『台湾人生』『台湾アイデンティティー』と台湾の日本統治下に生きてきた日本語世代に取材を重ねてきた酒井充子監督。最新作『ふたつの祖国、ひとつの愛 イ・ジュンソプの妻』は、韓国では知らない者はいないという名画家ジュンソプとその妻、方子(まさこ)との愛を丹念に映し出したドキュメンタリーだ。
■台湾で日本語をしゃべるおじいさんとの出会いから、デビュー作『台湾人生』ができるまで。
■韓国の国民的画家、イ・ジュンソプさんとその妻方子さんの「愛」を撮る。
―――イ・ジュンソプさんの絵力と、封筒の宛名一つとってもとても味があり、手紙の文面も妻に対する愛がストレートに綴られていて印象的でした。ジュンソプさんの人生を語るにあたって、これらの作品や残された絵をどのように入れていこうと思ったのですか?
■台湾、韓国の日本語世代取材を通じて感じた、それぞれの今とこれから。