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(写真:左から、榊英雄監督、武田梨奈、遠藤健一、三浦誠己、森本英樹)


発禁小説の映画化『木屋町DARUMA』メインキャスト舞台挨拶

(2015年10月4日(日) 大阪十三・第七藝術劇場にて)
ゲスト:榊英雄監督、遠藤憲一、三浦誠己、武田梨奈

『木屋町DARUMA』
・2014年 日本 1時間56分 R15+
・原作・脚本:丸野裕行(「木屋町 DARUMA」オトコノアジト電子書籍出版)
・監督:榊 英雄
・出演:遠藤憲一、三浦誠己、武田梨奈、尾高杏奈、趙珉和、勝矢、烏丸せつこ、木下ほうか、寺島 進、木村祐一
公開:2015年10月3日(土)~第七藝術劇場、京都みなみ会館、元町映画館 ほか全国順次公開
公式サイト⇒ http://kiyamachi-daruma.com/
・コピーライト(C)2014「木屋町DARUMA」製作委員会


 

~遠藤憲一×榊英雄監督、京都オールロケ、
木屋町を駆け抜けた“濃厚な男たち”の生き様~

 

DARUMA-1.jpg京都の歓楽街・木屋町を舞台に、子分の裏切りで四肢を失った元ヤクザが恐怖の取り立て屋としてしぶとく生きる抜く様を描いた『木屋町DARUMA』。文字通り這いつくばって、えげつない方法で債権者を恐怖のどん底に陥れては返済を迫る、凄腕取り立て屋の勝浦が主人公。彼の世話をする若いヤクザ・坂本の極道に生きる心境の変化を通して、寡黙な勝浦自身をより人間味あふれる人物として浮かび上がらせている。丸野裕行の発禁小説の映画化に挑戦したのは、『誘拐ラプソディー』『捨てがたき人々』、さらには今年だけでも4本の作品を撮っている榊英雄監督。俳優としても活躍している榊監督の精力的な制作活動は、タブーをものともしない本作の勢いに現れている。


その榊英雄監督と、主演の勝浦を演じた遠藤憲一、世話係の坂本を演じた三浦誠己、そして親の借金のせいで人生を狂わされる女子高生を演じた武田梨奈が、公開2日目の10月4日、大阪は十三にある第七藝術劇場にて舞台挨拶を行った。
 



DARUMA-B-240-ENDOU-3.jpg年々大きな存在感で観客を圧倒している遠藤憲一。映画だけでなくTVドラマやCMなどでも大活躍の強面(こわもて)顔の人気俳優。TV『民王』では、菅田将暉演じる息子と体が入れ替わる総理大臣の役を演じ、また映画『ギャラクシー街道』(三谷幸喜監督作10/24~)の公開も控えており、今後の人気急上昇が期待される。本作では、「榊監督の執念が凄くて、俳優陣もTVではできないような思いつく限りのことをやりました。怒涛の撮影が終わって、やりきったというより、こんなの誰が観てくれんねん?という思いの方が強かったです」。立見が出た超満員の会場に向かって、「こんなに沢山来て頂いて、本当に嬉しい!」と挨拶。

 


DARUMA-B-240-MIURA-2.jpg深い思いを秘めたもの静かな男が似合う三浦誠己(まさき)。本作では、仕事の段取りから勝浦の下の世話までする耐える坂本を熱演。坂本自身も親の借金のせいでヤクザの世界に入った過去を持ち、勝浦や組織の極悪非道な取立てに疑問を持つという、どこか悲哀を感じさせる重要な役どころだ。「若い頃から憧れていた遠藤憲一さんに胸を貸して頂いて、榊監督には愛して頂いて、どうにか魂を込めて演じることができました」と。また「僕の人生で大きな節目になった作品。撮影にのめり込み駆け抜けた3週間はとても楽しい期間でした」と、ハードな撮影を振り返り、本作が多くの人に観てもらえるよう観客の協力を仰いだ。

 




DARUMA-B-240-TAKEDA-2.jpg親の借金のせいで風俗嬢にされ、人生を狂わされる女子高生を演じた武田梨奈。持ち前の高い身体能力を活かして、勝浦の恐怖の取立てに恐れおののく様や、病んで堕ちて行く狂気の様を体当たりで演じていた。監督から「帰れ!」と何度も怒鳴られたり、本編を初めて観てショックを受けたりと、「今回の現場は今までで一番緊張してプレッシャーが大きかったです」と振り返る。また、「TVではタイトルさえ出せない作品がこうして公開されて、沢山の方に観て頂けて本当に嬉しい」。先ごろ映画『かぐらめ』という作品で、ロサンゼルス日本映画祭最優秀主演女優賞を受賞している。

 

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榊英雄監督は出版できない小説を映画化した理由について、「作品の世界観に惹き付けられたのは勿論だが、以前から濃厚な男の世界を描いてみたかったので、プロデューサーを焚きつけて敢えて挑戦した」。さらに、「2年半前に撮り終えてからいろんな事があり、こうして初日を迎えられて感無量です」と、公開の喜びを語った。


 
 


(敬称略) 
DARUMA-B-240-ENDOU.jpg――― 遠藤憲一さんは、表現や役作りに苦労した点は?
遠藤:両手両足がないという規制の多い不自由な役ですが、それでもチャレンジしたいと思いました。ところが、撮影が始まってすぐに「受けなきゃよかった!」と後悔(笑)。両手両足にグリーンのカバーを着けたり、車椅子では椅子の上に正座した上に両腕は後ろ手にしたりと、自由に動ける状態が殆どなくてしんどかったです。でも、監督に責められながらも、何とかやりきりました。

 

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――― 三浦誠己さんは、木下ほうかさんの命令で寺島進さんの耳に穴を空けるシーンで木下さんに殴られてましたが、あれはマジで?
三浦:はい、マジで殴られました。木下さんの蹴りが僕の急所に入って、痛くて痛くて。ホテルに帰って氷で冷やそうと氷を取りに行ったら木下さんと会って、「あぁ大丈夫か~、俺のせい~?」と言われ、「お前のせいじゃ!」と言いたかったのですが、笑って誤魔化しました(笑)。


 

――― (司会の森本英樹)僕も寺島さんの耳に穴開けるシーンで出演させてもらっていたんですが、あまり出しゃばっちゃいけないと思って力を抜きつつやったら、「おらっ!そんなんじゃ痛ぇことできねえだろうが!」って怒られました。
DARUMA-B-240-SAKAKI-2.jpg三浦: 「俺が下手くそに思われるじゃねえか!」ってね(笑)。
榊監督:先輩後輩関係なく、思いっきりやれ!ということだよね。ところで森本君、いつの間にか僕の現場にいて、いつの間にか衣裳着けて立ってたね?(笑)
(ここで、会場に駆け付けた高山トモヒロを見つけた榊監督)
高山トモヒロ:木下ほうかさんに、「オマエ、腹黒いからヤンキー役似合うで」と言われて出演しました(笑)。現場はとてもピリピリしていたんですが、控室はとても穏やかでした。これがホンマのもの創りの空間なんやなと、いい勉強になりました。それにしても、何で森本が司会やねん!?オレ違うか?(笑)
榊監督:高山さんの監督作『ベイブルース(~25歳と364日~)』にも森本君は出演したんですよね?
高山:そうなんです!台本に名前はなかったのに、現場に勝手に入って来てるんですよ!(笑)

森本:すんません!
 


〈会場の観客からの質問〉

DARUMA-B-240-ENDOU-2.jpgQ:遠藤さんは関西弁が完璧だったと思いますが、ご出身は?
遠藤:ホントですか?嬉しいな~出身は東京です!(笑)凄くしごかれたんですが、大阪の方にそう言われて嬉しいです。
榊監督:木下ほうかさんがしつこい位ダメ出ししてました。ちなみに武田さんも神奈川出身なんですが、関西弁上手かったでしょう?(会場から拍手)
森本:ほうかさんが「ええ感じやわ~!」って言ってました。
武田:やたら木下ほうかさんを真似しますね?
榊監督:ほうかさんの真似しないと喋れない!(笑)

 

Q:取り立てが終わって、坂本に「何であそこまで出来るんですか?」と聞かれ、勝浦が「狂ってるからや」と答えてましたが、遠藤さんはこの役に共感できることはありますか?
遠藤:一切、共感できません!(笑)ただ、「何がなんでも生きるんや!」という思いが、「狂ってるんや」という言葉に反映されたんだと思います。「生きてやる!」というのが本意ですね。


――― 最後に。
榊監督:本日はどうもありがとうございました。情熱をもって作った映画です。公開までに2年半かかりましたが、より多くの方に観て頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
遠藤:三浦君がかつてこの劇場で舞台挨拶をした時にはお客さんはたったの4人だったそうです。僕も九州の劇場で観客が4人だった経験があります。今日はこんなに沢山の方に来て頂いて、心から感謝いたします。本当にありがとうございました!


 
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(舞台挨拶終了後のフォトセッションで壇上に上がってきてくれた高山トモヒロも一緒にハイポーズ!
左から、森本英樹、榊英雄監督、武田梨奈、遠藤健一、三浦誠己、高山トモヒロ)


映画でしか描けない世界『木屋町DARUMA』はTVでは放送できないそうだ。映画館でしか観られない映画、ヤクザと言えどもパワフルに生き抜いた男たちの情熱を、是非劇場でお確かめ下さい。

(河田 真喜子)

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【おまけの写真】昼食時にくつろぐゲストの皆さん (松井寛子さん提供)
 

 

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主演、多部未華子をべた褒め!『ピース オブ ケイク』公開記念 田口トモロヲ監督トークショーレポート@ TSUTAYA EBISUBASHI (2015.8.26)
 
【出演】田口トモロヲ監督
【聞き手】平野秀朗(映画評論家)
 

~ラブシーンも攻めの姿勢で。リアリティーに徹した20代女子のイマドキ“下北ラブストーリー”~

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『色即ぜねれいしょん』から6年ぶりとなる田口トモロヲ監督最新作は、20代女子のリアルな恋愛模様を描く、ジョージ朝倉原作の『ピース オブ ケイク』。恋愛も仕事も流されるまま生きてきた志乃を演じるのは、映画やテレビドラマで大活躍の多部未華子。志乃が恋に落ちるバイト先の店長、京志郎を演じるのは、主演作が目白押しの綾野剛が扮する他、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸ら個性豊かな人気俳優陣が、意外な一面を存分に披露し、細部まで見逃せない。漫画原作ながら、リアルすぎる恋愛模様に思わずハマってしまう、トモロヲマジック全開のラブストーリーだ。
 
この『ピース オブ ケイク』が9月5日(土)より全国公開されるのを記念し、タイアップ企画も行われているTSUTAYA EBISUBASHIにて、田口トモロヲ監督を迎えてのトークショーが開催された。
 
 
映画評論家の平野秀朗氏、が田口トモロヲ監督を紹介したところ、開口一番「どうも、綾野剛です」と挨拶し、一瞬にして会場は笑いのるつぼに。過去作品と少し毛色が変わったのではと聞かれ「プロデューサーからお話をいただき、まずは原作を読むところから開始した。そこにでてくるカルチャーが自分の影響を受けたものと一緒だったので、そこを窓口に描くことができると思う反面、20代の恋愛話が50代のおっさんに描けるのか。俺に描けるのか。少し無茶ぶりではないかという心配があった」と制作経緯を説明。平野氏から「めちゃめちゃいい感じ。おっさんがはまる映画」と言われ、初めて言われたと感動の様子だった。
 

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作品の肝となるキャスティングについて田口監督は、「原作が等身大の25歳の女性の話だったので、そこのリアリティーをもった芝居をできるのは多部さんしかいないと、満場一致だった。(監督という立場で)一緒に仕事をし、すばらしいプロフェッショナルだった。現場スタッフが疲れきっていても、撮影の最後は多部さんのアップを撮って終わろう!となる。スタッフ殺しの多部さんはさすが」と多部未華子を褒めちぎると、綾野剛については「いつもシャープでエッジの聞いた役が多いが、京志郎は少し能天気で野太い木の幹のような、本能的に優しさを兼ね備えている。そういう感じをやったことはないのではと思い、ぜひとお願いした」と田口流キャスティングを披露した。
 
監督自身が俳優ということもあり、その演出方法も気になるところだが、「基本的に役者やスタッフと脚本という共通テキストを通して、どう思ったかということからはじめている。綾野君は体が動くので、肉体表現をしてくれるが、京志郎は野太くて、佇んでいるだけで優しさが滲み出て、相手の言葉を一つ一つ受け止める。その反面抜けたところがあるという話をし、動きを封じてもらうように、共同作業で作っていった」と綾野の新たな一面を引き出す京志郎の役作りについて語った。
 

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平野氏が、二人がつきあっているのではないかと思えるぐらい非常にナチュラルだったと、その中でも志乃と京志郎のラブシーンについて尋ねると、田口監督は「R指定はNGという枠があったが、二人が結ばれ、キスをし、抱き合った次には翌朝という淡泊な表現にはしたくなかった。ラブシーンは恋愛映画に必須。そこは攻めたいと思い、アクションシーンと考えて、前もって全て動きを作ってから俳優に提示し、了解を得て演じていただいた」と男性スタッフで試行錯誤しながらラブシーン案撮りをしたエピソードも披露。「二人が演じると、かなり官能的、芸術的になり、そこに感情も入れてくれるので、かなり攻めた表現になったと思う」とラブシーンの出来栄えに自信を見せた。 
 
 
映画全体で、自然な感じを出すために心がけたことを聞かれると「芝居のサイズ感には注意した。大げさにならず、かといって芝居が沈まないように。漫画原作だが、『そんな訳はないだろう』と思われたくないので、さじ加減が重要だった。最初はアッパーな感じのラブコメになるかと思ってリハーサルをしたが、もっとリアリティーのある現実に向き合うものにした方が、脚本いきると判断し、舵を切った」と試行錯誤の上、微妙なさじ加減があって実現したものであることを明かした。
 
 
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最後に、田口監督から「脚本作りの時に『リアルな東京の恋愛を描けたらいいね』ということで本作がスタートした。東京のリアルな風景をバックに、堂々巡りを繰り返しながら、自分たちにとっての真実を求めていく恋人たちのオルタナティブなラブストーリーになっていると思う。サブキャラクターも皆さんが素直に共感できるように肉体化ができたと思うので、その辺を是非楽しみにご覧いただきたい」と観客へメッセージが寄せられた。「どうも、綾野剛です」をギャグのように挟み込み、大盛り上がりのトークイベント。主人公たちの恋愛の悲喜こもごもがグングン沁みてくるのは、リアルに徹した田口監督の演出術にあるのだと実感した。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『ピース オブ ケイク』
監督:田口トモロヲ 
原作:ジョージ朝倉『ピース オブ ケイク』祥伝社 フィールコミックス
出演:多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸
(C) 2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会 
公式サイト⇒ http://pieceofcake-movie.jp/
2015年9月5日(土)~梅田ブルク7、TOHOシネマズなんば、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸ほかにてロードショー
 
 

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写真後列左から永田守プロデューサー、富森星元さん、近藤龍人キャメラマン、石井裕也監督、周防義和さん、大野裕之プロデューサー、原田佳則さん、浜村淳さん
写真前列左から呉美保監督、真飛聖さん、坂田利夫さん、池脇千鶴さん、綾野剛さん、菅田将暉さん、原田美枝子さん、野村周平さん、藤本泉さん
 
 
シネルフレ協賛の「おおさかシネマフェスティバル2015」が3月1日(日)、昨年までの大阪歴史博物館から場所を移し、大阪北区のホテル エルセラーン大阪、エルセラーンホールで満席の416人を集めて行われました。ハイライトの表彰式では主演男優賞・綾野剛さん、主演女優賞・池脇千鶴さんら豪華ゲストの顔ぶれの登場に歓声とため息、そして大爆笑が巻き起こり、まさに大盛況のうちに幕を閉じました。
 

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同フェスティバルは、今年から大阪アジアン映画祭から独立し、自主運営による開催となりましたが、サポーター制度導入など多くの観客の支援を受け、一般チケットも、発売から50分で完売する人気ぶりとなりました。午前の部は、高橋聰同委員長により新出発となった「おおさかシネマフェスティバル」の挨拶の後、午前10時10分から特別上映『劇場版 神戸在住』を上映。上映後には、神戸市灘区出身の白羽弥仁監督と藤本泉(新人女優賞)をゲストに迎えたトークショーが行われ、神戸を舞台にした同作の裏話が披露されました。


昼食休憩後、午後1時からの表彰式では、同映画祭の創立メンバーでもある大森一樹監督が「『おおさかシネマフェスティバル』は約30年前にぼくと高橋さんがはじめた映画祭。始めたときは20代。今、新作を撮影しているので、来年は受賞者で出席したい」と挨拶。総合司会の浜村淳が、スペシャルサポーターによる花束贈呈の際も、登壇する度に盛り上げ、ゲストも観客も笑いっぱなしの1時間半。手作り映画祭ならではの一体感で、満席の観客からも大きな拍手が送られました。様々な角度から受賞者に切り込む浜村トークで、受賞者の思わぬ素顔を垣間見ることができた表彰式の模様を、ハイライトでご紹介します!

  

<表彰式ハイライト>

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【主演男優賞】綾野剛『そこのみにて光輝く』『白雪姫殺人事件』

「台本の最初の3行だけで(これはという)匂いがした。池脇さんは何があっても大丈夫なので、安心して演じた。(『新宿スワン』で金髪スカウトマンを演じることについて聞かれ)やりたくない役を探す方が難しい」

 

 
 
 
 
 
 

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【主演女優賞】池脇千鶴『そこのみにて光輝く』

「(かなりハードなシーンが多かったのではという問いに)台本がすばらしかったので、このシーンがイヤとか、この描写イヤというのはいっさいなかった。呉監督と相談しながら、(千夏が着用する)下着の生地などを決めていった」
 
 
 
 
 
 
 
 

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【助演男優賞】坂田利夫『0.5ミリ』
 
「あ~りがとさん~吉本入ってから存在感を出さなければと思っていたら、相方がたまたま『おいアホ!』といったので、僕は怒らずに『アホや』と答えたら舞台でウケた。それで家を建てました。サクラちゃんはすばらしい演技者。台詞の練習をしようと言ってくれた。悲しい場面でも本当に泣いてくれと(安藤桃子監督が)言うので、人にだまされたことを思い出して(泣かずに)余計に怒ってしまった」
 
 
 
 
 

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【助演男優賞】菅田将暉『そこのみにて光輝く』『闇金ウシジマくん Part2』『海月姫』
 
「今の日本にはないようなちょっと場末に生きる人たちなので、まずは煙草を吸う練習をした。(呉監督は)すごく楽しくて、はじめて監督をミポリンと呼んだ。シリアスなシーンで明るくしてくれた。監督(ご結婚)おめでとう。」
 
 
 
 
 
 

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【助演女優賞】原田美枝子『ぼくたちの家族』『蜩ノ記』
 
「(演技について)昔は自分がほめられたいという気持ちが強かったけれど、今は役の人の気持ちをみんなに伝えてあげるねという気持ちで演じている」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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【新人女優賞】真飛聖『柘榴坂の仇討』
 
「宝塚歌劇時代に、侍役は演じたことはあったが、女性役で時代劇に出演するのははじめて。歩き方が侍っぽかったので、所作から監督に指導いただいた。人生半分以上を男役として生きたので、女役としては3年目、これから女子として生きたい」
 
 
 
 
 
 
 
 

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【新人女優賞】藤本泉『アオハライド』『小川町セレナーデ』
 
「『劇場版 神戸在住』ヒロインの桂は、私の性格とは全然違う内気でナイーブな女の子なので、演じるのに苦労した。現場の撮影でも関西弁が飛び交い、関西トークがとても楽しかった」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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【新人男優賞】野村周平『日々ロック』
 
「結構裸になるシーンも多かったが、歌うときはアホになってました」
 
 
 
 
 
【監督賞】呉美保監督『そこのみにて光輝く』
「呉さんには性の匂いがしないと言われ、私が撮ったらどれだけ男と女のエロスが撮れるのかと思っていたときにこの話をいただいた。(絡みのシーンの演出は)内心はドキドキだが、綾野さんと池脇さんがとても情熱を込めてくださったので、おまかせだった」
 
【脚本賞】石井裕也監督『ぼくたちの家族』
「いろいろなジャンルの映画を企画している。(次回作は満島ひかるを起用するか?との浜村の問いに照れ笑いをしながら)前向きに検討する」
 
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【撮影賞】近藤龍人『そこのみにて光輝く』『私の男』
「(司会の浜村から、男前なので俳優をしてみてはと聞かれ)レンズより前にはでられない。2作とも同じ北海道が舞台だが、内容的にもテーマ的にも違う。それぞれどうやったら、そこに出てくる人たちが、見ている人たちによく伝わるのか考えた」
 
【音楽賞】周防義和『舞妓はレディ』
「現代だが、京都のお茶屋の話。大阪弁や京都弁のアクセントを気にして作った。作詞で京都出身の種ともこさんに、アクセントのところで印をつけてもらった。こんな作曲は初めてだった」
 
【新人監督賞】杉野希妃監督『欲望』
欠席のため、実弟で『欲望』音楽担当の富森星元氏が登壇
杉野希妃監督のメッセージ:このたびは新人監督賞をいただきありがとうございます。3年前、新人女優賞をいただいた時のことを思い出します。そのときに第二の故郷のような大阪で貰えて嬉しいと申し上げましたが、今も同じような気持ちです。『欲動』は、日本、オランダ、タイ、インドネシアと様々な文化背景を持つスタッフ・キャストが集まり、私を支えてくださいました。この作品に関わった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。この度は授賞式に参加できず、残念でなりません。1月末にオランダで交通事故に遭い、現在は国内で入院しております。『欲動』の内容と同様に生と死に向き合う経験をし、今後の人生、映画づくりも少し変わっていきそうな予感がしています。
 
【特別賞】『太秦ライムライト』
脚本・プロデューサーの大野裕之氏が登壇。
「チャップリンのライムライトを日本に置き換えて作ってみたいと打診があり、(チャップリンの)娘さんに聞いてみたら、あなたが脚本をかくのならいいと言われた。演技経験もあるので、内側から取材をして脚本を書いた」
 
 
【日本映画作品賞】『そこのみにて光輝く』(永田守プロデューサー:TCエンタテイメント株式会社)
「この映画が最初のプロデュース作品。(日本アカデミー賞で8冠を受賞した)『永遠の0』は素晴らしいと思うが、多くの興行館を持ち、広く大人から子どもまで感動させるジャンルの年間50本ぐらいの中から選ばれた作品。『そこのみにて光輝く』は昨年日本で製作された600本の中の1位で、非常に光栄に思う」
 
【外国映画作品賞】『6才のボクが、大人になるまで。』(原田佳則氏:東宝東和支社関西営業所長)
リチャード・リンクレイター監督のメッセージ:おおさかシネマフェスティバル外国語映画部門で『6才のボクが、大人になるまで。』が作品賞に選ばれたと聞き、非常にうれしく思います。最高のキャストとスタッフに代わりまして、皆さまに感謝いたします。ありがとうございます。
 
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 「そして、ボランティアスタッフの皆さま、ご協力下さいまして誠にありがとうございました。」
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映画ファンのための映画まつりとして、前身のおおさか映画祭時代(1976~2000年)から親しまれてきた「おおさかシネマフェスティバル」。大阪アジアン映画祭の一部門として過去5年間開催してきましたが、今年度からは独立し、有志による実行委員会を立ち上げ準備を進めてきました。シネルフレも協賛かつ実行委員会のメンバーとして、おおさかシネマフェスティバル2015を支援しています。
 
3月1日(日)に開催される「おおさかシネマフェスティバル2015<第10回>」のメインイベントとなるベストテンと個人賞が発表され、『そこのみにて光輝く』が作品賞をはじめ、監督賞・呉美保監督、主演男優賞・綾野剛さん、主演女優賞・池脇千鶴さん、助演男優賞・菅田将暉さん、撮影賞・近藤龍人さんの6冠を達成しました。
 
助演女優賞には、『蜩ノ記』『ぼくたちの家族』で素晴らしい存在感をみせた原田美枝子さん、
助演男優賞は『0.5ミリ』でベテラン俳優陣に負けない魅力を放った関西お笑い界のレジェンド、坂田利夫さんが、菅田将暉さんとW受賞になりました。
 

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新人女優賞は、元宝塚歌劇団トップスターで映画は初出演となる真飛聖さんが『柘榴坂の仇討』で受賞。また、『アオハライド』『小川町セレナーデ』と話題作に出演した藤本泉さんも受賞されました。尚、藤本泉さんは、主演作である『劇場版 神戸在住』上映後のトークショーにも白羽弥仁監督と共に登壇いただく予定です。
新人男優賞は、『日々ロック』でロック少年を全身全霊で演じた野村周平さんが受賞されました。
 
 
脚本賞には『ぼくたちの家族』の石井裕也監督、音楽賞には和製ミュージカルで楽しませてくれた『舞妓はレディ』の周防義和さん。そして『歓待』で新人女優賞を受賞した杉野希妃さんが、全編バリ島ロケの意欲作『欲動』で見事新人監督賞を受賞されました。
 

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特別賞は、斬られ役一筋55年の福本清三さんの人生を反映させたような初主演映画『太秦ライムライト』が受賞。表彰式後に受賞記念上映と、プロデューサー/脚本の大野裕之さんによるミニトークが開催されます。
 
「おおさかシネマフェスティバル2015」の表彰式には受賞者が勢ぞろいする予定です。大阪ならではの手づくり映画まつり。チケット一般発売は、2月7日(土)10:00~ チケットぴあにて。
 
チケット発売詳細、チラシダウンロードはコチラ
 

◆日本映画 個人賞
主演男優賞 綾野剛  (『白ゆき姫殺人事件』『そこのみにて光輝く』)
主演女優賞 池脇千鶴 (『そこのみにて光輝く』)
助演男優賞 坂田利夫 (『0.5ミリ』)
      菅田将暉 (『海月姫』『そこのみにて光輝く』『闇金ウシジマくん Part2』)
助演女優賞 原田美枝子(『蜩ノ記』『ぼくたちの家族』)
新人男優賞 野村周平 (『クジラのいた夏』『日々ロック』)
新人女優賞 藤本泉  (『アオハライド』『小川町セレナーデ』)
              真飛聖  (『柘榴坂の仇討』)
監督賞   呉美保  (『そこのみにて光輝く』)
脚本賞   石井裕也 (『ぼくたちの家族』)
撮影賞   近藤龍人 (『そこのみにて光輝く』『私の男』)
音楽賞   周防義和 (『舞妓はレディ』)
新人監督賞 杉野希妃 (『欲動』)
特別賞   『太秦ライムライト』
 
◆外国映画 個人賞
監督賞   クリント・イーストウッド(『ジャージー・ボーイズ』)
主演男優賞 マシュー・マコノヒー    (『インターステラー』『ダラス・バイヤーズクラブ』)
主演女優賞 ケイト・ブランシェット (『ブルージャスミン』)
助演男優賞 ジャレッド・レト    (『ダラス・バイヤーズクラブ』)
助演女優賞 ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
 
 
 
2014年度ベストテン
◆日本映画
1位  そこのみにて光輝く(作品賞)
2位  紙の月
3位 0.5ミリ
4位  ぼくたちの家族
5位 私の男
6位  小さいおうち
7位  蜩ノ記
8位  柘榴坂の仇討
9位  WOOD JOB! 神去なあなあ日常
9位  太秦ライムライト
 
◆外国映画
1位  6才のボクが、大人になるまで。(作品賞)
2位  ジャージー・ボーイズ
3位  アデル、ブルーは熱い色
4位  チョコレートドーナツ
5位  罪の手ざわり
6位  インターステラー 
7位  ゴーン・ガール
8位  ブルージャスミン
9位  ネブラスカ  ふたつの心をつなぐ旅
10位  her/世界にひとつの彼女
 
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