「歴史映画で”今”を見つめ、未来を築く。」
歴史映画ファン必見の映画祭、京都歴史博物館にて開催
世界で唯一「歴史」をテーマにした映画祭、≪京都ヒストリカ国際映画祭2018≫が10月27日(土)に開幕した。今年は前日祭として、昨年と今年公開され大ヒットしたインド映画『バーフバリ 伝説誕生 <完全版>』と『バーフバリ 王の凱旋 <完全版>』が26日(金)に上映され、リピーターファンでにぎわった。
オープニングには、19世紀のハンガリー大平原を舞台にブタペスト目指して旅を続ける芸人一座を描いた『旅芸人』(2017)と、今年9月のベネチア国際映画祭でプレミア上映され世界を驚かせた『恋や恋なすな恋』(1962)4Kデジタルリマスター版が上映された。内田吐夢監督が、歌舞伎の様式美と芝居を融合させ、さらにアニメーションや義太夫や清元など当時の名人たちを贅沢に配置した、極彩色豊かな平安絵巻に改めて圧倒される。
上映後、当映画祭ナビゲーターの飯星景子さんの司会によるオープニングセレモニーが開催された。当映画祭委員長の阿部勉氏によると、「世界では、歴史を題材にした映画が新しい人材や技術によって次々と作られ、選定に困るほど」だったとか。さらに、ベルリン国際映画祭ディレクターのピーター・コスビック氏の「映画祭は、世界が抱える問題を見過ごすことはできない」というコメントを紹介し、今年で10周年を迎えた京都ヒストリカ国際映画祭の意義深さを語った。
今年のスペシャルゲストである『恋や恋なすな恋』のトークゲストの中村扇雀さんをはじめ、『欲望にさそわれて』のクレマン・シュナイダー監督や、『乙女たちの秘めごと』のマリーヌ・フランセン監督、『Beautiful things』のジョルジョ・フェレロ監督などが登壇。11月4日(日)まで、歴史をテーマにした新作や名作の上映会や、新人クリエイター発掘・育成のための〈京都フィルムメーカーズラボ〉の連携企画の上映会も予定されている。
★詳細は、公式サイトをご覧ください。⇒ http://historica-kyoto.com/