このハイテンションなフライヤーが全てを物語っている!知る人ぞ知る大阪発のギターデュオ、「ちょかBand」。シネルフレフリーペーパーでもエッセイを寄せていただいているエッセイスト、大学講師、ランナーをはじめ様々な顔を持つ武部好伸さんと、現在は天六の質屋の店主にして、噺家の腕は玄人級という疋田吉継さんが、歌もしゃべりも全力投球!聞かせて、笑わせて、時にはオリジナルナンバーでほろりとさせる唯一無二のライブはいつも大人気。ちょうど一年前、肥後橋 LIVE HOUSE「VOXX」でデビューライブを行ってから、ライブ活動やジャズボーカリストのセッションなど精力的に活動を続けてきて、まさに1周年記念となる凱旋ライブ。サポートメンバーにジャズピアノ&ボーカリストの藤井美穂さんを招き、新たな感動を呼び起こすこと間違いなしだ。
2012年10月アーカイブ
スペイン&中南米映画の祭典、ラテンビート映画祭が今年は梅田ブルク7、Tジョイ京都で10月18日(木)より同時開催される。
ダニエル・ブリュール主演の『EVA』や、演出力には太鼓判のキューバ発ゾンビ映画『ゾンビ革命』、アルゼンチン発衝撃の新感覚バイオレンスムービー『獣たち』など、バラエティー豊かなラインナップだ。
さらに、石原裕次郎と北原三枝共演のエンターテイメント大作『闘牛に賭ける男』がスペインロケつながりで上映されるなど、意外性のある作品も取り入れているのも、人気の秘密だろう。全12作品を存分に楽しんでほしい。
第9回ラテンビート映画祭公式サイトはコチラ
毎年秋の恒例となった『ブラジル映画くうk祭2012』。今年も東京を皮切りに、大阪ではシネ・ヌーヴォで10月13日(土)から、京都では京都シネマで10月20日(土)から開催される。
すでにハリウッドリメイクも決定しているブラジリアン・アクション映画の決定版『トゥー・ラビッツ』、ブラジル音楽ファン必見の天才詩人を描くドキュメンタリー『バイオファンに愛を込めて』をはじめ、南米の空気を肌で感じる作品を堪能できる。
日本人監督による2作品も特別招待作品として上映される。塩崎祥平監督による母親の出稼ぎで来日した少年の淡い初恋物語『茜色の約束~サンバ Do 金魚~』。津村公博、中村真夕両監督による浜松在住の日系ブラジル人5人の若者を2年半に渡って追いかけたドキュメンタリー『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて』。両作品とも監督の舞台挨拶が予定されているので、是非チェックしてほしい。
ブラジル映画祭2012公式サイトはコチラ
相対性理論、ソニックユースなど国内外・新旧問わずフォロワの多いミュジシャン灰野敬二を追ったドキュメンタリー映画 『ドキュメント灰野敬二』が、 10 月 20 日より第七藝術劇場、 11 月 3日より元町映画館、 11 月 10 日より京都みなみ会館にて公開となります。
1970 年代に音楽活動をスタート。 ロック、サイケ、フリージャズなどンルにとらわれず多種の楽器を織り交ぜる楽曲作り、さらに舞踊家・田中泯らさまざな芸術家とコラボレーションを重ねてきた灰野敬二。彼はインディペンデントで、常に実験精神に満ちた作品を発表してきました。
そこで、 決してメインストリームを歩もうとしなかった灰野敬二の生き様に共鳴する方々のトーク& ミニライブイベント <灰野敬二とアンダーグラウド 大阪編/神戸> を開催いたします。
◆場所:第七藝術劇場(大阪市淀川区十三本町 1-7-27 サンポードシティ 6F)
◆日時: 2012 年 10 月 20 日(土) 21:00 の回上映後
・ゲスト:小田島等(イラストレーター)
【灰野敬二とアンダーグラウンド神戸編 】
◆場所:元町映画館( 神戸市中央区元町通 4-1-12 )
◆日時: 2012 年 11 月 3日(土) 19:30の回
・ゲスト:東瀬戸悟(FOREVER RECORDS代表)、安田謙一(ロック漫筆家)
◆日時: 2012 年 11 月 4日(日) 19:30の回上映前
・ミニライブ :ゑでぃまぁこん( アシッドフォークユニット )
轟きわたる静寂 優しすぎる轟音
灰野敬二 音楽を語る
『ドキュメント灰野敬二 』
(2012年 日本 1時間35分)
監督:白尾一博
出演:灰野敬二 不失者
高橋幾郎/ナスノミツル/工藤冬里/亀川千代/Ryosuke Kiyasu ほか
公式サイト⇒www.doc-haino.com
■イントロダクション&ストーリー
灰野敬二が作り出す<音>は、何故、聴くものすべての心臓を射抜き、戸惑わせてしまう力をもつのか?七〇年代から現代に至るまでの四十年、高度経済成長、政治の季節を経て、曖昧模糊とした不確かな時代へと移り変わる中、頑なに自らの道を突き進んできた灰野敬二の生き方は、世界中の表現者たちに影響を与え続けている。だが、その存在は依然として大いなる謎として闇に包まれている。永遠と瞬間の刹那に生きる灰野敬二に向き合う時、私たちの体に隠されていた無数の<音>たちが静かに激しく呼覚まされるだろう…
可能性と不可能性の間で揺らぐ灰野敬二の混沌とした世界が、今ここに初めて立ち現わる。一瞬一瞬の消えゆく音を無限へと希求する灰野の祈りにも似た音楽は、如何にして生まれ得たか。音楽に一生を捧げた男の孤高の肖像を記録した白尾一博監督、渾身の一作だ。
■音楽家、灰野敬二について
1952年千葉県市川市中山町(現・中山)生まれ。幼少時に埼玉県川越市に転居。
1971年即興演奏グループ「ロストアラーフ」にヴォーカリストとして参加。73年には自らギターを持ち、これまでの既成の音楽に囚われない独自なヴォ-カルスタイル、ギター奏法によるソロ活動を始める。
暗闇のなかで、身体のすべてを使い激しさと静寂を極端に使いわけたレンジの広い演奏は当時から観客を圧倒していた。彼のロックに対する美学を徹底した長髪にサングラス、全身真っ黒い服装という独特で印象的な外見と、アルコール・煙草を一切摂取せず、菜食主義というストイックで求道的な音楽への姿勢。そのカリスマ性で、灰野敬二は日本のアンダーグラウンド音楽界のなかで重要なポジションを築いていく。
80年代前半、海外のアーティストからも注目され始め、フリーミュージックのフレッド・フリスとセッションを行い、さらに81年には初の海外(アメリカ)公演を行う。また国内でもロックに限らず、フリージャズ、現代音楽、舞踏などジャンルを超えた多岐に渡るアーティストとセッションを重ねるようになり、多方面でその特異な存在が注目を浴びるようになる。
90年代には、ニューヨークのフリージャズの重要人物であるジョン・ゾーンや同じくニューヨークのオルタナティブロックを代表するバンド、ソニック・ユースなどから絶大な支持を受け、数多くの海外公演を行う。以降、灰野のパフォーマンスに魅了された国内外のアーティストからの競演を希望するオファーは後を絶たない。
81年のデビューアルバム『わたしだけ?』以降、現在まで参加し、発売されたCD・レコードは優に100タイトルを越えている。
還暦を迎える現在でも、常にこれまでにはない新しい音楽表現を探し続け挑戦する彼の演奏は、日本のみならず世界のリスナーを唯一無比な世界に導いている。
■不失者とは?
幾つかある灰野のバンド(ユニット)のなかで「不失者」は1979年結成と歴史も古く、彼の活動のなかで最も重要な位置を占めるロックバンドである。サイケデリック、実験音楽、ノイズ、ジャズ、アヴァンギャルドなど様々な要素を含みつつ、灰野自身の考える新しい「ロック」を体現している。90年代初頭からニューヨークやヨーロッパなどで頻繁に活動。多数のフォロワーを世界各地に生むこととなる。
灰野の長年のパートナーであったベーシスト小沢靖の体調悪化、急逝により2005年以降、活動休止を余儀なくされていたが、2011年1月14日、大阪・心斎橋クラブ・クアトロで復活ライブを行った。2012年に「不失者」としては待望のニューアルバムも決定している。
誰にでも訪れる“老い”の現実を、やさしく温かく描き、アジア各国で大ヒットとなった『桃(タオ)さんのしあわせ』が、10月27日(土)より梅田ガーデンシネマ他にて公開される。本作の公開を記念して黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん(大阪タカシヤマ店内)で下記コラボレーションが登場!
桃(タオ)さんの牛タン煮込み しあわせセット
映画の中で、アンディ・ラウ扮するロジャーの大好物として登場する「牛タン煮込み」。桃(タオ)さんが手際よく大胆に調理するシーンはとても印象的です。
今回、大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F「黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん」にて、映画の「牛タン煮込み」に因んだコラボレーション・メニューが実現しました。 是非この機会にお楽しみください。
★桃(タオ)さんの牛タン煮込 しあわせセット★
サラダ、スープ、ごはん、デザート付き
期間 : 10月10日(水)~11月8日(木)
※提供時間:11:00~16:00
料金 : 1,800円(税込)
場所 : 黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん
(大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F)
大阪市中央区難波5-1-18
11:00~23:00 (ラストオーダー 22:00)
TEL 06・6633・8129
www.diningmaison.jp
いつも、あなたがいてくれた…。実話から生まれた、ささやかだけど、大きな愛に包まれた物語。
60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話を任せていた雇い主の息子ロジャーはその時初めて桃さんがかけがえのない人だったことに気づき、多忙な仕事の合間を縫い、介護に奔走することになる。やがて二人は母と息子以上の絆で結ばれていくが…。
本作のプロデューサーでもあるロジャー・リーの実体験を元にした感動のストーリー。企画に賛同し、共同プロデューサーにも名を連ね、ノーギャラで出演したアンディ・ラウが、市井の独身男ロジャー役で新境地を開拓しているのも話題です。
監督: アン・ホイ 出演: デニー・イップ、アンディ・ラウ、チン・ハイルー、チョン・プイ、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、ツイ・ハーク
原題:桃祖(A Simple Life)/中国・香港/広東語/配給:ツイン
10月27日(土) 梅田ガーデンシネマ、12月シネ・リーブル神戸、京都シネマにて公開
公式サイト⇒http://taosan.net/
独特の間と哲学的にも思えるシュールさが印象を残す作品を編み出し続ける神戸出身の短編アニメーション作家和田淳。最新作『グレートラビット』がベルリン国際映画祭短編部門銀熊賞を受賞したことを記念し、和田淳全14作品一挙上映が10月13日(土)より第七藝術劇場、神戸アートビレッジセンターで開催される。シャープペンシルで描いたシンプルで懐かしく、どこか可笑しみのある絵やその動きが存分に楽しめる和田淳ワールドに浸れるだけでなく、世界のアニメーション傑作選も同時開催。短編アニメーションの魅力を存分に感じ取れるまさに貴重な機会だ。1年間のロンドン滞在から帰国したばかりの和田監督にインタビューし、制作秘話や短編アニメーションの魅力を語っていただいた。
『グレートラビット』 和田淳監督インタビュー
『グレートラビット』”The Great Rabbit"
(2012年 フランス 7分)
監督・脚本・アニメーション・編集 和田淳
©Sacrebleu Productions - CaRTe bLaNChe - Atsushi Wada - 2012
━━「不服従」というテーマから、どのようにして本作の着想に至ったのか?
はじめにイスに乗ったウサギと、玉みたいなものを触ってもらうために並んでいる子どもの絵が浮かんでいたんです。その後「不服従」というテーマを聞いて、その絵とつながったものができるのではないかという考えがありました
━━━「不服従」をネガディブなイメージで捉えているのか?
はじめは、もっと軽い感じでいこうかと思ったのですが、真剣に捉えなければいけないなという部分はありましたね。服従ということを前提として、それに逆らうという意味があるわけですが、では何に服従させられて、何に逆らおうとしているのか分からなくなってきているというのが実感としてあります。誰が一体悪いのかが見えにくくなっているので、それは今回のテーマとも関わりがあるのではないかと思います。
━━━和田監督の作品を通して、宗教的な儀式性や反復性の末のズレがよく描かれているが。
直接信仰ではありませんが、今回に関して言えばウサギを神聖なものとして描いています。玉に触ってもらおうと並ぶ子どもが、通り過ぎた後服を投げるシーンがあって、信仰世界ですら立場があやふやになっているといったところが「不服従」につながっているかもしれません。何か輪になって大きな力に動かされて一生懸命やっていることを描くことに興味があって、いろんな作品に出てくるモチーフではあります。輪になって踊ったり、何かに操作されているとか、ある一連の動きがあって少しずつ変わっていくとか。
━━━ささやきやつぶやき声が印象的だが、音に関してどんな部分でこだわってるのか?
できる限り自分が出す生音を使いたいと思っていて、自分がイメージした音を自分でできるのがいいなと。『わからないブタ』までの作品はほとんど家で音を撮っていました。家の中でいろいろ叩くものを探したり、体を叩いたり、それが結構楽しいです。『わからないブタ』や『グレートラビット』はサウンドデザインの方にお願いして、録音ブースで音を撮ったので、人と一緒にやることの戸惑いはありましたね。
━━━アートアニメは海外では一般的なのか?
海外でもあまりその言い方は使われていなくて、何て呼べばいいのか難しいところがあります。
しかも短編は上映が難しいので、ただ作るだけではどうにもなりません。作品をどうやって売り込むか、どうやってお金をもらって制作するかを考えていかなければならないのです。現在CALFという企画・宣伝のメンバーになっていますが、短編アニメーションの普及や制作環境の整備をやっていこうという団体で、今回もその活動の一環として上映させてもらったり、オリジナルを制作していこうとしています。
━━━監督にとって短編アニメーションの魅力とは?
アニメーションを作り始めた頃から長編は念頭になくて、必然的に短編になった感じです。長編と短編は、企画や発想の段階で考え方が違って、一つのアイデアがあって、それをパンと見せるのが短編でできることかなと思います。
━━━短編アニメーションを作り始めたきっかけは?
落書きがきっかけで、自分の納得できる絵が描けたときに、「これを動かしてみるとどうなるのかな」と思ったのがきっかけです。アニメーションに興味があったと言うより、絵を動かして、時間軸に並べることによって生まれる緊張感や間を表現したくて作った部分が大きいです。
実写になるとカメラに入った部分全てが作品になってしまうので、背景も含めて自分ではコントロールしきれません。逆にアニメーションでは、自分で作り込めるところがあるのでそれができるのが大きいです。一人でやりたかったので、そういう意味でアニメーションというのが自分に合う手法だと思っています。
━━━映像やアニメの原体験を振り返って影響を受けたと思う作品は何か?
僕はアニメーションをすごく見てきたり、それらが好きだったわけではなく単純に作りたかったんです。影響でいうとコント、松本人志さんの『ビジュアルバム』を見ていて、それの発想とか間がすごく影響があると思います。
━━━これからご覧になるみなさんに、メッセージをお願いします。
自分の全作品を上映することは滅多にありませんし、Aプログラムの海外短編アニメーションも見てもらえるいい機会なので、是非これらの作品に触れてほしいです。観てもらったら、どこかにひっかかるものがあると思います。
(江口 由美)
『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選 オフィシャルサイトはコチラ
第七藝術劇場詳細はコチラ
神戸アートビレッジセンター詳細はコチラ
日活100周年を記念してパリや香港など世界を巡回した記念上映がいよいよ凱旋帰国特集として6日(土)よりシネ・リーブル梅田で上映される。
『太陽の季節』、『錆びたナイフ』、『野良猫ロック』、『愛と死をみつめて』、『ビルマの竪琴 総集編』、『八月の濡れた砂』など、マキノ正博、山中貞雄をはじめとした昭和の名監督や、小林旭、石原裕次郎、赤木圭一郎ら銀幕のスターたちがスクリーンによみがえるまたとない機会だ。
「日活映画 100年の青春」シネ・リーブル梅田 上映情報はコチラ