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北白川派初の時代劇『CHAIN』を世界初上映!第12回京都ヒストリカ国際映画祭、シアターとオンラインで10/31より開催。

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©2002 松竹/日本テレビ/住友商事/博報堂/日販/衛星劇場
 
 
毎年秋の京都の風物詩となっている京都ヒストリカ国際映画祭が、新型コロナウィルス対策を万全にし、10月31日(土)から11月8日(日)まで、京都文化博物館とオンライン会場のハイブリッド型で開催される。
 
 
 オープニングには山田洋次監督が松竹京都撮影所で初めて撮った時代劇であり、松竹にとっても記念碑的作品の『たそがれ清兵衛』を上映。山田洋次監督も上映後のトークに登壇予定だ。同じくヒストリカスペシャル作品として最終日の11月8日に世界初上映されるのは、北白川派初の時代劇となる『CHAIN』。東映京都撮影所の全面的な協力のもと、幕末の京都を舞台に新撰組の伊藤甲子太郎惨殺事件に絡んでいく若い隊員たちを描いた時代劇だ。
 

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©北白川派

 10月8日、京都文化博物館にて開催された記者会見では同作の福岡芳穂監督が登壇し、学生たちと作った本作について「時代劇はつい他人事として見てしまいがちだが、歴史は他人事ではない。100年以上経った今、我々にも引き継がれその時間の上にいる。まして京都はそういう場所ではないかと考えながら、映画では冒険的な手法を用いています。観客のみなさんにそれをどう見ていただけるか、これから我々がみつめていきたい」と挨拶。フラメンコギターが鳴り響く予告編も披露された。8日の上映後には、福岡芳穂監督、脚本の港岳彦さんに加え、霊山歴史館の木村武仁さん、映画評論家の山根貞男さんらを招いてのシンポジウムも開催予定だ。(いずれもシアター上映のみ)

 
 
 
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 個性的な歴史映画が楽しめるヒストリカ・ワールドは、今のトレンドともいえるホラー調の歴史映画『荒地の少女グウェン』、ウクライナ出身のクリスティーナ・シボラップ監督初長編作『義理の姉妹』、性差別や人種差別など人を分断する根源を問う、今まさに見て欲しいキューバ・スイス合作映画『魂は屈しない』、第一次世界大戦のモザンビークを舞台にした2020年ロッテルダム国際映画祭オープニング上映作『モスキート』の4本が上映される。(シアター上映後オンライン配信)
 
 
 
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 さらに今年のヒストリカ・フォーカスでは「松竹映画100年」と題し、その軌跡を時代劇から紐解く特別企画となっている。シアターでは大船時代劇の『楢山節考』、松竹の時代劇を語る上で欠かせない傑作『切腹』から、松竹ヌーヴェルバーグの時代劇『暗殺』、そして大島渚監督の遺作となった『御法度』も上映する。配信作品の中には、今回初配信が10本あり、その中には松竹京都の代表作を作り続けてきた大曾根辰保監督作品(『歌う弥次喜多 黄金道中』他)も含まれ、その意義は大きいという。
 
 
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 ヒストリカ・フォーカスのオンライン配信限定企画で、全45本配信するのが「スーパーヒーロー前史 子ども時代劇エボリューション」。『笛吹童子』『里見八犬傳』『紅孔雀』『百面童子』『快傑黒頭巾』から『仮面ライダー対ショッカー』まで、東映の大きな特徴であるスーパーヒーローのアーリーヒストリーを紹介する。ヒストリカ・フォーカスでは作品上映、配信の他に、今の松竹京都撮影所をいくつかの視点から語るスペシャル動画を期間中に配信予定だ。
 
 
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 イタリア文化会館ー大阪連携企画では、今年生誕100年を迎え、代表作が特集上映されているイタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニ の作品より歴史映画の『カサノバ』、『サテリコン』が上映される。京都文化博物館学芸員の森脇清隆さんは、「フェリーニはチネチッタという大きな撮影所で、その奇想天外なイメージから大きなセットを作り上げた。フェリーニの根城であり、そのイマジネーションを支えたのがチネチッタで、東映京都撮影所、松竹京都撮影所がある京都でご紹介する意義があると思っています。豪華なセットとゴージャスな衣装で表現主義的権威をデフォルメしており、歴史劇だからこそできる懐の深さを衣装からも見ていただけるのではないでしょうか」とその魅力を解説した。
 
 
 
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 また、ヴェネツィア・ビエンナーレービエンナーレ・カレッジ・シネマでは、若手育成プログラムのビエンナーレ・カレッジ・シネマより昨年制作された作品を紹介する。今年は、イタリア山間部の過疎地を舞台に、今の若者がどう向き合うのかを描いたイタリア映画『愛することのレッスン』を上映する。
 
 他にも、カムバックサーモン・プロジェクト(『オルジャスの白い馬』)や関連企画をオンラインを活用しながら開催予定だ。
チケットや配信についての詳細は、第12回京都ヒストリカ国際映画祭の公式WEBサイトを参照してほしい。
 
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