「イムリ」と一致するもの

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fullslotle-pre.png『フルスロットル』

オリジナルクリアファイル プレゼント!

 



■ アスミック・エース 提供

■ 募集人員: 5名様

■ 締切:2014年9月15日(月・祝)

★公式サイト⇒ http://0-g.asmik-ace.co.jp/

2014年9月6日(土)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ ほか全国ロードショー

 
 

 


  

『フルスロットル』

ポール・ウォーカー最期の主演作!×リュック・ベッソン

身体能力【全開(フルスロットル)】で跳べ。究極の“ゼロG(無重力)” アクション誕生!

【STORY】
fullslotle-5.png暴力とドラッグがはびこり、周囲と隔離され、無法地帯と化したデトロイトの一角。その地を仕切るマフィアの捜査にあたる潜入捜査官ダミアンは、彼らが中性子爆弾を奪い、起動させたという情報を得る。タイムリミットはわずか10時間!
人質は300万人のデトロイト市民。ダミアンは、マフィアに恋人を誘拐された驚異の身体能力を持つ男リノと手を組み、命がけで危険なミッションに挑む! 2人は果たして、爆弾まで辿り着き、彼女を救うことができるのか?そして、タイムリミットの裏に隠された、巨大な陰謀とは!?
 

観る者の度肝を抜き、全世界を熱狂させたフレンチ・アクション『アルティメット』(04)が、限界ギリギリの肉体アクションに、ド迫力のカーチェイスを加えてパワーアップ!壁をよじ登り、ビルからビルへと飛び移り、道なき道を突き進む!驚異の身体能力を持つ2人の男が、まさにアクセル全開、フィジカル全開でクールに

スマートに画面狭しと暴れまくる、ゼロG(無重力)アクションが誕生!!


キャスト:ポール・ウォーカー ダヴィッド・ベル RZA
監督:カミーユ・ドゥラマーレ 脚本:リュック・ベッソン、ビビ・ナセリ

2013年アメリカ/配給:アスミック・エース/協力:ワーナーブラザーズ・ホームエンターテインメント
© 2013 EUROPACORP - BRICK MANSIONS PRODUCTIONS INC.

2014年9月6日(土)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマほか全国ロードショー

 

 

Disconnect-550.jpg『ディス/コネクト』

busikon-his-3-550.jpg上戸彩&高良健吾、世界遺産の「和食」にご満悦!『武士の献立』『第5回京都ヒストリカ国際映画祭』クロージングを飾る!

(2013年12月8日(日)MOVIX京都にて)

ゲスト:上戸 彩、高良健吾、朝原雄三監督 

 


『武士の献立』 

 

★ 「和食」の「世界無形文化遺産」認定というタイムリーなおめでたい話題を受けて、

“包丁侍”一家を救った料理上手な春の奮闘記をお披露目★

 

(2013年 日本 2時間01分)
監督:朝原雄三
出演:上戸彩、高良健吾、西田敏行、余 貴美子、夏川結衣、成海璃子、柄本佑、緒形直人、鹿賀丈史、ふせえり、宮川一朗太、猪野学、海老瀬はな、浜野謙太、笹野高史/中村雅俊(語り)

 

2013年12月14日(土)~全国ロードショー (12月7日(土)~石川先行ロードショー)

★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://www.bushikon.jp/

(C)2013「武士の献立」製作委員会

 


 

historika13-12.6-2.jpg11月30日(土)~12月8日(日)京都文化博物館を中心に開催されていた『第5回京都ヒストリカ国際映画祭』も、MOVIX京都での『武士の献立』上映会でクロージングを迎えた。世界の時代劇だけを集めた世界でただひとつの映画祭。日本映画発祥の地である京都ならではの、時代劇ファンには大変嬉しい映画祭でもある。今年も9本の新作映画と復元で甦った6本のクラシック映画を始め、アニメや映画企画のプレゼンテーションなど様々なイベントが開催された。また、豪華ゲストによるトークも充実していて、時代劇を見るだけではなく、映画の歴史とその時代背景も勉強することができて、大変貴重な体験となった。

historika13-5.jpg特に、アルフレッド・ヒッチコックやるエルンスト・ルビッチ、チャールズ・チャップリンといった巨匠のサイレント時代の作品は、世界に散逸していたフィルムを発掘・復元した作品とあって大変貴重な作品ばかり。しかも、復元版日本初上映とあって、このような機会に見られて本当に至福の日々を過ごせた。この映画祭を機に、こうした作品の上映の場が広がり、もっと多くの方に映画の本当の面白さを楽しんで頂けることを願うと同時に、来年もこの映画祭が開催されることを心から希望する。

さて、クロージング上映会では、『武士の献立』に主演した上戸彩と高良健吾と朝原雄三監督が舞台挨拶に登壇。撮影中、劇中で使われた料理の殆どを食べてしまった高良健吾に対し、あまり食べられなかった上戸彩が羨ましく思ったらしい。だが、ロケ地の石川県でも京都の撮影所でも、いつも温かい食べ物を用意されて、作品の内容同様、温かい思いやりに満ちた撮影現場だったようだ。長いキャリアのある上戸彩は、現場でも舞台挨拶でも余裕のあるリッラクスした雰囲気で会場を和ませていた。以下に、詳細な舞台挨拶の模様をレポートします。

 


 

(最初のご挨拶) (敬称略)
 朝原監督: 本日はお出で下さいましてありがとうございます。『京都ヒストリカ国際映画祭』のクロージング作品に選んで頂きまして誠に光栄に思っております。時代劇と言っても肩の力を抜いてご覧頂ける作品ですので、どうぞお楽しみ下さい。
上戸:皆さんこんばんは、舟木春役の上戸彩です。昨日も金沢で舞台挨拶を6回させて頂きました。今日も全て満席ということで、私にとっては8年ぶりの主役で不安やプレッシャーもありますが、こうして皆さんのにこやかなお顔を拝見できてとても嬉しいです。本当にありがとうございます。
 高良:こんばんは。舟木安信役の高良健吾です。『京都ヒストリカ国際映画祭』のクロージング作品に選んで頂きまして、本当にありがとうございます。時代劇は年齢層が高いと聞いていましたが、この映画は年齢層の幅が広いのでとても嬉しく思っています。今日はごゆっくりお楽しみ下さい。

busikon-ueto-2.jpg――― 石川県の皆さんの反応は如何でしたか?
上戸:5歳位のお子さんからご高齢の方まで、本当にいろんな年齢の方が沢山見に来て下さり、本当に嬉しく思いました。今までの作品だと私と大体同じような年齢の方が多かったのですが、この作品では沢山の方に見て頂けそうで、とてもワクワクしています。今日はまた綺麗な方ばっかり! ほら見て見て、可愛い! 皆さんとても素敵です。

 

――― 石川県でのロケは如何でしたか?
高良:石川県での撮影では、二人のシーンが多かったのですが、ほぼセリフもなく、楽でした! 海辺のシーンといってもどこの海でもいい訳ではなく、ちゃんと石川県の日本海側で撮影できて嬉しかったです。それに、魚介類を使った料理が多く、またそれが美味しかった~!

 

 

busikon-asa-1.jpg――― 風光明媚な石川県での撮影でしたが、人情味+美味しさを出すのに苦労されたことは?
朝原監督:料理をどう撮るかということは難しいことですが、出てくる料理は本当に美味しくて綺麗なものが多かったので、それを素直に撮るだけで監督としての苦労は一切なかったです。京都の小道具のスタッフや助監督や製作部、それから石川県の料理研究家の方々や板前の方々、京都で料理を担当して下さった方々などが、本当に手間暇かけて作って下さいました。なるべく本物の料理を用意しようと、石川県から材料や器などを運んだりもしました。和食が世界無形文化遺産に登録されたことでもありますし、料理に関しましては監督が云々と言うより、料理を作る手間も味わってご覧頂ければと思います。

――― 実は、先程二条城でお披露目がありまして、もうお雑煮を召し上がったんですよね?
上戸:はい、とっても美味しかったですよ♪

――― 京都での撮影は3月1日からだったそうですが、京都の思い出は?
上戸:撮影に入る前に高良君の作品を見ておこうと、この映画館に『横道世之介』を見に来ました。すると現場にも「横道世之介」そのままの高良君がいました。キャンペーンで半年ぶりにお会いしたのですが、もう10歳くらい歳を取っているのでは?と思うくらい大人びて見えてびっくりしました。シャイな人ですが、お喋りも上手になっていました。

busikon-koura-1.jpg――― 最初に上戸彩さんとの共演を聞いたときの感想は?
高良:正直な感想は、ただ「上戸彩だ!」と。中学生の頃からずっと芸能界のど真ん中に居る人だと思って見て来ましたから、ちょっと緊張しました。現場では役になりきることもありましたが、普通に話せました。
上戸:こうしたキャンペーンでは沢山お喋りができて楽しいです。
高良:上戸さんはずっと芸能界のど真ん中にいた人だから存在感が大きくて、余裕というか貫録がありました。監督とも話していたのですが、「さすがプロだ、僕らはアマちゃんだ!」って(笑)。

――― そのプロの方が『横道世之介』をこの劇場で見て下さっていたんですよ。
上戸:高良君の作品はDVDでも見ましたが、どの作品も全く違う面を見せて凄いんですよ。この映画でも「安信さん」の時と今とは全く別の人ですしね。
朝原監督:日頃の高良君からは想像もできない演技ですよね。僕もこの劇場で見ましたよ。
――― こんな風に言われた感想は?
高良:自分のことはよく分からないです。そういう感じの日もあるし、そうでない日もあるし……そんな感じッス(笑)。

――― 京都での撮影は?
高良:僕は京都が大好きで、プライベートでもよく来てはお寺巡りとかしています。それが、撮影で1か月間も滞在できるなんて、ホント嬉しかったですね。楽しかったです!

busikon-ueto-3.jpg――― 和食が世界無形文化遺産に登録されたことを聞いて如何でした?
上戸:ベッキーと一緒にテレビ見ていて知ったのですが、「ヤッター!」って二人で大喜びしました。また、「これで『武士の献立』がもっと盛り上がるね~!」って言ってくれて嬉しかったです。和食が有名になることによってヘルシーな食事が広まるので、オリンピックも決まったことですし、日本のいいところが海を渡って有名になることは楽しみだらけです。

――― 高良さんは和食はお好きですか?
高良:和食大好きですよ。何でも食べます。今回世界無形文化遺産に登録されたことによって、日本人が和食を見直すいい機会にもなると思います。

――― 今回、和食がたくさん出てきましたが、あれはどうされたのですか?
上戸:高良君が全部食べました。私はお茶を出したりご飯を出したりする役だったので、食べたい時に食べられませんでした。高良君はご飯のシーンになると居なくなるんで、「高良君はどこ行った?」って探すと、お料理を作る部屋でいっぱい食べてるんです。羨ましかったですよ。
 busikon-his-2-2.jpg――― さぞかし美味しかったでしょうねぇ?
高良:はい、美味しかったです!
上戸:特に治部煮が美味しかったね~。お汁をひと口飲んでその甘さに驚いて、さらにわさびを入れると味が引き締まって美味しくなるんですよ~!
――― それがスクリーンで味わえますね。お腹空いてたら大変ですが――。
上戸:確かに危険な時間帯ですね(笑)。イライラしちゃうかも知れませんが、一番見て頂きたい時間帯でもあります。

 


【花束贈呈】

busikon-his-6-550.jpg①京都ヒストリカ国際映画祭の実行委員長の阿部勉氏
オープニングでは東映の『利休にたずねよ』を、そして、クロージングでは松竹の『武士の献立』という、両方とも京都撮影所で撮影された作品を上映することが出来て、本当に嬉しく思っております。

②『武士の献立』ラインプロデューサーの砥川元宏氏
寒い季節の撮影だったので、温かいものの献立を作って環境作りをしました。そうした温もりも感じて頂けたら嬉しいです。

③料理指導・今西好治先生(京都調理師専門学校)
1年を通じた料理を作らなければならなかったので、季節柄材料をそろえるのが大変でしたが、美味しく召し上がって頂きましたので良かったです。二人ともとても優秀な生徒さんでした。

――― 映画の中では手元しか映ってなかったですね?
上戸:もっと引きで撮って欲しかったよね。
朝原監督:手も演技をするんです!(笑)

 


(最後のご挨拶)

busikon-koura-3.jpg高良:こうして大きなスクリーンで見て頂けることを嬉しく思います。自由に見て、自由に感じて、この映画をより育てて頂ければと思います。見所のひとつでもある料理をしているシーンが沢山ありますが、すぐに食べるシーンになります。この時代は今みたいにスーパーで何でも食材が買える訳ではないので、海の物や山の物、東の物や西の物でも違うだろうし、保存方法や調理器具も違います。今より何倍も時間を掛けて作っていたはずです。料理する間の手間暇に思いやりが沢山詰まっていると思います。その時間を感じて頂ければ、春の優しさや安信の不器用さなど、この映画の中の思いやりを感じて頂けるのではないかと思います。是非それらを感じてとってお楽しみ下さい。

busikon-his-2-1.jpg上戸:人の愛だったり、家族の愛だったり、本当に思いやりがあって心がホッコリ温まる映画だと思います。女性をいい意味で立ててくれる映画でもあります。私もお料理を作る楽しみが増えましたし、お料理の深さや意味を知ることができました。こうした想いを持ってお料理してくれている人の気持ちも分かって頂けるのではないかと思います。「いいな~」と思ったことだけを、広く紹介して下さいね。よろしくお願いいたします。

朝原監督:昨日から二人が石川県での舞台挨拶に立ってくれたので、とてもヒットしそうです、石川県では!(笑) 本当は80%は京都で作っておりまして、石川県の映画でもあり京都の映画でもあります。是非とも皆様のお力で日本中に発信して頂きたいと思います。京都には「時代劇」と「和食」があるということを、胸を張って広めていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。

 

(河田 真喜子)

『エンド・オブ・ホワイトハウス』試写会プレゼント(5/26〆切)

eow-4.jpg・日時:2013年6月3日(月) 
    18:00開場/18:30開映
・会場:御堂会館
〒541-0056 大阪市中央区久太郎町4-1-11
    TEL(06)6251-5820(代表)
    FAX(06)6251-1868
    地下鉄御堂筋線本町駅8号出口南へ200m
    地下鉄中央線本町駅13号出口南へ50m  
・募集人数: 10組 20名様
・締切:2013年5月26日(日)

★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://end-of-whitehouse.com/ 
 
2013年6月8日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー


 

  世界の中枢、地球上最強のセキュリティを誇る ホワイトハウス 陥落  

7月5日独立記念日の翌日、テロリストの陸空同時の奇襲により占拠され、そこは敵を守る【難攻不落の要塞】と化す。

一瞬にして世界の平和と人類の命が人質になった時、たった一人の男が、侵入に成功する-----

3月22日に全米公開され、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』を凌ぐオープニング成績、2013年公開のアクション映画としては週末興行収入第1位の大ヒットスタートを記録。世界で最も安全だったはずの建物を舞台に、かつて類を見ないリアル感と臨場感をもって描かれる奇襲と攻防、そして宿命の救出。それが『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア監督、『300/スリーハンドレッド』『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラー主演最新作、スペクタクル・エンタテインメント『エンド・オブ・ホワイトハウス』だ。

【鉄壁の要塞】ホワイトハウスが、たった13分で占拠され、15分後には敵を守る【難攻不落の要塞】となった。前代未聞のテロを遂行したアジア人テロリストの要求は二つ。「日本海域からの米国第七艦隊の撤収」「核爆弾作動コードの入手」。

大統領を人質に取られたうえ、特殊部隊の突入も失敗、ペンタゴン最高司令部は絶望的な苦境に立たされる。
 誰もが諦めかけたその時、一人の男が内部への侵入に成功する。かつて大統領専任のシークレット・サービスとして活躍していたが、大統領夫人の命を守れず、今やデスクワークになり下がっていたマイク・バニング。
彼に託せるのか?逡巡するペンタゴンにバニングは告げる---「必ず、救出する」“タイムリミット”が刻一刻と迫る中、ただ一人、巨大な要塞の“深部”へと向かう。テロリストに隠された真の目的がある事を知らずに・・・。


監督:アントワーン・フークア (『トレーニング・デイ』『ザ・シューター/極大射程』) 

出演:ジェラルド・バトラー(プロデューサー兼任)(『300 スリーハンドレッド』『オペラ座の怪人』)、モーガン・フリーマン (『ダークナイト ライジング』)、アーロン・エッカート( 『世界侵略/ロサンゼルス決戦』)、アンジェラ・バセット、メリッサ・レオ、アシュレイ・ジャッド、 リック・ユーン、ラダ・ミッチェル

2013年/アメリカ/原題:OLYMPUS HAS FALLEN  
©OLYMPUS PRODUCTIONS,INC

 

 

waranotate-ss550.jpg『藁の楯 わらのたて』公開記念舞台挨拶(東京)

カンヌ国際映画祭公式選出作品

【日  時】 4月27日(土)            【場  所】 丸の内ピカデリ―1 (千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)【時  間】 13:00 舞台挨拶開始(30分程度) 

【登壇者】大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、伊武雅刀、永山絢斗、三池崇史監督 

 

GW最大の注目を集めるスリル&サスペンス超大作、「藁の楯 わらのたて」が、いよいよ初日を迎えました。つい先日、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ公式に選出されることも決定したばかり。

ヨーロッパが認めた本作が、世界に先駆け発進します!!10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯《クズ》を、48時間以内に福岡から警視庁に移送する、5人のSPと刑事の葛藤を描いた本作は、マスコミ試写が始まるや、そのスケールやスピード感、大迫力の映像が話題を集めました。台湾新幹線を使った大掛かりなロケや、高速道路での爆破シーンなどスケールの大きな撮影で、日本映画の限界に挑戦した本作。このたび、公開を記念して大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也と豪華キャストが劇場に駆け付けました。撮影された去年の夏の暑さと同じ位、熱い想いで完成させた作品の初日を迎え、あますところなく思いを語っております。 


 

waranotate-osawa.jpg公開記念舞台挨拶

大沢この作品は昨年の夏からここにいるキャスト、監督、そしてスタッフと2ヶ月間みんなで力を合わせてプロとしての挑戦を掲げて撮った作品ですので楽しんでいただけたら嬉しいです。
松嶋:今日は普段の舞台挨拶とは違い、作品を観ていただいた後で舞台に立つので違った緊張感をもっています。昨年の夏の暑い中撮った作品ですごく凝縮した時間を過ごせました。三池監督や他のキャストの方々とご一緒できたのが楽しい時間でした。

 


  waranotate-fujiwara.jpg藤原:初日から2日目、多くの人に集まっていただきありがとうございます。今、ここで皆さんが僕に手を出しても一億円ということですけど(笑)本当に感謝しています。
伊武:良い天気ですね~良い天気の中、連休の初日に来ていただいてすごく嬉しいです。この映画は去年とっていたんですが公開するのを楽しみにしていました。


 

 


 waranotate-nagayama.jpg永山:GW初日から天気も良いし、気分がよいです。
三池監督:精一杯作った作品が公開を迎えました。今回はカンヌのコンペティション選出も有り、我々に心地よい緊張感を与えてくれて幸せです。

MC真夏に二ヶ月間の撮影をされたとのことですが現場の状況、雰囲気はいかがでしたでしょうか?
大沢:話が緊迫しており、昨年の夏はすごく暑かったのでそういった意味では良い緊張感に繋がったのかなと思います。みんなで力を合わせてすごく良いチーム枠の中で撮影ができました。

 

waranotate-matusima.jpgMC役作りに関してはいかがでしたか?
大沢:役作りに関して苦労はなかったですが、みんなが日々作品と格闘していました。
 松嶋:SPに見えるように努力しました。拳銃の構え方、身のこなし方などはすぐに身につくものではないので時間をかけてトレーニングしました。
藤原:お二人は最後まで集中力を切らさずに最後まで突っ走ってくださったのですごく頼もしかったです。難しい役柄ですがこの映画を三池監督とこのメンバーで組めることがすごく楽しみでした。

MC:凶悪犯を演じた藤原さんはいかがでした?
三池監督:あれは演技じゃないんだよ。割と素なんだよね。お酒が入るとあんな感じになってしまうんですよ(笑)
お芝居といっても完全にお芝居ではないんですよ。少女が好きということではなくて一つの個性として何かを隠して生きているという部分を演じてくれた。

 

MC三池監督はいかがでしたか?
松嶋:監督は現場でもユーモアを持ってみんなに接してくださるので緊迫したお話ですが、良い緊張感と、良い和み感で集中できました。
大沢:俳優を信じて任せてくれる方で、言葉ではなく自分の体で演じて表現して説明してくれる方なのですごく信頼できる監督でした。
waranotate-ibu.jpg伊武:九州の刑事に見えるように努力しました。普通は一つのシーンをリハーサルしてから撮ることが多いんですが、三池さんは(リハーサルを)やらないんですよ。次どうくるのか役者としてもわからないから緊張するし、面白い角度から来るし、こういう映像になるのか、という驚きもあって。白紙でいられるんで、非常に楽しい現場でした。
永山:ずっと緊張していました。演じるキャラクターは普段と違うのですごく快感を感じていました。

MC大量のパトカーや護送車を使ったりとスケールの大きな作品ですがいかがでしたか?
三池監督:我々日本の映画を撮っている人から見たらスケールは大きいかもしれないが、ハリウッドの人からするとそうでないかと思います。なのでスケールを売りにしているつもりではないです。ただ清丸を移送するためにはこのぐらい必要と思って撮っていたら結果的にこうなりました。今回、手作りなんですよ。日本で映画用に使えるパトカーが15台ぐらいなので、白い車を買ってきてみんなで塗ったんですよ(笑)

waranotate-miike.jpgMC高速鉄道のシーンは台湾で撮ったんですよね?
三池監督:JRの人が貸してくれないんです(笑)それどころか東京ではパトカーのランプをつけて撮っちゃいけないんで僕らは地方に撮影をしに行くんです。映画を作る人間からすると、映画を撮りずらい場所になっている。撮りやすい場所になっていってくれたら嬉しいですね。


MC最後に一言お願いします。
大沢:GW初日にこんなに沢山の人にお越しいただき感謝しています。良いGWをお過ごし下さい。


 

大沢たかお 松嶋菜々子 岸谷五朗 伊武雅刀 永山絢斗 余 貴美子 / 藤原竜也 / 山﨑 努
原作:木内一裕「藁の楯」(講談社文庫刊) 監督:三池崇史
主題歌:「NORTH OF EDEN」氷室京介(ワーナーミュージック・ジャパン)Produced by Rob Cavallo
配給:ワーナー・ブラザース映画

www.waranotate.jp     www.kiyomaru-site.jp

26(金)新宿ピカデリー他 全国ロードショー

 


★カンヌ国際映画祭公式選出、おめでとう!!!

世界が選んだ、日本のエンターテイメント

『藁の楯 わらのたて』

                

GW大注目のスリル&サスペンス超大作「藁の楯 わらのたて」。

4月26日(金)の公開を目前に、本作が、来月15日(水)~26日(日)まで開催される第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ公式に選出されることが決定した!!!!!

カンヌ国際映画祭と言えば、世界三大映画祭の一つであり、

毎年数千人の映画関係者が集まり、世界各国のマスメディアから注目されることで知られる最大級の映画祭。

なかでもコンペティション部門は、世界中の2000~3000本の映画の中から、わずか20本前後しか選ばれない狭き門で、最高賞であるパルム・ドールの行方にも注目が集まる。前回のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『愛、アムール』がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことも記憶に新しい。

 

三池監督が、台湾新幹線や開通直前の高速道路でのロケをするなど“日本映画の限界に挑戦”し、映画出演のオファーを受ける前から原作を読んでいた主演の大沢たかおも「映画化されるならハリウッドがするだろうと思っていた。日本映画でこの作品にトライすると聞いてすごいことだと思った」という本作は、日本映画の枠を飛び出すハリウッド級のスケールと、葛藤を抱えながら任務を全うする強くも脆い人間の姿、次の世代への希望を繊細に描いている。

海外でも熱狂的な人気を誇る三池監督。作家性の強い作品や、深く趣のある作品がラインナップされることの多いカンヌ国際映画際において、ハリウッドのようなダイナミックな展開と人間の真理を描いたドラマ性を両立させた本作がヨーロッパに認められたことは、世界における日本映画の新たな可能性を期待させる。

また、三池監督作品としては『一命』に続く2回目のコンペティション部門選出、3年連続出品となり、カンヌ常連で『キル・ビル』『パルプ・フィクション』などのクエンティン・タランティーノ監督など、世界の名だたる監督達と、名実共に肩を並べることとなる。

 


 

<大沢たかおコメント>
カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、心から嬉しいです。昨年の夏の撮影から、スタッフとキャストが一生懸命になって様々な挑戦をしながら完成させた映画です。世界中の映画の中から選ばれた事を光栄に思います。

<三池崇史監督コメント>
コンペティションへの招待=ビックリ&光栄です。正直申しますと意外です。それだけに大感動です。だから、いい気になってレッドカーペットを歩いてこようと思います。それが、いい宣伝になって沢山の人に『藁の楯 わらのたて』を観ていただけると嬉しいです。そう、私はそんな小さい男です。しかし、小さいからこそ生み出せる映画がある。カンヌはそれを見逃さなかった。凄い映画祭だと思います。ありがとうカンヌ。

 <主題歌・氷室京介コメント>
三池監督、出演者の皆様、関係者の皆様、カンヌ映画祭選出おめでとうございます。
世界に認められる作品に参加させて頂けた事は、大変光栄なことで嬉しく思います。



 凶悪犯の命に10億円の懸賞金がかけられた!全国民の殺意が向けられるなか、48時間以内に凶悪犯の身柄を福岡から警視庁に移送するため、5人のSPと刑事が選ばれた。その任務に徹する警視庁警備部SPに大沢たかおと松嶋菜々子。そして、クズ=連続殺人犯・清丸国秀に藤原竜也。今、考えうる最高のキャストが集結した本作のメガホンをとるのは、海外でも熱い支持を得ている奇才・三池崇史。日本映画史上かつてないスケールで描かれるアクション、刻々と迫るタイムリミットをめぐるサスペンス、誰も予想できなかった驚愕のクライマックスへとすさまじいスピードで突き進んでいく、日本のエンタテインメント大作映画の歴史を変える作品が誕生した!

 

 

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『演劇1』『演劇2』想田和弘監督インタビュー~後半~

engeki-s2.jpg≪構成≫(1~4が前半、5~7が後半)
1 青年団との出会い
2 上映時間について
3 平田オリザさんの魅力その1~切り替えの速さ~
4 平田オリザさんの魅力その2~オープンであること~
5 「入れ子構造」~平田氏にとっての演劇と想田監督にとっての映画のありよう~
6 『演劇2』独自の視点
7 演劇(芸術)と社会の関係

『演劇1』『演劇2』想田和弘監督インタビュー~前半~はコチラ

 

【5 「入れ子構造」~平田氏にとっての演劇と想田監督にとっての映画のありよう~】

Q:監督の「観察映画」では、BGM等の音楽を使わないということですが、作品を観ると、リズムがあってすごく音楽的に思えます。
A:それはよく言われます。そういう意味では、平田さんの演劇とも似ていて、平田さんも、音のリズムとか、そういうもので世界を描こうとしているところがあります。演劇をつくりだし、演劇で世界を描こうとしている人たちがいて、その人たちのありのままを描こうとする僕がいる、そういう「入れ子構造」だったんだなと、最近本を書きながら気がつきました。

engeki2-2.jpgQ:稽古中、平田さんはパソコンで脚本をみながら、俳優たちのセリフを音として聞いていますよね。お芝居も見るというより、聞いている感じがします。俳優が、同じ場面の稽古を何十回と繰り返させられて、セリフの間や高さ、強さを正確に再現できるのは驚きました。
A:特別な訓練がないと、ああいうことはできないと思います。芝居は、一見自然で、非常に“普通”に見えるので、誰にでもできそうに見えますが、そうじゃありません。ものすごい操作と計算と精進の結果です。この部分は、撮っていてすごく感じたことだし、それをきちんと描きたいと思いました。
僕自身もそういうことをやっている自負はあって、カメラで何か写す時は、絞りや画角、カメラの動きやいろんな要素があって初めて、自然に見えたりします。編集の時に、あたかもなんの操作もされていないようにみえるように、操作というものをするわけですよね。ある意味、観客をだますということなんですが。その意味で、やはり「入れ子構造」というか、そういう部分に関心がいきます。どうやってつくっているのか、やっぱりそうだよね、という感じです。

Q:監督が演技について話されているのを聴くと、監督が平田さんに対してすごくシンパシーを感じているようにみえます。
A:そうなんだなあと思いました(笑)。僕も最近始めて気がついたんですけれども、ある意味、アルター・エゴ的に、平田さんに自分自身を託すところがあったんだなと最近気がつきました。むしろ対峙する相手ですよね。

Q:平田さんが俳優さんに対して演技について話すことと、監督がドキュメンタリーを撮る時に話すことが、根本的にはすごく似通っていると感じました。
Aそう思います。僕は別に、理論だてて撮影をつくっているわけではなく、もちろん、「観察映画」の方法論に則ってやっているわけですけれども、テーマありきで撮っているのではないし、撮りたいという気持ち、衝動はあったりするから、あらためて分析してみないとよくわからないところがあるわけです。本を書きながら、なんでこんなに苦労して、4年もかけて、やってるのだろう、なんでこの映画を撮ったんだろうみたいなことをあらためて考えざるをえなくなって、初めてですよね。鏡を見るような感覚がどこかにあったんだ、という、それでこんなに一生懸命になれたんじゃないかと(笑)。向こうは大巨匠で、僕は駆け出しのペーペーですから、こういう言い方は失礼で、僕自身の勝手な思い込みですが、主観的にはそういうことが無意識にあったんだろうなと思います。

 

【6 『演劇2』の独自の視点】

engeki2-3.jpgQ:現代社会との照らし合わせとか、今までの演劇を題材にした映画とは一味違い、想田監督ならではの視点だと思いました。
A:僕の場合は、自然に社会に目が向いてしまうところがあります。今回、連作みたいなところがあって、たとえば、『選挙』で政治家の人たちをいっぱい撮ったので、政治家の動きに敏感になります。町を歩いていても、ポスターがあるだけで、○○の地盤だなと思ったり(笑)、いちいち目に付くわけです。そうすると撮影中にも、平田さんが民主党若手と会合とかいうと、撮影に行くし、鳥取での公演会場に市長が出てきてとなると、つい嬉々として撮ってしまう(笑)。青年団の人から「想田さん、今までで一番生き生きして撮ってますよ」と言われたり(笑)、そういう視点が入り込みますよね。
また、『精神』を撮っていたから、平田さんが、明日はメンタルヘルスの会合で、といわれたら、ぜひ撮らせてくださいと頼んだり、つながってくるんですよね。ある意味、変奏曲みたいに、主旋律があって、別のメロディを奏でていくみたいな、一種の連作として観てもらってもいいかなと思います。

Q:『精神』を撮られた時、世界のどの場所にいるのかということを気にされていたと思います。『選挙』は政治中心のメインの場所。『精神』はその周辺。その両者を行き来する作品を3つ目に持ちたいと、そのあたりは、本作でねらいどおりですか?
A:ドキュメンタリー作品には、コミュニケーションのあり方、どうやって人はコミュニケーションをとっているのかが写ります。選挙事務所には、選挙事務所なりのコミュニケーションのとり方があって、たとえば、机をバーンと叩くとかいろいろあるわけです。『精神』の舞台の「こらーる岡山診療所」には、診療所なりの、心の内をどっとさらけ出すとか、いろいろやり方はあります。じゃあ、『演劇』の現場ではどうなっているのかというと、やっぱり芸術家集団なので、社会の周辺的な目線、コミュニケーションのあり方は必ず必要なのですが、それだけでは、演劇はできない。やっぱりお金のこともやらなくちゃいけないし、集客のためにはチラシをつくって宣伝したり、取材を受ける必要も出てくるわけです。そういう意味では、両方のチャンネルを活性化させないと、演劇という芸術は成り立たないところがあります。それは編集していて感じたことですね。

 

【7 演劇(芸術)と社会の関係】

engeki2-1.jpgQ:芸術のあり方、芸術の必要性をもっと社会的に認めてほしい、というところに監督の思いが出ているように感じました。
A:平田さんの言っていることが正しいというふうに、僕は言うつもりもなくて、ただ、そういう説得の仕方をこの人はしているんだなと、しかも、そういう説得の仕方をしている人はすごく稀で、特に、日本では、そういう部分は芸術家の側に弱いとは思います。弱いからこそ、今、文楽とか、大阪のオーケストラとかが攻撃された時、それに対して、対抗する理論を持ってないんですよね。

Q:今まで、日本では、伝統だからとか、流れだからとか、かなり思想的な部分で、芸術がみられていて、理論性が足りないというのはそのとおりですよね。だから、文楽とかが攻撃されても、言い返せずに、結局は、排除される流れになってしまう。だからこそ、この作品が広く観られるべき理由があると思います。
A:別にプロパガンダのつもりは全然なく、こうでなければならないというメッセージを伝えたいわけでもありません。僕の映画にメッセージはないと今までも言い続けてきたし、今も変わらないですが、期せずして、今の状況とすごくシンクする(今の状況を反映させた)ものをつくってしまったと思います。
最近すごく感じるのは、冷戦が終わって、共産主義はだめだった、社会主義もだめだったと、資本主義万歳というような価値観が猛威を振るっていて、それまでは福祉といった社会主義的発想や、芸術、伝統にも一定の価値があるというコンセンサスみたいなのがあったと思うのですが、それがどんどん崩壊しかかっている気がするんです。だから、橋下市長が、文楽なんてお金にならないから要らない、無価値だと言った時に、そうだよねという人も結構多いわけですよね。だから今、問題になっているわけで、もちろんそれに抵抗する人たちもいっぱいいるわけですが、それが圧倒的に多かったら、橋下さんは、失言ととられて失脚する可能性だってあると思うんです。でも、失脚しないということは、やっぱりある程度、支持する人がいるからで、それは僕は、じわじわと資本主義的価値観というものが浸透している結果だと思うし、そういう中で、芸術をやっていくというのは、それ自体、逆行というか、逆風であるという認識を新たにしています。やっぱり芸術というのは、資本主義的価値観とは相容れない価値観ではあると思います。だから儲かればいい、という人は芸術やらないんで、そういう人はドキュメンタリー撮らないですよ(笑)。

Q:まさか2012年がこんなふうになっているとは、予想されていませんでしたよね?
A:撮り始めたのは2008年ですし、今の状況は予見できませんでした。タイムリーなものとは全く考えていませんでした。編集している段階で、無意識にそのへんに視点があったのかなという気がしています。『演劇2』をわざわざ別立てにすると決めた時にも、今まで芸術をつくることは、内容とか作り方とか方法論にだけ焦点が当てられがちで、『演劇1』はあっても、実は、自分も作り手だから実感することなんですが、それを支えるための経済活動あるいは社会的活動というのが、芸術家にとってはものすごく比重を占めていて、かなり重くのしかかっている部分でもあるんです。よく自転車にたとえるのですが、前輪と後輪のようなもので、どっちかがなくなっても、活動できなくなる。『演劇1』だけでもだめだし、『演劇2』だけでもだめ。両方があって初めて、両輪の自転車になります。

そういう問題意識は、今の状況があるからというより、僕もつくり手なので、映画をどうやって世に送り出すかとか、どうやって持続可能なものにしていくか、次から次へと作品をコンスタントにつくって発表できるか、ということは、もともと重大な関心を持っていたので、演劇は特にその傾向が強まるというか、もともと社会的な芸術で、一人で完結できるようなものではありません。平田さんが言っていたように、詩のような芸術表現とはちょっと性格が違う。社会を巻き込まないと、社会に認知されないと、芸術活動が成り立ちません。演劇をやることイコール社会にコミットしていくことだという部分があるので、これを大きなテーマとして描きたいという気持ちはありました。


大阪の文化施策の現状についても、触れずにはいられなかった想田監督。「芸術分野が攻撃されたり、表現の規制の問題になってくると、黙っていることイコール黙認していることになり、発言しないわけにいかなくなります」と笑顔で言われたあと、「でも、僕としては、あくまで、作品をまっさらな目でみてほしいので、発言することで、色眼鏡で見られてしまい、作家としてはマイナス部分も多いです」と付け加えられました。監督の率直な発言とユーモアと気取りのない姿勢で、取材中は笑いが絶えることもなく、楽しい時間でした。わかりやすいお話とさわやかな笑顔で、終始、謙虚な姿勢を失わず、相手の言うことを真剣に聞き、答えようとする監督の姿が、とても印象的でした。
『演劇1』、『演劇2』とも、観始めたら、長さは全然気にならず、その世界に入り込みます。対象を冷静に観察し、考察して、独自の映像世界をつくりあげていく構築力は、さぞやと思われます。平田オリザ氏と想田監督の力が見事に掛け合わされた本作は、非常に思索深く、興味深いものです。ぜひ、劇場でご覧ください。きっと、青年団のお芝居も観たくなるにちがいありません。(伊藤 久美子)

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