映画祭シネルフレ独自取材による映画祭レポートをお届けします。

2015年2月アーカイブ

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映画ファンのための映画まつりとして、前身のおおさか映画祭時代(1976~2000年)から親しまれてきた「おおさかシネマフェスティバル」。大阪アジアン映画祭の一部門として過去5年間開催してきましたが、今年度からは独立し、有志による実行委員会を立ち上げ準備を進めてきました。シネルフレも協賛かつ実行委員会のメンバーとして、おおさかシネマフェスティバル2015を支援しています。
 
3月1日(日)に開催される「おおさかシネマフェスティバル2015<第10回>」のメインイベントとなるベストテンと個人賞が発表され、『そこのみにて光輝く』が作品賞をはじめ、監督賞・呉美保監督、主演男優賞・綾野剛さん、主演女優賞・池脇千鶴さん、助演男優賞・菅田将暉さん、撮影賞・近藤龍人さんの6冠を達成しました。
 
助演女優賞には、『蜩ノ記』『ぼくたちの家族』で素晴らしい存在感をみせた原田美枝子さん、
助演男優賞は『0.5ミリ』でベテラン俳優陣に負けない魅力を放った関西お笑い界のレジェンド、坂田利夫さんが、菅田将暉さんとW受賞になりました。
 

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新人女優賞は、元宝塚歌劇団トップスターで映画は初出演となる真飛聖さんが『柘榴坂の仇討』で受賞。また、『アオハライド』『小川町セレナーデ』と話題作に出演した藤本泉さんも受賞されました。尚、藤本泉さんは、主演作である『劇場版 神戸在住』上映後のトークショーにも白羽弥仁監督と共に登壇いただく予定です。
新人男優賞は、『日々ロック』でロック少年を全身全霊で演じた野村周平さんが受賞されました。
 
 
脚本賞には『ぼくたちの家族』の石井裕也監督、音楽賞には和製ミュージカルで楽しませてくれた『舞妓はレディ』の周防義和さん。そして『歓待』で新人女優賞を受賞した杉野希妃さんが、全編バリ島ロケの意欲作『欲動』で見事新人監督賞を受賞されました。
 

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特別賞は、斬られ役一筋55年の福本清三さんの人生を反映させたような初主演映画『太秦ライムライト』が受賞。表彰式後に受賞記念上映と、プロデューサー/脚本の大野裕之さんによるミニトークが開催されます。
 
「おおさかシネマフェスティバル2015」の表彰式には受賞者が勢ぞろいする予定です。大阪ならではの手づくり映画まつり。チケット一般発売は、2月7日(土)10:00~ チケットぴあにて。
 
チケット発売詳細、チラシダウンロードはコチラ
 

◆日本映画 個人賞
主演男優賞 綾野剛  (『白ゆき姫殺人事件』『そこのみにて光輝く』)
主演女優賞 池脇千鶴 (『そこのみにて光輝く』)
助演男優賞 坂田利夫 (『0.5ミリ』)
      菅田将暉 (『海月姫』『そこのみにて光輝く』『闇金ウシジマくん Part2』)
助演女優賞 原田美枝子(『蜩ノ記』『ぼくたちの家族』)
新人男優賞 野村周平 (『クジラのいた夏』『日々ロック』)
新人女優賞 藤本泉  (『アオハライド』『小川町セレナーデ』)
              真飛聖  (『柘榴坂の仇討』)
監督賞   呉美保  (『そこのみにて光輝く』)
脚本賞   石井裕也 (『ぼくたちの家族』)
撮影賞   近藤龍人 (『そこのみにて光輝く』『私の男』)
音楽賞   周防義和 (『舞妓はレディ』)
新人監督賞 杉野希妃 (『欲動』)
特別賞   『太秦ライムライト』
 
◆外国映画 個人賞
監督賞   クリント・イーストウッド(『ジャージー・ボーイズ』)
主演男優賞 マシュー・マコノヒー    (『インターステラー』『ダラス・バイヤーズクラブ』)
主演女優賞 ケイト・ブランシェット (『ブルージャスミン』)
助演男優賞 ジャレッド・レト    (『ダラス・バイヤーズクラブ』)
助演女優賞 ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
 
 
 
2014年度ベストテン
◆日本映画
1位  そこのみにて光輝く(作品賞)
2位  紙の月
3位 0.5ミリ
4位  ぼくたちの家族
5位 私の男
6位  小さいおうち
7位  蜩ノ記
8位  柘榴坂の仇討
9位  WOOD JOB! 神去なあなあ日常
9位  太秦ライムライト
 
◆外国映画
1位  6才のボクが、大人になるまで。(作品賞)
2位  ジャージー・ボーイズ
3位  アデル、ブルーは熱い色
4位  チョコレートドーナツ
5位  罪の手ざわり
6位  インターステラー 
7位  ゴーン・ガール
8位  ブルージャスミン
9位  ネブラスカ  ふたつの心をつなぐ旅
10位  her/世界にひとつの彼女