映画祭シネルフレ独自取材による映画祭レポートをお届けします。

第10回大阪アジアン映画祭、リバーカーペットイベントで華々しく開幕!

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3月6日19時から大阪市北区の梅田ブルク7、オープニング作品『白河夜船』の世界初上映で幕が開けた第10回大阪アジアン映画祭。オープニングに先駆け、大阪・道頓堀で行われたリバーカーペットイベント「アジアン・スター・フェスティバル」では、大阪府の松井知事をはじめ、副知事のゆるキャラ「もずやん」が駆け付けた他、『白河夜船』の若木信吾監督、安藤サクラ、井浦新、インドネシア映画『武士道スピリット』のエグゼクティブ・プロデューサー、バーティアル・ラフマン氏、アソシエイト・プロデューサーのヨーク・ザキア氏、リュウケン・ライッサ監督、そして、同作に出演し、今回国際審査員を務める武田梨奈、初映画出演を果たした川畑要、香港映画『点対点』のアモス・ウィー監督、アンガス・タイ撮影監督、第1回オーサカ Asia スター★アワード受賞の台湾人気俳優チャン・シャオチュアンらが参加した。また、特別ゲストとして『セデック・バレ』(OAFF2012)の監督で、昨年のOAFFオープニング上映で感動のスタンディングオベーションを巻き起こし、現在絶賛公開中の『KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜』プロデューサーのウェイ・ダーション氏が登場。台湾等から大阪への更なるインバウンド誘客にも寄与したことに対し、大阪観光局から感謝状が贈呈された。やや肌寒い天候ながら、多くのファンが集まり、歓声がかかるたびにゲストも笑顔で手を振り応える野外イベントならではの盛り上がりをみせたリバーカーペット。ゲストの挨拶から主なコメントを紹介したい。
 
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『KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜』
 
ウェイ・ダーションプロデューサー:「この映画で多くの観光客が日本を伺ったと聞き、うれしいです。映画を観た皆さんには、ぜひ台湾に来てほしいです。そして、ぜひマー・ジーシアン監督に会ってほしいと思います」
 
 
 
 
 
 

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『武士道スピリッツ』

武田梨奈:「インドネシア映画に日本人代表キャストとして選ばれ光栄です。国際審査員ということで、映画祭を盛り上げたいと思います」
川畑要:「映画初出演ということで、インドネシアと日本の懸け橋になればと思います」
 
 
 

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『白河夜船』
 
安藤サクラ:「今日はここに来られてとてもうれしいです。今日は本当に初めてのお披露目の日なのでワクワクしています。ちなみに私は20歳の誕生日に一人で大阪に来て、ドン・キホーテのところで20歳になる瞬間を迎えた思い出の場所です。今日観られる方も、これから観られる方も、『白河夜船』をよろしくお願いします」
 
井浦新:「『白河夜船』は5日間で撮影した映画です。それでも、スタッフやキャストが情熱を持って取り組めば、映画は作れますし、このような素敵な場所に呼んでいただき、皆さんに観ていただくことが情熱さえあればできます。『白河夜船』のように日本の情緒を映して、日本人にしか描けない映画がもっとこれからも増えていけばいいなと思っています。ぜひ皆さんも、映画をたくさん観てください。(周りの風景や通り過ぎるクルーズ船に目をやりながら)情報がありすぎて・・・さすが大阪です。『白河夜船』をぜひ観てください。よろしくお願いします」
 
若木信吾監督:「はじめてでちょっと足が震えています。本当にこの映画は安藤さんと井浦さんの映画で、心がちょっとざわざわするような体験をしていただければ。サクラさんが本当に美しく映っています。二人に目が釘づけになると思いますので、ぜひご覧いただければと思います」
 

 

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オープニング上映前に行われたオープニングイベントでは、第1回オーサカ Asia スター★アワード受賞の台湾人気俳優チャン・シャオチュアンが「大阪アジアン映画祭にお招きいただき、ありがとうございます。アワードもいただき光栄です」と挨拶。そして4度目のOAFFの舞台となるウェイ・ダーションプロデューサーが「世界では各国で色々なことが起きていますが、映画を通して我々は様々な異なった文化を理解できます。映画によって世界に温かみがもたらされるのではないでしょうか」と挨拶し、感動的な幕開けとなった。(江口由美)
 

 
第10回大阪アジアン映画祭は3月15日まで梅田ブルク7(梅田)、シネ・リーブル梅田(梅田)、ABCホール(福島)、シネ・ヌーヴォ(九条)、プラネット・スタジオ・プラスワン(中津)で中国、香港、台湾、韓国、ベトナム、タイ、バングラデシュ、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、フィリ ピン、インド、トルコ、ハンガリー、フランス、アメリカ、日本の17の国、地域から世界初上映11本を含む全48本を上映する。クロージング作品はファン・ジョンミン主演、昨年末公開から韓国で現在も空前の大ヒットを続けるユン・ジェギュン監督の感動大作『国際市場で逢いましょう』。1950年代朝鮮戦争により家族離散、貧しい避難民生活、西ドイツへの出稼ぎ、ベトナム戦争従軍といった激動の時代を家族のためだけに働き、生き抜いてきた名もなき父親を、ファン・ジョンミンが熱演。韓国版『Always 三丁目の夕日』と呼ばれるほど見事な各時代のセットも見どころだ。
 
常設のコンペティション部門では世界初上映となるデレク・クォク監督最新作のバドミントンコメディー『全力スマッシュ』(香港)や、波多野結衣主演の『サシミ』(台湾)をはじめ、OAFF初となるハンガリー映画『牝狐リザ』、北村一輝主演の傑作ミステリー『マンフロムリノ』(アメリカ)、今勢いのあるフィリピン映画から『マリキナ』、『運命というもの』など、アジア映画のパワーを感じる全12作品がラインナップ。
さらに、インディ・フォーラム部門では、第11回CO2助成作品3作の世界初上映をはじめとした全10作品を上映。東日本大震災からちょうど4年が経つ3月11日には、東日本大震災により公開延期を余儀なくされた『唐山大地震』を4年越しの劇場公開に先駆けて上映する他、「震災と映画」というテーマのトークセッションを盛り込んだ《東日本大震災から4年「メモリアル3.11」》を開催する。
 
チケットはチケットぴあでの前売終了後は、各劇場にて順次販売。詳細は大阪アジアン映画祭ホームページ参照。
お問い合わせ:大阪アジアン映画祭運営事務局
TEL 06-6374-1236 http://www.oaff.jp/