62)まで、小津安二郎が生み出した作品群は時にはユーモアを交えながら、時代を超えた家族というテーマを丹念に撮り続けた。今年の夏は、ぜひ小津安二郎の世界を堪能してほしい。
巨匠・小津安二郎の世界@シネ・ヌーヴォ【6/22~】詳細はコチラ