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東京国際映画祭の最近の記事

主演・岩田剛典×監督・坂下雄一郎(『決戦は日曜日』)

大人(オジさん)になりきれない教師の、皮肉と愚痴と笑いに満ちた新感覚ムービー!

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岩田「いろんな世代の方に楽しんでいただける作品」

主演・岩田剛典、白鳥玉季、坂下雄一郎監督が

金髪集団と共にレッドカーペットに登場!!


■日時:2025年10月27日(月)15:0017:00

■場所:東京ミッドタウン⽇⽐⾕ ⽇⽐⾕ステップ広場/⽇⽐⾕仲通り

■『金髪』登壇者(予定・敬称略):岩田剛典、白鳥玉季、坂下雄一郎監督



岩田剛典を主演に迎え、『決戦は日曜日』の坂下雄一郎がメガホンを取った、皮肉と愚痴と笑いに満ちた新感覚映画『金髪』が11月21日(金)に全国公開致します。 (配給:クロックワークス)

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本作にて主演を務めるのは三代目 J SOUL BROTHERS、ソロアーティスト活動を中心に、近年は俳優としても話題作への出演が相次いでいる岩田剛典。意外にも教師役は本作が初という彼が挑んだのは、爽やかで生徒に好かれる素敵な教師…かと思いきや、若⼿でも中年でもない年頃で⾃分を客観視できていない“イタい”中学校教師・市川。“⾦髪デモ”を発案した市川の⽣徒・板緑役に『流浪の⽉』の⽩⿃⽟季、市川の恋人・⾚坂役に『あのこは貴族』の⾨脇⻨、そのほか『事故物件ゾク 恐い間取り』の⼭⽥真歩、『新幹線⼤爆破』の⽥村健太郎、『お⺟さんが⼀緒』の内⽥慈が脇を固める。


監督は常にシニカルな目線で人間の愚かさを笑いに昇華させてきた、コメディ映画の新世代を担う坂下雄一郎。『決戦は日曜日』(22)に続き、彼自身が執筆したオリジナル脚本である本作は、日本独特のおかしな校則、教師のブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道という社会問題を背景に、大人になり切れない教師が、生徒たちの金髪デモに振り回されながらも成長(=自分がおじさんであることを自覚)していく様を、皮肉と愚痴と笑いを交えて描き、その奇抜なストーリー展開と個性豊かなキャラクターたちがぶつかり合うことでオリジナリティ溢れる新感覚ムービーが誕⽣した。
 



kinpatsu-10.27-550-1.jpg10月27日(火)、第38回東京国際映画祭にて、映画『金髪』より、岩田剛典、白鳥玉季、坂下雄一郎監が金髪集団を引き連れてレッドカーペットに登場。作中で生徒たちが金髪デモを起こしたシーンを映画祭のステージで再現してみせた。


岩田は今回が主演映画で初の東京国際映画祭への参加となった。黒のスーツに眼鏡姿で登場し、「レッドカーペットは長い旅でした。最初は緊張してたんですけど、取材を受けていくうちに調子乗っちゃいました。風吹かせてました!笑」とファンに向けて笑顔をみせた。さらに本作で初の教師役、そして中年おじさん役を演じたことについて、「作品にとても共感できた。僕ら世代のあるあるがたくさん描かれていて、ほぼほぼ等身大の自分といっても過言ではない」と明かした。


そして同じく初の東京国際映画祭参加となった白鳥は、作中衣装の金髪×制服で現れると、「人の目が釘のように刺さってくる感覚がして少し怖かったんですけど、それだけ『金髪』という映画が注目を集めてくれたら嬉しいな」と初のレッドカーペットへの緊張とともに作品への期待を語った。15歳という初々しさがありながら岩田に引けをとらない堂々した姿でレッドカーペットを歩き、さらに本作のステッカーをファンへ直接配るサプライズをしてみせた。


最後にファンへ向けて、監督「ぜひご覧いただけると嬉しいです。よろしくお願いします」白鳥「今までにない光景が見れる作品なので、面白がって見ていただけると嬉しいです」岩田「ジェネレーションギャップを題材にした作品です。いろんな世代の方に楽しんでいただける作品なので、ぜひ皆さまご覧ください!」と各々コメントを送った。
 


<Story>

その⽇、中学校教師・市川の⼈⽣を⼤きく変える出来事が起きた。⼀つは担任クラスの⽣徒数⼗⼈が髪を⾦⾊に染めて登校してきたこと。そしてもう⼀つは、彼⼥から結婚の話を切り出されたこと。マスコミやネット、さらには⽂科省まで巻き込み⼤騒動になる“⾦髪デモ”と、⽇々の愚痴を聞いた彼⼥からの⾟辣な説教で板挟みになる市川は、窮地を脱するために“⾦髪デモ”を計画した張本⼈・板緑と⼿を組み、とある作戦に打って出る⋯。仕事の問題と⼈⽣の決断が⼀挙に押し寄せた市川は、いつまでも若者で何事も順⾵満帆だと思っている“イタいおとな”から“マトモな⼤⼈”へと成⻑し、全ての試練を乗り越えられるのか︕︖
 

<キャスト&スタッフ>

岩田剛典
⽩⿃⽟季、⾨脇⻨、⼭⽥真歩、⽥村健太郎、内⽥慈
監督・脚本:坂下雄一郎 音楽:世武裕⼦
配給:クロックワークス
©2025 映画「金髪」製作委員会
2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/103分/G
公式HP:kinpatsumovie.com 
公式X:@kinpatsumovie #映画金髪

2025年11月21日(金)~ 全国公開


(オフィシャル・レポートより)



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この度第38回東京国際映画祭において、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々へ贈る“特別功労賞”を、山田洋次監督に授与することを決定いたしました。


山田洋次監督は1961年に『二階の他人』で監督デビュー以来、そのキャリアは半世紀以上にわたり、一貫して日本の大衆文化と真摯に向き合ってこられました。代表作は多岐にわたりますが、特に国民的シリーズとなった『男はつらいよ』シリーズ(全50作)は、ギネス世界記録にも認定されるほどの世界的な偉業であり、普遍的な家族愛と故郷への想いを描いた不朽の名作として、今なお多くの人々に愛され続けています。


TOKYOtaxi-10.24-yamada-1.JPG2000年代以降は、時代劇の新たな境地を開拓した『たそがれ清兵衛』(02)で米国アカデミー賞®外国語映画部門にノミネートされ、『隠し剣 鬼の爪』(04)は、第55回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品、第7回ジンバブエ国際映画祭最優秀作品賞を受賞するなど、世界でも常に挑戦を続け、今年の映画祭のセンターピース作品にもなった最新作『TOKYOタクシー』(11月21日公開)ではフランス映画『パリタクシー』(23)を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマを紡いだりと、その創作意欲は衰えることを知りません。


日本人の心の機微と、失われつつある大切な価値を映し出し、映画文化の発展に計り知れない貢献を果たしてこられた山田洋次監督に、心からの敬意を表し、ここに特別功労賞を授与いたします。
 


■東京国際映画祭チェアマン安藤裕康コメント

山田監督は、戦後の日本社会の現実を厳しく、しかし温かい目で見つめながらそれを映像に結晶させて、長年にわたり数々の傑作を生みだしてこられました。

そして何よりも映画をこよなく愛し、内外の映画の過去・現在に幅広い関心を寄せ続け、映画の未来についても真剣に展望してこられました。後進の育成にも心を注いでおられます。このように映画芸術の発展に多大な貢献されたがゆえに、多くの方々から賞賛を集めていらっしゃいます。

東京国際映画祭も発足以来様々な形でご協力を頂き、最近では黒澤明賞の審査委員長としてご尽力頂きました。

これらの幾多のご功績に対する敬意と感謝の意を表し、特別功労賞の受賞に心よりのお祝い申し上げる次第です。
 


■山田洋次監督プロフィール

69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『故郷』(72)、『同胞』(75)をはじめ、第1回日本アカデミー賞最優秀監督賞等6部門受賞の『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『息子』(91)、『学校』(93)などの名作がある。2002年、藤沢周平原作の本格時代劇『たそがれ清兵衛』では、第26回日本アカデミー賞15部門をはじめ日本の映画賞を総なめにし、第76回米国アカデミー賞外国語映画部門ノミネートを果たした。 続く、『隠し剣 鬼の爪』(04)は、第55回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品、第7回ジンバブエ国際映画祭最優秀作品賞を受賞した。2006年『武士の一分』の大ヒットに続き、『母べえ』(08)も大ヒットを記録、第58回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され話題になった。

2010年には10年ぶりの現代劇となる『おとうと』が公開、第60回ベルリン国際映画祭のクロージング作品として上映、特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラを受賞。同時に2007年より客員教授を務める立命館大学映像学部の学生たちと作り上げた『京都太秦物語』も上映され、大きな話題を集めた。2013年には小津安二郎監督へオマージュを捧げる映画『東京家族』が、2014年には『小さいおうち』が公開され、第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品、銀熊賞を受賞した。戦後70年の2015年には『母と暮せば』が、2016年には喜劇映画『家族はつらいよ』、2017年には『家族はつらいよ2』、2018年には『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』が公開された。

また第1作から50周年を迎えた2019年には『男はつらいよ お帰り 寅さん』が、2021年は『キネマの神様』が公開された。2023年には吉永小百合&大泉洋が親子役初共演した『こんにちは、母さん』が公開された。そして、2025年11月21日には、倍賞千恵子&木村拓哉出演による最新作『TOKYOタクシー』が公開を控える。

1970年に芸術選奨文部大臣賞・毎日芸術賞、72年に菊池寛賞、96年に紫綬褒章・朝日賞、2002年に勲四等旭日小綬章、04年に文化功労者、08年より日本藝術院会員、12年に文化勲章を受章、14年に東京都名誉都民顕彰。


<第38回東京国際映画祭 開催概要>

■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)

■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 

■公式サイト:www.tiff-jp.net

<TIFFCOM2025開催概要>

■開催期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)

■公式サイト:www.tiffcom.jp


(オフィシャル・リリースより)