映画祭シネルフレ独自取材による映画祭レポートをお届けします。

2012年9月アーカイブ

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 10月2日(火)より祇園会館、東映京都撮影所第一試写室、京都文化博物館で開催される第8回京都映画祭。「閉塞をぶち破る!」をキーワードに、多彩なゲストを交えて映画の作り手たちが何をしてきたか、これから何をすべきかを見つめるプログラムとなっている。

5_あヽ同期の桜c.jpg祇園会館では、「京都1970 若き監督たちの戦い―中島貞夫を中心に」と題して、中島貞夫監督作品を中心とした特集上映を開催。鈴木則文監督、梶芽衣子、夏八木勲、富士純子ら豪華ゲストが連日トークショーを繰り広げる。14_唐獅子警察c.jpg

高倉健、鶴田浩二主演の戦時中青春群像劇『あゝ同期の桜』(写真左)や、渡瀬恒彦の無鉄砲ぶりが必見の『唐獅子警察』(写真右)など、この機会でしか見られない往年の活劇は見逃せない。

東映京都撮影所第一試写室では、「京都2012新進気鋭の監督たち」と題し、「映画の上映と配給~その将来的展望」(10/6開催)、「映画製作について~関西そしてインディペンデント」(10/7開催)の2つのシンポジウムと期待の若手監督作品を一挙上映。『へんげ』、『先生を流産させる会』、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』、『シグナル~月曜日のルカ~』、『細川中立売』、『毎日かあさん』など監督の舞台挨拶も合わせて楽しめる絶好の機会だ。

特筆すべきは、京都文化博物館で開催されるプレミア上映、「幻の『一殺多生剣』発見!」 無声映画の演奏つき上映や、活弁つき上映など、京都初お目見えの戦前の名作を是非堪能してほしい。


第8回京都映画祭 公式サイトはコチラ

 

eatrip.jpg「人」と「食」のつながりを描いた「おいしい」映画を観て、「おいしい」ごはんを味わい、「おいしい」音楽に身をゆだねながら、語らいを楽しむ『ごはん映画祭』。今年は、第3 回を迎える東京・青山での開催に加えて、初めて大阪・中之島で開催される。
歴史と伝統を踏まえながら「旧くて新しい魅力」をつくりあげている“水と緑に囲まれたにぎわいの森・中之島”。船を利用した移動も取り入れ、「新しいおとなの愉しみ」を発信するという。

大阪で唯一“おとなが愉しめるまち・中之島”の空気感(=水と緑、旧さと新しさ)の中、映画上映のほか、お食事、トーク、音楽ライブなど、プレイベントや特別イベントも開催予定だ。この秋は中之島で映画×ごはん×ライブを楽しんでほしい。

【上映予定ラインナップ】

ペンギン夫婦の作りかた(プレミア作品)・eatrip ・アメリ・転々・プロヴァンスの贈りもの・かもめ食堂・ディナーラッシュ・青いパパイヤの香り・南極料理人・スープ・オペラ・バグダッドカフェ・未来の食卓・オカンの嫁入り・しあわせのパン

【プレイベント】

映画上映会+トークショー@本町ガーデンシティ(セントレジスホテル大阪)
9 月28 日(金)
『ディナーラッシュ』鑑賞前または後に、ゲストを招いてトークショーを行います。

音楽Liveイベント『ささごはん』@中之島BANKS
9 月29 日(土)
笹子重治・比屋定篤子・畠山美由紀による、食と音楽をテーマにした音楽イベント

能舞台のある部屋で映画上映会+お弁当@吉兆 高麗橋本店
9 月30 日(日)
能舞台のある大広間で、『eatrip 』鑑賞前または後、吉兆の松花堂弁当を味わいます。

【特別イベント】

10 月9 日(火)会場: ABCホール
風水鑑定士 宙SORA さんの映画と食の風水講演

「食を変えれば、運命も変わる」。開運専門コンサルタントとして全国で講座を行う風水鑑定士・宙SORA さんによる講演会。映画で人生勉強をして、食の風水を学んで運を開こう。
第1部‣‣‣映画『西の魔女が死んだ』上映会+食の風水講演
第2部‣‣‣食の風水講演


■ 第1回 大阪中之島ごはん映画祭 概要 ■
【開催日程】2012年10月 6日(土)~10月14日(日)
【開催場所】映画会場:梅田ガーデンシネマ
(大阪市北区大淀中1-1-88梅田スカイビルタワーイースト4F)
【チケット発売】2012年9月8日(土)チケットぴあ にて、一斉発売(予定)

第1回 大阪中之島ごはん映画祭公式サイトはコチラ

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2010年に第1回目を迎え、昨年のプレイイベントでは『3.11 A Sense of Home Films 』の奉納上映や、スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督を招き『ミツバチのささやき』を上映も話題となった「なら国際映画祭」。

NARAtive祈ーInoriより.jpg2回目となる今年は、オープニングを猿沢池から興福寺に続く52段がレッドカーペットを映像アートが彩るアートナイトとのコラボレーションを開催。和太鼓パフォーマンスも交え、古都奈良の夜を盛り上げる。

奈良県南部十津川村を舞台とした、なら国際映画祭製作の映画NARAtive2012『祈-Inori』(ロカルノ国際映画祭新鋭部門最高賞グランプリ受賞作)を発表する他、新進気鋭の若手作家の作品が世界から集結する新人コンペティションでは、米国アカデミー賞出品作品をはじめ、カンヌ、ヴェネチア、ベルリン国際映画祭で評価を受けている見応えのある珠玉の作品群がノミネート。全監督来日予定で上映後のQ&Aも予定されている。

奈良初の映画館『尾花座』の復活上映や、小学校の校庭で野外上映、奈良らしいお寺上映など、今年も盛りだくさんのイベントを交え、奈良から世界に発信する映画、アートを堪能したい。

〈 開催概要 〉
主催:NPO法人なら国際映画祭実行委員会
日程:2012年9月14日(金)—9月17日(祝) ※9月13日(木)前夜祭@浄教寺あり
会場:ならまちセンター、猿沢池五十二段、ホテルサンルート奈良、他
前売チケット:映画鑑賞1回券¥1,000(Pコード550-097)
       映画鑑賞パスポート¥3,000(Pコード464-024)


なら国際映画祭2012公式サイトはコチラ