「中国」と一致するもの

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 新春早々、劇場でゴダールを鑑賞できるうれしい特集上映が1月19日(土)からシネ・ヌーヴォで開催される。時代の最先端を歩んできたゴダール監督の名作を新たにHDリマスターされたハイビジョン映像で楽しめる。

上映作品は、『はなればなれに』、『恋人のいる時間』、『中国女』、『ヒア&ゼア・こことよそ』、『パート2』、『うまくいってる?』、『勝手に逃げろ/人生』、『右側に気をつけろ』、『フォーエヴァー・モーツァルト』の全9作。ヌーヴェルヴァーグ絶頂期の作品から、90年代の作品まで今も進化し続けるゴダールの軌跡を堪能してほしい。


ゴダール/新世紀の起源@シネ・ヌーヴォ 詳細はコチラ

 

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china2013.jpg 中国・香港映画24本に、今回初上映となるファン・ビンビンの体当たり演技が話題を呼んだリー・ユー監督作品『ロスト・イン・北京』(07)、中国のヘレン・ケラーといわれる中国障害者連合会女性会長チャン・ハイディーの自伝的小説を自ら脚色化した感動作『私の少女時代』(11)の二本を加えた全26作品を一挙上映する第8回大阪アジアン映画祭プレ企画、『中国映画の全貌2012-3』が12月29日(土)よりシネ・ヌーヴォ(九条)にて開催される。

 50年代から60年代にかけての新中国草創期の傑作『阿片戦争』(59)、『農奴』(63)や、大ヒット歴史大作『宗家の三姉妹』(97)、レスリー・チャン主演で描くチェン・カイコーの代表作『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)、コン・リー×チェン・カイコー監督の映像美が光る『菊豆』(90)、そして若き巨匠ジャ・ジャンクー作品も一挙4作品上映と見逃せないラインナップだ。近年日本で公開された秀作中国映画も再び上映されるなど、見逃した名作に触れる絶好のチャンス。新年は秀作中国・香港映画でアジア映画の魅力に浸ってほしい。


中国映画の全貌2012-3 上映作品、スケジュールはコチラ

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大武生-pos.jpg 「歴史」をテーマにした世界でただひとつの“ジャンル映画祭”「第4回ヒストリカル映画祭」が12月1日から9日まで、京都文化博物館、京都シネマ、東映、松竹の両撮影所の4ヵ所で開かれる。男女逆転時代劇『大奥 ~ 永遠』、フランス、スペイン映画『マリー・アントワネットに別れを告げて』など話題の新作のほか、ロシア『1612』、韓国『神弓-KAMIYUMI-』など世界各国の最新“歴史映画”が楽しめる。

  1日には『マリー・アントワネット ~ 』のブノワ・ジャコー監督がゲストとして来日、トークショーを行う。

 

 

 

 


 ◆オープニング=京都文化博物館

【1日】
11時 ~『大奥 ~ 永遠「右衛門佐・綱吉篇」』(12年日本)。
終了後セレモニー『大奥』出演の永江祐貴。
15時 ~ 『マリー・アントワネットに別れを告げて』16時40分 ~ ブノワ・ジャコー監督トークショー
 

◆京都文化博物館

【2日】
12時~『雪之丞変化』(35年松竹)衣笠貞之助監督。 15時 ~ 『大武生』(11年中国・香港)※ミニトーク18時 ~ 『デラシネマ』(ヒストリカコラボ企画) 星野泰視(漫画家)トークショー

【4日】
15時~『隠し砦の三悪人』(58年東宝)黒澤明監督。
18時 ~ 『神弓―KAMIYUMI―』(11年韓国)※ミニトーク

【5日】
13時半~『七人の侍』(58年東宝)黒澤明監督。
18時 ~ 『アイアンクラッド』(11年英・米・独)
※ミニトーク

【6日】
15時~『柳生一族の陰謀』(78年東映)深作欣二監督。18時 ~ 『1612』(07年ロシア)※ミニトーク

羅生門-1.jpg【7日】
15時~『羅生門』(51日年大映)黒澤明監督。
18時 ~ 『ウモーン・パー・ムアン-羅生門』(11年タイ)
19時45分 ~ 『ウモーン ~ 』パンテワノップ・テークワン監督トークショー

 

◆京都シネマ

【1日】
15時 ~ 『ビッケと神々の秘宝』(11年独)
【2日】
15時 ~ 『トム・ソーヤー』(11年独)
【3日】
18時20分 ~ 『肉体の森』(10年仏・独)
20時05分~『肉体の森』作品解説(大寺眞輔)
【4日】
18時20分 ~ 『トスカ』(01年仏・独・伊・英)
※ミニトークあり
【5日】
18時20分 ~ 『イザベル・アジャーニの惑い』(02年仏)※ミニトークあり
【6日】
18時20分 ~ 『発禁本-SADE』(00年仏)※ミニトークあり
【7日】
18時20分 ~ 『肉体の森』(10年仏・独)
 

 

mainmain.jpg◆東映京都撮影所

【8日】
13時半 ~『るろうに剣心』(12年日本)
16時~大友啓史監督、谷垣健治アクション監督トークショー
【9日】
11時~『大武生』(11年中国・香港)
14時 ~『アイアンクラッド』(11年英・米・独) 16時 ~『アイアンクラッド』ジョナサン・イングリッシュ監督、樋口真嗣監督トークショー

 

 ◆松竹撮影所

1612-1.jpg【8日】
11時~『トム・ソーヤー』(11年独)
14時~『ビッケと神々の秘宝』(11年独)
【9日】
10時半~『1612』(07年ロシア)
14時 ~『ウモーン・パー・ムアン―羅生門―』(11年タイ)
16時半~『神弓―KAMIYUMI―』
 

 

※問い合わせは同映画祭実行委員会事務局(075 862 5014)まで  (安永 五郎)


京都ヒストリカ映画祭公式サイトはコチラ

『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~』中村真夕監督インタビュー

kodokunatsubametachi-s1.jpg(2011年 日本=ブラジル 1時間28分)
監督:津村公博、中村真夕 
出演: 佐竹エドアルド、鈴木ユリ、佐藤アユミ・パウラ、松村エドアルド、カルピノ・オタビオ他
2012年11月17日(土)~第七藝術劇場、元町映画館他順次公開

公式サイトはコチラ

 日本の製造業を支えてきたデカセギの日系ブラジル人が多く住む浜松市。そこで働き暮らす日系ブラジル人の若者たちに密着し、アイデンティティーの揺らぎや仕事、人生の悩み、差別や不況にも負けず逞しく生きる姿を国境を越えて映し出した青春ドキュメンタリー、『孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~』が公開される。

 浜松の夜回り先生こと、津村教授に同行して出会った日系ブラジル人の青年たちへの取材、リーマンショックで帰国を余儀なくされた彼らの決断とそれからに密着した中村真夕監督に、彼らの素顔や彼らを取材して痛感したこと、そしてこの作品に対する想いを伺った。 


━━━本作で登場したエドアルドやユリたちに出会い、撮るようになったきっかけは? 
 2008年は日本人がブラジルに渡って100周年で、当時テレビ関係の仕事をしていたのでその取材で浜松学院大学の津村教授(本作の監督)に出会いました。津村教授が夜の浜松の町を回って、日系ブラジル人の青年たちに生活状態を聞いたり、インタビューをされていて、その調査に同行したときに、すごく魅力的な子どもたちだったので「ドキュメンタリーを撮りたいです」と申し出たのがきっかけですね。

kodokunatsubametachi-1.jpg━━━企画ありきではなく、撮り始めてから惹きつけられていった感じですね。
  特に企画という感じではなく、彼らの前向きさや人間性に惹かれて撮り初め、彼らのほとんどが中卒か中学を中退して工場で働いている子が多かったので、義務教育って逸脱できるものなのかと。一応外国籍の子どもに対しては義務教育は薦められているけれど強制ではなく、本人や親が辞めるといえばやめられます。彼らはデカセギの子どもなので、お金を稼ぐことがメインで日本に来ています。親に言われなくても親にあまり迷惑をかけないように、皆早めに働こうと自ら働き始めます。どちらかといえば、そういう方を当時テーマにしていたのですが、突然起こったリーマンショックで離ればなれになる人の話になってしまいましたね。それがドキュメンタリーの醍醐味でもあるのですが。

 ちょうど私もテレビでそういう関係の仕事をしていたので、リーマンショックがらみでブラジル人たちがバラバラになってしまう話をテレビで見ていたのですが、その後1、2ヶ月経つとぱったりその話を聞かなくなってしまう。メディアの悪いところかもしれませんが、一過性でパッと飛びついて終わると引いていく部分があり、個人的には彼らがどうなったのか気になる部分もあったので、それを追いかけて撮った感じです。

━━━「彼女が妊娠している」とさらっと告白したり、皆あっけらかんとしていますね。
  彼らの魅力というのは、強がりを言っているところはありますが前向きで、ラテン系なのかなと思います。「デカセギで苦労したことは、自分たちの人生のカテになる」と皆言うのですが、先祖の代から苦労してがんばってきた人たちの知恵なのかもしれません。

 後はデカセギ特有の渡り鳥みたいな生き方ですね。このタイトルの「ツバメ」というのも、「渡り鳥」という意味で付けたのですが、日本とブラジルの間を行ったり来たりして、どこにでも行けるんだけど、どこにも属せない。どこでも適応できるけれど、どこも自分の家じゃない。だけどHOMEを求め続けている、独特の生き方をしている人たちで、それが魅力的で不思議だなと思いました。

 デカセギという運命を受け入れていて、家族や友人の絆はすごく強いのですが、どこか「いつか別れがくる」と覚悟を持って付き合っているからこそ、絆が強い。そんな感じですね。皆、友達や仲間がいつか帰るだろうなとどこかで予測しながら一緒にいます。

━━━彼ら自身のつながりも強く感じましたが、その中に中村監督はどうやって馴染んでいったのですか?
  津村教授は彼らの教育支援をなさっている方で、そういう意味では元々信頼関係がありました。エドワルドの場合は、私も2年ぐらい彼の元に行っては撮影をしていたのである程度信頼関係はできました。彼は一番強がりの子で、「大学に行く」など立派なことを言っている割には、またこんな失敗をしてしまったのかという部分があって、憎めないです。皆、会って話すとまじめな賢い子で、普通にちゃんとした教育を受けられれば、できると思うのですが、たまたま恵まれない環境にいるので発揮できていないのかもしれません。逆に私はいろいろと学ぶところが多かったです。この年で人生観を持っているんですよね。

━━━差別を受けたりしながらも、日本のことを恨んではいないと彼らが言い切るのには驚きました。
  そうですね。不思議だったのは、彼らと話すと「私たちは外国人の中でも恵まれている方だ」と。デカセギという選択肢を持っているし、日系人ということで、こちらに滞在するのも大変ではないし、中国人やインドネシア人たちに比べたら仕事も大変なことをやらされないし、自分たちは恵まれていると。もちろん差別や、何もしていないのに警察から職務質問をしょっちゅう受けるという話は聞きますが、与えられた環境でベストを尽くすといった感じですね。皆「日本に来れてよかった」と言いますよ。 

━━━その後ブラジルに帰国した彼らを追いかけた訳ですが、住環境や仕事環境、勉強の環境、ブラジル国内での地域差が映し出されていました。実際に撮影して彼らが日本にいた時に比べどういう部分で成長していましたか? 
 よくみんなブラジルでやってるなと思います。日本は安全なので、「向こうは怖い」と言いますね。コカの家はデカセギでお金を貯めて、そのお金でアパートをブラジルに建てて、家族はそこの家賃収入で暮らしているのですが、それ以外の帰国した子たちは親戚の家などに身を寄せて、家自体はきれいのですが、そこに何人も住んでいるので狭苦しい感じです。ブラジルは経済格差がすごくあるので、賃金が安くて月給3、4万円ぐらいです。日本の工場だと残業をすれば20~30万円ぐらいになるのですが、ブラジルではなかなか稼げなくて生活が苦しいですね。

 逆に日本で高校に行かないのは、どうせ工場労働者になるから行っても仕方がないと彼らは言っていたのですが、ブラジルでは普通の仕事、例えば清掃の仕事などでもそれなりの学歴がないとできないので、皆夜学に通っています。戦後の日本に近いのかもしれませんが、皆働きながら夜学に通って勉強しています。ブラジルに帰ると、そういう意味で選択肢が広がった部分がありますね。 

kodokunatsubametachi-s2.jpg━━━日系ブラジル人を扱った映画として、社会問題に興味のある方が見に来られると思いますが、どんな反響がありましたか? 
 サンパウロで上映したことがあったのですが、そのときは日系1世、2世に観てもらいました。彼らは自分たちが苦労して築いたコミュニティーを捨てて、デカセギに行った人たちのことをあまり良く思っていないと聞いたので、最初はどうかと思いましたが、リーマンショックでデカセギの人たちが皆戻ってきて、若い日本語や日本の文化が分かる人たちが帰ってきてよかったと言われました。

 逆に日本の日系ブラジル人コミュニティーでもエリートの人たちには、「なぜ成功者じゃない人たちをわざわざ取り上げるのか。こういう環境でもがんばって大学に行った人もいるじゃないか」と言われたりしました。映画に登場する彼らはこちらが意図的に選んだのではなく、浜松にいるごく平均的な状況に置かれた日系ブラジル人たちが、どうやって与えられた環境の中でもがきながら生きているのか。成功者だけ取り上げるのはまた別の話だと私は思っているので、日系ブラジル人コミュニティーの中でもいろいろ格差があることを知りました。悪い道に行った子もいるけど、必ずしも不良だとは思っていないし、間違いを犯しながらも大人になっていく姿を本作で描いたつもりです。

━━━ヒップホップが彼らの心の支えとなり、ブラジル帰国後も地元の青年たちとつながるきっかけになり、ドキュメンタリーの一つの核として描かれていますね。
  先日『サイタマノラッパー』の入江悠監督とトークショーをしたときに、ブレイクダンスのようなヒップホップダンスは万国共通で、自分たちがコミュニティーの中でマイノリティーだと思っている人たちの共通言語みたいになっている。『サイタマノラッパー』も地方社会でちょっとアウトサイダーみたいな人たちがラップにはまっていきますが、元々黒人のマイノリティー文化から出てきたもので、日系ブラジル人の彼らもそういうところに共感して、ダンスをすることで自分の生き甲斐をみつけるといった感じですよね。日本人と違って、彼らはもっと大変な状況の中で生きる希望をみつけるツールになっています。ブラジルのファベーラみたいに不法占拠している場所にいたコカなどは、生きるか死ぬかみたいな、犯罪者になるか殺されるかヒップホップをやるか、その三択みたいな話をしていましたが(笑)。

━━━今回取材して一番感動したのはどんな点ですか?
  たくましさですね。今考えるとエドワルドなんて状況的にはずっと逃げないといけない立場に置かれているのですが、ずっとがんばっていますし、パウラも帰国して一人で家族7、8人も抱えて仕事をできるなと思って。彼女は一番若いですが、一番たくましくて成長したと思います。会社行って、帰ってきてから学校に行って、週末は徹夜で遊んでと、前向きに生きることやたくましさなどを学ぶことが多かったです。

 日本の同世代の若者に観てほしいという気持ちがあって、あまり社会正義を訴える映画というよりは、青春群像劇として、若者特有の悩みを抱えた人間に密着し、そこから社会背景や社会的問題を意識してもらえればいいなと思っています。東京で上映したときは、大学生や若い人たちが見に来てくれたのでよかったと思います。

 日系ブラジル人の彼らは散々学校でいじめられたという話を聞きましたが、それでもへこたれない。幼いときから大人になることを強いられているので、どこの環境に行ってもなんとか生きていく術を持っていて、学歴はないけれど生きる知恵をもっています。日本の学校で教えることではないけれど、こういう風に自分で生きる力を学んでほしいなと思います。


 中村監督も語ったように、鬱屈した青春かと思いきや、彼らのバイタリティーと力強さには本当に驚かされる。家族のために中学校を中退して働くこともいとわず、日本での差別もバネにして同い年の10代の数倍も成熟し、人生を見据えている彼らの姿は逆にこちらが学ばされる。リストラや強制帰国など、どんな状況に置かれてもそこでベストを尽くしていく彼らの青春を若者目線で綴った青春群像劇風ドキュメンタリー。非行に走るのを救ったダンスチームの練習風景を挿入し、全篇を貫くヒップホップのリズムが彼らのアイデンティティーを表現しているかのようだった。(江口由美)

taosan-1.jpg誰にでも訪れる“老い”の現実を、やさしく温かく描き、アジア各国で大ヒットとなった『桃(タオ)さんのしあわせ』が、10月27日(土)より梅田ガーデンシネマ他にて公開される。本作の公開を記念して黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん(大阪タカシヤマ店内)で下記コラボレーションが登場!

 


桃(タオ)さんの牛タン煮込み しあわせセット
映画の中で、アンディ・ラウ扮するロジャーの大好物として登場する「牛タン煮込み」。桃(タオ)さんが手際よく大胆に調理するシーンはとても印象的です。
今回、大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F「黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん」にて、映画の「牛タン煮込み」に因んだコラボレーション・メニューが実現しました。 是非この機会にお楽しみください。

桃さん牛タン煮込み.jpg★桃(タオ)さんの牛タン煮込 しあわせセット★
   サラダ、スープ、ごはん、デザート付き

期間 : 10月10日(水)~11月8日(木)
          ※提供時間:11:00~16:00
料金 : 1,800円(税込)
場所 : 黒毛和牛焼肉 肉處 きっしゃん
(大阪タカシマヤ内なんばダイニングメゾン8F)
大阪市中央区難波5-1-18
11:00~23:00 (ラストオーダー 22:00)
TEL 06・6633・8129
www.diningmaison.jp


いつも、あなたがいてくれた…。実話から生まれた、ささやかだけど、大きな愛に包まれた物語。

taosan-2.jpg60年間同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話を任せていた雇い主の息子ロジャーはその時初めて桃さんがかけがえのない人だったことに気づき、多忙な仕事の合間を縫い、介護に奔走することになる。やがて二人は母と息子以上の絆で結ばれていくが…。
本作のプロデューサーでもあるロジャー・リーの実体験を元にした感動のストーリー。企画に賛同し、共同プロデューサーにも名を連ね、ノーギャラで出演したアンディ・ラウが、市井の独身男ロジャー役で新境地を開拓しているのも話題です。

監督: アン・ホイ  出演: デニー・イップ、アンディ・ラウ、チン・ハイルー、チョン・プイ、サモ・ハン、アンソニー・ウォン、ツイ・ハーク
原題:桃祖(A Simple Life)/中国・香港/広東語/配給:ツイン 

10月27日(土) 梅田ガーデンシネマ、12月シネ・リーブル神戸、京都シネマにて公開

公式サイト⇒http://taosan.net/ 

 

 

 

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新通提供

『ペンギン夫婦の作りかた』試写会プレゼント!

pengin-1.jpg・日時:2012年9月27日(木)18:30開場 19:00開映
・会場:ユナイテッド・シネマ岸和田
          大阪府岸和田市港緑町3-1
岸和田カンカン ベイサイドモールWEST3F
アクセス⇒ http://www.unitedcinemas.jp/kishiwada/about-theater.html

・募集人数: 5組 10名様
・締切:2012年9月22日(土)
・公式サイト⇒ http://www.penguinfufu.jp/


「ペンギン夫婦の作りかた」 
★第1回中之島ごはん映画祭(10/6~14) プレミア招待作品に決定!

pengin-2.jpgアナタの心を満腹にしてくれる〈とってもオリジナルな幸せ〉 流行語にもなった大ヒット商品「食べるラー油」の原点である“辺銀食堂の石垣島ラー油”誕生秘話の実話映画化。

フリーライターとして東京で働いていた歩美(小池栄子)は、中国で出会ったカメラマン(ワン・チュアンイー)と国際結婚。しかしその後、夫の会社が倒産し職を失ってしまう・・・。歩美は落ち込む夫を気晴らしに石垣島へ連れていく。そこで出会った大自然、温かい心、そして美味しい食材にすっかり二人は魅了され、移住することに!職のアテもない二人は共通の趣味である“食”を活かし、石垣島の食材で全く新しいラー油を作ろうと思い立つ!苦労しながらも気持ちを込めて作ったラー油。しかし一つも売れない。それでも前向きな二人に新たなチャンスが舞い込んだ!国際結婚、離島への移住、帰化申請。これは食べるラー油誕生の裏に隠されたとってもあったかい絆の物語。

pengin-3.jpg監督・脚本:平林克理 脚本:アサダアツシ
原案:辺銀愛理「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし」(マガジンハウス刊)
出演:小池栄子、ワン・チュアンイー、深水元基、山城智二(FEC)
(C)2012「ペンギン夫婦の作りかた」製作委員会

10月20日(土)公開テアトル梅田、ユナイテッド・シネマ岸和田、MOVIX京都、ユナイテッド・シネマ大津ほか

B&W1-s500.jpgB&W1-1.jpg「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1」ジャパンプレミア
(BLACK & WHITE EPISODE1:THE DAWN OF ASSAULT)

(2012年 台湾 2時間8分)
監督:ツァイ・ユエシュン
出演:マーク・チャオ、ファン・ボー、アンジェラ・ベイビー、DEAN FUJIOKA
2012年9月8日(土)~新宿バルト9、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸 他全国ロードショー
提供:アミューズソフト 配給:東映
公式サイト⇒ http://www.bw-movie.jp/
(c) 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

ドラマ「ブラック&ホワイト」(09年)の監督を務めた台湾ドラマ界のヒットメーカ、ツァイ・ユエシュン監督が、同作で主演を果たしたマーク・チャオを再起用し、「ドラマの3年前」という設定で映画化した「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1」。公開前に先立って行われたジャパンプレミアに、マーク・チャオとツァイ監督、台湾で活動中の日本人俳優DEAN FUJIOKAが登場し、スペシャルゲストとして日本語吹き替えを担当した寺脇康文も登壇。男だらけの熱い舞台挨拶の模様をお届けします。


B&W1-s2.jpg(最初のご挨拶)

マーク・チャオ:皆さんコンニチハ、マーク・チャオです。 ヨロシクお願いいたします(日本語)。このような形で日本に帰ってこられて嬉しいです。ドラマをご覧になった方も、(今回の映画で)新たな回答を得られると思いますのでお楽しみ下さい。

DEAN FUJIOKA:リー捜査官を演じたディーン藤岡です。 はじめまして、…ですかね? 「ハーバークライシス〜」で戻ってこられて嬉しいです。映画を是非楽しんで下さい。

ツァイ・ユエシュン監督:皆さんコンニチハ(日本語)。 ここで皆さんにお会いできて幸せです。 映画を気に入っていただけると嬉しいです。

B&W1-4.jpg―――ドラマの映画化を知った時の気持ちはいかがでしたか?
マーク・チャオ:実は監督とは仲が良いのに「映画に出ますか?」と一度も話がなく成り行きで出演することになったんです(笑)。アクションシーンも「スタントマン入りますか?」とも言われず成り行きで全て自分でアクションシーンを行いました。毎日ケガしてどのシーンも大変でしたね。

――― 特に大変だったシーンは?
マーク・チャオ:(ビルの)3階建て位の橋から橋の下を通るトラックに飛び降りるシーンでは、19テイクも撮りました。なかなか監督からOKがでなく我慢できなくなって「まだやるんですか?」と聞いたら監督から「これぐらいで疲れたんですか?」と言われました(笑)

B&W1-s4.jpg――― 色んな国の俳優が出演したグローバルな映画の現場の雰囲気はいかがでしたか?
DEAN FUJIOKA:それぞれの国の違いを乗り越えてコミュニケーションを取って、色々な意見が飛び交って楽しかったです。日本語吹き替え版では自分の役を自分の演技を見ながら吹き替えたのが面白い経験でした。人名とか地名とか、中国語の発音を日本語にする時、発音がおかしくなってしまい吹き替えの監督に何度も直されました。声優の仕事は初めてでしたが、まさか自分を吹き替えることになるとは思いませんでしたね(笑)。

――― 映画にしようと思ったのはいつごろだったんでしょうか?
ツァイ・ユエシュン監督:最初から、ドラマを2シリーズ撮って、映画を撮って完成、という企画が有りました。ところが、ドラマの一作目にお金がかかり過ぎてしまい、ドラマの続編を作るのが厳しくなってしまったんです(笑)。幸い評判は良かったので、予定を前倒して映画を撮ることになりました。

B&W1-2.jpg――― 現場でのマークさんとFUJIOKAさんの様子はいかがでしたか?
ツァイ・ユエシュン監督:マークはインタビューでは愚痴ばっか言ってるけど、現場では、何かを頼むと、最初「えっ…」と言いつつも5秒後には文句を言わずにやってくれましたね。先程高い橋から飛び降りた話が出ましたが、あれはまだ高くない方なんです。7階建て位の高さからも、スタント無しで落ちてくれています。マークのおかげでリアルな映像を撮ることができました。 彼は、現場では「大人しい俳優でしたね」笑。DEAN FUJIOKAは、非常にプロフェッショナルです。どんなに難しい台詞も完璧にやろうとする姿勢が素晴らしい。インターナショナルの作品には共通の言語が必要ですが、彼は素晴らしかったです。

B&W1-s3.jpg――― (日本語吹き替え版を担当した)寺脇康文が登場してご挨拶
寺脇康文:ニホンの皆さんコンニチハ。 寺脇康文です。もう日本語ワカリマセーン。(外国人風な口調で)吹き替えのお話をいただき、てっきりマークさんの役かと思ったら違いました。年齢的に駄目だったようです(笑)。でも私が担当したファン・ボーさんは素晴らしい俳優です。役者からみると悔しいくらいです。「ハーバークライシス〜」は面白くてジェットコースターのような、全編クライマックスという感じの作品です。またアクションだけじゃなく人間味もあるのもいいんですよね。

マーク・チャオ:日本ドラマの『相棒』は、台湾でも放送されていて、誰もが知っています。そんな重鎮に、今回吹き替えを担当していただき、嬉しく思っています。 

B&W1-3.jpg――― 寺脇さんは吹き替えをやって、何か思い出はありましたか? 
寺脇康文:マークさんの役は落ち着いていて、うろたえる事なんて無いんですが、僕がやったダーフーは悲鳴が多いんです。「ウワァー! 」とか、車で飛んでいくところでも、「ウワァァーーーッ!」って悲鳴ばかりで大変でしたね。吹き替え版と比べて観ても面白いと思いますね。

――― 印象的なシーンは?
寺脇康文:個人的にはダーフーが登場するエレベーターのシーンに注目してほしいですね。映画の色、ダーフーというキャラクターの全てがわかると思います。一瞬のシーンなので、見逃さないで下さい。

B&W1-s1.jpg(最後の挨拶)
マーク・チャオ:今晩はこのような形で、皆さんと過ごせて嬉しいです。この映画をどうぞ好きになってください。これからも努力を続け、いつか日本のクルーと仕事ができれば長く日本に滞在できると思うので願っています。
ツァイ・ユエシュン監督:まずは、このような機会を作って下さったアミューズと東映に感謝いたします。そして、ここにいらして下さった皆さんもに感謝いたします。どうぞ良い晩をお過ごし下さい。


B&W1-pos.jpg次回作のため、口ひげを携えて登場したマーク・チャオ。ドラマ「ブラック&ホワイト」で俳優デビューを果たしたのち、ニウ・チェンサー監督やチェン・カイコー監督など、そうそうたる名監督に愛され、12年だけでも4本の映画に出演し着実に俳優の地位を確立している彼の輝かしいキャリアの裏には、妥協を許さない演技に対する姿勢があってこそだと、舞台挨拶での監督の言葉、劇中のあらゆるシーンで理解することができるだろう。「こんなこと本当にスタントなしでやっちゃうの!?」というくらいの迫力満点、かつ危険度満載のシーンは息つく暇もないくらい観客を魅了することに成功している。
マークを発掘した生みの親でもあるツァイ・ユエシュン監督と再タッグを組んで臨んだ今作は、劇中同様「男の友情」「信頼」から誕生した、今までにない新しい台湾映画の風を吹き込んでくれた一作、と言っても決して大げさではないだろう。 (木村 友美)

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