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『銀魂』

 
       

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作品データ
制作年・国 2017年 日本 
上映時間 2時間11分
原作 空知英秋(「銀魂」集英社「少年ジャンプ」連載)
監督 脚本・監督:福田雄一
出演 小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗、奈々緒、安田顕、中村勘九郎、堂本剛他
公開日、上映劇場 2017年7月14日(金)~TOHOシネマズ日本橋、丸の内ピカデリー、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、シネマサンシャイン池袋、イオンシネマ板橋、T・ジョイPRINCE品川、TOHOシネマズ錦糸町、梅田ブルク7、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、あべのアポロシネマ、MOVIX京都、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ二条、109シネマズHAT神戸、OSシネマズ神戸ハーバーランド、OSシネマズミント神戸ほか全国ロードショー

 

SFとリンクした時代劇は、
とんでもない可笑しさとスリルで夢中にさせる!

 

いい意味で、観る前の予想をあっさりと裏切ってくれたのは快感だ。エンターテインメントの良し悪しは、作り手たちの「とことん遊んじゃお!」という意気込みとそれに付随する情熱度で決まるんじゃないかと私は思っているんだが、きちんとした技と経験を持ったオトナが本気で遊ぶと、こういう面白いものが作れるんだなあと嬉しくなった。


gintama-500-1.jpg幕末の江戸で便利屋“万事屋(よろずや)銀ちゃん”を営む主人公の坂田銀時(小栗旬)は、実にダラダラしたやる気のない日々を送っている。かつて剣の達人と呼ばれていたことなど想像もできない。ある日、気になるニュースが舞い込んだ。銀時の昔の同志である桂小太郎(岡田将生)が行方不明になり、高杉晋助(堂本剛)は幕府転覆のために暗躍しているという。銀時は、突っ込み担当の青年・新八(菅田将暉)と、怪力で大食漢の美少女・神楽(橋本環奈)を従え、真相究明に乗り出すことに……。


gintama-500-2.jpgあるジャンルで有名なことについて、知っている人はよ~く知っている、知らない人は全く知らないのが世の常だが、この映画の原作は「週刊少年ジャンプ」の看板コミックであり、このたびの実写化に際し、大きな期待が寄せられているらしい。原作に親しんでこなかった私だが、いやはや本作品は最後まで目が離せなかった。過激なギャグが多く散りばめられているが、歴史上の人物を単にパロディー化したおふざけ路線にはとどまらず、幕末志士たちを巻き込んだ熱い闘い、志が変わってしまった男たちそれぞれの思惑、銀時・新八・神楽のファミリーのような絆など、ドラマとしての見応えもしっかり備わっている。その上、ハラハラさせるバトルシーンもちゃんと用意されている。


gintama-500-3.jpgキャラクターのビジュアルや個性の鮮烈さと、よくぞここまで揃えたなあという演技陣にも注目!近藤勲に扮した中村勘九郎の、ある場面での弾けた可笑しさや、盲目で剣の腕前がもの凄い岡田似蔵(新井浩文)のしつこさ、暗さも特筆ものだ。そして、空には軍艦が浮かび、エイリアンたちが闊歩する江戸の町が、この物語と奇妙にも調和していることに気づく。なんてこった!この不思議ワールドにどっぷり漬かってしまった。近ごろ観たエンターテインメント作品のなかでも、群を抜いて面白かったといえる。


(宮田 彩未)

公式サイト⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama-film/

©空知英秋/集英社 ©2017 映画「銀魂」製作委員会